JP5386543B2 - 運転評価システム、運転評価用プログラム、及び運転評価方法 - Google Patents

運転評価システム、運転評価用プログラム、及び運転評価方法 Download PDF

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本発明は、車両の運転者の運転を評価する運転評価システム、運転評価用プログラム、及び、運転評価方法に関する。
車両の走行挙動に応じてジャイロセンサや加速度センサで計測される角速度や加速度のデータ、及び、GPSで測位される車両の速度や位置のデータ等を、メモリ媒体に常時記録する車載用・常時記録型のデータレコーダが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、データレコーダに記録された角速度や加速度や速度のデータ等に基づいて、運転者のハンドル操作、ブレーキ操作、及びアクセル操作等の運転操作の特徴である特徴情報を生成し、この特徴情報と安全基準データとに基づいて、その運転者の運転技術を診断した診断情報を生成する運転診断装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この運転診断装置では、ハンドル操作時やブレーキ操作時の加速度等の平均値あるいはこれに偏差を乗じた値を、安全基準データとしての模範運転者による実データ等の理想的な値と比較することにより定量化する。
特開2002―211265号公報
しかしながら、例えば、一般的には遅い速度で走行することは安全運転であるが、平均速度が速い走行区域において遅い速度で走行することは危険運転であることからもわかるように、安全運転というのは相対的なものである。従って、特許文献1に記載の運転診断装置のように、絶対的な評価基準により運転を評価するよりも、他の運転者との相対性を考慮した相対的な評価基準により運転を評価する方がより適切な評価を行うことができる。
本発明は、上記事情に鑑み、車両の運転者の運転、特に事故を起こさない運転能力をより適切に評価することができる運転評価システム、運転評価用プログラム、及び運転評価方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る運転評価システムは、車両の運行中に時系列的に収集された、車両の走行挙動を特定するための走行挙動データに基づいて、車両の運転者の運転を評価する運転評価システムであって、前記走行挙動データを取得するデータ取得部と、前記データ取得部により取得された前記走行挙動データに基づいて、車両の走行挙動を特定する走行挙動特定部と、前記走行挙動特定部で特定された車両の走行挙動に関連する前記走行挙動データのうち車両の走行挙動の前、最中、又は後の速度又は加速度である評価対象データを抽出するデータ抽出部と、前記データ抽出部により抽出された評価対象の運転者を含む複数の運転者についての前記評価対象データを記録するデータ記録部と、前記データ記録部に記録されている前記複数の運転者についての前記評価対象データの統計データを算出し、前記データ記録部に記録されている前記評価対象の運転者についての前記評価対象データと、前記統計データとの関係に基づき、所定の評価基準により、前記評価対象の運転者の運転を評価する運転評価部と、を備え、前記データ取得部は、車両の運行中に前記走行挙動データと共に時系列的に収集された、車両の走行区域を特定するための走行区域データを取得し、前記運転評価部は、前記データ取得部によって取得された前記走行区域データから前記評価対象の運転者の走行区域の走行比率を算出し、算出した前記走行比率に応じて、前記所定の評価基準を設定する評価基準設定部と、前記評価基準設定部により設定された前記所定の評価基準により評価値を算出する評価値算出部とを備え、前記評価基準設定部は、前記評価対象の運転者が交通事故を起こした運転者である場合に、前記データ記録部に記録されている当該運転者についての当該交通事故に対応する前記評価対象データ及び前記走行区域データに基づいて、前記所定の評価基準を設定する際、前記評価値算出部が評価値を算出する際に用いる危険行為に関するウエイト値および危険区域に関するウエイト値を設定する。
前記運転評価システムにおいて、前記評価基準設定部は、前記所定の評価基準を設定する際、前記評価値算出部が評価値を算出する際に用いるウエイト値を設定してもよい。
前記運転評価システムにおいて、前記評価基準設定部は、前記所定の評価基準を、複数の運転行為の夫々に設定された評価項目毎に設定し、前記評価値算出部は、前記評価値を、複数の運転行為の夫々に設定された評価項目毎に算出してもよく、前記運転評価部は、前記評価値算出部により算出された複数の評価項目の前記評価値を集計して、その集計値に基づいて、前記評価対象の運転者の運転を採点する評価値集計部を備えてもよい。
前記運転評価システムにおいて、前記運転評価部は、前記所定の評価基準により前記評価対象の運転者の各運転行為の良否判定をする良否判定部と、前記良否判定部により否定判定がされた運転行為の全運転行為に対する比率を算出する比率算出部と、を備えてもよい。
また、本発明に係る運転評価用プログラムは、車両の運行中に時系列的に収集された、車両の走行挙動を特定するための走行挙動データに基づいて、車両の運転者の運転を評価するための機能をコンピュータに実現させるための運転評価用プログラムであって、前記走行挙動データを取得するデータ取得機能と、前記データ取得機能で取得された前記走行挙動データに基づいて、車両の走行挙動を特定する走行挙動特定機能と、前記走行挙動特定機能により特定された車両の走行挙動に関連する前記走行挙動データのうち車両の走行挙動の前、最中、又は後の速度又は加速度である評価対象データを抽出するデータ抽出機能と、前記データ抽出機能により抽出された評価対象の運転者を含む複数の運転者についての前記評価対象データを記録するデータ記録機能と、前記データ記録機能により記録された前記複数の運転者についての前記評価対象データの統計データを算出し、前記データ記録機能により記録されている前記評価対象の運転者についての前記評価対象データと、前記統計データとの関係に基づく所定の評価基準により、前記評価対象の運転者の運転を評価する運転評価機能と、をコンピュータに実現させるための運転評価用プログラムであって、前記運転評価機能では、前記データ取得部によって取得された前記走行区域データから前記評価対象の運転者の走行区域の走行比率を算出し、算出した前記走行比率に応じて、前記所定の評価基準を設定する評価基準設定機能と、前記評価基準設定機能により設定された前記所定の評価基準により評価値を算出する評価値算出機能とをコンピュータに実現させ、前記評価基準設定機能では、前記評価対象の運転者が交通事故を起こした運転者である場合に、前記データ記録部に記録されている当該運転者についての当該交通事故に対応する前記評価対象データ及び前記走行区域データに基づいて、前記所定の評価基準を設定する際、前記評価値算出部が評価値を算出する際に用いる危険行為に関するウエイト値および危険区域に関するウエイト値を設定する機能をコンピュータに実現させるための運転評価用プログラムである。
また、本発明に係る運転評価方法は、車両の運行中に時系列的に収集された、車両の走行挙動を特定するための走行挙動データに基づいて、車両の運転者の運転を評価するための手順をコンピュータで実行する運転評価方法であって、前記走行挙動データを取得するデータ取得手順と、前記データ取得手順で取得された前記走行挙動データに基づいて、車両の走行挙動を特定する走行挙動特定手順と、前記走行挙動特定手順で特定された車両の走行挙動に関連する前記走行挙動データのうち車両の走行挙動の前、最中、又は後の速度又は加速度である評価対象データを抽出するデータ抽出手順と、前記データ抽出手順で抽出された評価対象の運転者を含む複数の運転者についての前記評価対象データを記録部に記録するデータ記録手順と、前記データ記録手順により記録された前記複数の運転者についての前記評価対象データの統計データを算出し、前記データ記録手順により記録された前記評価対象の運転者についての前記評価対象データと、前記統計データとの関係に基づく所定の評価基準により、前記評価対象の運転者の運転を評価する運転評価手順と、をコンピュータで実行する運転評価方法であって、前記運転評価手順では、前記データ取得手順で取得された前記走行区域データから前記評価対象の運転者の走行区域の走行比率を算出し、算出した前記走行比率に応じて、前記所定の評価基準を設定する評価基準設定手順と、前記評価基準設定手順で設定された前記所定の評価基準により評価値を算出する評価値算出手順とをコンピュータで実行し、前記評価基準設定手順では、前記評価対象の運転者が交通事故を起こした運転者である場合に、前記データ記録部に記録されている当該運転者についての当該交通事故に対応する前記評価対象データ及び前記走行区域データに基づいて、前記所定の評価基準を設定する際、前記評価値算出部が評価値を算出する際に用いる危険行為に関するウエイト値および危険区域に関するウエイト値を設定する手順をコンピュータで実行する運転評価方法である。
本発明によれば、車両の運転者の運転、特に事故を起こさない運転能力をより適切に評価することができる運転評価システム、運転評価用プログラム、及び運転評価方法を提供することができる。
一実施形態に係る運転評価システムの概略構成を示すブロック図である。 運転評価装置の構成を示すブロック図である。 運転行為抽出部が、運転行為として、「発進」、「発進加速度」を抽出する際の速度データ及び前後方向の加速度データを示すグラフである。 運転行為抽出部が、運転行為として、「加速開始」、「加速中」、「加速時間」、「加速度」を抽出する際の速度データ及び前後方向の加速度データを示すグラフである。 運転行為抽出部が、運転行為として、「減速開始」、「減速中」、「減速時間」、「減速加速度」、「停止」を抽出する際の速度データ、前後方向の加速度データを示すグラフである。 運転行為抽出部が、運転行為として、「右折中」を抽出する際の速度データ、左右の加速度データ、旋回角速度データ、及び旋回角度データを示すグラフである。 運転行為抽出部が、運転行為として、「左折中」を抽出する際の速度データ、左右の加速度データ、旋回角速度データ、及び旋回角度を示すグラフである。 運転行為抽出部が、運転行為として、「右進路変更中」を抽出する際の速度データ、左右の加速度データ、旋回角速度データ、及び旋回角度データを示すグラフである。 運転行為抽出部が、運転行為として、「左進路変更中」を抽出する際の速度データ、左右の加速度データ、旋回角速度データ、及び旋回角度データを示すグラフである。 数値抽出部により抽出される項目をまとめた表である。 運転評価部の機能ブロック図である。 評価項目と評価対象データの導出方法とをまとめた表である。 評価点算出部が各評価項目について5段階評価する際に用いる基準データを示すグラフである。 評価基準設定部によるウエイトの更新方法を説明するためのフローチャートである。 衝突直前の速度と前後方向加速度とを示すグラフである。 評価対象の運転者の安全運転の技術についての成績の帳票を示す図である。 他の実施形態に係る運転評価部の機能ブロック図である。 安定率の算出方法を模式的に示す図である。 他の実施形態に係る運転評価システムの概略構成を示すブロック図である。 他の実施形態に係る運転評価装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係る運転評価システム100の概略構成を示すブロック図である。運転評価システム100は、運転評価装置10と、トラック等の車両に搭載される常時記録型のデータレコーダ30と、データレコーダ30に着脱されるスティック型やカード型のメモリ媒体40とを備えている。
データレコーダ30は、車両の速度や加速度や位置等(走行挙動データ)を計測等するセンサ部32と、センサ部32で計測等されたデータをメモリ媒体40に記録するレコーダ部34と、を備えている。センサ部32は、ジャイロセンサや地磁気度センサやGPS方位センサ等の角速度センサ321と、横加速度センサ322と、前後加速度センサ323と、GPSレシーバ324と、車速パルス取得部325とを備えている。
角速度センサ321は、車両のロールレート、ピッチレート、ヨーレート等の角速度を計測する。また、横加速度センサ322は、車両横方向の加速度を計測する。また、前後加速度センサ323は、車両前後方向の加速度を計測する。また、GPSレシーバ324は、車両の現在の緯度・経度・方位や、現在の時刻・天候等を表すGPSデータを受信する。さらに、車速パルス取得部325は、車両の計測器等から車速パルスを取得する。
ここで、センサ部32は、GPSレシーバ324がGPSデータを受信しているときにはGPSデータを出力し、GPSレシーバ324がGPSデータを受信していないときには車速パルス取得部325により車速パルスを取得して、該車速パルスを出力する。例えば、センサ部32は、車両がGPSデータを受信できる路上で走行しているときには、車速を表す計測データとしてGPSデータを出力し、車両がGPSデータを受信できないトンネル内を走行しているときには、車速を表す計測データとして車速パルスを出力する。
レコーダ部34は、前処理部341とデータ記録部342とバッファメモリ343とを備えており、所定の周期(例えば、1Hz)で各機能ブロックの処理を実行する。前処理部341は、センサ部32から出力された波形データである計測データ(走行挙動データ)をバッファメモリ343に一時的に記録すると共に、記録した角速度データのオフセット成分及びドリフト成分の除去処理を実行する。また、前処理部341は、角速度データ及び加速度データとGPSデータとのマッチング処理を実行する。ここで、GPSデータは角速度データ及び加速度データが計測されるタイミングに対して数秒遅れてGPSレシーバ324に受信されるため、前処理部341は、GPSデータと数秒前の角速度データ及び加速度データとのマッチング処理を実行する。
データ記録部342は、前処理部341による処理が実行された角速度データ、加速度データ、及びGPSデータをメモリ媒体40に記録する。ここで、データ記録部342は、角速度センサ321により計測された角速度データ、横加速度センサ322により計測された車両左右方向の加速度データ、前後加速度センサ323により計測された車両前後方向の加速度データ、GPSレシーバ324が受信又は車速パルス取得部325が取得した速度データを、GPSレシーバ324が受信した車両の緯度・経度・方位や時刻・天候等の情報と対応付けてメモリ媒体40に記録する。
メモリ媒体40は、不揮発性の半導体メモリであり、データレコーダ30に着脱可能であると共に、汎用のコンピュータに着脱可能である。このメモリ媒体40には、運転者の識別データ(以下、運転者IDという)、車両の識別データ等が記録される管理データ記録領域と、センサ部32により計測された波形データである計測データが記録される計測データ記録領域が設けられている。
運転評価装置10は、メモリ媒体40が着脱されるコンピュータシステムであって、パーソナルコンピュータのハードディスクに記憶された、もしくはアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)やクラウドコンピューティングで提供される運転評価用プログラムによって動作されて、運転者IDによって識別される運転者(以下、評価対象の運転者という)の安全運転に関する技術を評価する。
図2は、運転評価装置10の構成を示すブロック図である。この図に示すように、運転評価装置10は、メモリ媒体40からのデータの読み出しとメモリ媒体40へのデータの書き込みとを実行するメモリ制御部51と、データやコマンド等を入力するためのキーボード等の入力装置52と、操作画面や評価結果等を表示するLCD等の表示装置53と、上記運転評価用プログラムによって諸機能が実現される主制御部11とを備えている。主制御部11は、運転行為抽出部12と、数値抽出部14と、データ記録部16と、データベース18と、運転評価部20と、評価情報管理部22とを備えている。
運転行為抽出部12は、メモリ媒体40に記録された加速度等の計測データから発進・加速・減速・停止・右折・左折・進路変更という7種類の運転行為(走行挙動)を抽出(特定)する処理を実行する。ここで、運転行為抽出部12は、所定の計測データが所定の閾値を超えた場合に、該当する運転行為を抽出する。なお、所定の閾値は、過去に収集した実際の走行記録についての波形データを分析して決定しており、詳細は後述する。
数値抽出部14は、運転行為抽出部12により抽出された運転行為に関する複数の項目を抽出する。ここで、数値抽出部14が抽出する各項目は、後述するように速度や加速度等の数値で表されるものである。
データ記録部16は、運転者IDをメモリ媒体40から読み出して、数値抽出部14により抽出されたデータ(以下、評価対象データという)と運転者IDとをリンクさせてデータベース18に記録する。ここで、データベース18には、評価対象の運転者についての評価対象データのみならず、これまで評価してきた全ての運転者についての評価対象データが記録されている。
運転評価部20は、データベース18に記録されている全ての運転者の評価対象データの分布等の統計データを算出し、該統計データと、評価対象の運転者の評価対象データとに基づく所定の評価基準により、評価対象の運転者の安全運転の技術を評価する。ここで、運転評価部20は、後述の評価項目毎に、その評価に必要な他の運転者の評価対象データの分布と分散とを算出すると共に、評価対象の運転者の評価対象データの平均値を求め、これらの関係に基づく所定の評価基準により5段階評価を行う。そして、全ての評価項目の点数を加算する等して、評価対象の運転者の安全運転の技術を点数化する。
評価情報管理部22は、運転評価部20による評価結果のデータを、データベース18に記録する。また、評価情報管理部22は、評価対象の運転者の安全運転についての成績をまとめた帳票を作成するためのデータを作成する。
ここで、図3〜図9を参照して、運転行為抽出部12による運転行為の抽出方法について説明する。図3は、運転行為抽出部12が、運転行為として、「発進」、「発進加速度」を抽出する際の速度データ及び前後方向の加速度データを示すグラフである。このグラフに示すように、運転行為抽出部12は、ある時刻tの前の5秒間の速度が0km/hであって、時刻tの後に速度が0km/hではない状態が5秒間以上継続した場合に、その時刻tの運転行為として「発進」を抽出する。また、運転行為抽出部12は、発進後の5秒間、前後方向の加速度について、前後のデータ(時刻ti−1と時刻tとのデータ、以下同様)を単純移動平均して、その値をモニタリングし、その最大値を「発進加速度」として抽出する。また、運転行為抽出部12は、「発進」を抽出した時刻tから、前進方向の加速度について前後のデータを単純移動平均した値が+0.08Gを下回るまでの時刻tまでの間の行為として、「加速中」を抽出する。さらに、運転行為抽出部12は、「加速中」と判断している間の時間(t−t)を「加速時間」として抽出する。
図4は、運転行為抽出部12が、運転行為として、「加速開始」、「加速中」、「加速時間」、「加速度」を抽出する際の速度データ及び前後方向の加速度データを示すグラフである。なお、以下の説明では、前方向の加速度を+○Gと記載し、後方向の加速度(即ち、減速加速度)を−○Gと記載する。図4のグラフに示すように、運転行為抽出部12は、速度が0km/hではない状態が継続している場合において、前後方向の加速度について前後のデータを単純移動平均した値が+0.08Gを超えた場合に、その時刻tの行為として「加速開始」を抽出する。そして、運転行為抽出部12は、「加速開始」を抽出した時刻tから、前進方向の加速度について前後のデータを単純移動平均した値が+0.08Gを下回るまでの時刻tまでの間の行為として、「加速中」を抽出する。さらに、運転行為抽出部12は、「加速中」と判断している間の時間(t−t)を「加速時間」として抽出し、その間の加速度の前後のデータを単純移動平均した値をモニタリングして、その最大値を「加速度」として抽出する。
図5は、運転行為抽出部12が、運転行為として、「減速開始」、「減速中」、「減速時間」、「減速加速度」、「停止」を抽出する際の速度データ、前後方向の加速度データを示すグラフである。このグラフに示すように、運転行為抽出部12は、速度が0km/hではない状態が継続している場合であって、前進方向の加速度について前後のデータを単純移動平均した値が−0.08Gを下回った場合に、その時刻tの行為として「減速開始」を抽出する。そして、運転行為抽出部12は、「減速開始」を抽出してから、前進方向の加速度について前後のデータを単純移動平均した値が−0.08Gを超えるまでの間の行為として、「減速中」を抽出する。さらに、運転行為抽出部12は、「減速中」と判断している間の時間を「減速時間」として抽出し、その間の加速度の前後のデータを単純移動平均した値をモニタリングして、その絶対値の最大値を「減速加速度」として抽出する。
また、運転行為抽出部12は、「減速中」と判断した行為について、その際の速度が4km/hを下回った場合に、その時刻tの行為として「停止」を抽出する。
図6は、運転行為抽出部12が、運転行為として、「右折中」を抽出する際の速度データ、左右の加速度データ、旋回角速度データ、及び旋回角度データを示すグラフである。なお、以下の説明では、左方向の加速度を+○Gと記載し、右方向の加速度を−○Gと記載する。また、右方向の旋回角速度を+°/secと記載し、左方向の旋回角速度を−○°/secと記載する。さらに、右方向の旋回角度を+°と記載し、左方向の旋回角度を−○°と記載する。
図6のグラフに示すように、運転行為抽出部12は、速度が0km/hではない状態が継続している間に、左右方向の加速度が+0.08Gを上回った時刻tに、旋回角速度が+8°/sec以上である場合において、左右方向の加速度が+0.08Gを下回った時刻tに旋回角度が+15°以上である場合に、その時刻tでの行為として「右折中」を抽出する。
図7は、運転行為抽出部12が、運転行為として、「左折中」を抽出する際の速度データ、左右の加速度データ、旋回角速度データ、及び旋回角度データを示すグラフである。このグラフに示すように、運転行為抽出部12は、速度が0km/hではない状態が継続している間に、左右方向の加速度が−0.08Gを下回った時刻tに、旋回角速度が−8°/sec以下である場合において、左右方向の加速度が−0.08Gを越えた時刻tに旋回角度が−15°以下である場合に、その時刻tでの行為として「左折中」を抽出する。
図8は、運転行為抽出部12が、運転行為として、「右進路変更中」を抽出する際の速度データ、左右の加速度データ、旋回角速度データ、及び旋回角度データを示すグラフである。このグラフに示すように、運転行為抽出部12は、速度が0km/hではない状態が継続している間に、左右方向の加速度が+0.08Gを越えた時刻tに、旋回角速度が+4°/sec以上である場合において、時刻tから5秒以内に左右方向の加速度が−0.08Gを下回った後、該左右方向の加速度が−0.08Gを越えた時刻tに旋回角度が+4°以下(0°以上)である場合に、その時刻tの行為として「右進路変更中」を抽出する。
図9は、運転行為抽出部12が、運転行為として、「左進路変更中」を抽出する際の速度データ、左右の加速度データ、旋回角速度データ、及び旋回角度データを示すグラフである。このグラフに示すように、運転行為抽出部12は、速度が0km/hではない状態が継続している間に、左右方向の加速度が−0.08Gを下回った時刻tに、旋回角速度が−4°/sec以下である場合において、時刻tから5秒以内に左右方向の加速度が+0.08Gを越えた後、該左右方向の加速度が+0.08Gを下回った時刻tに旋回角度が−4°以上(0°以下)である場合に、その時刻tの行為として「左進路変更中」を抽出する。
以上のようにして運転行為抽出部12により運転行為が抽出された後に、数値抽出部14が、運転行為抽出部12により抽出された運転行為に関する複数の項目を抽出する。ここで抽出する各項目は、以下のように数値で表されるものである。
図10は、数値抽出部14により抽出される項目をまとめた表である。この表に示すように、数値抽出部14は、右左折に関する項目として、(1)行為前の速度(km/h)、(2)行為中の速度(km/h)、(3)行為中の左右方向の加速度(G)、(4)行為後の前後方向の加速度(G)、(5)行為後の速度(km/h)を抽出する。また、数値抽出部14は、進路変更に関する項目として、(1)行為前の速度(km/h)、(2)行為中の左右方向の加速度(G)、(3)行為後の前後方向の加速度(G)、(4)行為後の速度(km/h)を抽出する。さらに、数値抽出部14は、加速(発進)・減速(停止)に関する項目として、(1)行為前の速度(km/h)、(2)行為中の前後方向の加速度(G)、(3)行為後の速度(km/h)を抽出する。
なお、上述したように、加速等の各運転行為の前後や最中の数値を抽出したのは、交通事故の過失割合の考え方を運転者の安全運転の評価に反映させたものである。過失割合を出す際は運転行為をプロセスに分解し、どのプロセスに事故の要因(過失)があったかを明らかにする。そこで、例えば、右折であれば、「右折をする前にどれだけ減速したか」、「右折時にどのようにハンドルを切ったか」、「右折後にどのように加速したか」というように事故発生に関連する行為に分けて評価することで、運転者が自分の悪いところをより具体的に把握できるようにしている。なお、運転行為抽出部12が、運転行為を抽出するための閾値は、上述のようにして抽出した数値を分析して算出したものである。
ここで、データ記録部16による評価対象データのデータベース18への記録方法について説明する。データベース18には、運行時間等に関する評価対象データとして、運行時間、走行時間、特定エリアごとの走行距離が記録される。ここで、特定エリアごとの走行距離は、例えば、市街地や郊外や高速道路というように区分したエリアごとの走行距離である。また、エリアを特定するデータ(走行区域データ)は、GPSレシーバ24が受信する位置情報である。
また、データベース18には、右左折に関する評価対象データとして、右折時の左右方向加速度、左折時の左右方向加速度、右折直前の速度、左折直前の速度、右折時の前後方向加速度、左折時の前後方向加速度が記録される。また、データベース18には、進路変更に関する評価対象データとして、進路変更時の左右方向加速度、進路変更時の前後方向加速度、進路変更時の速度、進路変更時の走行区域が記録される。また、データベース18には、加速に関するデータとして、加速時の前後方向加速度、発進時の前後方向加速度、加速時の速度が記録され、減速に関するデータとして、減速時の前後方向加速度、減速時の走行区域、減速時の速度が記録される。さらに、データベース18には、特定エリアごとの速度が記録される。ここで、特定エリアごとの速度は、例えば、市街地や郊外や高速道路というように区分したエリアごとの速度である。
ここで、データベース18に記録される評価対象データは、GPSレシーバ324が受信した車両の緯度・経度・方位により特定されるエリアデータと対応付けて記録されており、上述の速度のみならず、行為時の速度や加速度等についても、どのエリアで走行している時のデータであるかを識別できるようになっている。
図11は、運転評価部20の機能ブロック図である。この図に示すように、運転評価部20は、不安全運転行為抽出部201と、基準データ算出部202と、本人データ算出部203と、評価基準設定部204と、評価点算出部205と、評価点集計部206とを備えている。不安全運転行為抽出部201は、各評価項目毎に設定された不安全運転行為データに該当するデータを抽出する。また、基準データ算出部202は、各評価項目の評価に必要な評価対象データの全運転者の分布と分散と平均値(統計データ)とを算出する。
また、本人データ算出部203は、各評価項目毎に、評価対象の運転者の不安全運転行為の割合や、評価対象の運転者の評価対象データの平均値(以下、これらを本人データという)を算出する。また、評価基準設定部204は、各評価項目毎に評価点を決める基準である評価基準を設定する。ここで、評価基準設定部204は、評価点のウエイトを設定する。なお、このウエイトの設定の詳細については後述する。また、評価点算出部205は、各評価項目毎に、基準データ算出部202で算出された分布及び分散と、本人データ算出部203で算出された本人データとの関係に基づく、評価基準設定部204で設定された評価基準により、5段階評価する。さらに、評価点集計部206は、評価点算出部24で算出された評価点(評価値)を集計する。
図12は、評価項目と本人データの導出方法とをまとめた表である。この表に示すように、右左折に関する評価項目として、(1)急な右折や左折をしていないこと(急な右左折行為の割合)、(2)右折の前に、十分に減速できていること、(3)右折の時に、ハンドルをゆっくりと切っていること、(4)左折の前に、十分に減速できていること、(5)左折の時に、ハンドルをゆっくりと切っていること、(6)右左折中に急ブレーキを踏んでいないこと(右左折中の急ブレーキ行為)が挙げられる。
項目(1)の行為は、不安全運転行為抽出部201が、データベース18に記録された「右折」又は「左折」時の左右方向加速度のデータから、その絶対値が所定値を超えたデータを抽出することによって、抽出される。また、本人データ算出部203は、項目(1)の行為の回数と「右折」及び「左折」の回数とをカウントし、項目(1)の行為の回数の「右折」及び「左折」の回数に対する割合(以下、急ハンドルの割合という)を算出する。ここで、データベース18には、全運転者の急ハンドルの割合の算出データが記録されており、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている算出データに基づいて、全運転者の急ハンドルの割合の分布と分散と平均値とを算出する。
項目(2)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録された「右折」直前の速度について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の「右折」直前の速度について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(3)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録された「右折」時の左右方向加速度の絶対値について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の「右折」時の左右方向加速度の絶対値について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(4)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録された「左折」直前の速度について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の「左折」直前の速度について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(5)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録された「左折」時の左右方向加速度の絶対値について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の「左折」時の左右方向加速度の絶対値について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(6)の行為は、不安全運転行為抽出部201が、データベース18に記録された「右折」又は「左折」時の前後方向加速度のデータから、その絶対値が所定値を超えたデータを抽出することによって、抽出される。また、本人データ算出部203は、項目(6)の行為の回数と「右折」及び「左折」の回数とをカウントし、項目(6)の行為の回数の「右折」及び「左折」の回数に対する割合(以下、右左折中の急ブレーキの割合という)を算出する。ここで、データベース18には、全運転者の右左折中の急ブレーキの割合の算出データが記録されており、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている算出データに基づいて、全運転者の右左折中の急ブレーキの割合の分布と分散と平均値とを算出する。
また、進路変更に関する評価項目として、(7)急な進路変更をしていないこと(急な進路変更行為の割合)、(8)一般道路で進路変更する時に、ハンドルをゆっくりと切っていること、(9)高速道路で進路変更する時に、ハンドルをゆっくりと切っていること、(10)進路変更を頻繁にしていないこと、(11)進路変更中に急な加減速をしていないこと(進路変更中の急な加減速行為の割合)が挙げられる。
項目(7)の行為は、不安全運転行為抽出部201が、データベース18に記録された「進路変更」時の左右方向加速度のデータから、その絶対値が所定値を超えたデータを抽出することによって、抽出される。また、本人データ算出部203は、項目(7)の行為の回数と「進路変更」の回数とをカウントし、項目(7)の行為の回数の「進路変更」の回数に対する割合(以下、急な進路変更の割合という)を算出する。ここで、データベース18には、全運転者の急な進路変更の割合の算出データが記録されており、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている算出データに基づいて、全運転者の急な進路変更の割合の分布と分散と平均値とを算出する。
項目(8)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録された一般道路走行における「進路変更」時の左右方向加速度の絶対値について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の一般道路走行における「進路変更」時の左右方向加速度の絶対値について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(9)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録された高速道路走行における「進路変更」時の左右方向加速度の絶対値について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の高速道路走行における「進路変更」時の左右方向加速度の絶対値について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(10)の本人データは、本人データ算出部203が、「進路変更」の回数をカウントし、その回数の総走行距離に対する割合(以下、進路変更の割合という)を算出する。ここで、データベース18には、全運転者の進路変更の割合の算出データが記録されており、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている算出データに基づいて、全運転者の進路変更の割合の分布と分散と平均値とを算出する。
項目(11)の行為は、不安全運転行為抽出部201が、データベース18に記録された「進路変更」時の前後方向加速度のデータから、その絶対値が所定値を超えたデータを抽出することによって、抽出される。また、本人データ算出部203は、項目(11)の行為の回数と「進路変更」の回数とをカウントし、項目(11)の行為の回数の「進路変更」の回数に対する割合(以下、進路変更中の急な加減速の割合という)を算出する。ここで、データベース18には、全運転者の進路変更中の急な加減速の割合の算出データが記録されており、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている算出データに基づいて、全運転者の進路変更中の急な加減速の割合の分布と分散と平均値とを算出する。
また、アクセル操作に関する評価項目として、(12)急なアクセル操作をしていないこと(急な加速行為の割合)、(13)発進時に、アクセルをゆっくりと踏んでいること、(14)高速走行時に、アクセルをゆっくりと踏んでいることが挙げられる。
項目(12)の行為は、不安全運転行為抽出部201が、データベース18に記録された「加速」時の前後方向加速度のデータから、その絶対値が所定値を超えたデータを抽出することによって、抽出される。また、本人データ算出部203は、項目(12)の行為の回数と「加速」の回数とをカウントし、項目(12)の行為の回数の「加速」の回数に対する割合(以下、急加速の割合という)を算出する。ここで、データベース18には、全運転者の急加速の割合の算出データが記録されており、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている算出データに基づいて、全運転者の急加速の割合の分布と分散と平均値とを算出する。
項目(13)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録された「発進」時の前後方向加速度について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の「発進」時の前後方向加速度について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(14)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録された高速走行(速度が40km/h以上)中の「加速」時の前後方向加速度について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の高速走行中の「加速」時の前後方向加速度について、その分布と分散と平均値とを算出する。
また、ブレーキ操作に関する評価項目として、(15)急ブレーキをしていないこと(急減速行為の割合)、(16)一般道路で、緩やかにブレーキを踏んでいること、(17)高速道路で、緩やかにブレーキを踏んでいること、(18)高速走行時に、急ブレーキをしていないこと(高速走行時の急減速行為の割合)が挙げられる。
項目(15)の行為は、不安全運転行為抽出部201が、データベース18に記録された「減速」時の前後方向加速度のデータから、その絶対値が所定値を超えたデータを抽出することによって、抽出される。また、本人データ算出部203は、項目(15)の行為の回数と「減速」の回数とをカウントし、項目(15)の行為の回数の「減速」の回数に対する割合(以下、急ブレーキの割合という)を算出する。ここで、データベース18には、全運転者の急ブレーキの割合の算出データが記録されており、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている算出データに基づいて、全運転者の急ブレーキの割合の分布と分散と平均値とを算出する。
項目(16)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録された一般道路走行における「減速」時の前後方向加速度の絶対値について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の一般道路走行における「減速」時の前後方向加速度の絶対値について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(17)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録されている高速道路走行における「減速」時の前後方向加速度の絶対値について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の高速道路走行における「減速」時の前後方向加速度の絶対値について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(18)の行為は、不安全運転行為抽出部201が、データベース18に記録された高速走行中(速度が40km/h以上)の「減速」時の前後方向加速度のデータから、その絶対値が所定値を超えたデータを抽出することによって、抽出される。また、本人データ算出部203は、項目(18)の行為の回数と高速走行中の「減速」の回数とをカウントし、項目(18)の行為の回数の高速走行中の「減速」の回数に対する割合(以下、高速走行中の急ブレーキの割合という)を算出する。ここで、データベース18には、全運転者の高速走行中の急ブレーキの割合の算出データが記録されており、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている算出データに基づいて、全運転者の高速走行中の急ブレーキの割合の分布と分散と平均値とを算出する。
また、走行速度に関する評価項目として、(19)一般道路(市街地)を適切な速度で走行していること、(20)郊外道路を適切な速度で走行していること、(21)高速道路を適切な速度で走行していることが挙げられる。
項目(19)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録されている一般道路走行における「速度」について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の一般道路走行における「速度」について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(20)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録されている郊外道路走行における「速度」について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の郊外道路走行における「速度」について、その分布と分散と平均値とを算出する。
項目(21)の本人データは、本人データ算出部203が、データベース18に記録されている高速道路走行における「速度」について、その平均値を算出することにより得られる。また、基準データ算出部202は、データベース18に記録されている全運転者の高速道路走行における「速度」について、その分布と分散と平均値とを算出する。
図13は、評価点算出部205が各評価項目について5段階評価する際に用いる基準データを示すグラフである。このグラフに示すように、基準データは、評価対象データの分布と分散とであり、評価点算出部205は、本人データが、基準データの分布のどこに位置するかで、各評価項目について5段階評価する。
詳細には、本人データが、基準データの分布の平均点を中心とする2σの範囲内に位置する場合に評価点として3点(標準点)が与えられ、この範囲の外側のσの範囲内に位置する場合に評価点として2点又は4点が与えられ、さらに外側のσの範囲内に位置する場合に評価点として1点又は5点が与えられる。なお、基準データは、評価対象の運転者と走行環境(例えば、地域や走行区域等)が共通する多数の運転者の分布とする。
ところで、評価点算出部205は、評価点を決める値σを、評価基準設定部204が設定したウエイトに基づいて補正する。即ち、評価点算出部205は、評価基準設定部204が設定したウエイトによって、評価点の境界を変化させる。これにより、評価基準設定部204が設定したウエイト如何によって、評価点が変化する場合がある。
ここで、ウエイトには、危険行為に関するウエイト(以下、危険行為ウエイトという)と危険区域に関するウエイト(以下、危険区域ウエイトという)とが設けられている。危険行為ウエイトは、各評価項目毎に適用されるウエイトであり、危険行為ウエイトが大きくなるほど、その評価項目の評価点を決める値σが小さくなり、その評価項目の評価点が低くなり易くなる。
また、危険区域ウエイトは、走行区域(市街地、郊外、高速道路の3区域)の走行比率に応じて全ての評価項目に適用されるウエイトであり、例えば、郊外を5、市街地と高速道路とを0に設定し、郊外の走行比率が60%であった場合に、全ての評価項目に3というウエイトを加算するというようなものである。
ここで、これらのウエイトの初期値は、交通事故の発生状況の分析結果に基づいて設定したものであるが、交通事故が発生する度に、評価基準設定部204によって更新される。
図14は、評価基準設定部204によるウエイトの更新方法を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示すように、まず、ステップ1において、入力装置52から更新指令が入力されたか否かが判定され、肯定判定された場合にステップ2へ移行する。ここで、運転評価装置10では、評価対象者が交通事故を起こした場合に、入力装置52により、交通事故を起こした運転者の運転者IDと、交通事故の発生時刻とを入力できるようになっており、当該運転者IDと対応付けられた計測データが記録されたメモリ媒体40が安全運転評価装置10に装着された状態で、運転者IDと計測データとが主制御部11に入力されると、評価基準設定部204によるウエイトの更新処理が実行される。
ステップ2では、評価基準設定部204が、入力装置52から入力された交通事故の発生時刻に対応する以下の項目(1)〜(3)を、データベース18から抽出する。
(1)走行区域(市街地、郊外、高速道路等)、(2)運転行為(右左折、加速等)、(3)急操作の有無(急ハンドル、急ブレーキ等)
次に、ステップ3では、評価基準設定部204が、入力装置52から入力された交通事故に対応する以下の項目(4)、(5)を、データベース18から抽出したデータに基づいて算出する。ここで、項目(4)、(5)は、事故を回避する余地があったかどうかを特定するためのものであり、速度、前後左右方向の加速度に基づいて導出する。
(4)衝突を回避できた速度に対する超過速度、(5)衝突を回避できた急減速開始時刻に対する遅れ時間
図15は、衝突直前の速度と前後方向加速度とを示すグラフである。このグラフに示すように、衝突時には前後方向加速度の絶対値が過大(例えば、3G程度)になる。また、衝突した時刻の前に「減速加速度」が増加(即ち、「減速」が開始)し、その「減速加速度」が急激に増加(即ち、「急減速」が開始)していることが解る。
ここで、「減速」開始時から「衝突」時までの時間は、「減速」が開始した時刻と「衝突」が起った時刻との差分であり、「減速」開始時から「衝突」時までの距離は、上記時間と「速度」と「減速加速度」とから算出可能である。そして、この時間や距離や速度や減速加速度に基づいて、同様のブレーキ操作をした場合に衝突を回避できた速度や、同様の速度で走行した場合に衝突を回避できた「急減速開始」時刻(タイミング)等を算出することが可能である。
そこで、評価基準設定部204は、項目(4)、(5)を算出するに際して、まず、前後加速度が所定の閾値(例えば、絶対値が3G)を超えた時刻(即ち、衝突した時刻)と、その時刻の直前の「減速開始」の時刻と、「衝突」時刻と「減速開始」時刻との間における「急減速開始」の時刻と、「減速開始」時刻での速度とを、データベース18から抽出する。そして、評価基準設定部204は、「減速」が開始した時刻と「衝突」が起った時刻との差分(時間)を算出し、該差分と「減速開始」から「衝突」までの間の速度及び減速加速度とに基づいて、「減速開始」から「衝突」までの間の距離を算出する。そして、評価基準設定部204は、算出した「減速開始」から「衝突」までの時間及び距離と、その間の「減速加速度」とに基づいて、同様の減速条件の場合に衝突を回避できた速度と、同様の速度条件の場合に衝突を回避できた「急減速開始」時刻とを算出する。さらに、評価基準設定部204は、算出した速度と実際の速度との差(項目(4)に相当)を算出すると共に、算出した「急減速開始」時刻と実際の「急減速開始」時刻との差(項目(5)に相当)を算出する。
そして、図14のフローチャートに示すように、ステップ4において、評価基準設定部204は、項目(1)で抽出した走行区域の危険区域ウエイトを加算する。次に、ステップ5において、評価基準設定部204は、項目(2)、(3)で抽出した行為に関する当該運転者の当該評価項目における過去の評価点が2以下であるか否かを判定し、2以下である場合にはステップ6へ移行し、3以上である場合にはステップ7へ移行する。ステップ6では、評価基準設定部204は、項目(2)、(3)で抽出した行為に関する評価項目の危険行為ウエイトを加算する。
ステップ7では、評価基準設定部204は、項目(4)で算出した衝突を回避できた速度に対する超過速度が所定の閾値以上であるか否か(速度の出しすぎが事故の一因となったか否か)を判定し、所定の閾値以上である場合にはステップ71へ移行し、所定の閾値未満である場合にはステップ9へ移行する。ステップ71では当該運転者の速度に関する過去の評価点(項目(19)〜(21))が2以下であるか否かを判定し、2以下である場合にはステップ8へ移行し、3以上である場合にはステップ9へ移行する。ステップ8では、評価基準設定部204は、走行速度に関する評価項目(上述の項目(19)〜(21))の危険行為ウエイトを加算する。
ステップ9では、評価基準設定部204は、項目(5)で算出した衝突を回避できた急減速開始時刻に対する遅れ時間が所定の閾値以上であるか否か(判断の遅れが事故の一因になったか否か)を判定し、所定の閾値以上である場合にはステップ91へ移行し、所定の閾値未満である場合にはステップ11へ移行する。ステップ91では当該運転者の「急減速の割合(項目(15)、(18))」「急減速しながらの進路変更(項目(11)」に関する過去の評価点が2以下であるか否かを判定し、2以下である場合にはステップ10へ移行し、3以上である場合にはステップ11へ移行する。ステップ10では、評価基準設定部204は、急減速の割合に関する評価項目(上述の項目(15)、(18))と、急減速しながらの進路変更に関する評価項目(上述の項目(11))との危険行為ウエイトを加算する。
ステップ11では、評価基準設定部204は、以下の項目(6)をデータベース18から抽出したデータに基づいて判断する。
(6)右左折直後の事故であるか否か
本ステップにおいて、評価基準設定部204は、衝突直前に「右折」又は「左折」が抽出されているか否かを判断し、抽出されている場合にはステップ12へ移行し、抽出されていない場合には、処理を終了する。ステップ12では、評価基準設定部204は、「右折」又は「左折」の前に十分に減速できることに関する評価項目(上述の項目(2)、(4))の危険行為ウエイトを加算する。
図16は、評価対象の運転者の安全運転の技術についての成績の帳票を示している。この図に示す帳票には、上述の評価項目(1)〜(21)毎に、本人データと基準データ(全運転者の平均値)と評価点とが記載される。また、帳票には、各評価項目の評価点を集計して導出した総合得点が記載される。この総合得点は、評価点集計部206が集計したものである。
ここで、全ての評価項目について評価点が与えられるわけではなく、例えば、高速道路走行が一度もされなかった場合には、高速道路走行に関する評価項目については、評価点が与えられることはない。そこで、評価点集計部206は、評価点の合計値の、評価点が与えられた評価項目の満点の合計値に対する割合を、総合得点として算出する。
以上説明したように、本実施形態に係る運転評価システム100では、評価対象の運転者についての行為時の加速度等の評価対象データと、複数の運転者についての評価対象データの統計データとの関係に基づく所定の評価基準により、評価対象の運転者の運転を評価した。これにより、例えば、走行環境が共通する多数の運転者を母集団とし、評価対象の運転者の運転行為がその母集団のどこに位置するのかということに基づいて、当該運転者の運転を評価することができる。従って、絶対的な評価基準により運転を評価するのではなく、他の運転者との相対性を考慮した相対的な評価基準により運転を評価することによって、より適切な評価を行うことができる。
また、本実施形態に係る運転評価システム100では、評価対象の運転者の市街地、郊外、高速道路等の特定エリア毎の走行比率に応じて、危険区域ウエイトを変更し、各評価項目の評価基準を変更している。これにより、事故が発生し易い区域の走行比率が高い運転者については、評価を厳しくする等、各運転者の走行環境を考慮したより適切な評価を行うことができる。
また、本実施形態に係る運転評価システム100では、評価対象の運転者が交通事故を起こした場合には、その事故を起こした運転行為を特定して当該運転行為に関する評価項目の危険行為ウエイトを高くし、当該評価項目の評価基準を更新している。また、その運転者についての評価対象データを参照し、事故を起こした運転行為に関する評価項目の評価が悪かった場合には、当該評価項目の危険行為ウエイトを高くし、当該評価項目の評価基準を更新している。即ち、本実施形態に係る運転評価システム100では、運転評価のサービスを受けている運転者の交通事故が発生する度に、各評価項目の評価基準が更新される。従って、随時、評価基準に交通事故の解析結果を反映させることによる、より一層適切な評価を行うことができる。
また、本実施形態に係る運転評価システム100では、発進・加速・減速・停止・右折・左折・進路変更という7種類の具体的な運転行為に分け、さらに各行為を速度と操作の強弱に細分化して評価項目を設定し、各評価項目の評価点を集計して、運転者の運転を採点した。これにより、個別具体的に運転者の欠点を把握することができ、運転者の運転の評価のみならず運転者の指導を効果的に行うことができる。
図17は、他の実施形態に係る運転評価部120の機能ブロック図である。また、図18は、安定率の算出方法を模式的に示す図である。図17に示すように、運転評価部120は、基準データ算出部122と、評価対象データ判定部125と、安定率算出部126とを備えている。
図17及び図18に示すように、基準データ算出部122は、データベース18に記憶されている全運転者の各評価対象データについて、その分布と分散とを算出する。また、評価対象データ判定部125は、数値抽出部14で抽出された評価対象の運転者の各評価対象データと、基準データ算出部122で算出された全運転者の各評価対象データの分布とを比較し、評価対象の運転者の各評価対象データについて、全運転者の評価対象データの分布の標準的な範囲(上述の評価点3の範囲に相当)から悪い方に外れているか否かを判定する。
そして、安定率算出部126は、評価対象データ判定部125により、全運転者の標準的な範囲から悪い方に外れていると判定された評価対象の運転者の評価対象データの数と、評価対象の運転者の評価対象データの総数との比率を算出する。ここで、安定率算出部126により算出される比率は、評価対象の運転者の全運転行為に対する平均外の運転行為の比率に相当し、この比率は、運転者の運転の安定率ということができ、この安定率は、運転者の注意力の安定性を示す数値とみなすことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る運転評価システムでは、所定の評価基準により評価対象の運転者の各運転行為の良否(即ち、平均外の運転行為であるか否か)を判定し、平均外の運転行為と判定された運転行為の全運転行為に対する比率を算出している。これにより、運転者の運転の安定率を評価することができ、運転者の注意力の安定性を評価することができる。
図19は、他の実施形態に係る運転評価システム200の概略構成を示すブロック図である。運転評価システム200は、運転評価装置210と、タッチパネル型の携帯電話等のモバイル機器201に搭載される常時記録型のデータレコーダ230とを備えている。運転評価装置210とデータレコーダ230を搭載するモバイル機器201とは、モバイルデータ通信網で接続されている。
データレコーダ230は、上述のデータレコーダ30と同様のセンサ部32を備える。また、モバイル機器201は、運転評価装置210との間でデータ通信を行うデータ通信部234を備えている。モバイル機器201には、データレコーダ230の起動や運転評価装置210とのデータ通信等を行うためアプリケーションソフトがインストールされており、このアプリケーションソフトが立ち上げられると、データレコーダ230が起動され、データ通信部234から運転評価装置210へセンサ部32で計測されたデータが送信されたり、運転評価装置210からデータ通信部234へ後述の警告信号等が送信されたりする。
図20は、運転評価装置210の構成を示すブロック図である。この図に示すように、運転評価装置210は、モバイル機器201のデータ通信部234とデータ通信を行うデータ通信部251と、入力装置52と、表示装置53と、主制御部211とを備えている。主制御部211は、運転行為抽出部12と、数値抽出部14と、データ記録部16と、データベース18と、運転評価部20と、評価情報管理部222とを備えている。
運転行為抽出部12は、データ通信部251が受信した計測データから運転行為を抽出する処理を実行する。また、データ記録部16は、データ通信部251が受信した運転者IDと、数値抽出部14により抽出された評価対象データとをリンクさせてデータベース18に記録する。ここで、運転行為抽出部12や数値抽出部14やデータ記録部16の処理は、車両の走行中、所定周期(例えば、1Hz)で実行される。
運転評価部20は、定期的に、データベース18に蓄積されている全ての運転者の評価対象データの全体分布を求め、該全体分布と、本人データとに基づいて、評価対象の運転者の安全運転の技術を評価する。
評価情報管理部222は、運転評価部20による評価結果のデータを、データベース18に記録したり、評価対象の運転者の安全運転についての成績をまとめた帳票を作成するための画像データを作成したりする。また、評価情報管理部222は、評価結果の良否を判定し判定結果に基づいて警告信号を生成する。帳票の画像データや警告信号は、データ通信部251からモバイル機器201のデータ通信部234へ送信される。そして、モバイル機器201の表示画面に帳票の画像や警告の画像が表示されたり、モバイル機器201のスピーカから警告音が発せられたりする。
以上、本実施形態に係る運転評価システム200では、データレコーダ230と運転評価装置210との間のデータ通信を、モバイルデータ通信網を介して、車両の走行中にリアルタイムで行うことができる。従って、運行中の運転者に対してリアルタイムで警告したり、評価を通知したりすることができる。
なお、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、上述の実施形態では、評価対象の運転者についての評価対象データの平均値を本人データとしたが、評価対象の運転者についての評価対象データの平均値と偏差とを乗じた値等を本人データとする等、本人データの算出方法は適宜選択すればよい。また、上述の実施形態では、全運転者の評価対象データの分布を統計データとし、本人データが全運転者の評価対象データの分布のどこに位置するかで、評価対象の運転者の運転を評価した。しかし、全運転者の評価対象データの平均値を基準データとし、これと本人データとを比較すること等により、評価対象の運転者の運転を評価してもよい。
10 運転評価装置、11 主制御部、12 運転行為抽出部(走行挙動特定部)、14 数値抽出部(データ抽出部)、16 データベース(データ記録部)、18 データ記録部、20 運転評価部、201 不安全運転行為抽出部、202 基準データ算出部、203 本人データ算出部、204 評価基準設定部、205 評価点算出部(評価値算出部)、206 評価点集計部(評価値集計部)、22 評価情報管理部、30 データレコーダ、32 センサ部、321 角速度センサ、322 横加速度センサ、323 前後加速度センサ、324 GPSレシーバ、325 車速パルス取得部、34 データ記録部、341 前処理部、342 データ記録部、343 バッファメモリ、40メモリ媒体、51 メモリ制御部(データ取得部)、52 入力装置、53 表示装置、100 運転評価システム、120 運転評価部、122 基準データ算出部、125 抽出データ判定部(良否判定部)、126 安定率算出部(比率算出部)、200 運転評価システム、201 モバイル機器、210 運転評価装置、211 主制御部、222 評価情報管理部、230 データレコーダ、234 データ通信部、251 データ通信部(データ取得部)

Claims (5)

  1. 車両の運行中に時系列的に収集された、車両の走行挙動を特定するための走行挙動データに基づいて、車両の運転者の運転を評価する運転評価システムであって、
    前記走行挙動データを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部により取得された前記走行挙動データに基づいて、車両の走行挙動を特定する走行挙動特定部と、
    前記走行挙動特定部で特定された車両の走行挙動に関連する前記走行挙動データのうち車両の走行挙動の前、最中、又は後の速度又は加速度である評価対象データを抽出するデータ抽出部と、
    前記データ抽出部により抽出された評価対象の運転者を含む複数の運転者についての前記評価対象データを記録するデータ記録部と、
    前記データ記録部に記録されている前記複数の運転者についての前記評価対象データの統計データを算出し、前記データ記録部に記録されている前記評価対象の運転者についての前記評価対象データと、前記統計データとの関係に基づき、所定の評価基準により、前記評価対象の運転者の運転を評価する運転評価部と、
    を備え、
    前記データ取得部は、車両の運行中に前記走行挙動データと共に時系列的に収集された、車両の走行区域を特定するための走行区域データを取得し、
    前記運転評価部は、
    前記データ取得部によって取得された前記走行区域データから前記評価対象の運転者の走行区域の走行比率を算出し、算出した前記走行比率に応じて、前記所定の評価基準を設定する評価基準設定部と、
    前記評価基準設定部により設定された前記所定の評価基準により評価値を算出する評価値算出部と、
    を備え
    前記評価基準設定部は、
    前記評価対象の運転者が交通事故を起こした運転者である場合に、前記データ記録部に記録されている当該運転者についての当該交通事故に対応する前記評価対象データ及び前記走行区域データに基づいて、前記所定の評価基準を設定する際、前記評価値算出部が評価値を算出する際に用いる危険行為に関するウエイト値および危険区域に関するウエイト値を設定する運転評価システム。
  2. 前記評価基準設定部は、前記所定の評価基準を、複数の走行挙動の夫々に設定された評価項目毎に設定し、
    前記評価値算出部は、前記評価値を、複数の走行挙動の夫々に設定された評価項目毎に算出し、
    前記運転評価部は、
    前記評価値算出部により算出された複数の評価項目の前記評価値を集計して、その集計値に基づいて、前記評価対象の運転者の運転を採点する評価値集計部を備える請求項に記載の運転評価システム。
  3. 前記運転評価部は、
    前記所定の評価基準により前記評価対象の運転者の各運転行為の良否判定をする良否判定部と、
    前記良否判定部により否定判定がされた運転行為の全運転行為に対する比率を算出する比率算出部と、
    を備える請求項1に記載の運転評価システム。
  4. 車両の運行中に時系列的に収集された、車両の走行挙動を特定するための走行挙動データに基づいて、車両の運転者の運転を評価するための機能をコンピュータに実現させるための運転評価用プログラムであって、
    前記走行挙動データを取得するデータ取得機能と、
    前記データ取得機能で取得された前記走行挙動データに基づいて、車両の走行挙動を特定する走行挙動特定機能と、
    前記走行挙動特定機能により特定された車両の走行挙動に関連する前記走行挙動データのうち車両の走行挙動の前、最中、又は後の速度又は加速度である評価対象データを抽出するデータ抽出機能と、
    前記データ抽出機能により抽出された評価対象の運転者を含む複数の運転者についての前記評価対象データを記録するデータ記録機能と、
    前記データ記録機能により記録された前記複数の運転者についての前記評価対象データの統計データを算出し、前記データ記録機能により記録されている前記評価対象の運転者についての前記評価対象データと、前記統計データとの関係に基づき、所定の評価基準により、前記評価対象の運転者の運転を評価する運転評価機能と、
    をコンピュータに実現させるための運転評価用プログラムであって、
    前記運転評価機能では、
    前記データ取得部によって取得された前記走行区域データから前記評価対象の運転者の走行区域の走行比率を算出し、算出した前記走行比率に応じて、前記所定の評価基準を設定する評価基準設定機能と、
    前記評価基準設定機能により設定された前記所定の評価基準により評価値を算出する評価値算出機能とをコンピュータに実現させ
    前記評価基準設定機能では、
    前記評価対象の運転者が交通事故を起こした運転者である場合に、前記データ記録部に記録されている当該運転者についての当該交通事故に対応する前記評価対象データ及び前記走行区域データに基づいて、前記所定の評価基準を設定する際、前記評価値算出部が評価値を算出する際に用いる危険行為に関するウエイト値および危険区域に関するウエイト値を設定する機能をコンピュータに実現させるための運転評価用プログラム。
  5. 車両の運行中に時系列的に収集された、車両の走行挙動を特定するための走行挙動データに基づいて、車両の運転者の運転を評価するための手順をコンピュータで実行する運転評価方法であって、
    前記走行挙動データを取得するデータ取得手順と、
    前記データ取得手順で取得された前記走行挙動データに基づいて、車両の走行挙動を特定する走行挙動特定手順と、
    前記走行挙動特定手順で特定された車両の走行挙動に関連する前記走行挙動データのうち車両の走行挙動の前、最中、又は後の速度又は加速度である評価対象データを抽出するデータ抽出手順と、
    前記データ抽出手順で抽出された評価対象の運転者を含む複数の運転者についての前記評価対象データを記録部に記録するデータ記録手順と、
    前記データ記録手順により記録された前記複数の運転者についての前記評価対象データの統計データを算出し、前記データ記録手順により記録された前記評価対象の運転者についての前記評価対象データと、前記統計データとの関係に基づき、所定の評価基準により、前記評価対象の運転者の運転を評価する運転評価手順と、
    をコンピュータで実行する運転評価方法であって、
    前記運転評価手順では、
    前記データ取得手順で取得された前記走行区域データから前記評価対象の運転者の走行区域の走行比率を算出し、算出した前記走行比率に応じて、前記所定の評価基準を設定する評価基準設定手順と、
    前記評価基準設定手順で設定された前記所定の評価基準により評価値を算出する評価値算出手順とをコンピュータで実行し、
    前記評価基準設定手順では、
    前記評価対象の運転者が交通事故を起こした運転者である場合に、前記データ記録部に記録されている当該運転者についての当該交通事故に対応する前記評価対象データ及び前記走行区域データに基づいて、前記所定の評価基準を設定する際、前記評価値算出部が評価値を算出する際に用いる危険行為に関するウエイト値および危険区域に関するウエイト値を設定する手順をコンピュータで実行する運転評価方法。
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