JP2019012481A - 運転診断装置および運転診断方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転スキルの診断精度を向上させること。【解決手段】実施形態に係る運転診断装置は、取得部と、診断部と、抽出部と、判定部と、生成部とを備える。取得部は、車両の運転者による運転操作に関する操作情報を取得する。診断部は、取得部によって取得された操作情報に基づいて運転者の運転スキルを診断する。抽出部は、操作情報から危険回避操作を抽出する。判定部は、抽出部によって危険回避操作が抽出された場合に、危険回避操作に対する予備操作を行ったか否かを判定する。生成部は、判定部によって予備操作を行ったと判定された場合に、危険回避操作に対する診断部による診断結果を除外した診断結果情報を生成する。【選択図】図1
Description
本発明は、運転診断装置および運転診断方法に関する。
従来、車両の運転者の運転スキルを診断する運転診断装置がある。かかる運転診断装置による診断結果は、事故の原因究明のみならず、運転者の安全教育に用いることができる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来技術では、歩行者の飛び出し等の外的要因により、運転者がやむを得ず急ブレーキ等の危険を回避するための危険回避操作を行った場合、かかる危険回避操作に対して診断結果であるスコアの減点を行う。すなわち、従来技術においては、運転スキルの診断精度が十分でなく、改善が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、運転スキルの診断精度を向上させることができる運転診断装置および運転診断方法を提供することを目的とする。
本発明は、運転診断装置において、取得部と、診断部と、抽出部と、判定部と、生成部とを備える。取得部は、車両の運転者による運転操作に関する操作情報を取得する。診断部は、前記取得部によって取得された前記操作情報に基づいて前記運転者の運転スキルを診断する。抽出部は、前記操作情報から危険回避操作を抽出する。判定部は、前記抽出部によって前記危険回避操作が抽出された場合に、前記危険回避操作に対する予備操作を行ったか否かを判定する。前記生成部は、前記判定部によって前記予備操作を行ったと判定された場合に、前記危険回避操作に対する前記診断部による診断結果を除外した診断結果情報を生成する。
本発明によれば、運転スキルの診断精度を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る運転診断装置および運転診断方法を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて実施形態に係る運転診断方法の概要について説明する。図1は、運転診断方法の概要を示す図である。なお、かかる運転診断方法は、図1に示す運転診断装置1によって実行される。
図1に示すように、運転診断装置1は、車両Cに搭載される。そして、運転診断装置1は、車両Cに搭載された各種センサから運転者による運転操作を示す操作情報を取得し、かかる操作情報に基づいて車両Cの運転者の運転スキルを診断する。また、運転診断装置1は、操作情報に加え、運転者の運転中の挙動に関する運転者情報、車両Cの周辺の物体に関する物体情報等を取得し、運転者情報や物体情報に基づいて運転者の運転スキルを診断することもできる。なお、運転者情報は、例えば運転者の視線情報や姿勢情報等である。以下、操作情報、運転者情報および物体情報を含む情報を車両情報という。
ここで、従来技術では、前後の運転操作にかかわらず、危険回避操作について個別に診断を行っていた。このため、従来技術では、運転者が十分に注意して走行していたにもかかわらず、やむを得ず危険回避操作を行った場合であっても、危険回避操作に対してスコアが減点されていた。
すなわち、従来技術では、運転者が十分に注意して走行していたにもかかわらず、やむを得ず危険回避操作を行った場合であっても、かかるスコアが減点されていた。このため、従来技術では、運転スキルの診断精度が低下する場合があった。
そこで、実施形態に係る運転診断方法では、危険回避操作について前後の運転操作を含めて総合的に運転スキルを診断することとした。つまり、実施形態に係る運転診断方法では、運転者が予備操作を行った後に危険回避操作を行った場合、かかる危険回避操作に対する診断結果を除外することとした。
具体的には、実施形態に係る運転診断方法では、まず、操作情報から危険回避操作を抽出する(ステップS1)。かかる危険回避操作は、急ブレーキや、急旋回を含む。
実施形態に係る運転診断方法では、例えば、車両Cの車速が所定値を超えて減速した場合に、危険回避操作として急ブレーキを抽出し、舵角が所定値を超えて変化した場合、危険回避操作として急操舵を抽出することができる。
そして、実施形態に係る運転診断方法では、危険回避操作を行った場合に、危険回避操作を行う前における予備操作の有無を判定する(ステップS2)。
かかる予備操作は、危険回避操作ごとに要求される運転操作であり、例えば、危険回避操作を行ったシチュエーションによって異なる。例えば、見通しの悪い交差点であれば、減速して周囲を確認する予備操作が求められる。また、車両Cが交差点を左折する場合、巻き込み確認などの予備操作が求められることとなる。
そして、実施形態に係る運転診断方法では、診断結果情報を生成する(ステップS3)。実施形態に係る運転診断方法では、運転者が危険回避操作の前に予備操作を行った場合、かかる危険回避操作に対する診断結果を除外した診断結果情報を生成する。
言い換えれば、実施形態に係る運転診断方法では、運転者が注意して走行したにも関わらず、危険回避操作を行った場合に、かかる危険回避操作に対する運転スキル診断の診断結果を診断結果情報から除外する。
このように、実施形態に係る運転診断方法では、外的要因に起因する危険回避操作に対する診断結果を除外することで、診断結果情報には運転者の純粋な運転スキルに対する診断結果のみが含まれることとなる。
つまり、実施形態に係る運転診断方法では、外的因子による影響を排除した運転スキルを診断することができ、運転スキルの診断精度を向上させることができる。
次に、図2を用いて実施形態に係る運転診断装置1の構成について説明する。図2は、運転診断装置1のブロック図である。図2に示すように、運転診断装置1は、GPS(Global Positioning System)6に接続され、かかるGPS6から車両Cの現在地を示す位置情報を取得することができる。
また、障害物検出装置7は、例えば、車両Cの周囲を撮像するカメラや車両Cを走査するレーダ装置から入力される情報に基づき、車両Cの周囲に存在する障害物などの物標を検出する。障害物検出装置7は、検出した障害物の位置、速度、種別を含む物標情報を運転診断装置1へ出力する。なお、種別とは、他車両や歩行者、壁等を示す。
また、運転診断装置1は、車両Cのアクセル開度を検出するアクセル開度センサSc1、車両Cの車速を検出する車速センサSc2、運転者の視線を検知する視線検知センサSc3、車両Cのブレーキの作動状況を検知するブレーキセンサSc4、車両Cの舵角を検出する舵角センサSc5と接続される。そして、運転診断装置1は、各種センサから車両Cの運転者による運転操作に関する操作情報等を取得することができる。
また、図2に示すように、運転診断装置1は、制御部2と、記憶部3とを備える。制御部2は、取得部21と、診断部22と、抽出部23と、判定部24と、生成部25とを備える。
制御部2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部2の取得部21、診断部22、抽出部23、判定部24および生成部25として機能する。
また、制御部2の取得部21、診断部22、抽出部23、判定部24および生成部25の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部3は、たとえば、RAMやHDDに対応する。RAMやHDDは、診断基準情報31、判定基準情報32および診断履歴情報33や各種プログラムの情報を記憶することができる。なお、運転診断装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
制御部2の取得部21は、各種センサから車両Cの運転者による運転操作に関する操作情報を取得する。また、取得部21は、GPS6や障害物検出装置7から入力される位置情報や物標情報を操作情報に関連付けた車両情報を生成し、診断部22および判定部24へ出力する。
診断部22は、取得部21から入力される操作情報に基づいて車両Cの運転者の運転スキルを診断する。例えば、診断部22は、記憶部3に記憶される診断基準情報31に基づいて運転者の運転スキルを診断することができる。診断基準情報31は、例えば、道路の種別(交差点、高速道路等)ごとに診断項目が設定され、各診断項目に対して模範となる操作に関する情報である。
また、診断基準情報31は、予備操作に対する診断基準や、危険回避操作に対する診断基準を含む。すなわち、診断部22は、予備操作や危険回避操作に対して運転スキルを診断することも可能である。
ここで、図3を用いて診断部22による診断処理の具体例について説明する。図3は、診断処理の具体例を示す図である。なお、図3では、運転者が危険回避操作として急ブレーキをかけた場合を示す。また、図3では、診断部22が、車速に基づいて運転スキルを診断する場合を例に挙げて説明する。
また、図3には、車両Cの実際の車速の推移(以下、実測値Vmという)を実線で示し、急ブレーキに対する診断基準である理想値Viを破線で示す。
図3に示すように、診断部22は、実測値Vmおよび理想値Viに基づいて危険回避操作に対する運転スキルの診断を行う。具体的には、診断部22は、実測値Vmと、理想値Viの乖離度を算出する(ステップS11)。
かかる場合に、診断部22は、例えば、減速するまでに要する反応時間や、減速の緩やかさ、すなわち、ブレーキ操作等を診断することができる。そして、診断部22は、かかる乖離度に応じてスコアを算出する(ステップS12)。例えば、診断部22は、かかる乖離度が低いほど、スコアを高く算出し、乖離度が大きいほど、スコアを低く算出する。
なお、診断部22は、車速以外の操作情報に対しても、同様に対応する理想値との乖離度に基づいてスコアを算出することもできる。すなわち、診断部22は、アクセルペダルやブレーキペダルを踏み込むタイミング、視線の挙動、舵角等を組み合わせて総合的に運転スキルを診断することもできる。
また、ここでは、診断部22が、急ブレーキに対するスコアを算出する場合について示したが、これに限定されるものではない。診断基準情報31には、診断項目ごとに理想値が規定されており、診断部22は、診断項目ごとに実測値と理想値とを比較することで運転スキルを診断することもできる。かかる診断項目として、加速する場合の運転スキルや、カーブを走行する場合の運転スキル等がある。
図2の説明に戻り、抽出部23について説明する。抽出部23は、取得部21から入力される操作情報に基づいて危険回避操作を抽出する。例えば、抽出部23は、操作情報の履歴に基づいて危険回避操作を抽出することができる。
具体的には、抽出部23は、例えば、車速の単位時間当たりの変動量が閾値よりも減少した場合、危険回避操作として急ブレーキを抽出する。また、抽出部23は、舵角の単位時間当たりの変動量が閾値を超えた場合に、危険回避操作として急操舵を抽出する。
抽出部23は、車両情報に対して危険回避操作を抽出した箇所に危険回避フラグを付して判定部24へ出力する。なお、ここでは、抽出部23が、車速に基づいて危険回避操作として急ブレーキを抽出する場合について説明したが、抽出部23は、ブレーキの操作量から急ブレーキを抽出することもできる。
判定部24は、抽出部23によって危険回避操作が抽出された場合に、かかる危険回避操作に対する予備操作を行ったか否かを判定する。
例えば、判定部24は、記憶部3に記憶された判定基準情報32および取得部21から入力される車両情報に基づいて予備操作を行ったか否かを判定することができる。
ここで、図4を用いて判定基準情報32について説明する。図4は、判定基準情報32の具体例を示す図である。
図4に示すように、判定基準情報32は、シチュエーション、予備操作などが関連付けられた情報である。シチュエーションとは、危険回避操作が行われた状況を示し、予備操作とは、シチュエーションごとに要求される運転操作を示す。すなわち、判定部24は、シチュエーションに応じて予備操作の判定項目を設定することができる。
図4に示すように、歩行者の飛び出しに対応する予備操作は、周囲確認や、減速であり、先行車両の急ブレーキに対応する予備操作は、車間距離Xm以上である。なお、かかる車間距離は、車両Cの速度に応じて変更される。すなわち、予備操作は、運転者の運転操作のみならず、歩行者や他車両などの車両Cの周囲状況応じて設定される。
判定部24は、例えば、障害物検出装置7から入力される物標情報等に基づいて危険回避操作を行ったシチュエーションを判定することができる。例えば、判定部24は、障害物が歩行者であり、かつ、かかる歩行者との距離が急激に接近した場合、歩行者の飛び出しのシチュエーションとして判定する。
また、判定部24は、障害物が車両Cの先行車両であり、先行車両の速度が急激に低下した場合、先行車両の急ブレーキのシチュエーションとして判定する。そして、判定部24は、かかるシチュエーションに対応する予備操作を運転者が行ったか否かを操作情報に基づいて判定する。
具体的には、判定部24は、シチュエーションが歩行者の飛び出しである場合、運転者の視線情報に基づき、適切に周囲を確認したか否かを判定する。また、かかる場合に、判定部24は、ブレーキ情報や車速情報に基づき、危険回避操作前に減速を適切に行ったかを否か判定する。
判定部24は、予備操作を行ったと判定した場合、車両情報に対して予備操作に該当する箇所に予備操作フラグを付して生成部25へ出力する。すなわち、判定部24が、予備操作を行ったと判定した場合、抽出部23から入力された車両情報には抽出部23によって付与された抽出フラグと、予備操作フラグとが付与されることとなる。
このように、判定部24は、危険回避操作のシチュエーションに応じて予備操作の判定項目を変更する。つまり、予備操作の判定項目を危険回避操作のシチュエーションごとに設定することで、運転スキルの診断精度を向上させることができる。
なお、図4に示した判定基準情報32は一例であり、これに限定されるものではなく、任意に変更することができる。例えば、シチュエーションに、道路の種別(交差点、高速道路、幹線道路等)を含むようにしてもよい。また、かかる場合に、交差点を直進する場合と、右折する場合、左折する場合とで異なる予備操作を設定することにしてもよい。
また、シチュエーションとして、天候を含むようにしてもよく、例えば、天気、気温等によって異なる予備操作を設定することにしてもよい。例えば、雨天や雪である場合、晴天である場合に比べて予備操作として車間距離を長く設定することができる。さらに、予備操作として、運転者の視線先を指定したり、フットポジションをブレーキペダルにすることなどを設定することもできる。なお、かかるフットポジションは、例えば、ブレーキペダルにかかる圧力で検知することにしてもよいし、あるいは、フットポジションを撮像するカメラ映像によって検知することにしてもよい。
また、判定部24は、運転者による会話量の推移に基づいて予備操作の判定を行うこともできる。例えば、判定部24は、運転者が会話を中断した場合に、運転に対する集中が高まったとして、会話の中断を含めて総合的に予備操作を行ったか否かを判定することにしてもよい。
ところで、判定部24は、運転者が危険回避操作を行うシチュエーションを予知できたか否かを判定し、予知できなかったと判定した場合に、予備操作を行った場合と同様に、操作情報に予備操作フラグを付与することもできる。
例えば、判定部24は、車両Cと障害物との距離の推移から運転者がかかるシチュエーションを予測できたか否かを判定することができる。以下、判定部24が行うシチュエーションを予測できたか否かを判定する処理について危険予測判定という。ここで、図5を用いてかかる点の詳細について説明する。図5は、危険予測判定の具体例を示す図である。
なお、図5の縦軸は、車両Cと車両Cの前方に存在する障害物との距離を示し、横軸は、時刻を示す。図5に示すように、判定部24は、車両Cと障害物との距離が急激に短くなった場合、運転者が危険を予測できなかったと判定する。
また、判定部24は、かかる距離が徐々に減少した場合、運転者が危険を予測できたと判定する。すなわち、判定部24は、例えば、歩行者や自転車等の障害物が急に進行方向を代えて車両Cに接近した場合、かかる接近を予測できなかったと判定する。
つまり、判定部24は、運転者が注意して運転していたにもかかわらず、やむを得ず危険回避操作を行った場合、かかる危険回避操作について危険予測をできなかったと判定する。
換言すると、判定部24は、危険回避操作が外的要因に起因する場合、かかる危険回避操作をやむを得ない運転操作として判定することができる。なお、判定部24は、運転操作に基づいて危険予測判定処理を行うこともできる。
例えば、判定部24は、車両Cの車速の上昇や、舵角の変化により障害物までの距離が急激に短くなった場合、上記の予備操作フラグをOFFにする。つまり、判定部24は、車両C側から障害物へ急接近した場合、予測操作フラグをOFFにする。このように、判定部24は、操作情報および物標情報に基づいて危険予測判定を行うことで、危険予測判定の精度を向上させることができる。
また、ここでは、判定部24が車速や舵角に基づいて危険予測判定を行う場合について例示したが、これに限定されるものではない。すなわち、判定部24は、例えば、車速に加えて、舵角の推移や、運転者の視線の挙動等に基づいて危険予測判定を行ったか否かを判定することもできる。
図2の説明に戻り、生成部25について説明する。生成部25は、判定部24によって予備操作を行ったと判定された場合に、危険回避操作に対する診断部22の診断結果を除外した診断結果情報を生成する。
具体的には、生成部25は、判定部24から入力される車両情報に基づいて危険回避操作に対する診断結果を除外するか否かを判定することができる。
ここで、図6および図7を用いて生成部25による処理の具体例について説明する。図6は、診断結果情報の生成処理の具体例を示す図である。図6のAに示す予備操作フラグは、判定部24によって予備操作を検出している期間中ONとなり、図6のBに示す抽出フラグは、抽出部23によって危険回避操作が抽出されている期間中に、ONとなる。
生成部25は、抽出フラグがON状態となった場合、所定期間Tを遡って判定フラグがONであるか否かを判定する。すなわち、生成部25は、運転者が危険回避操作を行う前に予備操作を行ったか否かを判定する。なお、所定期間Tは、例えば、5秒間である。
そして、生成部25は、抽出フラグがONになる前に、判定フラグがONとなっていた場合、診断部22から入力される危険回避操作に対する診断結果を除外した診断結果情報を生成する。
このように、生成部25は、予備操作を行ったうえでの、危険操作に対する診断結果を除外することで、運転者自身の純粋な運転診断結果情報を生成することができる。換言すると、運転者の運転スキルに対する診断精度が高い診断結果情報を生成することができる。
ところで、生成部25は、判定フラグおよび危険回避フラグの双方がONである場合に、緊急回避運転のスコアによっては、緊急回避運転に対する診断結果を除外しないようにすることもできる。
そこで、図7を用いてかかる点の詳細について説明する。図7は、診断結果情報の具体例を示す図である。図7に示すように、生成部25は、危険回避操作の前に予備操作を行っていた場合、緊急回避操作に対するスコアを確認する。
そして、生成部25は、各項目のスコアが同図に破線で示す閾値Th以上であった場合、すなわち、危険回避操作のスコアが高かった場合、危険回避操作に対する診断結果を含んだ診断結果情報を生成することができる。
換言すると、生成部25は、運転者が予備操作を行ったうえで、危険回避操作のスコアが高かった場合、かかる危険回避操作の診断結果を除外しない。すなわち、生成部25は、予備操作後の危険回避操作に対して加点対象とするものの、減点対象とはしないようにすることができる。
また、生成部25は、上記の抽出フラグのみがONであった場合、すなわち、予備操作を行わなかった場合、危険回避操作に対するスコアが高かった場合であっても、減点したスコアに書き換えることもできる。つまり、生成部25は、予備操作の有無によって危険回避操作に対するスコアの重み付けを変更することができる。
また、生成部25は、例えば、予備操作フラグのみがONであった場合、すなわち、予備操作を行ったものの、危険回避操作を行わずに済んだ場合、予備操作に対するスコアを加点することもできる。すなわち、予備操作自体を運転スキルの1つと見做すこともできる。
また、生成部25は、生成した診断結果情報を記憶部3に診断履歴情報33として記憶するとともに、表示装置5を介してユーザへ通知する。これにより、ユーザへ運転スキルの改善を促すことができる。
なお、運転診断装置1は、診断履歴情報33を図示しないサーバへ送信し、サーバ側で管理することもできる。かかる場合に、除外した危険回避操作に対する診断結果をサーバへ送信することにしてもよい。例えば、サーバは、かかる診断結果をヒヤリハット地点のマップ情報の生成に用いることができる。
次に、図8を用いて実施形態に係る運転診断装置1が実行する処理手順について説明する。図8は、運転診断装置1が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、かかる処理手順は、運転診断装置1の制御部2によって繰り返し実行される。
図8に示すように、まず、取得部21は、操作情報および物標情報を取得する(ステップS101)。続いて、診断部22は、操作情報に基づいて運転スキルを診断する(ステップS102)。
次に、抽出部23は、危険回避操作が有るか否かを判定する(ステップS103)。かかる判定において、危険回避操作が有った場合(ステップS103,Yes)、判定部24は、予備操作が有るか否かを判定する(ステップS104)。
続いて、かかる判定において予備操作が有った場合(ステップS104,Yes)、生成部25は、危険回避操作に対する診断結果を除外し(ステップS105)、診断結果情報を生成して(ステップS106)、処理を終了する。
一方、危険回避操作が無かった場合(ステップS103,No)、予備操作が無かった場合(ステップS104,No)、生成部25は、ステップS106を行って、処理を終了する。
上述したように、実施形態に係る運転診断装置1は、取得部21と、診断部22と、抽出部23と、判定部24と、生成部25とを備える。取得部21は、車両Cの運転者による運転操作に関する操作情報を取得する。診断部22は、取得部21によって取得された操作情報に基づいて運転者の運転スキルを診断する。抽出部23は、操作情報から危険回避操作を抽出する。判定部24は、抽出部23によって危険回避操作が抽出された場合に、危険回避操作に対する予備操作を行ったか否かを判定する。生成部25は、判定部24によって予備操作を行ったと判定された場合に、危険回避操作に対する診断部22による診断結果を除外した診断結果情報を生成する。したがって、実施形態に係る運転診断装置1によれば、運転スキルの診断精度を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、予備操作を行った場合に、その後の危険回避操作に対する診断結果を除外する場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、予備操作の有無によって危険回避操作の診断基準を変更することにしてもよい。
具体的には、例えば、運転診断装置1は、予備操作を行わなかった場合の危険回避操作に対する診断基準を予備操作後の危険回避操作に対する診断基準に比べて厳しくすることにしてもよい。
また、上述した実施形態では、運転診断装置1が操作情報に基づいて運転スキルの診断を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、運転診断装置1は、操作情報をサーバへ送信し、サーバ側で運転スキルの診断を行うようにしてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な様態は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲および、その均等物によって定義される統括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変化が可能である。
1 運転診断装置
21 取得部
22 診断部
23 抽出部
24 判定部
25 生成部
C 車両
21 取得部
22 診断部
23 抽出部
24 判定部
25 生成部
C 車両
Claims (5)
- 車両の運転者による運転操作に関する操作情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記操作情報に基づいて前記運転者の運転スキルを診断する診断部と、
前記操作情報から危険回避操作を抽出する抽出部と、
前記抽出部によって前記危険回避操作が抽出された場合に、前記危険回避操作に対する予備操作を行ったか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記予備操作を行ったと判定された場合に、前記危険回避操作に対する前記診断部による診断結果を除外した診断結果情報を生成する生成部と
を備えることを特徴とする運転診断装置。 - 前記取得部は、
前記車両の周囲に位置する物標に関する物標情報を取得し、
前記判定部は、
前記取得部によって取得された前記物標情報と前記操作情報とに基づいて前記予備操作を行ったか否かを判定すること
を特徴とする請求項1に記載の運転診断装置。 - 前記判定部は、
前記危険回避操作のシチュエーションごとに設定された判定項目に基づいて前記予備操作を行ったか否かを判定すること
を特徴とする請求項1または2に記載の運転診断装置。 - 前記生成部は、
前記判定部によって前記危険回避操作に対するスコアが閾値以上と診断された場合に、前記危険回避操作に対する前記診断結果を含む前記診断結果情報を生成すること
を特徴とする請求項1、2または3に記載の運転診断装置。 - 車両の運転者による運転操作に関する操作情報を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記操作情報に基づいて前記運転者の運転スキルを診断する診断工程と、
前記操作情報から危険回避操作を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程によって前記危険回避操作が抽出された場合に、前記危険回避操作に対する予備操作を行ったか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程によって前記予備操作を行ったと判定された場合に、前記危険回避操作に対する前記診断工程による診断結果を除外した診断結果情報を生成する生成工程と
を含むことを特徴とする運転診断方法。
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