JP5386512B2 - 眼科撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、眼科撮影装置、更に詳細には、立体視用の視差のある一対の眼底像を観察、撮影することが可能な眼底カメラなどの眼科撮影装置に関する。
従来から、対物レンズを介して入射する眼底からの反射光を分割し、分割された光束を一対の結像光学系で結像して左右一対の立体視用の眼底像を観察、撮影する眼底カメラが知られている(特許文献1、2)。
また、被検眼の眼底を2孔絞りにより光路を分けて結像させ、その光路を分けて結像された2つの眼底像を観察することによりピント合わせする眼科撮影装置が知られている(特許文献3)。
特許第3542167号公報 特許第2977607号公報 特開2008−18043号公報
特許文献1、2で提案されている眼科撮影装置では、左右それぞれの視差画像を独立して結像させなければならず、また双眼で観察するためには、あるいは撮像素子で撮影するには左右の光路を光路分割プリズムを用いて入れ換えなければならない、という欠点がある。
また、一つの撮像素子で左右2枚の画像を近接させて撮像させるためには撮像素子に合わせて左右の光路の間隔を定めなければならず、これらのことを実現するために各所にプリズムを設ける必要があり、そのため装置が必然的に大きくなり、小型で安価な眼科撮影装置の実現に妨げとなっていた。
特許文献3では、2孔絞りを介して左右に分割された2つの眼底像を観察することによりピント合わせを行っているが、これら結像された2つの眼底像を再び光路を分割して再結像させ、立体視用の一対の視差画像を得る構成は提案されていない。
本発明は、このような点を鑑みてなされたもので、簡単な構成で立体視用の一対の視差のある眼底像を観察、撮影することが可能な眼科撮影装置を提供することを課題とする。
本発明は、
被検眼眼底の画像を電子撮像手段で撮影する眼科撮影装置であって、
被検眼の前眼部共役位置に配置され、被検眼眼底からの反射光束を視差のある左右一対の光束に分割するための2孔絞りと、
前記分割された光束から左右一対の眼底像を中間像として結像する第1の結像光学系と、
前記中間像として結像された一対の眼底像をそれぞれ左右に分離して電子撮像手段の撮像面に再結像する第2の結像光学系と、
を有することを特徴とする。
第2の結像光学系は、2孔絞りとほぼ共役な位置に配置され、中間像として結像された一対の眼底像からの光路を分割し、該一対の眼底像を電子撮像手段の撮像面に分離して再結像する一対の光路分割レンズから構成される。また、一対の光路分割レンズと中間像が形成される面の間に、該中間像が形成される面に焦点面を有するリレーレンズが配置される。第2の結像光学系において、一対の光路分割レンズのレンズ中心軸間の距離は、該中心軸に直交する方向に沿った撮像面の全長のほぼ半分に等しく設定される。
本発明では、一旦中間像として結像された視差のある左右一対の眼底像が、光路分割レンズによりそれぞれ左右に分離して撮像手段の撮像面に再結像されるので、光路分割プリズムを使用することなく、立体視用の2枚の眼底画像が取得でき、簡単な構成で小型のステレオ眼科撮影装置が実現できる、という効果が得られる。
眼科撮影装置の全体の構成を示す光学図である。 図1の光学配置でステレオ撮影を行うときの原理的な光学構成を示した光学図である。 2孔絞りの正面図である。 単孔絞りの正面図である。 分離して示したステレオ撮影用と単眼撮影用の撮影マスクの正面図である。 重ね合わせて配置したステレオ撮影用と単眼撮影用の撮影マスクの正面図である。 ステレオ撮影時ピントが劣化する状態を示した説明図である。 単眼撮影時の眼内の色収差を説明する説明図である。 ステレオ撮影時の眼内の色収差を説明する説明図である。 眼内のプリズム作用を説明する説明図である。 ステレオ撮影時光路長と色収差を補正する、図2に対応した光学図である。 光路長と色収差を補正する光学系を簡略して説明する光学図である。 ステレオ撮影時の黒点板の構造を示す説明図である。 単眼撮影時の黒点板の構造を示す説明図である。
以下、図面に示す実施例に基づき本発明を詳細に説明する。以下の実施例では、眼科撮影装置として眼底カメラを例にして説明が行われる。
図1には、ステレオ撮影(立体撮影)と単眼撮影(モノラル撮影)が可能な眼底カメラ10が図示されている。図1は、ステレオ撮影を中心に描かれており、単眼撮影のときは、それぞれ対応した光学素子に切り換えられる。
眼底カメラ10には、眼底を照明する照明光学系と、照明された眼底を結像する光学系が設けられている。照明光学系では、ハロゲンランプなどの光源11から発せられた光並びに凹面鏡12で反射した光は、光路に挿脱可能な可視カット赤外透過フィルタ13を介して赤外光となり、ストロボ14を通過して拡散板15に入射して拡散され、被検眼1の前眼部(瞳)1bと共役な位置に配置されたステレオ撮影用のリングスリット16を照明する。なお、リングスリット16は、単眼撮影時には単眼用のリングスリット16’に切り換えられる。
リングスリット16を通過した照明光は、レンズ17、対物レンズ22の反射を除去するための黒点板18、ハーフミラー19、リレーレンズ20を通過し、中心に穴の開いた穴あき全反射ミラー21で反射される。
上記黒点板18は、図9aに図示したように、透明なガラス板18bの中心に黒点18aを蒸着した平坦な板として構成される。この黒点板18はステレオ撮影用で、単眼撮影時には、図9bに図示したように、黒点板18’に切り換えられる。黒点板18’は透明なガラス板18b’の中心にそれぞれ黒点18a’を蒸着した2枚の密着した平坦な板として構成される。黒点板18’の2枚の板は互いに照明光軸に直交する方向に移動でき、2つの黒点18a’の位置を調節できるようになっている。
穴あき全反射ミラー21で反射された照明光は対物レンズ22を経て、被検眼1の前眼部1bより眼底1aに入射し、眼底1aを赤外光で照明する。
眼底1aからの反射光は、対物レンズ22を介して受光され、穴あき全反射ミラー21の穴を通過して、図3aに示したような円形の2つの孔31aと31bを有する撮影絞りとしての2孔絞り31に入射する。2孔絞り31は、その中心31cを撮影光軸48に合わせて被検眼1の前眼部1bとほぼ共役な位置に配置され、2孔絞り31の2つの孔31a、31bにより眼底からの反射光はその光路が左右に分割される。光路が分割された眼底1aからの左右一対の光束はフォーカスレンズ32に入射し、このフォーカスレンズ32は、撮影光軸に沿って移動可能で被検眼視度の個体差による眼底結像位置のずれを補正する。なお、単眼撮影のときは、2孔絞り31に代えて、図3bに示したような単孔絞り31’が前眼部共役位置の光路に挿入される。
フォーカスレンズ32を通過した眼底像は、続いて結像レンズ33を通過して、ハーフミラー34で反射され、眼底1aと共役な位置に配置され眼底の撮影範囲を定める撮影マスク42、43を介して赤外透過可視反射ミラー(光路分割手段)36に入射する。フォーカスレンズ32と結像レンズ33は、2孔絞り31を介した視差のある左右一対の2つの眼底像を撮影マスク43の位置に中間像として結像する第1の結像光学系を構成する。
撮影マスク42は、図4aに図示したように、円形の開口部42aと全波長不透過の遮光部42bからなる単眼撮影用の撮影マスクである。撮影マスク43は、ステレオ撮影用の撮影マスクで矩形状の開口部43aと、赤外光のみを透過させる外周が円形な領域43bから構成されている。撮影マスク42はその中心を撮影光軸48に合わせて光路に固定配置されており、ステレオ撮影時には、図4bに示したように、撮影マスク43が、その中心が撮影光軸48と一致するように、光路に挿入される。単眼撮影時には、図4aに示したように、撮影マスク43が光路から離脱されて撮影マスク42が有効になる。
図1に戻って、赤外透過可視反射ミラー36を透過した赤外光は、ミラー38で反射され、レンズ37を通過して赤外光に感度を有する赤外CCDなどで構成される撮像素子(撮像手段)40に入射され、モニタ41にその信号が入力される。
また、リレーレンズ47が、第1の結像光学系の射出瞳像を後述の第2の結像光学系に結ぶために配置されている。ミラー36で反射された可視光が、このリレーレンズ47を介して前眼部1bと共役位置に配置された2孔絞り50に入射する。2孔絞り50は、図3aに示した2孔絞り31と同様な絞りであり、2孔絞り50に近接して(つまり2孔絞り31とほぼ共役な位置に)一対の光路分割レンズ51、52が配置される。この一対の光路分割レンズは、後述するように、撮影マスク43からの光路を分割し、撮影マスク43の位置に中間像として結像された左右一対の眼底像を互いに重ならないように左右に分離して再結像する第2の結像光学系を構成する。ここで光路分割レンズ51、52は撮影光軸48に対して等間隔に、つまり撮影光軸48に対して軸対称に、配置されることが最適である。
この第2の結像光学系による結像面に、可視光に感度を有する可視CCDなどで構成される撮像素子(撮像手段)53の撮像面53aが配置され、光路分割レンズ51、52と撮像素子53間にはリターンミラー60が配置される。可視カット赤外透過フィルタ13が光路から離脱され、リターンミラー60が光路に挿入される場合には、分離された左右一対の眼底像がミラー61を介して接眼レンズ(双眼観察手段)62により肉眼観察することができる。
撮像素子53で撮像された眼底像は、メモリ54に記憶することができ、また、外部パソコン(不図示)に取り込まれたり、モニタ41に表示されたり、あるいはプリンタ(不図示)に出力される。
一対の同じ倍率の光路分割レンズ51、52は、異なる倍率の他の一対の光路分割レンズ51’、52’に切り換えることができ、異なる倍率で一対の眼底像を撮影することができる。この異なる倍率の一対の光路分割レンズ51’、52’に切り換えられると、それに連動してステレオ撮影用の撮影マスク43も開口が異なる撮影マスク43’に切り換えられる。
なお、単眼撮影時には、光路分割レンズ51、52に代えて、単眼撮影用の結像レンズ55が光路に挿入され、2孔絞り50は光路から離脱される。
また、照明光学系には、フォーカスドット光源30が設けられ、この光源30からの光束がハーフミラー19を介して眼底1aに入射され、フォーカスレンズ32の移動に応じてフォーカスドット位置が変化するので、検者はフォーカスドットを観察することにより被検眼眼底にピントを合わせることができる。
また、アライメントの初期段階では、前眼部レンズ44が挿入されるので、検者は被検眼1の前眼部1bの画像をモニタ41で確認することができる。また、アライメントや合焦操作のときは、複数のLED光源45aからなる内部固視灯45のいずれかのLED光源が点灯され、検者は被検者にこの固視灯を注視させることによりアライメントや合焦操作を確実にすることができる。
図2は、ステレオ撮影するときの眼底像を結像する光学系の主要部を示したもので、図1と同じ素子には同じ符号が付されている。
なお、図1、図2において、被検眼1の眼底1aと共役な位置がRで、また前眼部(特に瞳)と共役な位置がPで図示されている。
また、図1、図2において、2孔絞り31、50並びに光路分割レンズ51、52は、光路を図面上で上下に分割するように、図示されているが、実際には、左右方向(紙面に垂直な方向)に分割する。しかし、図面で左右方向に光束を分割する状態を図示するのは、困難であるので、図1、図2では、2孔絞り31、50並びに光路分割レンズ51、52は、便宜上、紙面と直角の方向から見たときのものが図示されている。
このように構成された眼底カメラにおいて、可視カット赤外透過フィルタ13が照明光路に挿入されているので、ハロゲンランプ11を点灯すると、眼底が赤外光で照明される。
単眼撮影のときは、リングスリット16’、単孔絞り31’、単眼撮影用の結像レンズ55が光路に挿入され、撮影マスク43、2孔絞り50などは光路から離脱される。
赤外光で照明された眼底像は、対物レンズ22、フォーカスレンズ32、結像レンズ33により撮影マスク42の位置に結像され、赤外透過可視反射ミラー36を透過して結像レンズ37により撮像素子40の撮像面に動画として再結像されるので、眼底像がモニタ41に白黒画像として表示され、検者はモニタ41を介して眼底像を無散瞳で観察できる。このとき、撮像素子40への結像倍率を、第2の結像光学系による結像倍率よりも低倍率としておくと、広角の眼底画像を観察することができ、無散瞳時のアライメントを容易にすることができる。また、光源30によるフォーカスドットを観察することにより被検眼眼底にピントを合わせることができる。
なお、アライメントの初期段階では、前眼部レンズ44が挿入されるので、検者は被検眼1の前眼部1bの画像をモニタ41で観察してアライメントを行う。
アライメントが完了すると、シャッタスイッチ46が操作され、そのシャッタ操作信号が撮像素子53とメモリ54に入力され、撮像素子53が起動されて、眼底の静止画の取り込み動作に入るとともに、シャッタスイッチ46の操作信号に同期して撮像素子53からストロボ14に発光を指示する信号が伝えられるので、ストロボ14が発光する。ストロボ14の発光により照明された眼底は、撮像素子53により静止画として撮像される。
ステレオ撮影のときは、リングスリット16’、単孔絞り31’、結像レンズ55に代えてリングスリット16、2孔絞り31、光路分割レンズ51、52が光路に挿入され、2孔絞り50、撮影マスク43が光路に挿入される。
眼底1aからの光束は、2孔絞り31により光路が左右に分割されて、フォーカスレンズ32と結像レンズ33により視差のある左右一対の中間像として撮影マスク43の位置に結像され、この眼底像がモニタ41により観察される。眼底にピントが合っていると、モニタ41には、撮影マスク43の位置に結像された一対の眼底像が重なり合って一つの眼底像として表示されるので、一対の眼底像がずれて2重像として表示される場合には、眼底にピントが合っていないことを示している。従って、この場合には、2重像が解消するように、フォーカスレンズ32を調節して再度ピント合わせを行う。
また、撮影マスク43の領域43bは、赤外光のみを透過する領域であり、矩形開口部43aは、すべての帯域の光束を透過させるので、撮像素子40で撮像され、モニタ41に表示される画像には、図1の右上のAで示したように、矩形開口部43aに対応した矩形の輪郭線43cが表示され、検者はステレオ撮影時の撮影範囲がどの程度であるかを確認することができる。
撮影マスク43の位置に結像された視差のある左右一対の眼底像は、リレーレンズ47、2孔絞り50を通過して光路分割レンズ51、52に入射する。
また、リレーレンズ47は、第1結像レンズ33の射出瞳像を、光路分割レンズ51、52に結ぶように配置される。つまり、リレーレンズ47を介して、光路分割レンズ51、52は、被検眼前眼部1bとほぼ共役な位置に配置されており、2孔絞り31の一方の孔31aの像が、光路分割レンズ52の近傍に形成され、他方の孔31bの像が、光路分割レンズ51の近傍に形成される。従って、図2に示したように、2孔絞りの孔31a、31bの中心31c、31dと光路分割レンズ52、51のレンズ中心52a、51aはそれぞれ結像関係(共役な関係)にある。
また、撮影マスク43の中心を経て、光路分割レンズ51、52のレンズ中心51a、52aを通る光線51b、52bは、撮像面53aの点51cと52cに到達する。到達点51c、52cの距離が、撮影光軸48に直交する方向(図2で上下方向)に沿った撮像面53aの全長Lのほぼ半分の距離に等しい長さに設定されるので、左右一対の眼底像で光路分割レンズ51により結像される眼底像は、撮像面53aの上半分に、また光路分割レンズ52により結像される眼底像は、撮像面53aの下半分に互いに重なることなく、分離されて撮像され、撮像面53aの全体を有効に使用した立体視用の眼底画像の取得が可能となる。
図2において、薄い点で塗りつぶした光線の経路から分かるように、視差のある左画像(図2で下側)は撮像面の左側(下側)に、また右画像は右側(上側)に結像され、従来のように、左右を入れ換えるためのプリズムを必要とすることなく、左右関係が整合した視差画像を取得することができる。
可視カット赤外透過フィルタ13が光路から離脱され、リターンミラー60を光路に挿入したときには、図1に示したように、光路分割レンズ51、52で分離された左右一対の視差のある眼底像は、ミラー61を介して接眼レンズ62で観察することができる。このとき、観察される眼底像は、図1の右上のBで示したように、分離された左右一対の視差のある眼底像1c、1dであり、検者は眼底を立体視することができる。
撮像素子53で撮像する場合には、シャッタスイッチ46を操作する。この操作に同期してリターンミラー60が光路から離脱され、ストロボ14が発光する。ストロボ14の発光により図1のBで示したような重なることなく分離した左右一対の視差のある眼底像1c、1dが撮像素子53に撮像される。このようにして撮像された一対の眼底画像はメモリ54に保存され、後で読み出して立体視装置により立体視することができる。
なお、図1に示したように、一対の光路分割レンズ51、52は、倍率の異なる他の一対の光路分割レンズ51’、52’に切り換えることができる。この場合には、縮小あるいは拡大した視差のある一対の眼底像が撮影される。このとき、切り換えに連動して、撮影マスク43を倍率に応じて拡大あるいは縮小された開口を有する撮影マスク43’に切り換えるようにする。
また、光路分割レンズ51、52に近接して配置される2孔絞り50は、各レンズ51、52の鏡胴を利用できるので、必ずしも必要とするものではない。
なお、単眼撮影では、図5の上段に示したように、単孔絞り31’と撮影マスク42が光路に挿入され、合焦レンズ32を移動させ、CCD40とCCD53の撮像面と共役な位置にある撮影マスク42に鮮明な眼底像がくるようにピント調節が行われる。この状態で、シャッタスイッチ46を操作すれば、ピントのあった鮮明な眼底像がCCD53により撮影される。
しかし、この状態で2孔絞り31、撮影マスク43に切り換えてステレオ撮影を行うと、図5の下段に示したように、2孔絞り31の孔31a、31bが撮影光軸48よりずれ偏芯しているので、眼底共役面Rが撮影マスク43からずれてしまい、CCD53の撮像面からもずれてしまうことから、眼底を鮮明に撮影できなくなる。
また、図6aに示したように、単眼撮影時には、被検眼1の瞳1bの中心を通る光路から被検眼眼底1aが撮影されるので、被検眼1の水晶体2による色収差は基本的には微小である。しかし、ステレオ撮影時には、図6bに示したように、被検眼1の瞳1bの中心から外れた光路より被検眼眼底1aが撮影されるので、水晶体2にプリズム作用が働く。図6cに示したように、プリズム3は、光線を赤色を含む光線3aから紫色を含む光線3bに渡って色分解することから、ステレオ撮影時には、水晶体2のプリズム作用により色収差が発生する。
そこで、本発明では、図7に示したように、光路長ずれと色収差を補正するためのレンズ70aと70bを接合した光学素子としての接合レンズ70を、ステレオ撮影時に、光路分割レンズ51、52とCCD53間に挿入する。この状態が、図8にも、簡略化した光学図で示されている。
接合レンズ70は光路長を補正し、ステレオ撮影時図5に示した眼底共役面RをCCD40、53の撮像面に移動させるので、単眼撮影からステレオ撮影に切り換えても、CCD53によりピントの合った立体視用の一対の眼底像を撮影することができる。また、接合レンズ70により色収差が補正されるので、色収差の少ない良好な画質の立体視用の眼底像を取得することができる。
1 被検眼
21 穴あき全反射ミラー
22 対物レンズ
31 2孔絞り
31’ 単孔絞り
32 フォーカスレンズ
33 結像レンズ
40 撮像素子
42、43 撮影マスク
46 シャッタスイッチ
47 リレーレンズ
50 2孔絞り
51、52 光路分割レンズ
53 撮像素子
55 単眼撮影用結像レンズ
62 接眼レンズ
70 光路長及び色収差補正レンズ

Claims (12)

  1. 被検眼眼底の画像を電子撮像手段で撮影する眼科撮影装置であって、
    被検眼の前眼部共役位置に配置され、被検眼眼底からの反射光束を視差のある左右一対の光束に分割するための2孔絞りと、
    前記分割された光束から左右一対の眼底像を中間像として結像する第1の結像光学系と、
    前記中間像として結像された一対の眼底像をそれぞれ左右に分離して電子撮像手段の撮像面に再結像する第2の結像光学系と、
    を有することを特徴とする眼科撮影装置。
  2. 前記第2の結像光学系は、前記2孔絞りとほぼ共役な位置に配置され、中間像として結像された一対の眼底像からの光路を分割し、該一対の眼底像を電子撮像手段の撮像面に分離して再結像する一対の光路分割レンズから構成されることを特徴とする請求項1に記載の眼科撮影装置。
  3. 前記一対の光路分割レンズと中間像が形成される面の間に、第1の結像光学系の射出瞳像を第2の結像光学系に結ぶためのレンズが配置されることを特徴とする請求項に記載の眼科撮影装置。
  4. 前記中間像の中心を経て前記一対の光路分割レンズのレンズ中心を通過する各光線が撮像面上に到達する2点間の距離が、撮影光軸に直交する方向に沿った撮像面の全長のほぼ半分に等しいことを特徴とする請求項2又は3に記載の眼科撮影装置。
  5. 前記一対の光路分割レンズの各物体側開口位置に、各開口に合わせて第2の2孔絞りが配置されることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  6. 前記第1の結像光学系は、被検眼視度に応じて光軸方向に移動されピントの合った中間像を形成するためのレンズを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  7. 前記第2の結像光学系と電子撮像手段の間にリターンミラーが設けられ、リターンミラーが光路に挿入されたときは、眼底像が双眼観察手段に導かれ、リターンミラーが光路から離脱されたときは、眼底像が電子撮像手段に導かれることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  8. 前記中間像が結像される位置と第2の結像光学系との間に光路分割手段が設けられ、該分割手段で分割された光路には観察用の動画撮影手段が設けられ、動画撮影手段への結像倍率は前記第2の結像光学系による結像倍率よりも低倍率であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  9. 前記中間像が結像される面に、眼底の撮影範囲を定める撮影マスクが配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  10. 前記中間像が結像される面に、眼底の撮影範囲を定める撮影マスクが配置され、前記一対の光路分割レンズは、倍率の異なる他の一対の光路分割レンズに切り換え可能で、該倍率の切り換えに連動して撮影マスクの開口形状が変化することを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  11. 前記2孔絞りから単孔絞りに切り換え、それに連動して前記一対の光路分割レンズを単一の結像レンズに切り換えてステレオ撮影と単眼撮影を可能にしたことを特徴とする請求項から10のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  12. 単眼撮影からステレオ撮影に切り換えられたとき、前記一対の光路分割レンズと電子撮像手段間に、光路長と色収差を補正する光学素子が挿入されることを特徴とする請求項11に記載の眼科撮影装置。
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