JP2009285108A - 眼科撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレアを除去して高品質の眼底画像を取得することが可能な眼科撮影装置を提供する。
【解決手段】1回のシャッタ操作で撮影絞り28を左側に切り替えて眼底画像100を取得し、続いて撮影絞り28を右に切り替え眼底画像110を取得する。各取得した被検眼画像に混入しているフレアF1、F2が除去され、各画像間に存在する同一被検眼部位がほぼ重なり合うように、画像処理される。このような構成では、フレアの混入した小瞳孔径の被検眼眼底の画像でも、フレアのない眼底画像を生成することができる。また、2枚の眼底画像は、1回のシャッタ操作で取得できるので、眼底画像を取得する操作が簡単になる。
【選択図】図6

Description

本発明は、眼科撮影装置、更に詳細には、小瞳孔径の被検眼眼底を撮影する機能を備えた眼科撮影装置に関する。
従来から、眼底カメラでは、単眼撮影だけでなく、被検眼の瞳孔と共役な位置に、左右2つの孔が形成された撮影絞り(2孔絞り)を配置し、同一被検眼に対し視差を持った立体視用の左右の画像を撮影するステレオ撮影機能が組み込まれており、種々の撮影モードでの眼底撮影が可能となっている。この種の眼底カメラでは、1回のシャッタ操作で、連続して、単眼撮影、ステレオ撮影が行われ操作性の向上が図られている(特許文献1)。
一方、瞳孔径が小さな小瞳孔径の被検眼眼底を撮影する小瞳孔撮影モードで眼底を撮影すると、周辺にフレアが入って信頼性のある眼底撮影が困難になるという問題がある。そのため、複数の光源を順次点灯して眼底を撮影し、撮影画像からフレアを分離してフレアを除去した眼底画像を得ることが行われている(特許文献2)。
また、眼底画像にフレアが混入するのを防止するために、撮影領域を分けてフレアの多い領域には、マスキングして撮影することが行われている(特許文献3)。
また、連続発光光源を用いて眼底を連続して撮影し、これらの画像を重ね合わせてノイズの少ない良好な眼底画像を得ることも行われている(特許文献4)。
WO2007/013383A1 特開2005−245894号公報 特開2005−261533号公報 特開平9−253052号公報
しかしながら、従来の眼底カメラでは、特に瞳孔径の小さな被検眼眼底を撮影するときに、フレアが多くなって、良質な眼底画像を得るのが困難になる、という問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、フレアを除去して高品質の眼底画像を取得することが可能な眼科撮影装置を提供することを課題とする。
本発明(請求項1)は、
被検眼を撮影絞りを介して電子画像として撮影する撮像手段と、
撮影された被検眼画像を画像処理する画像処理部と、
撮影絞りを切り替え、異なる位置にある撮影絞りを選択する選択手段と、を備え、
1回のシャッタ操作で異なる位置にあるそれぞれの撮影絞りを介して被検眼を順次撮影することにより複数枚の被検眼画像を取得し、
該取得した各被検眼画像を、各画像間に存在する同一被検眼部位が重なり合うように、画像処理することを特徴とする。
また、本発明(請求項2)は、
第1と第2の撮影モードを有する眼科撮影装置であって、
被検眼を撮影絞りを介して電子画像として撮影する撮像手段と、
撮影された被検眼画像を画像処理する画像処理部と、
撮影絞りを切り替え、異なる位置にある撮影絞りを選択する選択手段と、を備え、
第1の撮影モードが選択されたときは、1回のシャッタ操作で第1の位置にある撮影絞りを介して被検眼を撮影することにより1枚の被検眼画像を取得し、第2の撮影モードが選択されたときは、第2と第3の位置にある撮影絞りを選択し、1回のシャッタ操作で、選択された一方の撮影絞りを介して、続いて他方の撮影絞りを介して被検眼を撮影することにより2枚の被検眼画像を取得し、
該取得した2枚の被検眼画像を、各画像間に存在する同一被検眼部位が重なり合うように、画像処理することを特徴とする。
また、本発明(請求項3)は、
第1と、第2と、第3の撮影モードを有する眼科撮影装置であって、
被検眼を撮影絞りを介して電子画像として撮影する撮像手段と、
撮影された被検眼画像を画像処理する画像処理部と、
撮影絞りを切り替え、異なる位置にある撮影絞りを選択する選択手段と、を備え、
第1の撮影モードが選択されたときは、1回のシャッタ操作で第1の位置にある撮影絞りを介して被検眼を撮影することにより1枚の被検眼画像を取得し、第2又は第3の撮影モードが選択されたときは、第2と第3の位置にある撮影絞りを選択し、1回のシャッタ操作で、選択された一方の撮影絞りを介して、続いて他方の撮影絞りを介して被検眼を撮影することにより2枚の被検眼画像を取得し、
第2の撮影モードで取得した2枚の被検眼画像は、各画像間に存在する同一被検眼部位が重なり合うように、画像処理して表示され、
第3の撮影モードで取得した2枚の被検眼画像は、並べて表示されることを特徴とする。
また、本発明(請求項20)は、
リング照明絞りを介して被検眼を照明する照明手段と、
被検眼を撮影絞りを介して電子画像として撮影する撮像手段と、
撮影された被検眼画像を画像処理する画像処理部と、
リング照明絞りの内部遮光部を異なる位置に切り替える切替手段と、を備え、
1回のシャッタ操作で前記遮光部の異なる位置で被検眼を順次照明し撮影絞りを介して撮影することにより複数枚の被検眼画像を取得し、
該取得した各被検眼画像を、各画像間に存在する同一被検眼部位が重なり合うように、画像処理することを特徴とする。
本発明では、複数枚(2枚)の被検眼画像を、各画像間に存在する同一被検眼部位が重なり合うように、画像処理するので、フレアのない眼底画像を簡単に生成することができる。また、複数枚の画像は、1回のシャッタ操作で取得できるので、眼底画像を取得する操作が簡単になる。
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1において、本発明の眼科撮影装置は、眼底カメラ10として構成されている。眼底カメラ10には、赤外光並びに可視光の照明光を発光する観察ランプ11が球面ミラー12の曲率中心に配置され、観察ランプ11並びに球面ミラー12からの光は、光路に挿脱可能な可視光カット赤外光透過フィルタ13、コンデンサーレンズ14、ストロボ15、コンデンサーレンズ16を経て、全反射ミラー17に入射する。
全反射ミラー17で反射した照明光は、被検眼の前眼部Ep(瞳)とほぼ共役な位置に配置された照明絞り20を経て黒点板71並びにリレーレンズ22を通過し、穴あき全反射ミラー23で反射され、対物レンズ24を経て被検眼Eの前眼部(瞳)Epに入射し、眼底Erを照明する。
照明光学系の光軸70に配置された照明絞り20は、図2(a)に示したように、中心に配置された円形の遮光部20aと透明なガラス板のリングスリット部20bとその周辺の外部遮光部20cからなるリング照明絞りである。
照明絞り20は、瞳孔径が通常の大きさの被検眼眼底を撮影する単眼撮影モードのときに用いられ、瞳孔径の小さな小瞳孔径の被検眼の眼底を撮影する小瞳孔撮影モードのときには、照明絞り20に代わり、照明絞り21が照明光路に挿入される。照明絞り21は、図2(b)に示したように、中心に配置された円形の遮光部21aと透明なガラス板のリングスリット部21bとその周辺の外部遮光部21cからなっている。リングスリット部の外径Φ1と内径Φ2は、いずれも照明絞り20のが照明絞り21より大きくなっている。
黒点板71は、対物レンズでの不要な反射光を遮光するもので、図3(a)に示したように透明なガラス板からなり、その中心に小さな円形状の黒点71aを有している。黒点板71は、単眼撮影のときに用いられ、小瞳孔撮影モードのときは、黒点板71に代わり、図3(b)に示したような横長の楕円状の黒点72aを中心に有する透明なガラス板からなる黒点板72が照明光路に挿入される。
照明絞り20を通過した照明光で照明された眼底Erからの反射光は、対物レンズ24、穴あき全反射ミラー23の穴23a、撮影絞り28、合焦レンズ35、結像レンズ36、ハーフミラー37、変倍レンズ38aを通過してリターンミラー39に入射する。リターンミラー39が図示の位置では、眼底からの反射光が赤外光に感度を有する眼底と共役な位置にあるCCD(撮像手段)40に入射し、眼底がCCD40により撮像される。また、リターンミラー39が光路から離脱すると、眼底からの反射光が可視光に感度を有する眼底と共役な位置にあるCCD(撮像手段)41に入射し、眼底がCCD41により撮影される。
撮影絞り28は、図4に示したように、中心部に円形の開口部28aを有する開口絞りで、一端がソレノイド27の軸27aに固定されており、被検眼前眼部(瞳)とほぼ共役な位置に配置される。撮影絞り28は、ソレノイド27が作動されないときは、図4(a)に示す位置にあって、開口部28aの中心は観察撮影光軸26と一致している。眼底観察、あるいは単眼撮影のときは、撮影絞り28は、図4(a)の位置にある。
ソレノイド27が作動されて軸27aが吸引されると、撮影絞り28は、ガイド29、29’に沿って案内され、図4(b)の位置に移動して左側の撮影光路位置に配置される。一方、ソレノイド27が作動されて軸27aが押し出されると、撮影絞り28は、図4(c)の位置に移動して右側の撮影光路位置に配置される。小瞳孔撮影モードのときは、撮影光路を左右にずらして撮影が行われ、一回目の撮影のときは、撮影絞り28は、図4(b)に示した位置に、2回目の撮影のときは、図4(c)に示した位置に移動される。
穴あき全反射ミラー23は、中心部に楕円形の穴23aが形成された全反射ミラーであり、その穴23aは、それぞれ図4(a)、(b)、(c)の位置にある開口部28aを含むような大きさになっている。
観察、撮影光路には、後述するように、撮影絞り28の開口部28aの撮影光軸26からの偏芯によるピントずれを補正するためのピント補正レンズ45が挿脱可能に配置される。
眼底カメラ10には、フォーカス指標投影光学系が設けられ、赤外LEDからなるフォーカス指標用光源50からの指標光は、レンズ51、ミラー52、レンズ53を通過し、2つの反射プリズム32により光路が2分されて、眼底Erに投影される。フォーカス指標の像は、眼底でピントがあう場合には、反射プリズム32で反射したフォーカス指標の像が一点になるように、またピントがズレている場合には、分離するようになっているので、検者は、合焦レンズ35の移動に応じてレンズ53を移動させフォーカス指標の像を一致させることにより、眼底にピントを合わせることができる。
被検眼を眼底カメラに対して固視させるために、複数の固視灯55a〜55dからなる内部固視灯55が設けられ、点灯された固視灯からの光は、ハーフミラー37により反射されて対物レンズ24を通過して眼底Erに投影されるので、患者はこの内部固視灯を固視することにより、眼底カメラに対して被検眼を所定の位置に保持させることができる。
眼底カメラ10には、CPUなどからなる制御部65が設けられ、この制御部65は、CPUなどからなる制御演算部60と接続されて互いに信号を交換するとともに、シャッタスイッチ66が操作されたときに、リターンミラー39を光路から離脱させるとともに、ストロボ15を適量な光量で発光させる。また、制御部65は、ピント補正レンズ45、可視光カット赤外光透過フィルタ13、変倍レンズ38a、38bの光路への挿脱を制御し、照明絞り20、21の切り替え、黒点板71、72の切り替え、照明絞り28の移動を制御する。
制御演算部60は、CCD40で撮像された眼底像の画像を処理したり、CCD41で撮像されメモリ61あるいはハードディスク64などの記録手段に記録された眼底画像を処理する画像処理部を有しており、画像処理された眼底画像をモニタ62に出力することができる。
眼底カメラ10には、通常瞳孔径の被検眼の眼底を撮影する撮影モード(以下、単眼撮影モード(第1の撮影モード)という)、瞳孔径の小さな小瞳孔径の被検眼の眼底を撮影する撮影モード(以下、小瞳孔単眼撮影モード(第2の撮影モード)という)などの撮影モードを選択できる撮影モード選択スイッチを設けた操作部(操作パネル)69が設けられる。さらに、キーボード67、マウス68などの入力手段が設けられ、これらの入力手段を介して、種々のデータが制御演算部60に入力される。
このような構成の眼底カメラで、単眼撮影モードが選択されると、照明絞り20、黒点板71が照明光軸70に挿入され、撮影絞り28は、図4(a)の位置にあり、ピント補正レンズ45は光路から離脱される。照明絞り20を介して赤外光で照明された眼底からの光は、穴あき全反射ミラー23の穴23a、撮影絞り28の開口部28aを通過して、CCD40に結像され、その像がモニタ62に表示されるので、検者は眼底画像を観察してアライメントを行い、またフォーカス指標光源50を点灯して、眼底にピントを合わせることができる。
アライメント、フォーカス調整が終了すると、シャッタスイッチ66が操作され、リターンミラー39が光路から離脱され、ストロボ15が発光する。ストロボ15の発光により照明された眼底像は、CCD41により取得され、その取得したときの撮影絞り28の位置などの撮影条件情報と関連させてメモリ61及び/又はハードディスク64に記録される。取得あるいは記録した眼底画像はモニタ62に表示することができる。
一方、小瞳孔径の被検眼の場合には、小瞳孔単眼撮影モードが選択される。同一撮影画角で同一入射瞳径とした場合、リング照明絞りの遮光部の径が小さいほど、撮影可能な最小瞳孔径は、小さく有利となる。しかし、逆に、リング照明絞りの遮光部の径が小さいと、フレアと呼ばれるアーチファクトが撮影時に発生する。図5は、眼底像にフレアが発生するのを説明するもので、左側は通常瞳孔径(Φ4.0mm)の被検眼の場合、右側は小瞳孔径(Φ3.7mm)の被検眼の場合を示している。
照明絞り20、21と撮影絞り28は、それぞれ被検眼の瞳とほぼ共役な位置で被検眼の光軸に中心を合わせて同軸に配置されるので、通常瞳孔径の被検眼の場合には、図5の左上に示したように、その瞳に照明絞り20のリングスリット部20bの共役像20b’と撮影絞り28の開口部28aの共役像28a’が形成される。一方、小瞳孔径の被検眼の場合には、右上に示したように、その瞳に照明絞り21のリングスリット部21bの共役像21b’と撮影絞り28の開口部28aの共役像28a’が形成される。照明絞りのリングスリット部の共役像20b’、21b’のところが照明光路となり、撮影絞り28の開口部28aの共役像28a’のところが撮影光路となる。小瞳孔照明用の照明絞り21を選択した場合には、照明光路の有効部と撮影光路の有効部の間隔(幅)Wが、通常瞳孔照明用の照明絞り20を選択した場合より小さいので、図5の右下に示したように、撮影された眼底像にフレアFが混入してしまう。
そこで、本実施例では、小瞳孔単眼撮影モードが選択された場合には、照明絞り20に代わり、照明絞り21を、また黒点板71に代えて黒点板72をそれぞれ照明光学系の光路に挿入し、撮影絞り28を図4(b)と図4(c)に示した位置に移動して眼底を2回に分けて撮影し、それぞれの位置で撮影された眼底像を合成してフレアのない眼底像を得るようにしている。
小瞳孔単眼撮影モードが選択されたときのアライメントとフォーカス操作は、撮影絞り28を、図4(a)の位置にし、照明絞り20、黒点板71を照明光路に挿入して行っておく。
アライメント、フォーカス調整が終了すると、シャッタスイッチ66が操作され、それに連動して撮影絞り28が図4(b)に示した位置に移動し、照明絞り21、黒点板72に切り替えられる。図6で左側の一番上に示したように、小瞳孔径の被検眼の瞳Epには、照明絞り21のリングスリット部21bの共役像21b’が形成され、撮影絞り28の開口部28aの共役像28a’が左寄りに形成される。
また、シャッタスイッチ66が操作されると、それに連動してリターンミラー39が光路から離脱され、ストロボ15が発光する。ストロボ15の発光により照明された眼底像は、図4(b)に図示した撮影絞り28を介してCCD41により撮像され、一回目の撮影が行われる。この1回目の撮影により得られた眼底画像100には、図6の2段目に示したようにフレアF1が混入している。このフレアF1が混入した眼底画像100は、その画像を取得したときの撮影絞り28の位置などの撮影条件情報と関連させてメモリ61及び/又はハードディスク64に記録される。
続いて、撮影絞り28が図4(c)に示した位置に移動し、ストロボ15が発光して、2回目の眼底撮影が行われる。図6の右側に示したように、撮影絞り28の移動により撮影絞り28の開口部28aの共役像28a’が移動し、2回目の撮影により得られた眼底画像には、左にフレアF2が混入した眼底画像110が取得される。この眼底画像110は、その画像を取得したときの撮影絞り28の位置などの撮影条件情報と関連させてメモリ61及び/又はハードディスク64に記録される。
なお、撮影絞り28を左右に移動させることにより、撮影絞り28の開口部28aの中心が撮影光軸26から偏芯し、それぞれの撮影でピントずれが発生するので、小瞳孔単眼撮影モードが選択された場合には、ピント補正レンズ45を撮影光路に挿入しておく。
このようにして、一回のシャッタ操作で、視差のずれた2枚の眼底画像100、110が連続して取得され、取得された眼底画像がメモリ61及び/又はハードディスク64などの記録手段に記録される。
以上の説明では、撮影絞り28は、最初図4(b)の位置に移動され、続いて図4(c)の位置に移動されたが、その逆であってもよい。また、撮影絞り28を移動させることにより、その開口部28aを異なる位置に移動させたが、図4(a)、(b)、(c)に示したような、撮影光軸26に対して異なる位置にある複数の(3つの)撮影絞りを形成しておき、その異なる位置にある撮影絞りを選択するようにしてもよい。その意味で、図4に示したように、制御部65により撮影絞り28を移動させることは、異なる位置にある撮影絞りが選択されていることになり、制御部65は、撮影絞りを切り替え、異なる位置にある撮影絞りを選択する選択手段となっている。
続いて、記録された眼底画像100、110が制御演算部60の画像処理部に読み込まれ、特許文献2で示したような公知技術を用いて画像処理が行われ、眼底画像100の予め決められた左側領域でフレアF1を除く領域を切り取った画像101と、眼底画像110の予め決められた右側領域でフレアF2を除く領域を切り取った画像111が生成される。そして、これらの画像101と111は、両画像間に存在する同一被検眼部位、つまり同一眼底部位がほぼ重なり合うように、合成され、フレアのない眼底画像120が生成される。眼底画像120が重ね合わせた画像であることを示すために、所定のマーキングMを施しておく。このフレアのない眼底画像120はモニタ62に表示することができる。
図7、図8には、フレアF1、F2のある眼底画像100、110をフレアのない眼底画像に合成する他の方法が示されている。まず、眼底画像100、110を、符号130に示すように、重ね合わせて画像間の相関値を演算し、相関値が高くなるように、画像100、110を相対的に移動させる。符号131は、この相関値が最大となって、同一眼底部位がほぼ重なり合うように、互いの画像位置が調整された状態を示す。このときの合成画像は、右側に示したように、左右にフレアF1、F2を含む眼底画像132となっている。眼底画像132が重ね合わせた画像であることを示すために、所定のマーキングMを施しておく。
続いて、図8に示したように、メッシュ133に沿って眼底画像132を小さな画像領域に細分化して、眼底画像132を合成している眼底画像100と110を細分化する。そして、細分化された画像100、110の対応する小領域の各画像を比較して、いずれかの画像を抽出し、各抽出された小領域の画像を合成してフレアのない画像を再生する。
例えば、眼底画像132の細分化された一つの画像132aは、眼底画像100のフレアを含む細分化された画像100aと、眼底画像110のフレアを含まない細分化された画像110aの重ね合わせ画像とする。画像にフレアを含むと、単色(白)成分が多くなるので、R、G、Bの各色成分のばらつきが少なくなる。そこで、画像処理部60で画像100aでのG、Bの各色成分の分散と、画像110aでのG、Bの各色成分の分散をそれぞれ演算し、分散の大きい画像を選択する。フレアを含まない画像110aの方がフレアを含む画像100aより分散が大きいので、図8で示したように、画像132aを合成している画像のうち、フレアを含まない画像110aが抽出され、フレアを含む画像100aが廃棄される。
このような画像処理を、メッシュ133で細分化された各画像領域について行う。フレアF2を含む画像領域132bでは、該画像領域に対応している画像100の画像部分が抽出され、フレアF1を含む画像領域132cでは、その画像領域に対応している画像110の画像部分が抽出される。一方、フレアを含まない部分の画像領域132dでは、その画像領域に対応している画像100、110の画像部分ではその各色成分の分散は同じであるので、そのいずれかを抽出する。このように抽出された画像部分を画像132に残すことで、逆にいうと、抽出されなかった部分を画像132から除去することで、フレアのない眼底画像134を生成することができる。この眼底画像134には、周辺にメッシュによるモザイク形状が発生するが、フレアのない画像に仕上げることができる。
上述した実施例では、撮影絞りを異なる位置に移動させて撮影された2枚の画像を合成してフレアのない眼底画像を得るようにしたが、照明絞りを異なる位置に移動させて同様な眼底画像を得ることができる。この実施例が図9〜図12に図示されている。
図9は全体の構成を示すもので、図1の構成と比較して、照明絞り140がその位置を変えられること、撮影絞り145が固定式の絞りであること、ピント補正レンズが設けられていないことを除き、図1と同様な構成となっている。図1と同じ部分の説明は省略する。
照明絞り140は、図10(a)に示すように、縦方向の径d2が横方向の径d1より大きな中心に配置された縦長楕円形の内部遮光部140aと、透明なガラス板のリングスリット部140bと、その周辺の外部遮光部140cとからなるリング照明絞りである。照明絞り140は、一端がソレノイド141の軸141aに固定されており、被検眼前眼部(瞳)とほぼ共役な位置に配置される。照明絞り140は、ソレノイド141が作動されないときは、図10(a)に示す位置にあって、遮光部140aの中心は照明光学系の光軸70と一致している。眼底観察、あるいは単眼撮影のときは、照明絞り140は、図10(a)の位置にある。
ソレノイド141が作動されて軸141aが押し出されると、照明絞り140は、ガイド142、143に沿って案内され、図10(b)の位置に移動し、軸141aが引き込まれると、図10(c)の位置に移動して、遮光部140aの中心は照明光軸70からそれぞれ右あるいは左側に変位する。小瞳孔単眼撮影モードのときは、一回目の撮影のときは、照明絞り140は、図10(b)に示した位置に、2回目の撮影のときは、図10(c)に示した位置に移動される。
撮影絞り145は、図11に示したように、中心部に円形の開口部145aを有する開口絞りで、被検眼前眼部(瞳)とほぼ共役な位置に配置される。撮影絞り145は、眼底観察モード、単眼撮影モード、小瞳孔単眼撮影モードのいずれのモードでも、開口部145aの中心は撮影光軸26と一致している。撮影絞り145は固定しているので、撮影モードによる撮影光軸26からの偏芯がないため、図1に示したようなピント補正レンズ45は設けられていない。
このような構成で、単眼撮影モードが選択された場合は、照明絞り140は図10(a)の位置にあり、黒点板71が照明光軸70に挿入される。アライメント、フォーカス調整後、シャッタスイッチ66が操作されてストロボ15は発光し、眼底がCCD41により撮影される。撮影された眼底画像の記録は、図1に示した実施例と同様に行われる。
一方、小瞳孔単眼撮影モードが選択されたときは、黒点板72が光路に挿入され、図10(a)で示された照明絞り140の位置でアライメントとフォーカス操作が行われる。
アライメント、フォーカス調整が終了すると、シャッタスイッチ66が操作され、それに連動して照明絞り140が、図10(b)に示した位置に移動する。その結果、図12の左側に示したように、被検眼の瞳Epに形成された照明絞り140の遮光部140aの共役像140a’とリングスリット部140bの共役像140b’は右側に移動し、撮影絞り145の開口部145aの共役像145a’はそのままであるので、左側に照明光が多く入るようになる。このとき、照明絞り140の移動量と、遮光部140aの短径d1と長径d2は、二重矢印線で示したように、左右方向並びに上下方向にデットゾーンが形成され、眼底の左側にフレアが入らないような値に設定される。
シャッタスイッチ66が操作されると、ストロボ15が発光するので、上記設定で照明された眼底が、CCD41により撮像され、一回目の撮影が行われる。撮影された眼底画像は、図6の左側の上から2番目に図示したようなフレアF1の混入した眼底画像100と同様な画像となり、その画像を取得したときの照明絞り140の内部遮光部140aの位置などの撮影条件情報と関連させてメモリ61及び/又はハードディスク64に記録される。
続いて、照明絞り140が図10(c)に示した位置に移動して、ストロボ15が発光し、2回目の眼底撮影が行われる。2回目の撮影のときは、照明絞り140は、図10(c)に示した位置に移動するので、図12の右側に示したように、照明絞り140の遮光部140aの共役像140a’とリングスリット部140bの共役像140b’はそれぞれ左側に移動し、右側に照明光が多く入るようになる。照明絞り140の移動量と、その遮光部140aの大きさは、二重矢印線で示したように、上下、左右方向にデッドゾーンが形成され、眼底の右側にフレアが入らないような値に設定されるので、図6の右側の上から2番目に図示したフレアF2のある眼底画像110と同様な画像が、CCD41により取得される。撮影された眼底画像は、その画像を取得したときの照明絞り140の内部遮光部140aの位置などの撮影条件情報と関連させてメモリ61及び/又はハードディスク64に記録される。
このようにして、一回のシャッタ操作で、2枚の眼底画像が連続して取得され、取得したときのリング照明絞り140の内部遮光部140aの位置と関連付けて記録される。記録された2枚の眼底画像は、それぞれ画像処理部60に読み出されて、各画像間に存在する同一被検眼部位がほぼ重なり合うように、画像処理される。画像の重ね合わせを行った被検眼画像には、所定のマーキングMを施しておく。
画像処理は、公知の技術を用いて、図6において眼底画像100と110に対して施されたのと同じ画像処理が施される。すなわち、リング照明絞りの内部遮光部の位置に応じて撮影画像内の一部の領域(フレアのない領域)を予め設定しておき、該設定された領域内の画像を切り出して、切り出された各画像に存在する同一被検眼部位がほぼ重なり合うようにして行われる。これにより、フレアF1、F2が除去された眼底画像120と同様な画像が生成され、その生成された画像がモニタ62に表示される。
実施例2において行われる2枚の眼底画像に対する画像処理は、図7、図8において眼底画像100と110に対して施されたのと同じ画像処理を施して、フレアF1、F2が除去された眼底画像134と同様な画像を生成してもよい。すなわち、図7、図8に示したように、重なり合うように画像処理された被検眼画像を細分化し、細分化された各画像に対して重なり合っている画像のうち、色成分のばらつきが大きい画像を抽出して被検眼画像を生成する。このようにして生成された眼底画像は、モニタ62に表示される。
実施例2では、撮影絞り145の絞り中心が、撮影光学系の中心と一致しているので、歪が発生しにくく、画質のよい眼底像が得られ、また撮影絞りの撮影光軸からのずれがないので、ピント補正レンズなどの光路長補正素子が不要となる、という利点が得られる。
上記実施例1、2において、更にステレオ撮影を組み込んだ実施例が、図13以降に図示されている。ステレオ撮影は、同一被検眼に対し視差を持った立体視用の左右の画像を撮影するもので、緑内障など眼底の立体形状を把握するときに、重要になる。
図13において、ステレオ撮影を可能にするために、撮影絞り150、照明絞り160、黒点板170、171が設けられる。また、ステレオ撮影された画像を表示するために、ステレオモニタ63が設けられ、撮影モード選択スイッチによりステレオ撮影モード(第3の撮影モード)が選択できるようになっている。その他、図1、図9と同じ部分には、同じ参照番号が付されており、その説明は省略する。
撮影絞り150は、被検眼の前眼部Ep(瞳)とほぼ共役な位置に配置され、図14に分解して示されたように、中央と左右に円形の開口部151a、151b、151cが形成された固定絞り板151と、この固定絞り板151上をステッピングモータ(不図示)により上下方向に移動可能な移動絞り板152と、固定絞り151上をソレノイド155、156より左右方向に移動可能な遮光板153、154とから構成され、固定絞り板151の上に移動絞り板152が、その上に遮光板153、154が重なるように配置される。
移動絞り板152には、上方位置P1に開口部152a〜152cが、中央位置P2に開口部152d、152eが、下方位置P3に開口部152f、152gが、それぞれ横方向に整列して形成される。移動絞り板152の各開口部152a〜152cは、移動絞り板152の位置P1が固定絞り板の縦方向の中心位置Pに一致する位置に移動したとき、図15に示したように、開口部152aが固定絞り板151の開口部151a内に同心に位置し、開口部152bが開口部151b内の左側に、開口部152cが開口部151c内の右側に位置するように、その位置及び大きさが設定される。遮光板153、154は、それぞれの開口部152a〜152cを開放するように、退却した位置にある。
図15は、眼底観察並びに単眼撮影モードが選択されたときの状態を示す。移動絞り板152の開口部152aは、図4(a)の撮影絞り28の開口部28aと同じ大きさ、同じ位置となっており、その中心は撮影光軸26と一致している。移動絞り板152の開口部152aは、眼底観察並びに単眼撮影モードのときの撮影絞りとして選択され、観察光をCCD40に、撮影光をCCD41に導く。開口部152b、152cはそれぞれフォーカス指標を眼底に導くために用いられる。
移動絞り板152の開口部152dと152eは、移動絞り板152の位置P2が固定絞り板151の中心位置Pに一致する位置に移動したとき、図16(a)、(b)に示したように、開口部152dと152eが固定絞り板151の開口151aに内包されるように、その位置及び大きさが設定される。図16(a)に示した位置では、遮光板153は開口部152dを開放し、遮光板154は開口152eを閉じ、図16(b)に示した位置では、遮光板153は開口152dを閉じ、遮光板154は開口152eを開放する。
移動絞り板152の開口部152dは、図4(b)の撮影絞り28の開口部28aと同じ大きさ、同じ位置となっており、撮影光軸26の左側に位置し、移動絞り板152の開口部152eは、図4(c)の撮影絞り28の開口部28aと同じ大きさ、同じ位置となっており、撮影光軸26の右側に位置する。各開口部152d、152eは、小瞳孔単眼撮影モードのときの撮影絞りとして選択される。
移動絞り板152の開口部152fと152gは、移動絞り板152の位置P3が固定絞り板151の中心位置Pに一致する位置に移動したとき、図17(a)、(b)に示したように、開口部152fが固定絞り板151の開口部151b内の右側に、開口部152gが開口部151c内の左側に位置するように、その位置及び大きさが設定される。図17(a)に示した位置では、遮光板153は開口部152fを開放し、遮光板154は開口部152gを閉じ、図17(b)に示した位置では、遮光板153は開口152fを閉じ、遮光板154は開口152gを開放する。
図17(a)、(b)は、ステレオ撮影モードが選択されたときの状態であり、移動絞り板152の開口部152f、152gは立体視用に撮影光路を左右に分ける撮影絞りとして選択される。
照明絞り160は、被検眼の前眼部Ep(瞳)とほぼ共役な位置に配置され、図18〜図20に示したように、中心に円形の開口部161aが形成された固定絞り161と、それぞれ円形の遮光部162a〜162fが形成された透明なガラス板からなる移動遮光板162から構成される。
移動遮光板162が、図18(a)に示した位置に移動すると、その遮光部162cが固定絞り161の開口部161a内に同心に照明光軸70と一致して配置されるようになり、図2(a)の照明絞り20と同様な観察、単眼撮影用の照明絞りが形成される。一方、図18(b)に示した位置に移動すると、その遮光部162dが固定絞り161の開口部161a内に同心に照明光軸70と一致して配置されるようになる。遮光部162dの径は、遮光部162cの径より小さく、図2(b)の照明絞り21と同様な小瞳孔単眼撮影用の照明絞りが形成される。
移動遮光板162が、図19(a)に示した位置に移動すると、その遮光部162bが固定絞り161の開口部161a内で照明光軸70より左側に、また図19(b)に示した位置に移動すると、その遮光部162aが固定絞り161の開口部161a内で照明光軸70より右側に配置されるようになり、それぞれステレオ撮影モードのときの照明絞りが形成される。
移動遮光板162が、図20(a)に示した位置に移動すると、その遮光部162fが固定絞り161の開口部161a内で照明光軸70より少し右側に、また図20(b)に示した位置に移動すると、その遮光部162eが固定絞り161の開口部161a内で照明光軸70より少し左側に配置されるようになり、図10(b)、(c)に示したような照明絞りが形成される。
黒点板は、眼底観察、単眼撮影、ステレオ撮影のときは、図21に示したような、中心に黒点170aを中央に有する透明なガラス板から成る黒点板170が用いられる。黒点板170は、眼底観察、単眼撮影のときは、図21の左側に図示したように、黒点170aが照明光軸70に一致する位置に、またステレオ撮影のときは、図21の中央並びに右側に示したように、黒点170aが照明光軸70より左右にずれる位置に移動される。黒点板170は、図3(a)に示した黒点板71に対応している。
小瞳孔単眼撮影のときは、黒点板170に代わり、図22に示したような横長の黒点171aを中央に有する黒点板171が用いられる。黒点板171は、図3(b)に示した黒点板72に対応している。
ステレオ撮影のときも、撮影絞りの開口部152f、152gが撮影光軸26から偏芯してピントずれが発生するので、それを補正するためのピント補正レンズ45’が挿脱可能に配置される。
このように構成された眼底カメラで、単眼撮影モードが選択されると、図18(a)に示すように遮光部162cの中心が照明光軸70に一致するリング状の照明絞りに切り替えられる。黒点板170は、図21の左側に示すように、黒点170aが照明光軸70と一致する位置にある。また、撮影絞りは、図15に示したように開口部152aが選択された撮影絞りとなる。このとき、開口部152b、152cは、フォーカス指標を導く開口として用いられる。ピント補正レンズ45、45’は光路から離脱される。
この単眼撮影モードにおける眼底観察、眼底撮影、取得された眼底画像の記録、その表示は、実施例1、2で説明したのと同様に行われる。
小瞳孔単眼撮影モードが選択されると、図18(b)に示す照明絞りに切り替えられ、黒点板171が光路に挿入され、図16(a)あるいは(b)に示したように開口部152dあるいは152eが選択される撮影絞りに切り替えられる。そして、実施例1で説明したのと同様に、1回のシャッタ操作で、それぞれ開口部152d、152eを介して2枚の眼底画像が取得される。このとき、ピント補正レンズ45が光路に挿入されるので、各撮影された眼底画像では、開口部152d、152eが撮影光軸からずれることによるピントずれが補償されており、鮮明な眼底画像が得られる。
この小瞳孔単眼撮影モードにおいて、取得された2枚の眼底画像は、実施例1と同様に、図6、あるいは図7と図8で説明した画像処理が施され、フレアのない画像が生成され、それがモニタ62に表示される。
なお、実施例2のように、撮影絞りを固定して、照明絞りを切り替えて小瞳孔単眼撮影を行う場合には、撮影絞りを図15に示した状態で固定しておき、1回目の撮影のときは、照明絞り160を図20(a)の状態に、2回目の撮影のときは、図20(b)に示した状態に切り替えて撮影を行う。
ステレオ撮影モードが選択される場合、開口部152aを選択して撮影絞りとし(図15)、遮光部162cを選択して照明絞りとし(図18(a))、黒点板170を照明光路に挿入して、単眼撮影のときと同様にして、アライメント並びにフォーカス調整が行われる。
アライメントとピント合わせが終了すると、シャッタスイッチ66が操作され、それに連動して開口部152fが選択される撮影絞りに切り替えられ(図17(a))、照明絞りは、図19(a)に示したように、遮光部162bが選択される照明絞りに切り替えられ、黒点板170は、図21の中央に示した位置に移動される。
シャッタスイッチ66が操作されると、それに連動してリターンミラー39が光路から離脱され、ストロボ15が発光するので、立体視用の左眼底画像がCCD41により取得される。この眼底画像は、その画像を取得したときの撮影絞りの位置などの撮影条件情報と関連させてメモリ61及び/又はハードディスク64に記録される。
続いて、開口部152gが選択される撮影絞りに切り替えられ(図17(b))、照明絞りは、図19(b)に示したように、遮光部162aが選択される照明絞りに切り替えられ、黒点板170は、図21の右側に示した位置に移動される。そして、ストロボ15が再び発光するので、立体視用の右眼底画像がCCD41により取得される。この眼底画像は、その画像を取得したときの撮影絞りの位置などの撮影条件情報と関連させてメモリ61及び/又はハードディスク64に記録される。
なお、ステレオ撮影では、開口部152f、152gが選択され、各開口部の中心が撮影光軸から偏芯し、それぞれの撮影でピントずれが発生するので、それを補正するために、ピント補正レンズ45’を撮影光路に挿入しておく。ステレオ撮影の場合には、開口部152f、152gの撮影光軸からの隔たりが、小瞳孔単眼撮影の場合より大きいので、ピント補正量が小瞳孔単眼撮影のときより大きいレンズを用いるようにする。
このようにステレオ撮影では、1回のシャッタ操作で、撮影絞りの開口部152fを介して、続いて他方の開口部152gを介して2枚の眼底画像が取得され、その取得された2枚の眼底画像は、ステレオモニタ63に撮影絞りの位置に応じて左右に並べて表示される。
なお、移動絞り板152の開口部152dと152e間の間隔、開口部152fと152g間の間隔を、被検眼の瞳孔径に応じて調節するようにすることができる。
図23は、実施例1、2、3で説明した各撮影モードにおける各光学素子の諸元、動作を比較した表で、通常撮影は、通常瞳孔径の単眼撮影を意味し、照明絞りの外径の単位はmmである。
なお、実施例1、2、3において、以下のような改変を行うことができる。
ピント補正レンズ45、45’は、それに代えて撮影光学系の光路長を補正する光路長補正素子としてもよい。
取得された眼底画像をメモリ61と、それより低速なハードディスク64に記録する場合、単眼撮影モードかどうかに応じてメモリ61からハードディスク64への画像の転送タイミングを異なるようにすることができる。
撮影モードに応じて撮影絞り、照明絞り、黒点板の切り替えが行われる場合、シャッタスイッチが操作されたら、撮影絞りを切り替え、それに連動して、照明絞りと黒点板を切り替えるようにする。
シャッタスイッチ操作前の撮影絞りの位置を、撮影モードと、観察時に使用している内部固視灯の位置によって決めるようにすることができる。また、撮影する被検眼が右眼か左眼かを検知する検知手段を設け、シャッタスイッチ操作前の撮影絞りの位置を、撮影モードと、観察時に使用している内部固視灯の位置と、左右眼検知手段による検知結果とによって決めるようにすることができる。また、シャッタスイッチ操作直後の撮影絞りの位置を、アライメント観察時における撮影絞りの位置とすることもできる。
フォーカス指標を被検眼に導く光学素子(プリズム32)を、小瞳孔単眼撮影、ステレオ撮影の時は、光路から離脱されるようにし、撮影絞りの切り替えと連動して光路に挿脱させることができる。
本発明の第1実施例による眼科撮影装置の全体の構成を示した構成図である。 (a)は通常瞳孔径の被検眼を撮影するときに用いられる照明絞りの構成を示す正面図、(b)は小瞳孔径の被検眼を撮影するときに用いられる照明絞りの構成を示す正面図である。 (a)は通常瞳孔径の被検眼を撮影するときに用いられる黒点板の構成を示す正面図、(b)は小瞳孔径の被検眼を撮影するときに用いられる黒点板の構成を示す正面図である。 撮影絞りが移動する状態を示す説明図である。 眼底画像におけるフレアの発生を説明する説明図である。 撮影絞りの位置を変えて撮影した2枚の眼底画像からフレアのない眼底画像を生成する画像処理の流れを示す説明図である。 撮影絞りの位置を変えて撮影した2枚の眼底画像からフレアのない眼底画像を生成する他の画像処理の流れを示す説明図である。 図7に続く画像処理の流れを示す説明図である。 本発明の第2実施例による眼科撮影装置の全体の構成を示した構成図である。 照明絞りが移動する状態を示す説明図である。 撮影絞りの正面図である。 照明絞りの移動による照明光の移動を示す説明図である。 本発明の第3実施例による眼科撮影装置の全体の構成を示した構成図である。 撮影絞りを分解して示した分解図である。 眼底観察、単眼撮影モードのときに使用される撮影絞りを示した正面図である。 小瞳孔単眼撮影モードのときに使用される撮影絞りを示した正面図である。 ステレオ撮影モードのときに使用される撮影絞りを示した正面図である。 単眼撮影並びに小瞳孔撮影のときに使用される照明絞りを示した正面図である。 ステレオ撮影のときに使用される照明絞りを示した正面図である。 照明絞りを切り替えて小瞳孔撮影を行うときに使用される照明絞りを示した正面図である。 単眼撮影及びステレオ撮影時に使用される黒点板の黒点の切り替えを示した説明図である。 小瞳孔撮影時に使用される黒点板を示した説明図である。 種々の撮影モードにおける動作を比較した表図である。
符号の説明
10 眼底カメラ
15 ストロボ
20、21 照明絞り
23 穴あき全反射ミラー
24 対物レンズ
26 撮影光軸
27 ソレノイド
28 撮影絞り
40、41 CCD(撮像手段)
45、45’ ピント補正レンズ
50 フォーカス指標用光源
55 内部固視灯
60 制御演算部(画像処理部)
62 モニタ
63 ステレオモニタ
65 制御部
66 シャッタスイッチ
69 操作部
70 照明光軸
71、72 黒点板
140 照明絞り
141 ソレノイド
145 撮影絞り
150 撮影絞り
151 固定絞り板
152 移動絞り板
153、154 遮光板
155、156 ソレノイド
160 照明絞り
161 固定絞り
162 移動遮光板
170、171 黒点板

Claims (24)

  1. 被検眼を撮影絞りを介して電子画像として撮影する撮像手段と、
    撮影された被検眼画像を画像処理する画像処理部と、
    撮影絞りを切り替え、異なる位置にある撮影絞りを選択する選択手段と、を備え、
    1回のシャッタ操作で異なる位置にあるそれぞれの撮影絞りを介して被検眼を順次撮影することにより複数枚の被検眼画像を取得し、
    該取得した各被検眼画像を、各画像間に存在する同一被検眼部位が重なり合うように、画像処理することを特徴とする眼科撮影装置。
  2. 第1と第2の撮影モードを有する眼科撮影装置であって、
    被検眼を撮影絞りを介して電子画像として撮影する撮像手段と、
    撮影された被検眼画像を画像処理する画像処理部と、
    撮影絞りを切り替え、異なる位置にある撮影絞りを選択する選択手段と、を備え、
    第1の撮影モードが選択されたときは、1回のシャッタ操作で第1の位置にある撮影絞りを介して被検眼を撮影することにより1枚の被検眼画像を取得し、第2の撮影モードが選択されたときは、第2と第3の位置にある撮影絞りを選択し、1回のシャッタ操作で、選択された一方の撮影絞りを介して、続いて他方の撮影絞りを介して被検眼を撮影することにより2枚の被検眼画像を取得し、
    該取得した2枚の被検眼画像を、各画像間に存在する同一被検眼部位が重なり合うように、画像処理することを特徴とする眼科撮影装置。
  3. 第1と、第2と、第3の撮影モードを有する眼科撮影装置であって、
    被検眼を撮影絞りを介して電子画像として撮影する撮像手段と、
    撮影された被検眼画像を画像処理する画像処理部と、
    撮影絞りを切り替え、異なる位置にある撮影絞りを選択する選択手段と、を備え、
    第1の撮影モードが選択されたときは、1回のシャッタ操作で第1の位置にある撮影絞りを介して被検眼を撮影することにより1枚の被検眼画像を取得し、第2又は第3の撮影モードが選択されたときは、第2と第3の位置にある撮影絞りを選択し、1回のシャッタ操作で、選択された一方の撮影絞りを介して、続いて他方の撮影絞りを介して被検眼を撮影することにより2枚の被検眼画像を取得し、
    第2の撮影モードで取得した2枚の被検眼画像は、各画像間に存在する同一被検眼部位が重なり合うように、画像処理して表示され、
    第3の撮影モードで取得した2枚の被検眼画像は、並べて表示されることを特徴とする眼科撮影装置。
  4. 取得した各被検眼画像を、取得したときの撮影絞りの位置と関連付けて記録手段に記録することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  5. 前記第1から第3の位置は、いずれも被検眼前眼部とほぼ共役な位置にあり、第1の位置は、その位置にある撮影絞りの中心が撮影光学系の光軸と一致する位置であり、第2と第3の位置は、前眼部共役位置で撮影光路を左右に分ける位置であることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  6. 画像の重ね合わせを行った被検眼画像に所定のマーキングを施すことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  7. 画像の重ね合わせは、撮影絞りの位置に応じて撮影画像内の一部の領域を予め設定しておき、該設定された領域内の画像を切り出して、切り出された各画像に存在する同一被検眼部位が重なり合うようにして行われることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  8. 重なり合うように画像処理された被検眼画像を細分化し、細分化された各画像に対して重なり合っている画像のうち、色成分のばらつきが大きい画像を抽出して被検眼画像を生成することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  9. 撮影モード又は撮影絞りの位置に応じて撮影光学系の光路長を補正することを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  10. 前記記録手段は、第1の記録手段と第1の記録手段よりも低速な第2の記録手段とから構成され、第1の撮影モードかどうかに応じて第1の記録手段から第2の記録手段への画像の転送タイミングが異なることを特徴とする請求項4から9のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  11. 撮影絞りの切り替えに連動して、照明光学系内の前眼部と略共役位置に設けられた照明絞りを切り替えることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  12. 撮影絞りの切り替えに連動して、照明光学系内の黒点板を切り替えることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  13. 撮影前の観察時には、対物レンズ光軸上に位置する撮影絞りが選択され、撮影時には、それぞれ撮影モードに応じて定まる位置にある撮影絞りが選択されることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  14. シャッタ操作前の撮影絞りの位置が、撮影モードと、観察時に使用している内部固視灯の位置によって決められることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  15. 撮影する被検眼が右眼か左眼かを検知する検知手段を備え、シャッタ操作前の撮影絞りの位置が、撮影モードと、観察時に使用している内部固視灯の位置と、前記検知手段による検知結果とによって決められることを特徴とする請求項14に記載の眼科撮影装置。
  16. シャッタ操作直後の撮影絞りの位置が、アライメント観察時における撮影絞りの位置であることを特徴とした請求項14又は15に記載の眼科撮影装置。
  17. フォーカス指標を被検眼に導く光学素子が、撮影絞りの切り替えと連動して光路に挿脱されることを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  18. 第2と第3の位置にある撮影絞りの間隔が調節可能であることを特徴とする請求項2から17のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  19. 第2と第3の位置にある撮影絞りの間隔が被検眼の瞳孔径に応じて調節されることを特徴とする請求項18に記載の眼科撮影装置。
  20. リング照明絞りを介して被検眼を照明する照明手段と、
    被検眼を撮影絞りを介して電子画像として撮影する撮像手段と、
    撮影された被検眼画像を画像処理する画像処理部と、
    リング照明絞りの内部遮光部を異なる位置に切り替える切替手段と、を備え、
    1回のシャッタ操作で前記遮光部の異なる位置で被検眼を順次照明し撮影絞りを介して撮影することにより複数枚の被検眼画像を取得し、
    該取得した各被検眼画像を、各画像間に存在する同一被検眼部位が重なり合うように、画像処理することを特徴とする眼科撮影装置。
  21. 取得した各被検眼画像を、取得したときのリング照明絞りの内部遮光部の位置と関連付けて記録手段に記録することを特徴とする請求項20に記載の眼科撮影装置。
  22. 画像の重ね合わせを行った被検眼画像に所定のマーキングを施すことを特徴とする請求項20又は21に記載の眼科撮影装置。
  23. 画像の重ね合わせは、リング照明絞りの内部遮光部の位置に応じて撮影画像内の一部の領域を予め設定しておき、該設定された領域内の画像を切り出して、切り出された各画像に存在する同一被検眼部位が重なり合うようにして行われることを特徴とする請求項20から22のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  24. 重なり合うように画像処理された被検眼画像を細分化し、細分化された各画像に対して重なり合っている画像のうち、色成分のばらつきが大きい画像を抽出して被検眼画像を生成することを特徴とする請求項20から22のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
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