JP5385766B2 - ホームドア装置 - Google Patents
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Description
そして、これらの扉体の開閉部分が、車両の乗降口部に対応して配設され、車両の乗降口部のドアと連動して開閉する。
また、ホームドア装置は、車両の進入状態が判るため視界を遮らないようにすることを考慮し、あまり高くならない、たとえば、1300mm程度の高さとされている。したがって、乗客が乗り出す恐れがあり、そのような場合でも乗客が車両に接触しないように車両から離れた位置に設置されている。
このことも、ホームドア装置が幅に余裕があるところでなければ、設置されていないことの一因となっている。
すなわち、本発明の第1態様は、車両が入線するプラットホームの前記車両の乗降口部に対応する位置を空けて入線方向に複数設置された固定柵と、該固定柵の前記車両側に、前記乗降口部を覆う閉鎖位置と開放する開放位置との間で前記入線方向に移動可能に設置された可動柵と、前記プラットホームの下方あるいは上方の乗客が接触しない位置に設置され、該可動柵を前記入線方向に移動させる駆動装置と、が備えられているホームドア装置である。
したがって、ホームドア装置は可動柵を含めたプラットホームに位置する部分の厚みを薄くすることができるので、幅の狭いプラットホームであってもホームドア装置を設置することができる。幅の狭いプラットホームには、たとえば、階段等が設置され、部分的に狭くなっているプラットホームも含まれる。
なお、この場合、固定柵および可動柵の高さを乗客の身長程度の高さ、たとえば、1600〜1900mmとすれば、乗客の乗り出しを防止できるので、より幅の狭いプラットホームにホームドア装置を設置することができる。
このようにすると、可動柵の支持構造を独立して設ける必要がなくなるので、その分構造が簡素化できる。
また、延長部を駆動する駆動装置はプラットホームの下方に設置されているので、駆動装置が破損した場合でも、破片がプラットホームへ落下することを防止できる。これにより乗客に対する安全性を向上させることができる。
このとき、延長部は、可動柵が閉鎖位置にある場合でも固定柵の範囲内に存在しているので、凹部は固定柵の存在する部分に形成されていることになる。これにより、凹部は車両の乗降口部に設置されないので、乗客は安全に乗降することができる。
この場合、支柱と桟部材とで形成される空間から乗客が入り込む、あるいは手等の体の一部を進入させるのを防止するために、この空間に透明素材のカバーを装着することが好適である。
図1は、本実施形態にかかるホームドア装置1を示す横断面図である。図2はプラットホーム部を示す部分平面図である。図3および図4は、ホームドア装置1の設置状態を示す正面図である。図5は、図1のA部を拡大して示す拡大部分断面図である。図6は、図1のB部を拡大して示す拡大部分断面図である。
固定柵5には、プラットホーム3に立設された複数の支柱15と、入線方向Lに延在し支柱15間を結ぶように取り付けられた複数の桟(桟部材)17と、支柱15および桟17で形成される空間を覆うカバー19とが備えられている。
支柱15の高さは、たとえば、1700mmとされている。支柱15の高さは、プラットホーム3を通行する乗客の身長程度の高さ、たとえば、1600〜1900mmの範囲で選択される。
この空間を覆うようにアクリル製の板材であるカバー19が取り付けられている。カバー19は、プラットホーム3を通行する乗客が入り込む、あるいは手等の体の一部を進入させるのを防止するために必要な場所に取り付けられる。
なお、カバー19はアクリル製に限定されるものではなく、適宜材料で形成されてよいが、視界を確保する意味で透明材料が好ましい。
このようにカバー19を透明材料とすると、固定柵5は高く設置しても視界が遮らないので、車両13の進入状態を容易に判断することができる。
また、桟17および/または支柱15の本数を多くして設置間隔を小さくすれば、カバー19を取り付ける必要を無くすことができる。
可動柵7は、略矩形状をしており、その一端部から下方に延在するように延長部21が一体的に設けられている。
各可動柵7は、延長部21が空間6から離れる位置、すなわち、固定柵5側端部に位置するように設置されている。
可動柵7には、ガイドレール23を両側から抱持するころ部材24がガイドレール23に沿って移動可能に取り付けられている(図5参照)。すなわち、可動柵7は、固定柵5に入線方向Lに移動可能に取り付けられている。
このように、可動柵7を固定柵5に支持させることにすると、可動柵7の支持構造を独立して設ける必要がなくなるので、その分構造が簡素化できる。
退避スペース25には、空間6を挟んだ両側にそれぞれ略直方体形状の支持部材27が設けられている。
支持部材27の上部位置と下部位置とには、延長部21を入線方向Lに案内するリニアガイド29が取り付けられている。
ガイドレール31は、支持部材27の入線方向L長さに略対応する長さに亘り設けられている。
凹部35は、入線方向Lにおける延長部21の移動範囲を規定している。凹部35の空間6側端部は、固定柵5の範囲内に位置している。したがって、延長部21は、可動柵7がどのような位置であっても固定柵5の範囲内に存在することになる。
モータ37、減速機39、駆動プーリ41および従動プーリ43は支持部材27に取り付けられている。
ベルト45と延長部21とは、接続部材47によって接続されており、延長部21はベルト45の移動に伴い入線方向Lに移動する。
なお、駆動装置9は、上述の構造に限定されるものではなく、チェンを用いたもの、流体圧シリンダを用いたもの、リニアモータを用いたもの等公知の構造のものを用いることができる。
車両13が入線していない、あるいは通過する場合、図3に示されるように可動柵7は、固定柵5から空間6側に移動させられ、空間6、すなわち、車両13の乗降口部に相当する位置を閉鎖している閉鎖位置に位置する。
これにより、固定柵5および可動柵7によってプラットホーム3の側縁11側に連続した壁部が形成されることになる。
したがって、プラットホーム3を通行する乗客が、通過する車両に接触したり、線路に転落したりすることが無くなるので、乗客の安全を確保することができる。
接続部材47が移動すると、可動柵7が空間6から離れる方向に移動され、可動柵7は、図4に示されるように空間6を開放する開放位置に位置する。この位置で、モータは停止される。
この可動柵7の開放とタイミングをはかって車両13の乗降口部が開かれ、乗客が乗降する。
すなわち、モータ37が逆回転に回転され、減速機39を介して駆動プーリ41が逆回転し、ベルト45を接続部材47が空間6側方向に移動させる。可動柵7が図3に示される閉鎖位置に位置した状態でモータ37は停止される。
延長部21は、可動柵7が閉鎖位置にある場合でも固定柵5の範囲内に存在しているので、凹部35は固定柵5の存在する部分に形成されていることになる。これにより、凹部35は車両13の乗降口部に設置されないので、乗客は安全に乗降することができる。
本実施形態によれば、可動柵7を移動させる駆動装置9は、プラットホーム3の下方の乗客が接触しない位置に設置されているので、プラットホーム3を移動する乗客と接触する恐れがない。また、駆動装置9が破損した場合でも、破片がプラットホーム3へ落下することを防止できるので、乗客に対する安全性を向上させることができる。
したがって、ホームドア装置1は可動柵7を含めたプラットホーム3に位置する部分の厚みを薄くすることができるので、幅の狭いプラットホーム3であってもホームドア装置1を設置することができる。
なお、幅の狭いプラットホーム3には、たとえば、階段等が設置され、部分的に狭くなっているプラットホーム3も含まれる。
たとえば、本実施形態では、空間6を両側から出没する可動柵7によって開閉するようにされているが、片側から出没する1個の可動柵7によって開閉するようにしてもよい。
また、固定柵5は、支柱15と桟17とで構成するようにしているが、1枚あるいは複数枚の板部材、箱構造体で構成するようにしてもよい。
さらに、可動柵7はパイプ部材で構成するようにしてもよい。
3 プラットホーム
5 固定柵
7 可動柵
9 駆動装置
13 車両
15 支柱
17 桟
21 延長部
35 凹部
L 入線方向
Claims (3)
- 車両が入線するプラットホームの前記車両の乗降口部に対応する位置を空けて入線方向に複数設置された固定柵と、
該固定柵の前記車両側に、前記乗降口部を覆う閉鎖位置と開放する開放位置との間で前記入線方向に移動可能に設置された可動柵と、
前記プラットホームの下方の乗客が接触しない位置に設置され、該可動柵を前記入線方向に移動させる駆動装置と、
が備えられ、
前記可動柵の前記固定柵側端部には、前記プラットホームの下方へ延在する延長部が備えられ、前記延長部が前記プラットホームの下方に設置された前記駆動装置によって駆動され、
前記延長部は、前記可動柵が前記閉鎖位置にある場合でも前記固定柵の範囲内に存在し、
前記プラットホームには、前記延長部が移動できる凹部が形成されていることを特徴とするホームドア装置。 - 前記可動柵は、前記固定柵に移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のホームドア装置。
- 前記固定柵は、前記プラットホームに立設された複数の支柱と、該支柱間を結ぶように配置された桟部材とで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のホームドア装置。
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