JP5382534B2 - インモールドラベル及びインモールドラベル付き合成樹脂成形品 - Google Patents

インモールドラベル及びインモールドラベル付き合成樹脂成形品 Download PDF

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Description

本発明は金型内にインモールド材として使用され、合成樹脂成形品の成形と同時に成形品の表面に貼着されるインモールドラベル及びこのインモールドラベルを貼着したインモールドラベル付き合成樹脂成形品に関する。
合成樹脂製ブロー成形容器等の合成樹脂成形品の表面に、加飾とか商品名や説明文の表示を達成する手段として、装飾模様とか商品名、説明文を印刷表示したラベルを貼着する手段が多用されている。
そして、ラベルを貼着する方法の一つとして、インモールド材として、所謂、インモールドラベルを予め金型内にセットし、成形品の成形と同時にこの成形品の表面にインモールドで貼着するインモールド成形法がある。
このインモールド成形法は、成形品の成形と同時にラベルの貼着が達成され、専用の別工程の貼着作業を必要としないこと、成形品の表面とインモールドラベルとの間に段差が生じないので、この段差による成形品の外観体裁や触感の劣化の恐れがないこと、そして例えば、ブロー成形容器における薄肉化に関わり無く、容器本体に対するインモールドラベルの強固で安定した貼着を確実に得ることができること、と云う優れた作用効果を有する。
例えば、特許文献1には、インモールドラベル及びインモールドラベル二軸延伸ブロー成形品及びその製造方法に関する発明が記載されている。
図7は、従来から一般的に使用されているインモールドラベルの層構成の一例を示す断面図である。
このラベル120は、合成紙からなる不透明な基材フィルム125の表面側に印刷層126を形成し、この印刷層126を保護層128で被覆しており、また裏面側にはインモールド成形により合成樹脂成形品の表面に接着固定する接着層127となるヒートシール層を積層している。
特開2004−136486
ここで、上記したようなインモールドラベルを使用する場合、合成樹脂製壜体の減圧時における減容変形機能等の壜体としての機能に係る要請、あるいはラベルによる表示性や加飾性に係る要請等により、成形品の被貼着面の相互に分離した領域にそれぞれ、ラベルを貼付する必要がある場合には、複数のインモールドラベルを用意し、それぞれのインモールドラベルを予め金型内の所定の位置にセットして、成形品を成形する必要があり、
複数のラベルをセットするための装置、あるいはセットするための工程が複雑になり、全体として生産性が低下してしまう。
また、複数のラベルを別々に貼着するため、相互のラベル間で貼着位置にズレが生じるという問題もある。
本発明は上記のようなインモールドラベルに係る問題を解消しようとするものであり、被貼着体である合成樹脂成形品の機能性に係る要請や、ラベルによる表示性あるいは加飾性に係る要請に応じて、生産性を損なうことなく、また相互のラベル間の貼着位置のズレがないように、合成樹脂成形品の相互に分離した領域にそれぞれラベルを貼付することを技術的課題とするものである。
上記技術的課題を解決する手段に係る本発明の中、第1の発明はインモールドラベルに係るものであり、その構成は、
インモールド成形により合成樹脂成形品の成形と同時に成形品の表面に貼付されるインモールドラベルおいて、
1枚のフィルム片の裏面側の相互に分離した領域に複数のラベル片を積層した構成とし、
フィルム片はインモールド成形後にラベル片及び合成樹脂成形品の表面から剥離可能な構成とし、
複数のラベル片はインモールド成形後にそれぞれ合成樹脂成形品の表面の相互に分離した領域に貼着される構成とする、と云うものである。
上記構成のインモールドラベルをインモールド材として、予め金型内にセットし、合成樹脂成形品の成形と同時にこの成形品の表面にインモールドで貼着し、
貼着後、フィルム片を各ラベル片および合成樹脂成形品から剥離することにより、合成樹脂成形品の表面の相互に分離した領域に、それぞれラベルを貼付することができる。
ここで、個々のラベル片は、たとえば「保護層/印刷層/基材層/接着層」等、従来のインモールドラベルの層構成とすることができる。
すなわち、上記構成のインモールドラベルは、複数の従来のインモールドラベルを基盤層としての機能を発揮するフィルム片で一体化した、謂わば、合せラベルと云うことができる。
なお、上記構成また以下の説明でたとえば「フィルム片の裏面側」と云うように、インモールドラベル全体あるいはインモールドラベルを構成する各層の積層方向を明確にするために便宜上「表面側」また「裏面側」と云う用語を使用するが、ここで「裏面側」は合成樹脂成形品との貼着面側、「表面側」はその反対側を示す。
フィルム片をラベル片及び合成樹脂成形品から剥離可能とする手段としては、複数のラベル片に、このラベル片の表面側に積層されている保護層および被貼着体である合成樹脂成形品と溶融接着性のない合成樹脂製のフィルム片を積層する方法、
あるいは、フィルム片に剥離層を積層し、フィルム片をこの剥離層を介してラベル片の表面側に密着状に積層すると共に、インモールド成形により合成樹脂成形品の表面に密着状に積層する方法等を適宜採用することができる。
さらに、フィルム片とラベル片を剥離可能に積層する手段としては、
剥離タイプの粘着剤を使用する、超低硬度で粘着性を有するシリコンゴム等のゴム類を使用する、静電気により密着させる等のさまざまな方法もあり、生産性や剥離性を考慮して適宜選択することができる。
第2の発明は、上記説明した本発明のインモールラベル使用し、インモールド成形によりラベルを貼付した合成樹脂成形品に係るものであり、その構成は、
1枚のフィルム片の裏面側の相互に分離した領域に複数のラベル片を積層し、
フィルム片はインモールド成形後にラベル片及び合成樹脂成形品の表面から剥離可能な構成とし、複数のラベル片はインモールド成形後にそれぞれ合成樹脂成形品の表面の相互に分離した領域に貼着される構成としたインモールドラベルをインモールド材として使用したものであり、
インモールド成形により表面の相互に分離した複数の領域のそれぞれにラベルを貼着したラベル付き合成樹脂成形品、と云うものである。
上記第2の発明構成のラベル付き合成樹脂成形品によれば、
複数のラベル片をフィルム片で一体化した1枚のインモールドラベルにより、成形品の機能面に係る要請、あるいはラベル片による表示性や加飾性に係る要請に沿って、成形品の相互に分離した領域にそれぞれラベル片を貼着することが可能であり、
ラベルをセットするための装置、そしてセットのための工程が複雑になることに起因する生産性の低下を効果的に抑制することができる。
また、複数のラベル片をフィルム片で一体化した1枚のインモールドラベルにより、成形品の相互に分離した領域にそれぞれラベル片を貼着するので、相互のラベル間での貼着位置のズレをなくすことができ、複数のラベル片を合せた全体として高品位な表示性や加飾性を発揮させることが可能となる。
第3の発明の構成は、上記第2の発明において、
合成樹脂成形品をブロー成形による合成樹脂製壜体とし、
この壜体は、胴部が壜体内部の減圧化に伴って減容変形が進行可能な薄肉に形成され、胴部の周壁には少なくとも3つの谷折状の折り目線が周方向に並列状に傾斜するように形成されたものとし、
胴部の減容変形が折り目線に沿った周壁の折り畳み状の変形により進行する構成とし、
胴部の周壁の少なくとも1つの折り目線を挟んで相対向する相互に分離した領域にそれぞれラベル片を貼着する、と云うものである。
上記第3の発明の構成は、機能面での要請に沿って、相互に分離した領域にそれぞれラベル片を貼付した合成樹脂成形品の具体例に係るものであり、ブロー成形による合成樹脂製壜体において、減容変形と云う機能をスムーズにかつ十分に発揮させるための構成である。
この合成樹脂製壜体は、洗剤、柔軟剤、漂白剤、入浴剤、食品、化粧品、薬品等の詰替え容器として使用することができるものであり、倒立姿勢にして安定な姿勢を保持しながら内部の減圧化に伴う胴部の周壁の減容変形をスムーズに進行させながら内容液をその自重により継続使用容器に移し替えることができ、
従来、この種の詰替え容器として使用されてきたパウチ容器のように注出に伴う容器の横倒れの心配もないので、手で支えてやる必要もなく、安心して詰替え操作を実施することができる。
胴部の周壁の減容変形は、谷折状に、並列状に傾斜するように形成された折り目線に沿った周壁の折り畳み状の変形により進行し、折り目線は壜体の中心軸近づくように変位し、その結果胴部は、捩れ状に陥没変形すると共に、縦方向に縮小しながら変形するので、倒立姿勢を安定して保持ながら内容液をスムーズに継続使用容器に移し替えることができる。
ここで、この壜体は上記したように胴部の減容変形を、折り目線に沿った周壁の折り畳み状の変形により進行するようにしたものであり、表示や加飾のために斜めに形成される折り目線も含めた領域にラベルを貼着すると、このラベルのため、折り目線に沿った周壁の折り畳み状の変形がスムーズに進行せず、その結果、壜体の減容変形をスムーズにまた十分に進行させることができなくなってしまうと共に、壜体の倒立姿勢を安定して保持することも難しくなってしまう。
そこで、本第3の発明において、複数のラベル片をフィルム片で一体化した1枚のインモールドラベルにより、折り目線を挟んで相対向する相互に分離した領域にそれぞれラベル片を貼着すると云う構成とする、すなわち折り目線近傍にはラベル片を貼着しないようにして、折り目線に沿った、胴部の周壁の折り畳み状の変形をスムーズに進行させることができる。
また、複数のラベル片をフィルム片で一体化した1枚のインモールドラベルを使用するので、折り目線を挟んで相対向する一対のラベル片は相互に位置ズレすることなく貼着されるので、一対のラベル片全体として高品位な表示性や加飾性を発揮させることができる。
また、折り目線に対する貼着位置のズレがなく、ラベル片を高い寸法精度で貼着位置させることができ、位置ズレにより胴部の周壁の折り畳み状の変形のスムーズな進行が損なわれることもない。
第4の発明の構成は、上記第3の発明において、
胴部の周壁は山折状に縦方向に略等間隔に形成される3本の稜線を有し、隣接する稜線を3ケのパネル壁で連結した構成であり、
各パネル壁には一方の稜線の上端部と他方の稜線の下端部を対角線状に連結する谷折状の折り目線を形成し、これら3本の折れ目線が周方向に並列状に傾斜するように構成し、
少なくとも一つのパネル壁内の折り目線を挟んで相対向する相互に分離した三角状の領域にそれぞれラベル片を貼着する、と云うものである。
上記第4の発明の構成では、胴部の周壁を山折状に縦方向に略等間隔に形成される3本の稜線を有し、隣接する稜線を3ケのパネル壁で連結した構成とし、各パネル壁に一方の稜線の上端部と他方の稜線の下端部を対角線状に連結する谷折状の折り目線を形成する構成とすることにより、
縦方向に形成される3本の山折り状の稜線は押圧力に対して柱部としての機能を発揮するものであり、減容変形の進行中、折り目線は壜体の中心軸近づくように変位するが、これら稜線は壜体の中心軸に対して略初期の距離を保持しながら、周壁の平断面の外郭的な形状を正3角形状に保持して、減容変形状態においても壜体の倒立姿勢をより安定して保持することができる。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
インモールドラベルに係る第1の発明にあっては、
このインモールドラベルは、複数の従来のインモールドラベルを、基盤層としての機能を発揮するフィルム片で一体化した、謂わば、合せラベルと云うことができ、
インモールド材として、予め金型内にセットし、合成樹脂成形品の成形と同時にこの成形品の表面にインモールドで貼着し、貼着後、フィルム片を各ラベル片および合成樹脂成形品から剥離することにより、
被貼着体である合成樹脂成形品の機能性に係る要請や、ラベルによる表示性あるいは加飾性に係る要請に応じて、生産性を損なうことなく、また相互のラベル間の貼着位置のズレがないように、合成樹脂成形品の相互に分離した領域にそれぞれラベルを貼付することができる。
また、ラベル付き合成樹脂成形品に係る第3の発明にあっては、
壜体の減容変形機能に係る要請に沿うものであり、複数のラベル片をフィルム片で一体化した1枚のインモールドラベルを使用して、折り目線を挟んで相対向する相互に分離した領域にそれぞれラベル片を貼着する構成とすることにより、折り目線に沿った胴部の周壁の折り畳み状の変形性、そして減容変形性を損なうことなく、スムーズに進行させることができる。
本発明のラベル付き合成樹脂成形品の一実施例であるラベル付き合成樹脂製壜体の正面図である。 図1中の壜体の正面図である。 図1中のA−A線に沿った平断面図である。 図1中のインモールドラベルの(a)は平面図、(b)は(a)中のB−B線に沿った断面図、(c)は(b)中のラベル片の層構成を示す断面図である。 図1中のA−A線に沿って示すインモールドラベル近傍の平断面図であり、(a)はフィルム片の剥離前、(b)は剥離後の状態である。 図1の壜体の使用態様及び減容変形状態の説明図である。 従来のインモールドラベルの代表的な層構成を示す断面図。
以下、本発明の実施形態を、実施例に沿って図面を参照しながら説明する。
図1は本発明のラベル付き合成樹脂成形品の一実施例であるラベル付き合成樹脂製壜体の正面図、図2は図1中の壜体1の正面図、図3は図1中のA−A線に沿ったフィルム片21の剥離後の平断面図、図4は図1中のインモールドラベルの平面図および断面図、図5は図1中のA−A線に沿って示すインモールドラベル近傍の平断面図である。
壜体1はポロプロピレン(PP)樹脂製の2軸延伸ブロー成形品であり、口筒部2、半球殻状でテーパー筒状の肩部3、筒状の胴部4、有底短円筒状の底部5を有し、全高さ125mm、横幅70mmで、容量300mlの壜体である。
また、図2、図3に示されるように、胴部4の周壁には、山折状に縦方向に等間隔で3本の稜線12(12a、12b、12c)が形成されており、周壁は隣接する稜線12を図3に見られるように平断面形状が円弧状の3ケのパネル壁11(11ab、11bc、11ca)で連結して構成されている。
また、各パネル壁11には一方の側端に位置する稜線12の上端部と他方の側端に位置する稜線12の下端部を対角線状に連結する谷折状の折り目線13(13ab、13bc、13ca)を形成し、これら3本の折れ目線13が周方向に並列状に傾斜するようにしている。
ここで、3本の稜線12は図3の平断面図に見られるように、正3角形の頂点に配置され、壜体1に作用する横方向の力に対して柱部としての機能を発揮する。また、この胴部4の周壁は、稜線12部分を除いて、上端と下端から中央高さ位置に向けて縮径するように形成されている。
また、本実施例の壜体1では、図2に見られるように、折り目線13の中心軸Axに対する傾斜角度Dを約45°程度としている。この傾斜角度は、壜体の形状や、内容液のスムーズな注出性に係る胴部4の周壁の減容変形の態様を考慮して適宜に決めることができるものであるが、30°〜60°の範囲とするのが好ましい。
次に、図1中、壜体1の正面のパネル壁11abに貼着されているインモールドラベル20について説明する。
図4(a)、(b)に示すようにこのインモールドラベル20は正方形状のフィルム片21の裏面側に三角形状の2枚のラベル片22を対角線状の帯状部分21bを挟んで、相対向した位置に積層している。
本実施例では、フィルム片21はポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂の延伸フィルム製としている。
また、ラベル片22は図4(c)に示されるように、合成紙からなる不透明な基材フィルム25の表面側に印刷層26を形成し、この印刷層26を透明なアクリル樹脂系の保護層28で被覆しており、また裏面側にはインモールド成形により壜体1の胴部4のパネル壁11abの表面に接着固定する接着層27となるヒートシール層を積層したものであり、
フィルム片21と、ラベル片22の保護層28が剥離可能に密着状に積層している。
なお、本発明のインモールドラベルにおいて、ラベル片は、図4(c)に示した層構成のものに限定されることなく、従来からインモールドラベルとして使用されてきたさまざまな態様の層構成を有するものを適宜に選択して使用することができる。
また、フィルム片とラベル片は上記のように直接積層する他にも、被貼着体である合成樹脂成形品との剥離性も考慮しながら剥離層を介して積層することもできる。
また、上記例ではフィルム片に2枚のラベル片を積層する構成としたが、目的に応じてさらに多数のラベル片を積層することもできる。
そして、このインモールドラベル20をインサート材として予め金型内にセットすると共に、PP樹脂製の試験管状のプリフォームを金型内にセットし2軸延伸ブロー成形することにより、図1に示されるような、ラベル付き壜体を得ることができる。
本実施例では、インモールドラベル20は壜体1のパネル壁11abの略全面に亘って貼着されるが、折り目線13abに沿って図4(a)に示した帯状部分21bが対向位置し、図5(a)に示されるようにフィルム片21が直接パネル壁11abの表面に密着状に積層している。ただし、壜体1はPP樹脂製、フィルム片21はPET樹脂製であり、接着していないのでフィルム片21をパネル壁11abの表面から剥離することができる。
次に、インモールド成形後、図1中のインモールドラベル20の右上部分に示されているように、フィルム片21の角部等を利用して白抜き矢印方向にこのフィルム片21を剥離除去することにより、パネル壁内11abの折り目線13abを挟んで相対向する相互に分離した三角状の領域にそれぞれラベル片22が貼着した状態とすることができる。(図3、図5(b)も参照)
ここで、1枚のインモールドラベル20で同時に2枚のラベル片22を貼着するので、折り目線13abを挟んで相対向する位置に、位置ズレなく2枚のラベル片22を貼着することができ、折り目線13abによる壜体1の減容変形に係る機能を十分に発揮させることができるし、2枚のラベル片22を合せて全体としてラベルとしての表示機能や加飾機能を高品位に発揮させることができる。
次に図6は、図1に示される(フィルム片21を除去した後の)ラベル付き壜体の使用態様及び減容変形状態の説明図、壜体1を詰替え容器として利用し、内容液(図示省略)を継続使用容器40に移し替える際の様子を示したもので、壜体1は内容液の継続使用容器40への移し替えの進行に伴って、減容変形がかなり進行した状態を、口筒部2部分を一部破断した斜視図で示している。
図6中、継続使用容器40は容器本体41とこの容器本体41の口部41aに嵌着するキャップ体42から構成され、このキャップ体42には容器本体41に連通するように注出筒片43が起立配設されている。
そして口筒部2に嵌合筒32を起立配設した結合蓋体30を組付き筒31により螺合固定した状態で、嵌合筒32を注出筒片43に嵌入するようにして、詰替え用の内容液を充填した壜体1を倒立姿勢で、継続使用容器40に積載している。
上記のようにして壜体1を倒立姿勢で、継続使用容器40に積載すると、注出筒片43に配設した押上げ片44により嵌合筒32の先端部に配置された中栓33が開放され、壜体1と容器本体41が連通し、壜体1内の内容液が自重により容器本体41内に流入する。
そして、内容液の流出により壜体1の内部の減圧化が進行すると、壜体1の周壁全体に押圧力が作用し、胴部4を構成する比較的薄肉で陥没変形の起点となる谷折り状の折れ目線13が形成された各パネル壁11の陥没変形、そして胴部4の減容変形が進行する。
さらに詳述すると、胴部4の減容変形は図6の壜体1にも見られるように、各パネル壁11の各折れ目線13に沿った折り畳み状の変形により進行し、
その結果、肩部3と底部5はほぼ元の形状を保持しながら、各折り目線13は中心軸Ax近づくように変位し、胴部4は、捩れ状に(図6中の中心軸Ax周りの白抜き矢印参照)変形すると共に、縦方向に縮小しながら変形するので、倒立姿勢を安定して保持ながら内容液をスムーズに継続使用容器に移し替えることができる。
なお、縦方向に形成される3本の山折り状の稜線12は、上記各パネル壁11の陥没変形に従って、図6中の稜線12b、12cに明確に示されるように傾斜状に変位するが、減容変形の進行中も壜体1の中心軸Axに対して初期の距離を保持しながら、周壁の平断面の外郭的な形状を正3角形状に保持し、減容変形状態においても壜体1に横方向に作用する力に対する柱部として倒立姿勢を安定して保持する機能を発揮する。
ここで、本実施例では図1、あるいは図6に見られるようにパネル壁11abに折り目線13abを挟んで、折り目線13abに沿った領域を除いた相対向する相互に分離した三角形状の領域に2枚のラベル片22を貼着するようにしており、ラベル片25が上記した折り目線13abに沿った折り畳み状の変形を妨げることがないので、折り目線に沿った、パネル壁11abの折り畳み状の変形をスムーズに進行させることができる。
一方、表示や加飾のために折り目線も含めた領域にラベル片22を貼着すると、このラベル片22のため、折り目線に沿ったパネル壁11の折り畳み状の変形がスムーズに進行せず、その結果、壜体1の減容変形をスムーズにまた十分に進行させることができなくなってしまうと共に、壜体の倒立姿勢を安定して保持することも難しくなってしまう。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果を説明したが、本発明のインモールドラベル、そしてラベル付き合成樹脂成形品はこれら実施例に限定されるものではない
また、上記実施例では壜体をPP樹脂製、フィルム片をPET樹脂製としたが、壜体としてはPET樹脂製のもの等、使用目的を考慮して各種の合成樹脂製のものを使用することがでる。フィルム片についても壜体がPET樹脂製の場合はPP樹脂製のものを使用する等、インモールド成形後の壜体との剥離性を考慮して適宜に合成樹脂を選択することができ、さらに目的に応じてフィルム片に剥離層を積層することにより、同種の合成樹脂製とすることもできる。
また、本発明のインモールドラベルは、上記した減容変形機能を有する壜体だけでなく、胴部に折線溝リブ等を配設して使用後に折畳み状に容易に押し潰して破棄できるようにしたすことのできるブロー成形壜体にも使用することができる。本発明のインモールドラベルによればラベルの貼着により折線溝リブの機能を損なうことがないので、ラベルによる表示あるいは加飾機能と、使用後の易廃棄性を両立させることができる。
また、表示性あるいは加飾性の観点から複数のラベル片を分離状に貼着する用途についても本発明のインモールドラベルの作用効果が発揮される。
以上説明したように、本発明のインモールドラベルは被貼着体である合成樹脂成形品の機能性に係る要請や、ラベルによる表示性あるいは加飾性に係る要請に応じて、生産性を損なうことなく、また相互のラベル間の貼着位置のズレがないように、合成樹脂成形品の相互に分離した領域にそれぞれラベルを貼付することができるものであり、ブロー成形壜体等の合成樹脂成形品の分野での幅広い利用展開が期待される。
1 ;壜体
2 ;口筒部
3 ;肩部
4 ;胴部
5 ;底部
11(11ab、11bc、11ca);パネル壁
12(12a、12b、12c);稜線
13(13ab、13bc、13ca);折り目線
20、120;インモールドラベル
21;フィルム片
21b;帯状部分
22;ラベル片
25、125;基材フィルム
26、126;印刷層
27、127;接着層
28、128;保護層
30;結合蓋
31;組付き筒
32;嵌合筒
33;中栓
40;継続使用容器
41;容器本体
41a;口筒
42;キャップ体
43;注出筒片
44;押上げ片

Claims (3)

  1. インモールド成形により合成樹脂成形品の成形と同時に成形品の表面に貼付されるインモールドラベルであって、1枚のフィルム片(21)の裏面側の相互に分離した領域に複数のラベル片(22)を積層した構成とし、前記フィルム片(21)はインモールド成形後にラベル片(22)及び合成樹脂成形品の表面から剥離可能な構成とし、前記複数のラベル片(22)はインモールド成形後にそれぞれ合成樹脂成形品の表面の相互に分離した領域に貼着される構成としたインモールドラベル。
  2. 1枚のフィルム片(21)の裏面側の相互に分離した領域に複数のラベル片(22)を積層し、前記フィルム片(21)はインモールド成形後にラベル片(22)及び合成樹脂成形品の表面から剥離可能な構成とし、前記複数のラベル片(22)はインモールド成形後にそれぞれ合成樹脂成形品の表面の相互に分離した領域に貼着される構成としたインモールドラベル(20)をインモールド材として使用し、
    インモールド成形により表面の相互に分離した複数の領域のそれぞれにラベル片(22)を貼着したラベル付き合成樹脂成形品であって、
    前記合成樹脂成形品をブロー成形による合成樹脂製壜体とし、
    前記壜体(1)は、胴部(4)が壜体内部の減圧化に伴って減容変形が進行可能な薄肉に形成され、
    該胴部(4)の周壁には少なくとも3つの谷折状の折り目線(13)が周方向に並列状に傾斜するように形成されたものとし、
    前記胴部(4)の減容変形が前記折り目線(13)に沿った周壁の折り畳み状の変形により進行する構成とし、
    前記胴部(4)の周壁の少なくとも1つの折り目線(13)を挟んで相対向する相互に分離した領域にそれぞれラベル片(22)を貼着したことを特徴とするラベル付き合成樹脂製成形品。
  3. 胴部(4)の周壁は山折状に縦方向に略等間隔に形成される3本の稜線(12)を有し、隣接する該稜線(12)を3ケのパネル壁(11)で連結した構成であり、前記の各パネル壁(11)には一方の稜線(12)の上端部と他方の稜線(12)の下端部を対角線状に連結する谷折状の折り目線(13)を形成し、該3本の折れ目線(13)が周方向に並列状に傾斜するように構成し、前記、少なくとも一つのパネル壁(11)内の折り目線(13)を挟んで相対向する相互に分離した三角状の領域にそれぞれラベル片(22)を貼着したことを特徴とする請求項記載のラベル付き合成樹脂製成形品。
JP2010017883A 2010-01-29 2010-01-29 インモールドラベル及びインモールドラベル付き合成樹脂成形品 Active JP5382534B2 (ja)

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