JP2024032436A - ラベルおよびラベル付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示機能と封緘機能とを両立させることができるラベルを提供する。【解決手段】ラベル(1)は、第1シート(11)と、第2シート(21)と、第1シートと第2シートとの間に位置する第1接着層(13)とを備え、第2シートは、第2シートを第1領域と第2領域とに分割する切れ込み(L1,L2)を有しており、第1領域は、第1シートから分離可能な領域であり、第1領域の、第1シートが位置する側とは反対側に位置する第2接着層(23)をさらに備える。【選択図】図4

Description

本発明はラベルおよびラベル付き容器に関する。
近年、消費者の注意を惹き、かつ宣伝広告効果を高めるため、商品関連情報を容器に表示するPOP(Point Of Purchase)ラベルが貼付されたラベル付き容器が知られている。また、近年では、環境保護の観点から、容器の包装については簡素化が推し進められており、部外者が容器を容易に開封できる状態となっている。このため、ラベル付き容器については、商品の開封、さらには異物の混入といった悪戯を抑止するために、ラベルに封緘機能を持たせることが好ましい。
例えば特許文献1には、POPラベルが容器に貼り付けられたラベル付き容器が開示されている。当該POPラベルは、積層された第1基材と第2基材とを有する。第2基材は、容器の上面部、突出部および胴部に跨がって貼り付けられている。第1基材の上方部は、第2基材から離反して、容器の上面部よりも上方に立ち上げられている。
特開2017-047945号公報
しかしながら、特許文献1に記載のPOPラベルは、第1基材の全体がPOP機能を有し、第2基材の全体が封緘機能を有する。このため、容器において封緘すべき箇所のサイズが小さい場合、当該箇所のサイズに応じて第2基材だけでなく第1基材のサイズも小さくなり、商品関連情報を表示するために十分なサイズが得られなかった。
本発明の一態様は、表示機能と封緘機能とを両立させることができるラベルおよびラベル付き容器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るラベルは、第1シートと、第2シートと、前記第1シートと前記第2シートとの間に位置する第1接着層とを備え、前記第2シートは、当該第2シートを第1領域と第2領域とに分割する少なくとも1本の切れ込みを有しており、前記第1領域は、前記第1シートから分離可能な領域であり、前記第1領域の、前記第1シートが位置する側とは反対側に位置する第2接着層をさらに備える。
本発明の一態様によれば、表示機能と封緘機能とを両立させることができるラベルおよびラベル付き容器を提供できる。
実施形態1に係るラベル付き容器の斜視図である。 図1に示すラベル付き容器の側面図である。 実施形態1に係るラベルの表面および裏面を示す模式図である。 図3に示すラベルの断面図である。 図3に示すラベルの裏面の透視図および平面図である。 図3に示すラベルの変形例の断面図である。 実施形態2に係るラベル付き容器の斜視図である。 図7に示したラベル付き容器から、表示部を除去した状態を示す斜視図である。 実施形態2に係るラベルの平面図である。 実施形態3に係るラベル付き容器の斜視図である。 実施形態3に係るラベルの平面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1~図6を参照して詳細に説明する。なお、図面には、x軸、y軸およびz軸の互いに直交する座標系を適宜に記載した。この座標系において、容器本体5の幅方向をx軸方向とし、x軸方向と直交する容器本体5の高さ方向をz軸方向とし、x軸およびz軸に直交する容器本体5の厚さ方向をy軸方向とする。また、z軸方向プラス側を上方向、マイナス側を下方向とする。
また、図面において、ある軸線に対して上下対称または左右対称になっている構成については、対称となっている構成のうち一方の構成のみに符号を付し、他方の構成に符号を付すことを省略する。
<ラベルおよびラベル付き容器>
図1は、実施形態1に係るラベル付き容器100の斜視図である。図2は、図1に示すラベル付き容器100の側面図である。図3は、ラベル1の表面および裏面を示す模式図である。図3の符号301は、ラベル1の表側の面を示す模式図であり、図3の符号302はラベル1の裏側の面を示す模式図である。図4は、図3に示すラベル1の断面図である。図4の符号401は、図3の符号301に示すラベル1のA-A線矢視断面図である。図4の符号402は、図3の符号301に示すラベル1のB-B線矢視断面図である。図4の符号403は、図4の符号301に示すラベル1のC-C線矢視断面図である。
ラベル付き容器100は、容器本体5に収容された内容物を商品として販売するための容器である。図1および図2に示すように、ラベル付き容器100は、容器本体5、蓋部6、およびラベル1を備える。容器本体5は、内部に内容物が収容されている容器である。内容物の例として飲料または化粧水などの液体が挙げられるが、当該液体の種類は特に限定されない。また、内容物は液体に限られず、粉末または固形物などであってもよい。図1および図2においては容器本体5の形状は直方体状である。ただし、容器本体5の形状は、内容物を収容できる形状であれば、直方体形状に限られず、どのような形状であってもよく、例えば円筒形状であってもよい。容器本体5は、内容物を出し入れするための開口部(不図示)を有する。蓋部6は、容器本体5の開口部に取り付けられ、当該開口部を閉塞させる。蓋部6は、回転させることによって着脱可能なキャップであってもよいし、ヒンジによって容器本体5に接続され、開口部を開閉可能なキャップであってもよい。
ラベル1は、容器本体5および蓋部6に貼付されるラベルである。ラベル1は、商品関連情報を表示するPOP(Point Of Purchase)ラベルである。商品関連情報は、例えば容器本体5に収容されている内容物の商品名、製造者名、ロゴマークまたは商品説明等である。
ラベル1は、機能的観点から見た場合に、表示部41と封緘部42とを備えている。表示部41は、上述した商品関連情報を表示する機能を有している。封緘部42は、ラベル付き容器100を封緘する機能、すなわち、蓋部6を開ける行為が行われる可能性を低減する機能を有している。また、封緘部42は、ラベル付き容器100が開封されたことがあるか否かを示す機能も有している。封緘部42で封止された状態のラベル付き容器100が開封された場合、封緘部42が破れることから、封緘部42が破れているかどうかを確認することにより、ラベル付き容器100が開封されたかどうかを確認することができる。また、封緘部42を容器本体5および蓋部6から剥がした痕跡が表れている場合にも、ラベル付き容器100が開封された事実を確認することができる。したがって、ラベル付き容器100を封緘部42により封緘することで、商品の開封、さらには異物の混入といった悪戯が行われる可能性を低減できるとともに、悪戯が行われた場合でも、その事実を確認することができる。
図4の符号401、符号402および符号403に示すように、ラベル1は、第1積層体10と、第2積層体20と、を備える。第1積層体10は、第2積層体20に積層されている。ラベル1における第1積層体10が位置する側の面が、ラベル1の表側の面であり、ラベル1の表示面1aとして機能する。表示面1aには商品関連情報が表示される。ラベル1における第2積層体20が位置する側の面が、ラベル1の裏面1bである。第1積層体10および第2積層体20の詳細な構成については後述する。
図1および図3に示すように、ラベル1は、第1領域R1および第2領域R2を有する。より詳細には、ラベル1のうち、第2積層体20が第1領域R1および第2領域R2を有する。第1領域R1は、第2積層体20において、第1積層体10から分離可能な領域である。第2領域R2は、第2積層体20における第1領域R1以外の領域である。第2領域R2は、第2積層体20において、ラベル1が通常の機能を発揮する限りは、第1積層体10から分離しなくてよい。
図1に示すように、第2積層体20の第1領域R1は、容器本体5の上面52と、蓋部6の側面61および上面62と、に貼付されている。これにより、消費者等がラベル付き容器100を上からみたときに、蓋部6が封緘されていることを認識しやすくすることができる。なお、第1領域R1の第2積層体20は、容器本体5および蓋部6に対して貼付される構成であればよく、蓋部6の側面61に貼付されていれば、上面62に貼付されていなくてもよい。
第2積層体20は、当該第2積層体20を第1領域R1と第2領域R2とに分割する、2本の切れ込みL1、L2を有している。ここで、第1領域R1は、2本の切れ込みL1およびL2と、切れ込みL1の上端および切れ込みL2の上端を結ぶ線分、並びに切れ込みL1の下端および切れ込みL2の下端を結ぶ線分により囲まれる領域である。
2本の切れ込みL1、L2は、ラベル1の略中央において互いに略平行となるように対向している。2本の切れ込みL1、L2は、上下方向において同じ長さを有している。また、2本の切れ込みL1、L2の上端は、ラベル1の外縁部分に接している。これにより、平面視においてラベル1の外縁部分を一辺とする、矩形状の第1領域R1が形成される。ラベル1においては、第1積層体10から分離した第1領域R1により、容器本体5と蓋部6とを封緘することができる。なお、2本の切れ込みL1、L2は、互いに対向していれば、互いに平行でなくてもよく、z軸方向において同じ長さを有していなくてもよい。また、L1、L2は、曲線であってもよい。
また、第2積層体20は、当該第2積層体20を第1領域R1と第2領域R2とに分割する、少なくとも1本の切れ込みを有していればよく、2本の切れ込みL1、L2を有していなくてもよい。第2積層体20が1本のみ切れ込みを有する場合、第2積層体20において、第2領域R2は、第1領域R1の左右両側ではなく、一方の側にのみ存在することとなる。切れ込みの形状および位置は、容器本体5および蓋部6に追従できるように、容器本体5および蓋部6の形状に応じて変更されてよい。
また、第1領域R1は、第2領域R2に挟まれていてよい。すなわち、平面視における1方向において、第1領域R1の両側に第2領域R2が位置してよい。この場合、平面視における1方向において、第1領域R1の片方のみに第2領域R2が位置する場合と比較して、当該1方向における第1領域R1の両側のバランスを取ってラベル1を容器本体5および蓋部6に貼り付けることができる。
<第1積層体および第2積層体の構造>
図4の符号401~403に示すように、第1積層体10は、第2積層体20が位置する側から順に、第1糊抑え部14、第1接着層13、第1シート11、および第1印刷層12が配置された積層構造を形成している。第2積層体20は、ラベル1の裏側の面から順に、第2糊抑え部24、第2接着層23、第2シート21、および第2印刷層22が配置された積層構造を形成している。このうち、第1糊抑え部14および第2糊抑え部24は、平面視におけるラベル1の全体ではなく、一部の領域にのみ配置されている。第1糊抑え部14および第2糊抑え部24については後述する。
なお、図4は、断面における各構成要素の位置関係を示すための図であり、図4における各構成要素の厚みは、実際の各構成要素の厚みに対応しない。例えば、第1接着層13の厚さは、第1糊抑え部14に重畳している領域であってもそうでない領域であっても一定であってもよい。
第1シート11は、第1積層体10の基材である。図1などに示す例では第1シート11の形状は矩形である。ただし、第1シート11の形状は矩形に限定されず、円形、楕円形、多角形、または星形など、どのような形状であってもよい。第1シート11の色も特に限定されない。
第1シート11は、表示部41を構成するため、容器本体5の表面から起立することができる程度の剛性を有している。第1シート11の材質として、例えばPET樹脂(ポリエチレンテレフタラート樹脂)、OPP樹脂(2軸延伸ポリプロピレン樹脂)、または紙などが挙げられる。
第1シート11の厚みは、30μm以上かつ100μm以下程度であってよい。第1シート11の厚みが30μmよりも薄くなると、ラベル1の剛性が低くなり、容器本体5の表面から起立しにくくなる。第1シート11の厚みが100μmよりも厚くなると、経済的にラベル価格が過大になる。
第1シート11の引張弾性率(ヤング率)は、1000MPa以上かつ5000MPa未満程度であってよい。第1シート11の引張弾性率が1000MPa未満であると、ラベル1が起立しにくくなる。第1シート11の引張弾性率が5000MPa以上であると、ラベル1の製造時にカールしたり、ラベル1をロール状にした場合にラベル1の脱落が発生したりし易くなる。
第1印刷層12は、第1シート11上に商品関連情報が印刷された印刷層である。消費者などは、第1印刷層12を、表示面1aとして視認する。
第1接着層13は、第1積層体10において、第2積層体20側に位置する層である。すなわち、第1接着層13は、第1シート11と第2シート21との間に位置する。第1接着層13は、第1シート11と第2シート21とを接着する接着剤の層である。第1接着層13を構成する接着剤は、例えばアクリル酸エステル系樹脂またはウレタン系樹脂を用いた接着剤等である。
第2シート21は、第2積層体20の基材である。第2シート21の形状は、第1シート11の形状と略一致していてよい。また、第2シート21の色は特に限定されない。
第2シート21は、第1領域R1が封緘部42として機能できるよう、容器本体5および蓋部6の表面に沿って変形可能な柔軟性を有する材料で形成されている。第2シート21の材料の例として、PET樹脂、合成紙、OPP樹脂、ポリオレフィン樹脂、およびポリエチレン樹脂などが挙げられる。
第2シート21の厚みは、10μm以上かつ80μm以下程度であってよい。第2シート21の厚みが10μmよりも薄くなると、ラベル1の製造工程において取り扱いが困難になり、またラベル1の貼り付け時にシワなどが発生し易くなる。また、第2シート21の厚みが80μmよりも厚くなると、第2シート21の柔軟性が小さくなり、第1領域R1が容器本体5および蓋部6の表面から浮き上がり易くなる。
第2シート21の引張弾性率は、100MPa以上かつ2000MPa未満程度であってよい。第2シート21の引張弾性率が100MPa未満であると、ラベル1の製造工程において取り扱いが困難になり、またラベル1の貼り付け時にシワなどが発生し易くなる。第2シート21の引張弾性率が2000MPa以上であると、第2シート21の柔軟性が小さくなり、第1領域R1が容器本体5および蓋部6の表面から浮き上がり易くなる。
第2印刷層22は、第2シート21上に商品関連情報が印刷された印刷層である。ラベル1は、第2印刷層22によっても商品関連情報を表示可能であってよい。この場合、第1積層体10を第2積層体20から分離させ、封緘部42として容器本体5および蓋部6に貼付することで、第2印刷層22により表示される商品関連情報を消費者に視認させることができる。
図5は、図3に示すラベル1の裏面の透視図および平面図である。図5の符号501は、ラベル1の裏面から第1糊抑え部14を透視した図である。図5の符号502は、ラベル1の裏面の平面図である。
図5の符号501に示すように、第1積層体10は、y軸方向において第1領域R1と重なる位置に、第1糊抑え部14(機能層)を有している。換言すれば、第1積層体10は、ラベル1を平面視したときに、第2領域R2と重なる領域においては、第1糊抑え部14を備えていない。第1糊抑え部14は、第1領域R1に対する第1接着層13の接着力を弱める層である。第1糊抑え部14は、例えば第1接着層13に塗布されたインキ層またはニス層である。第1糊抑え部14は、第1接着層13に印刷されることにより形成される。これにより、第1糊抑え部14から第2積層体20の第1領域R1を分離しやすくすることができる。また、第2積層体20の第1領域R1が第1積層体10から分離した状態において、第1接着層13に埃などが付着することを低減できる。
図5の符号502に示すように、ラベル1を裏面から見たときに、第2積層体20は、第2接着層23の一部の領域を被覆するように配された第2糊抑え部24を有する。第2接着層23は、ラベル1を容器本体5または蓋部6に接着する層であり、第2シート21の全面に形成されている。第2接着層23は、第1領域R1の、第1シート11が位置する側とは反対側に位置する。第2接着層23を構成する接着剤は、例えばアクリル酸エステル系樹脂またはウレタン系樹脂を用いた接着剤等である。
第2糊抑え部24は、第2接着層23の接着力を低減する機能を有する層である。第2糊抑え部24は、例えば第2接着層23に塗布されたインキ層またはニス層である。一対の第2糊抑え部24は、第1領域R1を挟むように形成された矩形の層である。一対の第2糊抑え部24は、それぞれ第1領域R1の上下方向における長さと同じ長さを有している。ラベル1を容器本体5に添付した状態におけるラベル1の下側の縁部には、第2糊抑え部24は形成されていない。ただし、第2糊抑え部24の形状はこれに限られない。
ラベル1においては、第2積層体20の第2領域R2のうち、第2糊抑え部24が形成されていない領域(下端領域と称する)が、第1領域R1とともに、封緘部42として機能する。また、第2積層体20の第2領域R2のうち、第2糊抑え部24が形成されている領域が、第1積層体10とともに、表示部41を構成する。
また、第2積層体20においては、第2糊抑え部24を備える代わりに、第2糊抑え部24が設けられる領域に対応する領域において第2接着層23を形成しない構成としてもよい。この場合、第2接着層23を形成しない領域は、容器本体5および蓋部6に接着されない。
<変形例>
図6は、ラベル1の変形例であるラベル1Aの断面図である。図6の601は、ラベル1Aの、図3の301に対応する断面図である。図6の602は、ラベル1Aの、図3の302に対応する断面図である。図6の603は、ラベル1Aの、図3の303に対応する断面図である。
図6に示すように、ラベル1Aは、第1積層体10Aと第2積層体20Aとを備える。第1積層体10Aは、第1糊抑え部14を備えない点で、第1積層体10と相違する。第2積層体20Aは、第1領域R1において、第1接着層13と対向する側に、シリコーン含有インキ層25(機能層)を備えている点で、第2積層体20と相違する。
シリコーン含有インキ層25は、シリコーン樹脂を含有するインキにより形成される層である。シリコーン含有インキ層25は、第2印刷層22に印刷されることにより形成されてよい。シリコーン含有インキ層25に対する第1接着層13の接着強度は、第2印刷層22に対する第1接着層13の接着強度よりも低下する。すなわち、シリコーン含有インキ層25は、第1領域R1に対する第1接着層13の接着力を弱める。このため、第1領域R1は第1接着層13から分離されやすくなる。
なお、ラベル1Aは、第1積層体10Aに代えて、第1積層体10を備えていてもよい。この場合、シリコーン含有インキ層25が第1糊抑え部14に対向するように形成される。シリコーン含有インキ層25に対する第1糊抑え部14の接着強度は、シリコーン含有インキ層25に対する第1接着層13の接着強度よりもさらに低下する。このため、ラベル1Aが第1積層体10を備える場合には、第1領域R1は、さらに第1接着層13から分離されやすくなる。
また、ラベル1のさらに別の変形例としてのラベルは、第1糊抑え部14およびシリコーン含有インキ層25のいずれも備えなくてもよい。この場合、当該変形例としてのラベルが備える第1積層体10は、第1領域R1と対向する領域に第1接着層13を有しない構成とする。このようなラベルにおいても、第1領域R1は、第1シート11から分離されやすくなる。
<ラベルの製造方法>
以下、ラベル1の製造方法の概略を説明する。なお、以下のラベル1の製造方法は、一例であり公知の製造方法を適宜用いることができる。
まず、第1シート11の一方の面に第1印刷層12を印刷するとともに、他方の面に第1接着層13を形成する。第1接着層13に第1糊抑え部14を形成することで、第1積層体10が形成される。
次に、第2シート21の一方の面に第2印刷層22を印刷するとともに、他方の面に第2接着層23を形成する。第2接着層23に第2糊抑え部24を形成することで、第2積層体20が形成される。
第2積層体20に対して切れ込みL1、L2を形成する。その後、第2積層体20に対して第1積層体10を、第1接着層13を介して貼り付ける。そして、積層された第1積層体10および第2積層体20を所望の形に切り抜くことによりラベル1を製造する。
<実施形態1のまとめ>
以上のとおり、ラベル1は、第1シート11と、第2シート21と、第1シート11と第2シート21との間に位置する第1接着層13とを備える。第2シート21は、当該第2シート21を第1領域R1と第2領域R2とに分割する切れ込みL1、L2を有している。第1領域R1は、第1シート11から分離可能な領域である。また、ラベル1は、第1領域R1の、第1シート11が位置する側とは反対側に位置する第2接着層23をさらに備える。
上記の構成によれば、第1領域R1を第1シート11から分離させて第2接着層23により容器本体5および蓋部6に貼りつけることができる。したがって、第1シート11または当該第1シート11に対して積層された層に表示機能を持たせることにより、ラベル1を、表示機能と封緘機能とを両立させたラベルとすることができる。
また、ラベル1においては、第2シート21は、互いに対向する2本の切れ込みL1、L2を有する。このため、切れ込みL1、L2の間を第1領域R1とし、その両側を第2領域R2とすることができる。したがって、表示機能を有する第1シート11の中心線と、容器本体5および蓋部6の中心線とが重なるように、すなわち、左右のバランスをとってラベル1を容器本体5および蓋部6に張り付けることが可能となる。
また、ラベル1は、第1領域R1に対する第1接着層13の接着力を弱める第1糊抑え部14またはシリコーン含有インキ層25をさらに備える。このため、第2領域R2においては第1シート11と第2シート21とを一体としたまま、第1領域R1において第2シート21を第1シート11から分離させやすくなる。
また、ラベル付き容器100は、ラベル1を備える。このため、当該ラベル1により上述した効果を得ることができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7~図9を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図7は、実施形態2に係るラベル付き容器200の斜視図である。図8は、図7に示したラベル付き容器200から、表示部41を除去した状態を示す斜視図である。図9は、ラベル2の平面図である。
ラベル付き容器200は、ラベル1の代わりにラベル2を備える点でラベル付き容器100と相違する。ラベル2は、第2積層体20が切れ込みL1,L2に続いて延びる切り取り線L3,L4を有する点で、ラベル1と相違する。切り取り線L3,L4は、微細な切れ込みが線状に並んだミシン目であってよい。または、切り取り線L3,L4は、第2シート21が他の部材よりも薄く形成された線状の領域であってもよい。切り取り線L3,L4は、切れ込みL1,L2の端部からラベル2の外縁部まで延在してよい。
ラベル付き容器200においては、切り取り線L3,L4に沿って第2積層体20を分断することで、表示部41を除去することができる。このため、例えばラベル付き容器200に収容された商品を購入した消費者は、表示部41を除去し、封緘部42のみを残した状態で商品を保管することができる。その状態においても、封緘部42は封緘機能を発揮するため、ラベル付き容器100が開封されたことがあるか否かを示すことができる。したがって、消費者の利便性が向上する。
図9においては、ラベル2の一部の領域を、下端領域R20として示している。下端領域R20は、第2領域R2のうち、第2糊抑え部24を有しない領域であり、第1領域R1とともに封緘部42として機能する領域である。
下端領域R20は、切り取り線L3,L4によって、残存領域R21と非残存領域R22とに分けられる。残存領域R21は、表示部41が除去された場合に容器本体5に残る領域である。非残存領域R22は、表示部41が除去された場合に表示部41とともに除去される領域である。図9においては、このような区分を視認しやすくするためにハッチングを付している。
例えば消費者が表示部41を容器本体5から剥がすために表示部41に力を加えた場合、残存領域R21と非残存領域R22との境界に力が集中する。その結果、下端領域R20は、切り取り線L3,L4において分断される。このとき、非残存領域R22は表示部41とともに除去され、残存領域R21は容器本体5に残る。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について、図10および図11を参照して以下に説明する。
図10は、実施形態3に係るラベル付き容器300の斜視図である。図11は、ラベル3の平面図である。図10に示すように、ラベル付き容器300は、ラベル2の代わりにラベル3を備える点でラベル付き容器200と相違する。図10および図11に示すように、ラベル3は、ラベル2が備える構成に加えて、第3領域R3をさらに有する。第3領域R3は、第2領域R2と連なる、第2積層体20の領域である。
第3領域R3は、ラベル付き容器300により販売される商品のラベルとして機能する領域である。すなわち、ラベル3は、POP表示機能および封緘機能を有するラベルと、商品のラベルとが、一体に形成された構成を有する。
第3領域R3は、第2領域R2における第2接着層23と同じ側に、第3接着層33をさらに備える。したがって、第3領域R3は、第3接着層33により、容器本体5に貼り付けられる。
ラベル付き容器300においては、容器本体5および蓋部6にラベル3を貼り付けることで、POP表示機能および封緘機能を有するラベルと、商品自体のラベルとを同時に貼り付けることができる。したがって、これらのラベルを別々に貼り付ける場合と比較して、ラベル付き容器300の製造に要する手間を削減できる。
図10および図11に示すように、ラベル3において、第2領域R2と第3領域R3との間には、切り取り線L5が形成されていてよい。切り取り線L5は、切り取り線L3,L4と同様のミシン目などであってよい。ラベル3に切り取り線L5が形成されていることで、消費者は、第3領域R3を残したままで表示部41および封緘部42を除去することができる。したがって、ラベル付き容器300により販売される商品を購入した消費者が、ラベル付き容器300を開封して、内容物を使用する場合における利便性が向上する。
ラベル2と同様、消費者が表示部41を容器本体5から剥がすために表示部41に力を加えた場合、下端領域R20は、切り取り線L3,L4において分断される。さらに、消費者が非残存領域R22に力を加えることで、非残存領域R22と第3領域R3との境界に力が集中する。その結果、非残存領域R22は、切り取り線L5において第3領域R3から分断される。さらに、消費者がラベル付き容器300を開封する場合には、残存領域R21に力を加えることで、残存領域R21と第3領域R3との境界に力が集中する。その結果、残存領域R21は、切り取り線L5に沿って第3領域R3から分断される。
第3領域R3の上側には、第2領域R2の上側から連続する、第1積層体10の領域が位置していてよい。この場合、第3領域R3の、第1積層体10と対向する領域にシリコーン含有インキ層を形成することで、商品のラベルを2層構造とすることができる。したがって、商品の情報を記載する領域の面積を増加させることができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るラベルは、第1シートと、第2シートと、前記第1シートと前記第2シートとの間に位置する第1接着層とを備え、前記第2シートは、当該第2シートを第1領域と第2領域とに分割する少なくとも1本の切れ込みを有しており、前記第1領域は、前記第1シートから分離可能な領域であり、前記第1領域の、前記第1シートが位置する側とは反対側に位置する第2接着層をさらに備える。
本発明の態様2に係るラベルは、態様1において、前記第1領域は、前記第2領域に挟まれている構成を有する。
本発明の態様3に係るラベルは、態様1または2において、前記第1領域に対する前記第1接着層の接着力を弱める機能層をさらに備える。
本発明の態様4に係るラベルは、態様1から3のいずれかにおいて、前記第2シートは、前記切れ込みに続いて延びる切り取り線を有している構成を有する。
本発明の態様5に係るラベルは、態様1から4のいずれかにおいて、前記第2領域と連なる第3領域をさらに有し、前記第3領域の、前記ラベルにおける前記第2接着層と同じ側に第3接着層をさらに備える構成を有する。
本発明の態様6に係るラベル付き容器は、態様1から5のいずれか1項に記載のラベルを備える。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、1A、2、3 ラベル
10、10A 第1積層体
11 第1シート
13 第1接着層
14 第1糊抑え部(機能層)
20、20A 第2積層体
21 第2シート
23 第2接着層
25 シリコーン含有インキ層(機能層)
33 第3接着層
R1 第1領域
R2 第2領域
R3 第3領域
L1、L2 切れ込み
L3、L4 切り取り線
100、200、300 ラベル付き容器

Claims (6)

  1. 第1シートと、
    第2シートと、
    前記第1シートと前記第2シートとの間に位置する第1接着層とを備え、
    前記第2シートは、当該第2シートを第1領域と第2領域とに分割する少なくとも1本の切れ込みを有しており、
    前記第1領域は、前記第1シートから分離可能な領域であり、
    前記第1領域の、前記第1シートが位置する側とは反対側に位置する第2接着層をさらに備えるラベル。
  2. 前記第1領域は、前記第2領域に挟まれている、請求項1に記載のラベル。
  3. 前記第1領域に対する前記第1接着層の接着力を弱める機能層をさらに備える、請求項1に記載のラベル。
  4. 前記第2シートは、前記切れ込みに続いて延びる切り取り線を有している、請求項1に記載のラベル。
  5. 前記第2領域と連なる第3領域をさらに有し、
    前記第3領域の、前記ラベルにおける前記第2接着層と同じ側に第3接着層をさらに備える、請求項1に記載のラベル。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のラベルを備えるラベル付き容器。
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