JP5381450B2 - 画像表示素子の保持機構及び画像投影装置 - Google Patents

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本発明は、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等の画像表示素子の保持機構及びそれを備える画像投影装置に関する。
画像投影装置(プロジェクタ)では、画像表示素子の高精細化により、装置内の環境温度変化に起因する画像表示素子の位置ずれが顕著な問題となっている。例えば、装置内の環境温度上昇時には、プリズムを含む種々の部品間の熱膨張の程度の相違により、画像表示素子の位置ずれが生じる。多板式の画像投影装置における画像表示素子の位置ずれは、スクリーン上の投影像(例えば青色、赤色、及び緑色の投影像)間の位置ずれ(いわゆる画素ずれ)となり、投影像の画質に大きな影響を及ぼす。特に、画像表示素子としてデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等の反射型の画像表示素子を採用した画像投影装置では、高パワーの照明光が照射される画像表示素子周辺の温度が高温となりやすく、位置ずれの問題が顕著である。
環境温度変化に起因する撮像素子の位置ずれを補正する機構を備える3板式の撮影装置が、特許文献1に記載されている。この撮影装置は、撮像素子と撮像素子を色分解プリズムに保持するための保持部材との間に介在するピエゾ素子(電動アクチュエータ)と、色分解プリズムに取り付けた温度センサとを備える。温度センサが検出した温度に応じた電力がピエゾ素子に供給され、ピエゾ素子の伸縮による変位で撮像素子の位置が調整される。
しかし、特許文献1に記載の機構には以下の問題がある。
ピエゾ素子の駆動には電力が必要で、特に撮像素子を補正された位置で保持するにはピエゾ素子への給電を継続する必要がある。また、位置ずれ補正のための変位方向に対応する数のピエゾ素子が必要であり、それらのピエゾ素子に対して温度センサの出力に応じた電力を供給するための駆動回路と、温度センサ、駆動回路、及びピエゾ素子を接続するための煩雑な電気配線とが必要である。これらの点で、特許文献1の機構は大規模かつ複雑となる。その上、この大規模かつ複雑な機構を撮像素子の周辺の限られた空間に配置する必要があるため、組立時の作業性が低い。
反射型画像表示素子を使用する画像投影装置では、高出力の照明光の照射により反射型画像表示素子周辺は高温となる。そのため、この種の画像投影装置に特許文献1に記載の機構を採用した場合、高温となる画像表示素子周辺に配置されるピエゾ素子に大きな熱的負荷がかかり、高精度の動作を保証できないおそれもある。
特開平6−153212号公報
本発明は、環境温度変化に起因する画像表示素子の位置ずれを、高温下での動作精度を確保しつつ、小型かつ簡易で組立作業性が良好な構成で補正することを課題とする。
本発明の第1の態様は、色光を変調する表示面を有する画像表示素子を、前記表示面で変調された色光を合成する色合成プリズムの入射面に保持する保持機構であって、温度変化による変形で変位する少なくとも一つの変位部を有する熱変形部材を備え、温度変化時の前記変位部の変位によって、少なくとも前記表示面に平行な一方向に前記画像表示素子を移動させ、それによって前記温度変化による前記画像表示素子の位置ずれを補正する位置補正機構と、前記画像表示素子を前記色合成プリズムの前記入射面に対して位置調整して取付可能な調整取付機構とを備え、前記位置補正機構は、前記画像表示素子を少なくとも前記表示面に対して平行な一方向に移動可能に収容し、かつ前記変位部が前記画像表示素子と当接するように前記熱変形部材が配置された枠体と、前記画像表示素子を前記熱変形部材の前記変位部に対して弾性的に付勢する弾性付勢部とを備える、画像表示素子の保持機構を提供する。
画像表示素子の保持機構が備える位置補正機構は、熱変形部材を有する。温度変化が生じると、熱変形部材が変形してその変位部が変位する。この変位部の変位によって画像表示素子が少なくとも表示面に平行な方向に一方向に移動し、それによって温度変化による画像表示素子の位置ずれが補正される。従って、本発明の保持機構では、温度変化による画像表示素子の位置ずれを、ピエゾ素子等の駆動に電力を要する電動アクチュエータや温度センサーを用いることなく補正できる。また、電動アクチュエータへ電力を供給して駆動する駆動回路や、温度センサ、駆動回路、及び電動アクチュエータを接続するための複雑な配線も不要である。これらの点で、本発明の保持機構は、小型かつ簡易な構成である。
画像表示素子の周辺の空間は限られているが、本発明の保持機構は前述のように小型かつ簡易な構成であるので、組立作業の作業性が良好である。特に、電動アクチュエータの駆動等のための電気的な配線が不要である点で、組立作業の作業性が良好である。
本発明の保持機構では、温度変化時の位置ずれの補正のための画像表示素子の移動を、熱変形部材の熱変形により実現しているので、ピエゾ素子等の電動アクチュエータを作動せることで画像表示素子を移動させる場合と比較すると、高温下であっても動作精度を確保できる。
色合成プリズムの入射面に対し、調整取付機構により位置調整して画像表示素子を取り付けることで、色合成プリズムの入射面に対する画像表示素子の初期位置の精度が良好となる。その結果、温度変化時における位置補正機構の熱変形部材の熱変形による補正後も、画像表示素子は色合成プリズムの入射面に対して高い位置精度を維持し、高精度の投影像が維持される。
好ましくは、前記熱変形部材は、前記温度変化によりそれぞれ異なる方向に変位する複数の前記変位部を備える。
熱変形部材の複数の変位部がそれぞれ異なる方向に変位することで、熱変形部材の熱変形による画像表示素子の移動の精度が向上し、温度変化による画像表示素子の位置ずれをより高精度で補正できる。
好ましくは、前記熱変形部材の前記複数の変位部の少なくとも一つは、前記表示面の法線方向へ変位する。
複数の変位部の一つが画像表示素子の表示面の法線方向に変位することで、温度変化による画像表示素子の位置ずれに加え、投射光学系や色分解プリズムの温度変化に起因するレンズバック変動を補正できる。
一つの具体的な態様としては、前記調整取付機構は、前記色合成プリズムの前記入射面に固定された固定台座と、前記枠体が固定されると共に、前記台座部に対して位置調整して取付可能な調整部材とを備える。
本発明の第2の態様は、色光を変調する表示面を有する画像表示素子を、前記表示面で変調された色光を合成する色合成プリズムの入射面に保持する保持機構であって、温度変化による変形で変位する少なくとも一つの変位部を有する熱変形部材を備え、温度変化時の前記変位部の変位によって、少なくとも前記表示面に平行な一方向に前記画像表示素子を移動させ、それによって前記温度変化による前記画像表示素子の位置ずれを補正する位置補正機構と、前記画像表示素子を前記色合成プリズムの前記入射面に対して位置調整して取付可能な調整取付機構とを備え、前記位置補正機構は、前記色合成プリズムの前記入射面に固定されると共に、前記熱変形部材が配置された固定台座と、少なくとも前記表示面と平行な一方向に移動可能であると共に、前記熱変形部材の前記変位部が当接するように前記固定台座部に保持された可動台座と、前記可動台座を前記熱変形部材の前記変位部に対して弾性的に付勢する弾性付勢部とを備える。前記調整取付機構は、前記画像表示素子を位置が固定された状態で収容する枠体と、この枠体が固定されると共に、前記可動台座に対して位置調整して取付可能な調整部材とを備えてもよい
好ましくは、前記熱変形部材は一体構造の部品である。
この構成により、少ない部品点数で温度変化時の画像表示素子の位置ずれを補正できる。
前記熱変形部材は、バイメタルで形成できる。薄板状の金属部材であるバイメタルは一般に熱容量が小さい。従って熱変形部材としてバイメタルを採用すれば、急減な温度変化に対して熱変形部材の熱変形の応答性(熱変形部材の変位部の変位の応答性)が高くなり、急減な温度変化に対して画像表示素子の位置ずれの補正を高精度で追従させることができる。
前記熱変形部材は、樹脂材で形成できる。一般に、樹脂材は金属と比較して線膨張係数が大きい。また、樹脂材の単位温度当たりの熱変形量は変形方向の長さで決定される。これらの点で熱変形部材を樹脂材により形成すれば、熱変形部材の変位部の変位量の管理が容易である。具体的には、温度変化時の熱変形部材の変位部の変位量を所望の値に設定することが容易である。
本発明の第の態様は、表示面で異なる色光をそれぞれ変調する複数の画像表示素子と、個々の前記画像表示素子で変調された色光が入射する複数の入射面を備え、これら複数の入射面から入射する変調された複数の色光を合成する色合成プリズムと、前記画像表示素子をそれぞれ前記色合成プリズムの前記入射面にそれぞれ保持するための複数の保持機構とを備え、前記複数の保持機構のうちの少なくとも1つは、温度変化による変形で変位する少なくとも一つの変位部を有する熱変形部材を備え、温度変化時の前記変位部の変位によって、少なくとも前記表示面に平行な一方向に前記画像表示素子を移動させ、それによって前記温度変化による前記画像表示素子の位置ずれを補正する位置補正機構を備え、前記複数の画像表示素子は、青色、赤色、及び緑色の色光をそれぞれ変調する3個の画像表示素子であり、前記3個の画像表示素子のうち、赤色及び緑色の色光をそれぞれ変調する2個の画像表示素子を対応する前記入射面に保持する前記保持機構のみが前記位置補正機構を備える、画像投影装置を提供する。
青色の色光は、それよりも波長が長い赤色や緑色の色光と比較して部材等による吸収されて熱エネルギに変換される効率が低いので、青色の色光を変調する画像表示素子は赤色及び緑色の色光を変調する画像表示素子と比較すると、温度変化(温度上昇)に起因する位置ずれが生じにくい。従って、赤色と緑色の色光を変調する2個の画像表示素子の保持機構にのみ熱変形部材を有する位置補正機構を設け、青色の色光を変調する画像表示素子を基準にこれらの画像表示素子の位置を補正することで、画像表示素子間の位置ずれを効果的に抑制できる。
本発明の第4の態様は、表示面で異なる色光をそれぞれ変調する複数の画像表示素子と、個々の前記画像表示素子で変調された色光が入射する複数の入射面を備え、これら複数の入射面から入射する変調された複数の色光を合成する色合成プリズムと、前記画像表示素子をそれぞれ前記色合成プリズムの前記入射面にそれぞれ保持するための複数の保持機構とを備え、前記複数の保持機構のうちの少なくとも1つは、温度変化による変形で変位する少なくとも一つの変位部を有する熱変形部材を備え、温度変化時の前記変位部の変位によって、少なくとも前記表示面に平行な一方向に前記画像表示素子を移動させ、それによって前記温度変化による前記画像表示素子の位置ずれを補正する位置補正機構を備え、前記複数の保持機構のすべてが前記位置補正機構を備え、かつ前記位置補正機構が備える前記熱変形部材の前記変位部の単位温度当たりの変位量は前記複数の保持機構間で互いに異なる、画像投影装置を提供する
この構成により、温度変化時における熱変形部材の変位部の変位による移動量を、画像表示素子毎に異ならせることでき、より高精度で画像表示素子間の位置ずれを抑制できる。
本発明の画像表示素子の保持機構及び画像投影装置では、温度変化時に変形する熱変形部材の変位部が画像表示素子を少なくとも表示面に平行な一方向に移動させ、それによって画像表示素子の位置ずれを補正する。そのため、環境温度変化に起因する画像表示素子の位置ずれを、高温下での動作精度を確保しつ、小型かつ簡易で組立作業性が良好な構成で補正できる。
本発明の第1実施形態の画像投影装置の側面図。 図1の部分拡大図。 図2の平面図。 図1の右側面拡大図。 図1からDMDの保持機構等を除去して光路を示した図。 図2からDMDの保持機構等を除去して光路を示した図。 本発明の第1実施形態のDMDの保持機構をDMDの反射面の法線方向から見た図。 本発明の第1実施形態のDMDの保持機構の分解斜視図。 本発明の第1実施形態のDMDの保持機構を、付勢板を除去してDMDの反射面の法線方向から見た図。 バイメタルの熱変形を説明するための模式図。 バイメタルの長さと変位量の関係を説明するための模式図。 バイメタルの長さと変位量の関係を説明するための模式図。 支点柱を2個設けた場合のバイメタルの変位量を説明するための模式図。 第1実施形態のDMDの保持機構の一つの変形例を、DMDの反射面の法線方向から見た図。 第1実施形態のDMDの保持機構の他の変形例を、DMDの反射面の法線方向から見た図。 温度変化に対する位置補正機構を備えないDMDの保持機構の一例を、DMDの反射面の法線方向から見た図。 本発明の第2実施形態のDMDの保持機構をDMDの反射面の法線方向から見た図。 本発明の第2実施形態のDMDの保持機構の分解斜視図。 本発明の第2実施形態のDMDの保持機構を、付勢板を除去してDMDの反射面の法線方向から見た図。 樹脂部材の熱変形を説明するための模式図。 第2実施形態のDMDの保持機構の一つの変形例を、DMDの反射面の法線方向から見た図。 第2実施形態のDMDの保持機構の他の変形例を、DMDの反射面の法線方向から見た図。 本発明の第3実施形態のDMDの保持機構をDMDの反射面の法線方向から見た図。 本発明の第3実施形態のDMDの保持機構の分解斜視図。 本発明の第3実施形態のDMDの保持機構を、付勢板を除去してDMDの反射面の法線方向から見た図。 本発明の第4実施形態のDMDの保持機構をDMDの反射面の法線方向から見た図。 本発明の第4実施形態のDMDの保持機構の分解斜視図。 本発明の第4実施形態のDMDの保持機構を、2種類の付勢板を除去してDMDの反射面の法線方向から見た図。 第4実施形態のDMDの保持機構の一つの変形例を、DMDの反射面の法線方向から見た図。
(第1実施形態)
図1から図11Cを参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1から図4を参照すると、画像投影装置(プロジェクタ)1は、照明光学系2、内部全反射プリズム(TIR)プリズム3とダイクロイックプリズム4からなるプリズムユニット5、反射型画像表示素子の一例であって光変調を行うデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)6B,6R,6G、投影光学系7を備える。本実施形態では、3個のDMD6B〜6Gのすべてが本発明を実施した保持機構8B,8R,8Gによってダイクロイックプリズム4に保持されている。保持機構8B〜8Gについては後に詳述する。
照明光学系2について説明すると、例えばキセノンランプである光源11の発光管11aは回転楕円面であるリフレクタ11bの反射面の一方の焦点位置に配置されている。発光管11aが射出する光(白色光)は、他方の焦点位置に集光されて、ロッドインテグレータ12の一端の入射面12aに入射する。ロッドインテグレータ12内で内面反射を繰り返して光量分布が均一となった光が、ロッドインテグレータ12の他端の射出面12bより射出され、その後方に配置されたリレー光学系13、反射ミラー14によりTIRプリズム3に導かれる。
光路の理解を容易にするために保持機構8R〜8Gの図示を省略した図5及び図6を併せて参照すると、照明光学系2からの照明光は、TIRプリズム3のプリズム3A,3B間の境界面3aに存在するエアギャップで全反射してダイクロイックプリズム4に入射する。本実施形態では、ダイクロイックプリズム4は、それぞれ青色、赤色、及び緑色に対応する略三角柱状の3つのプリズム4B,4R,4Gからなる。これらのプリズム4B〜4Gの斜面間のエアギャップ層に隣接したダイクロイック面4a,4a’によって、照明光が青色、赤色、及び緑色の色光に色分解される。青色、赤色、及び緑色の色光は、それぞれプリズム4B〜4Gの入出射端面4b,4r,4gからDMD6B,6R,6Gに入射し、DMD6B〜6Gを略テレセントリックで均一に照明する。DMD6B〜6Gで反射された色光は入出射端面4b〜4gからプリズム4B〜4Gに入射する。
図1及び図4から図6を参照すると、DMD6B〜6Gはそれぞれスクリーン15上の投影画像の1画素に対応する多数のマイクロミラーを2次元マトリクス配置した反射面6aを備える。個々のマイクロミラーの傾斜角度ないし姿勢は、画像情報に応じてDMD制御部16によりオン状態とオフ状態に切り換えられる。各DMD6B〜6Gのオン状態のマイクロミラーで反射された色光は、ダイクロイックプリズム4で色合成された後、TIRプリズム3と投影光学系7を経てスクリーン15に投影される(投影光)。一方、各DMD6B〜6Gのオフ状態のマイクロミラーで反射された色光は、TIRプリズム3から外れた方向に向かう(非投影光)。
次に、図1から図4及び図7から図10を参照して、保持機構8B〜8Gについて説明する。青色、赤色、及び緑色のDMD6B〜6Gの保持機構8B〜8Gは同一構造である。以下の説明では、特に必要がある場合を除き、緑色のDMD6G及びその保持機構8Gについてのみ言及する。図7から図9に示した直交座標系のX方向とY方向は、緑色のDMD6Gで変調された画像光がスクリーン15に投影された際の水平方向右向と鉛直方向上向をそれぞれ示す。つまり、この直交座標系のX方向とY方向は、緑色のDMD6Gの実際の画像表示部である反射面6aが構成する矩形の2辺の方向を表している。また、この直交座標系のZ方向は、反射面6aの法線方向を示している。
ダイクロイックプリズム4の入出射端面4gの上下端付近には、それぞれ上側固定台座21Aと下側固定台座21Bが接着剤により固定されている。DMD6Gと入出射端面4gとの間の光路を確保するために、上側及び下側固定台座21A,21Bは十分な間隔を隔てて配置されている。上側及び下側固定台座21A,21Bは、DMD6Gの反射面6aの法線方向(−Z方向)に突出する一対の位置決めロッド21aをそれぞれ備える。
上側及び下側固定台座21A,21Bには、後述するようにDMD6Gが搭載された調整板22が固定状態で取り付けられている。調整板22の上下両端には位置決めロッド21aの外径より十分大きな孔径を有する位置決め孔22aがそれぞれ一対設けられている。DMD6Gが搭載された調整板22の位置決め孔22aに位置決めロッド21aを挿入し、さらに紫外線硬化型の接着剤が表面に塗布された固定用リング23を位置決めロッド21aに挿入する。DMD6Gの入出射端面4gに対する位置を調整した後、紫外線を照射し、固定用リング23に塗布された接着剤を硬化させて上側及び下側台座21A,21Bに対して調整板22を固定する。調整板22の位置決め孔22aの孔径は位置決めロッド21aの外径よりも大きいので、接着剤を硬化させる前は、調整板22の位置を3次元的に変更でき、調整板22に搭載されたDMD6Gの入出射端面4gに対する位置を3次元的に自由に調整できる。上側及び下側固定台座21A,21Bと調整板22は、本発明における調整取付機構を構成する。
調整板22の中央には、DMD6Gと入出射端面4gとの間の光路を確保するために、厚み方向に貫通する矩形状の開口である窓部22bが形成されている。また、調整板22の窓部22bの周域には4個の雌ねじ孔22cが設けられている。さらに、調整板22のDMD6Gが搭載される側の面22e(入出射端面4gと対向する面22fと反対側の面)には、窓部22bの周縁に隣接する位置に、DMD6Gの反射面6aの法線方向(Z方向)の位置決めのための3個の位置決め突起22dが設けられている。さらにまた、調整板22のDMD6G側の面22eには、窓部22bの周縁に隣接する位置に、後述するバイメタル24の変形の支点等の機能を有する円柱状の3個の支点柱22g,22h,22iが、DMD6Gの反射面6aの法線方向(−Z方向)に突出するように設けられている。
DMD6Gはバイメタル24と共に保持枠25内に収容されている。DMD6Gとバイメタル23を収容した保持枠24は、付勢板27と調整板22との間に挟み込まれることで調整板22に対して固定されている。保持枠25と付勢板27には、調整板22の雌ねじ孔22cと対応する位置に、4個の貫通孔25a,27aがそれぞれ設けられている。DMD6Gとバイメタル23を収容した保持枠25は、付勢板27と調整板22との間に挟み込まれ、貫通孔25a,27aに挿通させたねじ28を調整板22の雌ねじ孔22cに螺合して締め付けることで、調整板22に対して固定されている。
保持枠25は厚み方向に貫通する概ね矩形状の収容孔25bを備える。この収容孔25bにDMD6Gが収容されている。図9に最も明瞭に示すように、収容孔25bの輪郭の寸法はDMD6Gの外径よりも十分大きく設定されており、後に詳述するようにDMD6Gは収容孔6G内において反射面6aと平行な方向(いわゆる面方向)に移動可能である。
図9において収容孔25b内のDMD6Gに対して左側及び下側の空間に、バイメタル24が配置されている。バイメタル24は、収容孔25bの孔壁に沿って配置されたL字状の基部24aを備える。また、バイメタル24は基部24aの一端(図9において上端)から収容孔25bの内部に向けて斜めに延びる熱変形部24bを備える。この熱変形部24bの先端は、図9において上下方向(Y方向)に延びるように屈曲された位置決め部24b’を備える。さらに、バイメタル24は基板24aの他端(図9において下端)からそれぞれ収容孔25bの内部に向けて斜めに延びる一対の熱変形部24c,24dを備える。これらの熱変形部24c,24dの先端は、図9において横方向(X方向)に延びるように屈曲された位置決め部24c’,24d’をそれぞれ備える。位置決め部24b’は、DMD6GのY方向に延びる端面に当接し、収容孔25b内でのDMD6GのX方向の位置を位置決めする。位置決め部24c’,24d’は、DMD6GのX方向に延びる端面に当接し、収容孔25b内でのDMD6GのY方向の位置を位置決めする。つまり、DMD6GのXY平面内の位置(反射面6aに平行な方向の位置)は、バイメタル24が備える位置決め部24b’〜24d’の位置により決定される。
本実施形態におけるバイメタル24は、収容孔25bの内側が熱膨張率の小さい低膨張金属板24lで構成され、収容孔25bの外側が熱膨張率の大きい高膨張金属板24hで構成されている。
収容孔25bの孔壁の図9において右側部分には、一端が保持枠25に対して一体に固定されて他端が自由端である弾性片25cが設けられている。この弾性片25cの自由端はDMD6GのY方向に延びる端面(位置決め部24b’が当接する端面と対向する端面)に接触し、DMD6Gを図9において左向き(−X方向)に、すなわちバイメタル24の位置決め部24b’に向けて、弾性的に付勢する。この弾性片25cの弾性的な付勢により、DMD6Gがバイメタル24の位置決め部24b’に当接した状態が維持される。DMD6GのXY平面内での回転を防止するために、弾性片25cが位置決め部24b’に対してX方向に正対する位置でDMD6Gに接触することが好ましい。
収容孔25bの孔壁の図9において上側部分には、それぞれ一端が保持枠25に対して一体に固定されて他端が自由端である弾性片25d,25eが設けられている。これらの弾性片25d,25eの自由端はDMD6GのX方向に延びる端面(位置決め部24c’,24d’が当接する端面と対向する端面)に接触し、DMD6Gを図9において下向き(−Y方向)に、すなわちバイメタル24の位置決め部24c’,24d’に向けて、弾性的に付勢する。これらの弾性片25d,25eの弾性的な付勢により、DMD6Gがバイメタル24の位置決め部24c’,24d’に当接した状態が維持される。DMD6GのXY平面内での回転を防止するために、弾性片25d,25eが位置決め部24c’,24d’に対してY方向に正対する位置でDMD6Gに接触することが好ましい。
後述するように、バイメタル24の熱変形部24b〜24dが温度変化に応じて熱変形して位置決め部24c’〜24d’が変位することにより、DMD6Gが収容枠25b内で反射面6aに平行な方向(XY平面)に移動する。
調整板22が備える支点柱22g,22h,22iは、保持枠25の収容孔25b内に進入している。バイメタル24の基部24aと熱変形部24bの接続部分が、支点柱22gと収容孔25bの孔壁の間に挟み込まれている。同様に、バイメタル24の基板24aと熱変形部24c,24dの接続部分が、支点柱22h,22iと収容孔25bの孔壁との間に挟み込まれている。バイメタル24は、このように支点柱22g〜22iと収容孔25bの孔周壁の間に挟み込まれることで、保持枠25及び調整板22に対して固定されている。ただし、バイメタル24の具体的な固定構造は特に限定されず、保持枠25と調整板22の少なくとも一方に固定されていればよい。
保持枠25の収容孔25b内のDMD6Gは、付勢板27によって弾性的に付勢されて調整板22の3個の位置決め突起22dに対して押し付けられることで、反射面6aの法線方向の位置(Z方向の位置)が位置決めされている。図7及び図8を参照すると、本実施形態における付勢板27は、弾性材料としての金属からなる平坦な薄板状であり、DMD6GとDMD制御部16(図1)との間の配線のために、厚み方向に貫通する概ね矩形状の窓孔27bが中央に設けられている。窓孔27の周縁のうち3辺にスリットを形成し、一端が保持枠25に一体に固定されて他端が自由端である弾性片27c,27d,27eが形成されている。これらの弾性片27c〜27eの自由端は調整板22の3個の位置決め突起22dにZ方向に正対して位置している。弾性片27c〜27eの自由端がDMD6Gを弾性的に付勢して位置決め突起22dの先端に押し付けることにより、DMD6GがZ方向に位置決めされている。位置決め突起22dの先端は、DMD6Gとの摩擦を最小限にするために、球面等の曲面とすることが好ましい。
以下、本実施形態における環境温度の変化に起因するDMD6Gの位置ずれの補正に関して詳細に説明する。
図10において二点鎖線で誇張して示すように、DMD6Gの周囲の温度が上昇すると、バイメタル24の熱変形部24b〜24dは低膨張金属板24l側に湾曲するように支点柱22g〜22iを支点として変形し、位置決め部24b’が+X方向に、位置決め部24c’,24d’が+Y方向にそれぞれ変位する。これにより、DMD6Gは弾性片25c〜25eで付勢された状態で+X方向及び+Y方向の変位量のベクトル和だけ位置が変位する。
一方、図10において点線で誇張して示すように、DMD6Gの周囲の温度が低下すると、バイメタル24の熱変形部24b〜24dは高膨張金属板24h側に湾曲するように支点柱22g〜22iを支点として変形し、位置決め部24b’が−X方向に、位置決め部24c’,24d’が−Y方向にそれぞれ変位する。これにより、DMD6Gは弾性片25c〜25eで付勢された状態で−X方向及び−Y方向の変位量のベクトル和だけ位置が変位する。
以上のようなバイメタル24の熱変形(位置決め部24b’〜24d’の変位)によるXY面内での移動により、温度変化に起因する緑色のDMD6Gの残りの2色(青色と赤色)のDMD6B,6Rに対する相対位置変化が補正される。バイメタル24、保持枠25、及び弾性片25c〜25eは、本発明における位置補正機構を構成している。なお、本実施形態では、DMD6GはZ方向へは移動しない。
バイメタル24の熱変形部24b〜24dの長さ(支点柱22g〜22iとの接触点から位置決め部24b’〜24d’の最先端までの距離)をL(mm)、熱変形部24b〜24dの厚さをt(mm)、低膨張金属板24l及び高膨張金属板24hの材質により決まる湾曲係数をK(1/℃)とすると(図10参照)、単位温度当たりの位置決め部24b’〜24d’の変位量Δd(mm/℃)は以下の式(1)で表される。
Figure 0005381450
式(1)から明らかなように、厚さtや長さLを変更することで、位置決め部24b’〜24d’の単位温度変化当りの変位量を変更することが可能であり、所望のベクトルに沿ったDMD6Gの位置補正が可能である。
例えば、バイメタル24の熱変形部24bについて、支点柱22gを、図11Aに示すように長さがL1となる位置から、図11Bに示すようにL1より長いL2となる位置に変更することで、単位温度変化当たりの位置決め部24b’の変位量を増加させることができる。逆に、支点柱22gの位置を図11Bに示す位置(長さL2)から図11Bに示す位置(長さL1)に変更すれば、単位温度変化当たりの位置決め部24b’の変位量を減少させることができる。
また、図11Cに示すように、バイメタル24の熱変形部24bについて、支点柱22gと、この支点柱22gよりも熱変形部24bの先端側(位置決め部24b’側)及び+X方向側に離れた位置に別の支点柱22g’設けることで、温度上昇時の位置決め部24b’の単位温度上昇当たりの変位量を段階的な変化させることができる。まず、熱変形部24bが支点柱22g’に接触するまでの温度域では、位置決め部24b’の単位温度上昇当たりの変位量は長さL1に対応する。次に、熱変形部24bが支点柱22g’に接触する温度よりも高温の温度域では、位置決め部24b’の単位温度上昇当たりの変位量は長さL2に対応する。長さL2は長さL1よりも短いので、熱変形部24bが支点柱22g’に接触する温度よりも高温となると、位置決め部24b’の単位温度上昇当たりの変位量が減少する。
本実施形態におけるDMD6B〜6Gの保持機構8B〜8Gは、特に以下の点に特徴がある。
温度変化によるDMD6B〜6Gの位置ずれを、ピエゾ素子等の駆動に電力を要する電動アクチュエータや温度センサーを用いることなく補正できる。また、電動アクチュエータへ電力を供給して駆動する駆動回路や、温度センサ、駆動回路、及び電動アクチュエータを接続するための複雑な配線も不要である。これらの点で、本実施形態の保持機構8B〜8Gは、小型かつ簡易な構成である。
DMD6B〜6Gの周辺の空間は限られているが、本実施形態の保持機構8B〜8Gは前述のように小型かつ簡易な構成であるので、組立作業の作業性も良好である。特に、電動アクチュエータの駆動等のための電気的な配線が不要である点で、組立作業の作業性が良好である。
温度変化時の位置ずれの補正のためのDMD6B〜6Gの移動を、バイメタル24の熱変形により実現しているので、ピエゾ素子等の電動アクチュエータを作動せることで画像表示素子を移動させる場合と比較すると、高温下であっても動作精度を確保できる。
バイメタル24は3個の位置決め部24b’〜24d’を備え、位置決め部24b’と位置決め部24c’,24d’とは温度変化時の変位方向が互い異なる(前者はX方向で後者はY方向)。XY平面内の異なる方向に変位する複数の位置決め部24b’〜24d’によりDMD6B〜6Gを移動させることで、DMD6B〜6Gの移動の精度が向上し、温度変化によるDMD6B〜6Gの位置ずれをより高精度で補正できる。
本実施形態では一体構造のバイメタル24を採用しており、最小限の部品点数で温度変化時のDMD6B〜6Gの位置ずれの補正を実現している。
薄板状の金属部材であるバイメタル24は一般に熱容量が小さく、急減な温度変化に対する熱変形部24b〜24dの熱変形の応答性(位置決め部24b’〜24d’の変位の応答性)が高い。従って、バイメタル24を採用することで、急減な温度変化に対してDMD6B〜6Gの位置ずれの補正を高精度で追従させることができる。
位置決め孔22aに上側及び下側固定台座21A,21Bの位置決めロッド21aを挿入した後に調整板22の位置を変更することで、DMD6Gのダイクロイックプリズム4の入出射端面4gに対する初期位置を良好な精度に設定できる。その結果、温度変化時におけるバイメタル24の熱変形による補正後も、DMD6Gは入出射端面4gに対して高い位置精度を維持し、スクリーン15へ投影像は高精度で維持される。
図12及び図13は第1実施形態の変形例を示す。
図12の変形例では、反射面6aに平行な方向のうちX方向にのみバイメタルによる温度変化時のDMD6Gの位置ずれの補正を行う構成としている。まず、バイメタル124は基部124aの一端から収容孔25bの内部に向けて斜めに延びる熱変形部124bと、基部124aの他端をL字状に屈曲した係止部124cを備える。基部124aと熱変形部124bの接続部が支点柱122gと収容孔25bの孔壁の間に挟み込まれ、基部124aと係止部124cの接続部が別の支点柱122g’ と収容孔25bの孔壁の間に挟み込まれている。保持枠25には弾性片25d,25eとY方向に正対する位置に固定の位置決め部25g,25hが設けられている。DMD6Gは弾性片25d,25eによって弾性的に付勢されて位置決め部25g,25hに押し付けられることにより、Y方向に位置決めされている。温度変化時には、バイメタル124の熱変形部124bが変形してその先端の位置決め部124a’がX方向に変位し、それに伴ってDMD6GがX方向に移動する。
図13の変形例は、温度変化によりX方向に変位する位置決め部24b’を有する熱変形部24bを備える第1のバイメタル24Aと、このバイメタル24Aとは別体で温度変化によりY方向に変位する位置決め部24c’,24d’を有する熱変形部24c,24dを備える第2のバイメタル24Bを備える。つまり、この変形例では2個のバイメタル24A,24Bで温度変化時のDMD6Gの位置ずれを補正する構成としている。
本実施形態では青色、赤色、及び緑色のDMD6B〜6Gの保持機構8B〜8Gは同一構造であり、すべての保持機構8B〜8Gにおいてバイメタル24の熱変形によって温度変化時のDMD6B〜6Gの位置ずれを補正する。かかる構成において、青色、赤色、及び緑色のDMD6B〜6Gの保持機構8B〜8G間でバイメタル24の位置決め部24b’〜24d’の単位温度変化当りの変位量を互いに異ならせてもよい。これにより、温度変化時におけるバイメタル24の位置決め部24b’〜24d’の変位による移動量を、DMD6B〜6G毎に異ならせることでき、より高精度でDMD6B〜6G間の位置ずれを抑制できる。
また、青色、赤色、及び緑色のDMD6B〜6Gのうちの1個又は2個の保持機構について、本実施形態のようなバイメタル24よる温度変化時の位置ずれ補正を行わない構成としてもよい。例えば、青色のDMD6Bの保持機構8Bについてのみバイメタル24よる温度変化時の位置ずれ補正を行わない構成が考えられる。青色の色光は、それよりも波長が長い赤色や緑色の色光と比較して部材等による吸収されて熱エネルギに変換される効率が低いので、青色の色光を変調するDMD6Bは赤色及び緑色の色光を変調するDMD6R,6Gと比較すると、温度変化(温度上昇)に起因する位置ずれが生じにくい。従って、赤色と緑色のDMD6R,6Gの保持機構8R,8Gについてのみバイメタル24を採用して青色のDMD6Bを基準にこれらのDMD6R,6Gの位置を補正することで、DMD6B〜6G間の位置ずれを効果的に抑制できる。
図14は、XY方向及びZ方向のいずれにも温度変化によるDMD6Bの位置ずれの補正を行わない保持機構8’の一例を示す。保持枠25には弾性片25cとX方向に正対する位置に位置決め部25fが設けられ、弾性片25d,25eとY方向に正対する位置に位置決め部25g,25hが設けられている。DMD6Bは弾性片25c〜25eによって弾性的に付勢されて位置決め部25f〜25hに押し付けられることにより、X方向及びY方向に位置決めされている。
(第2実施形態)
図15から図18は本発明の第2実施形態を示す。画像投影装置1全体の構成は第1実施形態と同様である(図1から図4参照)。青色、赤色、及び緑色のDMD6B〜6Gの保持機構8B〜8Gは同一構造であるので、特に必要がある場合を除き、緑色のDMD6G及びその保持機構8Gについてのみ言及する。
本実施形態では、第1実施形態のバイメタル24に代えて樹脂部材31を採用している。樹脂部材31を形成する樹脂材料は、保持枠体25を構成する材料とは異なる線膨張係数を持つこと、耐熱性を有すること等が望ましい。例えば、樹脂部材31を形成する樹脂材材料として比較的耐熱性のあるポリカーボネート等を使用できる。本実施形態では、樹脂部材31を構成する樹脂材料は正の線膨張係数を有する。
図17において収容孔25b内のDMD6Gに対して左側及び下側の空間に、樹脂部材31が配置されている。樹脂部材31は付勢板27により収容孔25bから脱落しないように保持されている。樹脂部材31は、収容孔25bの孔壁に沿って配置されたL字状の基部31aを備える。基部31aのうちY方向に延びる第1部分31bにX方向の位置決め部31dが設けられ、X方向に延びる第2部分31cにY方向の位置決め部31e,31fが設けられている。本実施形態における位置決め部31d〜31fは、いずれも収容孔25bの内部に向けて突出する半円柱状の突起である。位置決め部31dは、DMD6GのY方向に延びる端面に当接し、収容孔25b内でのDMD6GのX方向の位置を位置決めする。位置決め部31e,31fは、DMD6GのX方向に延びる端面に当接し、収容孔25b内でのDMD6GのY方向の位置を位置決めする。つまり、DMD6GのXY平面内の位置は、樹脂部材31が備える位置決め部31d〜31fの位置により決定される。
樹脂部材31の位置決め部31dと保持枠25の弾性片25cの自由端がX方向に正対しており、弾性片25cの弾性的な付勢により、DMD6Gが位置決め部31dに当接する状態が維持される。また、樹脂部材31の位置決め部31e,31fと保持枠25の弾性片25d,25eの自由端がY方向に対向しており、弾性片25d,25eの弾性的な付勢により、DMD6Gが位置決め部31e,31fに当接する状態で維持される。
収容孔25b内でのDMD6GのZ方向の位置は、第1実施形態と同様に、付勢板27の弾性片27c〜27eの自由端がDMD6Gを弾性的に付勢して位置決め突起22dの先端に押し付けることにより位置決めされている。
以下、本実施形態における環境温度の変化に起因するDMD6Gの位置ずれの補正に関
して詳細に説明する。
図18において二点鎖線で誇張して示すように、DMD6Gの周囲の温度が上昇すると、樹脂部材31が熱膨張し、位置決め部31dが+X方向に、位置決め部31e,31fが+Y方向にそれぞれ変位する。これにより、DMD6Gは弾性片25c〜25eで付勢された状態で+X方向及び+Y方向の変位量のベクトル和だけ位置が変位する。一方、図18において点線で誇張して示すように、DMD6Gの周囲の温度が低下すると、樹脂部材31が熱収縮し、位置決め部31dが−X方向に、位置決め部31e,31fが−Y方向にそれぞれ変位する。これにより、DMD6Gは弾性片25c〜25eで付勢された状態で−X方向及び−Y方向の変位量のベクトル和だけ位置が変位する。
以上のような樹脂部材31の熱変形(位置決め部31d〜31fの変位)によるXY面内での移動により、温度変化に起因する緑色のDMD6Gの残りの2色(青色と赤色)のDMD6B,6Rに対する相対位置変化が補正される。樹脂部材31、保持枠25、及び弾性片25c〜25eは、本発明における位置補正機構を構成している。なお、本実施形態では、DMD6GはZ方向へは移動しない。
図18を参照すると、樹脂部材31の第1部分31bのX方向の長さ(収容孔25bの孔壁に接する部分から位置決め突起31dの最先端までの最短距離)をlx(mm)、樹脂部材31の第2部分31cのY方向の長さ(収容孔25の孔壁に接する部分から位置決め突起31e,31fの最先端までの最短距離)をly(mm)、樹脂部材31を構成する材料によって決定される線膨張係数をα(1/℃)とすると位置決め部31d及び位置決め部31e,31fの単位温度当りの変位量Δd’(mm/℃)は、以下の式(2)で表される。
Figure 0005381450
式(2)から明らかなように、長さlx,lyを変更することで、位置決め部31d〜31fの単位温度変化当りの変位量を変更することが可能であり、長さlx,lyの設定だけで所望のベクトルに沿ったDMD6Gの位置補正が可能である。
樹脂部材31は3個の位置決め部31d〜31fを備え、位置決め部31dと位置決め部31e,31fとは温度変化時の変位方向が互い異なる(前者はX方向で後者はY方向)。XY平面内の異なる方向に変位する複数の位置決め部31d〜31fによりDMD6B〜6Gを移動させることで、DMD6B〜6Gの移動の精度が向上し、温度変化によるDMD6B〜6Gの位置ずれをより高精度で補正できる。
また、一体構造の樹脂部材31を採用しており、最小限の部品点数で温度変化時のDMD6B〜6Gの位置ずれの補正を実現している。
一般に、樹脂材料は金属と比較して線膨張係数が大きい。また、樹脂材料の単位温度当たりの熱変形量は前述のように変形方向の長さlx,lyで決定される。これらの点で樹脂部材31は位置決め部31d〜31fの変位量の管理が容易である。具体的には、温度変化時の位置決め部31d〜31fの変位量を所望の値に設定することが容易である。
第2実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図19及び図20は第2実施形態の変形例を示す。
図19の変形例では、反射面6aに平行な方向のうちX方向にのみ樹脂部材による温度変化時のDMD6Gの位置ずれの補正を行う構成としている。樹脂部材131はL字状の基部131aを構成する第1及び第2部分131b,131cのうち、Y方向に延びる第1部分31bにX方向の位置決め部131dを備えているが、X方向に延びる第2部分131cには位置決め部を設けていない。保持枠25には弾性片25d,25eとY方向に正対する位置に固定の位置決め部25g,25hが設けられている。温度変化時には、樹脂部材31が熱膨張又は熱収縮することで位置決め部131dがX方向に変位し、それに伴ってDMD6GがX方向に移動する。
図20の変形例では、温度変化によりX方向に変位する位置決め部31dを有する第1の樹脂部材31Aと、この樹脂部材31Aとは別体で温度変化によりY方向に変位する位置決め部31e,31fを備える第2の樹脂部材31Bを備える。つまり、この変形例では2個の樹脂部材31A,31Bで温度変化時のDMD6Gの位置ずれを補正する構成としている。
青色、赤色、及び緑色のDMD6B〜6Gの保持機構8B〜8G間で樹脂部材31の位置決め部24b’,24c’,24d’の単位温度変化当りの変位量を互いに異ならせてもよい。また、例えば、青色のDMD6Bの保持機構8Bについてのみ樹脂部材31による温度変化時の位置ずれ補正を行わない構成(図14参照)を採用してもよい。
(第3実施形態)
図21から図23は本発明の第3実施形態を示す。画像投影装置1全体の構成は第1実施形態と同様である(図1から図4参照)。青色、赤色、及び緑色のDMD6B〜6Gの保持機構8B〜8Gは同一構造であるので、特に必要がある場合を除き、緑色のDMD6G及びその保持機構8Gについてのみ言及する。
本実施形態における樹脂部材41はDMD6Gの反射面6aに平行な方向(XY方向)のみでなく反射面6aの法線方向(Z方向)についても温度変化時のDMD6Gの位置を調整できる。
樹脂部材41は、概ね矩形枠状の枠状本体41aを備える。枠状本体41一方の面(−Z方向側の面)はDMD6GのZ方向の位置決め部41bを構成する。また、枠状本体41aの位置決め部41bを構成する面には、図において−Z方向に突出して全体としてL字状を呈する突出部41cが一体に設けられている。この突出部41cは第3実施形態における樹脂部材31に相当し、Y方向に延びる第1部分41dにX方向の位置決め部41fが設けられ、X方向に延びる第2部分41eにY方向の位置決め部41g,41hが設けられている。
枠状本体41の位置決め部41bがDMD6Gの反射面6a側の面の外周縁付近に当接し、位置決め部41fがDMD6GのY方向に延びる端面に当接し、さらに位置決め部41g,41hがDMD6GのX方向に延びる端面に当接する。この状態で、樹脂部材41の枠状本体41aが保持枠25の収容孔25bに収容されており、DMD6Gと樹脂部材41の突出部41cは収容孔25bから付勢板27側(−Z方向側)に突出した状態で保持枠25に保持されている。樹脂部材41の枠状本体41aの外形輪郭と保持枠25の収容孔25bの輪郭は概ね同様の形状と寸法を有しており、枠状本体41aを収容孔25bに収容した状態では枠状本体41aの外周が収容孔25bの孔壁に密接している。
前述のように樹脂部材41の収容孔25bから付勢板27側に突出しているので、保持枠25の弾性片25c〜25eの一端は、収容孔25bの周囲で付勢板27側に突出する突出部25i,25jに一体に固定されている。また、付勢板27は突出部25i,25jを乗り越えるように屈曲形成されたタブ状部27f〜27iが設けられ、これらのタブ状部27f〜27iにそれぞれ貫通孔27aが設けられている。
位置決め部41b,41f,41g,41hにDMD6Gが当接した状態で樹脂部材41の枠状本体41aが保持枠25の収容孔25bに密接状態で収容されている。そして、付勢板27と調整板22との間に挟み込んだ状態で、貫通孔25a,27aに挿通させたねじ28を調整板22の雌ねじ孔22cに螺合して締め付けることで、調整板22に対して保持枠25と付勢板27が固定されている。この組付状態では、樹脂部材41の枠状本体41aの位置決め部41bと反対側の面が当接し、それによって樹脂部材41の+Z方向の位置が固定される。
樹脂部材41の位置決め部41fと保持部25の弾性片25cの自由端がX方向に正対しており、弾性片25cの弾性的な付勢により、DMD6Gが位置決め部41fに当接しする状態が維持される。また、樹脂部材41の位置決め部41g,41hと保持枠25の弾性片25d,25eの自由端がY方向に対向しており、弾性片25d,25eの弾性的な付勢により、DMD6Gが位置決め部41g,41hに当接する状態が維持される。
付勢部材27の弾性片27c〜27eの自由端がDMD6Gの反射面6gと反対側の面に当接しており、弾性片27c〜27eの自由端がDMD6Gを弾性的に付勢して樹脂部材41の位置決め部41bに押し付けることにより、DMD6GがZ方向に位置決めされている。
以下、本実施形態における環境温度の変化に起因するDMD6Gの位置ずれの補正に関して説明する。
DMD6Gの周囲の温度が上昇すると、樹脂部材41が熱膨張し、位置決め部41fが+X方向に、位置決め部41g,41hが+Y方向にそれぞれ変位する。これにより、DMD6Gは弾性片25c〜25eで付勢された状態で+X方向及び+Y方向の変位量のベクトル和だけ位置が変位する。また、温度上昇により樹脂部材41が熱膨張すると位置決め部41bが−Z方向に変位し、DMD6Gは弾性片27c〜27eで付勢された状態で−Z方向に移動する。一方、DMD6Gの周囲の温度が低下すると、樹脂部材41が熱収縮し、位置決め部41fが−X方向に、位置決め部41g,41hが−Y方向にそれぞれ変位する。これにより、DMD6Gは弾性片25c〜25eで付勢された状態で−X方向及び−Y方向の変位量のベクトル和だけ位置が変位する。また、温度低下により樹脂部材41が熱収縮すると位置決め部41bが+Z方向に変位し、DMD6Gは弾性片27c〜27eで付勢された状態で+Z方向に移動する。
前述した式(2)から明らかなように、単位温度変化当たりの位置決め部41fの変位量(X方向)、位置決め部41g,41hの変位量(Y方向)、及び位置決め部41bの変位量(Z方向)は、それぞれ第1部分41dのX方向の長さlx、第2部分41eのY方向の長さly、及び枠状本体41aのZ方向の長さlzにより変更することが可能であり、長さlx,ly,lzの設定だけで所望のベクトルに沿ったDMD6Gの位置補正が可能である。
以上のような樹脂部材41の熱変形(位置決め部41f〜41hの変位)によるXY面内での移動により、温度変化に起因する緑色のDMD6Gの残りの2色(青色と赤色)のDMD6B,6Rに対する相対位置変化が補正される。樹脂部材41、保持枠25、及び弾性片25c〜25e,27c〜27eは、本発明における位置補正機構を構成している。また、樹脂部材41の熱変形(位置決め部41bの変位)によってDMD6GがZ方向に移動することで、TIRプリズム3、ダイクロイックプリズム4、及び投射光学系7の温度変化によるレンズバック変動を補正するようにDMD6GをZ軸方向に移動させることができる。
ここでTIRプリズム3とダイクロイックプリズム4(プリズムユニット5)について、光軸方向厚さをDp(mm)、屈折率をnp、線膨張係数をαp(1/℃)と、空気の光軸方向厚さをDair(mm)、屈折率nairとして、プリズムユニット5及び周辺空気が1(℃)上昇したとする。プリズムの膨張分だけ空気の光軸方向厚さが減少するので、前光路長が温度上昇前後で一定であると仮定すると、レンズバック変動量は以下の式(3)で表すことができる。
Figure 0005381450
一般にnp>nairであるので、式(3)の値は負、すなわち温度上昇によりレンズバックが減少する方向である。従って、式(3)の値のレンズバック変動を補正するためにはDMD6Gを−Z方向に変位させることが必要であるので、本実施形態のように温度上昇時に樹脂部材41の熱膨張によりDMD6Gを−Z方向に変位させることで、レンズバックの変動を補正できる。なお、温度変化による投影光学系7のレンズの屈折率の変化や鏡胴の熱膨張によりレンズバックが変動する場合には、それらの影響を考慮して補正量を決めればよい。
第3実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態の変形例としては、例えばX方向とZ方向は樹脂部材41の位置決め部41b,41fにより位置決めを行い、Y方向は保持枠25自体に設けた位置決め部で位置決めを行ってもよい。また、樹脂部材41を複数の樹脂部材に分割した構造としてもよい。樹脂部材41のX方向、Y方向、及びZ方向のいずれかの位置決め部を第1実施形態のようにバイメタルに置換してもよい。
青色、赤色、及び緑色のDMD6B〜6Gの保持機構8B〜8G間で樹脂部材41の位置決め部41b,41f〜41hの単位温度変化当りの変位量を互いに異ならせてもよい。また、例えば、青色のDMD6Bの保持機構8Bについてのみ樹脂部材41による温度変化時の位置ずれ補正を行わない構成(図14参照)を採用してもよい。
(第4実施形態)
図24から図26は本発明の第4実施形態を示す。画像投影装置1全体の構成は第1実施形態と同様である(図1から図4参照)。青色、赤色、及び緑色のDMD6B〜6Gの保持機構8B〜8Gは同一構造であるので、特に必要がある場合を除き、緑色のDMD6G及びその保持機構8Gについてのみ言及する。
第1から第3実施形態では、弾性片25c〜25e,27c〜27eで弾性的に付勢してDMD6Gをバイメタル24や樹脂部材31,41に直接当接させ、バイメタル24や樹脂部材31,41の熱変形により温度変化時にDMD6Gを移動させていた。これに対し、本実施形態では、DMD6Gは保持枠25に対してX方向、Y方向、及びZ方向のいずれにも位置が固定された状態で保持されている。そして、DMD6G、保持枠25、及び付勢板27を搭載した調整板27を可動部材61に取り付け、可動台座61をバイメタル62で位置決めし、バイメタル62の熱変形により温度変化時に可動台座61を移動させる構成としている。
保持枠25には、弾性片25cとX方向に正対する位置に位置決め部25fが設けられ、弾性片25d,25eとY方向に正対する位置に位置決め部25g,25hが設けられている。収容孔25b内に収容されたDMD6Gは弾性片25c〜25eによって弾性的に付勢されて位置決め部25f〜25hに押し付けられることにより、保持枠25に対してX方向及びY方向に位置決めされている。また、DMD6Gは、保持枠27の弾性片27c〜27eで弾性的に付勢されて調整板22の位置決め突起22dに押し付けられることで、保持枠25に対してZ方向に位置決めされている。DMD6Gを収容した保持枠25を付勢板27と調整板22との間に挟みこんだ状態で、貫通孔25a,27aに挿通させたねじ28を調整板22の雌ねじ孔22cに螺合して締め付けることで、調整板22に対して保持枠25、DMD6G、及び付勢板27が固定されている。
ダイクロイックプリズム4の入出射端面4gに固定された上側及び下側固定台座21A,21Bには、XY面内の一方向(本実施形態では+X方向に対して+Z方向を基準に反時計回りに45度の方向)に延びる概ね一定幅のガイド凹部51a,51bがそれぞれ形成されている。上側固定台座21Aのガイド凹部51aは上端が閉鎖され下端が開放し、下側固定台座21Bのガイド凹部51bは上端が開放して下端が閉鎖されている。ガイド凹部51a,51bの一方の側壁にはZ方向に延びる半円柱状の突起からなる位置決め部52a,52bが設けられている。これらの位置決め部52a,52bは、可動台座61のXY面内で一方向(本実施形態では+X方向に対して+Z方向を基準に反時計回りに−45度の方向)の位置を位置決めする。また、これらのガイド凹部51a,51bの底壁は可動台座61のZ方向の位置を位置決めする位置決め部53a,53bとして機能する。
可動台座61の中央には、DMD6Gと入出射端面4gとの間の光路を確保するために、厚み方向に関する矩形状の開口である窓部61aが形成されている。また、可動部材61は、窓部61aが設けられた部分から延びる概ね一定幅の上側被ガイド部61bと下側被ガイド部61cを備える。上側及び下側被ガイド部61b,61cは上側及び下側固定台座21A,21Bのガイド凹部51a,51bにそれぞれ収容されている。上側及び下側被ガイド部61b,61cがガイド凹部51a,51bで案内されることで、可動台座61は上側及び下側固定台座21a,21Bに対してXY面内の一方向(本実施形態では+X方向に対して+Z方向を基準に反時計回りに45度の方向)に移動可能である。
図26に最も明瞭に示すように、上側固定台座21Aのガイド凹部51aの端部壁と可動台座61の上側被ガイド部61bの端部との間にバイメタル62が配置されている。バイメタル62はガイド凹部51aの端部壁に沿って配置される基部62aと、この基部62aの両端からそれぞれガイド凹部51aの内部に向けて斜めに延びる一対の熱変形部62b,62cを備える。これらの熱変形部62b,62cの先端を屈曲して形成した位置決め部62b’,62c’が可動台座61の上側被ガイド部61bの端部に当接し、それによって可動部材61のXY面内の一方向(本実施形態では+X方向に対して+Z方向を基準に反時計回りに45度の方向)の位置が位置決めされている。本実施形態におけるバイメタル62は、ガイド凹部51aの内部側が高膨張金属板62hで構成され、ガイド凹部51aの端部側が低膨張金属板62lで構成されている。下側固定台座21Bのガイド凹部51bの端部壁と可動台座61の下側被ガイド部61cの端部との間には屈曲構造の一対のばね63A,63Bが縮装されている。これらのばね63A,63Bで弾性的に付勢されることで、可動台座61はバイメタル62の位置決め部62b’,62c’に当接した状態で維持される。
上側及び下側固定台座21A,21Bのガイド凹部51a,51bの側壁と、可動台座61の上側及び下側被ガイド部61b,61cの側面との間には、ばね64A,64Bが縮装されている。これらのばね64A,64Bで弾性的に付勢されることで、可動台座61は上側及び下側台座21A,21Bの位置決め部52a,52bに当接した状態で維持される。
上側及び下側固定台座21A,21Bの端部には、付勢板65A,65Bがそれぞれねじ67で固定されている。これらの付勢板65A,65Bは、ねじ67を挿通するための貫通孔65aが形成されて上側及び下側固定台座21A,21Bの端部に固定される基部65bと、この基部65bの両端からガイド凹部51a,51bに向けて延びる一対の弾性片65c,65dとを備える。付勢板65A,65Bの弾性片65c,65dの先端が可動台座61の上側及び下側被ガイド部61b,61cに当接している。これらの弾性片65c,65dで弾性的に付勢されることで、可動台座61は上側及び下側台座21A,21Bの位置決め部53a,53bに当接した状態で維持される。また、付勢板65A,65Bの弾性片65c,65dにより、可動台座61は上側及び下側固定台座21A,21Bに保持されている。
可動台座61の上側及び下側被ガイド部61b,61cは、−Z方向に突出する一対の位置決めロッド61dをそれぞれ備える。調整板22の位置決め孔22aの孔径は位置決めロッド61dの外径よりも十分大きく設定されており、保持枠25と共にDMD6Gが搭載された調整板22の位置決め孔22aに位置決めロッド21aを挿入した後、調整板22の位置を3次元的に変更することで、DMD6Gの入出射端面4gに対する位置を調整できる。その後、紫外線を照射して固定用リング23に塗布された接着剤を硬化させ、可動台座61に対して調整板22を固定する。保持枠25、調整板22、及び可動台座61は、本発明における調整取付機構を構成する。
DMD6Gの周囲の温度が上昇すると、バイメタル62の熱変形部62b,62cが低膨張金属板62l側に湾曲し、位置決め部62b’,62c’が図において斜め上方(+X方向を+Z方向を基準に反時計回りに45度回転させた方向)に変位する。ばね63A,63Bで付勢されている可動台座61は、位置決め部62b’,62c’の変位と同方向に同量だけ位置が変位し、調整板61を介して可動台座61に搭載されているDMD6Gも位置決め部62b’,62c’の変位と同方向に同量だけ位置が変位する。
DMD6Gの周囲の温度が低下すると、バイメタル62の熱変形部62b,62cが高膨張金属板62h側に湾曲し、位置決め部62b’,62c’が図において斜め下方(+X方向を+Z方向を基準に反時計回りに−45度回転させた方向)に変位する。ばね63A,63Bで付勢されている可動台座61及びそれに対して調整板61を介して搭載されているDMD6Gが、位置決め部62b’,62c’の変位と同方向に同量だけ位置が変位する。
以上のようなバイメタル62の熱変形(位置決め部62b’,62c’の変位)によるXY面内での移動により、温度変化に起因する緑色のDMD6Gの残りの2色(青色と赤色)のDMD6B,6Rに対する相対位置変化が補正される。上側及び下側固定台座21A,21B、バイメタル62、ばね63A,63B、及び可動台座61は、本発明における位置補正機構を構成する。
第4実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図27に示す本実施形態の変形例では、バイメタル62に代えて第2及び第3実施形態のものと同様の樹脂部材72を採用している。
青色、赤色、及び緑色のDMD6B〜6Gの保持機構8B〜8G間でバイメタル62の位置決め部62b’,62c’の単位温度変化当りの変位量を互いに異ならせてもよい。また、例えば、青色のDMD6Bの保持機構8Bについてのみ温度変化時の位置ずれ補正を行わない構成を採用してもよい。
本発明は実施形態に限定されず、以下に列挙するように種々の変形が可能である。
画像表示素子がDMDである場合を例に本発明を説明したが、DMD以外の反射型画像表示素子や透過型画像表示素子にも本発明を適用できる。
照明光学系、プリズムユニット、投影光学系等の具体的な構成は、同様の機能を実現できる限り、実施形態のものに限定されない。例えば、プリズムユニットは、実施形態のように合計5個のプリズム、すなわちダイクロイックプリズム4を構成する3個のプリズム4R〜4BとTIRプリズム3を構成する2個のプリズム3A,3Bを備える5ピースプリズムユニットに限定されず、合計6個のプリズム、すなわちダイクロイックプリズム4を構成する4個のプリズムとTIRプリズムを構成する2個のプリズムを備え6ピースプリズムユニットであってもよい。
1 画像投影装置
2 照明光学系
3 内部全反射プリズム
3A,3B プリズム
3a 境界面
4 ダイクロイックプリズム
4a,4a’ ダイクロイック面
4b,4r,4g 入出射端面
4B,4R,4G プリズム
5 プリズムユニット
6B,6R,6R デジタルマイクロミラーデバイス
6a 反射面
7 投影光学系
8B,8R,8G,8’ 保持機構
11 光源
11a 発光管
11b リフレクタ
12 ロッドインテグレータ
12a 入射面
12b 射出面
13 リレー光学系
14 反射ミラー
15 スクリーン
16 DMD制御部
21A 上側固定台座
21B 下側固定台座
21a 位置決めロッド
22 調整板
22a 位置決め孔
22b 窓部
22c 雌ねじ孔
22d 位置決め突起
22e DMD側の面
22f 入出射端面側の面
22g,22h,22i 支点柱
22g’ 支点柱
23 固定用リング
24,24A,24B バイメタル
24a 基部
24b,24c,24d 熱変形部
24b’,24c’,24d’ 位置決め部
24l 低膨張金属板
24h 高膨張金属板
25 保持枠
25a 貫通孔
25b 収容孔
25c,25d,25e 弾性片
25f,25g,25h 位置決め部
25i,25j 突出部
27 付勢板
27a 貫通孔
27b 窓孔
27c,27d,27e 弾性片
27f,27g,27h,27i タブ状部
28 ねじ
31,31A,31B 樹脂部材
31a 基部
31b 第1部分
31c 第2部分
31d,31e,31f 位置決め部
41 樹脂部材
41a 枠状本体
41b 位置決め部
41c 突出部
41d 第1部分
41e 第2部分
41f,41g,41h 位置決め部
51a,51b ガイド凹部
52a,52b 位置決め部
53a,53b 位置決め部
61 可動台座
61a 窓部
61b 上側被ガイド部
61c 下側被ガイド部
61d 位置決めロッド
62 バイメタル
62a 基部
62b,62c 熱変形部
62b’,62c’ 位置決め部
62h 高膨張金属板
62l 低膨張金属板
63A,63B ばね
64A,64B ばね
65A,65B 付勢板
65a 貫通孔
65b 基部65
65c,65d 弾性片
67 ねじ
72 樹脂部材
122g,122g’ 支点柱
124 バイメタル
124a 基部
124b 熱変形部
124b’ 位置決め部
124c 係止部
131 樹脂部材
131a 基部
131b 第1部分
131c 第2部分
131d 位置決め部

Claims (11)

  1. 色光を変調する表示面を有する画像表示素子を、前記表示面で変調された色光を合成する色合成プリズムの入射面に保持する保持機構であって、
    温度変化による変形で変位する少なくとも一つの変位部を有する熱変形部材を備え、温度変化時の前記変位部の変位によって、少なくとも前記表示面に平行な一方向に前記画像表示素子を移動させ、それによって前記温度変化による前記画像表示素子の位置ずれを補正する位置補正機構と、
    前記画像表示素子を前記色合成プリズムの前記入射面に対して位置調整して取付可能な調整取付機構と
    を備え、
    前記位置補正機構は、前記画像表示素子を少なくとも前記表示面に対して平行な一方向に移動可能に収容し、かつ前記変位部が前記画像表示素子と当接するように前記熱変形部材が配置された枠体と、前記画像表示素子を前記熱変形部材の前記変位部に対して弾性的に付勢する弾性付勢部とを備える、画像表示素子の保持機構。
  2. 記調整取付機構は、前記色合成プリズムの前記入射面に固定された固定台座と、前記枠体が固定されると共に、前記台座部に対して位置調整して取付可能な調整部材とを備える、請求項に記載の画像表示素子の保持機構。
  3. 色光を変調する表示面を有する画像表示素子を、前記表示面で変調された色光を合成する色合成プリズムの入射面に保持する保持機構であって、
    温度変化による変形で変位する少なくとも一つの変位部を有する熱変形部材を備え、温度変化時の前記変位部の変位によって、少なくとも前記表示面に平行な一方向に前記画像表示素子を移動させ、それによって前記温度変化による前記画像表示素子の位置ずれを補正する位置補正機構と、
    前記画像表示素子を前記色合成プリズムの前記入射面に対して位置調整して取付可能な調整取付機構と
    を備え、
    前記位置補正機構は、前記色合成プリズムの前記入射面に固定されると共に、前記熱変形部材が配置された固定台座と、少なくとも前記表示面と平行な一方向に移動可能であると共に、前記熱変形部材の前記変位部が当接するように前記固定台座部に保持された可動台座と、前記可動台座を前記熱変形部材の前記変位部に対して弾性的に付勢する弾性付勢部とを備える、画像表示素子の保持機構。
  4. 前記調整取付機構は、前記画像表示素子を位置が固定された状態で収容する枠体と、この枠体が固定されると共に、前記可動台座に対して位置調整して取付可能な調整部材とを備える、請求項3に記載の画像表示素子の保持機構。
  5. 前記熱変形部材は、前記温度変化によりそれぞれ異なる方向に変位する複数の前記変位部を備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像表示素子の保持機構。
  6. 前記熱変形部材の前記複数の変位部の少なくとも一つは、前記表示面の法線方向へ変位する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像表示素子の保持機構。
  7. 前記熱変形部材は一体構造の部品である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像表示素子の保持機構。
  8. 前記熱変形部材は、バイメタルで形成されている、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像表示素子の保持機構。
  9. 前記熱変形部材は、樹脂材で形成されている、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像表示素子の保持機構。
  10. 表示面で異なる色光をそれぞれ変調する複数の画像表示素子と、
    個々の前記画像表示素子で変調された色光が入射する複数の入射面を備え、これら複数の入射面から入射する変調された複数の色光を合成する色合成プリズムと、
    前記画像表示素子をそれぞれ前記色合成プリズムの前記入射面にそれぞれ保持するための複数の保持機構と
    を備え、
    前記複数の保持機構のうちの少なくとも1つは、温度変化による変形で変位する少なくとも一つの変位部を有する熱変形部材を備え、温度変化時の前記変位部の変位によって、少なくとも前記表示面に平行な一方向に前記画像表示素子を移動させ、それによって前記温度変化による前記画像表示素子の位置ずれを補正する位置補正機構を備え
    前記複数の画像表示素子は、青色、赤色、及び緑色の色光をそれぞれ変調する3個の画像表示素子であり、
    前記3個の画像表示素子のうち、赤色及び緑色の色光をそれぞれ変調する2個の画像表示素子を対応する前記入射面に保持する前記保持機構のみが前記位置補正機構を備える、画像投影装置。
  11. 表示面で異なる色光をそれぞれ変調する複数の画像表示素子と、
    個々の前記画像表示素子で変調された色光が入射する複数の入射面を備え、これら複数の入射面から入射する変調された複数の色光を合成する色合成プリズムと、
    前記画像表示素子をそれぞれ前記色合成プリズムの前記入射面にそれぞれ保持するための複数の保持機構と
    を備え、
    前記複数の保持機構のうちの少なくとも1つは、温度変化による変形で変位する少なくとも一つの変位部を有する熱変形部材を備え、温度変化時の前記変位部の変位によって、少なくとも前記表示面に平行な一方向に前記画像表示素子を移動させ、それによって前記温度変化による前記画像表示素子の位置ずれを補正する位置補正機構を備え、
    前記複数の保持機構のすべてが前記位置補正機構を備え、かつ
    前記位置補正機構が備える前記熱変形部材の前記変位部の単位温度当たりの変位量は前記複数の保持機構間で互いに異なる、画像投影装置。
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