JP2021173813A - 投写光学装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストおよび重量を低減する投写光学装置およびプロジェクターを提供すること。【解決手段】投写光学装置60は、投写光学系600と、投写光学系600を収容する鏡筒61と、を備え、投写光学系600は、第1レンズ群613と、第1レンズ群613の前段に配置された第1反射素子611と、第1反射素子611の前段に配置された第2反射素子621と、第2反射素子621の前段に配置された第2レンズ群623と、を備え、鏡筒61は、第1反射素子611および第2反射素子621を収容するフレーム630と、フランジ650と、を備え、フレーム630は、第1反射素子611が配置される第1開口部631と、第2反射素子621が配置される第2開口部632と、を有し、フランジ650は、フレーム630に取り付けられ、フランジの650材質は、フレーム630の材質とは異なることを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、投写光学装置およびプロジェクターに関する。
従来、プロジェクターなどの投写型表示装置に適用される、屈曲型の投写光学装置が知られていた。このような投写光学装置には、投写レンズや投写する表示画像の投写方向を変えるためのミラーが備わる。例えば、特許文献1には、光路折り曲げ手段として2つのミラーを備えた投写用光学系が開示されている。
特開2016−156986号公報
しかしながら、特許文献1の投写用光学系では、装置の製造コストおよび重量が増加し易いという課題があった。詳しくは、強度や精度を確保しつつ複数のミラーやレンズ群を保持するには、アルミダイカストなどの金属部品がフレームとして用いられる。そのため、フレームの材料費や加工費、および重量が増加する場合があった。すなわち、従来よりも装置の製造コストおよび重量を低減する投写光学装置が求められていた。
投写光学装置は、投写光学系と、前記投写光学系を収容する鏡筒と、を備え、前記投写光学系は、第1レンズ群と、前記第1レンズ群の前段に配置された第1反射素子と、前記第1反射素子の前段に配置された第2反射素子と、前記第2反射素子の前段に配置された第2レンズ群と、を備え、前記鏡筒は、前記第1反射素子および前記第2反射素子を収容するフレームと、フランジと、を備え、前記フレームは、前記第1反射素子が配置される第1開口部と、前記第2反射素子が配置される第2開口部と、を有し、前記フランジは、前記フレームに取り付けられ、前記フランジの材質は、前記フレームの材質とは異なることを特徴とする。
プロジェクターは、光源装置と、前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投写する上記の投写光学装置と、を備えることを特徴とする。
実施形態に係るプロジェクターの構成を示す概略図。 投写光学装置の外観を示す斜視図。 投写光学装置の構成を示す模式図。 フレームの外観を示す斜視図。 フランジの外観を示す斜視図。 組み立てられたフレームおよびフランジの外観を示す斜視図。 組み立てられたフレームおよびフランジの外観を示す斜視図。 実施例に係る変位量シミュレーションの結果を示す模式図。 実施例に係る変位量シミュレーションの結果を示す模式図。 比較例に係る変位量シミュレーションの結果を示す模式図。 比較例に係る変位量シミュレーションの結果を示す模式図。
以下の各図においては、必要に応じて相互に直交するXYZ軸を付し、各矢印が指す方向を+方向とし、+方向と反対の方向を−方向とする。また、以降の説明において、+Z方向を上方といい、−Z方向を下方ということもある。
1.実施形態
1.1.プロジェクターの構成
本実施形態では、光変調装置である液晶パネルを3個備えたプロジェクター1を例示する。まず、本実施形態に係るプロジェクター1の構成について図1を参照して説明する。
図1に示すように、プロジェクター1は、本体部2の内部に、光源装置10、色分離光学系20、リレー光学系30、光変調装置としての液晶パネル40R,40G,40B、色合成光学系50、および投写光学装置60を備える。液晶パネル40R,40G,40Bは、光源装置10から射出された光を変調する。投写光学装置60は、液晶パネル40R,40G,40Bによって変調された光を投写する。投写光学装置60は、本発明の投写光学装置の一例である。
光源装置10は光源11を有する。光源11は、放電型のランプであって、光を色分離光学系20へ射出する。光源装置10において、光源11と色分離光学系20との間には、図示しない、フライアイレンズや偏光変換素子などを含むインテグレーター光学系が備わる。光源11は、放電型のランプに限定されず、発光ダイオード、レーザーなどの固体光源であってもよい。
色分離光学系20は、ダイクロイックミラー21,22、反射ミラー23、フィールドレンズ24,25を備える。光源装置10から色分離光学系20に入射した光は、ダイクロイックミラー21,22にて、各々異なる波長域の3色の色光に分離される。3色の色光とは、略赤色の光であるR光、略緑色の光であるG光、略青色の光であるB光である。
ダイクロイックミラー21は、R光を透過させると共にG光およびB光を反射させる。ダイクロイックミラー21を透過したR光は、反射ミラー23で反射され、フィールドレンズ24を透過してR光用の液晶パネル40Rを照明する。
ダイクロイックミラー22は、B光を透過させると共にG光を反射させる。ダイクロイックミラー22で反射されたG光は、フィールドレンズ25を透過してG光用の液晶パネル40Gを照明する。ダイクロイックミラー22を透過したB光は、リレー光学系30に入射する。
リレー光学系30は、入射側レンズ31、反射ミラー32,34、リレーレンズ33、およびフィールドレンズとしての射出側レンズ35を有する。B光は、R光やG光と比べて光路が長く光束が大きくなりやすい。そのため、リレーレンズ33によって光束の拡大が抑えられる。色分離光学系20から入射したB光は、反射ミラー32で反射されると共に、入射側レンズ31によってリレーレンズ33の近傍で収束される。そして、B光は、反射ミラー34および射出側レンズ35に向かって発散する。反射ミラー34で反射されたB光は、射出側レンズ35を透過してB光用の液晶パネル40Bを照明する。
液晶パネル40R,40G,40Bは、各々の入射面から入射した色光を、それぞれ対応する画像信号に応じた強度の光に変換し、変換光として色合成光学系50へ射出する。液晶パネル40R,40G,40Bには、透過型の液晶パネルが採用される。
光変調装置としての液晶パネル40R,40G,40Bは、透過型に限定されず、反射型であってもよい。また、光変調装置としてデジタルマイクロミラーデバイスなどを採用してもよい。さらに、複数の色光毎にそれぞれ光変調装置を備える構成に限定されず、1個の光変調装置により、複数の色光を時分割にて変調する構成としてもよい。
色合成光学系50は、クロスダイクロイックプリズムであって、液晶パネル40R,40G,40Bから入射した各色の変換光を合成する。これにより、R光、G光、およびB光の3色の変換光から、カラー画像を表示する合成光Lが生成される。合成光Lは投写光学装置60へ射出される。
投写光学装置60は、レンズ装着部70を介して本体部2に装着される。投写光学装置60は本体部2に対して着脱が可能である。投写光学装置60に入射した合成光Lは、投写光学装置60を介して、画像光として図示しないスクリーンなどの投写対象に拡大表示される。
1.2.投写光学装置の構成
投写光学装置60の構成について図2および図3を参照して説明する。なお、図3では、投写光学装置60、本体部2の色合成光学系50、およびレンズ装着部70以外の構成を省略している。
図2に示すように、投写光学装置60は、屈曲型の投写レンズであって、+X方向側からの平面視で略U字状に屈曲された光学系を有する。投写光学装置60の下方の端部には、−Y方向に向けて円筒部62が設けられる。投写光学装置60が本体部2に装着される際には、上述したレンズ装着部70に円筒部62が挿入される。
投写光学装置60の上方の端部には、開閉可能なレンズカバー64が設けられる。図2は、レンズカバー64が閉じた状態を示している。レンズカバー64は、投写光学装置60の使用時には開いて画像光が射出され、投写光学装置60を用いない場合には閉じて投写光学装置60内を保護する。レンズカバー64は投写光学装置60に対して着脱可能であってもよい。
円筒部62とレンズカバー64との間には、鏡筒61が備わる。鏡筒61の内部には、後述する投写光学系などが配置される。
図3に示すように、投写光学装置60の円筒部62が、レンズ装着部70に挿入されて本体部2に装着される。色合成光学系50から、+Y方向へ射出された合成光Lは、円筒部62の−Y方向の端面から投写光学装置60に入射する。
投写光学装置60は、投写光学系600と、投写光学系600を収容する鏡筒61と、を備える。投写光学装置60は、色合成光学系50から入射した合成光Lを、2段階に順次屈曲させる。そのため、合成光Lは、プロジェクター1の−Y方向へ反転されて画像光として射出される。
投写光学系600は、第1反射素子611、第2反射素子621、第1レンズ群613、および第2レンズ群623を備える。第1反射素子611は第1レンズ群613の前段に配置される。第2反射素子621は第1反射素子611の前段に配置される。第2レンズ群623は第2反射素子621の前段に配置される。第1反射素子611は、X-Y平面に対して、−Y方向の端部が約45度起き上がって配置される。第2反射素子621は、X-Y平面に対して、+Y方向の端部が約45度起き上がって配置される。
ここで、本明細書において、前段とは光源装置10に近い側をいい、後段とは光源装置10から遠い側、すなわち投写対象に近い側をいう。したがって、前段は投写光学系600の縮小側であり、後段は投写光学系600の拡大側である。つまり、投写光学系600の各構成は、合成光Lの進行方向に向かって、第2レンズ群623、第2反射素子621、第1反射素子611、第1レンズ群613の順番で配置される。なお、図3では、第2レンズ群623のうちで最も色合成光学系50に近いレンズのみを図示し、第1レンズ群613のうちで最も投写対象に近いレンズのみを図示し、その他のレンズを省略している。
鏡筒61は、フレーム630とフランジ650とを備える。フレーム630とフランジ650とは、投写光学装置60の製造時に一体に組み立てられる。フレーム630とフランジ650とには、第1反射素子611および第2反射素子621が収容される。ここで、図3では、投写光学系600のうち、第1反射素子611および第2反射素子621がフレーム630およびフランジ650に収容される構成を図示したが、これに限定されない。フレーム630およびフランジ650は、第1レンズ群613および第2レンズ群623も収容する構成であってもよい。フレーム630およびフランジ650の詳細は後述する。
第1反射素子611および第2反射素子621は、第1レンズ群の光軸A1と、第2レンズ群の光軸A2とが略平行となるように合成光Lの光路を折り曲げる。詳しくは、投写光学装置60に入射した合成光Lは、第2レンズ群623の光軸A2に沿って進行し、第2反射素子621に至る。第2反射素子621は、合成光Lの進行方向を、光軸A2と略直交し、Z軸にほぼ沿う方向へ反射させて屈曲させる。第2反射素子621で反射された合成光Lは、第1反射素子611に至る。第1反射素子611は、合成光Lの進行方向を、Z軸と略直交し、Y軸にほぼ沿う方向へ反射させて屈曲させる。第1反射素子611で反射された合成光Lは、光軸A1に沿って進行して第1レンズ群613へ入射する。
第1レンズ群613は、+Y方向から入射した合成光Lの光束を拡大して、−Y方向へ射出する。そして、第1レンズ群613から射出された合成光Lは、画像光として拡大され、投写光学装置60からプロジェクター1上方の−Y方向へ向けてあおり投写される。
ここで、第1反射素子611と、第2反射素子621との間の光路上に第3レンズ群を配置してもよい。第3レンズ群によれば、第2反射素子621で反射されて第1反射素子611に向かう合成光Lの光束を拡幅または収束させることができる。
投写光学装置60は、屈曲型でない投写レンズと比べて、プロジェクター1を短焦点化する。屈曲型の投写光学装置60を用いることにより、投写対象に近い位置で投写することが可能となる。なお、屈曲型の投写光学装置60は、本体部2から射出された合成光Lの光路を屈曲させて射出可能であれば、上記の構成に限定されない。
1.3.フレームおよびフランジの構成
フレーム630およびフランジ650の構成について、図4から図7を参照して説明する。
図4に示すように、フレーム630は、+X方向からの平面視にて略台形状であり、この台形において−Y方向の下底が+Y方向の上底よりも長い。フレーム630は、この台形を底面とする四角柱状であって、X軸に沿う方向が、四角柱の高さ方向と一致する。上記下底に相当する領域は、−Y方向からの平面視で矩形の枠状を成している。
フレーム630は、上述したように略四角柱状であると共に、−Y方向の面が開放されている。フレーム630は、第1開口部631および第2開口部632を備える。上記台形の脚に相当する部位において、上方の面には第1開口部631が設けられ、下方の面には第2開口部632が設けられる。第1開口部631には第1反射素子611が配置され、第2開口部632には第2反射素子621が配置される。第1反射素子611および第2反射素子621は、例えば接着によってフレーム630に固定される。この接着には、例えば、紫外線硬化型の接着剤が採用される。
フレーム630の−Y方向、つまりフレーム630の内側には、第1開口部631を介して、第1反射素子611の反射面である第1面611aが露出する。また、上記フレーム630の内側には、第2開口部632を介して、第2反射素子621の反射面621aが露出する。第1面611aと反射面621aとによって、フレーム630の内側の内部空間には、上述した合成光Lの光路が形成される。
フレーム630は、上記枠状の領域に、図5に示すフランジ650を固定するための複数の固定部671を備える。複数の固定部671の各々は、−Y方向に突出したボスである。複数の固定部671は、上記矩形の枠状の領域に、X軸に沿う方向に対向して設けられる。なお、図4では、X軸に沿う方向の両側に各5個の固定部671が設けられた形態を例示したが、複数の固定部671の数および配置はこれに限定されない。固定部671によるフレーム630へのフランジ650の固定方法は後述する。
フレーム630の材質としては、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、フッ素樹脂、液晶ポリマーなどの芳香族ポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂などの樹脂が挙げられる。フレーム630は、これらの樹脂の他に、ガラス繊維などの充填材や添加剤などを含有してもよい。
図5に示すように、フランジ650は、−Y方向からの平面視にて略平板状あって、長辺がZ軸に沿う略長方形の部材である。フランジ650は、2個の開口651,652を有する。開口651,652は、−Y方向からの平面視にて、矩形状であり、Z軸に沿う方向に並んで配置される。フレーム630にフランジ650が固定されると、フランジ650は、フレーム630の第1開口部631および第2開口部632に対向して配置される。詳しくは、フランジ650において、開口651が第1開口部631に対応し、開口652が第2開口部632に対応する。
フランジ650の主面の外縁には、複数の貫通孔655が設けられる。複数の貫通孔655は、フレーム630の複数の固定部671と対応して配置される。そのため、投写光学装置60の製造時に、フレーム630にフランジ650を組み付けると、複数の固定部671は、複数の貫通孔655の各々から−Y方向へ突出する。
フランジ650のX軸に沿う方向に対向する長辺には、一対の屈曲部657が設けられる。一対の屈曲部657は、上記長辺が+Y方向に折り曲げられて形成される。フレーム630にフランジ650が組み付けられると、一対の屈曲部657の間にフレーム630が嵌合する。これにより、フレーム630に対するフランジ650の位置決めが成される。
フランジ650の材質は、フレーム630の材質とは異なる。フランジ650の材質はフレーム630の材質よりも剛性が高いことが好ましい。これによれば、フレーム630とフランジ650とが組み立てられると、フランジ650によってフレーム630の機械的な強度が向上し、第1反射素子611および第2反射素子621をフレーム630によって精度よく保持することができる。なお、ここでいう剛性とは、例えば曲げ剛性である。
具体的には、フランジ650の材質としては、例えば、ステンレスおよびアルミニウム合金などの金属が挙げられる。また、フランジ650は、平板から板金加工によって製造される部材であることが好ましい。これによれば、例えば、鋳造で製造される場合と比べて、製造コストを低減することができる。
図6および図7に示すように、フランジ650は、フレーム630に対して−Y方向から組付けられて固定される。フレーム630へフランジ650を組み付けた後、フランジ650の複数の貫通孔655から突出した各固定部671を熱カシメなどによって潰す。これによって、フレーム630にフランジ650を固定されて取り付けられる。これにより、フレーム630とフランジ650とが一体に組み立てられる。なお、固定部671はボスであることに限定されず、フレーム630とフランジ650の固定方法も上記に限定されない。
フレーム630とフランジ650とが組み立てられると、−Y方向からの平面視にて、第1開口部631と開口651とが重なり、第2開口部632と開口652とが重なる。これにより、合成光Lは、開口652および第2開口部632を介して第2反射素子621に到達する。次いで、合成光Lは、第2反射素子621によって+Z方向へ反射され、第1開口部631を介して第1反射素子611に到達する。そして、第1反射素子611で反射された合成光Lは、第1開口部631および開口651を介して−Y方向へ進行し、上述した第1レンズ群613に入射する。
本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
投写光学装置60において、従来よりも製造コストおよび重量を低減することができる。詳しくは、フレーム630とフランジ650とは、互いに異なる材質で形成されて組み立てられる。そのため、フレーム630およびフランジ650をダイカストなどで一体成形する場合と比べて、各々の形状を簡素化し易くなり、加工費や重量が低減される。また、フレーム630およびフランジ650のそれぞれに要求される特性に応じた材質を、材料費、重量なども勘案して選択可能となる。
固定部671を備えることから、フレーム630とフランジ650とが一体に組み立てられ、機械的な特性を向上させることができる。また、フランジ650の材質が金属であり、フレーム630の材質が樹脂であることから、フランジ650によって機械的な強度が確保されて、フレーム630を軽量化することが可能となる。これにより、フレーム630およびフランジ650の合計の重量をさらに低く抑えることができる。また、フレーム630を射出成形などの簡便な方式で成形可能となり、加工費などがより低減されると共に、フレーム630の材料費も低く抑えることができる。以上により、製造コストおよび重量を低減した投写光学装置60を提供することができる。
投写光学装置60をプロジェクター1に適用すると、投写光学装置60を+Z方向から平面視した場合に、投写光学装置60から投写される画像などの投写方向が約180°屈曲する。そのため、プロジェクター1の設置の自由度を向上させることができる。また、軽量で製造コストに優れるプロジェクター1を提供することができる。
1.4.実施例および比較例
以下、実施例および比較例を示して、本発明の効果をより具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例によって何ら限定されない。
実施例に係る、組み立てられたフレーム630およびフランジ650と、比較例に係る一体の部材とについて、25℃から45℃の20℃の温度差における変位量の分布をシミュレーションした。以下の説明において、実施例に係る、組み立てられたフレーム630およびフランジ650を実施例のユニット690とし、実施例のユニット690に相当する形状を有する、比較例の一体部材を比較例のユニット990とする。
具体的には、実施例のユニット690は、フレーム630をガラス繊維30質量%含有のポリカーボネート樹脂(PC−GF30)部材とし、フランジ650をSUS304の板金部材として、これらの2部材を固定して組み立てた構成とした。比較例のユニット990は、実施例のユニット690と近似形状の部材を、PC−GF30にて一体に形成した構成とした。実施例のシミュレーションでは、フランジ650の−Y方向の下方を基準、すなわち固定位置とした。比較例のシミュレーションでは、実施例の固定位置に相当する部位を基準とした。実施例のユニット690の変位量シミュレーション結果を図8および図9に示す。比較例のユニット990の変位量シミュレーション結果を図10および図11に示す。
ここで、図8から図11では、変位量の単位をmmとして、変位量の大小をグラデーションの濃淡で表現している。グラデーションが濃い部位程、温度差による変位量が大きいことを示す。図8および図9と、図10および図11とでは、グラデーションの濃淡を区分する閾値が異なる。また、図8から図9では、第1反射素子611および第2反射素子621と、フランジ650の図示を一部省略している。図10および図11でも、2つの反射素子と、フランジ650に相当する部位の図示を省略している。このように、フランジ650およびフランジ650に相当する部位の図示を省略したが、シミュレーションにおいては省略してはいない。
図8および図9に示すように、実施例のユニット690では、第1反射素子611および第2反射素子621が取り付けられる領域では、変位量が0.02mm以下に抑えられている。また、その他の領域でも、最大の変位量は0.06mm程度に抑えられている。これは、フレーム630が樹脂部材でありながら、板金部材のフランジ650が一体に組み立てられていることによるものである。すなわち、複数の固定部671によってフランジ650が固定される点、および一対の屈曲部657にフレーム630が嵌合する点が、変位量の抑制に寄与している。
一方、図10および図11に示すように、比較例のユニット990では、反射素子が取り付けられる領域の変位量は0.08mm以上となっている。このことは、比較例のユニット990では、実施例のユニット690と比べて、25℃から45℃の温度変化によって反射素子の位置が大きくずれることを示唆する。
一般に、屈曲型の投写光学装置では、スネルの法則により入射角の2倍の角度で光軸がずれ易く、複数の反射素子を採用する構成から、屈曲型でない投写光学装置と比べて高精度が要求される。また、プロジェクターに投写光学装置を採用すると、投写光学装置近傍の雰囲気温度が上昇する。これに加えて、近年普及している高光束のプロジェクターの場合には、投写光学装置自体も高温となり易い。特に、反射素子などの光学部品を保持する上記ユニットなどは高温に曝されることになり、比較例のユニット990のような、安価な樹脂の一体部材では、光学部品の位置精度を維持することが困難となる。この位置精度の維持の問題は、上記ユニットをダイカスト製とすることで改善されるが、上述した通り、製造コストおよび装置重量の増加という問題が生じる。
これに対して、実施例のユニット690は、光学部品の位置精度の確保と、製造コストおよび重量の低減とを実現するものである。詳しくは、フランジ650を板金部材とすることによって、上記シミュレーション結果の通り、光学部品の位置精度が確保される。また、ユニット690は、樹脂部材と板金部材の2ピース構成であることから、アルミダイカストの一体部材と比べて軽量で製造し易いものとなる。さらに、フランジ650は、樹脂などと比べて熱伝導率が高い板金部材であるため、光学部品からフレーム630に伝播した熱がフランジ650を介して放熱される効果がある。すなわち、ユニット690を採用することにより、プロジェクター1の光学的な精度が向上し、投写される画像光の表示品質を向上させることができる。
以上の結果から、実施例のユニット690は、樹脂の一体成形部材である比較例のユニット990に対して、温度変化に強く、光学部品の位置精度を維持できるものであることが示された。
1…プロジェクター、10…光源装置、40R,40G,40B…光変調装置としての液晶パネル、60…投写光学装置、61…鏡筒、600…投写光学系、611…第1反射素子、611a…第1面、613…第1レンズ群、621…第2反射素子、623…第2レンズ群、630…フレーム、631…第1開口部、632…第2開口部、650…フランジ、671…固定部、A1…第1レンズ群の光軸、A2…第2レンズ群の光軸、L…光としての合成光。

Claims (7)

  1. 投写光学系と、前記投写光学系を収容する鏡筒と、を備え、
    前記投写光学系は、第1レンズ群と、前記第1レンズ群の前段に配置された第1反射素子と、前記第1反射素子の前段に配置された第2反射素子と、前記第2反射素子の前段に配置された第2レンズ群と、を備え、
    前記鏡筒は、前記第1反射素子および前記第2反射素子を収容するフレームと、フランジと、を備え、
    前記フレームは、前記第1反射素子が配置される第1開口部と、前記第2反射素子が配置される第2開口部と、を有し、
    前記フランジは、前記フレームに取り付けられ、
    前記フランジの材質は、前記フレームの材質とは異なることを特徴とする投写光学装置。
  2. 前記フランジを前記フレームに固定する固定部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の投写光学装置。
  3. 前記第1反射素子および前記第2反射素子は、前記第1レンズ群の光軸と、前記第2レンズ群の光軸とが略平行となるように光路を折り曲げることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の投写光学装置。
  4. 前記第1反射素子と、前記第2反射素子との間の光路上に第3レンズ群を備えることを特徴とする、請求項3に記載の投写光学装置。
  5. 前記フランジの材質は、前記フレームの材質よりも剛性が高いことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の投写光学装置。
  6. 前記フランジの材質は、金属であり、
    前記フレームの材質は、樹脂であることを特徴とする、請求項5に記載の投写光学装置。
  7. 光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置によって変調された光を投写する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の投写光学装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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