JP6720556B2 - プロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクターに関するものである。
特許文献1には、プロジェクターにおいて各色の光学像を合成する合成プリズム(光合成装置)を取り付け部材に接着固定することが記載されている。
特開2008−40281号公報
光合成装置は、個体ごとの寸法のバラつきを有するため、基準面に押し当てて固定するなどの従来の位置決め方法を採用した場合には、合成された各色の画像のズレを十分に抑制できないという問題があった。また、光合成装置を高精度で固定した場合であっても、使用環境に起因する光合成装置の熱膨張により画像ずれ(投影画面の位置移動やフォーカスのずれ)が発生してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、プロジェクターごとの光合成装置の姿勢を調整可能でありかつ熱膨張による画像ずれが生じにくい、プロジェクターの提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、光源と、前記光源からの光を変調させて画像光を形成する複数の光変調装置と、複数の前記画像光を合成する光合成装置と、前記光合成装置を固定する固定部と、を備え、前記光合成装置は、前記固定部に固定される被固定面を有し、前記固定部は、前記光合成装置を固定する固定面を有し、前記固定面は、前記被固定面に対して突出し前記被固定面と点接触し、前記被固定面と前記固定面との接触点は、前記固定部と前記光合成装置との相対的な姿勢を変化させた場合に移動しない、という構成を採用する。
この構成によれば、固定部の固定面が、被固定面に対し点接触するため、接触点を基準点として、光合成装置を固定部に対して傾けることが可能となる。したがって、光合成装置の姿勢を連続的に変化させながら、各色の画像ずれが最も少ない位置に光合成装置を位置決めできる。
加えて、上記の構成によれば、光合成装置の姿勢の調整を行う際に固定面と被固定面との接触点の位置が変わらない。光合成装置は、接触点を起点として熱膨張する。したがって、例えば被固定面の中心で、固定面の頂点を接触させることで、光合成装置の膨張量の分布傾向にプロジェクターごとの差が生じることを抑制できる。これにより、光合成装置の熱膨張に起因する投影画面の位置移動やフォーカスのずれ等の画像のズレを抑制することができる。
また、上述のプロジェクターにおいて、前記固定面と前記被固定面との間には、接着剤が充填されている、構成としてもよい。
この構成によれば、接着剤により、固定面と被固定面とを強固に固定することができる。また、接着剤を用いることで、固定部に対する光合成装置の姿勢の調整を接着剤が未硬化の状態で行い、調整完了後に硬化させて固定することが可能となる。なお、接着剤の変形量は、接着層の厚さに依存する。このため、固定面と被固定面との接着においては、固定面の頂点近傍で最も互いの位置関係を強固に保持する。したがって、接着剤を用いた場合であっても、光合成装置の熱膨張の起点が接触点となるという性質は、変わらない。
また、上述のプロジェクターにおいて、前記固定面は、前記被固定面と点接触する頂点を有し、前記被固定面における前記頂点との接触点は、前記固定部と前記光合成装置との相対的な姿勢を変化させた場合に、前記頂点から移動しない、構成としてもよい。
この構成によれば、固定面が頂点を有する。このため、被固定面に対し1つの点で点接触する固定面を実現して、固定部に対する光合成装置の姿勢を容易に変化させることができる。
また、上述のプロジェクターにおいて、前記固定面が、円錐面である、構成としてもよい。
この構成によれば、固定面および被固定面を接触させた状態で相対的な姿勢を変化させた場合に常に円錐面の頂点で接触する構成を容易に実現できる。
また、上述のプロジェクターにおいて、前記光合成装置は、光が入射する3つの入射面と、合成された光を出射する1つの射出面と、前記入射面および前記射出面と直交する2つの直交面と、を有するクロスダイクロイックプリズムであり、前記被固定面は、2つの直交面のうち何れか一方である、という構成としてもよい。
この構成によれば、3色の画像を合成する光合成装置において、熱膨張による投影画面の位置移動やフォーカスのずれ等の画像ずれの影響を小さくすることができる。
また、上述のプロジェクターにおいて、前記固定面は、前記被固定面の中心に点接触する、構成としてもよい。
この構成によれば、光合成装置が被固定面の中心から膨張するため、各方向への膨張量を略均一させることができ、投影画面の位置移動やフォーカスのずれ等画像のズレをより効果的に抑制することができる。
実施形態のプロジェクターを示す模式図。 実施形態の光合成装置および光合成装置を固定する固定部(固定ベース)の側面図。 図2中の領域IIIの拡大図。 実施形態の固定部の固定面および光合成装置の分解状態を模式的に示す斜視図。 実施形態の固定部および光合成装置の模式的な側面図であり、光合成装置の姿勢調整前の様子を示す。 実施形態の固定部および光合成装置の模式的な側面図であり、光合成装置の姿勢調整後の様子を示す。 比較例の固定部および光合成装置の模式的な側面図であり、光合成装置の姿勢調整前の様子を示す。 比較例の固定部および光合成装置の模式的な側面図であり、光合成装置の姿勢調整後の様子を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るプロジェクターについて説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
また、図面には、必要に応じて適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。本実施形態において、Z軸方向が上下方向であり、X軸方向がプロジェクターの幅方向であり、Y軸方向がプロジェクターの奥行方向であり、プロジェクターは+Y方向に画像を投影する。また、本明細書において、+Z方向を第1の方向と呼ぶ場合があり、−Z方向を第2の方向と呼ぶ場合がある。
図1は、本実施形態のプロジェクター1を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、光源2と、凹レンズ20と、インテグレーター光学系30と、偏光変換素子40と、重畳光学系50と、色分離光学系3と、光変調装置4Rと、光変調装置4Gと、光変調装置4Bと、光合成装置60と、投射光学系6と、筐体70と、を概略備えている。
筐体70は、内部に、光源2と、凹レンズ20と、インテグレーター光学系30と、偏光変換素子40と、重畳光学系50と、色分離光学系3と、光変調装置4Rと、光変調装置4Gと、光変調装置4Bと、光合成装置60と、投射光学系6と、を内部に収容し支持する。筐体70は、一側面から投射光学系6をスクリーンSCRに向けて露出させる。
光源2は、照明光WLを凹レンズ20に向けて射出する。光源2の構成は、特に限定されず、本実施形態において光源2は、例えば、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等のランプと、ランプの光を反射するリフレクターと、を備えている。
光源2から射出された照明光WLは、凹レンズ20を介して、インテグレーター光学系30に入射する。
インテグレーター光学系30は、重畳光学系50と協同して被照明領域における照度分布を均一化するためのものである。インテグレーター光学系30は、第1レンズアレイ31と、第2レンズアレイ32と、を備える。第1レンズアレイ31と第2レンズアレイ32とによって、光源2からの照明光WLは、偏光変換素子40に導光される。
第1レンズアレイ31は、複数のレンズ33からなるレンズ列を奇数列備える。本実施形態においては、幅方向(X軸方向)のレンズ列の数は奇数である。図1においては、幅方向に5つのレンズ列が配列されている。各レンズ33の幅および厚みは、一様である。
第2レンズアレイ32は、複数のレンズ34からなるレンズ列を奇数列備える。第1レンズアレイ31が備える複数のレンズ列の数に対応して、第2レンズアレイ32においても、幅方向に5つのレンズ列が配列されている。本実施形態においてレンズ34の幅は、第1レンズアレイ31から射出された光を偏光変換素子40の対応する光入射領域に入射させるように調整されている。
本実施形態においては、第2レンズアレイ32の中央の3つのレンズ列のレンズ34からの光が中央光入射領域40aに入射され、第2レンズアレイ32の一方の端のレンズ列のレンズ34からの光が光入射領域40dに入射し、他方の端のレンズ列のレンズ34からの光が光入射領域40eに入射されるように、第2レンズアレイ32の各レンズ34は設計される。例えば、図1に示す例では、レンズ34は、中央から外側に向かうにしたがって幅が大きくなる。
インテグレーター光学系30を通過した照明光WLは、中央光入射領域40a、光入射領域40d、および光入射領域40eから偏光変換素子40に入射する。偏光変換素子40は、照明光WLの偏光方向を揃えるものである。
偏光変換素子40を通過することにより偏光方向が揃えられた照明光WLは、複数の光束からなる。複数の光束は重畳光学系50に入射する。
重畳光学系50は、偏光変換素子40から射出された複数の光束を被照明領域において互いに重畳させるものである。重畳光学系50は、例えば、凸レンズから構成されている。インテグレーター光学系30と重畳光学系50とによって、被照明領域における照度分布が均一化される。重畳光学系50から射出された照明光WLは、色分離光学系3に入射する。
色分離光学系3は、白色の照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離するためのものである。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aおよび第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8a、第2の反射ミラー8bおよび第3の反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bと、を概略備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、光源2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LGおよび青色光LB)とに分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー7aは、分離された赤色光LRを透過するとともに、その他の光(緑色光LGおよび青色光LB)を反射する。一方、第2のダイクロイックミラー7bは、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する機能を有する。第2のダイクロイックミラー7bは、分離された緑色光LGを反射するとともに、青色光LBを透過する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されて、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。一方、第2の反射ミラー8bおよび第3の反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置されて、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに導く。
なお、緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bにより光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
光変調装置4Rは、赤色光LRを通過させる間に、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを通過させる間に、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを通過させる間に、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
本実施形態において、光変調装置4R、光変調装置4Gおよび光変調装置4Bは、透過型の液晶パネルである。光変調装置4R、光変調装置4Gおよび光変調装置4Bの光入射側には、それぞれ入射側偏光板41が配置され、光射出側には、射出側偏光板42が配置されている。
光変調装置4R、光変調装置4G、光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R、フィールドレンズ10G、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10R、フィールドレンズ10G、フィールドレンズ10Bは、光変調装置4R、光変調装置4G、光変調装置4Bそれぞれに入射する赤色光LR、緑色光LG、青色光LBを平行化するためのものである。
光合成装置60は、光変調装置4R、光変調装置4G、光変調装置4Bそれぞれから入射した赤色光LR、緑色光LG、青色光LBに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。
投射光学系6は、投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、光合成装置60により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像が表示される。
次に、光合成装置60およびその固定方法について説明する。
本実施得形態の光合成装置60は、直方体のクロスダイクロイックプリズム52である。光合成装置60は、3つの入射面61R、61G、61と、1つの射出面61Cと、入射面61R、61G、61および射出面61Cと直交する2つの直交面と、を有する。
入射面61Rは、光変調装置4Rに対向し赤色光LRが入射する面である。入射面61Gは、光変調装置4Gに対向し緑色光LGが入射する面である。入射面61Bは、光変調装置40Bに対向し青色光LBが入射する面である。射出面61Cは、投射光学系6に対向し合成された画像光を射出する。入射面61Rと入射面61Bが、互いに反対側を向く面であり、入射面61Gと射出面61Cが、互いに反対側を向く面である。
光合成装置60の内部には、第1の反射膜(波長選択性反射膜)65Rと第2の反射膜(波長選択性反射膜)65Bとが形成されている(図4参照)。第1の反射膜65Rと第2の反射膜65Bとは、互いに直交する面にそれぞれ形成された薄膜である。第1の反射膜65Rは、入射面61Bと射出面61Cとの間の稜部と入射面61Rと入射面61Gとの間の稜部とを繋ぐように設けられている。また、第2の反射膜65Bは、入射面61Rと射出面61Cとの間の稜部と入射面61Bと入射面61Gとの間の稜部とを繋ぐように設けられている。
第1の反射膜65Rは、赤色光LRのみを反射し、他の波長の光を透過する。第1の反射膜65Rは、入射面61Rから入射した赤色光LRを射出面61C側に反射する。第2の反射膜65Bは、青色光LBのみを反射し、他の波長の光を透過する。第2の反射膜65Bは、入射面61Bから入射した青色光LBを射出面61C側に反射する。第1の反射膜65Rおよび第2の反射膜65Bは、入射面61Gから入射した緑色光LGを透過する。これにより光合成装置60は、入射面61R、61G、61から入射した赤色光LR、青色光LBおよび緑色光LGを合成して射出面61Cから射出する。
図2は、光合成装置60および光合成装置60を固定する固定ベース(固定部)72を、光合成装置60の射出面61C側から見た側面図である。図3は、図2中の領域IIIの拡大図である。
固定ベース(固定部)72は、光合成装置60を支持し固定する。固定ベース72は、筐体70に固定されている。
図1に示すように、光合成装置60の入射面61R側には、入射面61Rに対向するように射出側偏光板42と光変調装置4Rが図示しない支持部材を介して固定される。同様に、光合成装置60の入射面61Bには、入射面61Bに対向するように射出側偏光板42と光変調装置4Bが図示しない支持部材を介して固定され、入射面61Bには、入射面61Gに対向するように射出側偏光板42と光変調装置4Gが図示しない支持部材を介して固定されている。
固定ベース72は、光合成装置60の一対の直交面62のうち下側を向く被固定面63を下側から支持し固定する固定面73を有する。固定面73は、円錐面形状を有し、被固定面63に対して突出する頂点Pを有する。固定面73は、頂点Pにおいて被固定面63と点接触し、光合成装置60を支持する。また、固定面73と被固定面63との間には、接着剤74が充填されている。これにより、固定ベース72と光合成装置60とが互いに固定されている。
図4は、固定ベース72の固定面73および光合成装置60の分解状態を模式的に示す斜視図である。
図4に示すように固定面73は、円錐面である。ここで円錐面とは、円錐の表面のうち底面を除いた面である。本実施形態において、固定面73を構成する円錐面は、底面の円の直径φが例えば20mm〜30mmであり、高さHが0.1mm〜0.2mmである。
固定面73の頂点Pは、被固定面63の中心C63において被固定面63と接触する。ここで被固定面63が矩形状である場合、被固定面63の中心C63は、各辺の中線の交点である。また、被固定面が矩形状でない場合は、例えば被固定面の幾何学的な重心を被固定面の中心とすることができる。
(製造工程)
図5および図6は、固定ベース72の固定面73および光合成装置60を模式的に示す側面図である。図5および図6を基に、固定ベース72に対する光合成装置60の組み付け工程および姿勢調整について説明する。
まず、固定ベース72の固定面73に紫外線硬化性の接着剤74を塗布する。
次いで、図5に示すように、接着剤74が塗布された固定面73に光合成装置60を載置する。このとき、光合成装置60の被固定面63は、中心C63(図4参照)において、固定面73の頂点Pと点接触する。この状態の光合成装置60は、固定ベース72に対して、X軸方向を中心とする回転方向(以下、Xθ方向)、Y軸方向を中心とする回転方向(以下、Yθ方向)、およびZ軸方向を中心とする回転方向(以下、Zθ方向)、に回転可能である。
次いで、図6に示すように、光合成装置60の固定ベース72に対する姿勢調整を行う(姿勢調整工程)。光合成装置60の姿勢調整は、光合成装置60の入射面61R、61G、61に光源2(又は試験用光源)からの光を入射させ射出面61Cから投射される合成画像をカメラにより観測しながら行う。光合成装置60が適正な角度に対して傾いている場合には、合成画像にずれが生じる。作業者(又は調整装置)は、観測された画像のズレを最小とするように、光合成装置60をXθ方向、Yθ方向、Zθ方向に回転させる。
光合成装置60の姿勢調整が完了した後に、紫外線を照射して接着剤74を硬化させ、固定面73と被固定面63とを互いに固定する。
以上の手順を経ることで、固定ベース72に対し光合成装置60を組み付けることができる。なお、ここで紹介した組み付け工程および姿勢調整は、あくまで一例であり、適宜順序を入れ替えることができる。
(作用効果)
図5および図6に示すように、光合成装置60は、被固定面63の中心C63を固定面73の頂点Pに点接触させる。また、光合成装置60の姿勢調整は、頂点Pを中心として光合成装置60をXθ方向およびYθ方向に傾ける(又はZθ方向に回転させる)ことで行われる。本実施形態によれば、固定面73が円錐面であるため、固定ベース72に対する光合成装置60の姿勢を変化させても、接触点CPが頂点Pから移動しない。
光合成装置60は、使用環境や使用時間に依存して昇温して熱膨張する。また、光合成装置60は、姿勢調整が完了した状態で、接着剤74を用いて固定ベース72に固定される。被固定面63と固定面73との間に充填された接着剤74の剛性は、層厚さに依存する。このため、接着剤74は、層厚さが最も薄い接触点CPにおいて最も強固に被固定面63と固定面73とを固定し、接触点CPから離れるに従い徐々に変形しやすくなる。したがって、光合成装置60は、固定面73との接触点CPを起点として熱膨張する。本実施形態によれば、光合成装置60の姿勢調整を行う際に固定面73と被固定面63との接触点CPの位置が変わらない。このため、光合成装置60の姿勢に関わらず、光合成装置60の各方向への膨張量E1、E2の分布傾向に、プロジェクター1ごとの個体差が生じることを抑制できる(図6参照)。特に、被固定面63の中心C63で頂点Pと接触させる場合には、光合成装置60の膨張の起点を中心C63とすることができ、各方向の膨張量E1、E2を略均一とすることができる。このため、光合成装置60の熱膨張に起因する投影画面の位置移動やフォーカスのずれ等の画像のズレを抑制し易い。
なお、上述した効果は、固定面73および被固定面63は、互いに接触した状態で相対的な姿勢を変化させても接触点CPが頂点Pから移動しない構成であれば奏することができる効果である。より具体的には、固定面73は、上側(被固定面63側、+Z方向側、第1の方向側)に対して突出する頂点Pを有し、頂点Pから下側(−Z方向側、第2の方向側)に向かって均一な傾き、若しくは頂点Pから下側に向かうに従い緩やかな傾きとなる傾斜面を有する。均一な傾きの傾斜面を有する固定面の例としては、本実施形態の円錐面の他に角錐面であってもよい。また、下側に向かうに従い緩やかになる傾きの傾斜面となる例としては、図6に仮想線(二点鎖線)で示す固定面173が例示できる。
図7および図8は、本実施形態の効果を確認するための比較例の固定ベース(固定部)1072および光合成装置60を模式的に示す側面図である。
比較例の固定ベース1072は、球面形状の固定面1073を有する。このため、光合成装置60の姿勢調整時に、光合成装置60を固定ベース1072に対して傾けると接触点CPが頂点Pから移動してしまう。すなわち、姿勢調整を行うと、個体ごとに接触点CPの位置が異なってしまう。光合成装置60の熱膨張は、接触点CPを起点とするため、接触点が個体ごとに異なると、光合成装置60の各方位の膨張量E1、E2の分布傾向に個体差が生じる。上述した実施形態の固定ベース72は、このような比較例の課題を解決することができる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、各実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
例えば、上述の実施形態において、光合成装置60の下側の面が被固定面63であり、固定ベース72の固定面73が下側から被固定面63を支持する場合について説明した。しかしながら、固定ベースが光合成装置60の上側に位置し光合成装置60の上側の面に接着固定された構造を採用してもよい。
また、上述の実施形態においては、光合成装置60の被固定面63が平面である場合について説明したが、被固定面は、平面でなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、光源2として各種のランプを用いる場合の例を示したが、固体光源(例えば半導体レーザー)と固体光源から射出された光が入射する波長変換素子(蛍光体)とを有する照明装置を光源として採用してもよい。
1…プロジェクター、2…光源、4B,4G,4R,40B…光変調装置、52…クロスダイクロイックプリズム、60…光合成装置、61…入出射面、62…直交面、63…被固定面、72…固定ベース(固定部)、73,173…固定面、74…接着剤、CP…接触点、P…頂点

Claims (4)

  1. 光源と、
    前記光源からの光を変調させて画像光を形成する複数の光変調装置と、
    複数の前記画像光を合成する光合成装置と、
    前記光合成装置を固定する固定部と、を備え、
    前記光合成装置は、前記固定部に固定される被固定面を有し、
    前記固定部は、前記光合成装置を固定する固定面を有し、
    前記固定面は、前記被固定面の中心と点接触する頂点を有し、
    前記被固定面における前記頂点との接触点は、前記固定部と前記光合成装置との相対的な姿勢を変化させた場合に、前記頂点から移動しない、プロジェクター。
  2. 前記固定面と前記被固定面との間には、接着剤が充填されている、請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記固定面が、円錐面である、
    請求項1又は2に記載のプロジェクター。
  4. 前記光合成装置は、光が入射する3つの入射面と、合成された光を出射する1つの射出面と、前記入射面および前記射出面と直交する2つの直交面と、を有するクロスダイクロイックプリズムであり、
    前記被固定面は、2つの直交面のうち何れか一方である、請求項1〜3の何れか一項に記載のプロジェクター。
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