JP5381117B2 - 電気式動力舵取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ回転角に基づいて操舵を補助するアシストモータを備える電気式動力舵取装置に関するものである。
従来、モータ回転角に基づいて操舵を補助するアシストモータを備える電気式動力舵取装置に関する技術として、例えば、下記特許文献1に示す、車両用操舵装置が知られている。この車両用操舵装置は、操舵トルクセンサにより検出される操舵トルクと操舵角センサにより検出される実操舵角とに基づいて仮想ステアリングモデル入力トルクを演算する。そして、この仮想ステアリングモデル入力トルクとラック軸力センサにより検出されるラック軸力とに基づいて設定される目標操舵角に操舵角センサにより検出される実操舵角が追従するように、アシストモータのモータ指令値が演算される。
特開2006−151360号公報
ところで、アシストモータのモータ指令値を設定するためには、当該アシストモータのロータの回転角を回転角センサにより正確に検出する必要がある。しかしながら、例えば、アシストモータを制御する制御装置に回転角センサが設けられており、この制御装置がアシストモータのロータから離間したモータ軸の負荷側に配置される場合、すなわち、回転角センサがアシストモータのロータから離間したモータ軸の回転角をモータ回転角として検出するように配置される場合、過大な負荷が作用してモータ軸が捩れてしまうと、アシストモータのロータの回転角に対する回転角センサにより検出されるモータ回転角の検出誤差が大きくなってしまう。特に、小径のモータ軸を採用する場合には、モータ軸の捩れが大きくなり、上述した検出誤差がより大きくなってしまう。このように検出誤差が大きくなると、モータコイルに最適なモータ電流を供給することができず、無効電流が増加してモータ出力トルクが低下してしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、モータ軸の捩れに起因するモータ回転角の検出誤差を低減し得る電気式動力舵取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の発明では、車両の操舵系に伝達される操舵トルクに対応するアシスト力を当該操舵系に伝達可能なモータと、前記操舵トルクを検出するトルク検出手段と、前記モータにおけるモータ軸のモータ回転角を検出する回転角検出手段と、前記モータに供給されるモータ電流値を検出する電流値検出手段と、前記モータ回転角を補正するための回転角補正量を設定する補正量設定手段と、前記操舵トルクと前記回転角補正量および前記モータ回転角とに基づいて前記モータを駆動制御する制御手段と、を備える電気式動力舵取装置であって、前記回転角検出手段は、前記モータ軸の操舵系側に配置され前記モータ軸の操舵系側の回転角を前記モータ回転角として検出し、前記補正量設定手段は、前記モータ軸のばね定数を考慮して前記モータ電流値の増加に応じて増加するように基本補正量を設定することを特徴とする。
請求項1の発明では、回転角検出手段は、モータ軸の操舵系側に配置されモータ軸の操舵系側の回転角をモータ回転角として検出する。また、補正量設定手段は、モータ電流値に基づいて基本補正量を設定する。
このように、基本補正量は、モータ電流値、すなわち、アシストモータの出力トルクに基づいて設定される。特に、請求項2の発明では、この基本補正量を、モータ回転角の時間微分の増加に応じて減少させることにより、モータ回転角の発振を抑制した回転角補正量を設定することができる。さらに、請求項3の発明では、この基本補正量を、操舵トルクの時間微分の増加に応じて増加させることにより、操舵トルクに対する応答性を向上した回転角補正量を設定することができる。したがって、回転角検出手段によりモータ軸の操舵系側の回転角をモータ回転角として検出する場合でも、モータ軸の捩れに起因するモータ回転角の検出誤差を低減することができる。

図1(A)は、本実施形態に係る電気式動力舵取装置の全体構成例を示す構成図であり、図1(B)は、ECU等の構成例を示す回路ブロック図である。 ECUによるアシストモータの制御ブロック線図である。 図2のモータ回転角補正部の機能的構成を示す制御ブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について図を参照して説明する。まず、本実施形態に係る電気式動力舵取装置の構成を図1(A),(B)に基づいて説明する。図1(A)は、本実施形態に係る電気式動力舵取装置20の全体構成例を示す構成図であり、図1(B)は、ECU40等の構成例を示す回路ブロック図である。
図1(A)に示すように、電気式動力舵取装置20は、主に、ステアリングホイール21、ステアリング軸22、ピニオン入力軸23、トルクセンサ24、減速機27、ラックアンドピニオン28、ロッド29、アシストモータ30、回転角センサ31およびECU40等から構成されている。
ステアリングホイール21には、ステアリング軸22の一端側が接続されており、このステアリング軸22の他端側にはトルクセンサ24の入力側が接続されている。またこのトルクセンサ24の出力側には、ラックアンドピニオン28のピニオン入力軸23の一端側が接続されている。トルクセンサ24は、図略のトーションバーとこのトーションバーを挟むようにトーションバーの両端に取り付けられた2つのレゾルバとからなり、トーションバーの一端側を入力、他端側を出力とする入出力間で生じるトーションバーの捻れ量等を当該2つのレゾルバにより検出することで、ステアリングホイール21による操舵トルクTを検出し得るように構成されている。
トルクセンサ24の出力側に接続されるピニオン入力軸23の途中には、減速機27が連結されており、アシストモータ30から出力されるアシスト力をこの減速機27を介してピニオン入力軸23に伝達し得るように構成されている。
即ち、図面には示されていないが、動力伝達機構としての減速機27は、アシストモータ30のモータ軸に取り付けられたモータギヤと減速機27の減速ギヤとが互いに噛合可能に構成されており、アシストモータ30のモータ軸が回転すると所定の減速比で減速機27の減速ギヤが回転することで、アシストモータ30による駆動力(アシスト力)をピニオン入力軸23に伝達可能にしている。なお、ピニオン入力軸23は、特許請求の範囲に記載の「操舵系」の一例に相当する。
アシストモータ30のモータ軸の操舵系側(アシストモータ30のロータに対して負荷方向に離間する側)には、当該モータ軸の回転角をモータ回転角θmとして検出する回転角センサ31が設けられている。本実施形態では、回転角センサ31がモータ軸の操舵系側に配置されるECU40に設けられるため、回転角センサ31がアシストモータ30のロータから離間している。なお、図1(A)では、説明の便宜上、回転角センサ31とECU40とを異なる位置にて示している。
このように、回転角センサ31がアシストモータ30のロータから離間すると、モータ軸の捩れにより、アシストモータ30のロータの回転角に対する回転角センサ31により検出されるモータ回転角θmの検出誤差が大きくなり、特に、小径のモータ軸を採用する場合には、モータ軸の捩れが大きくなり、上述した検出誤差がより大きくなってしまう。
そこで、本実施形態では、後述するモータ回転角補正部70により、モータ回転角θmを補正するための回転角補正量Δθmを設定し、上述した検出誤差を低減するように構成されている。
ピニオン入力軸23の他端側には、ラックアンドピニオン28を構成する図略のラック軸のラック溝に噛合可能なピニオンギヤが形成されている。このラックアンドピニオン28では、ピニオン入力軸23の回転運動をラック軸の直線運動に変換可能にしており、またこのラック軸の両端にはロッド29が連結され、さらにこのロッド29の端部には図略のナックル等を介して操舵輪FR、FLが連結されている。これにより、ピニオン入力軸23が回転すると、ラックアンドピニオン28、ロッド29等を介して操舵輪FR、FLの実舵角を変化させることができるので、ピニオン入力軸23の回転量および回転方向に従った操舵輪FR、FLの操舵を可能にしている。
次に、アシストモータ30の駆動制御を担うECU40の電気的構成を図1(B)に基づいて説明する。
図1(B)に示すように、ECU40は、主に、A/D変換器等の周辺LSIやメモリ等を備えたMPU(Micro Processor Unit)60、インターフェイスI/F42、およびMPU60から出力されるPWM信号に基づいてPWM制御によるモータ電流をアシストモータ30に供給可能なモータ駆動回路50等から構成されている。なお、図1(B)に示す符号47は、アシストモータ30に実際に流れるモータ電流値(3相実電流値Iu,Iv,Iw)を検出し得る電流センサ47であり、この電流センサ47により検出されたモータ電流値に関するセンサ情報は、モータ電流信号としてインターフェイスI/F42を介してMPU60に入力され得るように構成されている。
MPU60は、例えば、マイコン、半導体メモリ装置(ROM、RAM、EEPROM等)等から構成されており、電気式動力舵取装置20の基本的なアシストモータ制御を所定のコンピュータプログラムにより実行する機能を有するものである。即ち、MPU60は、トルクセンサ24により検出される操舵トルクTや回転角センサ31により検出されるモータ回転角θm、電流センサ47により検出されるモータ電流値等に基づいてアシストモータ30をベクトル制御する。
インターフェイスI/F42は、上述したトルクセンサ24、回転角センサ31あるいは電流センサ47等から入力される各種センサ信号を、A/D変換器等を介してMPU60の所定ポートに入力する機能等を有するものである。
モータ駆動回路50は、直流電源Battから供給される電力を制御可能な3相交流電力に変換する機能を有するもので(図2参照)、PWM回路とスイッチング回路等から構成されている。
これにより、ECU40では、後述するPI制御(比例積分制御)により、トルクセンサ24の操舵トルクTに対応する信号や回転角センサ31のモータ回転角θmに対応する信号あるいは電流センサ47の3相実電流値Iu,Iv,Iwに基づいて、操舵状態に適したアシストトルクをアシストモータ30に発生させ得るため、電気式動力舵取装置20では、ステアリングホイール21による運転者の操舵を補助可能にしている。
次に、ECU40によるアシストモータ30に対するPI制御系の演算処理を図2および図3に基づいて説明する。図2は、ECU40によるアシストモータ30の制御ブロック線図である。図3は、図2のモータ回転角補正部70の機能的構成を示す制御ブロック図である。なお、この演算処理は、ECU40のMPU60により、所定周期(例えば0.2mSec(ミリ秒))ごとに実行される、例えばタイマ割り込み処理によって行われている。
図2に示すように、トルクセンサ24からMPU60に入力される操舵トルクTに対応する信号は、図略のフィルタ回路によりノイズ成分が除去された後、位相補償部61に入力される。位相補償部61では、トルクセンサ24の出力に対する応答性を速くするため位相を進める処理を行った後、位相補償されたトルク信号をアシスト制御部62およびモータ回転角補正部70に出力する。
アシスト制御部62では、位相補償部61から入力された操舵トルクTに基づいて操舵力を補助するため、アシストモータ30に発生させる二次磁束に対する電流値、つまり界磁電流値(d軸電流指令値Id*)と、アシストトルクに対応する電流値、つまりトルク指令電流値(q軸電流指令値Iq*)とを設定する処理を行う。例えば、d軸電流指令値Id*は弱め界磁制御による設定が行われ、q軸電流指令値Iq*は検出トルクに基づいて所定のマップや演算式による設定が行われる。このように設定されたd軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*は、それぞれPI制御部63、64の前段に位置する加算部に出力される。
PI制御部63、64の前段に位置する加算部では、アシスト制御部62から出力されるd軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*と、後述する3相2相変換部68から帰還されるモータ駆動回路50のd軸実電流値Idおよびq軸実電流値Iqとの偏差を求める加算処理を行う。これにより、d軸電流指令値Id*とd軸実電流値Idとの偏差およびq軸電流指令値Iq*とq軸実電流値Iqとの偏差が、それぞれ算出されてPI制御部63、64に出力される。
PI制御部63、64では、比例積分制御が行われる。即ち、PI制御部63では、前段の加算部から出力されたd軸電流指令値Id*とd軸実電流値Idとの偏差、および、所定の比例感度と積分ゲインに基づいて比例積分演算を行い、目標値に達するまで積分値の訂正動作としてd軸電圧指令値Vd*を2相3相変換部65に出力する処理を行う。つまり、PI制御部63は、加算部とともにフィードバック演算処理を行う。
またPI制御部64も同様に、q軸電流指令値Iq*とq軸実電流値Iqとの偏差、および、所定の比例感度と積分ゲインに基づいて比例積分演算を行い、目標値に達するまで積分値の訂正動作としてq軸電圧指令値Vq*を2相3相変換部65に出力する処理を行う。
2相3相変換部65では、PI制御部63、64から入力されたd軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*を後述する回転角補正量Δθmが加算されたモータ回転角θmに基づいてdq逆変換(3相変換)して、各相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を演算する処理を行う。2相3相変換部65により逆変換された電圧指令値は、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、W相電圧指令値Vw*としてPWM変換部66に出力される。
PWM変換部66では、各相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を各相ごとのPWM指令値PWMu*,PWMv*,PWMw*に変換する処理を行う。
モータ駆動回路50では、PWM変換部66から出力される各相のPWM信号PWMu*,PWMv*,PWMw*に基づいて、U相、V相、W相ごとに図略のスイッチング回路をオンオフする。これにより、モータ駆動回路50は、直流電源Battから供給される直流電力を3相交流電力に変換してアシストモータ30に駆動電力を供給するので、トルクセンサ24や回転角センサ31等により検出された操舵状態に適したアシストトルクをアシストモータ30に発生させる。
また、モータ駆動回路50から出力される出力電流は、各相ごとに電流センサ47に検出され、それぞれU相実電流値Iu、V相実電流値Iv、W相実電流値Iwとして3相2相変換部68に出力される。
モータ回転角演算部67では、回転角センサ31から入力されるモータ回転角に対応する信号に基づいてモータ回転角θmを演算する処理を行う。このように演算されたモータ回転角θmは、モータ回転角補正部70に出力されて回転角補正量Δθmが設定され、この回転角補正量Δθmが加算されたモータ回転角θmが、3相2相変換部68に出力される。
3相2相変換部68は、電流センサ47からそれぞれ入力された各相(3相)の実電流値Iu,Iv,Iwを、回転角補正量Δθmが加算されたモータ回転角θmに基づいてdq変換(2相変換)して、d軸実電流値Idおよびq軸実電流値Iqを演算する処理を行う。3相2相変換部68により変換されたモータ駆動回路50の出力電流値は、d軸実電流値Idおよびq軸実電流値Iqとして上述のPI制御部63、64の前段に位置する加算部にそれぞれフィードバック入力される。これにより、上述したようにPI制御部63、64によるフィードバック演算処理が可能となる。また、q軸実電流値Iqは、モータ回転角補正部70にも出力される。
次に、図3を用いてモータ回転角補正部70による回転角補正量Δθmの設定処理を説明する。
図3に示すように、モータ回転角補正部70は、q軸実電流値Iq、モータ回転角θmおよび操舵トルクTに基づいて、モータ軸の捩れに起因するモータ回転角θmの検出誤差を低減するための回転角補正量Δθmを設定するものであり、基本補正量設定部71と微分器72,73とゲイン設定部74とから構成される。
基本補正量設定部71では、q軸実電流値Iqに基づいて基本補正量Δθ’mが設定される。この基本補正量Δθ’mは、モータ軸のばね定数等を考慮してq軸実電流値Iqの増加に応じて増加するように設定される。
微分器72では、モータ回転角演算部67から入力されるモータ回転角θmを時間微分して回転角速度ωを演算し、この回転角速度ωをゲイン設定部74に出力する。また、微分器73では、位相補償部61から入力される操舵トルクTを時間微分してトルク微分値dT/dtを演算し、このトルク微分値dT/dtをゲイン設定部74に出力する。
ゲイン設定部74では、回転角速度ωおよびトルク微分値dT/dtに基づいて、基本補正量Δθ’mに乗算するためのゲインGを設定する。具体的には、図3に示すように、ゲインGは、モータ回転角の発振を抑制するため、回転角速度ωの増加に応じて減少させるように設定される。また、ゲインGは、操舵トルクに対する応答性を向上させるため、トルク微分値dT/dtの増加に応じて増加するように設定される。
そして、基本補正量設定部71にて設定された基本補正量Δθ’mにゲイン設定部74にて設定されたゲインGを乗算することにより、回転角補正量Δθmが設定される。
以上説明したように、本実施形態に係る電気式動力舵取装置20では、回転角センサ31は、モータ軸の操舵系側の回転角をモータ回転角θmとして検出し、MPU60は、q軸実電流値Iqに基づいて基本補正量Δθ’mを設定するとともに、この基本補正量Δθ’mを、回転角速度ωの増加に応じて減少させるとともにトルク微分値dT/dtの増加に応じて増加させて、モータ回転角θmを補正するための回転角補正量Δθmを設定する。
このように、基本補正量Δθ’mは、q軸実電流値Iq、すなわち、アシストモータ30の出力トルクに基づいて設定される。そして、この基本補正量Δθ’mを、回転角速度ωの増加に応じて減少させることにより、モータ回転角θmの発振を抑制した回転角補正量Δθmを設定することができる。また、この基本補正量Δθ’mを、トルク微分値dT/dtの増加に応じて増加させることにより、操舵トルクTに対する応答性を向上した回転角補正量Δθmを設定することができる。
したがって、回転角センサ31によりモータ軸の操舵系側の回転角をモータ回転角θmとして検出する場合でも、モータ軸の捩れに起因するモータ回転角θmの検出誤差を低減することができる。
20…電気式動力舵取装置
23…ピニオン入力軸(操舵系)
24…トルクセンサ(トルク検出手段)
30…アシストモータ(モータ)
31…回転角センサ(回転角検出手段)
40…ECU
47…電流センサ(電流値検出手段)
60…MPU(補正量設定手段,制御手段)
Iq…q軸実電流値(モータ電流値)
G…ゲイン
T…操舵トルク
θm…操舵トルク
Δθm…回転角補正量
Δθ’m…基本補正量
ω…回転角速度
dT/dt…トルク微分値

Claims (6)

  1. 車両の操舵系に伝達される操舵トルクに対応するアシスト力を当該操舵系に伝達可能なモータと、
    前記操舵トルクを検出するトルク検出手段と、
    前記モータにおけるモータ軸のモータ回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記モータに供給されるモータ電流値を検出する電流値検出手段と、
    前記モータ回転角を補正するための回転角補正量を設定する補正量設定手段と、
    前記操舵トルクと前記回転角補正量および前記モータ回転角とに基づいて前記モータを駆動制御する制御手段と、
    を備える電気式動力舵取装置であって、
    前記回転角検出手段は、前記モータ軸の操舵系側に配置され前記モータ軸の操舵系側の回転角を前記モータ回転角として検出し、
    前記補正量設定手段は、前記モータ軸のばね定数を考慮して前記モータ電流値の増加に応じて増加するように基本補正量を設定することを特徴とする電気式動力舵取装置。
  2. 請求項1に記載の電気式動力舵取装置において、
    前記補正量設定手段は、前記基本補正量を、前記モータ回転角の時間微分の増加に応じて減少させて、前記回転角補正量を設定することを特徴とする電気式動力舵取装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気式動力舵取装置において、
    前記補正量設定手段は、前記基本補正量を、前記操舵トルクの時間微分の増加に応じて増加させて、前記回転角補正量を設定することを特徴とする電気式動力舵取装置。
  4. 車両の操舵系に伝達される操舵トルクに対応するアシスト力を当該操舵系に伝達可能なモータと、
    前記操舵トルクを検出するトルク検出手段と、
    前記モータにおけるモータ軸のモータ回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記モータに供給されるモータ電流値を検出する電流値検出手段と、
    前記モータ回転角を補正するための回転角補正量を設定する補正量設定手段と、
    前記操舵トルクと前記回転角補正量および前記モータ回転角とに基づいて前記モータを駆動制御する制御手段と、
    を備える電気式動力舵取装置であって、
    前記回転角検出手段は、前記モータ軸の操舵系側の回転角を前記モータ回転角として検出し、
    前記補正量設定手段は、前記モータ電流値に基づき前記モータ回転角の時間微分の増加に応じて減少させるように基本補正量を設定して、前記回転角補正量を設定することを特徴とする電気式動力舵取装置。
  5. 車両の操舵系に伝達される操舵トルクに対応するアシスト力を当該操舵系に伝達可能なモータと、
    前記操舵トルクを検出するトルク検出手段と、
    前記モータにおけるモータ軸のモータ回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記モータに供給されるモータ電流値を検出する電流値検出手段と、
    前記モータ回転角を補正するための回転角補正量を設定する補正量設定手段と、
    前記操舵トルクと前記回転角補正量および前記モータ回転角とに基づいて前記モータを駆動制御する制御手段と、
    を備える電気式動力舵取装置であって、
    前記回転角検出手段は、前記モータ軸の操舵系側の回転角を前記モータ回転角として検出し、
    前記補正量設定手段は、前記モータ電流値に基づき前記操舵トルクの時間微分の増加に応じて増加させるように基本補正量を設定して、前記回転角補正量を設定することを特徴とする電気式動力舵取装置。
  6. 請求項5に記載の電気式動力舵取装置において、
    前記補正量設定手段は、前記基本補正量を、前記モータ回転角の時間微分の増加に応じて減少させて、前記回転角補正量を設定することを特徴とする電気式動力舵取装置。
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