JP5380018B2 - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、OVD法、VAD法などによって光ファイバ母材を製造する方法に関する。
光ファイバ母材の製造には、OVD(Outside Vapor Deposition :外付け)法、VAD(Vapor Phase Axial Deposition:気相軸付け)法、MCVD(Modified CVD)法、プラズマ法などの方法が用いられる。
なかでも、VAD法、OVD法は、大型化、高速堆積化を実現できる方法としてよく知られている。これらの方法では、ガラスロッドに、四塩化ケイ素(SiCl)等を原料として、ガラス微粒子からなる多孔質の堆積部を形成してガラス微粒子堆積体とし、加熱により堆積部を透明化し、光ファイバ母材を得る。
光ファイバ母材は、必要に応じて所定の径に延伸して光ファイバ用プリフォームとし、このプリフォームを加熱線引きして光ファイバとすることができる。
近年では、光ファイバの製造コストを低減するため、光ファイバ母材を太径または長尺にする、すなわち大型化することが要望されている。
しかしながら、光ファイバ母材を大型化すると、次のような問題が発生しやすくなる。
図11および図12は、ガラス微粒子堆積体を加熱する加熱炉の例を模式的に示す図である。
図11に示す加熱炉70は、いわゆる傾斜焼結炉であり、炉心管71と、上下動可能な把持部材72と、ガラス微粒子堆積体4の長さ方向の一部に相当する位置に設けられた加熱源73とを備えており、把持部材72で把持したガラス微粒子堆積体4を、加熱源73により長さ方向に順次加熱することができる。
図12に示す加熱炉80は、いわゆる均熱炉であり、炉心管81と、把持部材82と、ガラス微粒子堆積体4を全長にわたって加熱可能な加熱源83とを備えている。
ガラス微粒子堆積体4は、ガラスロッド1の端部を把持部材72、82に把持されて加熱炉70、80内に垂下した状態とされる。堆積部3は、加熱源73、83により例えば1500〜1600℃に加熱され透明化される。
この透明化工程において、堆積部3の上端部までを無駄なく有効部として利用するには、この上端部も十分に加熱することが必要となる。
しかしながら、堆積部3の上端部を加熱する際には、ガラスロッド1も加熱されて軟化し、伸びなどの変形が生じるおそれがある。特に、大型のガラス微粒子堆積体4は重量も大きいため、ガラスロッド1の変形が起こりやすい。
加えて、堆積部3の透明化に必要な熱量は堆積部3の径が大きいほど大きいため、径が大きい堆積部3は、加熱炉70、80内の高温領域に配置する、または加熱時間を長くする必要がある。このため、ガラスロッド1が受ける熱量も多くなり、上記変形等の問題も起こりやすくなる。変形が生じたガラスロッド1は再利用ができないため、コスト上昇の原因となる。
ガラスロッド1の変形を防ぐためには、加熱炉70、80内において、ガラスロッド1があまり高温にならない位置にガラス微粒子堆積体4を配置すればよいが、この場合には、堆積部3の上端部の加熱が不十分となり、この部分が有効部とならなくなる場合がある。
すなわち、光ファイバ母材の大型化に伴い、堆積部を上端部まで透明化し、かつガラスロッドの変形を防止するのは難しくなっていた。
光ファイバ母材の製造方法としては、次の方法が知られている。
特許文献1では、多孔質スート体のガラス化部分の位置に応じて、ガラス化温度、光ファイバ母材の移動速度、供給ガス流量等を調整することで光ファイバ母材が支持棒から落下するのを防ぐことが提案されている。
しかし、この方法においても、光ファイバ母材が大型であるほど「多孔質スート体の上端部までの透明化」と「支持棒の変形防止」を両立させるのは難しい。また、母材サイズのばらつきへの対応が難しいという問題もあった。
特許文献2では、スート堆積体を支持するロッドの温度上昇を、反射板や熱遮蔽板等の温度上昇防止手段により防止する方法が開示されている。
しかし、この方法では、温度上昇防止手段を設けるため加熱炉の構造が複雑になり、しかも多孔質セラミックスなどの耐熱性材料からなる高価な温度上昇防止手段が必要となるため、高コストとなってしまうという問題があった。
特許文献3では、透明石英ガラス製の中心部と、不透明石英ガラス製の外層部を備えた母材把持部を使用する製造方法が提案されている。この方法では、外層部によって赤外線の透過量を抑え、母材把持部の変形を防止できるが、ロッドの変形防止という問題を解決するのは難しかった。
特開2003−81657号公報 特開平7−223833号公報 特開平8−310828号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、ガラス微粒子の堆積部を透明化して光ファイバ母材を製造するにあたって、堆積部全体を透明化でき、かつガラスロッドの変形を防ぐことができ、しかも製造コストを抑制できる光ファイバ母材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかる発明は、ガラスロッドにガラス微粒子からなる堆積部を形成してガラス微粒子堆積体とし、このガラス微粒子堆積体を加熱炉内に垂下して加熱により前記堆積部を透明化する光ファイバ母材の製造方法において、前記加熱に先だって、前記ガラスロッドにおいて前記堆積部が形成されない領域の少なくとも一部に、前記ガラスロッドの表面部分を昇華、再付着させることにより透明度を低くした曇り部を形成するとともに、前記ガラスロッドに前記ガラス微粒子を堆積させて前記堆積部を形成し、前記加熱炉内で、前記ガラスロッドの前記曇り部が形成された側の端部を把持して前記ガラス微粒子堆積体を垂下させた状態で前記堆積部を透明化することを特徴とする。
本発明の請求項2にかかる発明は、請求項1において、前記曇り部の形成を、前記堆積部の形成に先だって行うことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法である。
本発明の請求項3にかかる発明は、請求項2において、前記曇り部の形成を、前記堆積部の形成に用いる堆積装置にて行うことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法である。
本発明の請求項4にかかる発明は、請求項2において、前記曇り部の形成を、前記堆積部の形成に用いる堆積装置に導入する前に行うことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法である。
本発明の請求項5にかかる発明は、請求項1において、前記曇り部の形成と、前記堆積部の形成を、バーナーの一連の動作によって行うことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法である。
本発明の請求項6にかかる発明は、請求項3において、前記曇り部の形成を、前記堆積部の形成に用いる堆積用バーナーを用いて行うことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法である。
本発明の請求項7にかかる発明は、請求項5において、前記バーナーは、前記堆積部の形成に用いる堆積用バーナーであることを特徴とする光ファイバ母材の製造方法である。
ガラスロッドは、ガラス微粒子を堆積させるターゲットとなるものであり、石英ガラスなどからなり、例えばOVD法(外付け法)のコア材や、VAD法の出発ロッドなどである。ガラスロッドは、有効部に相当するロッド本体と、このロッド本体を支えるために両端に溶着される支持棒(ダミーロッド)とを含むものであってもよい。
上記コア材は、光ファイバのコアとなる部分とクラッドとなる部分の両方を有するものであってもよいし、光ファイバのコアとなる部分のみからなるものであってもよい。
ガラス微粒子を堆積させる方法は、特に限定されず、原料ガスを供給して火炎中でガラス微粒子を堆積させる方法でもよいし、プラズマによりガラス微粒子を堆積させる方法でもよい。
ガラス微粒子は、石英を主成分とするガラス微粒子であってよく、光ファイバのコア、クラッドの屈折率や粘度を調整する添加剤、例えばGe、F、Cl、P、Bなどを含んでいてもよい。
加熱炉は、堆積部を加熱して透明化することができるものであれば特に限定されず、例えばガラス微粒子堆積体と加熱源を相対的に移動させる、いわゆる傾斜焼結炉でもよいし、ガラス微粒子堆積体の全長に及ぶ加熱源を有する、いわゆる均熱炉であってもよい。
ガラスロッドに形成する曇り部は、堆積部に隣接して形成されていてもよいし、堆積部から離れた位置に形成されていてもよい。また、曇り部は、堆積部が形成される領域より一方の端部側の領域の一部に形成してもよいし、この領域全部に形成してもよい。
本発明によれば、ガラスロッドの表面に曇り部が形成されるため、加熱炉を用いて加熱する際に、ここで赤外線等のエネルギー線の反射、散乱が生じ、ガラスロッド内部の温度上昇が抑制される。このため、ガラスロッドの変形を防止できる。
従って、大型の光ファイバ母材を製造する場合でも、加熱炉において、堆積部の上端部を含む全体を十分に加熱でき、堆積部の全体を透明化し有効部とすることができる。よって、製造コストの点で有利となる。
また、ガラスロッドの伸び等の変形を防止できるため、透明化工程の途中で製造条件が変動することがなく、堆積部の透明化を確実に行うことができる。よって、信頼性の高い光ファイバ母材が得られる。
また、温度上昇防止用の熱遮蔽板などは不要であるため、この点でもコスト抑制が可能である。
また、ガラスロッドの変形が起こらないため、ガラスロッドの再利用も可能となる。
本発明の光ファイバ母材の製造方法について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、堆積用バーナー11を備えたOVD堆積装置10を示すものである。堆積用バーナー11は、ガラスロッド1の長さ方向に移動自在であり、所望の位置に酸水素火炎12を当てることができることが好ましい。
OVD堆積装置10は、支持部13によってガラスロッド1を軸回りに回転させつつ保持することによって、酸水素火炎12をガラスロッド1の周面全体に均一に当てることができるように構成できる。
酸素ガスおよび水素ガスを堆積用バーナー11に供給し、酸水素火炎12をガラスロッド1に当てて、その表面を火炎研磨することによって、ガラスロッド1の表面を加熱して傷や異物を取り除くことができる。
堆積用バーナー11において、供給する酸素ガスおよび水素ガスの量を適宜設定して酸水素火炎12の条件を調整することによって、透明なガラスロッド1の一部に、曇り部14を形成する。
曇り部14は、ガラスロッド1の表面部分の材料が昇華、再付着して形成されたものである。具体的には、曇り部14は、例えば次のようにして形成される。
ガラスロッド1の温度が約1800℃を越えると、ガラスロッド1の表面の一部(SiO)は酸化ケイ素(SiO)となって昇華し、昇華した酸化ケイ素は、大気中の酸素や水分と結合し、二酸化ケイ素(SiO)からなるガラス微粒子となって、再びガラスロッド1の表面に付着する。これによって曇り部14が形成される。
酸化ケイ素の昇華の量は温度が高いほど多くなり、2000℃を越えると顕著になる。酸化ケイ素の昇華は、還元雰囲気において急激に進むことが知られており、逆に酸化雰囲気とすると抑制される。このため、雰囲気を調整することにより昇華、ひいては再付着するガラス微粒子の量を調整できる。
上記再付着は、昇華が進む高温領域(例えば2000℃前後)の周辺領域、具体的には1500℃前後の低温領域で顕著に起きる。昇華の進む高温領域と再付着が起きる低温領域とが近接し、高温領域から低温領域への温度変化が空間的に急激であると、上記ガラス微粒子がガラスロッド表面から離れて散逸してしまわないうちに再付着するため、付着量は多くなる。例えば、外周縁部から不活性ガス等を供給できるバーナーを用いれば、不活性ガス等により上記低温領域を容易に形成できる。
ガラスロッド1の表面を加熱する手段としては、酸水素火炎、その他の燃焼ガスによる火炎、プラズマ炎、ヒーター、レーザーなどが使用できるが、なかでも、光ファイバ製造工程で多く用いられる酸水素火炎を使用するのが好ましい。酸水素火炎は、酸素と水素の流量比を調節することで、酸化または還元雰囲気とすることが容易であるという利点がある。
酸素および水素以外の燃焼ガスを用いる場合にも、酸化性または還元性ガスを併用することで酸化または還元雰囲気とすることができる。
必要となる曇り部14の曇りの程度は、ガラス微粒子堆積体4のサイズや加熱炉内の赤外線量等により変わるが、加熱温度、加熱時間、雰囲気等を設定することで、所望の曇り部14を形成できる。
例えば、酸水素火炎12を用いる場合には、酸素ガスおよび水素ガスの量、これらの流量比、堆積用バーナー11の移動速度などを適宜設定することによって、所望の曇り部14を形成できる。
曇りが形成されるとは、上記ガラス微粒子がガラスロッド1の表面に再付着し、この表面が不透明になる現象をいう。
例えば、再付着するガラス微粒子のサイズは、酸水素バーナーの場合、0.1μm〜数μmであるが、付着した微粒子同士は熱による溶着がさほど進行しておらず、微粒子同士が完全に一体化した状態にはないため再付着部位は不透明になる。これは、再付着する部位が、昇華が起きる部位に比べ温度が低いことにより自然に実現される。
微粒子がある程度形状を維持しながら、つまり隙間がある状態で堆積しているため、赤外線だけではなく可視光線も散乱し、白く不透明な層、つまり曇りとして視認される。
このため、曇りはその不透明さの度合いによって、おおよそその程度の把握が可能となる。例えば、可視光線透過率にすると、可視光線透過率が25%以下、好ましくは5%以下が本発明の目的には好適である。
曇りが少ない状態、例えば可視光線透過率が25%より大きい場合には、赤外線の散乱効果も少なく、ロッドの変形を防ぐ効果は低くなる。
また、ガラス微粒子の再付着量を多くすれば赤外線の散乱効果も高まるが、ガラス微粒子を厚く堆積させると剥離等も起きやすくなるため、その厚さは1mm程度までとするのが好ましい。
上記光透過率は、JIS R3106に規定された方法に基づいて測定できる。
曇り部14の形成位置は、後述する堆積部3が形成される領域15(以下、形成領域15という)よりも、ガラスロッド1の一方の端部側(図1における右側)の領域16(以下、非形成領域16という)の少なくとも一部とされる。この非形成領域16は、ガラス微粒子2が堆積されず、堆積部3が形成されない部分(非堆積部)である。
曇り部14は、当初から非形成領域16のみに形成してもよいし、非形成領域16と形成領域15の両方に形成し、形成領域15の曇り部を、火力を弱めた火炎で再度加熱する、いわゆる曇り取りにより除去する方法をとってもよい。
曇り部14の形成位置は、堆積用バーナー11の位置調整により容易に定めることができる。このため、後述する透明化工程において高温になりやすい位置、例えば形成領域15と非形成領域16との境界に近い位置に曇り部14を形成することができる。
曇り部14は、形成領域15と非形成領域16との境界から端部側に所定距離の範囲に形成するのが効果的であることが多いが、加熱炉70、80内において堆積部3の上端部が加熱源73、83からの輻射熱の一部を遮る場合は、上記境界から離れた位置に曇り部14を形成するのが効果的である場合もある。また、非形成領域16の全部に曇り部14を形成してもよい。
曇り部14を形成する方法としては、他の方法、例えばサンドブラスト等も考えられるが、上述のように、ガラス材料を昇華、再付着させることにより形成する方法は、ガラスロッド1を傷つけることなく曇り部14を形成できるため、クラック発生の心配はなく、ガラスロッド1の強度低下が起こらない点で有利である。
曇り部を有するガラスロッドとしては、発泡性の石英ガラスからなるガラスロッドもあるが、透明な石英ガラスからなるガラスロッド1の方が高強度であるため、透明なガラスロッド1に曇り部14を形成する方が好ましい。
また、ガラス材料の昇華、再付着により曇り部14を形成する場合は、曇り部14がガラス微粒子からなるため、後述の脱水工程を行う場合において、脱水剤により曇り部14が変質することがない。また、加熱炉を汚染することもない。
また、昇華、再付着により形成した曇り部14は火炎研磨などで除去できるため、ガラスロッド1を再利用する場合などに不要となった場合は容易に除去できる。また、ガラスロッド1の材料を再付着させることにより曇り部14を形成するため、他の材料を付着させて曇り部を形成する場合に比べ、不純物の混入が起こりにくい。
形成領域15においては、堆積用バーナー11にガラス原料ガスを供給し、ガラス微粒子2を生成させる。具体的には、例えばガラス原料ガスであるSiClが火炎中での加水分解反応および酸化反応(主として加水分解反応)することによってシリカ(SiO)からなるガラス微粒子2を生成させる。
ガラスロッド1の一部の周面にガラス微粒子2を堆積させ、多孔質の堆積部3を形成することによって、ガラス微粒子堆積体4が得られる。
なお、堆積部3を形成するには、プラズマによりガラス微粒子2を堆積させる方法をとることもできる。
堆積部3を形成する際には、非形成領域16における曇り部14が残るようにする。曇り部14が残るようにするには、非形成領域16に酸水素火炎12を当てないか、または非形成領域16における酸水素火炎12の火力を、曇り部14が消失しない程度に調節するのが有効である。
図7は、ガラス微粒子堆積体4を加熱する加熱炉の例を模式的に示す図である。この加熱炉70は、いわゆる傾斜焼結炉であり、炉心管71と、上下動可能な把持部材72と、ガラス微粒子堆積体4の長さ方向の一部に相当する位置に設けられた加熱源73とを備えている。
ガラス微粒子堆積体4は、ガラスロッド1の上端部(堆積部3からの延出端部)を把持部材72に把持させた状態で加熱炉70内に垂下した状態とし、ガラス微粒子堆積体4を下降させつつ、加熱源73により長さ方向に順次加熱する。
ガラスロッド1は、曇り部14が形成された側の端部が把持される。これにより曇り部14の少なくとも一部がこの把持位置より下方に位置する。図示例では、ガラスロッド1の上端部が把持部材72に把持され、曇り部14は把持部材72より下方に位置している。
堆積部3は、加熱源73により例えば1500〜1600℃に加熱され透明化される。これによって、ガラス微粒子堆積体4は光ファイバ母材となる。この工程を透明化工程という。
また、透明化工程の前に、塩素等を含む脱水剤を用いて脱水工程を行うこともできる。
堆積部3を加熱する際には、赤外線等によりガラスロッド1の非形成領域16も加熱されるが、非形成領域16には表面に曇り部14が形成されているため、ここで赤外線等のエネルギー線の反射、散乱が生じ、ガラスロッド1内部の温度上昇が抑制される。このため、ガラスロッド1の変形を防止できる。
従って、堆積部3の長さや径が大きい大型の光ファイバ母材を製造する場合でも、加熱炉70において、堆積部3の上端部を含む全体を十分に加熱でき、堆積部3の全体を透明化し有効部とすることができる。よって、製造コストの点で有利となる。
また、ガラスロッド1の伸び等の変形を防止できるため、透明化工程の途中で製造条件が変動することがなく、堆積部3の透明化を確実に行うことができる。よって、信頼性の高い光ファイバ母材が得られる。
また、温度上昇防止用の熱遮蔽板などは不要であるため、この点でもコスト抑制が可能である。
また、ガラスロッド1の変形が起こらないため、ガラスロッド1の再利用も可能となる。
一般に、光ファイバ母材の製造においては、ガラス表面の曇りは光ファイバの強度低下を招くとして除去すべきとされており、曇り取りまたは曇り除去工程などと呼ばれる処理によって除去されるものであった。
これに対し、本発明では、敢えて曇り部14を残すことによって、大型の光ファイバ母材を製造できるという効果を奏する。曇り部14は、非有効部であるガラスロッド1の非形成領域16に形成されるため、光ファイバの強度低下の心配はない。
上記方法では、堆積部3を形成する工程の前に曇り部14を形成するため、曇り部14の形成をやり直すことができる。
例えばガラスロッド1のサイズ変更などによって従前の条件では所定の曇り部14が得られなかった場合には、異なる条件で曇り部14の形成を再度試行することができる。よって、最適な曇り部14を形成することができる。
また、曇り部14の形成を、堆積部3を形成可能なOVD堆積装置10にて行うので、形成領域15と非形成領域16(非堆積部)との境界となる位置を正確に把握でき、曇り部14の形成位置を精度よく定めることができる。
また、堆積部3の形成に使用される堆積用バーナー11により曇り部14を形成するため、曇り部14の形成のための専用の構成が不要であり、装置構成を簡略化してもよいし、火炎研磨専用のバーナーを有したOVD装置を用いてもよく、特に制限するものではない。
上記透明化工程は、図7に示す加熱炉70(傾斜焼結炉)に限らず、図8に示す加熱炉80で行うこともできる。加熱炉80は、いわゆる均熱炉であり、炉心管81と、把持部材82と、堆積部3を全長にわたって加熱可能な加熱源83とを備えている。
図8に示すように、ガラスロッド1の上端部を把持部材82に把持させて、ガラス微粒子堆積体4を加熱炉80内に垂下した状態で、加熱源83により堆積部3全体を加熱する。堆積部3は加熱により透明化され、ガラス微粒子堆積体4は光ファイバ母材となる。
加熱の際には、曇り部14で赤外線等のエネルギー線の反射、散乱が生じ、ガラスロッド1内部の温度上昇が抑制される。このため、ガラスロッド1の変形を防止できる。
(第2の実施形態)
次に、コア用バーナー17およびクラッド用バーナー18を備えたVAD装置30を用いる方法について説明する。
なお、以下の説明において、既出の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
図2に示すように、出発ロッド21(ガラスロッド)に堆積部23を形成するに先だって、コア用バーナー17またはクラッド用バーナー18により酸水素火炎12を出発ロッド21に当てて曇り部14を形成する。
曇り部14は、後述する非形成領域26の一部または全部に形成する。
曇り部14の形成後、出発ロッド21の下端部を含む形成領域25に、コア用バーナー17およびクラッド用バーナー18によってガラス微粒子2を堆積させて堆積部23を形成し、ガラス微粒子堆積体24を得る。
図2において形成領域25より上端側の領域は、堆積部23が形成されない領域26(非形成領域26)となる。
図9に示す加熱炉70を用いる場合には、出発ロッド21の上端部(堆積部23からの延出端部)を把持部材72に把持させてガラス微粒子堆積体24を加熱炉70内に垂下した状態で、ガラス微粒子堆積体24を下降させつつ、加熱源73により長さ方向に順次加熱する。出発ロッド21は、曇り部14が形成された側の端部が把持され、曇り部14の少なくとも一部がこの把持位置より下方に位置する。図示例では、出発ロッド21の上端部が把持部材72に把持され、曇り部14は把持部材72より下方に位置している。
堆積部23は加熱により透明化され、ガラス微粒子堆積体24は光ファイバ母材となる。
加熱の際には、曇り部14で赤外線等のエネルギー線の反射、散乱が生じ、出発ロッド21内部の温度上昇が抑制される。このため、出発ロッド21の変形を防止できる。
図10に示す加熱炉80を用いる場合には、出発ロッド21の上端部を把持部材82に把持させて、ガラス微粒子堆積体24を加熱炉80内に垂下した状態で、加熱源83により堆積部23全体を加熱し、透明化する。
加熱の際には、曇り部14で赤外線等のエネルギー線の反射、散乱が生じ、出発ロッド21内部の温度上昇が抑制される。このため、出発ロッド21の変形を防止できる。
第2の実施形態においても、第1の実施形態の方法と同様に、大型の光ファイバ母材を製造する場合でも、堆積部23の全体を透明化し、有効部とすることができる。また、製造コストの点で有利となる。
(第3の実施形態)
図3に示すように、加工用バーナー31を備えたガラス加工旋盤40を使用して曇り部14を形成することもできる。
ガラス加工旋盤40を用いて、必要に応じて加工を施してガラスロッド1を得る。例えば、加工用バーナー31を用いて、ガラス製のコア材にガラス製の支持棒を溶着してガラスロッド1とすることができる。
次いで、加工用バーナー31を用いて酸水素火炎12により非形成領域16の一部に曇り部14を形成する。
次いで、図1に示すOVD堆積装置10を用いて、上述の工程に従ってガラスロッド1に堆積部3を形成する。
次いで、図7に示す加熱炉70、または図8に示す加熱炉80を用いて、上述の工程に従って堆積部3を加熱し、透明化させ、光ファイバ母材を得る。
この実施形態においても、大型の光ファイバ母材を製造する場合でも、堆積部3の全体を透明化し、有効部とすることができる。また、製造コストの点で有利となる。
また、堆積部3を形成する工程の前に曇り部14を形成するため、曇り部14の形成をやり直すことができることから、上述のとおり、最適な曇り部14を形成することができる。
さらに、曇り部14の形成を、OVD堆積装置10に導入する前に行うため、堆積部3の形成工程に先だって、予めガラスロッド1に曇り部14を形成しておくことができる。
よって、曇り部14の形成工程が堆積部3の形成工程の効率に影響を与えることがなく、生産性を高く維持できる。
(第4の実施形態)
図4に示すように、VAD装置を使用する場合においては、堆積部の形成に先だって、ガラス加工旋盤40の加工用バーナー31により出発ロッド21(ガラスロッド)に曇り部14を形成することができる。
(第5の実施形態)
図5に示すように、ガラスロッド1をOVD堆積装置10にセットする。
酸素ガス、水素ガスおよびガラス原料ガスを堆積用バーナー11に供給し、堆積用バーナー11をガラスロッド1の軸方向に沿って移動させつつ、酸水素火炎12をガラスロッド1に当てて形成領域15に堆積部3を形成する。
酸水素火炎12が非形成領域16に至ると、ガラス原料ガスの供給を停止する。非形成領域16の少なくとも一部においては、酸素ガスおよび水素ガスの供給量等を適宜設定して曇り部14が形成されるようにする。
堆積用バーナー11が再び形成領域15に至ると、ガラス原料ガスの供給を再開し、堆積部3の形成を進める。
このように、堆積用バーナー11をガラスロッド1の長さ方向に往復移動させつつ、曇り部14が消失しないように注意しながら、堆積部3の形成を進行させる。
曇り部14が消失しないようにするには、非形成領域16に酸水素火炎12を当てないか、または非形成領域16における酸水素火炎12の火力を、曇り部14が消失しない程度に調節するのが有効である。
この実施形態においても、大型の光ファイバ母材を製造する場合において加熱炉70、80において堆積部3の全体を透明化し有効部とすることができる。また、製造コストの点で有利となる。
さらには、堆積部3と曇り部14を堆積用バーナー11の一連の動作で形成できるため、正確な位置に曇り部14を形成するとともに、生産効率を高めることができる。
また、堆積部3の形成に使用される堆積用バーナー11により曇り部14を形成するため、曇り部14の形成のための専用の構成が不要であり、装置構成を簡略化できる。
図6に示すように、VAD装置50を使用して堆積部23を形成する場合においては、コア用バーナー17によって、出発ロッド21の形成領域25にガラス微粒子2を堆積させて、堆積部23の一部となるコアスート19の形成を開始した後、クラッドスート(図示略)の形成を開始する前に、クラッド用バーナー18により出発ロッド21の非形成領域26に曇り部14を形成し、続いてクラッド用バーナー18にガラス原料ガスを供給してクラッドスート(図示略)の形成を行うことができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図2に示すように、外径28mmの出発ロッド21を移動速度80mm/分で下降させつつ、最外層用のクラッド用バーナー18により非形成領域26に酸水素火炎12を当てて曇り部14を形成した。曇り部14は、形成領域25と非形成領域26の境界から上端部側に200mmの長さにわたって形成した。曇り部14の形成の際には、クラッド用バーナー18に供給する水素ガスの供給流量(200リットル/分)を酸素ガスの供給流量(55リットル/分)の約3.6倍に設定した。
次いで、コア用バーナー17およびクラッド用バーナー18を用いてVAD法により形成領域25に堆積部23を形成した。これによって、外径300mm、長さ1500mmの堆積部23を有するガラス微粒子堆積体24を得た。
次いで、図9に示すように、加熱炉70(傾斜焼結炉)を用いて、出発ロッド21の上端部を把持部材72に把持させてガラス微粒子堆積体24を加熱炉70内に垂下させ、ガラス微粒子堆積体24を移動速度300mm/hで上下動させつつ1250℃で加熱し脱水した。
次いで、ガラス微粒子堆積体24を加熱炉70内で移動速度180mm/hで下降させつつ1500℃で加熱し透明化させた。この際、ガラス微粒子堆積体24は、堆積部23上端部が加熱源73の高さ方向中央位置に達するまで下降させた。堆積部23は、上端部を含め全体が良好に透明化されたが、出発ロッド21には伸び等の変形が見られなかった。
上記出発ロッド21と同じガラスロッドサンプルを用意し、同条件で曇り部14を形成したものについて、曇り部14の可視光線透過率をJIS R3106に準拠して測定した結果、可視光線透過率は25%であった。
(比較例1)
曇り部を形成しないこと以外は実施例1と同様にしてガラス微粒子堆積体を作製し、実施例1と同条件で加熱し堆積部を透明化した。
その結果、加熱により出発ロッドの一部が伸び、外径が26mmとなっていたことが確認された。
(参考例1)
堆積部の長さを2000mmとすること以外は実施例1と同様にしてガラス微粒子堆積体を作製し、実施例1と同条件で加熱し堆積部を透明化した。
その結果、加熱により出発ロッドの一部が伸び、外径が23mmとなっていたことが確認された。
(実施例2)
図2に示すように、外径28mmの出発ロッド21を移動速度65mm/分で下降させつつ、最外層用のクラッド用バーナー18により非形成領域26に酸水素火炎12を当てて曇り部14を形成した。曇り部14は、形成領域25と非形成領域26の境界から上端部側に200mmの長さにわたって形成した。曇り部14の形成の際には、クラッド用バーナー18に供給する水素ガスの供給流量(280リットル/分)を酸素ガスの供給流量(60リットル/分)の約4.7倍に設定した。それ以外の条件は参考例1と同様として、透明化工程を行った。
堆積部23は、上端部を含め全体が良好に透明化されたが、出発ロッド21には伸び等の変形が見られなかった。
上記出発ロッド21と同じガラスロッドサンプルを用意し、同条件で曇り部14を形成したものについて、曇り部14の可視光線透過率をJIS R3106に準拠して測定した結果、可視光線透過率は5%であった。
(実施例3)
図3に示すように、ガラス加工旋盤40を用いて、加工用バーナー31により外径30mmのガラス製のコア材(ロッド本体)の両端に外径30mmのガラス製の支持棒を溶着して、有効部長さが1500mmのガラスロッド1を得た。
次いで、加工用バーナー31を用いて酸水素火炎12によりガラスロッド1の非形成領域16の一部に曇り部14を形成した。曇り部14は、加工用バーナー31を移動速度65mm/hでトラバースさせつつ、加工用バーナー31に水素ガス(供給流量300リットル/分)および酸素ガス(供給流量を60リットル/分)を供給して形成した。曇り部の形成が不要な部分には、加工用バーナー31により曇り取りを施して曇りを除去した。
図1に示すように、ガラスロッド1をOVD堆積装置10にセットし、曇り部14を消失させないようにしつつ、形成領域15に堆積部3を形成し、外径300mmのガラス微粒子堆積体4を得た。
次いで、図8に示す加熱炉80(均熱炉)を用いて、ガラス微粒子堆積体4を1500℃で加熱して堆積部3を透明化させた。この際、ガラス微粒子堆積体4は、堆積部3上端部が加熱源83の上端位置とほぼ同じ高さとなるように配置した。
堆積部3は、上端部を含め全体が良好に透明化されたが、ガラスロッド1には伸び等の変形が見られなかった。
(比較例2)
曇り部を形成しないこと以外は実施例3と同様にしてガラス微粒子堆積体を作製し、実施例3と同条件で加熱し堆積部を透明化した。
その結果、加熱によりガラスロッド1の一部が伸び、堆積部が透明化されたガラス微粒子堆積体の下端が加熱炉の底部に達したことが確認された。
比較例において出発ロッド(ガラスロッド)に伸びが生じたのは、その温度が高くなり、軟化したためである。この温度上昇は、主に加熱炉の加熱源から生じる赤外線によるものである。赤外線は透明ガラスを透過するため、透明な出発ロッド(ガラスロッド)では、赤外線が深部にまで達し、温度が上昇して粘度が低下し、軟化する。
これに対し、実施例においては、出発ロッド21(またはガラスロッド1)の表面に曇り部14が形成されているため、ここで赤外線が反射、散乱することから、深部に達する赤外線の量を少なくでき、温度上昇を抑えることができた。このため、変形には至らなかった。
従って、大型の光ファイバ母材を製造する場合でも、堆積部の全体を透明化することができたことが確認された。
傾斜焼結炉を用いた場合、均熱炉を用いた場合のいずれにおいてもガラスロッドの変形という問題は起こり得るが、本発明によれば、ガラスロッドに曇り部を形成することによりこの問題を解決できる。
本発明に係る光ファイバ母材の製造方法に使用可能なOVD堆積装置を示す概略図である。 本発明に係る光ファイバ母材の製造方法に使用可能なVAD装置を示す概略図である。 本発明に係る光ファイバ母材の製造方法に使用可能なガラス加工旋盤を示す概略図である。 本発明に係る光ファイバ母材の製造方法に使用可能なガラス加工旋盤を示す概略図である。 本発明に係る光ファイバ母材の製造方法に使用可能なOVD堆積装置を示す概略図である。 本発明に係る光ファイバ母材の製造方法に使用可能なVAD装置を示す概略図である。 本発明に係る光ファイバ母材の製造方法に使用可能な加熱炉を示す概略図である。 本発明に係る光ファイバ母材の製造方法に使用可能な加熱炉を示す概略図である。 本発明に係る光ファイバ母材の製造方法に使用可能な加熱炉を示す概略図である。 本発明に係る光ファイバ母材の製造方法に使用可能な加熱炉を示す概略図である。 従来の光ファイバ母材の製造方法に使用可能な加熱炉を示す概略図である。 従来の光ファイバ母材の製造方法に使用可能な加熱炉を示す概略図である。
符号の説明
1・・・ガラスロッド、2・・・ガラス微粒子、3、23・・・堆積部、4、24・・・ガラス微粒子堆積体、10・・・OVD堆積装置、11・・・堆積用バーナー、14・・・曇り部、15、25・・・形成領域(堆積部が形成される領域)、16、26・・・非形成領域(堆積部が形成されない領域)、21・・・出発ロッド(ガラスロッド)、30、50・・・VAD装置、70、80・・・加熱炉。

Claims (7)

  1. ガラスロッド(1、21)にガラス微粒子(2)からなる堆積部(3、23)を形成してガラス微粒子堆積体(4、24)とし、このガラス微粒子堆積体を加熱炉(70、80)内に垂下して加熱により前記堆積部を透明化する光ファイバ母材の製造方法において、
    前記加熱に先だって、前記ガラスロッドにおいて前記堆積部が形成されない領域(16、26)の少なくとも一部に、前記ガラスロッドの表面部分を昇華、再付着させることにより透明度を低くした曇り部(14)を形成するとともに、前記ガラスロッドに前記ガラス微粒子を堆積させて前記堆積部を形成し、
    前記加熱炉内で、前記ガラスロッドの前記曇り部が形成された側の端部を把持して前記ガラス微粒子堆積体を垂下させた状態で前記堆積部を透明化することを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  2. 前記曇り部の形成を、前記堆積部の形成に先だって行うことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  3. 前記曇り部の形成を、前記堆積部の形成に用いる堆積装置(10)にて行うことを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  4. 前記曇り部の形成を、前記堆積部の形成に用いる堆積装置に導入する前に行うことを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  5. 前記曇り部の形成と、前記堆積部の形成を、バーナー(11)の一連の動作によって行うことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  6. 前記曇り部の形成を、前記堆積部の形成に用いる堆積用バーナー(11)を用いて行うことを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  7. 前記バーナーは、前記堆積部の形成に用いる堆積用バーナーであることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバ母材の製造方法。
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