JP2003226543A - 光ファイバ母材の製造方法およびこれを用いた光ファイバ母材製造用バーナ装置 - Google Patents

光ファイバ母材の製造方法およびこれを用いた光ファイバ母材製造用バーナ装置

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JP2003226543A JP2002025373A JP2002025373A JP2003226543A JP 2003226543 A JP2003226543 A JP 2003226543A JP 2002025373 A JP2002025373 A JP 2002025373A JP 2002025373 A JP2002025373 A JP 2002025373A JP 2003226543 A JP2003226543 A JP 2003226543A
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学 齋藤
Masahiro Horikoshi
雅博 堀越
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    • C03B2207/70Control measures

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な光ファイバ母材を効率良く製造する光
ファイバ母材の製造方法およびこれを用いた光ファイバ
母材製造用バーナ装置を提供する。 【解決手段】 ガラス合成用バーナ10から噴出した酸
水素火炎中でガラス微粒子を合成し、ガラス微粒子を出
発部材の外周部の径方向に堆積して光ファイバ多孔質母
材を形成する際に、ガラス合成用バーナ10から噴出さ
れるガラス原料ガス、あるいはガラス原料ガスと添加ガ
スとの混合ガスの流速vm(m/sec)と、不活性ガ
スの流速vs(m/sec)との関係を−0.06vm
+1.4≦vs≦−0.02vm+1.8かつvs≧
0.40とし、ガラス合成用バーナ10から噴出される
ガラス原料ガスの流量Vm(l/min)と、不活性ガ
スの流量Vs(l/min)との関係をVs/Vm≦
0.2とる光ファイバ母材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸水素火炎中でガ
ラス原料ガスを反応させてガラス微粒子を合成し、これ
を出発部材の外周部の径方向に堆積する光ファイバ母材
の製造方法およびこれを用いた光ファイバ母材製造用バ
ーナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、光ファイバ母材を溶融線
引きして製造される。また、光ファイバ母材の製造方法
としては、VAD法、OVD法、MCVD法、PCVD
法などの方法がある。なかでも、OVD(Outside Vapo
r Phase Deposition)法は、、四塩化ケイ素(SiCl
4)、四塩化ゲルマニウム(GeCl4)などのガラス原
料ガスを、酸素、水素とともに火炎中で加水分解反応ま
たは酸化反応させてガラス微粒子を合成し、その軸回り
に回転するコアとなるガラス材を備えた円柱形の出発部
材の外周部の径方向に、ガラス微粒子(スート)を堆積
させて複数層からなる多孔質層を形成して光ファイバ多
孔質母材とし、これを電気炉中で脱水、焼結しながら透
明ガラス化し、光ファイバ母材を製造する方法である。
このような光ファイバ母材を溶融線引きして製造される
光ファイバは、純度、その他の品質に優れたものとな
る。
【0003】OVD法において、光ファイバ多孔質母材
を形成する工程において用いられるガラス合成用バーナ
10の端面は、例えば、図1に示すような構造をなして
いる。このガラス合成用バーナ10の端面において、そ
の中心に第1のノズル1が設けられ、この第1のノズル
1の周囲に、第1のノズル1と中心軸を同じくして第2
のノズル2が設けられている。また、同様に、第2のノ
ズル2の周囲に、第1のノズル1と中心軸を同じくして
第3のノズル3が、第3のノズル3の周囲に、第1のノ
ズル1と中心軸を同じくして第4のノズル4が設けられ
ている。また、第2のノズル2と第3のノズル3の間
で、第1のノズル1の同心円上には、複数の小径の第5
のノズル5、5、…が設けられている。また、第1のノ
ズル1が第1の噴出口11をなし、第1のノズル1と第
2のノズル2の間の部分が第2の噴出口12をなし、第
2のノズル2と第3のノズル3の間の部分が第3の噴出
口13をなし、第3のノズル3と第4のノズル4の間の
部分が第4の噴出口14をなし、第5のノズル5が第5
の噴出口15をなしている。
【0004】OVD法において、ガラス微粒子を合成す
るには、一般的に、第1の噴出口11からは、ガラス原
料ガスとして例えば、SiCl4と酸素または水素など
の添加ガスとの混合ガスを供給し、第2の噴出口12か
らはアルゴンなどからなるシールガスを供給し、第3の
噴出口13からは水素を供給し、第4の噴出口14およ
び第5の噴出口15からは酸素を供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ガラス合成用バーナ10を用いたガラス母材の製造方法
では、以下のような問題があった。ガラス合成用バーナ
10の酸水素火炎中に、ガラス原料ガス、酸素および水
素を供給すると、火炎中における加水分解反応(火炎加
水分解)により、ガラス微粒子が合成される。通常、こ
のガラス微粒子は、出発部材の表面に堆積されるが、そ
の一部が、ガラス合成用バーナ10の端面に付着するこ
とがあった。このように、ガラス微粒子が、ガラス合成
用バーナ10の端面に付着すると、上記の噴出口を塞い
で、事故や光ファイバ多孔質母材の製造不良を生じる原
因となっていた。また、光ファイバ多孔質母材の形成時
に、ガラス合成用バーナ10の端面に付着したガラス微
粒子(SiO2微粒子)の凝集体が、ガラス合成用バー
ナ10から剥離して、光ファイバ多孔質母材の表面に付
着することがあった。このような状態で、光ファイバ多
孔質母材を焼結すると、光ファイバ母材内に気泡が発生
し、良好な光ファイバ母材が得られないという問題があ
った。
【0006】近年、高速通信の需要の増加に伴って、光
ファイバの生産量も増加し、光ファイバ母材が大型化す
る傾向にある。これによって、ガラス原料ガスの使用量
が増加し、ガラス合成用バーナの端面に付着するガラス
微粒子の量も増加し、上記のような問題がさらに大きな
ものとなってきた。
【0007】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、良好な光ファイバ母材を効率良く製造する光ファイ
バ母材の製造方法およびこれを用いた光ファイバ母材製
造用バーナ装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、少なくと
も、中心に設けられたガラス原料ガス、あるいはガラス
原料ガスおよび添加ガスを噴出する第1の噴出口と、該
第1の噴出口の周囲に、該第1の噴出口と中心軸を同じ
くして設けられた不活性ガスを噴出する第2の噴出口と
を備えたガラス合成用バーナを用いて、該ガラス合成用
バーナから噴出した酸水素火炎中でガラス微粒子を生成
し、該ガラス微粒子を出発部材の外周部の径方向に堆積
して光ファイバ多孔質母材を製造し、該光ファイバ多孔
質母材を焼結して光ファイバ母材を製造する方法であっ
て、前記ガラス合成用バーナから噴出される原料ガス、
あるいはガラス原料ガスおよび添加ガスの流速vm(m
/sec)と、不活性ガスの流速vs(m/sec)と
の関係が、−0.06vm+1.4≦vs≦−0.02
vm+1.8、かつvs≧0.40である光ファイバ母
材の製造方法によって解決できる。上記光ファイバ母材
の製造方法であって、ガラス原料ガスの流量Vm(l/
min)と不活性ガスの流量Vs(l/min)との関
係が、Vs/Vm≦0.2であることが好ましい。上記
光ファイバ母材の製造方法において、ガラス原料ガスに
添加する添加ガスを酸素または水素とすることが好まし
い。
【0009】前記課題は、上記光ファイバ母材の製造方
法に適用できるガス流路寸法を有する光ファイバ母材製
造用バーナ装置であって、少なくとも、中心に設けられ
たガラス原料ガス、あるいはガラス原料ガスおよび添加
ガスを噴出する第1の噴出口と、該第1の噴出口の周囲
に、該第1の噴出口と中心軸を同じくして設けられた不
活性ガスを噴出する第2の噴出口とを備えたガラス合成
用バーナと、該ガラス合成用バーナにガラス原料ガス、
可燃性ガス、支燃性ガスおよび不活性ガスを供給するガ
ス供給源と、これらのガスの流量または流速を制御する
ガス制御部を備えた光ファイバ母材製造用バーナ装置に
よって解決できる。前記課題は、上記光ファイバ母材の
製造方法に適用できるガス流路寸法を有する光ファイバ
母材製造用バーナ装置であって、少なくとも、中心に設
けられたガラス原料ガス、あるいはガラス原料ガスおよ
び添加ガスを噴出する第1の噴出口と、該第1の噴出口
の周囲に、該第1の噴出口と中心軸を同じくして設けら
れた不活性ガスを噴出する第2の噴出口とを備えたガラ
ス合成用バーナと、該ガラス合成用バーナにガラス原料
ガス、可燃性ガス、支燃性ガスおよび不活性ガスを供給
するガス供給源と、これらのガスの流量または流速を制
御するガス制御部を備えた光ファイバ母材製造用バーナ
装置によって解決できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、光ファイバ母材の製造に用いられるガラス合成
用バーナの一例を示す概略構成図である。本発明の光フ
ァイバ母材製造用バーナ装置は、この例のガラス合成用
バーナ10と、このガラス合成用バーナ10にガラス原
料ガス、可燃性ガス、支燃性ガスおよび不活性ガスを供
給する図示略のガス供給源と、これらのガスの流量また
は流速を制御する図示略のガス制御部とから概略構成さ
れている。
【0011】ガラス合成用バーナ10は、外径40〜6
0mm程度の円筒形で、一般的には、石英ガラスで形成
されている。また、第1のノズル1の内径は2.5〜6
mm程度、第2のノズル2の内径は4〜10mm程度、
第3のノズル3の内径は25〜45mm程度、第4のノ
ズル4の内径は35〜55mm程度、第5のノズル5の
内径は1〜2mm程度となっている。また、第1のノズ
ル1の中心から、第5のノズル5の中心までの距離は、
10〜30mm程度となっている。ガラス合成用バーナ
10を構成する各ノズルの内径を上記のような範囲とす
ることにより、後述の光ファイバ母材の製造方法を可能
とする。
【0012】ガス供給源は、ガラス原料ガス、酸素、水
素、不活性ガスなどが充填されたガスボンベ(図示略)
などからなり、ガラス合成用バーナ10の後端部に、ガ
ス供給管路(図示略)を介して接続されている。また、
ガス制御部は、電磁バルブ、流量制御装置などからな
り、上述のガス供給管路の中途に設けられており、この
流量制御装置により、ガスの流量または流速を制御す
る。
【0013】本発明の光ファイバ母材の製造方法では、
まず、その軸回りに回転するコアとなるガラス材を備え
た円柱形の出発部材の表面に、ガラス合成用バーナ10
の第1の噴出口11からSiCl4、GeCl4などのガ
ラス原料ガス、あるいは、ガラス原料ガスおよび酸素
(O2)または水素(H2)などの添加ガスとの混合ガス
を供給し、第2の噴出口12からはアルゴン(Ar)な
どの不活性ガスからなるシールガスを供給し、第3の噴
出口13からは水素などの可燃性ガスを供給し、第4の
噴出口14および第5の噴出口15からは酸素などの支
燃性ガスを供給して、ガラス合成用バーナ10の酸水素
火炎中における加水分解反応により、ガラス微粒子を合
成し、このガラス微粒子を、出発部材の表面に半径方向
に堆積し、光ファイバ多孔質母材を得る。ここで、第2
の噴出口12から供給されるシールガスは、第1の噴出
口11から供給されるガラス原料ガスと、第5の噴出口
15から供給される支燃性ガスと、第3の噴出口13か
ら供給される可燃性ガスが反応して生成した水蒸気とが
ガラス合成用バーナ10の端面付近で接触して、加水分
解反応を起し、ガラス微粒子が合成されるのを抑制する
ものである。次に、得られた光ファイバ多孔質母材を電
気炉に入れ、ヘリウム(He)などの不活性ガス雰囲気
中で脱水しながら、透明なガラスになるまで焼結し、円
柱形の光ファイバ母材を得る。
【0014】また、第1の噴出口11から噴出されるガ
ラス原料ガス、あるいはガラス原料ガスおよび添加ガス
の混合ガスの流速をvm(m/sec)とし、第2の噴
出口12から噴出されるシールガスの流速をvs(m/
sec)とすると、これらの関係が、−0.06vm+
1.4≦vs≦−0.02vm+1.8かつvs≧0.
40であることが好ましく、より好ましくは−0.06
vm+1.5≦vs≦−0.02vm+1.7かつvs
≧0.5である。ここで、図2は、本発明の光ファイバ
母材の製造方法におけるガラス原料ガス、あるいはガラ
ス原料ガスおよび添加ガスの混合ガスの流速vm(m/
sec)と、シールガスの流速vs(m/sec)との
関係を示すグラフである。図中Aの部分が、好ましい範
囲を示している。シールガスの流量vsが、−0.06
vm+1.4(m/sec)未満では、ガラス合成用バ
ーナ10の近傍で、原料ガスと酸水素火炎中の水蒸気が
反応して、ガラス微粒子が合成され、ガラス合成用バー
ナ10の表面に付着しやすくなる。シールガスの流量v
sが、−0.02vm+1.8(m/sec)を超える
と、ガラス微粒子の合成において、酸水素火炎中におけ
る加水分解反応の効率が低下し、出発部材の表面にガラ
ス微粒子を堆積する速度が低下する。また、シールガス
の流量vsが0.40(m/sec)未満では、シール
ガスの効果が十分に得られない。
【0015】本発明の光ファイバ母材の製造方法では、
第1の噴出口11から噴出されるガラス原料ガス、ある
いはガラス原料ガスの流量をVm(l/min)とし、
第2の噴出口12から噴出されるアルゴンなどの不活性
ガスからなるシールガスの流量をVs(l/min)と
すると、これらの関係が、Vs/Vm≦0.2であるこ
とが好ましく、実用的には、0.15〜0.2が好まし
い。Vs/Vmが0.2を超えると、シールガスの流量
が多くなり、ガラス原料ガスの反応効率が低下するため
好ましくない。
【0016】本発明の光ファイバ母材の製造方法によれ
ば、光ファイバ多孔質母材を形成する際に、ガラス合成
用バーナの端面にガラス微粒子が付着することがなくな
る。また、出発部材の表面にガラス微粒子を堆積する速
度を上げることができるから、製造効率が良くなる。
【0017】以下、図1を用いて具体的な実施例を示
し、本発明の効果を明らかにする。 (実施例1)まず、石英系ガラスからなる円柱形の出発
部材を用意した。次いで、この出発部材の両端部を把持
具で把持し、出発部材を水平に配置した。次いで、この
出発部材を、その中心軸を中心にして回転させながら、
図1に示したガラス合成用バーナ10を複数本同時に用
いて、ガラス微粒子を合成し、ガラス合成用バーナ10
を、出発部材の長手方向と平行に移動させならが、ガラ
ス微粒子を、回転する出発部材の半径方向に堆積して、
円柱形の光ファイバ多孔質母材を得た。このとき、ガラ
ス原料ガス、添加ガスとして用いる酸素、およびシール
ガスの流量を変化させ、ガラス原料ガス、酸素およびシ
ールガスの流速を変化させて、光ファイバ多孔質母材を
製造し、ガラス微粒子の堆積速度を測定し、また、ガラ
ス合成用バーナ10の端面におけるガラス微粒子の付着
の有無を確認した。結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果から、シールガスの流速vsが
−0.06vm+1.4を下回ると、ガラス合成用バー
ナ10の端面にガラス微粒子が付着し、シールガスの流
速vsが−0.02vm+1.8を上回ると、ガラス微
粒子の堆積速度が低下することが確認された。
【0020】(実施例2)実施例1で用いたガラス合成
用バーナ10の第2の噴出口12の断面積を小さくした
以外は、実施例1と同様にして、光ファイバ多孔質母材
を製造し、ガラス微粒子の堆積速度を測定し、また、ガ
ラス合成用バーナ10の端面におけるガラス微粒子の付
着の有無を確認した。結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】表2の結果から、シールガスの流速vsが
−0.02vm+1.8を上回ると、ガラス微粒子の堆
積速度が低下することが確認されたが、実施例1よりも
シールガスの流量を少なくしても、堆積速度を上昇する
ことができることが確認された。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バ母材の製造方法によれば、光ファイバ多孔質母材を形
成する際に、ガラス合成用バーナの端面にガラス微粒子
が付着することがなくなる。また、出発部材の表面にガ
ラス微粒子を堆積する速度を上げることができるから、
製造効率が良くなる。また、本発明の光ファイバ母材製
造用バーナ装置によれば、シールガスの使用量を減らし
ても、ガラス合成用バーナの端面にガラス微粒子を付着
することなく、ガラス微粒子の堆積速度を上げることが
できるから、製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光ファイバ母材の製造に用いられるガラス合
成用バーナの一例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の光ファイバ母材の製造方法における
ガラス原料ガス、あるいはガラス原料ガスと添加ガスの
混合ガスの流速vm(m/sec)と、シールガスの流
速vs(m/sec)との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1・・・第1のノズル、2・・・第2のノズル、3・・・第3の
ノズル、4・・・第4のノズル、5・・・第5のノズル、10
・・・ガラス合成用バーナ、11・・・第1の噴出口、12・・
・第2の噴出口、13・・・第3の噴出口、14・・・第4の
噴出口、15・・・第5の噴出口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、中心に設けられたガラス原
    料ガス、あるいはガラス原料ガスおよび添加ガスを噴出
    する第1の噴出口と、該第1の噴出口の周囲に、該第1
    の噴出口と中心軸を同じくして設けられた不活性ガスを
    噴出する第2の噴出口とを備えたガラス合成用バーナを
    用いて、該ガラス合成用バーナから噴出した酸水素火炎
    中でガラス微粒子を生成し、該ガラス微粒子を出発部材
    の外周部の径方向に堆積して光ファイバ多孔質母材を製
    造し、該光ファイバ多孔質母材を焼結して光ファイバ母
    材を製造する方法であって、 前記ガラス合成用バーナから噴出される原料ガス、ある
    いはガラス原料ガスおよび添加ガスの流速vm(m/s
    ec)と、不活性ガスの流速vs(m/sec)との関
    係が、−0.06vm+1.4≦vs≦−0.02vm
    +1.8、かつvs≧0.40であることを特徴とする
    光ファイバ母材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ファイバ母材の製造
    方法であって、ガラス原料ガスの流量Vm(l/mi
    n)と不活性ガスの流量Vs(l/min)との関係
    が、Vs/Vm≦0.2であることを特徴とする光ファ
    イバ母材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光ファイバ母材
    の製造方法において、 ガラス原料ガスに添加する添加ガスを酸素または水素と
    することを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光ファイバ母材の製造方
    法に適用できるガス流路寸法を有する光ファイバ母材製
    造用バーナ装置であって、 少なくとも、中心に設けられたガラス原料ガス、あるい
    はガラス原料ガスおよび添加ガスを噴出する第1の噴出
    口と、該第1の噴出口の周囲に、該第1の噴出口と中心
    軸を同じくして設けられた不活性ガスを噴出する第2の
    噴出口とを備えたガラス合成用バーナと、該ガラス合成
    用バーナにガラス原料ガス、可燃性ガス、支燃性ガスお
    よび不活性ガスを供給するガス供給源と、これらのガス
    の流量または流速を制御するガス制御部を備えたことを
    特徴とする光ファイバ母材製造用バーナ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の光ファイバ母材の製造方
    法に適用できるガス流路寸法を有する光ファイバ母材製
    造用バーナ装置であって、少なくとも、中心に設けられ
    たガラス原料ガス、あるいはガラス原料ガスおよび添加
    ガスを噴出する第1の噴出口と、該第1の噴出口の周囲
    に、該第1の噴出口と中心軸を同じくして設けられた不
    活性ガスを噴出する第2の噴出口とを備えたガラス合成
    用バーナと、該ガラス合成用バーナにガラス原料ガス、
    可燃性ガス、支燃性ガスおよび不活性ガスを供給するガ
    ス供給源と、これらのガスの流量または流速を制御する
    ガス制御部を備えたことを特徴とする光ファイバ母材製
    造用バーナ装置。
JP2002025373A 2002-02-01 2002-02-01 光ファイバ母材の製造方法およびこれを用いた光ファイバ母材製造用バーナ装置 Pending JP2003226543A (ja)

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