JP5378641B2 - コンクリート用水性プライマー - Google Patents
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このような場合、有機溶剤系のプライマーにおいては、希釈倍率を高めてコンクリート面の毛細管に滲み込ませることによって表面を強化し剥離を防ぐことが可能であった。
しかし、一般の水性プライマーでは、粒子を有するため、希釈倍率を高めてもコンクリート面の毛細管に滲み込まず、表面強度を高めるには至らなかった。また水溶性であっても耐水性や含浸性が十分ではなく、有機溶剤系のプライマーに比べて遥かに低い性能の物であった。
(1)アクリル系ビニル重合体の質量平均分子量が1000〜50000の範囲内で、活性水素当量が200〜1000の範囲内であり、
(2)エポキシ樹脂のエポキシ当量が、100〜280の範囲内であり、
(3)水溶性溶剤が、イソプロピルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコールモノプロピルエーテル、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、t−ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、ジメチルカルビトール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ソルフィット、メトキシブタノール、アセトン、ジアセトアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート及びジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートからなる群より選ばれるいずれかの溶剤であり、
(5)酸が、塩酸、硝酸、蟻酸、酢酸およびシュウ酸からなる群より選ばれるいずれかの酸であり、
前記不揮発分の配合割合x(質量%)が、8〜32質量%の範囲内であり、かつ、
前記配合割合x(質量%)と、前記溶剤中における水の含有割合y(質量%)との関係が、下記式(A)および(B)を満たすことを特徴とするコンクリート用水性プライマー。
y≦−1.41x+77.5 ・・・式(A)
y≧−0.6x+33.2 ・・・式(B)
以下、まず成分毎に分けて、本発明を詳細に説明する。
本発明のコンクリート用水性プライマーにおいては、(1)アクリルアミン、および(2)エポキシ樹脂からなる不揮発分を必須の構成要素として含む。
本発明に用いるアクリルアミンとは、塩基性窒素原子を含む反応性基を有するアクリル系ビニル重合体を言い、一分子中に少なくとも1個の塩基性窒素原子を含む反応性基を有するアクリル系ビニル単量体を、公知の方法によって重合乃至共重合することにより調製することができる。
本発明に用いるエポキシ樹脂とは、硬化剤として作用するものであり、分子内にエポキシ基を2個以上含む高分子化合物、およびそのエポキシ基の開環反応によって得られる合成樹脂を指し、一般的にエポキシ樹脂と称されるエピクロロヒドリンと多価フェノールとの反応性生物が好適に用いられる。本発明で用いるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が用いられる
本発明に用いる溶剤は、(3)水溶性溶剤および(4)水であり、両者を併用する。
<(3)水溶性溶剤>
本発明に用いる水溶性溶剤とは、水との相溶性を示す有機溶剤を指し、水と混合した際に分離することが無いのは勿論のこと、さらに濁ることの無い性質の有機溶剤が対象となる。本発明に使用可能な水溶性溶剤に相当するか否かは、水と1:1(容量比)で混合した際に、分離や白濁が確認されないことを指標とする。
本発明に用いる水としては、水道水、地下水、脱イオン水、蒸留水、純水等如何なる水をも使用することができる。不純物の混入による影響を排除するためには、脱イオン水や純水を用いることが望ましいが、一般的には、そこまでの精密性は要求されない。
本発明に用いる酸とは、前記アクリルアミンを中和することで塩を調製して、水溶性を付与することを目的とするものであり、使用可能な酸としては、強酸を用いた方が、被塗物の表面をエッチングすることによる付着性向上効果が期待できる点で、好ましい。
本発明において使用可能な酸は、具体的には、塩酸、硝酸、蟻酸、酢酸およびシュウ酸からなる群より選ばれるいずれかの酸である。
本発明のコンクリート用水性プライマーにおいて、(1)塩基性窒素原子を含む反応性基を有するアクリル系ビニル重合体および(2)ビスフェノールA型のエポキシ樹脂の合計(以下、「特定不揮発分」と称する。)の配合割合xとしては、8〜32質量%の範囲内であることが要求される。この上限としては、30質量%以下であることが好ましい。一方、下限としては、10質量%以上であることがであることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。前記特定不揮発分の配合割合xが少な過ぎると、コンクリートに吸い込まれてしまって表面を強化するには至らず、一方、逆に多過ぎると、粘度が高くなってしまいコンクリート表面に吸い込まれず、やはり表面を強化するには至らない。
y≦−1.41x+77.5 ・・・式(A)
y≧−0.605x+33.2 ・・・式(B)
上記の式(B)の代わりに、下記式(B’)を満たすことがより好ましい。
y≧−x+55 ・・・式(B’)
図中、網掛け部および斜線部が、本願発明で規定するxおよびyの両割合の領域であり、網掛け部が、式(B’)で規定する好ましい領域である。すなわち、当該網掛け部および斜線部(好ましくは網掛け部)に位置するxおよびyの値となるように、配合割合を調整することで、本願発明に特有の優れた特性を有するコンクリート用水性プライマーを得ることができる。
本発明のコンクリート用水性プライマーにおける特定不揮発分である(1)アクリルアミンと(2)エポキシ樹脂の配合割合としては、エポキシ樹脂のエポキシ当量Eに対してアクリルアミンの活性水素当量Hに相当する比率(エポキシ樹脂:アクリルアミン=E:H,質量比)にすることが望ましいが、実際にはそれよりも多少隔たっていても構わない。具体的には、エポキシ樹脂:アクリルアミン(質量比)としては、E:0.6H〜E:1.4Hの範囲内が好ましく、E:0.8H〜E:1.2Hの範囲内がより好ましい。(1)アクリルアミンの配合割合が少な過ぎると水への親和性が劣り付着性が低下してしまい、(2)エポキシ樹脂が少な過ぎると耐水性が劣り付着性が低下してしまうため、それぞれ好ましくない。
実際には、用いる(1)アクリルアミンに対して、中和点に達するまで(5)酸を滴下すればよく、中和点の目安はpHで4〜6の範囲である。
本発明のコンクリート用水性プライマーは、上記の如く各成分を適切な配合割合で配合することで得ることができる。ただし、(1)アクリルアミンは、そのままでは(3)水溶性溶剤や(4)水に溶解し難いので、予め(5)酸と混合し中和して、塩を作って水溶性にしてから他の成分と混合することが好ましい。このとき、まず(3)水溶性溶剤に溶解してから(4)水に溶解することが望ましい。
溶解性や作業性等を考慮すると、図2(a)で示される順(丸付き数字で示される順)で混合することが特に好ましい。また、図2(b)で示されるように、(3)水溶性溶剤については、その一部(B)を予めエポキシ樹脂に混合しておいて、その残り(A)に(5)酸で中和された(1)アクリルアミンと(4)水が添加された溶液と混合することにしてもよい。なお、図中矢印は、混合乃至添加の操作を表し、丸付き数字はその作業の順番を表す。
本発明のコンクリート用水性プライマーは、上記のように各種成分を混合して塗料を調製した後、ハケ、ローラーバケ等を用いた手による塗装が通常行われるが、機械によるスプレー吹き付け塗装も可能であり、このようにして塗装された塗液は、主剤としてのアクリルアミンが硬化剤としてのエポキシ樹脂により硬化して、充分な付着力を示す塗膜となる。
被塗面としては、コンクリート面のほか、石膏ボード、スレート板、モルタル、タイル、木材等の床面または壁面が挙げられる。特に付着性が問題となりやすい、塗料を吸い込み易い多孔質表面となっている各種表面や表面強度の低い各種表面に対して本発明のコンクリート用プライマー組成物は、高い効果を発揮する。
なお、本発明の水性プライマーにより形成された塗膜のみとし、上塗り塗装を施さない使用態様も勿論可能であり、特に屋内使用では、十分な塗膜耐久性を示す。
なお、以下の実施例において、「部」とは、特に断りのない限り「質量部」を意味するものである。
ブチルセロソルブ30部と、エチルセロソルブ18部と、イソプロピルアルコール12部とを混合した水溶性溶剤(計60部)を加温して80℃に保持し、これにスチレン2部、アクリル酸メチル12部、メタクリル酸ブチル8部およびアクリルアミド10部を加えて300分間重合させた。重合反応後、溶液温度を室温で30℃まで下げて、アクリルアミンを40部含むアクリルアミン溶液Xを得た。得られたアクリルアミン溶液X中のアクリルアミンの活性水素当量は350g/eq、質量平均分子量は10000であった。
なお、得られたアクリルアミン溶液Xは、各実施例および比較例において主剤を調製するに際し、30℃に保持した状態で蟻酸を添加してpHを4.5〜5.5に中和して水溶性としている。
ジャパンエポキシレジン株式会社製のエピコート828(ビスフェノールA型、エポキシ当量184〜194g/eq)を75部に、エチルセロソルブ25部を添加して、比較例1に用いる硬化剤Hを得た。
<主剤の調製>
上記アクリルアミン溶液X100部を攪拌しつつ30℃に保持し、これに蟻酸を添加して中和した。添加した蟻酸の量は2部であり、中和後のpHは4.9であった。これにイソプロピルアルコール3部および水60部を添加して、比較例1に用いる主剤M1を得た。
得られた主剤M1を160部と、20部の硬化剤Hを混合して、比較例1の水性プライマーを調製した。この水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは30.6質量%、溶剤中における水の含有割合yは48.8質量%であった。
<主剤の調製>
前記アクリルアミン溶液X100部を攪拌しつつ30℃に保持し、これに蟻酸を添加して中和した。添加した蟻酸の量は2部であり、中和後のpHは5.1であった。これにイソプロピルアルコール3部および水200部を添加して、比較例2に用いる主剤M2を得た。
得られた主剤M2を300部と、20部の硬化剤Hを混合して、比較例2の水性プライマーを調製した。この水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは17.2質量%、溶剤中における水の含有割合yは76.0質量%であった。
<主剤の調製>
前記アクリルアミン溶液X100部を攪拌しつつ30℃に保持し、これに蟻酸を添加して中和した。添加した蟻酸の量は2部であり、中和後のpHは4.8であった。これにイソプロピルアルコール3部、エチレングリコールモノプロピルエーテル20部および水180部を添加して、比較例3に用いる主剤M3を得た。
得られた主剤M3を300部と、20部の硬化剤Hを混合して、比較例3の水性プライマーを調製した。この水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは17.2質量%、溶剤中における水の含有割合yは68.4質量%であった。
比較例3において、主剤の調製の際に添加する溶剤の内、エチレングリコールモノプロピルエーテルの量を60部に、水の量を140部に、それぞれ変えたこと以外は、比較例3と同様にして実施例1に用いる主剤J1を得て、さらに比較例3と同様に硬化剤Hと混合して、実施例1のコンクリート用水性プライマーを調製した。このコンクリート用水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは17.2質量%、溶剤中における水の含有割合yは53.2質量%であった。
比較例3において、主剤の調製の際に添加する溶剤の内、エチレングリコールモノプロピルエーテルの量を100部に、水の量を100部に、それぞれ変えたこと以外は、比較例3と同様にして実施例2に用いる主剤J2を得て、さらに比較例3と同様に硬化剤Hと混合して、実施例2のコンクリート用水性プライマーを調製した。このコンクリート用水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは17.2質量%、溶剤中における水の含有割合yは38.0質量%であった。
比較例3において、主剤の調製の際に添加する溶剤の内、エチレングリコールモノプロピルエーテルの量を140部に、水の量を60部に、それぞれ変えたこと以外は、比較例3と同様にして実施例3に用いる主剤J3を得て、さらに比較例3と同様に硬化剤Hと混合して、実施例3のコンクリート用水性プライマーを調製した。このコンクリート用水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは17.2質量%、溶剤中における水の含有割合yは22.8質量%であった。
比較例3において、主剤の調製の際に添加する溶剤の内、エチレングリコールモノプロピルエーテルの量を180部に、水の量を20部に、それぞれ変えたこと以外は、比較例3と同様にして比較例4に用いる主剤M4を得て、さらに比較例3と同様に硬化剤Hと混合して、比較例4の水性プライマーを調製した。この水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは17.2質量%、溶剤中における水の含有割合yは7.6質量%であった。
<主剤の調製>
前記アクリルアミン溶液X100部を攪拌しつつ30℃に保持し、これに蟻酸を添加して中和した。添加した蟻酸の量は2部であり、中和後のpHは5.1であった。これにイソプロピルアルコール3部を添加して、比較例5に用いる主剤M5を得た。
得られた主剤M5を100部と、20部の硬化剤Hを混合して、比較例5の水性プライマーを調製した。この水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは45.8質量%、溶剤中における水の含有割合yは0.0質量%であった。
<主剤の調製>
水とエチレングリコールモノプロピルエーテルとを同一質量比で混合して、溶剤濃度調整剤Cを調製した。
比較例5における主剤の調製の際に、さらに溶剤濃度調整剤Cを17.5部添加したこと以外は、比較例5と同様にして比較例6に用いる主剤M6を得た。
得られた主剤M6を117.5部と、20部の硬化剤Hを混合して、比較例6の水性プライマーを調製した。この水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは40.0質量%、溶剤中における水の含有割合yは10.9質量%であった。
<主剤の調製>
比較例6における主剤の調製の際に、溶剤濃度調整剤Cの添加量を37.14部にしたこと以外は、比較例6と同様にして比較例7に用いる主剤M7を得た。
得られた主剤M7を137.14部と、20部の硬化剤Hを混合して、比較例7の水性プライマーを調製した。この水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは35.0質量%、溶剤中における水の含有割合yは18.5質量%であった。
<主剤の調製>
比較例6における主剤の調製の際に、溶剤濃度調整剤Cの添加量を63.34部にしたこと以外は、比較例6と同様にして実施例4に用いる主剤J4を得た。
得られた主剤J4を163.34部と、20部の硬化剤Hを混合して、実施例4のコンクリート用水性プライマーを調製した。このコンクリート用水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは30.0質量%、溶剤中における水の含有割合yは25.1質量%であった。
<主剤の調製>
比較例6における主剤の調製の際に、溶剤濃度調整剤Cの添加量を100部にしたこと以外は、比較例6と同様にして実施例5に用いる主剤J5を得た。
得られた主剤J5を200部と、20部の硬化剤Hを混合して、実施例5のコンクリート用水性プライマーを調製した。このコンクリート用水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは25.0質量%、溶剤中における水の含有割合yは30.7質量%であった。
<主剤の調製>
比較例6における主剤の調製の際に、溶剤濃度調整剤Cの添加量を155部にしたこと以外は、比較例6と同様にして実施例6に用いる主剤J6を得た。
得られた主剤J6を255部と、20部の硬化剤Hを混合して、実施例6のコンクリート用水性プライマーを調製した。このコンクリート用水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは20.0質量%、溶剤中における水の含有割合yは35.6質量%であった。
<主剤の調製>
比較例6における主剤の調製の際に、溶剤濃度調整剤Cの添加量を246.6部にしたこと以外は、比較例6と同様にして実施例7に用いる主剤J7を得た。
得られた主剤J7を346.6部と、20部の硬化剤Hを混合して、実施例7のコンクリート用水性プライマーを調製した。このコンクリート用水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは15.0質量%、溶剤中における水の含有割合yは39.8質量%であった。
<主剤の調製>
比較例6における主剤の調製の際に、溶剤濃度調整剤Cの添加量を430部にしたこと以外は、比較例6と同様にして実施例8に用いる主剤J8を得た。
得られた主剤J8を530部と、20部の硬化剤Hを混合して、実施例8の水性プライマーを調製した。この水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは10.0質量%、溶剤中における水の含有割合yは43.6質量%であった。
<主剤の調製>
比較例6における主剤の調製の際に、溶剤濃度調整剤Cの添加量を580部にしたこと以外は、比較例6と同様にして比較例8に用いる主剤M8を得た。
得られた主剤M8を680部と、20部の硬化剤Hを混合して、比較例8の水性プライマーを調製した。この水性プライマーの特定不揮発分の配合割合(NV)xは5.0質量%、溶剤中における水の含有割合yは47.0質量%であった。
以上得られた実施例1〜8および比較例1〜8の各水性プライマーについて、以下の評価試験を行った。
表面強度の低い表面を得るべく、標準水分量よりも過剰の水を加えたコンクリートを打設し、10日間養生した後脱型し、その後20日間経過させた。得られたコンクリート壁面を被塗面とした。この被塗面は、引っかき試験機で0.35〜0.45mmの範囲内のものであり、表面強度が低いものであった。
各水性プライマーを刷毛により、塗布量が150g/m2程度となるように、およそ100mm×50mmずつに並べるようにして塗布し、4時間自然乾燥させた。ただし、特定不揮発分の配合割合(NV)xの低い実施例8および比較例8については、十分な乾燥膜厚(30μm以上)となるようにするべく2回塗りを行った。
次いで、これらの塗装面全てに上塗塗装としてアクアクリーンUを、刷毛により、塗布量が150g/m2程度となるように塗布し、18時間自然乾燥させた。
全ての塗装面について2mm角の碁盤目をカッターで切り、セロハンテープ(ニチバン製「セロテープ(登録商標)」24mm幅)による碁盤目剥離試験を行い、各水性プライマーの付着性を評価した。評価は、剥離試験後に剥離しなかった碁盤目の数をカウントすることで行った。ただし、1の位は切り捨てて、10の位以上のみで評価結果を示している。
評価結果を各実施例および比較例の配合とともに下記表1および表2に示す。
Claims (1)
- (1)塩基性窒素原子を含む反応性基を有するアクリル系ビニル重合体および(2)ビスフェノールA型のエポキシ樹脂のみからなる不揮発分と、(3)水溶性溶剤および(4)水のみからなる溶剤と、(5)酸と、からなり、
(1)アクリル系ビニル重合体の質量平均分子量が1000〜50000の範囲内で、活性水素当量が200〜1000の範囲内であり、
(2)エポキシ樹脂のエポキシ当量が、100〜280の範囲内であり、
(3)水溶性溶剤が、イソプロピルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコールモノプロピルエーテル、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、t−ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、ジメチルカルビトール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ソルフィット、メトキシブタノール、アセトン、ジアセトアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート及びジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートからなる群より選ばれるいずれかの溶剤であり、
(5)酸が、塩酸、硝酸、蟻酸、酢酸およびシュウ酸からなる群より選ばれるいずれかの酸であり、
前記不揮発分の配合割合x(質量%)が、8〜32質量%の範囲内であり、かつ、
前記不揮発分の配合割合x(質量%)と、前記溶剤中における水の含有割合y(質量%)との関係が、下記式(A)および(B)を満たすことを特徴とするコンクリート用水性プライマー。
y≦−1.41x+77.5 ・・・式(A)
y≧−0.6x+33.2 ・・・式(B)
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