JP2798848B2 - 塗り床用下塗塗料組成物および塗り床材の補修施工方法 - Google Patents

塗り床用下塗塗料組成物および塗り床材の補修施工方法

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JP2798848B2
JP2798848B2 JP4135937A JP13593792A JP2798848B2 JP 2798848 B2 JP2798848 B2 JP 2798848B2 JP 4135937 A JP4135937 A JP 4135937A JP 13593792 A JP13593792 A JP 13593792A JP 2798848 B2 JP2798848 B2 JP 2798848B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗り床用下塗塗料組成
物および塗り床材の補修施工方法に係り、詳しくは塗り
重ねられた塗り床材に対し、更に各種上塗り塗材を塗り
重ねる場合に使用される下塗塗料組成物と該下塗塗料組
成物を用いる補修施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗り床材としては使用方法および
施工方法の簡便性を考慮して、アクリル樹脂系塗材を代
表とする一液型の塗り床材が汎用されている。ところ
が、この種の一液型塗材で補修を繰り返すことにより、
塗膜が厚くなり塗り重ねる塗材に含有されている溶剤が
積層した塗膜を軟化膨潤させ、このため乾燥が極めて遅
くなって使用に耐えられない事態が発生する。また、前
記の一液型塗材を塗布した後に、耐久性や仕上り性の高
度化を求めるために反応型塗材、例えばエポキシ樹脂系
やウレタン樹脂系の塗材で塗り替えようとする場合に
も、同様に反応型塗材に含まれる溶剤が積層塗膜を溶
解、膨潤軟化させ、いつまでも塗膜硬度が発現されなか
ったり、リフティング等の不都合な事態が生じる。
【0003】このような事態を避けるためには、積層旧
塗膜を特定の機械、器具等を用いて予め完全に剥離除去
するか、特殊な技能を施しながら無溶剤型の塗材を塗布
する方法に頼らざるを得ず、このため施工を含めた費用
および工数が著しく増大する欠点があった。
【0004】本発明に関連する先行技術としては、ビス
フェノールA型液状エポキシ樹脂と末端アミノ化アクリ
ロニトリル・ブタジエン共重合ゴムと溶剤とを含有する
塗り床用プライマー組成物および前記のプライマー組成
物を塗布して乾燥させたのちエポキシ系組成物で構成さ
れる上塗材を塗布する塗り床材の施工方法(特開平2−
140276号公報) 、エポキシ化合物、特定のチオグリコー
ル酸エステル化合物および第三級アミン系硬化促進剤を
必須成分として含む新設または修繕用エポキシ樹脂組成
物とそれを含んだ施工材料(特開昭60−90217 号公報)
等が提案されている。また特開昭58−219220号公報に
は、特定の変性アミン縮合物にアルコール類を配合した
エポキシ樹脂硬化剤が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは上記の先行
技術とは組成を異にする塗り床用下塗塗料組成物とその
施工方法を開発して本発明に至ったもので、その目的は
旧塗膜を溶解、膨潤軟化させることなしに簡便かつ円滑
に塗装補修することができる塗り床用下塗塗料組成物と
それを用いる塗り床材の補修施工方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による旧塗膜が形成された塗り床用下塗塗料
組成物は、下記の(A)〜(C)を主成分とすることを
構成上の特徴とする。 (A)ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂および/ま
たはビスフェノールF型液状エポキシ樹脂 (B)無溶剤型ポリアミンおよび/または無溶剤型ポリ
アミドアミン (C)溶解性パラメーター(δ)10以上で、沸点13
0℃以下のアルコール系溶剤
【0007】(A)成分であるビスフェノールA型液状
エポキシ樹脂は接着性に寄与するもので、重量平均分子
量320〜440、平均エポキシ当量160〜220の
性状を有することが好ましい。具体的には、例えば油化
シェルエポキシ(株)製“エピコート-825”、“エピコ
ート-827”、“エピコート-828”等の商品名で市販され
ている樹脂が代表的なものとして挙げられるが、これら
に限定されるものではない。同様にビスフェノールF型
液状エポキシ樹脂も接着性に寄与する成分であり、重量
平均分子量320〜440、平均エポキシ当量160〜
220の性状が好ましく適用される。具体的には、例え
ば東都化成(株)製“エポトートYDF-165 ”、“エポト
ートYDF-170 ”、“エポトートYDF-180 ”等の商品名で
市販されている樹脂が代表的なものとして挙げられる。
【0008】本発明においては、(A)成分として前記
のビスフェノールA型液状エポキシ樹脂とビスフェノー
ルF型液状エポキシ樹脂を各単独もしくは共用すること
が重要であり、溶解させるために溶媒を必要とする固型
エポキシ樹脂では本発明の目的を達成することができな
い。
【0009】(B)成分となる無溶剤型ポリアミンおよ
び/または無溶剤型ポリアミドアミンは、前記の液状エ
ポキシ樹脂を硬化させるための硬化剤となるもので、溶
剤を含有していない限り一般にエポキシ樹脂硬化剤とし
て市販されている脂肪酸ポリアミン、芳香族ポリアミ
ン、脂環式ポリアミン、ポリアミドアミンまたはそれら
を各種の樹脂で変性した変性ポリアミンや変性ポリアミ
ドアミン、アダクト硬化剤などが使用される。この種の
アミン類としては、トリエチレンテトラアミン、テトラ
エチレンペンタアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、メタキシ
レンジアミンなどの脂肪族ポリアミン類、ジフェニルジ
アミノメタンのような芳香族ポリアミン類、メンセンジ
アミン、イソホロンジアミンなどの脂環族ポリアミン
類、ポリアミンと種々のグリシジル型エポキシ化合物と
のアダクト、エチレンオキサイドもしくはプロピレンオ
キサイドとのアダクト、有機酸化合物とのアダクト等の
アダクト類を挙げることができる。具体的には、例えば
旭電化工業(株)製“アデカハードナーEH-217”、“ア
デカハードナーEH-227”、“アデカハードナーEH-54
0”、“アデカハードナーEH-209”等の商品名で市販さ
れている樹脂が代表的なものとなるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0010】(B)成分として無溶剤型のポリアミンお
よび/またはポリアミドアミンを使用する理由は(A)
成分のエポキシ樹脂と同様に旧塗膜を溶解、膨潤軟化す
ることを避けるためであるが、この関係で樹脂粘度をロ
ーラーや刷毛などによる簡便な方法で塗布できる程度に
低くする必要がある。好ましい樹脂粘度は、10ポイズ
(25 ℃) 以下である。また、(B)成分は(A)成分に
対して十分な反応性、付着性および硬化性を発揮させる
ために、エポキシ/アミン当量比で 0.5〜1.5の範囲、
更に好適には 0.8〜1.2 の範囲で配合することが望まし
い。
【0011】上記した(A)成分と(B)成分の配合で
無溶剤型塗り床塗材としての低粘度化はある程度可能と
なるが、この組成のみによっては低粘度化には限度があ
ってローラーや刷毛塗りによる簡便な施工は困難であ
る。とくに冬季においては粘度上昇が著しく、コテ等の
特殊技能を用いない限り塗装ができなくなる。したがっ
て、ローラー、刷毛等の簡便な施工方法を可能にするた
めには、塗装時の塗材粘度を10ポイズ(5℃) 以下に
調整する必要がある。
【0012】本発明の(C)成分は下塗塗料組成物の粘
度を低下させるために配合するもので、溶解型パラメー
ター(δ)10以上で、かつ沸点130℃以下のアルコ
ール系溶剤が選択使用される。該アルコール系溶剤の溶
解性パラメーター(δ)が10未満であると、旧塗膜の
アクリル系塗材を溶解、膨潤軟化させる現象が生じ、ま
た沸点が130℃を越えような溶剤であると蒸発速度が
遅くなって下塗塗膜中に残存し易くなり、このため下塗
塗膜上に更に上塗材を塗り重ねた場合に上塗材に含まれ
る溶剤がこの残存溶剤を介して内部浸透して、同様に旧
塗膜を溶解、膨潤軟化させる現象を招く。なお、ここに
溶解型パラメーター(δ)は下式により算出される値を
用いるものとする。 δ=(E/V)1/2 ={(△Hv−RT/V)}1/2 =〔(d/M)(△Hv−RT) 〕1/2 上式において、△Hvは温度 T°K における蒸発潜熱、R
は気体定数、Vは分子容、Mはグラム分子容、dは密度
で、アルコール類のδは上記計算式+1.4 である。
【0013】前記の要件を満たすアルコールとしては、
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、iso−ブチルアルコール、sec−ブチルアル
コール、tert−ブチルアルコール等が挙げられる
が、中でも溶解性および蒸発速度の面からメチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロピルアルコールまた
はイソプロピルアルコールを選択し、単独もしくは2種
以上として使用することが好ましい。
【0014】かかる(C)成分は冬季(5℃)での塗材
粘度が10ポイズ以下になるような量で配合されるが、
余り多く添加すると樹脂と分離したり、乾燥時にブラッ
シング等を発生するので、下塗塗料組成物の固形分に対
して15%以内の配合量に留めることが好ましい。ま
た、該(C)成分の添加は予め(A)成分または(B)
成分に加えてもよいし、(A)と(B)の混合成分に加
えても差し支えない。しかし、安定性の面からは(A)
成分よりも(B)成分に対して予め添加しておくことが
好適である。
【0015】本発明の塗り床用下塗塗料組成物は上記し
た(A)〜(C)を主成分とするが、このほかにローラ
ーや刷毛塗り等の簡便な塗装を可能にするために塗料粘
度を下げたり塗膜に柔軟性を与える成分として、反応性
希釈剤、非反応性希釈剤、可塑剤などを添加することが
できる。さらに反応性を上げて下地との付着性を向上さ
せるために、第三級アミンやカップリング剤を含有させ
ても差し支えない。
【0016】とくに反応希釈剤としては、モノエポキサ
イド、ジエポキサイド、トリエポキサイドの化合物が有
効に用いられる。具体的には、例えば油化シェルエポキ
シ(株)製“カージュラE”、“エピコート812 ”、旭
電化工業 (株) 製“アデカグリシロールED-502”、“ア
デカグリシロールED-505”の商品名で市販されている化
合物が代表的なものとして挙げられ、単独または2種以
上として使用される。このような反応希釈剤を使用する
際には、(A)成分と(B)成分のエポキシ/アミン当
量比の計算を、エポキシ基のモル数としてエポキシ樹脂
と反応性希釈剤のエポキシ基を合わせておこなうことは
言うまでもない。
【0017】このほかの添加成分としては、通常の塗料
に常用される着色顔料、体質顔料、補強用充填剤、分散
剤、消泡剤、流動調整剤等があり、必要に応じ適宜に配
合することができる。各成分の混合分散は、SGミル、
ロールミル、ボールミルなどの装置を用いて常法によっ
ておこなわれる。
【0018】上記の下塗塗料組成物を用いる本発明によ
る塗り床材の補修施工方法は、上記(A)〜(C)を主
成分とする塗り床用下塗塗料組成物を旧塗膜面に塗布、
乾燥して下塗塗膜を形成し、該下塗塗膜面に上塗材を塗
布することを特徴とするものである。
【0019】まず、下塗塗装は旧塗膜が形成された床面
に施されるが、対象となる旧塗膜はアクリル樹脂系を代
表とする溶剤希釈の一液型塗材やエマルジョン系の水系
塗材である。これら塗材としては日本ペイント(株)製
の“クリンカラーA”、“クリンカラーSA”、“クリ
ンカラーW”が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0020】旧塗膜に対する塗り床用下塗塗料組成物の
塗布条件は、固形分量40〜200g/m2で平均ドライ膜
厚30〜180μm 、好ましくは固形分量60〜150
g/m2で平均ドライ膜厚50〜130μm の範囲に設定す
る。塗布量が固形分量40g/m2を下廻ると上塗りを重ね
た場合の耐溶剤性が低下して旧塗膜が溶解軟化する現象
が生じ易く、逆に塗布量が固形分量200g/m2を越える
と、付着性、耐溶剤性は高まるものの乾燥が遅くなって
上塗り塗装までに長時間を必要とするようになる。塗装
方法には、従来用いられている各種の手段をそのまま適
用することができるが、簡便な補修施工を対象とする本
発明の目的にはローラー塗りや刷毛塗り塗装が有効とな
る。塗装後の乾燥は、通常、常温で12〜24時間放置
すればよい。
【0021】下塗塗膜が乾燥したら、各種の樹脂系で構
成される上塗材を塗布する。上塗材は一般に床用塗材と
して市販されている溶剤型エポキシ樹脂系塗材〔例えば
日本ペイント(株)製“クリンカラーE”〕、無溶剤型
エポキシ樹脂系塗材〔例えば日本ペイント(株)製“ク
リンカラーE-10”〕、弾性型ポリウレタン樹脂系塗材
〔例えば日本ペイント(株)製“クリンカラーU
F”〕、溶剤型ウレタン樹脂系塗材〔例えば日本ペイン
ト(株)製“クリンカラーU”〕、ビニル・エステル樹
脂系塗材〔例えば日本ペイント(株)製“クリンカラー
P”〕、メタクリル樹脂系塗材〔例えば日本ペイント
(株)製“クリンカラーM”〕、アクリル樹脂系塗材
〔例えば日本ペイント(株)製“クリンカラーA”〕等
を使用することができる。溶剤型の上塗り塗料を上塗材
として用いた場合に、本発明の効果が顕著となる。
【0022】上塗材の塗布量は、使用する各上塗材に適
した塗布量であればよい。適正な塗布量は、溶剤型エポ
キシ樹脂系塗材では 0.2〜0.9kg/m2、無溶剤型エポキシ
樹脂系塗材では 0.5〜2.5kg/m2、ウレタン樹脂系塗材で
は 0.1〜0.5kg/m2、ビニル・エステル樹脂系塗材では
0.3〜1.0kg/m2、メタクリル樹脂系塗材では 0.2〜4.0kg
/m2、アクリル樹脂系塗材では 0.1〜0.6kg/m2の範囲で
ある。上塗材の塗布はローラー、刷毛、スプレー、コテ
等を用いた通常の方法でおこない、塗布後、常温で放置
すればよい。
【0023】なお、本発明においては既に塗装済の旧塗
膜上に塗り重ねることを主目的としているが、これに限
定されるものではなく、旧塗膜が形成されていない床面
に塗装することも可能である。
【0024】
【作用】本発明の塗り床用下塗塗料組成物を構成する
(A)成分、すなわちビスフェノールA型エポキシ樹脂
および/またはビスフェノールF型エポキシ樹脂は液状
であるため、固形エポキシ樹脂の使用時に必要な旧塗膜
を溶解、膨潤軟化させるキシロール、メチルエチルケト
ン等の溶剤を用いずに優れた接着性を発揮する。同様に
硬化剤となる(B)成分のポリアミンおよび/またはポ
リアミドアミンも無溶剤型であるから、旧塗膜を溶解、
膨潤軟化させることがない。これら(A)および(B)
成分に(C)成分として溶解パラメーターが10以上で
沸点が130℃以下のアルコール系溶剤を添加すると、
旧塗膜を溶解、膨潤軟化させることなしにローラーや刷
毛塗り等の簡便な塗装に都合のよい塗材粘度に調整され
る。このような各成分の機能が相俟って、塗り床用下塗
塗材として好適な下塗塗料組成物となる。
【0025】上記の下塗塗料組成物を用い、本発明の方
法に従って塗り床材の補修施工を施した場合には、下塗
りおよび上塗り過程を通じて床面に形成されている旧塗
膜が含有溶剤によって溶解、膨潤軟化する現象を生じる
ことはない。したがって、旧塗膜を剥離する必要なしに
簡便な塗装手段を介して円滑かつ短時間的に正常な補修
塗膜を形成することが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比しなが
ら具体的に説明するが、本発明の範囲はこれら実施例に
限定されるものではない。また、各例において特に断ら
ない限り「部」または「%」は重量基準の値である。
【0027】実施例1〜10、比較例1〜5 (1) 下塗塗料組成物の調製 下記の(A)〜(E)成分を所定の組合せにより配合
し、表1(実施例)および表2(比較例)に示す組成の
下塗塗料組成物を調製した。 (A)成分; (A-1) :ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂〔油化シ
ェルエポキシ(株)製“エピコート828 ”〕エポキシ当
量 184〜194 、平均分子量380 、粘度 120〜150 ポイズ (A-2) :ビスフェノールF型液状エポキシ樹脂〔東都化
成(株)製“エポトートYDF-170 ”〕エポキシ当量 160
〜180 、平均分子量360 、粘度20〜50 ポイズ (A-3) :ビスフェノールA型固形エポキシ樹脂〔東都化
成(株)製“エポトートYD-011X-75”〕エポキシ当量 4
50〜500(solid) 、平均分子量900、粘度60〜150 ポイ
ズ、NV75%(溶剤XL)
【0028】(B)成分; (B-1) :変性ポリアミドアミン〔旭電化工業(株)製
“アデカハードナーEH-209”〕活性水素当量38、粘度2
〜4ポイズ (B-2) :変性脂肪族ポリアミン〔旭電化工業(株)製
“アデカハードナーEH-227”〕活性水素当量76、粘度2
〜6ポイズ (B-3) :変性芳香族ポリアミン〔旭電化工業(株)製
“アデカハードナーEH-540”〕活性水素当量114 、粘度
4〜9ポイズ (B-4) :変成脂肪族ポリアミン〔旭電化工業(株)製
“アデカハードナーEH-230”〕活性水素当量76、粘度30
〜70ポイズ (B-5) :変性ポリアミドアミン〔三和化学(株)製“サ
ンマイド305-70〕活性水素当量260(solid 180)、粘度8
〜18ポイズ、NV70%(溶剤:キシロール、イソブタノ
ール)
【0029】(C)成分; (C-1) :エチルアルコール(溶解性パラメーター12.7、
沸点78℃) (C-2) :イソプロピルアルコール(溶解性パラメーター
11.5、沸点82℃) (C-3) :n−ブタノール(溶解性パラメーター11.4、沸
点 118℃) (C-4) :フルフリルアルコール(溶解性パラメーター1
2.5、沸点 170℃) (C-5) :ジアセトンアルコール(溶解性パラメーター
9.2、沸点 169℃) (C-6) :キシロール(溶解性パラメーター 8.9、沸点 1
11℃)
【0030】(D)成分;希釈剤等 (D-1) :バーサティック酸グリシジルエステル〔油化シ
ェルエポキシ(株)製“カージュラE”〕エポキシ当量
240〜250 、粘度6〜8ポイズ (D-2) :アルキルグリシジルエーテル〔旭電化工業
(株)“アデカグリシロールED-502”〕エポキシ当量 3
00〜340 、粘度0.05〜0.3 ポイズ (D-3) :トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ル〔旭電化工業(株)製“アデカグリシロールED-50
5”〕エポキシ当量 135〜165 、粘度1.2 〜2ポイズ (D-4) :ジオクチルフタレート〔積水化学工業(株)製
“DPO”〕 (E)成分;顔料等 (E-1) :酸化チタン (E-2) :タルク (E-3) :消泡剤、レベリング剤、沈降防止剤
【0031】下塗塗料組成物は、(A)樹脂に(D)お
よび(E)の添加成分を加え、SGミルにより十分に分
散混合したのち、(B)を配合処方どおりの比率で混合
撹拌し、これに(C)の溶剤を加えて再び撹拌混合する
方法で調製した。
【0032】(2) ローラー塗装作業性の評価 調製した各下塗塗料組成物を5℃の試験室中で、中毛ウ
ールローラーを用いて塗装をおこないその作業性を評価
した。その結果(塗材粘度と塗装作業性の関係)を表3
に示した。なお、塗装作業性の評価は次の基準によって
判定した。 ○ :滑らかに軽く塗れる △ :重い感じで、やや塗りにくい × :非常に重く、塗りにくい ××:ローラー塗装不可能
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】実施例11〜23、比較例6〜13 (1) 塗り床の塗装 アクリル樹脂系塗材〔日本ペイント(株)製“クリンカ
ラーA”〕を所定の塗布量で塗装し、自然乾燥後に11
0℃で5時間加熱乾燥する塗布・乾燥工程を反復して厚
さ 1.5〜2mmの積層塗膜を形成した。得られた積層塗膜
を旧塗膜とし、この旧塗膜面に実施例1〜10および比較
例1〜5の各下塗塗料組成物をウールローラーで塗布
し、常温に18時間放置して乾燥させたのち更に上塗材
をウールローラーで塗布した。
【0037】上塗材としては、下記の樹脂系塗料を用い
た。 U:ウレタン樹脂系塗材(トルエン、キシレン、酢酸ブ
チル等を含有)〔日本ペイント(株)製“クリンカラー
U”〕 E:エポキシ樹脂系塗材(トルエン等を含有)〔日本ペ
イント(株)製“クリンカラーE”〕(トルエン、メチ
ルイソブチルケトン等を含有する専用シンナーで10%
希釈) A:アクリル樹脂系塗材(トルエン、酢酸エチル等を含
有)〔日本ペイント(株)製“クリンカラーA”〕(キ
シレン等を含有する専用シンナーで5%希釈)
【0038】(2) 旧塗膜の溶解、膨潤軟化性の評価 上記のようにして下塗りおよび上塗り塗装を施した試片
につき、旧塗膜の溶解、膨潤軟化性を塗膜硬度と歩行性
によって評価した。その結果を表4〜表6に示した。な
お、塗膜硬度の測定は、塗膜面に直径Dの微小円球を押
しあてて20kgの力を30秒間負荷したのち、塗膜につ
いた凹みの直径dを計測する。そして、下記のブリネル
硬度計算式を用いて押し込み硬度P/Sを算出する。こ
の値が80kg/cm2以上で歩行領域であれば実用可能と評
価される。 P/S=2P/πD (D−√D2-d2)
【0039】また、歩行性の評価は、次の基準に基づい
て判定した。 ○ :全く支障なし ○△:やや柔らかさを感じるが、実用上問題ない △ :歩くと薄く足跡がつく × :全く歩けない、柔らかくて足跡がはっきり残る
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】表4〜6の実施例と比較例を対比して明ら
かなように、本発明の下塗塗料組成物を塗り床面に塗布
することにより旧塗膜を溶解、膨潤軟化する現象を伴わ
ずに塗り重ね補修することが可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば旧塗膜を
溶解、膨潤軟化させることのない塗り床用下塗塗料組成
物を提供することができる。また、本発明の施工方法に
従えば耐溶剤性に乏しい一液型塗材で塗装された床材に
対しても剥離工事や特殊なコテ塗り等の手段を必要とせ
ず、極く簡便な塗装方法を用いて円滑に補修塗装をおこ
なうことができるから、工期の大幅短縮、工費の低減
化、作業操作の簡素化など多くの効果が期待できる。さ
らに、本発明を適用した場合には各種反応型の上塗材の
使用が可能となるため、耐薬品性や耐摩耗性に優れる塗
り床を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 163/00 - 163/10 B05D 7/00 C09D 5/00 E04F 15/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)〜(C)を主成分とする
    塗膜が形成された塗り床用下塗塗料組成物。 (A)ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂および/ま
    たはビスフェノールF型液状エポキシ樹脂 (B)無溶剤型ポリアミンおよび/または無溶剤型ポリ
    アミドアミン (C)溶解性パラメーター(δ)10以上で、沸点13
    0℃以下のアルコール系溶剤
  2. 【請求項2】 請求項1記載の(A)〜(C)を主成分
    とする塗り床用下塗塗料組成物を旧塗膜面に塗布、乾燥
    して下塗塗膜を形成し、該下塗塗膜面に上塗材を塗布す
    ることを特徴とする塗り床材の補修施工方法。
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