JP7281322B2 - 被膜形成方法 - Google Patents
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Description
1. 基材に対し、第1被覆材を塗付した後、第2被覆材を塗付して被膜を形成する被膜形成方法であって、
上記第1被覆材は、樹脂成分、及び脂肪族炭化水素溶剤を含み、不揮発分が60重量%以下、不揮発分に対する樹脂成分比率が50重量%以上であり、
上記第1被覆材の樹脂成分は、エポキシ樹脂とアミン硬化剤を含み、
上記エポキシ樹脂と上記アミン硬化剤との混合比率[(アミン硬化剤の配合量/アミン硬化剤の活性水素当量)/(エポキシ樹脂の配合量/エポキシ樹脂のエポキシ当量)]が、0.6~1.5であり、
上記第2被覆材は、樹脂成分、水、及び分配係数-1.0以上1.3以下の溶剤を含み、粘度が2Pa・s以下である
ことを特徴とする被膜形成方法。
本発明では、第1被覆材の塗付・乾燥後に、第2被覆材を塗付する。第2被覆材としては、樹脂成分、水、及び分配係数3.0以下の溶剤を含み、粘度が2Pa・s以下であるものを使用する。このような第2被覆材は、水系上塗材として使用でき、塗装作業性が良好であり、薄く均一な被膜を形成することができる。
これに対し、本発明では、第2被覆材が特定分配係数の溶剤を含むため、第2被覆材の被膜が均一となり、仕上り良好な状態を安定的に得ることができる。
○第1被覆材1
エポキシ樹脂{フェノールノボラック型ビスフェノールAエポキシ樹脂溶液、固形分50重量%、エポキシ当量(固形分)800g/eq}、脂肪族炭化水素含有混合溶剤(ミネラルスピリット)、石油系溶剤(混合アニリン点14℃)、及び添加剤(増粘剤、分散剤、消泡剤)を含む主剤に、アミン硬化剤{脂肪族ポリアミドアミン、固形分70重量%、活性水素当量(固形分)120g/eq}を混合し、第1被覆材1を作製した。第1被覆材1の不揮発分は37重量%、不揮発分に対する樹脂比率は98重量%、溶剤総量に対する脂肪族炭化水素溶剤の比率は32重量%であった。
エポキシ樹脂(同上)、着色顔料(酸化チタン)、脂肪族炭化水素含有混合溶剤(同上)、石油系溶剤(同上)、及び添加剤(同上)を含む主剤に、アミン硬化剤(同上)を混合し、第1被覆材2を作製した。第1被覆材2の不揮発分は43重量%、不揮発分に対する樹脂比率は76重量%、溶剤総量に対する脂肪族炭化水素溶剤の比率は43重量%であった。
エポキシ樹脂(同上)、脂肪族炭化水素含有混合溶剤(同上)、石油系溶剤(同上)、及び添加剤(同上)を含む主剤に、アミン硬化剤(同上)を混合し、第1被覆材3を作製した。第1被覆材3の不揮発分は28重量%、不揮発分に対する樹脂比率は98重量%、溶剤総量に対する脂肪族炭化水素溶剤の比率は46重量%であった。
○第2被覆材1
樹脂エマルション(アクリルシリコン樹脂エマルション、固形分50重量%)200重量部に対し、着色顔料(酸化チタン)60重量部、溶剤1(ジエチレングリコールモノブチルエーテル、分配係数0.3)8重量部、増粘剤1重量部、消泡剤1重量部を均一に混合し、さらに水を加えて、粘度1.0Pa・s(測定温度5℃)の第2被覆材1を得た。
樹脂エマルション(同上)200重量部に対し、着色顔料(同上)60重量部、溶剤2(エチレングリコールモノブチルエーテル、分配係数0.8)8重量部、増粘剤1重量部、消泡剤1重量部を均一に混合し、さらに水を加えて、粘度1.0Pa・s(測定温度5℃)の第2被覆材2を得た。
樹脂エマルション(同上)200重量部に対し、着色顔料(同上)60重量部、溶剤3(ベンジルアルコール、分配係数1.1)8重量部、増粘剤1重量部、消泡剤1重量部を均一に混合し、さらに水を加えて、粘度1.0Pa・s(測定温度5℃)の第2被覆材3を得た。
樹脂エマルション(同上)200重量部に対し、着色顔料(同上)60重量部、溶剤4(トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、分配係数1.5)8重量部、増粘剤1重量部、消泡剤1重量部を均一に混合し、さらに水を加えて、粘度1.0Pa・s(測定温度5℃)の第2被覆材4を得た。
樹脂エマルション(同上)200重量部に対し、着色顔料(同上)60重量部、溶剤5(2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート、分配係数3.5)8重量部、増粘剤1重量部、消泡剤1重量部を均一に混合し、さらに水を加えて、粘度1.0Pa・s(測定温度5℃)の第2被覆材5を得た。
樹脂エマルション(同上)200重量部に対し、着色顔料(同上)60重量部、溶剤6(2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジイソブチレート、分配係数4.9)8重量部、増粘剤1重量部、消泡剤1重量部を均一に混合し、さらに水を加えて、粘度1.0Pa・s(測定温度5℃)の第2被覆材6を得た。
樹脂エマルション(同上)200重量部に対し、着色顔料(同上)60重量部、溶剤7(フタル酸ジブチル、分配係数4.7)8重量部、増粘剤1重量部、消泡剤1重量部を均一に混合し、さらに水を加えて、粘度1.0Pa・s(測定温度5℃)の第2被覆材7を得た。
アクリル樹脂の既存被膜を有するスレート板に対し、第1被覆材を塗付け量150g/m2にて刷毛塗りし、160分乾燥後、第2被覆材を塗付け量150g/m2にて刷毛塗りし、24時間乾燥させた。塗装及び乾燥は、全て5℃環境下にて行った。以上の方法で得られた試験体の外観を目視にて確認した。評価は、均一な被膜が形成されたものを「AA」、被膜が不均一となったものを「E」とする6段階(優:AA>A>B>C>D>E:劣)で行った。使用した第1被覆材と第2被覆材の組合せ、及び試験結果を表1に示す。
Claims (1)
- 基材に対し、第1被覆材を塗付した後、第2被覆材を塗付して被膜を形成する被膜形成方法であって、
上記第1被覆材は、樹脂成分、及び脂肪族炭化水素溶剤を含み、不揮発分が60重量%以下、不揮発分に対する樹脂成分比率が50重量%以上であり、
上記第1被覆材の樹脂成分は、エポキシ樹脂とアミン硬化剤を含み、
上記エポキシ樹脂と上記アミン硬化剤との混合比率[(アミン硬化剤の配合量/アミン硬化剤の活性水素当量)/(エポキシ樹脂の配合量/エポキシ樹脂のエポキシ当量)]が、0.6~1.5であり、
上記第2被覆材は、樹脂成分、水、及び分配係数-1.0以上1.3以下の溶剤を含み、粘度が2Pa・s以下である
ことを特徴とする被膜形成方法。
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JP2012210605A (ja) | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Dainippon Toryo Co Ltd | 建造物外壁面の親水性防汚処理方法及び建造物 |
JP2015520785A (ja) | 2012-04-30 | 2015-07-23 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 水性塗装剤用低vocグリコールエーテル造膜助剤 |
JP2016163878A (ja) | 2015-02-27 | 2016-09-08 | ベック株式会社 | 被膜形成方法 |
JP2017074578A (ja) | 2015-03-04 | 2017-04-20 | ベック株式会社 | 被膜形成方法 |
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