JP5378043B2 - 鉄塔支持型煙突解体工法 - Google Patents

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本発明は、筒身が鉄塔に支持され、筒身内に耐火材がライニングされた鉄塔支持型煙突解体工法に関するものである。
従来、耐用年数の過ぎた煙突の解体には、その煙突の周囲に足場を組み、煙突上部より順次切断してブロックとし、これを大型のクローラクレーンで地上まで吊り降ろしていく工法が一般的である。
しかし、クレーンの揚程能力には限界があり、煙突高さが150m以上では、基本的にクローラクレーンでは対応が不可能である。また鉄塔の周囲に足場を組むため十分な安全対策が必要となり、コスト面も多大になると共に、クローラクレーンの据付地盤を広範囲に地盤改良することが必要である。さらに、クローラクレーンのリース料は高価で、1年程度前に手配する必要があり、しかも解体中は天候の影響を受けやすいため、作業できない日もあり、解体工事期間を余裕をもって設定しなければならず、益々費用が嵩んでしまう問題がある。
そこで、特許文献1に示されるように、内面に耐火材が内張りされた筒身と、鉄塔との係合を外し、筒身をジャッキ装置により支持して筒身の下部を所定長さ切断して除去した後、筒身を降下させ、これを順次繰り返して筒身を下部から除去していき、同時に鉄塔にタワークレーンを設置して鉄塔を上部から順次解体・除去する解体方法が提案されている。
特開2001−159249号公報 特開平8−218620号公報
しかしながら、特許文献1では筒身をその内面に内張りされた耐火材ごと切断するために、高温プラズマアークトーチにて切断するとしているが、耐火材の筒身高さが150m級では、筒身径が4m以上あり、耐火材の厚さも8cm程度あり、これを高温プラズマアークトーチにて切断するのは現実的に困難である。
そこで、特許文献2に示されるように、解体する煙突の上部に重機固定板を載せ、その重機固定板に設置した重機で煙突の上部を破砕しながら、上部から解体する工法となるが、筒身高さが150mであり、また筒身を支持する鉄塔も130mもあり、クレーン等で重機を煙突の上部に設置することは困難である。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、クレーンの揚程能力や吊り上げ能力に左右されないで、一定の信頼性と安全性が図れ、しかも高所作業を極力を少なくして解体が行える鉄塔支持型煙突解体工法を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、筒身の周囲が鉄塔に支持され、筒身の内面に耐火材がライニングされた鉄塔支持型煙突解体工法において、筒身内に重機を載せた耐火材撤去用ワークステーションを立ち上げると共にそのワークステーションのマストを順次継ぎ足して耐火材撤去用ワークステーションを筒身内の上部に位置させ、その状態で重機にて筒身の内面の耐火材を撤去し、以後順次マストを取り外して耐火材撤去用ワークステーションを所定高さ降下させてその位置の筒身の内面の耐火材を撤去し、以下これを繰り返して筒身内の耐火材を撤去し、その後、筒身を筒身撤去用ワークステーションで昇降可能に支持しつつ筒身の下部から所定長さ切断除去して筒身を除去し、しかる後、鉄塔内に鉄塔用クレーンを立ち上げて鉄塔を上部から解体していくことを特徴とする鉄塔支持型煙突解体工法である。
請求項2の発明は、筒身の排ガスを導入する開口にシリンダ受梁を設置し、そのシリンダ受梁の上方に、重機を載せた耐火材撤去用ワークステーションを構築し、そのワークステーションの下部にユニット用マストを接続すると共にシリンダ受梁の下部に昇降用シリンダを設け、前記ユニット用マストの下部に接続用マストを接続すると共にその接続用マストを昇降用シリンダで持ち上げて耐火材撤去用ワークステーションを上方に持ち上げ、順次接続用マストを継ぎ足すと共に昇降用シリンダで持ち上げて耐火材撤去用ワークステーションを筒身上部まで立ち上げる請求項1記載の鉄塔支持型煙突解体工法である。
請求項3の発明は、耐火材撤去用ワークステーションを筒身の上部まで立ち上げた後、重機にて筒身の内面の耐火材を撤去し、その耐火材の廃材をマスト内に設けたダストシュートを通して筒身の下部へ落下させて除去する請求項2記載の鉄塔支持型煙突解体工法である。
請求項4の発明は、耐火材撤去用ワークステーションには、重機で撤去された耐火材の廃材をダストシュートへ案内するホッパがマスト周りに移動可能に設けられる請求項3記載の鉄塔支持型煙突解体工法。
請求項5の発明は、重機にて筒身の内面の所定高さの耐火材を撤去したのち、下方のマストの接続用マストを取り外し、耐火材撤去用ワークステーションを接続用マスト分下方に降下させてその位置の耐火材を撤去し、以後耐火材撤去用ワークステーションを降下させて下方の耐火材を順次撤去していく請求項3記載の鉄塔支持型煙突解体工法である。
請求項6の発明は、耐火材を除去した後、筒身に筒身撤去用のワークステーションを取り付け、筒身を2〜3mの間隔で切断しながら除去すると共に筒身をジャッキで降下させていく請求項1記載の鉄塔支持型煙突解体工法である。
本発明によれば、重機を載せた耐火材撤去用ワークステーションを筒身上部まで立ち上げて筒身内にライニングされた耐火材を上部から撤去し、その後筒身を下部から除去することで、鉄塔支持型煙突を安全にしかも大型クローラクレーンを用いずに解体できるという優れた効果を発揮するものである。
本発明において、鉄塔支持型煙突解体工法を示し、図1(a)は、解体する鉄塔支持型煙突の全体構成を示し、図1(b)は、重機を載せた耐火材撤去用ワークステーションを筒身内の上部に位置させて耐火材を撤去する状態を示す図である。 本発明において、耐火材撤去後の筒身を解体する手順を示し、図2(a)は、筒身撤去用のワークステーションにて筒身を昇降可能に支持した状態を示し、図2(b)は筒身を第2支持点まで撤去した状態を示す図である。 本発明において、筒身を上部解体する手順と鉄塔の解体手順を示し、図3(a)は、筒身を上部まで撤去した状態を示し、図3(b)は鉄塔を除去すべく、鉄塔を上部から解体すべく鉄塔用クレーンを立ち上げた状態を示す図である。 鉄塔を解体する状態を示し、図4(a)は、鉄塔解体と共に鉄塔用クレーンを降下させ、油圧式クレーンで鉄塔用クレーンの解体撤去する状態を示し、図4(b)は、油圧式クレーンで鉄塔を脚部まで解体撤去する状態を示す図である。 本発明において、筒身内に重機を載せた耐火材撤去用ワークステーションを頂部まで持ち上げる手順を示し、図5(a)は、筒身の開口にシリンダ受梁を取り付けた状態を示し、図5(b)は、重機を載置した解体ステージをマストと共に上昇させた状態を示す図である。 同じく筒身内に重機を載せた耐火材撤去用ワークステーションを頂部まで持ち上げる手順を示し、図6(a)は、重機を載置した解体ステージを上昇させてホッパステージを組み立てる状態を示し、図6(b)は、重機を載置した解体ステージをマストと共にさらに上昇させて耐火材撤去用ワークステーションを形成した状態を示す図である。 本発明において、筒身内に重機を載せた耐火材撤去用ワークステーションを頂部まで持ち上げて重機により耐火材を撤去している状態を示す図である。 本発明において、重機により耐火材を撤去している際に筒身下部での廃材の処理を示す図である。 本発明において、耐火材を撤去した後の筒身を下部から除去する手順を示す図である。
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
先ず解体する鉄塔支持型煙突10の全体構成を図1(a)により説明する。
図1(a)において、11は鋼製の筒身で、基礎12上に鋼管を順次つないで形成され、その筒身11の内面に耐火材13(図7参照)がライニングされている。この筒身11の周囲の基礎12上には鉄塔14が設けられており、筒身11と鉄塔14とが、第1〜第5支点15a〜15eで連結されて鉄塔支持型煙突10が構成される。鉄塔14は、四本の外周鉄骨16をトラス部材17で連結して構成されている。
筒身11は、例えば、高さが150m、直径が4.4m、鋼管重量が164トン、耐火材重量が377トンであり、鉄塔14は高さ135m、外周鉄骨16の下部の間隔28m、上部間隔7.5m、総重量336トンである。
筒身11には、ボイラなどからの排煙ダクトと接続する開口18が形成されており、解体時には、この開口18が保護カバー19で閉じられた状態にある。
また、筒身11には螺旋階段20が設けられ、鉄塔14には、回廊23が設けられている。
さて図1(b)〜図4(b)は、図1(a)に示した鉄塔支持型煙突10の解体工法の概要を示したものであり、図1(b)は、筒身11の上部から耐火材を撤去すべく、筒身11内に、重機21を載せた耐火材撤去用ワークステーション22を立ち上げると共にそのワークステーション22のマスト38を順次継ぎ足してワークステーション22を筒身11内の上部に位置させた状態を示し、図2(a)は、耐火材撤去後に鋼管のみとなった筒身11を下部から切断除去すべく筒身撤去用ワークステーション24にて昇降可能に支持した状態を示し、図2(b)は、筒身11の下部を除去して筒身11を下げた状態を示し、図3(a)は、筒身11の上部まで切断除去した状態を示し、図3(b)は、鉄塔14を上部から解体すべく鉄塔用クレーン25を立ち上げた状態を示し、図4(a)は、鉄塔解体と共に鉄塔用クレーン25を降下させ、油圧式クレーン26で鉄塔用クレーン25の解体撤去する状態を示し、図4(b)は、油圧式クレーン26で鉄塔14を脚部まで解体撤去する状態を示している。
このように、本発明の解体工法は、先ず筒身11にライニングされた耐火材13を重機21にて筒身11上部から下部にかけて撤去し、次に耐火材13が撤去された筒身11を下部からだるま落としの要領で順次解体し、次に鉄塔用クレーン25で鉄塔14を上部から解体することで、作業効率の良い解体が行える。
以下この本発明の鉄塔支持型煙突解体工法を詳細に説明する。
先ず、図1(b)に示すように、鉄塔14内に筒身11の開口18の高さまで作業足場30を組み上げ、開口18を利用して筒身11にシリンダ受梁31を開口18を跨ぐように設置し、固定する。また、作業足場30内に筒身11内からのダストを吸引する集塵機32を設置しておく。
この状態で、図5(a)に示すように、シリンダ受梁31の下部に、4本のマスト昇降用シリンダ33を取り付け、昇降用シリンダ33のロッド34の先端にマスト枠35を取り付けておく。シリンダ受梁31の上面には、解体ステージ36を載置し、その解体ステージ36の下部に、シリンダ受梁31の開口37を通して形鋼とトラス部材からなるユニット用マスト38uを取り付ける。
また、このユニット用マスト38u内には、ダストシュート39を取り付けておく。
一方、筒身11には、工事用穴40が形成され、筒身11内の基礎12上に、基礎マスト41が設置されると共に、筒身11内にマスト接続用足場42が設置される。また筒身11の外側にはマスト供給用架台43を設置され、マスト接続用足場42とマスト供給用架台43とが、工事用穴40を通してステージ44が掛け渡される。
ステージ44上には、移動台車45が設けられ、その台車45でユニット用マスト38uに接続する接続用マスト38sを移動できるようになっている。
接続用マスト38sを、解体ステージ36の下部のユニット用マスト38uに接続する前に、クレーン(図示せず)にて作業足場30上に重機21を載せ、重機21を自走させて、解体ステージ36上に移動させる。
ユニット用マスト38uへの接続用マスト38sの接続は、先ず移動台車45上の接続用マスト38sを移動台車45で移動して、接続用マスト38sを基礎マスト41上にセットすることで位置合わせができ、この状態で、昇降用シリンダ33のロッド34を伸張させてマスト枠35を降下させる。これによりマスト枠35は、接続用マスト38sを嵌入しながらステージ44まで降下され、マスト枠35と接続用マスト38sの下端とを係合する。その後、接続用マスト38sを昇降用シリンダ33で若干持ち上げて、接続用マスト38sの上端をユニット用マスト38uの下端の接続位置に合わせた後、これらをボルト等で接続してマスト38とする。またその際、マスト38内のダストシュート39も適宜接続する。
ユニット用マスト38uと接続用マスト38sを接続後、昇降用シリンダ33のロッド34を縮退させると、重機21を載置した解体ステージ36がマスト38と共に上昇して、図5(b)に示した状態となる。
この図5(b)の状態のとき、マスト38内のダストシュート39の上端がシリンダ受梁31の上面に位置しており、シリンダ受梁31上でユニット用マスト38にホッパステージ46を取り付ける。さらに昇降用シリンダ33のロッド34を縮退させると、図6(a)の状態となり、この状態でシリンダ受梁31上でユニット用マスト38に昇降ステージ47を取り付ける。
これにより重機21を載置して解体作業エリア22aとなる解体ステージ36と、撤去した耐火材を処理する廃材処理エリア22bとなるホッパステージ46と、作業員の待避・昇降エリア22cとなる昇降ステージ47とからなる耐火材撤去用ワークステーション22が形成される。
昇降ステージ47を取り付けた後、昇降用シリンダ33のロッド34を図6(b)に示すように縮退させ、その状態でマスト38を解体ステージ36にピンなど(図示せず)で係合し、マスト枠35とマスト38の係合を解除し、新たに接続する接続用マスト38sをマスト38の直下に移動台車45で移動して、上述した手順でマスト38に接続用マスト38sを接続し、昇降用シリンダ33で、マスト38を持ち上げ、以下順次接続用マスト38sを接続して耐火材撤去用ワークステーション22を筒身11の頂部まで立ち上げていく。耐火材撤去用ワークステーション22を筒身11の頂部まで立ち上げる間に、筒身11の内面に付着しているダストを掻き取り除去し、さらに水による洗浄を行うようにする。
耐火材撤去用ワークステーション22を筒身11の頂部まで立ち上げたならば、マスト38を、シリンダ受梁31に固定し、シリンダ受梁31でワークステーション22を保持する。またマスト接続の際に位置合わせに用いた基礎マスト41は適宜撤去しておく。
図7は、耐火材撤去用ワークステーション22を筒身11の頂部まで立ち上げ、重機21により筒身11にライニングされた耐火材13を解体している状態を示し、図8は、解体した耐火材を筒身11の下部で撤去している状態を示す。
筒身11の内面の耐火材13の解体には、重機21のアーム21aの先端に取り付けたブレーカ21bにより解体する。
この際、解体ステージ36の外周と筒身11間には、破砕した耐火材の廃材13aをマスト38内のダストシュート39までガイドするガイドシュート50が設けられ、またそのガイドシュート50が、筒身11の内周に沿って移動可能に設けられている。
またホッパステージ46にはワイヤ51を介してゴンドラ52が昇降自在に設けられている。このゴンドラ52は、耐火材撤去用ワークステーション22とシリンダ受梁31間を昇降でき、作業員が作業足場30から耐火材撤去用ワークステーション22までゴンドラ52で移動できるようになっている。
重機21のブレーカ21bで撤去された耐火材の廃材13aは、ガイドシュート50に落下し、ダストシュート39に案内され、ダストシュート39から下方に落下させて回収する。
また耐火材13の破砕撤去中は、粉塵が発生するため、事前に耐火材13に給水を施し、粉塵が舞い上がらないようにする。
ダストシュート39に導入された廃材13aは、ダストシュート39内を落下し、図8に示すように筒身11の下部に設置した受けホッパ53に落下し、これをシャベル付きの重機54で順次掻き出して処理する。
なお、筒身11の高さが150mであり、ダストシュート39内を廃材13aが自由落下すると加速度がつくため、ダストシュート39内には、廃材13aの自由落下を防止するように多段にネットなどを設けて落下速度を低減するようにする。
また、作業足場30内に設けた集塵機32にホースを取り付け、シリンダ受梁31上の開口18からホースを筒身11内に臨ませて、筒身11内で飛散しているダストを吸引除去するようにする。
重機21により筒身11内の一定高さの耐火材13を除去したならば、昇降用シリンダ33のロッド34を伸張してマスト38の下端をステージ44まで下げることで、重機21と共に耐火材撤去用ワークステーション22が下がり、その位置で耐火材13を撤去する。
また、マスト38は、シリンダ受梁31に固定し、最下部の接続用マスト38sを取り外して移動台車45に載せて筒身11外に搬出する。
このように順次耐火材撤去用ワークステーション22を下げて筒身11の耐火材13を撤去すると共に接続用マスト38s及びダストシュート39を順次取り外すことで、最終的には解体ステージ36がシリンダ受梁31まで下がり、全ての耐火材が除去される。
耐火材の除去後は、重機21を作業足場30に移動し、クレーンにて地上に降ろし、また耐火材撤去用ワークステーション22、マスト38、昇降用シリンダ33を全て撤去して鋼製のみの筒身11とする。
次に、図2(a)〜図3(a)で示したように筒身11の外側に筒身重量を支持する筒身撤去用ワークステーション24を構築し、筒身撤去用ワークステーション24にて筒身11を降下させながら、筒身11の下部から順次切断撤去する工法を説明する。
図9は、筒身11を筒身撤去用ワークステーション24で支持しながら筒身11をだるま落としの要領で除去する例を示したものである。
先ず筒身撤去用ワークステーション24は、筒身11の周りの基礎12上に設置した油圧ジャッキ56からなり、その油圧ジャッキ56のロッド57の先端に筒身11を支持する支持治具60を取り付ける。
この際、筒身11と鉄塔14とを連結する第1〜第5支点15a〜15eを解除しておく。
支持治具60は、図9(a)に示すように油圧ジャッキ56のロッド57を伸張させた状態で、筒身11を支持するようにし、その状態で、筒身11の下部を順次2〜3mの高さで切断し(図9(b))、その筒身切断部11bを除去した後、油圧ジャッキ56のロッド57を切断した長さ分、縮退させて筒身11を降下させ(図9(c))、以下これを繰り返して順次2〜3mの高さで切断していき、図9(d)に示すように油圧ジャッキ56のロッド57の最終縮退分の筒身切断部11bを除去し、図9(e)に示すように油圧ジャッキ56のロッド57を最終縮退位置まで縮退させた後、支持治具60を筒身11から取り外し(図9(f)、油圧ジャッキ56のロッド57を図9(g)のように伸張させ、図9(a)に示すように支持治具60を筒身11に取り付け、以下同様に順次筒身11の下部を切断除去するようにする。
この際、筒身11の外周に取り付けられている螺旋階段20も適宜取り外す。
この筒身撤去用ワークステーション24による筒身11の除去は、油圧ジャッキ56のロッド57のストロークにもよるが、極力第1〜第5支点15a〜15eを単位として除去するようにすることで、支持治具60の筒身11への支持が簡単に行える。
すなわち、図2(a)に示すように支持治具60を第1支持点15a(高さ31.8m)の下部に取り付けて第1支持点15aの下方の筒身11を図2(b)のように除去し、次に支持治具60を第2支持点15bの下部に取り付けて、第2支持点15b以下の筒身11を除去し、以下順次第5支持点15eまで支持治具60を順次取り付けて、最終的に図3(a)に示すように上部の筒身11まで順次下げて除去するようにする。
この筒身11の解体が終了したならば、鉄塔用クレーン25を、その鉄塔14の頂部までマスト25aが起立するように立ち上げて図3(b)の鉄塔14を上部から撤去し、さらに鉄塔14を所定高さまで解体したならば、図4(a)に示すように、油圧式クレーン26で鉄塔用クレーン25を解体撤去し、図4(b)に示すように、油圧式クレーン26で鉄塔14を脚部まで解体撤去する。
11 筒身
13 耐火材
18 開口
21 重機
22 耐火材撤去用ワークステーション
24 筒身撤去用ワークステーション
25 鉄塔用クレーン
31 シリンダ受梁
33 昇降用シリンダ
38 マスト
39 ダストシュート

Claims (6)

  1. 筒身の周囲が鉄塔に支持され、筒身の内面に耐火材がライニングされた鉄塔支持型煙突解体工法において、筒身内に重機を載せた耐火材撤去用ワークステーションを立ち上げると共にそのワークステーションのマストを順次継ぎ足して耐火材撤去用ワークステーションを筒身内の上部に位置させ、その状態で重機にて筒身の内面の耐火材を撤去し、以後順次マストを取り外して耐火材撤去用ワークステーションを所定高さ降下させてその位置の筒身の内面の耐火材を撤去し、以下これを繰り返して筒身内の耐火材を撤去し、その後、筒身を筒身撤去用ワークステーションで昇降可能に支持しつつ筒身の下部から所定長さ切断除去して筒身を除去し、しかる後、鉄塔内に鉄塔用クレーンを立ち上げて鉄塔を上部から解体していくことを特徴とする鉄塔支持型煙突解体工法。
  2. 筒身の排ガスを導入する開口にシリンダ受梁を設置し、そのシリンダ受梁の上方に、重機を載せた耐火材撤去用ワークステーションを構築し、そのワークステーションの下部にユニット用マストを接続すると共にシリンダ受梁の下部に昇降用シリンダを設け、前記ユニット用マストの下部に接続用マストを接続すると共にその接続用マストを昇降用シリンダで持ち上げて耐火材撤去用ワークステーションを上方に持ち上げ、順次接続用マストを継ぎ足すと共に昇降用シリンダで持ち上げて耐火材撤去用ワークステーションを筒身上部まで立ち上げる請求項1記載の鉄塔支持型煙突解体工法。
  3. 耐火材撤去用ワークステーションを筒身の上部まで立ち上げた後、重機にて筒身の内面の耐火材を撤去し、その耐火材の廃材をマスト内に設けたダストシュートを通して筒身の下部へ落下させて除去する請求項2記載の鉄塔支持型煙突解体工法。
  4. 耐火材撤去用ワークステーションには、重機で撤去された耐火材の廃材をダストシュートへ案内するホッパがマスト周りに移動可能に設けられる請求項3記載の鉄塔支持型煙突解体工法。
  5. 重機にて筒身の内面の所定高さの耐火材を撤去したのち、下方のマストの接続用マストを取り外し、耐火材撤去用ワークステーションを接続用マスト分下方に降下させてその位置の耐火材を撤去し、以後耐火材撤去用ワークステーションを降下させて下方の耐火材を順次撤去していく請求項3記載の鉄塔支持型煙突解体工法。
  6. 耐火材を除去した後、筒身に筒身撤去用ワークステーションを取り付け、筒身を2〜3mの間隔で切断しながら除去すると共に筒身を筒身撤去用ワークステーションで降下させていく請求項1記載の鉄塔支持型煙突解体工法。
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