JP4105937B2 - 煙突内筒解体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は煙突内筒解体装置に係り、煙突内に煙道を区画するために耐火煉瓦を積層して築造された内筒を、煙突解体時に安全かつ確実に解体するために用いられる煙突内筒解体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
平成12年から施行されたダイオキシン類対策特別措置法に基づき、焼却施設から発生する焼却灰に含まれるダイオキシン類の排出基準が強化された。これにより、今後、全国各地の廃棄物焼却施設で改造や建て替えが行われるとともに、ごみ処理施設の広域化計画に伴い廃止される施設も多数見込まれている。このためダイオキシン類等の有害物質に汚染されている廃棄物焼却施設を安全に解体するための技術が求められてきている。特に老朽化した高層煙突等の解体では、内筒壁面に付着したダイオキシン類の有害物質を含むおそれのある焼却灰を、人力を介さずに洗浄し、煙突を安全に解体することが重要である。
【0003】
出願人は、上述した煙突の解体技術に関して想定される複数の問題点を解決した技術、すなわち廃棄物等を焼却した際に、煙突内に付着している有害物質を安全に除去し、さらに煙突全体を安全かつ効率よく解体し、さらにそれら解体材料をリサイクルできるようにした技術として、廃棄物焼却施設の煙突解体システム及び解体方法に関する特許出願を行っている(特願2001−379205出願明細書参照)。また、この出願に類似した先行技術として、有害物質等を扱ったプラントまたは焼却場の煙突解体方法、煙道内洗浄方法及び煙道内解体装置に関する出願がある(特許文献1参照)。
【0004】
この特許文献1には、充填材注入工程により、鉄筋コンクリート造の外筒と耐火煉瓦を積層して築造された内筒との間の空間に充填材としての軽量発泡モルタルを充填することで、外筒と内筒とを一体化させ、内筒壁面の洗浄等を行った後に行われる、ワイヤソー等を用いた煙突の短尺切断加工工程において、耐火煉瓦が落下しないようにして外筒と内筒とが一度に切断される。さらに短尺に切断された、外筒と内筒からなる切断部材が他の作業区画の作業室に移動され、細かく分断される。この移動工程においても、内筒の煉瓦と外筒とは一体の切断部材として取り扱われる。最終的に廃棄物処分工程において、汚染されていない外筒の鉄筋コンクリートは作業場外に搬出され、汚染の程度の高い耐火煉瓦については、汚染廃棄物としてドラム缶詰めして廃棄物処分されるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−328815公報(第6〜7頁記載、図7,図8参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した煙突の解体方法では、鉄筋コンクリート製外筒と、耐火煉瓦製の内筒とを、充填材としての軽量発泡モルタルで一体化するという煙突全高にわたる大がかりな充填材注入工程を必要とする上、一体化された煙突を短尺切断し、さらに細分化して得られる切断片(切断部材)は、コンクリート部分と煉瓦部分とがモルタル部分で混ざった状態にある。このため、コンクリートから再生骨材等のリサイクル材を再生産するためには、さらに切断片から煉瓦を除去する工程が必要となる。このとき煉瓦表面の焼却灰等ははすでに洗浄、除去された状態にあるが、焼却灰が固結していた場合には有害物質が残存している場合もある。このため、無害なコンクリート廃材が多くを占める切断片も、有害物質が残存する可能性のある煉瓦と同等の安全基準を満たす作業区画で取り扱う必要がある。このように、コンクリート材料のリサイクル工程において、設備負担が多くなると言う問題がある。
【0007】
一方、焼却施設稼動時に使用されていた煙突は、高温の煙に曝されていた内筒の煉瓦同士を接着していたモルタル部分の劣化により、モルタル引張強度や接着部分の付着強度が低下している場合が多い。そのため、そのため内筒空間側あるいは外筒と内筒との間の隙間側から、煉瓦をずらすように水平方向力を作用させることで、煉瓦積みの所定範囲を解体できることが確認されている。
【0008】
そこで、本発明の目的は、従来の問題点を解消するとともに、表面に付着した汚染物質が除去された内筒を構成する煉瓦の接着部分を破砕して煉瓦を積み上げた内筒のみを、安全かつ連続的に解体できるようにした煙突内筒解体装置を提供することにある。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は 煙突の外筒空間の平断面中心とほぼ同軸をなして前記外筒空間内に吊持される支持本体と、該支持本体に取り付けられ、その先端で外筒壁面を押圧して前記支持本体を前記外筒空間内で位置保持する複数本のサポート手段と、前記支持本体に連設された胴部内に収容され、前記支持本体の軸線と同軸回転可能な回転軸を有する旋回駆動部と、該旋回駆動部の回転軸端に、該回転軸と直交した水平方向に伸縮可能なスライドジャッキを含む内筒破砕治具からなる破砕駆動部とを備え、前記内筒破砕治具のスライドジャッキを伸長して前記内筒に押圧力を作用させる前記スライドジャッキのロッド往復動作により、前記内筒の煉瓦の継目を破砕することを特徴とする。
【0010】
前記内筒破砕治具の前記内筒に押圧力を作用させる往復動作を、前記旋回駆動部で前記破砕駆動部を旋回させて所定高さにおける内筒一周分にわたって煉瓦の継目を破砕することが好ましい。
【0011】
前記スライドジャッキのロッド伸長により、前記破砕駆動部を前記支持本体の軸線から外方に移動させ、該位置で前記内筒破砕治具により前記内筒に押圧力を作用させて前記内筒の煉瓦の継目を破砕することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の煙突内筒解体装置の一実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1各図は、本発明の煙突内筒解体装置10(以下、解体装置10と記す。)を、解体を予定している煙突1内に吊り込まれた状態(上図)及び解体作業中の状態(下図)を想定して示した全体構成図である。同図上図には、所定位置に保持された作業ステージ4と、この作業ステージ4を利用して煙突1の外壁面1aに沿って立設された架台やぐら5とが示されている。作業ステージ4は装備された昇降ジャッキ(図示せず)により煙突外壁面1aに沿って昇降可能な装置からなり、本発明の解体装置10を内筒空間3に吊り込む工程前に、煙突外壁面1aに沿って煙突頂部1bまでに上昇し、所定高さに位置保持されている。そしてこの作業ステージ4を利用して、煙突頂部1bに取り付けられた支柱サポート6Aを利用して架台やぐら5の支柱6が立設されている。この架台やぐら5の支柱6間に梁7が架設され、梁7の中央位置に取り付けられたロープ車8まで地上の揚重ウインチ(図示せず)から導出されたワイヤロープWが煙突外壁面1aに沿って導かれ、煙突内筒空間3に対象物(たとえば解体装置10)を吊持可能な吊りフックhが装備されている。
【0013】
なお、本明細書では、本発明の煙突内筒解体装置によって解体される「内筒」とは、鉄筋コンクリート等で構築された外筒の内部空間に煙道を区画するために、外筒とわずかな隙間をあけて、所定形状の耐火煉瓦ブロックを(以下、単に煉瓦と記す。)を多数円周状と上下方向に並べて積み上げ、円筒状等に築造した筒体構造を指し、「内筒を解体する」とは、内筒を構成する多数の煉瓦を塊状あるいは個々のブロックに細分することで、筒体構造の原形を崩す行為を指すものとする。また、以下では、内筒を解体するために、「煉瓦の継目を破砕する」等と記しているが、この場合の「破砕」とは、原則として煉瓦間を結合していた結合材としてのモルタル等の強度(引張、付着)を越えて外力を作用させることで、内筒を構成する煉瓦の継目を分断し、煉瓦を塊状あるいは個々のブロックに細分する行為をさし、さらに煉瓦自体の強度が低下している場合に、煉瓦が割裂破壊するような場合も想定している。
【0014】
図1の上図は、解体装置10の上部の支持本体11が頂部開口密閉カバー9内に収容された状態を示した説明図である。解体装置10は、同図に示した状態のようにサポートジャッキ20のロッド22を縮退した状態で煙突底部1cの下部開口1A(図6(a)参照)から内筒空間3に搬入され、上述した煙突頂部1bに組み立てられた架台やぐら5から内筒空間3に垂下されたワイヤロープWの吊りフックhを用いて、揚重ウインチ(図示せず)のワイヤロープWの巻取り操作により、内筒空間3内を煙突頂部1bまで吊り上げられ、蛇腹形状を伸ばした形状が円錐台形状となるような頂部開口密閉カバー9内に収容されている。同図に示した状態からワイヤロープWの巻解き操作により、内筒空間3を降下しながら、順次内筒を構成する耐火煉瓦の継目を破砕するようにして内筒解体作業が進められる。なお、同図に示したように、内筒上端は解体装置10のサポートジャッキ20が外筒壁面1dに確実に支持される高さまで、別手段によって解体しておくことが好ましい。また、サポートジャッキ20の胴部21の全長が煙突頂部1b位置での内筒内径より短い場合には解体装置10全体を煙突底部1cから吊り上げることができるが、サポートジャッキ20のシリンダ胴部21が内筒内径より長い場合には、サポートジャッキ20を取り付けない支持本体11を煙突頂部1bまで引き上げた段階で、作業ステージ4を利用して支持本体11にサポートジャッキ20を取り付けるようにすればよい。
【0015】
図1の下図は解体装置10が降下して、内筒2の解体作業が所定高さまで進行した状態を示した説明図である。支持本体11は、同図に示したように、平面視して120°の等角度をなして(図4参照)支持本体に取り付けられた3本のサポートジャッキ20のロッド22を伸長してロッド先端に取り付けられたストッパ24(後述する。)を外筒壁面1dに当接させることで、支持本体11の軸線が煙突1の断面中心軸線Cとほぼ同軸位置に保持されている。
【0016】
解体装置10の構成及びその動作について、図2各図、図3を参照して説明する。解体装置10は、図2(a)に示したように、柱状をなす支持本体11と、支持本体11に胴部21が保持される複数本のサポート手段としてのサポートジャッキ20と、支持本体11の下面に連設された胴部13内に収容された破砕部旋回駆動部25と、破砕部旋回駆動部25から伝達された回転駆動により旋回するとともに、支持本体11の軸線(中心位置)に直交し、中心から放射方向への伸長可能な伸縮部としてのスライドジャッキ30と、スライドジャッキ30の先端に内筒破砕治具としての破砕ピック42を有する内筒破砕駆動部としての破砕ジャッキ40とから構成されている。
【0017】
支持本体11は、図2(a)に示したように、上端に装置吊り点12を有する六角柱状をなし、その各側面の、上下方向に高さを変えた位置に形成された取付孔に所定ストロークS(図3,図4)で側方にロッド22を伸長可能な3本のサポートジャッキ20の胴部21が120°の角度をなして挿入され水平方向に保持されている。各サポートジャッキ20はそれぞれのロッド22を同期させて伸縮させることができるとともに、各ロッド22を独立して伸縮させることができるような油圧経路(図示せず)が配管されている。各ロッド22の先端には、円板状のベースプレート23と、このベースプレート23と同形でゴム材質からなるストッパ24が装着されており、ロッド22を伸長させた状態で煙突外筒壁面1dをストッパ24で押圧して解体装置10の位置が保持される。
【0018】
支持本体11の下面には破砕部旋回駆動部としての油圧モータ25を収容した胴部13が連設されている。この胴部13内に収容支持された油圧モータ25は、回転軸26が下方を向けて支持本体11の軸線Cと同軸に設置され、回転軸下端には伸縮部としてのスライドジャッキ30が、その胴部31の中央位置を吊持するように固着されている。このときスライドジャッキ30の下面にはスライドレール35が固着され、スライドレール35を介してスライドジャッキ30と平行配置された破砕ジャッキ40がスライドジャッキ30と一体として回転軸に吊持されている。これにより、図2(b)に示したように、スライドジャッキ30と破砕ジャッキ40とは、油圧モータ25の回転動作により、一体として回転軸回りに水平旋回することができる。このとき回転軸には油圧スイベル27が備えられており、スライドジャッキ30、破砕ジャッキ40は旋回時においても、独立して油圧制御によりロッド伸縮動作が可能になっている。
【0019】
破砕ジャッキ40は、図3に示したように、解体装置10が吊持された高さにおける内筒の内径に応じてスライドジャッキ30のロッド32を所定量だけ伸長し、スライドレール35を介して内筒壁面2aに向けてスライドさせることができる。また破砕ジャッキ40は、スライドジャッキ30と同様の油圧シリンダジャッキからなり、ロッド先端には内筒破砕治具としての破砕ピック42が固着されている。破砕ピック42として本実施の形態では、厚鋼板を加工成形した爪状部材が用いられている。この破砕ピック42は、破砕ジャッキ40のロッド41先端による煉瓦破砕操作を効率よく行うことのできる形状、材質であれば特に限定されない。
【0020】
本発明の解体装置10では、後述するように、破砕ピック42を所定ストロークだけ前進後退動作させることで、内筒2を構成する煉瓦の継目を破砕することで、煉瓦を崩して内筒2を解体する。したがって、スライドジャッキ30のロッド32の伸長量を、解体装置10が位置する高さにおける内筒内径と破砕ジャッキ40の破砕ピック42の可動範囲とを考慮して決定し、その位置に破砕ジャッキ40を保持し、ロッド41の伸長を行うことで、内筒内径に応じた解体を行うことができる。さらに破砕ジャッキ40を所定角度だけ旋回させて破砕ピック42による破砕範囲を移動させ、順次円周状に積み上げられた煉瓦を崩して内筒の解体を行う。なお、スライドジャッキ30と破砕ジャッキ40のストロークS1,S2は、本実施の形態ではともに500mm前後に設定され、もっとも伸長した時の破砕ピック42位置の軸線Cからの距離は1400mmとなるように設定されているが、各ジャッキ30,40のロッド31,41のストロークは解体対象となる内筒の直径に応じて適宜設定できることはいうまでもない。
【0021】
支持本体11に関する付帯設備として、支持本体11の上端に複数台のモニターカメラMが所定の視野を確保できるように下方を向けて装備されている。これにより、地上の操作室等(図示せず)において、サポートジャッキ20のロッド先端のストッパ24による外筒壁面1dへの押圧状態と、解体作業の進行状況、煉瓦の残存状態、落下した煉瓦の堆積状態等を確認する遠隔観察が行える。
【0022】
図4は、サポートジャッキ20のロッドの伸長状態と外筒直径との関係を模式的に示した平面図である。図示したように、お互いのなす角度が120°で配置された3本のサポートジャッキ20のロッドを同一量ずつ伸長することで解体装置10の中心軸線を内筒の平断面中心軸線に同軸配置させることができる。すなわち、同図に示したように、各サポートジャッキ20は、ロッド22を最大ストロークSだけ伸長させることで直径が最大(図4の外側の仮想円に相当)となる煙突底部において、解体装置10を外筒壁面1dに確実に支持させることができ、この状態からロッド22を完全に縮退させた状態において、直径が最小(図4の内側の仮想円に相当)となる煙突頂部に至るまで解体装置10を外筒壁面1dに確実に支持させることができる。
【0023】
次に、破砕ピック42を用いた内筒の解体手順について、図5各図を参照して説明する。図5(a)〜(d)は、それぞれ積み上げられた煉瓦を内筒の外側からみた側面図と、対応する断面図とを示している。同図(a)には、煉瓦の継目の破砕前の状態が示されている。この状態で破砕ジャッキ40のロッド41を伸長し、破砕ピック42が内筒壁面に接近するようにし、所定押圧力でロッド41を伸長させることで、積み上げた煉瓦Bを外方に向けて押し抜くように動作する。この押圧力により煉瓦Bの継目のモルタルmにひび割れが発生し、ひび割れが貫通して一体化していた煉瓦Bの継目のモルタルmが破砕され、あるいは煉瓦Bとモルタルmとの付着が切れる。この結果、破砕ピック42で押し抜かれた内筒部分の煉瓦は塊状あるいは個々のブロックに細分化され、崩れるように落下する(図5(b))。次いで、破砕ピック42が内筒の外側位置にある状態で、破砕ジャッキ40を所定角度だけ旋回して側方に移動させる(図5(c))。その状態から破砕ジャッキ40のロッド41を縮退させることで、煉瓦Bの一部を内筒内側に掻き落とすように、煉瓦Bの継目を破砕して崩すことができる(図5(d))。この破砕動作の一連の作業サイクルを内筒全周にわたって行うことで、所定高さでの内筒を解体することができる。このとき塊状あるいは個々のブロックに細分化された煉瓦Bは、煙突底部に落下するので、これらの煉瓦Bを所定タイミングで煙突外に搬出し、リサイクル工程あるいは廃棄物として処理する。以上の手順で解体装置の吊持高さを所定ピッチで降下させることで、煙突内筒を頂部から順次解体していくことができる。
【0024】
本発明の煙突内筒解体装置10を用いた内筒の解体作業の手順及び解体作業のために設けられる設備構成について、図6を参照して説明する。
図6(a)は解体装置10を内筒の頂部まで引き揚げている状態を示している。同図に示したように、煙突底部1bには後に管理エリア70として機能させるために、密閉壁体71で覆って区画するための足場72が組み立てられている。この足場72を利用して図示した作業ステージ4が組み立てられ、作業ステージ4は、装備された昇降装置(図示せず)により、煙突頂部1bまで上昇して頂部の作業足場として利用されている(図6(a))。そして図6(b)に示したように、管理エリア70の近傍には解体作業に必要な各種設備が準備される。足場72を利用して煙突底部1cの周囲を、密閉壁体71で覆うように区画して構築された管理エリア70外の地上部には給電設備73の他、ポンプPを備えた油圧制御設備74が設置される。さらに解体作業中に発生する粉塵を抑えるために散水することが好ましい。その場合、散水処理水は煉瓦表面に残存している焼却灰を含むおそれがあるので、この散水処理水はピット75に集水され、処理水送水経路76を経て管理エリア70外のダイオキシン処理プラント(図示せず)へ排水される。また、管理エリア70内はエリア外に設置された換気装置77の運転により負圧状態に設定されるようになっている。これにより、解体作業中に発生した粉塵が早期に取り除かれる。
【0025】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の煙突内筒解体装置によれば、煙突の内筒を構成している煉瓦を安全かつ確実に細分化して、内筒を迅速に解体することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による煙突内筒解体装置の一実施の形態を示した全体構成図。
【図2】解体装置の一態様(サポートジャッキロッド縮退時)を示した正面図。
【図3】解体装置の一態様(サポートジャッキロッド伸長時)を示した正面図。
【図4】解体装置のサポートジャッキのロッドの伸長状態を示した模式平面図。
【図5】破砕ピックの動作による内筒解体手順を示した説明図。
【図6】本発明の解体装置を用いて行われる煙突の内筒解体作業のための設備を示した模式全体図。
【符号の説明】
1 煙突
1d 外筒内壁面
2 内筒
3 内筒空間
10 煙突内筒解体装置
11 支持本体
20 サポートジャッキ
24 ストッパ
25 旋回駆動部
26 回転軸
30 スライドジャッキ
35 スライドレール
40 破砕ジャッキ
42 破砕ピック

Claims (3)

  1. 煙突の外筒空間の平断面中心とほぼ同軸をなして前記外筒空間内に吊持される支持本体と、該支持本体に取り付けられ、その先端で外筒壁面を押圧して前記支持本体を前記外筒空間内で位置保持する複数本のサポート手段と、前記支持本体に連設された胴部内に収容され、前記支持本体の軸線と同軸回転可能な回転軸を有する旋回駆動部と、該旋回駆動部の回転軸端に、該回転軸と直交した水平方向に伸縮可能なスライドジャッキを含む内筒破砕治具からなる破砕駆動部とを備え、
    前記内筒破砕治具のスライドジャッキを伸長して前記内筒に押圧力を作用させる前記スライドジャッキのロッド往復動作により、前記内筒の煉瓦の継目を破砕することを特徴とする煙突内筒解体装置。
  2. 前記内筒破砕治具の前記内筒に押圧力を作用させる往復動作を、前記旋回駆動部で前記破砕駆動部を旋回させて所定高さにおける内筒一周分にわたって煉瓦の継目を破砕する請求項1記載の煙突内筒解体装置。
  3. 前記スライドジャッキのロッド伸長により、前記破砕駆動部を前記支持本体の軸線から外方に移動させ、該位置で前記内筒破砕治具により前記内筒に押圧力を作用させて前記内筒の煉瓦の継目を破砕する請求項1記載の煙突内筒解体装置。
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