JP5377716B2 - ガスコンロ - Google Patents
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Description
点消火ボタンの操作によりガスバーナの点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を備えた器具栓をガスバーナへガス供給するガス通路に設置するガスコンロにおいて、
ガスバーナ上における調理容器の有無を検知する調理容器検知手段と、
点消火ボタンの操作を阻止するロック手段と、
ロック手段を制御する制御手段とを設け、
上記制御手段は、手動で器具栓の手動開閉弁を開弁させる点火操作が行われるときに調理容器検知手段により調理容器無しが検知されている場合は、手動開閉弁が開弁する前に点消火ボタンを移動阻止してガスバーナへのガス供給を開始しないようにロック手段を制御するものである。
例えば、上記器具栓の手動操作位置を2段階で検出する位置検出手段を設け、
上記ロック手段として、1段目の器具栓手動操作位置より先への点消火ボタンの手動操作を阻止するロックピンを設け、
上記制御手段は、点火操作の際、上記位置検出手段にて1段目の器具栓手動操作位置が検知されたとき、ガスバーナ上の調理容器無しが検知された場合は上記ロックピンによりそれより先には手動操作できないように点消火ボタンの操作を阻止し、調理容器有りが検知された場合は上記ロックピンによる点消火ボタンの操作阻止を解除する制御を行うようにする。
(参考例)
図1に示すように、ガスコンロ1は、矩形箱状のコンロ本体10を有し、コンロ本体10の上面の天板にはガスバーナ11を臨ませ且つ五徳12を配置する2口(複数)のコンロ部13が設けられている。各コンロ部13の中央には、先端の感熱部が鍋等の調理容器Aの底部に接触して調理容器底温度を検出する調理容器温度センサ14が設けられている。この調理容器温度センサ14は、昇降自在に支持されており、そして、図2に示すように、調理容器温度センサ14の基端部には、この調理容器温度センサ14の昇降状態を検知するマイクロスイッチ等のスイッチ手段15が設けられている。スイッチ手段15は、ガスバーナ11上の調理容器Aの有無を検知する調理容器検知手段を構成する。つまり、スイッチ手段15は、五徳12に調理容器Aが無いときは調理容器温度センサ14が上昇位置にあってオフされ(図2(a)参照)、五徳12に調理容器Aが有るときは調理容器温度センサ14が下降位置にあってオンされる(図2(b)参照)。従って、このスイッチ手段15のオンオフ信号よりガスバーナ11上の調理容器Aの有無が検知される。
なお、本例では、元ガス弁24と電磁安全弁25とによりガスバーナ11の点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を構成し、これら元ガス弁24と電磁安全弁25の両方が開弁したときに手動開閉弁の開弁と定義する。
まず、ガスバーナ11の点火操作の際は、点火制御手段81により以下の動作制御を行う。図7のフローチャートを参照して、点火操作を開始するため(S1)、点消火ボタン3を押込んで行くと器具栓2の元ガス弁24が開弁される(S2)。そして、点消火ボタン3の押込みによりマイクロスイッチ5にて1段目の器具栓手動操作位置が検出されると(S3)、制御装置8の電源がオンされて、器具栓2の電磁安全弁25における電磁石25bに電流を印加して励磁し(S4)、また、解除キー9により調理容器無し時の動作が解除されているか否かを認識する(S5)。
また、ガスバーナ11の燃焼中にガスバーナ11上から調理容器Aが退けられると火力を弱火にするので、ガスバーナ11の燃焼中においても調理容器Aが無いときの直火に起因した危険事象を回避することができ、安全性を向上することができる。また、この場合、消火することなく弱火にするので、再点火の煩わしさもなく調理使用時の使い勝手がよい。
本実施形態のガスコンロは、調理容器無し時の安全機能として、閉弁手段(第2ガス遮断弁7)に代えて、点消火ボタン3の手動操作を阻止するロック手段を設けるようにする。
例えば、ロック手段として、点消火ボタン3に対して1段目の器具栓手動操作位置より先には手動操作を阻止するロックピンを設ける。そして、制御手段において、点火操作の際、マイクロスイッチ5にて1段目の器具栓手動操作位置が検知されたとき、ガスバーナ11上の調理容器無しが検知された場合は、上記ロックピンによりそれより先には手動操作できないように点消火ボタン3の操作を阻止する。一方、1段目の器具栓手動操作位置のときガスバーナ11上の調理容器有りが検知された場合は、この時点で上記ロックピンによる点消火ボタン3の操作阻止を解除し、マイクロスイッチ5にて2段目の器具栓手動操作位置が検知されるとガスバーナ11の所定の点火動作を実行させるようにする。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく本発明の範囲内で種々の変更を施すことができる。
例えば、手動開閉弁として、元ガス弁24と電磁安全弁25とのセットで構成したが、電磁安全弁25を廃止して元ガス弁24のみで手動開閉弁を構成してもよい。この場合、ガスバーナ11の失火時には閉弁手段である第2ガス遮断弁7を閉弁させればよい。
また、上記第1、第2ガス遮断弁6,7は、ラッチ式電磁弁に代えて、モータ駆動により開閉されるモータ弁としてもよい。このモータ弁でも、ラッチ式電磁弁と同様に閉弁保持又は開弁保持のための保持電力を必要としないから、電源電力の消費を抑制することができる。
また、閉弁手段としての第2ガス遮断弁7は、器具栓2の下流位置に設けるが、器具栓2の上流位置に設けてもよいし、また、器具栓2内に設けるようにしてもよい。
また、解除キー9は、調理容器検知手段に対して調理容器有り信号を出力させるものか、調理容器検知手段よりも優先される調理容器有り信号を出力するものでもよい。
なお、点消火ボタン3は押込み式に限らず押回し式のものでもよい。
2 器具栓
3 点消火ボタン
5 マイクロスイッチ
6 第1ガス遮断弁
7 第2ガス遮断弁
8 制御装置
9 解除キー
11 ガスバーナ
13 コンロ部
14 調理容器温度センサ
15 スイッチ手段(調理容器検知手段)
24 元ガス弁
25 電磁安全弁
26 ニードル弁
60 絞り弁
61 オリフィス通路
81 点火制御手段
82 火力制御手段
A 調理容器
Claims (2)
- 点消火ボタンの操作によりガスバーナの点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を備えた器具栓をガスバーナへガス供給するガス通路に設置するガスコンロにおいて、
ガスバーナ上における調理容器の有無を検知する調理容器検知手段と、
点消火ボタンの操作を阻止するロック手段と、
ロック手段を制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、手動で器具栓の手動開閉弁を開弁させる点火操作が行われるときに調理容器検知手段により調理容器無しが検知されている場合は、手動開閉弁が開弁する前に点消火ボタンを移動阻止してガスバーナへのガス供給を開始しないようにロック手段を制御するガスコンロ。 - 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
上記器具栓の手動操作位置を2段階で検出する位置検出手段を設け、
上記ロック手段として、1段目の器具栓手動操作位置より先への点消火ボタンの手動操作を阻止するロックピンを設け、
上記制御手段は、点火操作の際、上記位置検出手段にて1段目の器具栓手動操作位置が検知されたとき、ガスバーナ上の調理容器無しが検知された場合は上記ロックピンによりそれより先には手動操作できないように点消火ボタンの操作を阻止し、調理容器有りが検知された場合はこの時点で上記ロックピンによる点消火ボタンの操作阻止を解除する制御を行うガスコンロ。
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