JP5319495B2 - ガスコンロ - Google Patents
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Description
ガスバーナの点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を備えた器具栓をガスバーナへガス供給するガス通路に設置するガスコンロにおいて、
ガスバーナ上における調理容器の有無を検知する調理容器検知手段と、
ガス通路における手動開閉弁よりも下流側に設けてガスバーナへのガス供給を遮断するガス遮断弁と、
点火操作時の動作を制御する点火制御手段とを設け、
上記点火制御手段は、手動で器具栓の手動開閉弁を開弁させる点火操作が行われるとき、調理容器無しが検知されている場合はガスバーナへのガス供給路を遮断して点火させないようにガス遮断弁を閉弁制御し、調理容器有りが検知されている場合は手動で手動開閉弁が開弁された後にガス遮断弁を開弁制御する構成としたものである。
一方、ガスバーナ上に調理容器が有る場合には手動で手動開閉弁が開弁された後にガス遮断弁を開弁制御する。これにより、手動開閉弁からガス遮断弁の間のガス通路内のガス圧力が高圧状態となっていても、ガス遮断弁を開弁制御するときには手動開閉弁が既に開かれて上記ガス通路内のガス圧力が手動開閉弁より上流のガス配管内の圧力と同等な正常圧まで低下されている。従って、ガス遮断弁を開弁制御するときに強いガス圧力がガス遮断弁の閉弁方向に作用することがなく円滑に開弁されてガスバーナの点火を確実に行うことができる。
上記位置検出手段は、手動操作されている器具栓の手動開閉弁が開弁位置となる前の手動操作位置を検出するように設定され、
上記点火制御手段は、調理容器有りが検知されている場合は位置検出手段が上記手動操作位置を検出してから所定時間経過後にガス遮断弁の開弁制御を開始する構成とするのが望ましい。
これにより、使用者の点火操作により位置検出手段が器具栓の上記手動操作位置を検出してから手動開閉弁が開弁されるまでに要する上記所定時間を経過した後にガス遮断弁の開弁動作が開始される。従って、ガスバーナ上に調理容器が有る場合、手動開閉弁からガス遮断弁の間のガス通路内のガス圧力が高圧状態となっていても、ガス遮断弁を開弁制御するときには上記ガス通路内のガス圧力を確実に正常圧に戻すことができる。よって、ガス遮断弁が円滑に開弁されてガスバーナの点火が確実に行われる。
上記点火制御手段は、調理容器有りが検知されている場合はガス遮断弁を開弁制御するまでの間に上記ガス量調整弁を点火に必要な開度に開弁制御する構成とするのが望ましい。
これにより、調理容器有りの場合にガス遮断弁を開弁動作させるまでの待ち時間内に上記ガス量調整弁を点火に必要な開度まで開弁作動させることができる。従って、手動で器具栓の手動開閉弁が操作されてガスバーナの点火操作が行われてからガスバーナが点火されるまでの点火時間が必要以上に遅くなることはない。
図1に示すように、ガスコンロ1は、矩形箱状のコンロ本体10を有し、コンロ本体10の上面の天板には、ガスバーナ11を備える2口のコンロ部13が設けられている。各コンロ部13は、ガスバーナ11の周囲に、五徳12が配置されている。各コンロ部13の中央には、先端の感熱部が鍋等の調理容器Aの底部に接触して調理容器底温度を検出する調理容器温度センサ14が設けられている。この調理容器温度センサ14は、昇降自在にコンロ本体10に支持されている。さらに、図2に示すように、調理容器温度センサ14の基端部には、この調理容器温度センサ14の昇降状態を検知するマイクロスイッチ等の調理容器検知手段15が設けられている。調理容器検知手段15は、五徳12に調理容器Aが無いときは調理容器温度センサ14が上昇位置にあるためオフ状態となっている(図2(a)参照)。また、五徳12に調理容器Aが有るときは調理容器温度センサ14が下降してオン状態となる(図2(b)参照)。従って、この調理容器検知手段15のオンオフ信号よりガスバーナ11上の調理容器Aの有無が検知される。
なお、本実施形態では、元ガス弁24と電磁安全弁25とによりガスバーナ11の点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を構成し、これら元ガス弁24と電磁安全弁25の両方が開弁したときに手動開閉弁の開弁と定義する。
ガスバーナ11の点火操作の際は、点火制御手段81により以下の動作制御を行う。図7のフローチャートを参照して、点火操作を開始するため(S1)、点消火ボタン3を押込んで行くと器具栓2の元ガス弁24が開弁される(S2)。そして、点消火ボタン3の押込みによりマイクロスイッチ5にて1段目の器具栓手動操作位置が検出されると(S3)、制御装置8の電源がオンされて、器具栓2の電磁安全弁25における電磁石25bに電流を印加して励磁する(S4)。
図8のフローチャートを参照して、ガスバーナ11燃焼中は、炎検知具(図示せず)で着火検知されたガスバーナ11の燃焼の間は調理容器検知手段15により調理容器Aの有無が監視される(S31)。そして、調理容器Aがガスバーナ11上から退けられて調理容器無しが検知されると(S32で「No」)、ガス量調整弁6の開閉弁61が閉弁される(S33)。すると、ガス量調整弁6においてガスがオリフィス通路62のみに流通されてガス供給量が絞られる結果、火力調節レバー4の火力設定にかかわらず、ガスバーナ11の火力が小火になる(S34)。これにより、ガスバーナ11の燃焼中においても調理容器無しの状態での大火の直火に起因する危険事象を回避することができ、安全性を向上することができる。また、ガスバーナ燃焼中の鍋振り等で一時的に調理容器Aを持ち上げた場合に小火になるだけで消火されないため、消火により再点火させる煩わしさ等がなく調理使用時の使い勝手がよい。
例えば、上記実施形態では、調理容器有りが検知されている場合、マイクロスイッチ5が2段目の器具栓手動操作位置を検出してから所定時間経過後にガス遮断弁7を開弁制御するが(図7のS17、S18)、器具栓2の手動開閉弁(電磁安全弁25)からガス遮断弁7の間に圧力センサを設け、この圧力センサの検出圧力が一定圧(例えば、上記正常圧)まで低下されていると、ガス遮断弁7を開弁制御するようにしてもよい。これにより、ガス遮断弁7を開弁制御するときには電磁安全弁25からガス遮断弁7の間のガス通路内のガス圧力が確実に上記正常圧となった状態でガス遮断弁7が開弁制御される。従って、ガス遮断弁7が円滑に開弁されてガスバーナ11の点火を確実に行うことができる。
また、電磁安全弁25が開弁した後にマイクロスイッチ5の2段目がオンするように設定して、このマイクロスイッチ5の2段目がオンすると、ガス遮断弁7を開弁制御するようにしてもよい。
また、ガス遮断弁7やガス量調整弁6の開閉弁61は、ラッチ式電磁弁に代えて、モータ駆動により開閉されるモータ弁としてもよい。このモータ弁でもラッチ式電磁弁と同様に閉弁保持又は開弁保持のための保持電力を必要としないので、電源電力の消費を抑制することができる。
また、手動開閉弁として、電磁安全弁25を廃止して元ガス弁24のみで構成してもよい。この場合、ガスバーナ11の失火時にはガス遮断弁7を閉弁させればよい。
また、点消火ボタン3は、押し込み式に限らず、回転式でもよい。
2 器具栓
3 点消火ボタン
5 マイクロスイッチ(位置検出手段)
6 ガス量調整弁
7 ガス遮断弁
11 ガスバーナ
15 調理容器検知手段
24 元ガス弁
25 電磁安全弁
61 開閉弁
62 オリフィス通路
81 点火制御手段
A 調理容器
Claims (3)
- ガスバーナの点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を備えた器具栓をガスバーナへガス供給するガス通路に設置するガスコンロにおいて、
ガスバーナ上における調理容器の有無を検知する調理容器検知手段と、
ガス通路における手動開閉弁よりも下流側に設けてガスバーナへのガス供給を遮断するガス遮断弁と、
点火操作時の動作を制御する点火制御手段とを設け、
上記点火制御手段は、手動で器具栓の手動開閉弁を開弁させる点火操作が行われるとき、調理容器無しが検知されている場合はガスバーナへのガス供給路を遮断して点火させないようにガス遮断弁を閉弁制御し、調理容器有りが検知されている場合は手動で手動開閉弁が開弁された後にガス遮断弁を開弁制御する構成としたガスコンロ。 - 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
上記器具栓の手動操作位置を検出する位置検出手段を設け、
上記位置検出手段は、手動操作されている器具栓の手動開閉弁が開弁位置となる前の手動操作位置を検出するように設定され、
上記点火制御手段は、調理容器有りが検知されている場合は位置検出手段が上記手動操作位置を検出してから所定時間経過後にガス遮断弁の開弁制御を開始する構成としたガスコンロ。 - 請求項1又は2に記載のガスコンロにおいて、
上記手動開閉弁と上記ガス遮断弁との間にガス量調整弁が設けられ、
上記点火制御手段は、調理容器有りが検知されている場合はガス遮断弁を開弁制御するまでの間に上記ガス量調整弁を点火に必要な開度に開弁制御する構成としたガスコンロ。
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