JP2012177547A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガスバーナの点火操作時の手動操作で開弁される手動開閉弁を備える器具栓を設置したガスコンロであっても点火操作の際に調理容器無しに起因した危険事象を確実に回避する。
【解決手段】 ガスコンロ1は、ガスバーナ11の点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁(元ガス弁24及び電磁安全弁25)を備えた器具栓2が設置されている。ガスコンロ1は、ガスバーナ11上における調理容器Aの有無を検知する調理容器検知手段15と、点消火ボタン3の操作を阻止するロック手段と、ロック手段を制御する制御手段とを備える。制御手段は、手動で器具栓2の手動開閉弁を開弁させる点火操作が行われるときに調理容器検知手段15により調理容器無しが検知されている場合は、手動開閉弁が開弁する前に点消火ボタン3を移動阻止してガスバーナ11へのガス供給を開始しないようにロック手段を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスバーナの点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を備えた器具栓を設置したガスコンロにおいて、点火操作の際に調理容器が無いときの直火に起因した危険事象を回避するようにしたガスコンロに関する。
従来、ガスコンロに設置する器具栓が点火操作時の手動操作で開弁される手動開閉弁を備えたものにおいて、ガスバーナへの点火操作の間に調理容器無しが検知された場合はガスバーナを点火させて炎検知されると火力を弱火に制御する技術がある(特許文献1)。
手動開閉式の器具栓を設置するガスコンロでは、器具栓のメカ構造上、点火操作により器具栓が開成されてガスバーナへガス供給されてしまう。そのため、このようなガスコンロにおいて点火操作時に調理容器が無い場合には点火電極を火花放電させずガスバーナを点火させないようにすると、点火操作の間に器具栓の開成によりガスバーナから周囲に生ガスが継続して放出してしまう。
そこで、上記従来例(特許文献1)では、点火操作の際に調理容器無しの状態が検知された場合でもガスバーナからの生ガス流出を防止するためガスバーナを一旦点火させるようにしていた。そして、ガスバーナへの点火直後に火力を弱火にすることで、手等が炎に接触したり着衣の袖等に火が引火する等の調理容器が無いときの直火に起因した危険事象を点火操作時においても回避させるようにしている。
特開2007−46799号公報
しかしながら、従来例(特許文献1)は、調理容器無しの場合でもガスバーナを点火させることからガスバーナ点火の瞬間に調理容器が無い状態での直火に起因した危険事象を完全に回避させるものではない。そのため、手動開閉式の器具栓を設置するガスコンロにあっては、点火操作時に調理容器無しの直火による危険事象を起こさないようにして安全性の更なる向上が望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ガスバーナの点火操作時の手動操作で開弁される手動開閉弁を備える器具栓を設置したガスコンロであっても、点火操作の際に調理容器無しに起因した危険事象を確実に回避するようにしたガスコンロを提供することを課題とする。
本発明に係るガスコンロは、
点消火ボタンの操作によりガスバーナの点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を備えた器具栓をガスバーナへガス供給するガス通路に設置するガスコンロにおいて、
ガスバーナ上における調理容器の有無を検知する調理容器検知手段と、
点消火ボタンの操作を阻止するロック手段と、
ロック手段を制御する制御手段とを設け、
上記制御手段は、手動で器具栓の手動開閉弁を開弁させる点火操作が行われるときに調理容器検知手段により調理容器無しが検知されている場合は、手動開閉弁が開弁する前に点消火ボタンを移動阻止してガスバーナへのガス供給を開始しないようにロック手段を制御するものである。
例えば、上記器具栓の手動操作位置を2段階で検出する位置検出手段を設け、
上記ロック手段として、1段目の器具栓手動操作位置より先への点消火ボタンの手動操作を阻止するロックピンを設け、
上記制御手段は、点火操作の際、上記位置検出手段にて1段目の器具栓手動操作位置が検知されたとき、ガスバーナ上の調理容器無しが検知された場合は上記ロックピンによりそれより先には手動操作できないように点消火ボタンの操作を阻止し、調理容器有りが検知された場合は上記ロックピンによる点消火ボタンの操作阻止を解除する制御を行うようにする。
これにより、ガスバーナの点火操作時にガスバーナ上に調理容器が無い状態ではロック手段によって点消火ボタンが移動阻止されるので、手動開閉弁の開成が阻止される。従って、ガスバーナ上に調理容器が無い状態では、点火操作を行ってもガスバーナへのガス供給が行われることがなくガスバーナが点火されない。また、生ガスがガスバーナから放出されることもない。よって、ガスバーナの点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を備えた器具栓を設けたガスコンロであっても、点火操作の際に調理容器が無いときの直火に起因した危険事象を確実に回避することができる。しかも、生ガスが放出されないから、ガス臭いといった不快感を防止することができる。
以上のように、本発明によれば、手動開閉弁を備えた器具栓を設けたガスコンロであっても、ガスバーナ上に調理容器が無い状態では点火操作を行ってもガスバーナが点火されない。従って、手動式の器具栓を設けたガスコンロにおいて点火操作の際に調理容器が無いときの直火に起因した危険事象を確実に回避することができ、安全性を向上することができる。
調理容器検知機能付きのガスコンロの外観構成を示す正面図である。 調理容器検知手段により調理容器有無を検知する際の動作を説明する模式図である。 調理容器検知機能付きのガスコンロのガス回路構成を示す模式図である。 点消火ボタンに設けたマイクロスイッチの構成を示す側面図である。 点消火ボタンの操作と器具栓の動作との関係を示すタイミングチャートである。 ガス遮断弁を構成するラッチ式電磁弁の構成を示す断面図である。 点火操作時における動作を示すフローチャートである。 ガスバーナ燃焼中における動作を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
(参考例)
図1に示すように、ガスコンロ1は、矩形箱状のコンロ本体10を有し、コンロ本体10の上面の天板にはガスバーナ11を臨ませ且つ五徳12を配置する2口(複数)のコンロ部13が設けられている。各コンロ部13の中央には、先端の感熱部が鍋等の調理容器Aの底部に接触して調理容器底温度を検出する調理容器温度センサ14が設けられている。この調理容器温度センサ14は、昇降自在に支持されており、そして、図2に示すように、調理容器温度センサ14の基端部には、この調理容器温度センサ14の昇降状態を検知するマイクロスイッチ等のスイッチ手段15が設けられている。スイッチ手段15は、ガスバーナ11上の調理容器Aの有無を検知する調理容器検知手段を構成する。つまり、スイッチ手段15は、五徳12に調理容器Aが無いときは調理容器温度センサ14が上昇位置にあってオフされ(図2(a)参照)、五徳12に調理容器Aが有るときは調理容器温度センサ14が下降位置にあってオンされる(図2(b)参照)。従って、このスイッチ手段15のオンオフ信号よりガスバーナ11上の調理容器Aの有無が検知される。
コンロ本体10の正面部には、各コンロ部13のガスバーナ11を点消火させるための点消火ボタン3と、各コンロ部13のガスバーナ11の火力調節を行う火力調節レバー4とが設けられている。点消火ボタン3及び火力調節レバー4は、ガス配管とガスバーナ11との間に配設されてガス配管からガスバーナ11へのガス供給を制御する器具栓2に接続されている。
器具栓2は、点消火ボタン3による点火操作の際に手動で開成されるメカ式の器具栓2である。図3に示すように、器具栓2は、弁筐20内に導入口21から導出口22に連通されたガスの内部通路23が形成されており、内部通路23には、上流側から電磁安全弁25、元ガス弁24、ガス量調節のためのニードル弁26が収納されている。元ガス弁24は、ロッド27の所定位置に固定して取り付けられ、電磁安全弁25は、このロッド27の先端部に押圧可能に配置されている。ロッド27の基端部は、点消火ボタン3のスライダー部30に対向されている。元ガス弁24と電磁安全弁25とは、コイルバネ28,29によって閉弁側(点消火ボタン3の配置側)に付勢されている。従って、点消火ボタン3が押込み操作(点火操作)されていない始端位置にある状態では、元ガス弁24と電磁安全弁25とは弁座に当接された閉弁状態にあり、内部通路23が閉鎖されている。そして、点消火ボタン3が押込み操作(点火操作)されると、元ガス弁24がコイルバネ28の付勢力に抗して弁座から離反されて開弁され、続いて、点消火ボタン3が所定位置まで押込まれると、電磁安全弁25がロッド27に押圧されコイルバネ29の付勢力に抗して弁座から離反されて開弁される。なお、電磁安全弁25は、後端に吸着片25aが取り付けられており、点消火ボタン3が所定の点火位置まで押込まれると、その奥側に配設する電磁石25bが励磁されて吸着片25aが電磁石25bに吸着され開弁保持される。これにより、器具栓2が開成状態に維持され、内部通路23にガスが流れる。
なお、本例では、元ガス弁24と電磁安全弁25とによりガスバーナ11の点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を構成し、これら元ガス弁24と電磁安全弁25の両方が開弁したときに手動開閉弁の開弁と定義する。
図3に示すように、点消火ボタン3には、ハート形のカム溝31とこれに係合する係合子32とからなるハートカム式のプッシュプッシュ機構が設けられ、点消火ボタン3を終端位置まで押込んだ後に押圧を解くと、点消火ボタン3が始端位置の手前の保持位置に係止される。点消火ボタン3の保持位置では、元ガス弁24は開弁保持され、一方、電磁安全弁25はロッド27による押圧が解かれるが、吸着片25aがコイルバネ29に抗して電磁石25bに吸着保持されて開弁保持される。
ニードル弁26は、カム板26aを介して火力調節レバー4と連結されている。従って、火力調節レバー4の操作によりカム板26aを介してニードル弁26が上下動され、内部通路23を流通するガスの流量調節がなされ、ガスバーナ11の火力が調節される。
また、図4に示すように、点消火ボタン3には、カム33が固定されており、このカム33の近傍には、カム33によってオンオフされるマイクロスイッチ5が配設されている。マイクロスイッチ5は、点消火ボタン3の始端位置から終端位置までの手動操作位置を2段階で検出する位置検出手段を構成する。このマイクロスイッチ5は、内部に独立した2つの接点を有する2接点式のものであり、カム33の表面に当接する可動片51を備え、点消火ボタン3が押込まれ可動片51が中間位置まで押込まれると1つ目の接点がオンし、点消火ボタン3がさらに押込まれ可動片51がさらに押込まれると2つ目の接点がオンする。そして、図5を参照して、1つ目の接点がオンする1段目の器具栓手動操作位置は、元ガス弁24の開弁直後の位置に設定され、2つ目の接点がオンする2段目の器具栓手動操作位置は、電磁安全弁25の開弁直前の位置に設定されている。従って、2段目の器具栓手動操作位置の検知時点では、元ガス弁24は開弁しているが電磁安全弁25は閉弁しているため、器具栓2は未だ開成されない。なお、上記マイクロスイッチ5は、2接点式のものとするが、単接点の2個のマイクロスイッチ5を用いて点消火ボタン3の手動操作位置を2段階で検出するようにしてもよい。
再び図3を参照して、器具栓2とガスバーナ11との間における器具栓2の下流位置には、第1ガス遮断弁6と第2ガス遮断弁7とが直列に配設され、第1ガス遮断弁6にはガス通路が狭くなったオリフィス通路61が並列に設けられている。この並列に配置された第1ガス遮断弁(開閉弁)6とオリフィス通路61とが絞り弁60を構成する。一方、オリフィス通路61を並設しない側の第2ガス遮断弁7は、点火操作時に調理容器無しの場合にガス通路を遮断する閉弁手段を構成する。第1、第2の各ガス遮断弁6,7は、ラッチ式電磁弁(自己保持型電磁弁)により構成されている。
第1、第2ガス遮断弁6,7となるラッチ式電磁弁は、図6に示すように、プランジャ71の前端に弁口72を塞ぐ弁体73を備え、プランジャ71の後端を永久磁石74に対向させると共にプランジャ71の周囲を電磁コイル75で囲んでいる。また、プランジャ71の前端にはフランジ部76が設けられており、このフランジ部76とプランジャ71の収容口の周面との間にはプランジャ71を弁口72側に付勢するバネ77が介装されている。そして、プランジャ71が永久磁石74に吸引され後退した状態では弁体73は弁口72から離れ開弁される。この開弁状態から永久磁石74の磁力を打ち消すように電磁コイル75に通電すると、バネ77の付勢力によってプランジャ71が前進され閉弁される。この閉弁状態では、電磁コイル75への通電を停止しても永久磁石74とプランジャ71の後端との間が離れているため永久磁石74の吸引力よりもバネ77の付勢力が強く閉弁状態に保持され、保持電力を必要としない。次に上記閉弁時とは逆方向に電磁コイル75に通電すると、電磁コイル75が永久磁石74の磁束と同じ方向の磁束を発生させてプランジャ71がバネ77の付勢力に抗して後退され開弁される。この開弁状態では、電磁コイル75への通電を停止してもプランジャ71が永久磁石74に吸引保持されるため開弁状態に保持され、保持電力を必要としない。このようにラッチ式電磁弁は、開弁状態及び閉弁状態の保持電力を必要としないから、電源電力の消費を抑制することができる。従って、電池電源とする場合は電池寿命等の性能の早期劣化を防止することができる。
また、このガスコンロ1は、ガスコンロ1の動作を制御するマイクロコンピュータ等で構成された制御装置8を備えている(図1参照)。制御装置8には、ガスバーナ11の点火操作時に、ガスバーナ11上に調理容器Aが有る場合はガスバーナ11を点火させるが、調理容器Aが無い場合はガスバーナ11にガスを供給せず点火させないように制御する点火制御手段81と、ガスバーナ11の燃焼中にガスバーナ11上から調理容器Aが退けられると火力を弱火に絞る火力制御手段82とが設けられている。
また、このガスコンロ1には、上記点火制御手段81におけるガスバーナ11上に調理容器Aが無い場合にガスバーナ11を点火させない制御を解除するための解除信号を出力する解除キー9(図1参照)が設けられている。これにより、使用者の意思によりガスバーナ11上に調理容器Aを置かない状態でもガスバーナ11を点火させることができる。
次に、上記構成のガスコンロ1において調理容器Aの有無に基づく点火時の動作(図7)とガスバーナ11燃焼中の動作(図8)とを説明する。
まず、ガスバーナ11の点火操作の際は、点火制御手段81により以下の動作制御を行う。図7のフローチャートを参照して、点火操作を開始するため(S1)、点消火ボタン3を押込んで行くと器具栓2の元ガス弁24が開弁される(S2)。そして、点消火ボタン3の押込みによりマイクロスイッチ5にて1段目の器具栓手動操作位置が検出されると(S3)、制御装置8の電源がオンされて、器具栓2の電磁安全弁25における電磁石25bに電流を印加して励磁し(S4)、また、解除キー9により調理容器無し時の動作が解除されているか否かを認識する(S5)。
次に、調理容器無し時の動作が解除されていない場合(S5で「No」)は、調理容器検知手段(スイッチ手段15)より調理容器Aの有無を監視し(S6)、ガスバーナ11上に調理容器Aが配置されているか否かを判定する(S7)。その結果、調理容器Aが無いと判定された場合は、点消火ボタン3のさらなる押込みによりマイクロスイッチ5にて2段目の器具栓手動操作位置が検出されると(S8)、第2ガス遮断弁7を閉弁状態とする(S9)。このとき、第1ガス遮断弁6も閉弁状態にしてもよい。この第2ガス遮断弁7を閉弁状態とする時点(S9)では未だ電磁安全弁25は開弁されていない(図5参照)。また、この場合はイグナイタへの電圧印加も行わず点火電極を火花放電させないようにしてもよい。これにより、ガスバーナ11の点火操作時に手動で器具栓2の元ガス弁24及び電磁安全弁25の双方が開弁する前に、ガスバーナ11上に調理容器Aが無い状態では第2ガス遮断弁7によってガスバーナ11へのガス供給路が遮断される。従って、ガスバーナ11が点火されることはなく、また、生ガスが放出されることはない(S12)。よって、点火操作の際に調理容器Aが無いときの直火に起因した危険事象を確実に回避することができる。また、点火電極を火花放電させない場合はその分の電力消費が抑えられる。
ここで、上記ステップS9においては、第2ガス遮断弁7の開閉状態にかかわらず点火制御手段81から第2ガス遮断弁7に対して閉弁信号を出力して閉弁動作させる。ただし、ガスコンロ1の使用終了や失火での使用停止等の場合に第2ガス遮断弁7を閉弁させ、点火操作前に第2ガス遮断弁7が閉弁状態にある場合は、上記ステップS9では第2ガス遮断弁7に対する閉弁信号出力を行わないようにしてもよい。
また、上記2段目の器具栓手動操作位置検出により、調理容器無しの旨がブザーや表示器等の報知手段(図示せず)により報知される(S10)。これにより、点消火ボタン3を操作したにもかかわらず、ガスバーナ11が点火されないことで使用者がガスコンロ1の故障であると誤認することが防止され、また、調理容器Aをガスバーナ11上に載置させてガスバーナ11を点火操作する必要があることを使用者に促すことができる。
さらに、上記2段目の器具栓手動操作位置検出により、電磁安全弁25における電磁石25bへの電流印加も停止され(S11)、これにより、電磁安全弁25が開弁保持されるのを防止する。
このようにして、元ガス弁24及び電磁安全弁25からなる手動開閉弁を備える器具栓2を設けたガスコンロ1であっても、ガスバーナ11上に調理容器Aが無い状態では点火操作を行っても第2ガス遮断弁7によってガスバーナ11へのガス供給路を遮断しガスバーナ11を点火させず、また、生ガスの放出もさせないようにしている。従って、手動式の器具栓2を設けたガスコンロ1において点火操作の際に調理容器Aが無いときの直火に起因した危険事象(手等が炎に接触したり着衣の袖等に火が引火する等)を確実に回避することができ、安全性を向上することができる。
一方、ステップS7で調理容器有りが検知された場合は、マイクロスイッチ5により2段目の器具栓手動操作位置が検出されると(S13)、第1、第2ガス遮断弁6,7ともに開弁状態にする(S14)。続いて、イグナイタへ電圧を印加して(S15)点火電極より火花放電させ、点消火ボタン3のさらなる押込みにより電磁安全弁25が開弁することにより(S16)、器具栓2からガスが流出され、第1、第2ガス遮断弁6,7を通過しガスバーナ11へガス供給され、ガスバーナ11が点火される(S17)。その後、点消火ボタン3の押込みを解除すると、点消火ボタン3が保持位置で保持され、器具栓2の元ガス弁24及び電磁安全弁25が開弁保持されるとともに、第1、第2ガス遮断弁6,7が開弁保持され、ガスバーナ11の燃焼が行われる。
また、解除キー9のオンにより調理容器検知動作が解除されている場合(解除信号が出力されている場合)は、動作をステップS5からステップS13へ移行させ、調理容器Aの有無にかかわらず、ガスバーナ11への点火が行われる(S13〜S17)。これにより、例えば、使用者が直火で海苔をあぶる等の使用目的のため、ガスバーナ11上に調理容器Aを配置しない状態でも、点火操作を行うことによりガスバーナ11を点火させることができる。従って、使用者の使い勝手がよくなる。
なお、上記点消火ボタン3による点火操作が開始されても、点消火ボタン3の押込みが途中で中断されマイクロスイッチ5の各接点がオンされなかった場合は、点火操作が終了される(S18)。
次に、ガスバーナ11の燃焼中は、火力制御手段82により以下の動作制御を行う。図8のフローチャートを参照して、ガスバーナ11燃焼中は、炎検知具(図示せず)で着火検知されたガスバーナ11の燃焼の間は調理容器検知手段(スイッチ手段15)により調理容器Aの有無が監視される(S21)。そして、調理容器Aがガスバーナ11上から退けられて調理容器無しが検知されると(S22)、絞り弁60を構成する第1ガス遮断弁6が閉弁される(S23)。すると、絞り弁60においてガスがオリフィス通路61のみに流通され、ガス供給量が絞られる結果、火力調節レバー4の火力設定にかかわらず、ガスバーナ11の火力が弱火になる(S24)。これにより、ガスバーナ11の燃焼中においても調理容器無しの状態での強火の直火に起因する危険事象を回避することができ、安全性を向上することができる。また、ガスバーナ燃焼中の鍋振り等で一時的に調理容器Aを持ち上げた場合に弱火になるだけで消火されないため、消火により再点火させる煩わしさ等がなく調理使用時の使い勝手がよい。
そして、ガスバーナ11の火力を弱火にしてから調理容器無し状態が所定時間(例えば、1分)継続されると(S25)、器具栓2の電磁安全弁25への開弁保持電流の印加を停止して(S26)電磁安全弁25を閉弁し、ガスバーナ11を消火する(S27)。これにより、調理容器無しの状態でガスバーナ11の燃焼状態が放置されることが防止される。従って、調理容器無し時の直火に起因した危険事象を回避して安全性を向上することができ、また、燃料ガスを無駄に消費することが防止される。一方、上記所定時間内にガスバーナ11上に調理容器Aが配置され調理容器有りが検出されると(S25で「No」)、第1ガス遮断弁6を開弁して絞り制御を解除する。
以上の構成によれば、元ガス弁24及び電磁安全弁25からなる手動開閉弁を備えた器具栓2を設けたガスコンロ1であっても、ガスバーナ11上に調理容器Aが無い状態では点火操作を行ってもガスバーナ11が点火されないし、また、ガスバーナ11からの生ガス放出もない。従って、手動式の器具栓2を設けたガスコンロ1において点火操作の際に調理容器Aが無いときの直火に起因した危険事象を確実に回避することができ、安全性を向上することができる。しかも、この場合、生ガスの放出もないから、ガス臭いといった不快感を防止することができる。
また、ガスバーナ11の燃焼中にガスバーナ11上から調理容器Aが退けられると火力を弱火にするので、ガスバーナ11の燃焼中においても調理容器Aが無いときの直火に起因した危険事象を回避することができ、安全性を向上することができる。また、この場合、消火することなく弱火にするので、再点火の煩わしさもなく調理使用時の使い勝手がよい。
(実施形態)
本実施形態のガスコンロは、調理容器無し時の安全機能として、閉弁手段(第2ガス遮断弁7)に代えて、点消火ボタン3の手動操作を阻止するロック手段を設けるようにする。
例えば、ロック手段として、点消火ボタン3に対して1段目の器具栓手動操作位置より先には手動操作を阻止するロックピンを設ける。そして、制御手段において、点火操作の際、マイクロスイッチ5にて1段目の器具栓手動操作位置が検知されたとき、ガスバーナ11上の調理容器無しが検知された場合は、上記ロックピンによりそれより先には手動操作できないように点消火ボタン3の操作を阻止する。一方、1段目の器具栓手動操作位置のときガスバーナ11上の調理容器有りが検知された場合は、この時点で上記ロックピンによる点消火ボタン3の操作阻止を解除し、マイクロスイッチ5にて2段目の器具栓手動操作位置が検知されるとガスバーナ11の所定の点火動作を実行させるようにする。
以上の構成によれば、点火操作の際にガスバーナ11上に調理容器Aが無い状態では、点消火ボタン3の操作が阻止されるから、器具栓2の手動開閉弁を構成する元ガス弁24と電磁安全弁25の双方が開弁されることが阻止され、ガスバーナ11へガス供給されることがない。従って、ガスバーナ11が点火されることはなく、また、生ガスが放出されることもない。よって、手動式の器具栓2を設けたガスコンロ1において点火操作の際に調理容器Aが無いときの直火に起因した危険事象を確実に回避することができ、安全性を向上することができる。しかも、生ガスが放出されないから、ガス臭いといった不快感を防止することができる。
(その他)
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく本発明の範囲内で種々の変更を施すことができる。
例えば、手動開閉弁として、元ガス弁24と電磁安全弁25とのセットで構成したが、電磁安全弁25を廃止して元ガス弁24のみで手動開閉弁を構成してもよい。この場合、ガスバーナ11の失火時には閉弁手段である第2ガス遮断弁7を閉弁させればよい。
また、上記第1、第2ガス遮断弁6,7は、ラッチ式電磁弁に代えて、モータ駆動により開閉されるモータ弁としてもよい。このモータ弁でも、ラッチ式電磁弁と同様に閉弁保持又は開弁保持のための保持電力を必要としないから、電源電力の消費を抑制することができる。
また、閉弁手段としての第2ガス遮断弁7は、器具栓2の下流位置に設けるが、器具栓2の上流位置に設けてもよいし、また、器具栓2内に設けるようにしてもよい。
また、解除キー9は、調理容器検知手段に対して調理容器有り信号を出力させるものか、調理容器検知手段よりも優先される調理容器有り信号を出力するものでもよい。
なお、点消火ボタン3は押込み式に限らず押回し式のものでもよい。
1 ガスコンロ
2 器具栓
3 点消火ボタン
5 マイクロスイッチ
6 第1ガス遮断弁
7 第2ガス遮断弁
8 制御装置
9 解除キー
11 ガスバーナ
13 コンロ部
14 調理容器温度センサ
15 スイッチ手段(調理容器検知手段)
24 元ガス弁
25 電磁安全弁
26 ニードル弁
60 絞り弁
61 オリフィス通路
81 点火制御手段
82 火力制御手段
A 調理容器

Claims (2)

  1. 点消火ボタンの操作によりガスバーナの点火操作時に手動で開弁される手動開閉弁を備えた器具栓をガスバーナへガス供給するガス通路に設置するガスコンロにおいて、
    ガスバーナ上における調理容器の有無を検知する調理容器検知手段と、
    点消火ボタンの操作を阻止するロック手段と、
    ロック手段を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、手動で器具栓の手動開閉弁を開弁させる点火操作が行われるときに調理容器検知手段により調理容器無しが検知されている場合は、手動開閉弁が開弁する前に点消火ボタンを移動阻止してガスバーナへのガス供給を開始しないようにロック手段を制御するガスコンロ。
  2. 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
    上記器具栓の手動操作位置を2段階で検出する位置検出手段を設け、
    上記ロック手段として、1段目の器具栓手動操作位置より先への点消火ボタンの手動操作を阻止するロックピンを設け、
    上記制御手段は、点火操作の際、上記位置検出手段にて1段目の器具栓手動操作位置が検知されたとき、ガスバーナ上の調理容器無しが検知された場合は上記ロックピンによりそれより先には手動操作できないように点消火ボタンの操作を阻止し、調理容器有りが検知された場合はこの時点で上記ロックピンによる点消火ボタンの操作阻止を解除する制御を行うガスコンロ。
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