JP5373724B2 - スレーブシリンダ及びそれを備えた鞍乗り型車両 - Google Patents

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本発明は、スレーブシリンダ及びそれを備えた鞍乗り型車両に関する。
従来、ブレーキ操作子を操作することによってマスタシリンダに液圧を発生させ、この液圧によりスレーブシリンダを作動させることで、ブレーキ装置に制動力を発生させるブレーキシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3533587号公報
ところで、上記スレーブシリンダにおいて、その内部の液体が漏れないよう封止するシールは、ピストン又はシリンダ本体に設けた凸部により位置が規制されるが、この規制手段によりシール保持部が溝形状をなす場合には、シール保持部にエアが溜まり易く、エア抜き作業に多くの工数が発生する傾向にあった。
そこで本発明は、シリンダ本体にシール位置を規制する凸状の手段を設けたスレーブシリンダ及びそれを備えた鞍乗り型車両において、前記規制手段のシール側に溜まったエアを容易に排出可能とすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、
シリンダ本体(34)内に摺動可能に収容されるピストン(35)と、前記ピストン(35)の径方向外側と前記シリンダ本体(34)の径方向内側との間に設けられる液圧室(36)と、前記液圧室(36)内の液体を封止するべく前記ピストン(35)と前記シリンダ本体(34)とに挟まれるシール(61,62)と、を備えるスレーブシリンダ(33)において、
前記シール(61,62)が、前記シリンダ本体(34)の径方向内側に保持されるシリンダ側シール(61)を有し、
前記シリンダ本体(34)には、前記シリンダ側シール(61)の位置を規制するために前記シリンダ本体(34)の径方向内側に突出する規制手段(52)が設けられ、
前記規制手段(52)には、その一部を切り欠いて前記シリンダ側シール(61)側のエアを排出可能とするエア抜き通路(63)が設けられることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、
前記シリンダ本体(34)には、前記液圧室(36)のエア抜き作業を行うためのブリーザ孔(43a)が設けられ、
前記ブリーザ孔(43a)と前記エア抜き通路(63)とが、互いに近接して配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、
前記規制手段(52)が、前記シリンダ本体(34)に一体形成されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、
前記シール(61,62)が、前記ピストン(35)の径方向外側に保持されるピストン側シール(62)を有し、
前記ピストン側シール(62)には、前記シリンダ本体(34)の内周に摺接するピストン側リップ(62b)が設けられ、
前記シリンダ側シール(61)には、前記ピストン(35)の外周に摺接するシリンダ側リップ(61b)が設けられ、
前記各シール(61,62)間に前記液圧室(36)が形成されると共に、前記各リップ(61b,62b)が前記液圧室(36)側を指向して延びることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、
前記ピストン(35)の一端側に接続されて前記ピストン(35)の移動に伴い従動部材(37)を引っ張る伝達部材(41)を備え、
前記伝達部材(41)が、前記ピストン(35)と反対側に延びる棒状部(41b)と、前記棒状部(41b)の前記ピストン側の端部に設けられる拡径部(41c)とを有し、
前記拡径部(41c)の前記棒状部(41b)側には、前記棒状部(41b)と同軸の球状凸面(41d)が設けられ、
前記ピストン(35)の一端側には、その径方向で前記拡径部(41c)を挿入可能とする挿入部(57a)と、前記挿入部(57a)に挿入された前記拡径部(41c)を前記棒状部(41b)側にスライドさせて入り込ませる収容凹部(57c)とが設けられ、
前記収容凹部(57c)の内面に前記球状凸面(41d)が係合することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、
請求項1から5の何れか1項に記載のスレーブシリンダ(33)を備える鞍乗り型車両(1)であって、
前記スレーブシリンダ(33)が、当該車両(1)の後輪ブレーキ(24)に連結され、かつ後輪(10)を支持するスイングアーム(11)に取り付けられることを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両には、車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
請求項1に記載した発明によれば、規制手段のシリンダ側シール側にエアが溜まったとしても、これをエア抜き通路を通じて容易に排出できるため、エア抜き作業の工数を削減できる。
請求項2に記載した発明によれば、エア抜き通路を通じて抜かれるエアがブリーザ孔に導かれ易くなり、エア抜き作業をより容易にできる。
請求項3に記載した発明によれば、規制手段がシリンダ本体と別体の場合と比べて部品点数を削減でき、かつ規制手段を取り付けるための工数も削減できる。
請求項4に記載した発明によれば、液圧室に液圧が伝達されてピストンが移動する際、各リップの摺動摩擦がこれらを捲るように作用せず、かつ前記液圧により各リップが摺接面に押し付けられるため、液圧室を効率よくシールできる。
請求項5に記載した発明によれば、ピストンの移動に伴い従動部材を引っ張る伝達部材をピストンに対して揺動可能にでき、ピストンと従動部材との移動方向のずれを吸収できる。また、伝達部材と従動部材とが引き合う状態であれば、拡径部が収容凹部から離脱しないので、拡径部が挿入部から抜け出てシリンダ本体に接触することを防止できる。
請求項6に記載した発明によれば、請求項1〜5の効果に加え、スレーブシリンダが後輪ブレーキと共にスイングアームと一体的に揺動することで、液圧経路の簡素化を図ることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のブレーキシステムの概略構成図である。 上記自動二輪車のリヤブレーキ周りの右側面図である。 上記リヤブレーキのスレーブシリンダの右側面図であり、(a)は油圧供給前、(b)は油圧供給後をそれぞれ示す。 図4(a)の要部拡大図である。 図5のA−A断面図である。 上記スレーブシリンダのピストン及び連結部材の接続手順を(a)〜(c)の順に示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両上方を示す矢印UPが示されている。
図1に示す自動二輪車1は、所謂アンダーボーン型の車体フレーム2を備える。車体フレーム2の前端部に位置するヘッドパイプ3には、前輪4を軸支する左右一対のフロントフォーク5がステアリングステム6を介して操舵可能に枢支される。ステアリングステム6の上部には、操向用のバーハンドル7が取り付けられる。
ヘッドパイプ3からは斜め下後方に向けて一本のメインフレーム8が延び、このメインフレーム8の後端部からは左右一対のピボットプレート9が下方に向けて延びる。ピボットプレート9の上下中間部にはスイングアーム11の前端部がピボット11aを介して揺動可能に枢支され、スイングアーム11の後端部には後輪10が軸支される。なお、図中符号10aはリヤアクスルを示す。
メインフレーム8及びピボットプレート9の後部には、シートフレーム12における左右一対のシートレール12a及び左右一対のサポートパイプ12bの前端部がそれぞれ接合される。シートフレーム12の前後中間部とスイングアーム11の後端部との間には、左右一対のクッションユニット13がそれぞれ配設される。
なお、図中符号14は乗員着座用のシートを、符号14aはシート14前部の下方に配置されるラゲッジボックスを、符号16はシート14後部の下方に配置される燃料タンクを、符号15はシート14とハンドル7との間に形成される跨ぎ部を、符号17はメインフレーム8の下方に支持された空冷単気筒エンジンを、符号18はエンジン17と後輪10との間の動力伝達を行うチェーン式伝動機構をそれぞれ示す。
図2は、自動二輪車1のブレーキシステム20の概略構成を示す。自動二輪車1のフロントブレーキ21は、ブレーキディスク22及びブレーキキャリパ23を有するディスクブレーキとされ、自動二輪車1のリヤブレーキ24は、ブレーキドラム25及びブレーキシュー(不図示)を有するドラムブレーキとされる。
ブレーキシステム20は、ブレーキレバー28の操作時にはフロントブレーキ21のみを作動させる一方、ブレーキペダル26の操作時にはリヤブレーキ24に連動してフロントブレーキ21を作動させる構成を有する。
フロントブレーキ21の油圧発生源であるフロントマスタシリンダ27は、前記ハンドル7の右グリップ基端側に取り付けられる。フロントマスタシリンダ27からはブレーキレバー28が延び、このブレーキレバー28がハンドル7の右グリップ前方に配設される。このブレーキレバー28の操作によりフロントマスタシリンダ27が油圧を発生し、この油圧が前油圧経路29を介してブレーキキャリパ23に伝達される。
ブレーキキャリパ23は、ブレーキディスク22の回転方向に沿って並ぶ第一、第二及び第三シリンダ23a,23b,23cを有する。ブレーキキャリパ23は、フロントマスタシリンダ27から伝達された油圧を第一及び第三シリンダ23a,23cに受ける。これにより、各シリンダ23a,23c内に嵌装された不図示のピストンが作動し、ブレーキディスク22を挟圧してその回転(ひいては前輪4の回転)を制動する。
一方、リヤブレーキ24の油圧発生源であるリヤマスタシリンダ31は、車体下部右側のステップ(不図示)の近傍に配設される。リヤマスタシリンダ31からはブレーキペダル26が延び、このブレーキペダル26先端のペダル部26aが前記ステップの前方に配設される。このブレーキペダル26の操作によりリヤマスタシリンダ31が油圧を発生し、この油圧が後油圧経路32を介してスレーブシリンダ33に伝達される。
図3を併せて参照し、スレーブシリンダ33は、スイングアーム11の右アーム11b上に支持され、リヤマスタシリンダ31から伝達された油圧をシリンダ本体34内の油圧室36に受ける。これにより、シリンダ本体34内に嵌装されたピストン35が作動し、プルロッド37を介してリヤブレーキ24のブレーキアーム25aを揺動させる。すると、前記ブレーキシューが拡開してブレーキドラム25の回転(ひいては後輪10の回転)を制動する。
なお、図中符号25bはブレーキドラム25をスイングアーム11に対して相対回転不能に連結するトルクロッドを、符号38aは後述する前後ブレーキ連動時にリヤブレーキ24に対してフロントブレーキ21の作動を遅らせるディレイバルブを、符号38bはリヤマスタシリンダ31からスレーブシリンダ33に伝達される油圧を適量に制御するプロポーショナルコントロールバルブ(PCV)をそれぞれ示す。
上記ブレーキシステム20において、ブレーキペダル26の踏み込み力が小さいとき(リヤマスタシリンダ31の発生油圧が小さいとき)には、ディレイバルブ38aの作用によりリヤマスタシリンダ31の発生油圧がブレーキキャリパ23に伝達されず、この油圧が全てスレーブシリンダ33に伝達される。このため、当該操作ではフロントブレーキ21は作動せず、リヤブレーキ24のみが作動する。
一方、ブレーキペダル26の踏み込み力が大きくなると(リヤマスタシリンダ31の発生油圧が大きくなると)、リヤマスタシリンダ31の発生油圧がスレーブシリンダ33に伝達される一方で、この油圧の一部がディレイバルブ38aを介してブレーキキャリパ23に伝達される。このため、リヤブレーキ24に遅れてフロントブレーキ21が作動する。なお、図中符号39はディレイバルブ38aからブレーキキャリパ23に向けて延びる連動油圧経路を示す。
図3を参照し、スイングアーム11は、ピボット11aとリヤアクスル10aとの間を側面視で直線状に延びる右アーム11bを有する。なお、図中符号C0は右アーム11bの長手方向に沿う軸線を示す。右アーム11b及び軸線C0は、自動二輪車1の通常使用時には後下がり又は略水平な姿勢に配置される。右アーム11bの前部上面には、スレーブシリンダ33を支持する支持ブラケット11cが溶接固定される。
図4を併せて参照し、スレーブシリンダ33は、円筒状のシリンダ本体34と、シリンダ本体34内に嵌挿されるピストン35と、ピストン35とプルロッド37とを連結する連結部材41とを有する。
スレーブシリンダ33は、側面視で中心軸線C1が右アーム11bの軸線C0よりも後下がりに傾斜するように配置される。この状態で、スレーブシリンダ33がスイングアーム11(支持ブラケット11c)に一体的に取り付けられる。
シリンダ本体34の下部には、支持ブラケット11cの立壁に締結固定される前後一対のボスとして、後支持ボス34a及び前支持ボス34bが一体形成される。シリンダ本体34の上部後側には、側面視で軸線C1に対して後上がりに傾斜した円筒状をなす油圧給排ボス42が一体形成される。シリンダ本体34の上部前側には、側面視で軸線C1に対して前上がりに傾斜した円筒状をなすブリーザボス43が一体形成される。
ここで、スレーブシリンダ33の側面視において、後支持ボス34aは前支持ボス34bよりも軸線C1に近付いて配置される。また、スレーブシリンダ33を取り付けたスイングアーム11の側面視において、後支持ボス34aは前支持ボス34bよりも右アーム11bの軸線C0に近付いて配置される。これにより、スレーブシリンダ33のスイングアーム11への取り付け状態において、スレーブシリンダ33が水平方向に対して前上がりの姿勢に配置される(図3参照)。
油圧給排ボス42には、その後方から前記後油圧経路32の末端に設けたバンジョー44及びこれを締結するバンジョーボルト45が取り付けられる。これら後油圧経路32、バンジョー44、バンジョーボルト45及び油圧給配ボスを介して、リヤマスタシリンダ31からの油圧が油圧室36に供給される。
ブリーザボス43には、その前方からブリーザボルト46が螺着される。このブリーザボルト46を緩めることで、油圧室36周りのオイルのエア抜きが可能となる。
図4を参照し、シリンダ本体34は、ピストン35後側のガイド軸部53を往復動可能に挿通する後円筒部47と、この後円筒部47の前方にやや大径に連設されてピストン35前端の前フランジ部55を往復動可能に挿通する前円筒部48とを有する。
後円筒部47の前側には、後円筒部47の内周面よりも大径のシール保持部49が段差状に拡径形成される。後円筒部47の後端(シリンダ本体34の後端)には、ピストン35(ガイド軸部53)の後方への移動を規制する底壁51が一体形成される。底壁51の中央部には、連結部材41を挿通させる挿通孔51aが形成される。
シリンダ本体34に形成されたシール保持部49には、その内周側から嵌合する環状のシリンダ側シールとしての後シール61が保持される。後シール61は合成ゴム製とされ、図5に示すように、シール保持部49の外周面49a及び後端面49bに整合する断面L字状のフレーム部61aと、このフレーム部61aの内周側前端から前方に延びるリップ61bとを一体に有する。
シール保持部49の前端内周には、後シール61の軸方向前方への移動を規制する環状の規制手段としての内突部52が一体形成される。なお、後シール61の取り付けを容易にするべく、シール保持部49の後端面49bと内突部52との間の軸方向幅は後シール61(フレーム部61a)外周側の軸方向幅よりも大とされる。
図4を参照し、ピストン35は、円柱状のガイド軸部53と、このガイド軸部53の前方にやや大径に連設されるシール嵌合軸部54と、このシール嵌合軸部54の前端に形成される前フランジ部55と、ガイド軸部53及びシール嵌合軸部54間に形成される後フランジ部56とを一体に有する。
前フランジ部55は前円筒部48の内周面と略同径をなし、後フランジ部56は前フランジ部55よりもやや小径とされる。後フランジ部56は、ピストン35が後側に移動し切った状態(底壁51に突き当たった状態、図4(a)参照)でも、内突部52に接触しないよう設定される。
シール嵌合軸部54はガイド軸部53よりも短く、その外周には環状のピストン側シールとしての前シール62が嵌合装着される。前シール62は合成ゴム製とされ、図5に示すように、シール嵌合軸部54の外周面54a及び前フランジ部55の後端面55aに整合する断面L字状のフレーム部62aと、このフレーム部62aの外周側後端から後方に延びるリップ62bとを一体に有する。
前シール62(フレーム部62a)内周側の軸方向幅は、前後フランジ部56間の軸方向幅と略同一とされる。これにより、ピストン35に対する前シール62の軸方向移動が規制される。
そして、前後シール61,62間であってシリンダ本体34とピストン35との間には、リヤマスタシリンダ31との間で油圧(オイル)を給排可能とする油圧室36が形成される。
図3,4を参照し、油圧室36にリヤマスタシリンダ31からの油圧が供給されると、この油圧により前シール62及びピストン35が前進する(図4(b)参照)。これにより、連結部材41及びプルロッド37を介してリヤブレーキ24が作動して後輪10を制動する。なお、ピストン35には軸線C1に沿う貫通孔35aが形成され、ピストン35前後間での空気の流通を可能とする。
一方、上記油圧供給が停止すると、プルロッド37と右アーム11bとの間に設けたリターンスプリング37aのバネ力によりプルロッド37、連結部材41、ピストン35及び前シール62が後方に引かれる。これにより、油圧室36からオイルが排出されてリヤマスタシリンダ31に戻りつつ、ピストン35(ガイド軸部53)が底壁51に突き当たった油圧供給前の初期状態に戻る(図4(a)参照)。
図7を参照し、連結部材41は、その後端部に設けられてプルロッド37の前端部(屈曲部)を上下回動可能に係合させるロッド係合部41aと、このロッド係合部41aの前方に延びる軸部41bと、この軸部41bの前端部(連結部材41の前端部)に設けられる半球部41cとを一体に有する。半球部41cは、その球面41dの中心部を軸部41b前端に突き当てるように軸部41bと接続され、かつ軸部41bよりも大径に設けられる。
ピストン35(ガイド軸部53)の後端部には、連結部材41の前部を係合させる係合部57が形成される。
係合部57は、ピストン35後端よりも前方で半球部41cを上方から挿入可能とするスロット部57aと、このスロット部57aの後方を切り欠いて軸部41bの前部を上方から挿入可能とするスリット部57bと、このスリット部57bの前側に形成されてスロット部57aに挿入した半球部41cを所定量だけ後方にスライド可能とする球状凹部57cとを有する。
連結部材41とピストン35とを連結するには、まず半球部41c及び軸部41bの前部をスロット部57a及びスリット部57bに上方から挿入し(図7(a),(b)参照)、その後に連結部材41を後方にスライドさせる(引っ張る)。これにより、半球部41cの後部を球状凹部57c内に入り込ませ、半球部41cの球面41dを球状凹部57cの内面に整合させる(図7(c)参照)。
この状態で、連結部材41にプルロッド37を係止してリターンスプリング37aによる後方への引っ張り力を付与することで(図3参照)、連結部材41の係合部57からの抜け(上方への移動)が規制され、かつピストン35に対する連結部材41の揺動が許容された状態となる。
図4を参照し、後円筒部47の後方には、円筒状の後カラー部58が立設される。後カラー部58の内周には、ラバーカップ58aの後端部が嵌入される。後カラー部58内には連結部材41のロッド係合部41aが突出し、このロッド係合部41aの外周にラバーカップ58aの前端部が嵌装される。これにより、シリンダ本体34の底壁51外側がラバーカップ58aにより密封状態で覆われる。
また、前円筒部48の前方には、円筒状の前カラー部59が立設される。前カラー部59の内周には、これを閉塞する前キャップ59a及びその抜け止めをなすCクリップ59bが嵌入される。
図5を参照し、前後シール61,62のリップ61b,62bは、それぞれ油圧室36側に延びるように形成される。これにより、油圧室36に油圧が供給されてピストン35が前進する際には、後シール61のリップ61bはその内周側の摺接面(ガイド軸部53の外周面)に向けて押圧され、前シール62のリップ62bはその外周側の摺接面(前円筒部48の内周面)に向けて押圧される。
このとき、各リップ61b,62bとそれぞれの摺接面との間に摺動摩擦が生じるが、後シール61のリップ61bは摺接面(ガイド軸部53の外周面)の相対移動方向(後シール61を固定側とした場合)に向けて延び、前シール62のリップ62bは同じく摺接面(前円筒部48の内周面)の相対移動方向に向けて延びることから、前記摺動摩擦が各リップ61b,62bを捲るように作用することはない。
なお、油圧室36の油圧が排出されてピストン35が後退する際には、後シール61のリップ61bは摺接面(ガイド軸部53の外周面)の相対移動方向と逆方向に向けて延び、前シール62のリップ62bは摺接面(前円筒部48の内周面)の相対移動方向と逆方向に向けて延びることとなるが、油圧の排出により前記摺動摩擦も低下することから、各リップ61b,62bに捲れが生じ難くできる。
前円筒部48の後上端部には、ブリーザボス43から延びるブリーザ孔43aが開口し、このブリーザ孔43aが油圧室36の上端部に連通する。ブリーザ孔43aには、油圧給排ボス42から延びる油圧給排孔42aが開口し連通する。すなわち、油圧室36の上端部には、ブリーザ孔43a及び油圧給排孔42aがそれぞれ連通する。
そして、シール保持部49前端の内突部52の上端部には、溝形状をなすシール保持部49内にエアが溜まった際にこれをブリーザ孔43a側に排出可能とするエア抜き通路63が設けられる。
図5,6を参照し、エア抜き通路63は、例えば軸線C1と平行かつ断面半円状の溝とされ、内突部52の上端部を少なくともシール保持部49の底面(外周面49a)に至る深さで切り欠くように形成される。これにより、シール保持部49の上端部前側の段差が部分的に無くなり、後シール61を保持しつつシール保持部49内に溜まったエアをブリーザ孔43a側に排出可能となる。
なお、エア抜き通路63は溝に限らず、例えばシール保持部49の外周面49aに至るように形成された孔でもよい。また、内突部52に代わりCクリップ等の止め具を利用する場合は、この止め具の切れ目がシール保持部49の上端部に位置するような構造や工法を決定すればよい。
以上説明したように、上記実施形態におけるスレーブシリンダ33は、シリンダ本体34内に摺動可能に収容されるピストン35と、前記ピストン35の径方向外側と前記シリンダ本体34の径方向内側との間に設けられる油圧室36と、前記油圧室36内のオイルを封止するべく前記ピストン35と前記シリンダ本体34とに挟まれる前後シール61,62と、を備えるものであって、前記シール61,62が、前記シリンダ本体34の径方向内側に保持されるシリンダ側シール(後シール61)を有し、前記シリンダ本体34には、前記後シール61の位置を規制するために前記シリンダ本体34の径方向内側に突出する内突部52が設けられ、前記内突部52には、その一部を切り欠いて前記後シール61側のエアを排出可能とするエア抜き通路63が設けられるものである。
この構成によれば、内突部52の後シール61側にエアが溜まったとしても、これをエア抜き通路63を通じて容易に排出できるため、エア抜き作業の工数を削減できる。
また、上記スレーブシリンダ33は、前記シリンダ本体34には、前記油圧室36のエア抜き作業を行うためのブリーザ孔43aが設けられ、前記ブリーザ孔43aと前記エア抜き通路63とが、互いに近接して配置されるものである。
この構成によれば、エア抜き通路63を通じて抜かれるエアがブリーザ孔43aに導かれ易くなり、エア抜き作業をより容易にできる。
また、前述の如くスレーブシリンダ33が前上がりの姿勢に配置される場合には、エア抜き通路63の斜め前上方に位置するブリーザ孔43aに向けて、シール保持部49内に溜まったエアが上向きのエア抜き通路63を通じて自然に導かれるため、シール保持部49内ひいてはスレーブシリンダ33内のエア抜き作業を容易にできる。
また、上記スレーブシリンダ33は、前記内突部52が、前記シリンダ本体34に一体形成されるものである。
この構成によれば、内突部52がシリンダ本体34と別体の場合と比べて部品点数を削減でき、かつ内突部52を取り付けるための工数も削減できる。
また、上記スレーブシリンダ33は、前記シール61,62が、前記ピストン35の径方向外側に保持されるピストン側シール(前シール62)を有し、前記前シール62には、前記シリンダ本体34の内周に摺接するリップ62bが設けられ、前記後シール61には、前記ピストン35の外周に摺接するリップ61bが設けられ、前記各シール61,62間に前記油圧室36が形成されると共に、前記各リップ61b,62bが前記油圧室36側を指向して延びるものである。
この構成によれば、油圧室36に油圧が伝達されてピストン35が移動する際、各リップ61b,62bの摺動摩擦がこれらを捲るように作用せず、かつ前記油圧により各リップ61b,62bが摺接面に押し付けられるため、油圧室36を効率よくシールできる。
また、上記スレーブシリンダ33は、前記ピストン35の一端側に接続されて前記ピストン35の移動に伴いプルロッド37を引っ張る連結部材41を備え、前記連結部材41が、前記ピストン35と反対側に延びる軸部41bと、前記軸部41bの前記ピストン35側の端部に設けられる半球部41cとを有し、前記半球部41cの前記軸部41b側には、前記軸部41bと同軸の球面41dが設けられ、前記ピストン35の一端側には、その径方向で前記半球部41cを挿入可能とするスロット部57aと、前記スロット部57aに挿入された前記半球部41cを前記軸部41b側にスライドさせて入り込ませる球状凹部57cとが設けられ、前記球状凹部57cの内面に前記球面41dが係合するものである。
この構成によれば、ピストン35の移動に伴いプルロッド37を引っ張る連結部材41をピストン35に対して揺動可能にでき、ピストン35とプルロッド37との移動方向のずれを吸収できる。また、連結部材41とプルロッド37とが引き合う状態であれば、半球部41cが球状凹部57cから離脱しないので、半球部41cがスロット部57aから抜け出てシリンダ本体34に接触することを防止できる。
また、上記スレーブシリンダを備える鞍乗り型車両(自動二輪車1)は、前記スレーブシリンダ33が、当該車両のリヤブレーキ24に連結され、かつ後輪10を支持するスイングアーム11に取り付けられるものである。
この構成によれば、スレーブシリンダ33がリヤブレーキ24と共にスイングアーム11と一体的に揺動することで、油圧経路の簡素化を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、ブレーキシステム20がブレーキレバーの操作時にリヤブレーキを連動させるものであってもよい。また、スレーブシリンダ33が従動部材を押圧する構成であってもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、自動二輪車に限らず三輪又は四輪の車両にも適用できる等、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 後輪
11 スイングアーム
24 リヤブレーキ(後輪ブレーキ)
33 スレーブシリンダ
34 シリンダ本体
35 ピストン
36 油圧室(液圧室)
37 プルロッド(従動部材)
41 連結部材(伝達部材)
41b 軸部(棒状部)
41c 半球部(拡径部)
41d 球面(球状凸面)
43a ブリーザ孔
52 内突部(規制手段)
57a スロット部(挿入部)
57c 球状凹部(収容凹部)
61 後シール(シール、シリンダ側シール)
61b シリンダ側リップ
62 前シール(シール、ピストン側シール)
62b ピストン側リップ
63 エア抜き通路


Claims (6)

  1. シリンダ本体(34)内に摺動可能に収容されるピストン(35)と、前記ピストン(35)の径方向外側と前記シリンダ本体(34)の径方向内側との間に設けられる液圧室(36)と、前記液圧室(36)内の液体を封止するべく前記ピストン(35)と前記シリンダ本体(34)とに挟まれるシール(61,62)と、を備えるスレーブシリンダ(33)において、
    前記シール(61,62)が、前記シリンダ本体(34)の径方向内側に保持されるシリンダ側シール(61)を有し、
    前記シリンダ本体(34)には、前記シリンダ側シール(61)の位置を規制するために前記シリンダ本体(34)の径方向内側に突出する規制手段(52)が設けられ、
    前記規制手段(52)には、その一部を切り欠いて前記シリンダ側シール(61)側のエアを排出可能とするエア抜き通路(63)が設けられることを特徴とするスレーブシリンダ。
  2. 前記シリンダ本体(34)には、前記液圧室(36)のエア抜き作業を行うためのブリーザ孔(43a)が設けられ、
    前記ブリーザ孔(43a)と前記エア抜き通路(63)とが、互いに近接して配置されることを特徴とする請求項1に記載のスレーブシリンダ。
  3. 前記規制手段(52)が、前記シリンダ本体(34)に一体形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスレーブシリンダ。
  4. 前記シール(61,62)が、前記ピストン(35)の径方向外側に保持されるピストン側シール(62)を有し、
    前記ピストン側シール(62)には、前記シリンダ本体(34)の内周に摺接するピストン側リップ(62b)が設けられ、
    前記シリンダ側シール(61)には、前記ピストン(35)の外周に摺接するシリンダ側リップ(61b)が設けられ、
    前記各シール(61,62)間に前記液圧室(36)が形成されると共に、前記各リップ(61b,62b)が前記液圧室(36)側を指向して延びることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のスレーブシリンダ。
  5. 前記ピストン(35)の一端側に接続されて前記ピストン(35)の移動に伴い従動部材(37)を引っ張る伝達部材(41)を備え、
    前記伝達部材(41)が、前記ピストン(35)と反対側に延びる棒状部(41b)と、前記棒状部(41b)の前記ピストン側の端部に設けられる拡径部(41c)とを有し、
    前記拡径部(41c)の前記棒状部(41b)側には、前記棒状部(41b)と同軸の球状凸面(41d)が設けられ、
    前記ピストン(35)の一端側には、その径方向で前記拡径部(41c)を挿入可能とする挿入部(57a)と、前記挿入部(57a)に挿入された前記拡径部(41c)を前記棒状部(41b)側にスライドさせて入り込ませる収容凹部(57c)とが設けられ、
    前記収容凹部(57c)の内面に前記球状凸面(41d)が係合することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のスレーブシリンダ。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載のスレーブシリンダ(33)を備える鞍乗り型車両(1)であって、
    前記スレーブシリンダ(33)が、当該車両(1)の後輪ブレーキ(24)に連結され、かつ後輪(10)を支持するスイングアーム(11)に取り付けられることを特徴とする鞍乗り型車両。
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