JP2009067297A - 鞍乗り型車両のリヤブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキペダルの操作力を受けて液圧を発生させるリヤマスタシリンダを備えた鞍乗り型車両のリヤブレーキ装置において、ブレーキペダルの操作反力の調整作業を容易にしてその設定自由度を高める。
【解決手段】リヤマスタシリンダ25のシリンダ本体45の外周側に、前記シリンダ本体45を所定の間隔を空けて囲む外筒46と、該外筒46とシリンダ本体45との間に形成された空間51内を摺動する環状ピストン52と、該環状ピストン52により前記空間51内に画定される流体室53とを備え、前記流体室53内には所定圧の圧縮性流体が充填され、前記環状ピストン52はブレーキペダル側に連結され、前記圧縮性流体の圧力を受けて前記ブレーキペダルがその操作前の状態に向けて付勢される。
【選択図】図3

Description

この発明は、ブレーキペダルの操作力を受けて液圧を発生するリヤマスタシリンダを備えた自動二輪車等の鞍乗り型車両のリヤブレーキ装置に関する。
従来、上記リヤブレーキ装置において、ブレーキペダルと車体との間にコイルスプリングを取り付け、該コイルスプリングのバネ力によりブレーキペダルに所定の操作反力を発生させるものがある(例えば、特許文献1〜3参照。)。
また、前記構成に対し、マスタシリンダと同軸にコイルスプリングを取り付け、かつ該コイルスプリングを支持するスプリングシートを可動式とすることで、ブレーキペダルの操作反力を調整可能としたものがある(例えば、特許文献4参照。)。
特開平5−116669号公報 実公平2−49189号公報 特開平7−187048号公報 特開平11−301566号公報
しかしながら、上記前者の構成においては、ブレーキペダルの操作反力を変更するにはコイルスプリングの交換が必要であり、かつその交換作業も容易ではないため、ブレーキペダルの操作反力の設定自由度が低いという課題がある。また、上記後者の構成においても、スプリング反力の調整作業が煩雑であることから、このような点の改善が要望されている。
そこでこの発明は、ブレーキペダルの操作力を受けて液圧を発生させるリヤマスタシリンダを備えた鞍乗り型車両のリヤブレーキ装置において、ブレーキペダルの操作反力の調整作業を容易にしてその設定自由度を高めることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ブレーキペダル(例えば実施例のブレーキペダル26)の操作力を受けて液圧を発生するリヤマスタシリンダ(例えば実施例のリヤマスタシリンダ25)を備えた鞍乗り型車両(例えば実施例の自動二輪車1)のリヤブレーキ装置において、前記リヤマスタシリンダのシリンダ本体(例えば実施例のシリンダ本体45)の外周側に、前記シリンダ本体を所定の間隔を空けて囲む外筒(例えば実施例の外筒46)と、該外筒とシリンダ本体との間に形成された空間(例えば実施例の空間51)内を摺動する移動体(例えば実施例の環状ピストン52)と、該移動体により前記空間内に画定される流体室(例えば実施例の流体室53)とを備え、前記流体室内には所定圧の圧縮性流体が充填され、前記移動体は前記ブレーキペダル側に連結され、前記圧縮性流体の圧力を受けて前記ブレーキペダルがその操作前の状態に向けて付勢されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記リヤマスタシリンダには、前記流体室内の圧力を調整する圧力調整手段(例えば実施例の連通バルブ58)が設けられることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記リヤマスタシリンダには、前記流体室内の圧縮性流体用の容積を調整する容積調整手段(例えば実施例の非圧縮性流体59a,板部材59b)が設けられることを特徴とする。
請求項1〜3に記載した発明によれば、流体室内の圧力によりブレーキペダルがその操作前の状態に向けて付勢されることで、ブレーキペダルに前記圧力に応じた操作反力を発生させることができる。
そして、流体室内の圧力を所定の圧力調整手段により増減させることで、あるいは流体室内の圧縮性流体用の容積を所定の容積調整手段により増減させることで、ブレーキペダルの操作反力をライダーの好み等に応じて容易に調整でき、もって該操作反力の設定自由度を高めることができる。
また、ブレーキペダルを操作前の状態に付勢する付勢手段をリヤマスタシリンダの外周に構成することで、該付勢手段の効率のよい配置を実現することができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示すように、自動二輪車1(鞍乗り型車両)の前輪2を軸支する左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5前端部のヘッドパイプ6に操舵可能に枢支される。ヘッドパイプ6からは左右メインフレーム7が斜め下後方に延び、これらの後端部が左右ピボットフレーム8の上端部にそれぞれ連なる。左右ピボットフレーム8には、後輪9を懸架するスイングアーム式リヤサスペンション10が支持される。
車体フレーム5の内側には、自動二輪車1の原動機であるエンジン11が搭載される。エンジン11は、例えばクランク軸線を車幅方向(左右方向)に沿わせた並列四気筒エンジンであり、そのクランクケース12上にシリンダ13を立設してなる。エンジン11の出力は、クランクケース12の後部左側から例えばチェーンドライブ式の伝動機構を介して後輪9に伝達される。
シリンダ13の後部には各気筒に対応するスロットルボディ14が接続され、シリンダ13の前部には各気筒に対応する排気管15が接続される。各排気管15は適宜屈曲しつつクランクケース12下に取り回され、これらが車体下部に配置されたサイレンサ16の前端部に接続される。サイレンサ16は、クランクケース12下から後方に延びた後に斜め後上方に立ち上がり、後輪9の前部側方において斜め後上方に向けて排気口を開口する。
左右フロントフォーク3の上端部(又はステアリングステム4)には操舵用のハンドル17が取り付けられる。左右ピボットフレーム8の斜め後上方には運転者用のシート18が配置される。左右ピボットフレーム8の後方にはそれぞれ運転者用の左右ステップ19が配置される。運転者は、車体に跨ってシート18上に着座し、左右ステップ19にそれぞれ左右の足を載せ、ハンドル17の左右グリップ17aにそれぞれ左右の手をかけた乗車姿勢をとる。
ハンドル17の右グリップ17aには、例えば前輪制動装置の油圧発生源であるフロントマスタシリンダ21が取り付けられる。右グリップ17aの前方にはフロントマスタシリンダ21操作用のブレーキレバー22が配置され、このブレーキレバー22を運転者が右グリップ17aにかけた手で握り込むことで、フロントマスタシリンダ21内に油圧が発生し、該油圧が不図示のブレーキホース等を経て左右フロントフォーク3の下端部にそれぞれ支持された左右フロントブレーキキャリパ23に伝達され、該左右フロントブレーキキャリパ23が前輪2両側にそれぞれ支持された左右フロントブレーキロータ24を挟圧してその回転を制動する。
一方、右ステップ19の近傍には、例えば後輪制動装置の油圧発生源であるリヤマスタシリンダ25が配置される。右ステップ19の前方にはリヤマスタシリンダ25操作用のブレーキペダル26が配置され、このブレーキペダル26を運転者が右ステップ19に乗せた足で踏み込むことで、リヤマスタシリンダ25内に油圧が発生し、該油圧がブレーキホース27等を経てスイングアーム31の後端部右側に支持されたリヤブレーキキャリパ28に伝達され、該リヤブレーキキャリパ28が後輪9右側に支持されたリヤブレーキロータ29を挟圧してその回転を制動する。
スイングアーム式リヤサスペンション10は、先端側(後端側)で後輪9を軸支するスイングアーム31の基端部(前端部)を、上下に延在する左右ピボットフレーム8の上下中間部に、これらを車幅方向(左右方向)に沿って貫通するピボット軸32を介して上下揺動可能に取り付け、このスイングアーム31の下部に設けたアーム下支持部31aと左右ピボットフレーム8の下端部(ピボット軸32よりも下方となる部位)に設けたフレーム下支持部8aとに跨ってリンク機構33を取り付け、これらスイングアーム31及びリンク機構33の作動により、スイングアーム31の基端側に配置したクッションユニット34を伸縮させて路面からの反力を吸収、減衰する。
図2を併せて参照し、左右ピボットフレーム8の上下中間部の後側(ピボット軸32の後方)には、左右ステップブラケット35の前端部が支持される。
左右ステップブラケット35は、ピボットフレーム8側から後方に向けて側面視三角形状に突出してなり、その後端部(突出頂部)はステップ本体支持部36とされ、該ステップ本体支持部36の車幅方向外側に前記ステップ19が支持される。一方、左右ステップブラケット35の前端部の上下には、ピボットフレーム8に対する上下ブラケット固定部35aがそれぞれ設けられる。
右ステップブラケット35の上方には、前後シリンダ支持部37が上方に向けて突設され、該前後シリンダ支持部37には、シリンダ支持ブラケット38を介して前記リヤマスタシリンダ25が支持される。
リヤマスタシリンダ25は、そのシリンダ軸線C1の上側が前側となるように鉛直方向に対してやや傾斜した状態で、右ステップ19の上方かつ車体内側に配置される。リヤマスタシリンダ25の前方には上下シリンダ固定部39が前方に向けて突設され、該上下シリンダ固定部39が支持ブラケット38の上部にボルト等により結合されると共に、該支持ブラケット38の下部が前記前後シリンダ支持部37にボルト等により結合される。
図2,3に示すように、リヤマスタシリンダ25の下方にはプッシュロッド41が突出し、該プッシュロッド41の先端部にプッシュアダプタ42が一体的に設けられる。プッシュアダプタ42は右ステップブラケット35の車体内側において右ステップ19の直ぐ後方に位置し、該プッシュアダプタ42にはブレーキペダル26後端側の作用端部26dが車幅方向に沿う連結軸を介して揺動可能に連結される。
ブレーキペダル26は、その後側に位置する基端部26aが、右ステップブラケット35のステップ本体支持部36の車体内側において、車幅方向に沿う支持軸36aを介して揺動可能に支持される。
ブレーキペダル26の基端部26aからは、前方に向けてペダルアーム26bが延出すると共に、後方に向けて前記作用端部26dが突設される。ペダルアーム26bの先端部には、車体外側に向けてペダル部26cが突設される。ペダルアーム26bの延出長さは、作用端部26dの突出量に対して十分に大きくされる。
そして、運転者が右ステップ19に乗せた足でペダル部26cを踏み込むと、その力が所定のレバー比で増大されて作用端部26dに伝わり、該作用端部26dがプッシュアダプタ4242及びプッシュロッド41を押し上げてリヤマスタシリンダ25内に油圧を発生させる。
なお、図中符号43は、リヤマスタシリンダ25へのブレーキフルード(ブレーキ作動油)補給用にリヤマスタシリンダ25の上端部後側に一体的に設けられるリザーバタンクを、符号44はリヤマスタシリンダ25内のエア抜き作業用にリヤマスタシリンダ25の上端部に取り付けられるエア抜きバルブをそれぞれ示す。
図3を参照し、リヤマスタシリンダ25は、シリンダ軸線C1に沿う有底円筒状のシリンダ本体45と、該シリンダ本体45の外周側にこれを所定の間隔を空けて囲むように設けられる円筒状の外筒46とを一体に有してなる。シリンダ本体45と外筒46とは同軸とされ、外筒46の上端側(シリンダ底部45a側)には、その内周側に起立してシリンダ本体45外周に至る環状の外筒底部46aが一体に設けられる。外筒底部46aはシリンダ底部45aよりもややシリンダ開口45b側に位置し、外筒46下端側の外筒開口46bはシリンダ開口45bと軸方向でほぼ同位置に設けられる。外筒46は、外筒底部46aを介してシリンダ本体45の上端側に一体的に支持される。なお、シリンダ本体45と外筒46とは、一体形成品であっても溶接等による接合体であってもよい。
シリンダ本体45内には、プライマリ及びセカンダリカップ47a,47bを上下に有するマスタピストン47がシリンダ軸線C1に沿って摺動可能に嵌入される。シリンダ本体45内には、マスタピストン47によりその上方(シリンダ底部45a側)に油室48が画定され、該油室48内にブレーキフルードが充填される。マスタピストン47の下端側(シリンダ開口45b側)には前記プッシュロッド41の基端側(上端側)が係合し、該プッシュロッド41の先端側(下端側)には前記プッシュアダプタ42が一体的に取り付けられる。そして、ブレーキペダル26の踏み込みによりプッシュアダプタ42及びプッシュロッド41が押し上げられると、マスタピストン47がシリンダ本体45内をシリンダ底部45a側に移動(上昇)し、前記油室48内に所定の油圧を発生させる。
なお、図中符号49aは油室48内に設けられてマスタピストン47を作動前(上昇前)の位置に戻すべく付勢するリターンスプリングを、符号49bは前記リターンスプリング49aの伸縮及びマスタピストン47のストロークをガイドするガイドピンを、符号49cはシリンダ開口45bのやや内側を閉塞すると共にプッシュロッド41を挿通支持するカバー部材を、符号49dはカバー部材49c及びマスタピストン47のシリンダ本体45からの抜け止めでありマスタピストン47の作動前停止位置を規定するスナップリングを、符号49eはカバー部材49cの外側でシリンダ開口45bを覆うダストブーツをそれぞれ示す。
シリンダ本体45と外筒46との間の空間51には、これらと同軸の環状ピストン52がシリンダ軸線C1に沿って摺動可能に嵌入される。前記空間51内には、環状ピストン52によりその上方(外筒底部46a側)に流体室53が画定され、該流体室53内に所定圧の例えば圧縮エアが充填されることで、環状ピストン52が下方(シリンダ開口45b側)に向けて付勢される。なお、図中符号54aは環状ピストン52の内外周に設けられてシリンダ本体45外面及び外筒46内面にそれぞれ密接する内外シール部材を、符号54bは環状ピストン52の前記空間51からの抜け止めでありその作動前(上昇前)の停止位置を規定するスナップリングをそれぞれ示す。
環状ピストン52の下方(外筒開口46b側)には、例えば筒状の支持脚55が一体的に連なり、該支持脚55の先端側(下端側)には、プッシュロッド41の先端側に一体的に連結支持された押圧フランジ56が配置される。押圧フランジ56のシリンダ本体45側の面(上面)は、概ねプッシュロッド41の基端部を中心とした球面状のシリンダ押圧面56aとされ、このシリンダ押圧面56aに整合するように、前記支持脚55の先端面55aも同様の球面状に形成される。これら各面55a,56aを互いに当接させた状態で、支持脚55及び環状ピストン52が押圧フランジ56に支持される。
このとき、環状ピストン52は前記作動前停止位置からやや上昇することで、前記圧縮エアの圧力に基づく付勢力をブレーキペダル26の作用端部26dに付与し、ブレーキペダル26をその操作前の所定の停止位置に向けて付勢する。すなわち、流体室53内の圧縮性流体の圧力により、ブレーキペダル26が踏み込み前(操作前)の状態に向けて付勢される。
そして、前述の如くブレーキペダル26が踏み込まれると、図4に示すように、作用端部26dがプッシュアダプタ42及びプッシュロッド41を押し上げてリヤマスタシリンダ25内に油圧を発生させると共に、押圧フランジ56が支持脚55を介して環状ピストン52を押し上げて流体室53内の圧縮性流体を圧縮しつつ、環状ピストン52に作用する付勢力によりブレーキペダル26が踏み込み前の状態に向けて付勢される。
図3,4に示すように、リヤマスタシリンダ25の例えば上端側には、流体室53とその外部(大気)とを連通する連通ポート57が設けられると共に、該連通ポート57には、流体室53とその外部とを連通した連通状態と前記連通を遮断した閉塞状態とを切り替える連通バルブ58が取り付けられる。この連通バルブ58を通じて、前記連通ポート57より流体室53内に所定圧の圧縮性流体を充填する(流体室53内を増圧する)、あるいは流体室53内の圧縮性流体を排出する(流体室53内を減圧する)ことが可能である。すなわち、前記連通バルブ58は、流体室53内の圧力調整手段であり、ブレーキペダル26の操作反力調整手段でもある。
ここで、図6を併せて参照し、ブレーキペダル26が踏み込まれた際には、環状ピストン52が上昇し流体室53内の圧縮性流体を圧縮してその圧力を増加させることから、ブレーキペダル26の踏み込み量(環状ピストン52のストローク量)に応じて該ブレーキペダル26への付勢力(ブレーキペダル26の操作反力)も増減する(図6中曲線A参照)。
また、図6中曲線Bは、流体室53内に充填する圧縮性流体を空気ではなく窒素ガス等の比較的高圧のガスとした場合のブレーキペダル26の操作反力を示し、流体室53内の圧力ひいてはブレーキペダル26の操作反力を大きく高めることができることを示す。
図5(a)は、流体室53内に例えばオイル等の非圧縮性流体59aを所定量注入した例を示す。そして、前記非圧縮性流体59aの量を増加(又は減少)させることで、流体室53内における圧縮性流体を充填するための容積を減少(又は増加)させ、環状ピストン52のストローク量に対する流体室53内の圧力変化の割合(ブレーキペダル26の操作反力変化の割合)を増加(又は減少)させることが可能である(図6中曲線D参照)。
また、図5(b)は、流体室53内に例えば環状の板部材59bを所定枚数収容した例を示す。この板部材59bの枚数を増加(又は減少)させることでも、前記非圧縮性流体59aの場合と同様、環状ピストン52のストローク量に対する流体室53内の圧力変化の割合を増加(又は減少)させることが可能である。
すなわち、前記非圧縮性流体59a及び板部材59bは、流体室53内の圧縮性流体用の容積の調整手段(又はブレーキペダル26の操作反力調整手段)でもあり、該非圧縮性流体59a及び板部材59bの増減により、環状ピストン52のストローク量に対するブレーキペダル26の操作反力特性を変化させることが可能である。
以上説明したように、上記実施例における自動二輪車1のリヤブレーキ装置は、ブレーキペダル26の操作力を受けて液圧を発生するリヤマスタシリンダ25を備えたものであって、前記リヤマスタシリンダ25のシリンダ本体45の外周側に、前記シリンダ本体45を所定の間隔を空けて囲む外筒46と、該外筒46とシリンダ本体45との間に形成された空間51内を摺動する環状ピストン52と、該環状ピストン52により前記空間51内に画定される流体室53とを備え、前記流体室53内には所定圧の圧縮性流体が充填され、前記環状ピストン52は前記ブレーキペダル26側に連結され、前記圧縮性流体の圧力を受けて前記ブレーキペダル26がその操作前の状態に向けて付勢されるものである。
この構成によれば、流体室53内の圧力によりブレーキペダル26がその操作前の状態に向けて付勢されることで、ブレーキペダル26に前記圧力に応じた操作反力を発生させることができる。
そして、流体室53内の圧力を連通バルブ58により増減させることで、あるいは流体室53内の圧縮性流体用の容積を非圧縮性流体59a及び板部材59bにより増減させることで、ブレーキペダル26の操作反力をライダーの好み等に応じて容易に調整でき、もって該操作反力の設定自由度を高めることができる。
また、ブレーキペダル26を操作前の状態に付勢する付勢手段をリヤマスタシリンダ25の外周に構成することで、該付勢手段の効率のよい配置を実現することができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、リヤマスタシリンダ25は、後輪ブレーキ専用のものに限らず、前後連動ブレーキにおける一油圧発生源のものであってもよい。
また、前記流体室53の容積調整手段として、前記非圧縮性流体59a及び板部材59bに代わり、例えば環状ピストン52や外筒底部46aに流体室53内への突出量を変化させる突出部を一体又は別体に設けることで、流体室53内の圧縮性流体用の容積を調整するようにしてもよく、かつこれら各容積調整手段を適宜組み合わせて用いてもよい。
さらに、環状ピストン52がプッシュロッド41に直接的に支持されたり、ブレーキペダル26の作用端部26dに直接的に連結された構成としてもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、自動二輪車の他に三輪又は四輪の車両にも適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の右側面図である。 上記自動二輪車の右ステップ周りの右側面図である。 上記自動二輪車のリヤマスタシリンダの軸線に沿う断面図である。 上記リヤマスタシリンダの作動状態を示す図3に相当する断面図である。 (a),(b)共、上記リヤマスタシリンダに容積調整手段を設けた例を示す図3に相当する断面図である。 上記自動二輪車のブレーキペダルのストローク量に対する操作反力の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
25 リヤマスタシリンダ
26 ブレーキペダル
45 シリンダ本体
46 外筒
51 空間
52 環状ピストン(移動体)
53 流体室
58 連通バルブ(圧力調整手段)
59a 非圧縮性流体(容積調整手段)
59b 板部材(容積調整手段)

Claims (3)

  1. ブレーキペダルの操作力を受けて液圧を発生するリヤマスタシリンダを備えた鞍乗り型車両のリヤブレーキ装置において、
    前記リヤマスタシリンダのシリンダ本体の外周側に、前記シリンダ本体を所定の間隔を空けて囲む外筒と、該外筒とシリンダ本体との間に形成された空間内を摺動する移動体と、該移動体により前記空間内に画定される流体室とを備え、
    前記流体室内には所定圧の圧縮性流体が充填され、前記移動体は前記ブレーキペダル側に連結され、前記圧縮性流体の圧力を受けて前記ブレーキペダルがその操作前の状態に向けて付勢されることを特徴とする鞍乗り型車両のリヤブレーキ装置。
  2. 前記リヤマスタシリンダには、前記流体室内の圧力を調整する圧力調整手段が設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のリヤブレーキ装置。
  3. 前記リヤマスタシリンダには、前記流体室内の圧縮性流体用の容積を調整する容積調整手段が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のリヤブレーキ装置。
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