JP5364620B2 - スレーブシリンダ及びそれを備えた鞍乗型車両 - Google Patents

スレーブシリンダ及びそれを備えた鞍乗型車両 Download PDF

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Description

本発明は、スレーブシリンダ及びそれを備えた鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両としての自動二輪車において、乗員が連動ブレーキ操作子を操作することにより、後輪ブレーキに制動力を与えると共に、前輪ブレーキにも制動力を与える、いわゆる連動ブレーキ装置が知られている。
このような連動ブレーキ装置に関する従来技術として、乗員が連動ブレーキ操作子を操作することにより、比較的に廉価な機械式ドラムブレーキを採用したリアブレーキに制動力を与えつつ、高い制動力が得られるディスクブレーキを採用したフロントブレーキにも制動力を与えることができるようにした連動ブレーキシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3572539号公報
特許文献1に記載された連動ブレーキ装置においては、マスターシリンダで発生したブレーキ液の液圧により、ブレーキアームに接続されたケーブルを牽引する、いわゆる牽引式のスレーブシリンダ(ケーブルアクチュエータ)が用いられている。
上記スレーブシリンダにおいて、ピストンの戻しばねが収納された大気室には、ピストンにより加圧された大気室内の気体を大気に開放するための貫通孔が設けられている。しかし、スレーブシリンダの大気室に貫通孔を設けると、スレーブシリンダ内に水等の水分が入るおそれがある。そのため、貫通孔をラビリンス構造とする等の防水対策が必要となり、スレーブシリンダの形状が複雑化してしまう。従って、従来のスレーブシリンダにおいては、形状をより簡素にすることが望まれている。
本発明は、形状をより簡素にすることができるスレーブシリンダ及びそれを備えた鞍乗型車両を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、筒状に形成されたシリンダと、前記シリンダの内側に摺動可能に収容されたピストンと、前記ピストンの一端側に接続されると共に、前記シリンダの一端側から突出し、前記ピストンにより牽引される牽引部材と、前記ピストンの径方向の外側と前記シリンダの径方向の内側との間に設けられた液圧室と、前記シリンダの一端側における開口部と前記牽引部材との間を覆うように取り付けられ、前記シリンダの一端側における開口部と前記牽引部材との間に膨縮可能な気密室を形成する膨縮蓋部材と、前記シリンダの他端側における開口部を覆い、前記シリンダの他端側の開口部と前記ピストンの他端側との間に伸縮可能な気体室を形成する他端側蓋部材と、前記ピストンに形成され、前記気密室と前記気体室との間を連通する連通孔と、を備えることを特徴とするスレーブシリンダである。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の構成に加えて、前記連通孔の内部に設けられた座面と、前記座面と前記他端側蓋部材との間に設けられ、前記ピストンを初期位置側に付勢するリターンスプリングと、を備え、前記リターンスプリングの少なくとも一部は、前記連通孔の内部に収容されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記シリンダは、他端側に設けられた大径部と、一端側に設けられた小径部と、を有し、前記ピストンは、前記シリンダの前記大径部と前記小径部との間を摺動可能な長さを有すると共に、前記シリンダの内側を摺動したときに前記ピストンの径方向の外側と前記シリンダの前記小径部との間に隙間を形成する細径部を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の構成に加えて、前記シリンダの内部に液圧が流入する入口孔と、前記シリンダの内部からエアを放出するエア抜き孔と、を備え、前記入口孔及び前記エア抜き孔は、前記シリンダの上方に設けられると共に、前記入口孔と前記エア抜き孔とは、それぞれの軸線のなす角度が鈍角となるように配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の構成に加えて、前記ピストンは、一端側に、前記牽引部材の牽引方向に向けて凹状に湾曲した面を有する湾曲部を備え、前記牽引部材は、前記ピストンの前記湾曲部における凹状に湾曲した面と当接する凸状に湾曲した面を有する突起部を備え、前記ピストンの前記湾曲部と前記牽引部材の前記突起部とが着脱自在に接続されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスレーブシリンダを備えた鞍乗型車両において、フロントブレーキと、リアブレーキと、乗員により操作されるブレーキペダルと、前記ブレーキペダルに連結されたプッシュロッドと、前記プッシュロッドにより押圧され、液圧を発生するマスターシリンダと、前記マスターシリンダにより発生した液圧を前記フロントブレーキに伝達するフロント液圧配管と、前記マスターシリンダにより発生した液圧を前記スレーブシリンダに伝達するリア液圧配管と、一端側が前記牽引部材と回動可能に接続するブレーキロッドと、前記ブレーキロッドの他端側が接続され、前記リアブレーキに対し回動可能に取り付けられたブレーキアームと、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、シリンダの内部をピストンが摺動したときに、気密室及び気体室に滞留する気体は、ピストンに形成された連通孔を介して、気密室と気体室との間を相互に移動することができる。そのため、気密室や気体室の内部に滞留する気体を大気に開放するための貫通孔を蓋部材やシリンダに設けなくても、ピストンをスムーズに摺動させることができる。
このように、蓋部材やシリンダに貫通孔を設ける必要がないため、蓋部材やシリンダにおけるラビリンス構造等を省くことができる。このため、蓋部材やシリンダの形状を簡素にすることができる。従って、蓋部材やスレーブシリンダの形状をより簡素にすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、リターンスプリングの少なくとも一部を、連通孔の内部に収容している。このため、シリンダの内部において、リターンスプリングの長手方向における収容容積を小さくすることができる。従って、スレーブシリンダを小型化することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ピストンに細径部を設けたので、ピストンの体積を減少させることができる。従って、ピストンを軽量化することができる。また、ピストンの径方向の外側とシリンダの小径部との間に隙間が形成されるので、シリンダの内部をピストンが摺動するときの抵抗を極力少なくすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、入口孔とエア抜き孔とを、それぞれの軸線のなす角度が鈍角となるように配置している。このため、スレーブシリンダの高さ方向の厚みを抑えることができる。従って、スレーブシリンダをより小型化することができる。
請求項5に記載の発明によれば、ピストンにおける凹状に湾曲した面と牽引部材における凸状に湾曲した面とが密着するように当接するため、互いの当接面積を増やすことができる。従って、牽引部材における牽引力のロスを少なくすることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、ピストンの軸線に対して牽引部材の軸線が傾いた場合でも、ピストンにおける凹状に湾曲した面と牽引部材における凸状に湾曲した面とが密着するように当接するため、ピストンに対し牽引部材を傾けた状態で作動させることができる。これによれば、スレーブシリンダの取り付け位置の公差を緩和することができる。従って、スレーブシリンダを取り付け位置に容易に組み付けることができ、生産性を向上させることができる。また、スレーブシリンダの取り付け位置に関して、レイアウト設計の柔軟性を高めことができる。
更に、請求項5に記載の発明によれば、ピストンの湾曲部と牽引部材の突起部とが着脱自在に接続されている。従って、ピストンと牽引部材とを容易に組み付けることができ、生産性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、スレーブシリンダの牽引力がブレーキロッドによりリアブレーキに伝達されるので、伝達効率を向上させることができる。
実施形態における自動二輪車1の全体構成を示す左側面図である。 実施形態における連動ブレーキ装置300の全体構成を示す模式図である。 マスターシリンダ100の概略断面図である。 スレーブシリンダ200の初期位置における概略断面図である。 図4のA−A線断面を示す模式図である。 スレーブシリンダ200の牽引位置における概略断面図である。 ピストン202に対し牽引ロッド203が傾いた場合のスレーブシリンダ200の初期位置における概略断面図である。 ピストン202に対し牽引ロッド203が傾いた場合のスレーブシリンダ200の牽引位置における概略断面図である。
以下、本発明に係わるスレーブシリンダを、鞍乗型車両としての小型の自動二輪車(以下、「自動二輪車」又は「車両」という)に適用した場合の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本実施形態の自動二輪車の全体構成について説明する。図1は、本実施形態における自動二輪車1の全体構成を示す左側面図である。なお、図1においては、図2に示す第1ブレーキ配管L1、第2ブレーキ配管L2、第3ブレーキ配管L3及びリザーブ配管L4の図示を省略する。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、車体フレームFとして、ヘッドパイプ2と、メインフレーム3と、ピボットフレーム4と、左右一対のリアフレーム5と、を備える。
ヘッドパイプ2は、車両の前端に設けられている。ヘッドパイプ2は、フロントフォーク6を操舵可能に支持している。フロントフォーク6は、下部において、前輪WFを回転自在に軸支している。フロントフォーク6の上部には、ハンドル21が取り付けられている。ハンドル21の右側(図1の紙面手前側)には、ブレーキレバー26が取り付けられている。
メインフレーム3は、ヘッドパイプ2の後側面に溶接により接合されている。メインフレーム3は、ヘッドパイプ2から後方の下向きに傾斜して延びている。ピボットフレーム4は、メインフレーム3の後部に溶接により接合されている。
また、メインフレーム3の下方には、原動機となるエンジンEが取り付けられている。エンジンEは、前方にクランクケース19を備える。クランクケース19には、変速機(不図示)が内蔵されている。変速機の出力(回転力)は、チェーンやスプロケット等の駆動機構(不図示)を介して後輪WRに伝達される。
ピボットフレーム4は、メインフレーム3の後部から下方に向けて延びている。ピボットフレーム4は、スイングアーム7と、ステップホルダ17と、ピリオンステップ18と、支軸22と、を備える。スイングアーム7の前端は、ピボットフレーム4の側面に回動自在に支持されている。また、スイングアーム7は、後輪WRを回転自在に軸支している。
ステップホルダ17は、ピボットフレーム4の左右にそれぞれ取り付けられている。ピリオンステップ18は、それぞれのステップホルダ17の後方に取り付けられている。ピリオンステップ18は、シート9の後部に座った同乗者が足を載せるステップである。ピリオンステップ18は、図1に示すように、ステップホルダ17に沿うように折り畳むことができる。なお、図1においては、車両の左側(図1の紙面奥側)に位置するステップホルダ17及びピリオンステップ18の図示を省略する。
支軸22は、ピボットフレーム4に設けられた支持部材である。支軸22には、マスターシリンダ100の作動機構として、ブレーキペダル20と、連結腕部23と、が取り付けられている。
ブレーキペダル20は、乗員が足で踏むことにより操作するブレーキ操作子である。ブレーキペダル20は、ピボットフレーム4の下部に設けられた支軸22に回動可能に支持されている。連結腕部23は、支軸22に回動可能に支持されている。連結腕部23は、ブレーキペダル20に連結されている。連結腕部23は、ブレーキペダル20と一体に回動する。連結腕部23の後端には、マスターシリンダ100の入力ロッド101が連結されている。
また、ピボットフレーム4には、後述する連動ブレーキ装置300の作動機構として、マスターシリンダ100と、スレーブシリンダ200と、が取り付けられている。
マスターシリンダ100は、ブレーキペダル20に加えられた踏力Pをブレーキ液の液圧に変換する装置である。マスターシリンダ100で変換されたブレーキ液の液圧は、後述する前輪ブレーキBF及びスレーブシリンダ200に伝達される。スレーブシリンダ200は、マスターシリンダ100から伝達されたブレーキ液の液圧を機械的な牽引力(直線運動)に変換する装置である。
リアフレーム5は、メインフレーム3の後部に溶接により接合されている。リアフレーム5は、メインフレーム3の後部から後方に上向きに延びている。リアフレーム5とスイングアーム7との間は、リアクッション8により連結されている。リアフレーム5の上面には、乗員及び同乗者が座るシート9が取り付けられている。また、リアフレーム5には、リザーブタンク34が取り付けられている。
一方、車体フレームFには、車体カバー10が取り付けられている。車体カバー10は、車体フレームF及びエンジンEの一部を覆う合成樹脂製のカバーである。車体カバー10は、フロントサイドカバー11と、レッグシールド12と、フロントトップカバー13と、メインフレームトップカバー14と、アンダーカバー15と、リアサイドカバー16と、を備える。
フロントサイドカバー11は、メインフレーム3の左右両側に配置されるカバーである。レッグシールド12は、乗員の脚部を前方から覆うカバーである。レッグシールド12は、フロントサイドカバー11の前部から下方に向けて連なるように取り付けられている。フロントトップカバー13は、ヘッドパイプ2を前方から覆うカバーである。フロントトップカバー13は、レッグシールド12の上部と連なるように取り付けられている。
メインフレームトップカバー14は、ヘッドパイプ2を後方から覆うと共に、メインフレーム3を上方から覆うカバーである。メインフレームトップカバー14は、フロントトップカバー13の後部と連なるように取り付けられている。アンダーカバー15は、リアフレーム5を側方から覆うカバーである。アンダーカバー15は、フロントサイドカバー11の下部と連なるように取り付けられている。リアサイドカバー16は、シート9を支持するカバーである。リアサイドカバー16は、アンダーカバー15の上部と連なるように取り付けられている
前輪WFには、前輪ブレーキBFが装着されている。前輪ブレーキBFは、乗員がブレーキレバー26又はブレーキペダル20を操作することにより作動するディスクブレーキである。
後輪WRには、後輪ブレーキBRが装着されている。後輪ブレーキBRは、乗員がブレーキペダル20を操作することにより作動するドラムブレーキである。後輪ブレーキBRは、ブレーキアーム25を備える。ブレーキアーム25は、後輪ブレーキBRに対し回動可能に取り付けられた部材である。後輪ブレーキBRは、ブレーキアーム25が車両の前側(図1の右方向)に回動することにより作動する。
また、本実施形態の自動二輪車1は、後輪ブレーキBRの作動機構として、ブレーキロッド24を備える。ブレーキロッド24は、ブレーキアーム25とスレーブシリンダ200との間を接続する棒状の金属部材である。ブレーキロッド24の一端側は、後述するスレーブシリンダ200の牽引ロッド203(図4参照)と回動可能に接続されている。また、ブレーキロッド24の他端側は、後輪ブレーキBRのブレーキアーム25と接続されている。
後輪ブレーキBRは、ブレーキアーム25がブレーキロッド24に牽引されて、車両の前側に回動することにより作動する。すなわち、後輪ブレーキBRは、スレーブシリンダ200がブレーキロッド24を牽引することにより作動する。
次に、本実施形態の自動二輪車1に搭載された連動ブレーキ装置の全体構成について説明する。図2は、本実施形態における連動ブレーキ装置300の全体構成を示す模式図である。なお、本実施形態における連動ブレーキ装置300は、ブレーキディスク29及びブレーキキャリパ30を、前輪WF用のブレーキ装置と共用する。このため、前輪WF用のブレーキ装置を含めた構成として説明する。
本実施形態における連動ブレーキ装置300は、主要部として、前輪ブレーキBFと、後輪ブレーキBRと、ブレーキペダル20と、ブレーキレバー26と、マスターシリンダ100と、スレーブシリンダ200と、を備える。また、本実施形態における連動ブレーキ装置300は、第1ブレーキ配管L1と、リア液圧配管としての第2ブレーキ配管L2と、フロント液圧配管としての第3ブレーキ配管L3と、を備える。
ブレーキレバー26は、乗員が指で握ることにより操作するブレーキ操作子である。ブレーキレバー26は、図1に示すハンドル21の右側(図1の紙面手前側)に取り付けられている。ブレーキレバー26には、リザーブタンク27と、レバー用マスターシリンダ28と、が取り付けられている。
リザーブタンク27は、ブレーキ液を貯留するタンクである。レバー用マスターシリンダ28は、ブレーキレバー26の操作により、ブレーキ液の液圧を発生させる装置である。レバー用マスターシリンダ28と前輪ブレーキBFとの間は、第1ブレーキ配管L1により接続されている。
乗員がブレーキレバー26を操作すると、ブレーキレバー26に加えられた力はレバー用マスターシリンダ28においてブレーキ液の液圧に変換される。このブレーキ液の液圧は、レバー用マスターシリンダ28から第1ブレーキ配管L1を介して前輪ブレーキBFに伝達される。
前輪ブレーキBFは、ブレーキディスク29と、ブレーキキャリパ30と、を備える。ブレーキディスク29は、前輪WF(図1参照)の車軸に取り付けられた被制動部材である。ブレーキキャリパ30は、第1シリンダ部31と、第2シリンダ部32と、第3シリンダ部33と、を備える。
第1シリンダ部31、第2シリンダ部32及び第3シリンダ部33は、それぞれ内部にピストン(不図示)とブレーキパッド(不図示)とを備える。ピストンは、ブレーキ液の液圧により移動してブレーキパッドを押圧する部品である。ブレーキパッドは、ピストンに押圧されることによりブレーキディスク29を両側から挟み込む部品である。ブレーキパッドがブレーキディスク29を両側から挟み込むことにより、前輪WFに制動力が与えられる。
第1ブレーキ配管L1は、第1シリンダ部31及び第2シリンダ部32と接続されている。レバー用マスターシリンダ28から第1ブレーキ配管L1を介して前輪ブレーキBFに伝達されたブレーキ液の液圧は、第1シリンダ部31及び第2シリンダ部32に与えられる。従って、乗員がブレーキレバー26を操作すると、第1シリンダ部31と第2シリンダ部32とが作動して、前輪WFに制動力が与えられる。
第3シリンダ部33は、第3ブレーキ配管L3と接続されている。
なお、図2において、ブレーキレバー26、リザーブタンク27、レバー用マスターシリンダ28、ブレーキディスク29、ブレーキキャリパ30及び第1ブレーキ配管L1は、前輪用のブレーキ装置(符号を省略)を構成する。
マスターシリンダ100の一端部には、入力ロッド101が連結されている。入力ロッド101は、支軸22及び連結腕部23を介してブレーキペダル20と連結されている。乗員がブレーキペダル20を足で踏むと、ブレーキペダル20に加えられた踏力Pにより、ブレーキペダル20と連結された連結腕部23は、支軸22を中心として上方に回動する。連結腕部23が上方に回動すると、連結腕部23の後端に連結された入力ロッド101がマスターシリンダ100の内部に押し込まれる。すなわち、ブレーキペダル20に加えられた踏力Pは、連結腕部23及び入力ロッド101を介して、マスターシリンダ100に押し込み力として伝達される。
マスターシリンダ100には、ブレーキ液を貯留するリザーブタンク34が接続されている。マスターシリンダ100の内部には、リザーブタンク34から供給されたブレーキ液が充填されている。マスターシリンダ100は、入力ロッド101を介して伝達された押し込み力をブレーキ液の液圧に変換すると共に、ブレーキ液の液圧を第2ブレーキ配管L2及び第3ブレーキ配管L3にそれぞれ伝達する。
マスターシリンダ100とスレーブシリンダ200との間は、第2ブレーキ配管L2により接続されている。マスターシリンダ100で発生したブレーキ液の液圧は、第2ブレーキ配管L2を介してスレーブシリンダ200に伝達される。また、マスターシリンダ100と前輪ブレーキBFとの間は、第3ブレーキ配管L3により接続されている。マスターシリンダ100で発生したブレーキ液の液圧は、第3ブレーキ配管L3を介して前輪ブレーキBFにも伝達される。後述するように、マスターシリンダ100は、スレーブシリンダ200と前輪ブレーキBFとに対して、時間差をもってブレーキ液の液圧を伝達する。
スレーブシリンダ200の一端部には、ブレーキロッド24が連結されている。スレーブシリンダ200は、マスターシリンダ100から伝達されたブレーキ液の液圧を機械的な牽引力に変換して、ブレーキロッド24を牽引する。その結果、ブレーキロッド24に牽引されたブレーキアーム25が車両の前側(図2の右方向)に回動して、後輪ブレーキBRが作動する。
図2において、乗員によりブレーキペダル20に加えられた踏力Pは、マスターシリンダ100においてブレーキ液の液圧に変換される。このブレーキ液の液圧は、スレーブシリンダ200に伝達され、機械的な牽引力に変換される。そして、スレーブシリンダ200で変換された牽引力により、ブレーキロッド24が牽引される。この結果、ブレーキロッド24と連結されたブレーキアーム25が車両の前側に回動して、後輪ブレーキBRが作動する。
また、マスターシリンダ100は、ブレーキ液の液圧をスレーブシリンダ200に伝達した後、所定の時間差をもって、ブレーキ液の液圧を前輪ブレーキBFへ伝達する。この結果、後輪ブレーキBRが作動してから所定の時間差をもって、前輪ブレーキBFが作動する。
このように、前輪ブレーキBFは、レバー用マスターシリンダ28から伝達されたブレーキ液の液圧によって作動するだけでなく、マスターシリンダ100から伝達されたブレーキ液の液圧によっても作動する。
従って、本実施形態の連動ブレーキ装置300において、乗員がブレーキレバー26を操作すると、前輪ブレーキBFが作動して前輪WFに制動力が与えられる。また、乗員がブレーキペダル20を操作すると、後輪ブレーキBRが作動して後輪WRに制動力が与えられると共に、前輪ブレーキBFが作動して前輪WFにも制動力が与えられる。
次に、マスターシリンダ100の構造について説明する。図3は、マスターシリンダ100の概略断面図である。図3においては、ブレーキ液が入出力する部分の詳細な図示を省略し、マスターシリンダ100の接続する相手側装置とその接続経路を模式的に示す。ここでは、マスターシリンダ100の主な構成や動作を概略的に説明するものとし、各部の詳細な構成や動作の説明を適宜に省略する。
図3に示すように、マスターシリンダ100は、マスターシリンダ本体部110と、ディレイバルブ120と、比例制御弁(Proportional Control Valve)130と、を備える。また、マスターシリンダ100は、入力ロッド101と、連通孔102と、取り付け孔103と、を備える。
マスターシリンダ本体部110は、入力ロッド101に加えられた押し込み力をブレーキ液の液圧に変換する部位である。マスターシリンダ本体部110は、作動機構として、ピストン111、スプリング112及びその他の部材(符号を省略)を有する。ピストン111は、入力ロッド101から伝達された押し込み力をブレーキ液の液圧に変換するピストンである。スプリング112は、ピストン111を入力ロッド101の方向に付勢する弾性部材である。ピストン111の一端部は、入力ロッド101と連結されている。
マスターシリンダ本体部110の内部とリザーブタンク34との間は、リザーブ配管L4により接続されている。リザーブ配管L4は、マスターシリンダ本体部110とリザーブタンク34との間においてブレーキ液を流通させる配管である。マスターシリンダ本体部110の内部には、リザーブタンク34から供給されたブレーキ液が充填されている。
連通孔102は、マスターシリンダ本体部110と、ディレイバルブ120及び比例制御弁130との間を連通する孔である。マスターシリンダ本体部110で発生したブレーキ液の液圧は、連通孔102を介してディレイバルブ120及び比例制御弁130に伝達される。取り付け孔103は、マスターシリンダ100をピボットフレーム4(図1参照)の裏面に取り付けるための孔である。マスターシリンダ100は、ピボットフレーム4に設けられた取り付け孔(不図示)の位置において、ボルト及びナット(不図示)によりピボットフレーム4に取り付けられる。
マスターシリンダ本体部110において、入力ロッド101と連結されたピストン111がスプリング112の付勢力に抗して上方に押し込まれると、マスターシリンダ本体部110の内部に充填されたブレーキ液は圧縮される。その結果、ブレーキ液の液圧は、マスターシリンダ本体部110から、連通孔102を介してディレイバルブ120及び比例制御弁130へ伝達される。これにより、マスターシリンダ本体部110から、比例制御弁130を介して、スレーブシリンダ200にブレーキ液の液圧が伝達される。スレーブシリンダ200は、後述するように、ブレーキ液の液圧によりピストン202が摺動して、後輪ブレーキBRを作動させる。
ディレイバルブ120は、マスターシリンダ本体部110から伝達されたブレーキ液の液圧を、時間差をもって前輪ブレーキBFに伝達するバルブである。ディレイバルブ120は、作動機構として、ピストン121、スプリング122及びその他の部材(符号を省略)を備える。ディレイバルブ120の作動機構は、ブレーキ液の液圧が低いときには作動しない。ディレイバルブ120の作動機構が作動しないときには、ブレーキ液の液圧が前輪ブレーキBFに伝達されない。一方、ディレイバルブ120の作動機構は、ブレーキ液の液圧が所定値よりも高くなると作動する。ディレイバルブ120の作動機構が作動すると、ブレーキ液の液圧が前輪ブレーキBFに伝達される。ディレイバルブ120と前輪ブレーキBFとの間は、第3ブレーキ配管L3により接続されている。
比例制御弁130は、マスターシリンダ本体部110とスレーブシリンダ200との間におけるブレーキ液の流通を制御する弁体である。比例制御弁130とスレーブシリンダ200との間は、第2ブレーキ配管L2により接続されている。
比例制御弁130は、作動機構として、ピストン131、スプリング132及びその他の部材(いずれも符号を省略)を備える。比例制御弁130の作動機構は、ディレイバルブ120が作動して、マスターシリンダ本体部110からディレイバルブ120に伝達されたブレーキ液の液圧が所定値よりも高くなると作動する。比例制御弁130の作動機構が作動すると、マスターシリンダ本体部110とスレーブシリンダ200との間を流通する液量が制御される。
マスターシリンダ本体部110とスレーブシリンダ200との間を流通する液量が制御されると、マスターシリンダ本体部110からスレーブシリンダ200へ伝達されるブレーキ液の液圧が低くなるため、後輪ブレーキBRによる後輪WRへの制動力が弱められる。これにより、後輪WRがロックするのを抑制することができる。
以上のように、マスターシリンダ100は、スレーブシリンダ200と前輪ブレーキBFとに対して、時間差をもってブレーキ液の液圧を伝達するように構成されている。
次に、スレーブシリンダ200の構造について説明する。図4は、スレーブシリンダ200の初期位置における概略断面図である。図5は、図4のA−A線断面を示す模式図である。図6は、スレーブシリンダ200の牽引位置における概略断面図である。
図4を参照して、本実施形態におけるスレーブシリンダ200の構成について説明する。図4に示すように、スレーブシリンダ200は、シリンダ201と、ピストン202と、牽引部材としての牽引ロッド203と、膨縮蓋部材としてのブーツ204と、他端側蓋部材としての密閉蓋205と、リターンスプリング206と、を備える。なお、図4(及び図6)においては、シリンダ201及びブーツ204のみを断面で示す。
シリンダ201は、略筒状に形成された筐体である。シリンダ201は、ピストン孔207と、入口孔208と、エア抜き孔209と、取り付け孔210と、を有する。
ピストン孔207は、シリンダ201の軸方向に貫通する長穴である。ピストン孔207には、ピストン202が摺動可能に収容されている。
入口孔208及びエア抜き孔209は、シリンダ201の上方に設けられている。入口孔208は、マスターシリンダ100から伝達されたブレーキ液が流入する孔である。エア抜き孔209は、シリンダ201の内部からエアを放出するための孔である。
入口孔208の一端側には、配管接続部211が形成されている。配管接続部211には、第2ブレーキ配管L2の末端に設けられたジョイント部35が取り付けられている。ジョイント部35は、内部に連通孔35aを有する。マスターシリンダ100から伝達されたブレーキ液は、第2ブレーキ配管L2からジョイント部35を介してスレーブシリンダ200の入口孔208へ流入する。
エア抜き孔209の一端側には、プラグ取り付け部212が形成されている。プラグ取り付け部212には、エア抜き孔209を封止するプラグ213が取り付けられている。エア抜き孔209は、例えば、ブレーキ液を交換した際に、シリンダ201の内部に混入したエアを排出するために開放される。エア抜き孔209は、通常、プラグ213により封止されている。
入口孔208の他端側及びエア抜き孔209の他端側は、シリンダ201の内部においてピストン孔207と連通している。また、入口孔208とエア抜き孔209とは、入口孔208の軸線(中心線)208aとエア抜き孔209の軸線(中心線)209aとのなす角度θ1が鈍角となるように配置されている。角度θ1は、例えば、90°〜135°の範囲に設定される。
取り付け孔210は、スレーブシリンダ200をピボットフレーム4の裏面に取り付けるための孔である。スレーブシリンダ200は、ピボットフレーム4に設けられた取り付け孔(不図示)の位置において、ボルト及びナット(不図示)によりピボットフレーム4に取り付けられている。
シリンダ201のピストン孔207は、第1開口部207aと、第2開口部207bと、第1段部207cと、第2段部207dと、小径部207eと、大径部207fと、を有する。
第1開口部207aは、シリンダ201において、ピストン孔207の一端側(図4の左側)に設けられた開口である。第2開口部207bは、シリンダ201において、ピストン孔207の他端側(図4の右側)に設けられた開口である。第1段部207cは、第1開口部207aの外側の端部に設けられた段差である。第1段部207cには、後述するブーツ204の第1端部204aが嵌め込まれる。第2段部207dは、第1開口部207aの内側に設けられた段差である。後述するピストン202のピストンヘッド216は、図4に示す初期位置において、第2段部207dに当接している。
小径部207eは、ピストン孔207の一端側(図4の左側)に設けられた、最も内径の小さな部分である。大径部207fは、ピストン孔207の他端側(図4右側)に設けられた、最も内径の大きな部分である。上述した入口孔208及びエア抜き孔209は、大径部207fにおいてピストン孔207と連通している。
次に、ブーツ204について説明する。
ブーツ204は、シリンダ201の第1開口部207aと牽引ロッド203との間を覆うように取り付けられている。ブーツ204は、シリンダ201の第1開口部207aと牽引ロッド203との間に、膨縮可能な気密室S1を形成する部材である。本実施形態におけるブーツ204は、ゴムにより構成されている。
ブーツ204は、第1端部204aと、第2端部204bと、膨縮部204cと、を有する。第1端部204aは、ブーツ204の一端側に設けられた接続部である。第2端部204bは、ブーツ204の他端側に設けられた接続部である。膨縮部204cは、ブーツ204の中間部に設けられた膨縮部である。
ブーツ204の第1端部204aは、シリンダ201の第1段部207cに嵌め込まれている。また、ブーツ204の第2端部204bは、後述する牽引ロッド203の溝部203bに嵌め込まれている。ブーツ204の膨縮部204cは、膨縮可能となるように蛇腹状に形成されている。ブーツ204の機能については後述する。
シリンダ201の第2開口部207bには、密閉蓋205が取り付けられている。密閉蓋205は、第2開口部207bを覆い、第2開口部207bとピストン本体部217(後述)の他端側との間に、伸縮可能な気体室S2を形成する部材である。密閉蓋205は、パッキン214と、スプリング嵌合部215と、を有する。パッキン214は、密閉蓋205と第2開口部207bとの間を密閉するためのシール部材である。スプリング嵌合部215は、ピストン202が摺動した際にリターンスプリング206の径方向への移動を規制するための突起である。
次に、ピストン202について説明する。
ピストン202は、シリンダ201の内部に流入したブレーキ液の液圧を機械的な牽引力に変換する部材である。ピストン202は、上述したシリンダ201の小径部207eと大径部207fとの間を摺動可能な長さを有する。ピストン202は、湾曲部としてのピストンヘッド216と、ピストン本体部217と、シールカップ218及び219と、を有する。
ピストンヘッド216は、後述する牽引ロッド203が接続する部位である。ピストンヘッド216は、ピストン本体部217の一端側に設けられている。ピストンヘッド216は、スリット穴216aと、突起部収容室216bと、連通孔216cと、凹面216dと、を有する。
スリット穴216aは、図5に示すように、シリンダ201の上方に向けて開放された長穴である。スリット穴216aは、牽引ロッド203のロッド部203c(後述)が挿入可能な幅を有する。突起部収容室216bは、牽引ロッド203の突起部203d(後述)が収容される部位である。連通孔216cは、後述するピストン202の連通孔217cと連通する孔である。凹面216dは、後述する牽引ロッド203の突起部203dに形成された凸面203eと当接する凹状に湾曲した面である。
ピストン本体部217は、第2ブレーキ配管L2から伝達されたブレーキ液の液圧により、牽引ロッド203を軸方向に牽引する部位である。ピストン本体部217の径方向の外側とシリンダ201に形成されたピストン孔207の径方向の内側との間に、液圧室S3が設けられている。液圧室S3は、上述した入口孔208と連通する。マスターシリンダ100から第2ブレーキ配管L2を介して伝達されたブレーキ液は、入口孔208から液圧室S3に流入する。
ピストン本体部217は、摺動フランジ217aと、押さえフランジ217bと、連通孔217cと、座面217dと、細径部217eと、先端部217fと、を有する。ピストン本体部217は、上述したピストンヘッド216と一体に形成されている。従って、ピストン本体部217及びピストンヘッド216は、シリンダ201の内部を一体となって摺動する。
摺動フランジ217aは、ピストン孔207の大径部207fを摺動する円盤状の部材である。摺動フランジ217aは、ピストン本体部217の他端側(図4右側)の端部に設けられている。摺動フランジ217aは、中央に、連通孔217cよりも大径の孔(符号を省略)を有する。押さえフランジ217bは、ピストン本体部217の外周面に、摺動フランジ217aと平行に取り付けられた円盤状の部材である。押さえフランジ217bは、摺動フランジ217aよりもわずかに小さな径を有する。シールカップ218は、ブレーキ液が気体室S2に侵入しないようにするためのシール部材である。シールカップ218は、摺動フランジ217aと押さえフランジ217bとの間に装着されている。
連通孔217cは、ピストン本体部217の内部を貫通する孔である。連通孔217cは、ピストンヘッド216の連通孔216cと連通する。従って、シリンダ201の第2開口部207bの側に形成された気体室S2は、ピストン本体部217の連通孔217c、ピストンヘッド216の連通孔216c、突起部収容室216b及びスリット穴216aを介して、ブーツ204の内部に形成された気密室S1と連通する。これにより、気体室S2と気密室S1との間においては、それぞれの室内に滞留する気体が相互に移動可能となる。
連通孔217cの内部には、座面217dが設けられている。座面217dは、連通孔217cの途中に設けられた段差部である。連通孔217cは、先端部217fから座面217dまでの間は径が小さく、座面217dから摺動フランジ217aまでの間は径が大きい。連通孔217cにおいて、座面217dから摺動フランジ217aまでの径は、リターンスプリング206が内部に収容可能となる大きさに設定されている。
リターンスプリング206は、連通孔217cの内部において、座面217dと密閉蓋205との間に設けられている。リターンスプリング206は、一端側において座面217dと当接し、他端側において密閉蓋205の内側と当接している。リターンスプリング206の他端側は、密閉蓋205の内側に設けられたスプリング嵌合部215に嵌合している。これにより、リターンスプリング206は、ピストン202が摺動した際の径方向への移動が規制されている。リターンスプリング206は、図4に示す状態において、ピストン202を初期位置に付勢している。
細径部217eは、ピストン本体部217の略中間に形成された径の小さい部分である。細径部217eは、ピストン202がシリンダ201の小径部207eの部分を摺動したときに、ピストン本体部217の径方向の外側とシリンダ201の小径部207eとの間に、隙間Gを形成する。
シールカップ219は、ブレーキ液が気密室S1に浸入しないようにするためのシール部材である。シールカップ219は、ピストン本体部217の先端部217fとピストンヘッド216との間に装着されている。
一方、ピストン202のピストンヘッド216には、牽引ロッド203が接続されている。牽引ロッド203は、シリンダ201の一端側から突出し、ピストン202により牽引される部材である。牽引ロッド203は、連結部203aと、溝部203bと、ロッド部203cと、突起部203dと、凸面203eと、を有する。
連結部203aは、不図示のブレーキロッド24(図1又は図2参照)が連結される部位である。溝部203bは、ブーツ204の第2端部204bが嵌め込まれる環状の溝である。ロッド部203cは、連結部203aと突起部203dとの間を連結する部位である。突起部203dは、ピストン202のピストンヘッド216と嵌合する部位である。突起部203dには、凸面203eが形成されている。凸面203eは、上述したピストンヘッド216における凹面216dと当接する凸状に湾曲した面である。突起部203dにおける凸状に湾曲した凸面203eは、ピストンヘッド216における凹状に湾曲した凹面216eと密着するように当接する。
牽引ロッド203の突起部203dは、ピストンヘッド216の突起部収容室216bに嵌合させることができる。牽引ロッド203の突起部203dとピストンヘッド216の突起部収容室216bとを嵌合させることにより、牽引ロッド203とピストン202とを接続することができる。
牽引ロッド203及びピストン202は、牽引ロッド203の突起部203dをピストンヘッド216の突起部収容室216bに嵌合させた状態で、シリンダ201のピストン孔207に収容することができる。また、牽引ロッド203及びピストン202は、牽引ロッド203とピストン202とが接続した状態でシリンダ201のピストン孔207から取り出すことができる。そして、ピストン202のスリット穴216aから牽引ロッド203の突起部203dを取り外すことにより、牽引ロッド203とピストン202とを分離することができる。このように、スレーブシリンダ200においては、ピストン202のピストンヘッド216と牽引ロッド203の突起部203dとが着脱自在に接続されている。
次に、スレーブシリンダ200の動作について説明する。
図2に示すように、乗員によりブレーキペダル20に加えられた踏力Pは、マスターシリンダ100においてブレーキ液の液圧に変換される。マスターシリンダ100は、ブレーキ液の液圧をスレーブシリンダ200に伝達する。
一方、スレーブシリンダ200の入口孔208には、図4に示すように、マスターシリンダ100(図2参照)から第2ブレーキ配管L2を介して伝達されたブレーキ液の液圧が流入する。ブレーキ液の液圧は、入口孔208から液圧室S3に流入する。これにより、液圧室S3の内部においては、ブレーキ液の液圧が高くなる。そのため、ピストン202は、液圧室S3に流入したブレーキ液の液圧により、図6に示すように、リターンスプリング206の付勢力に抗して右側方向に摺動する。
このとき、シリンダ201の気体室S2に滞留する気体は、ピストン本体部217の連通孔217c、ピストンヘッド216の連通孔216c、突起部収容室216b、スリット穴216a及びピストン孔207を介して、ブーツ204の内部に形成された気密室S1へ移動する。ブーツ204は、図6に示すように、牽引ロッド203の移動と共に形状が外側に向けて略凸状に変形する。また、気密室S1は、気体室S2から移動した気体により体積が増加する。このため、ブーツ204は、外側に向けて略凸状に変形した状態で膨張する。
ピストン202が車両の前側(図4の右方向)に摺動すると、図2において、ピストン202と連結された牽引ロッド203が車両の前側に移動する。牽引ロッド203が車両の前側に移動すると、牽引ロッド203に連結されたブレーキロッド24が牽引される。その結果、ブレーキロッド24と連結されたブレーキアーム25が車両の前側に回動して、後輪ブレーキBRが作動する。
また、図2において、乗員がブレーキペダル20を踏むのをやめると、マスターシリンダ100からスレーブシリンダ200へブレーキ液の液圧が伝達されなくなる。これにより、液圧室S3の内部においては、ブレーキ液の液圧が低くなる。そのため、ピストン202は、図4に示すように、リターンスプリング206の付勢力により車両の後側(図4の左方向)に摺動する。
このとき、ブーツ204の気密室S1に滞留する気体は、ピストン孔207、スリット穴216a、突起部収容室216b、ピストンヘッド216の連通孔216c及びピストン本体部217の連通孔217cを介して、シリンダ201の気体室S2へ移動する。ブーツ204は、気密室S1から気体室S2に気体が移動するので、図4に示すように、元の形状に復帰する。また、ブーツ204は、気密室S1の体積が減少するため、元の大きさに収縮する。
一方、ピストン202が車両の後側に摺動すると、図2において、ピストン202と連結された牽引ロッド203も車両の後側に移動する。牽引ロッド203が車両の後側に移動すると、牽引ロッド203に牽引されていたブレーキロッド24が元の位置に戻る。その結果、ブレーキロッド24と連結されたブレーキアーム25が車両の後側に回動して、後輪ブレーキBRの作動が解除される。
次に、図7及び図8を参照して、ピストン202に対し牽引ロッド203が傾いた場合の動作について説明する。図7は、ピストン202に対し牽引ロッド203が傾いた場合のスレーブシリンダ200の初期位置における概略断面図である。また、図8は、ピストン202に対し牽引ロッド203が傾いた場合のスレーブシリンダ200の牽引位置における概略断面図である。
上述した実施形態においては、図4及び図6に示すように、ピストン202及び牽引ロッド203の軸線(中心線)はほぼ一直線となる。しかしながら、スレーブシリンダ200とブレーキアーム25との位置関係によっては、ピストン202の軸線に対し、牽引ロッド203の軸線が傾くことがある。
本実施形態のスレーブシリンダ200においては、図7に示すように、ピストン202の軸線に対し牽引ロッド203の軸線が角度θ2だけ傾いた場合でも、ピストン202と牽引ロッド203とは互いに湾曲した面で当接する。
図7に示すピストン202と牽引ロッド203との当接状態は、図8に示すように、ピストン202と連結された牽引ロッド203が車両の前側(図8の右方向)に移動したときにも維持される。従って、本実施形態のスレーブシリンダ200は、ピストン202に対し牽引ロッド203を傾けた状態でも作動させることができる。なお、ピストン202に対する牽引ロッド203の傾き角度は、各部の寸法や位置関係等により許容される範囲が設定される。
以上説明した本実施形態のスレーブシリンダ200によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態のスレーブシリンダ200は、シリンダ201の第1開口部207aと牽引ロッド203との間に膨縮可能な気密室S1を形成するブーツ204と、シリンダ201の第2開口部207bとピストン本体部217の他端側との間に伸縮可能な気体室S2を形成する密閉蓋205と、ピストン202に形成され、気密室S1と気体室S2との間を連通する連通孔216c及び連通孔217cと、を有する。
これによれば、シリンダ201の内部をピストン202が摺動したときに、気密室S1及び気体室S2に滞留する気体は、ピストン202に形成された連通孔216c及び連通孔217cを介して、気密室S1と気体室S2との間を相互に移動することができる。そのため、気密室S1や気体室S2の内部に滞留する気体を大気に開放するための貫通孔をシリンダ201に設けなくても、ピストン202をスムーズに摺動させることができる。
このように、本実施形態のスレーブシリンダ200においては、密閉蓋205やシリンダ201に貫通孔を設ける必要がないため、密閉蓋205やシリンダ201におけるラビリンス構造等を省くことができる。このため、密閉蓋205やシリンダ201の形状を簡素にすることができる。従って、本実施形態においては、密閉蓋205やスレーブシリンダ200の形状を、より簡素にすることができる。
本実施形態のスレーブシリンダ200においては、リターンスプリング206の少なくとも一部を、連通孔217cの内部に収容している。このため、シリンダ201の内部において、リターンスプリング206の長手方向における収容容積を小さくすることができる。従って、スレーブシリンダ200を小型化することができる。
本実施形態のスレーブシリンダ200において、シリンダ201は、小径部207eと大径部207fとを有する。また、ピストン202は、ピストン202の径方向の外側とシリンダ201の小径部207eとの間に隙間Gを形成する細径部217eを有する。このように、ピストン202に細径部217eを設けたので、ピストン202の体積を減少させることができる。従って、ピストン202を軽量化することができる。また、ピストン202の径方向の外側とシリンダ201の小径部207eとの間に隙間Gが形成されるので、シリンダ201の内部をピストン202が摺動するときの抵抗を極力少なくすることができる。
本実施形態のスレーブシリンダ200においては、入口孔208とエア抜き孔209とを、それぞれの軸線のなす角度が鈍角θとなるように配置している。このため、スレーブシリンダ200の高さ方向の厚みを抑えることができる。従って、スレーブシリンダ200をより小型化することができる。
本実施形態のスレーブシリンダ200において、ピストン202は、凹状に湾曲した凹面216dの形成されたピストンヘッド216を有する。また、牽引ロッド203は、凸状に湾曲した凸面203eの形成された突起部203dを有する。これによれば、ピストン202における凹状に湾曲した凹面216dと牽引ロッド203における凸状に湾曲した凸面203eとが密着するように当接するため、互いの当接面積を増やすことができる。従って、牽引ロッド203における牽引力のロスを少なくすることができる。
また、ピストン202の軸線に対して牽引ロッド203の軸線が傾いた場合でも、ピストン202における凹状に湾曲した凹面216dと牽引ロッド203における凸状に湾曲した凸面203eとが互いに密着するように当接するため、ピストン202に対し牽引ロッド203を傾けた状態で作動させることができる。これによれば、スレーブシリンダ200の取り付け位置の公差を緩和することができる。従って、スレーブシリンダ200をピボットフレーム4に容易に組み付けることができ、生産性を向上させることができる。また、スレーブシリンダ200の取り付け位置に関して、レイアウト設計の柔軟性を高めことができる。
本実施形態のスレーブシリンダ200においては、ピストン202のピストンヘッド216と牽引ロッド203の突起部203dとが着脱自在に接続されている。従って、ピストン202と牽引ロッド203とを容易に組み付けることができ、生産性を向上させることができる。また、ピストン202と牽引ロッド203とを容易に分解することができるため、メンテナンス性にも優れている。
また、本実施形態の自動二輪車1においては、一端側がスレーブシリンダ200の牽引ロッド203と回動可能に接続されたブレーキロッド24と、このブレーキロッド24の他端側に接続され、後輪ブレーキBRに対し回動可能に取り付けられたブレーキアーム25とを備える。これによれば、スレーブシリンダ200の牽引力がブレーキロッド24により後輪ブレーキBRに伝達されるので、伝達効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態においては、後輪ブレーキBRを作動させるブレーキ操作子として、乗員が足で踏むことにより操作するブレーキペダル20を例として示した。しかしながら、後輪ブレーキBRを作動させるブレーキ操作子は、本実施形態のブレーキペダル20に限定されない。例えば、乗員が指で握ることにより操作するブレーキレバーであってもよい。このブレーキレバーは、ハンドル21の左側(図1の紙面奥側)に取り付けることができる。このブレーキレバーを操作したときの牽引力は、ブレーキケーブル(不図示)を介してマスターシリンダ100へ伝達することができる。また、このブレーキレバーを操作したときの牽引力は、連結腕部23等により入力ロッド101への押し込み力に変換することができる。
本実施形態におけるブーツ204は、図4に示すような形状に限定されない。例えば、ブーツ204の膨縮部204cは蛇腹状でなくてもよく、風船状に膨らむような形状であってもよい。
本実施形態において、ピストン202に対する牽引ロッド203の傾き方向は、図7に示すような下方に限定されない。ピストン202に対する牽引ロッド203の傾き方向は、傾き角度の許容される範囲内において、上方にでもよいし、左右(水平方向)であってもよい。
本発明における鞍乗型車両は、本実施形態のような小型の自動二輪車に好適に適用することができる。しかしながら、本発明の適用はこれに限定されない。例えば、本発明における鞍乗型車両を、中型や大型の自動二輪車に適用してもよいし、スクータ型車両や、三輪又は四輪の車両に適用してもよい。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
20 ブレーキペダル
24 ブレーキロッド
25 ブレーキアーム
100 マスターシリンダ
101 入力ロッド(プッシュロッド)
200 スレーブシリンダ
201 シリンダ
202 ピストン
203 牽引ロッド(牽引部材)
203d 突起部
203e 凸面(凸状に湾曲した面)
204 ブーツ(膨縮蓋部材)
205 密閉蓋(他端側蓋部材)
206 リターンスプリング
207e 小径部
207f 大径部
208 入口孔
209 エア抜き孔
216 ピストンヘッド(湾曲部)
216c,217c 連通孔
216e 凹面(凹状に湾曲した面)
217d 座面
217e 細径部
BF 前輪ブレーキ
BR 後輪ブレーキ
L1 第1ブレーキ配管
L2 第2ブレーキ配管(リア液圧配管)
L3 第3ブレーキ配管(フロント液圧配管)
S1 気密室
S2 気体室
S3 液圧室
G 隙間

Claims (6)

  1. 筒状に形成されたシリンダ(201)と、
    前記シリンダ(201)の内側に摺動可能に収容されたピストン(202)と、
    前記ピストン(202)の一端側に接続されると共に、前記シリンダ(201)の一端側から突出し、前記ピストン(202)により牽引される牽引部材(203)と、
    前記ピストン(202)の径方向の外側と前記シリンダ(201)の径方向の内側との間に設けられた液圧室(S3)と、
    前記シリンダ(201)の一端側における開口部(207a)と前記牽引部材(203)との間を覆うように取り付けられ、前記シリンダ(201)の一端側における開口部(207a)と前記牽引部材(203)との間に膨縮可能な気密室(S1)を形成する膨縮蓋部材(204)と、
    前記シリンダ(201)の他端側における開口部(207b)を覆い、前記シリンダ(201)の他端側の開口部(207b)と前記ピストン(202)の他端側との間に伸縮可能な気体室(S2)を形成する他端側蓋部材(205)と、
    前記ピストン(202)に形成され、前記気密室(S1)と前記気体室(S2)との間を連通する連通孔(216c,217c)と、
    を備えるスレーブシリンダ(200)。
  2. 前記連通孔(216c,217c)の内部に設けられた座面(217d)と、
    前記座面(217d)と前記他端側蓋部材(205)との間に設けられ、前記ピストン(202)を初期位置側に付勢するリターンスプリング(206)と、を備え、
    前記リターンスプリング(206)の少なくとも一部は、前記連通孔(216c,217c)の内部に収容されている請求項1に記載のスレーブシリンダ(200)。
  3. 前記シリンダ(201)は、他端側に設けられた大径部(207f)と、一端側に設けられた小径部(207e)と、を有し、
    前記ピストン(202)は、前記シリンダ(201)の前記大径部(207f)と前記小径部(207e)との間を摺動可能な長さを有すると共に、前記シリンダ(201)の内側を摺動したときに前記ピストン(202)の径方向の外側と前記シリンダ(201)の前記小径部(207e)との間に隙間(G)を形成する細径部(217e)を備える請求項1又は2に記載のスレーブシリンダ(200)。
  4. 前記シリンダ(201)の内部に液圧が流入する入口孔(208)と、前記シリンダ(201)の内部からエアを放出するエア抜き孔(209)と、を備え、
    前記入口孔(208)及び前記エア抜き孔(209)は、前記シリンダ(201)の上方に設けられると共に、前記入口孔(208)と前記エア抜き孔(209)とは、それぞれの軸線のなす角度(θ1)が鈍角となるように配置される請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスレーブシリンダ。
  5. 前記ピストン(202)は、一端側に、前記牽引部材(203)の牽引方向に向けて凹状に湾曲した面(216d)を有する湾曲部(216)を備え、
    前記牽引部材(203)は、前記ピストン(202)の前記湾曲部(216)における凹状に湾曲した面(216d)と当接する凸状に湾曲した面(203e)を有する突起部(203d)を備え、
    前記ピストン(202)の前記湾曲部(216)と前記牽引部材(203)の前記突起部(203d)とが着脱自在に接続される請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスレーブシリンダ(200)。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスレーブシリンダ(200)を備えた鞍乗型車両(1)において、
    フロントブレーキ(BF)と、
    リアブレーキ(BR)と、
    乗員により操作されるブレーキペダル(20)と、
    前記ブレーキペダル(20)に連結されたプッシュロッド(101)と、
    前記プッシュロッド(101)により押圧され、液圧を発生するマスターシリンダ(100)と、
    前記マスターシリンダ(100)により発生した液圧を前記フロントブレーキ(BF)に伝達するフロント液圧配管(L3)と、
    前記マスターシリンダ(100)により発生した液圧を前記スレーブシリンダ(200)に伝達するリア液圧配管(L2)と、
    一端側が前記牽引部材(203)と回動可能に接続するブレーキロッド(24)と、
    前記ブレーキロッド(24)の他端側が接続され、前記リアブレーキ(BR)に対し回動可能に取り付けられたブレーキアーム(25)と、
    を備える鞍乗型車両(1)。
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