JP5369555B2 - 電流モード制御型スイッチングレギュレータ及びその動作制御方法 - Google Patents
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Description
図11のスイッチングレギュレータ100は、入力端子INに入力された入力電圧Vinを降圧して、出力端子OUTから出力電圧Voutとして出力するものである。スイッチングレギュレータ100では、スイッチングトランジスタM101と同期整流トランジスタM102が相補的にオン/オフ動作を行うことにより、インダクタL101とコンデンサC101にエネルギーを蓄え、蓄えたエネルギーを出力端子OUTから出力電圧Voutとして出力し、負荷200に供給している。
発振回路113からは、図12に示すように、所定の周期でハイレベルのクロック信号CLKが出力されており、ハイレベルのクロック信号CLKがRSフリップフロップ回路114のセット入力端Sに入力されると、RSフリップフロップ回路114の出力端Qからハイレベルの信号が出力される。該信号はインバータ回路115で信号レベルが反転され、スイッチングトランジスタM101と同期整流用トランジスタM102のゲート信号S101はローレベルになる。このため、スイッチングトランジスタM101がオンすると共に同期整流用トランジスタM102はオフし、インダクタL101とコンデンサC101との直列回路に入力電圧Vinが印加される。インダクタ電流iLは時間の経過に伴って直線的に増加し、インダクタ電流iLが出力電流ioよりも大きくなると、コンデンサC101に電荷が蓄積され、出力電圧Voutが上昇する。
図12の時刻T0に示すように、出力電流ioが急増すると出力電圧Voutが低下する。このため、誤差電圧Veが上昇し、スロープ電圧Vslpが誤差電圧Veを超えるまでの時間が長くなるため、スイッチングトランジスタM101のオン時間が長くなる。言い換えると、インダクタL101に電力を供給する時間が長くなるため出力電圧Voutは上昇する。逆に、出力電圧Voutが上昇すると誤差電圧Veが低下するため、スイッチングトランジスタM101のオン時間が短くなり出力電圧Voutは低下する。このような動作を繰り返すことにより、出力電圧Voutを所定の電圧で一定にすることができる。
スイッチングトランジスタM101がオンしているときにインダクタL101に流れるインダクタ電流iLは、スイッチングトランジスタM101のドレイン電流と等しいため、スイッチングトランジスタM101のオン抵抗が分かっていれば、スイッチングトランジスタM101の電圧降下を検出することでインダクタ電流iLを検出することができる。
そこで、図13のインダクタ電流検出回路120Aは、スイッチングトランジスタM101がオンしているときの電圧降下を検出している。スイッチングトランジスタM101がオンしている場合は、ゲート信号S101はローレベルであり、このとき、PMOSトランジスタM122がオフすると共に、PMOSトランジスタM123がオンするため、演算増幅回路121の非反転入力端には図11の接続部LXの電圧VLXが入力される。
抵抗R121とR122の各抵抗値が同じであるとすると、PMOSトランジスタM121のドレイン電圧VAは、下記(a)式のようになる。
VA=Vin−VLX………………(a)
ランプ電圧生成回路120BのNMOSトランジスタM124は、ゲート信号S101がハイレベルである間はオンしているため、定電流回路i121から出力される電流はNMOSトランジスタM124でバイパスされ、ランプコンデンサC121の端子電圧VBは0Vになっている。
VC=(VA+VB)/2=(Vin−VLX+VB)/2…………(b)
Vslp=K×VC=K×(Vin−VLX+VB)/2………………(c)
図14は、図11のスロープ電圧生成回路120で生成されたスロープ電圧Vslpの波形を拡大した図である。図14から分かるように、スロープ電圧Vslpは、ゲート信号S101がローレベルになった直後は緩やかに立ち上がり、時間の経過に伴って所望の傾斜に近づき、時間Tdel後に該所望の傾斜になっていた。このように、スロープ電圧Vslpの立ち上がりが緩やかになる原因は、インダクタ電流iLを演算増幅回路121で電圧に変化する際の遅延時間と、電圧VCを演算増幅回路124によって電流に変換する際の遅延時間、更には、PMOSトランジスタM127とM128で構成されたカレントミラー回路を経由するときの遅延時間等により、スロープ電圧Vslpの開始時期が大きく遅れるためである。
また、スロープ電圧を生成する前記他の方法では、微小なリプル電圧を検出してその微分値を大きく増幅することから、インダクタ電流の検出精度が悪く、十分に安定した動作は望めなかった。
制御電極に入力された制御信号に応じてスイッチングを行うスイッチ素子と、
該スイッチ素子のスイッチングによって前記入力電圧による充電が行われるインダクタと、
該インダクタの放電を行う整流素子と、
前記インダクタの充電を行う際に、該インダクタに印加されている電圧に比例した電流を生成し、該生成した電流から該インダクタに流れるインダクタ電流に比例した電圧を擬似的に生成しスロープ電圧として出力するスロープ電圧生成回路部と、
前記スロープ電圧に応じて前記スイッチ素子のスイッチング制御を行うスイッチング制御回路部と、
を備えるものである。
前記インダクタに印加されている電圧に比例した電流を生成して出力する第1電流生成回路と、
該第1電流生成回路から出力された電流で充電され、両端の電圧差が前記スロープ電圧として出力される第1コンデンサと、
前記スイッチ素子によって前記インダクタが充電される期間、前記第1電流生成回路から出力された電流で前記第1コンデンサの充電を行い、前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止している期間、前記第1コンデンサの放電を行う第1制御回路と、
を備えるようにした。
前記インダクタに印加されている電圧に比例した電流を生成して出力する第2電流生成回路と、
該第2電流生成回路から出力された電流で充電され、両端の電圧差が前記インダクタ電流を電圧に変換した電圧として出力される第2コンデンサと、
前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止されている期間、前記第2電流生成回路から出力された電流で前記第2コンデンサの放電を行い、前記スイッチ素子によって前記インダクタの充電が行われている期間、前記第2コンデンサの充電を行う第2制御回路と、
を備え、
前記第2制御回路は、前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止している期間に、前記第2コンデンサの電荷がゼロになったことを検出すると、前記逆電流の発生兆候又は発生を検出したと判定して、所定の逆流検出信号を出力するようにした。
該スイッチ素子のスイッチングによって、入力端子に入力された入力電圧による充電が行われるインダクタと、
該インダクタの放電を行う整流素子と、
を備え、
出力端子から出力される出力電圧が所定の定電圧になるように前記スイッチ素子に対するスイッチング制御を行い、前記入力端子に入力された入力電圧を所定の定電圧に変換して前記出力端子から出力電圧として出力する電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法において、
前記インダクタの充電を行う際に、該インダクタに印加されている電圧に比例した電流を生成し、該生成した電流から該インダクタに流れるインダクタ電流に比例した電圧を擬似的に生成し、
該生成した電圧をスロープ電圧とし、
該スロープ電圧を使用して前記スイッチ素子のスイッチング制御を行うためのパルス信号を生成するようにした。
前記スイッチ素子によって前記インダクタが充電される期間、該生成した第1比例電流で第1コンデンサの充電を行い、
前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止している期間、前記第1コンデンサの放電を行い、
前記第1コンデンサの両端の電圧差を前記スロープ電圧とするようにした。
前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止されている期間、該生成した第2比例電流で第2コンデンサの放電を行い、
前記スイッチ素子によって前記インダクタの充電が行われている期間、前記第2コンデンサの充電を行い、
前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止している期間に、前記第2コンデンサの電荷がゼロになったことを検出すると、前記逆電流の発生兆候又は発生を検出したと判定するようにした。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における電流モード制御型スイッチングレギュレータの回路例を示した図である。
図1の電流モード制御型スイッチングレギュレータ(以下、スイッチングレギュレータと呼ぶ)1は、入力端子INに入力された入力電圧Vinを所定の定電圧に降圧して出力電圧Voutとして出力端子OUTから負荷(図示せず)に出力する同期整流方式の降圧型スイッチングレギュレータをなしている。
このような構成において、発振回路6からRSフリップフロップ回路7のセット入力端Sには、所定の周期でハイレベルになるクロック信号CLKが入力されており、クロック信号CLKがハイレベルになるとRSフリップフロップ回路7の出力信号Sqはハイレベルになる。
図2において、スロープ電圧生成回路4は、インダクタL1に印加されている電圧に比例した電流irampを生成する電流生成回路11、PMOSトランジスタM11、NMOSトランジスタM12〜M14、インバータ12及びコンデンサC11で構成され、コンデンサC11は、スイッチングトランジスタM1のオフ期間終了時におけるインダクタ電流iLに比例した電圧を保持するものである。また、電流生成回路11は、演算増幅回路21、PMOSトランジスタM21,M24,M25、NMOSトランジスタM22,M23及び抵抗R21〜R23で構成されている。なお、電流生成回路11は第1電流生成回路を、コンデンサC11は第1コンデンサを、PMOSトランジスタM11、NMOSトランジスタM12〜M14及びインバータ12は第1制御回路をそれぞれなす。
抵抗R21〜R23の抵抗値をr21〜r23とすると、分圧電圧Vd1は、(B×Vout)となる。Bは比例定数であり、B=r22/(r21+r22)である。
Vr23=Vin−B×Vout………………(1)
ir23=(Vin−B×Vout)/r23………………(2)
この電流ir23がNMOSトランジスタM22のドレイン電流になり、更にカレントミラー回路を構成しているNMOSトランジスタM23のドレイン電流になる。NMOSトランジスタM23のドレイン電流は、PMOSトランジスタM24のドレイン電流でもあり、PMOSトランジスタM24のドレイン電流もカレントミラー回路を構成しているPMOSトランジスタM25のドレイン電流になって電流irampとして出力される。
iramp=A×ir23=A×(Vin−B×Vout)/r23………………(3)
前記(3)式から分かるように、電流irampは、入力電圧Vinと出力電圧Voutの電圧差に比例している。電流生成回路11は、制御信号S1の信号レベルに関係なく常に上記のような動作を行う。
制御信号S1がローレベルになってスイッチングトランジスタM1がオンすると、PMOSトランジスタM11とNMOSトランジスタM13がそれぞれオンし、NMOSトランジスタM12とM14がそれぞれオフして遮断状態になる。このため、コンデンサC11の一端は電流生成回路11の出力端に接続されると共に、接続部LX4は接地電圧GNDに接続され、コンデンサC11は電流irampで充電され、コンデンサC11の電圧は直線的に上昇する。コンデンサC11の容量をc11とし、コンデンサC11の端子間電圧をVc11とすると、電圧Vc11の上昇速度(Vc11×dv/dt)は、下記(4)式のようになる。
Vc11×dv/dt=iramp/c11………………(4)
Vc11×dv/dt=A×(Vin−B×Vout)/(r23×c11)………………(5)
すなわち、スロープ電圧Vslopeは前記(5)式で示した傾斜で上昇する電圧になる。
スイッチングトランジスタM1がオンしている間におけるインダクタ電流iLのアップスロープの傾斜(L1×di/dt)は、インダクタL1のインダクタンスをLとすると下記(6)式にようになる。
L1×di/dt=(Vin−Vout)/L………………(6)
(L1×dv/dt)=A1×(Vin−Vout)/L………………(7)
また、スイッチングトランジスタM1がオフしている間のインダクタ電流iLのダウンスロープの傾斜(L1×di/dt)は、下記(8)式のようになる。
(L1×di/dt)=Vout/L………………(8)
この電流を電圧に変換するときの係数をA1とすると、インダクタ電流iLを電圧に変換したときの傾斜(L1×dv/dt)は、下記(9)式のようになる。
(L1×dv/dt)=A1×Vout/L………………(9)
(Vcomp×dv/dt)>(Vout/L)/2………………(10)
スロープ電圧Vslopeの傾斜は、前記(7)式と(10)式を加算した傾斜になるため、スロープ電圧Vslopeの傾斜(Vslope×dv/dt)は、下記(11)式のようになる。
(Vslope×dv/dt)>(L1×dv/dt)+(Vcomp×dv/dt)>A1×(Vin−Vout)/L+A1×(Vout/L)/2>A1×(Vin−Vout/2)/L………………(11)
A×(Vin−B×Vout)/(r23×c11)>A1×(Vin−Vout/2)/L………………(12)
制御信号S1がローレベルになってスイッチングトランジスタM1がオンすると、コンデンサC11の他端は再び接地電圧GNDに接続されるため、スロープ電圧VslopeはコンデンサC11に保存されていた電圧になり、該電圧に電流irampで充電が行われるため、実際のインダクタ電流iLを使用した場合とまったく同様の制御が行われることになる。
図5の場合、制御信号S1がハイレベル、すなわちスイッチングトランジスタM1がオフする場合は、PMOSトランジスタM11とNMOSトランジスタM13がそれぞれオフし、NMOSトランジスタM12とM14がそれぞれオンする。すると、コンデンサC11の一端はオフセット電圧Vofに接続されるため、スロープ電圧Vslopeはオフセット電圧Vofと同じ電圧になる。また、コンデンサC11の他端が接続された接続部LX4は接続部LXに接続された状態になるため、コンデンサC11の両端の電圧は、スイッチングトランジスタM1がオンする直前の接続部LXの電圧VLXとオフセット電圧Vofを加算した電圧になる。
このように、図5では、スロープ電圧Vslopeにオフセット電圧Vofが加算されているため、スロープ電圧Vslopeが0Vまで低下することがない。例えば、出力電圧Voutが目標電圧以上になった場合は、誤差増幅回路3から出力される誤差電圧Veは、ほぼ接地電圧GNDになった状態になってしまう。
逆流検出回路9は、出力端子OUTから出力される出力電流ioutが小さくなり、スイッチングトランジスタM1のオフ期間にインダクタL1のエネルギーがすべて放出され、逆に出力端子OUT側からインダクタL1と同期整流用トランジスタM2を介して接地電圧GNDに電流が流れる逆電流を検出する回路である。該逆電流が発生すると、せっかくコンデンサC1に蓄えたエネルギーが無駄に消費されてしまうため、電力変換効率を大幅に低下させる。このため、逆流検出回路9は、前記逆電流の発生を検出すると同期整流用トランジスタM2を強制的にオフさせて前記逆電流を遮断するものである。
図7において、逆流検出回路9は、インダクタL1に印加されている電圧に比例した電流irを生成する電流生成回路31、コンパレータ32、PMOSトランジスタM31,M32、NMOSトランジスタM33,M34及びコンデンサC31で構成され、コンデンサC31は、スイッチングトランジスタM1のオン期間終了時におけるインダクタ電流iLに比例した電圧を保持するものである。また、電流生成回路31は、演算増幅回路41、NMOSトランジスタM41,M44,M45、PMOSトランジスタM42,M43及び抵抗R41で構成されている。なお、電流生成回路31は第2電流生成回路を、コンデンサC31は第2コンデンサを、コンパレータ32、PMOSトランジスタM31,M32及びNMOSトランジスタM33,M34は第2制御回路をそれぞれなす。
演算増幅回路41の非反転入力端には出力電圧Voutが入力されており、演算増幅回路41は、NMOSトランジスタM41のソース電圧が出力電圧Voutに等しくなるように、NMOSトランジスタM41のゲート電圧を制御する。このため、抵抗R41の両端の電圧Vr41は出力電圧Voutと等しくなり、抵抗R41に流れる電流ir41は、下記(13)式のようになる。
ir41=Vout/r41………………(13)
ir=A2×ir41=A2×Vout/r41………………(14)
前記(14)式から分かるように、電流irは、出力電圧Voutに比例している。電流生成回31は、制御信号S1の信号レベルに関係なく常に上記のような動作を行う。
制御信号S1がローレベルである場合、言い換えるとスイッチングトランジスタM1がオンしている場合は、PMOSトランジスタM31とM32がそれぞれオンし、NMOSトランジスタM33とM34がそれぞれオフして遮断状態になる。このため、コンデンサC31の一端は入力電圧Vinに接続され、コンデンサC31の他端である接続部LX9は接続部LXに接続された状態になる。このため、コンデンサC31には、スイッチングトランジスタM1がオフする直前の接続部LXの電圧VLXが保存される。
制御信号S1がハイレベルになってスイッチングトランジスタM1がオフすると、NMOSトランジスタM33とM34がそれぞれオンし、PMOSトランジスタM31とM32がそれぞれオフして遮断状態になる。このため、コンデンサC31の一端は電流生成回路31の出力端に接続され、接続部LX9は接地された状態になる。
(Vc31×dv/dt)=ir/c31………………(15)
前記(15)式を前記(14)式に代入すると、下記(16)式のようになる。
(Vc31×dv/dt)=A2×Vout/r31………………(16)
すなわち、コンデンサC31の電圧Vc31は、前記(16)式に示す傾斜で低下する。
制御信号S1がローレベルになってスイッチングトランジスタM1がオンした場合の動作は、図7の回路と同じであるのでその説明を省略する。
なお、前記説明では、同期整流方式の降圧型スイッチングレギュレータを例にして説明したが、これは一例であり、本願発明は、同期整流用トランジスタM2の代わりにダイオードを使用した非同期整流方式の降圧型スイッチングレギュレータや、昇圧型スイッチングレギュレータにも適用することができる。
2 基準電圧発生回路
3 誤差増幅回路
4 スロープ電圧生成回路
5 PWMコンパレータ
6 発振回路
7 RFフリップフロップ回路
8 ドライブ回路
9 逆流検出回路
11,31 電流生成回路
12 インバータ
13 オフセット電圧生成回路
32 コンパレータ
33 バイアス電圧生成回路
M1 スイッチングトランジスタ
M2 同期整流用トランジスタ
M11,M31,M32 PMOSトランジスタ
M12〜M14,M33,M34 NMOSトランジスタ
L1 インダクタ
C1,C11,C31 コンデンサ
R1,R2 抵抗
Claims (18)
- 入力端子に入力された入力電圧を、所定の定電圧に降圧して出力端子から出力電圧として出力する電流モード制御型スイッチングレギュレータにおいて、
制御電極に入力された制御信号に応じてスイッチングを行うスイッチ素子と、
該スイッチ素子のスイッチングによって前記入力電圧による充電が行われるインダクタと、
該インダクタの放電を行う整流素子と、
前記インダクタの充電を行う際に、該インダクタに印加されている電圧に比例した電流を生成し、該生成した電流から該インダクタに流れるインダクタ電流に比例した電圧を擬似的に生成しスロープ電圧として出力するスロープ電圧生成回路部と、
前記スロープ電圧に応じて前記スイッチ素子のスイッチング制御を行うスイッチング制御回路部と、
を備えることを特徴とする電流モード制御型スイッチングレギュレータ。 - 前記スロープ電圧生成回路部は、
前記インダクタに印加されている電圧に比例した電流を生成して出力する第1電流生成回路と、
該第1電流生成回路から出力された電流で充電され、両端の電圧差が前記スロープ電圧として出力される第1コンデンサと、
前記スイッチ素子によって前記インダクタが充電される期間、前記第1電流生成回路から出力された電流で前記第1コンデンサの充電を行い、前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止している期間、前記第1コンデンサの放電を行う第1制御回路と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータ。 - 前記第1電流生成回路は、サブハーモニック発振が発生しないように、生成した電流を所定の第1比率で増加させることを特徴とする請求項2記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータ。
- 前記第1コンデンサは、サブハーモニック発振が発生しないように、容量値が所定の第2比率で減少されることを特徴とする請求項2又は3記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータ。
- 前記第1制御回路は、前記スイッチ素子によって前記インダクタの充電が行われる期間、前記スロープ電圧の最低電圧をなす所定のオフセット電圧を前記第1コンデンサの一端に印加すること特徴とする請求項2、3又は4記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータ。
- 前記整流素子は、前記スイッチ素子と相反するスイッチング動作を行うように前記スイッチング制御回路部から制御電極に入力された制御信号に応じてスイッチングを行い前記インダクタの放電を行う同期整流用スイッチ素子をなし、前記インダクタへの充電が停止した際に該インダクタに流れるインダクタ電流に比例した電圧を擬似的に生成し、該生成した電圧から、前記出力端子から前記同期整流用スイッチ素子の方向に流れる逆電流の発生兆候又は発生を検出する逆流検出回路部を備えることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータ。
- 前記逆流検出回路部は、
前記インダクタに印加されている電圧に比例した電流を生成して出力する第2電流生成回路と、
該第2電流生成回路から出力された電流で充電され、両端の電圧差が前記インダクタ電流を電圧に変換した電圧として出力される第2コンデンサと、
前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止されている期間、前記第2電流生成回路から出力された電流で前記第2コンデンサの放電を行い、前記スイッチ素子によって前記インダクタの充電が行われている期間、前記第2コンデンサの充電を行う第2制御回路と、
を備え、
前記第2制御回路は、前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止している期間に、前記第2コンデンサの電荷がゼロになったことを検出すると、前記逆電流の発生兆候又は発生を検出したと判定して、所定の逆流検出信号を出力することを特徴とする請求項6記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータ。 - 前記スイッチング制御回路部は、前記逆流検出回路部から所定の逆流検出信号が出力されると、前記同期整流用スイッチ素子を強制的にオフさせて遮断状態にすることを特徴とする請求項7記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータ。
- 前記第2制御回路は、前記第2コンデンサの放電を行う期間、該第2コンデンサの一端に所定のバイアス電圧を印加することを特徴とする請求項7又は8記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータ。
- 制御電極に入力された制御信号に応じてスイッチングを行うスイッチ素子と、
該スイッチ素子のスイッチングによって、入力端子に入力された入力電圧による充電が行われるインダクタと、
該インダクタの放電を行う整流素子と、
を備え、
出力端子から出力される出力電圧が所定の定電圧になるように前記スイッチ素子に対するスイッチング制御を行い、前記入力端子に入力された入力電圧を所定の定電圧に変換して前記出力端子から出力電圧として出力する電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法において、
前記インダクタの充電を行う際に、該インダクタに印加されている電圧に比例した電流を生成し、該生成した電流から該インダクタに流れるインダクタ電流に比例した電圧を擬似的に生成し、
該生成した電圧をスロープ電圧とし、
該スロープ電圧を使用して前記スイッチ素子のスイッチング制御を行うためのパルス信号を生成することを特徴とする電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法。 - 前記インダクタに印加されている電圧に比例した第1比例電流を生成し、
前記スイッチ素子によって前記インダクタが充電される期間、該生成した第1比例電流で第1コンデンサの充電を行い、
前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止している期間、前記第1コンデンサの放電を行い、
前記第1コンデンサの両端の電圧差を前記スロープ電圧とすることを特徴とする請求項10記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法。 - サブハーモニック発振が発生しないように、前記第1比例電流を所定の第1比率で増加させて前記スロープ電圧を生成することを特徴とする請求項11記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法。
- サブハーモニック発振が発生しないように、所定の第2比率で前記第1コンデンサの容量値を減少させて前記スロープ電圧を生成することを特徴とする請求項11又は12記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法。
- 前記スイッチ素子によって前記インダクタの充電が行われる期間、前記スロープ電圧の最低電圧をなす所定のオフセット電圧を前記第1コンデンサの一端に印加することを特徴とする請求項11、12又は13記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法。
- 前記整流素子は、前記スイッチ素子と相反するスイッチング動作を行うように制御電極に入力された制御信号に応じてスイッチングを行い前記インダクタの放電を行う同期整流用スイッチ素子をなし、前記インダクタへの充電が停止した際に該インダクタに流れるインダクタ電流に比例した電圧を擬似的に生成し、該生成した電圧から、前記出力端子から前記同期整流用スイッチ素子の方向に流れる逆電流の発生兆候又は発生を検出することを特徴とする請求項10、11、12、13又は14記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法。
- 前記インダクタに印加されている電圧に比例した第2比例電流を生成し、
前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止されている期間、該生成した第2比例電流で第2コンデンサの放電を行い、
前記スイッチ素子によって前記インダクタの充電が行われている期間、前記第2コンデンサの充電を行い、
前記スイッチ素子による前記インダクタへの充電が停止している期間に、前記第2コンデンサの電荷がゼロになったことを検出すると、前記逆電流の発生兆候又は発生を検出したと判定することを特徴とする請求項15記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法。 - 前記第2コンデンサの放電を行う期間、該第2コンデンサの一端に所定のバイアス電圧を印加することを特徴とする請求項16記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法。
- 前記逆電流の発生兆候又は発生を検出したと判定すると、前記同期整流用スイッチ素子を強制的にオフさせて遮断状態にすることを特徴とする請求項15、16又は17記載の電流モード制御型スイッチングレギュレータの動作制御方法。
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