JP5366952B2 - 誘導調理器具 - Google Patents

誘導調理器具 Download PDF

Info

Publication number
JP5366952B2
JP5366952B2 JP2010524189A JP2010524189A JP5366952B2 JP 5366952 B2 JP5366952 B2 JP 5366952B2 JP 2010524189 A JP2010524189 A JP 2010524189A JP 2010524189 A JP2010524189 A JP 2010524189A JP 5366952 B2 JP5366952 B2 JP 5366952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
cooking utensil
layer
gap
cooking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010524189A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010537789A (ja
Inventor
レイモンド・オー・イングランド
トーマス・エー・フローシュル
デヴィッド・ダブリュー・ビヴァリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bose Corp
Original Assignee
Bose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bose Corp filed Critical Bose Corp
Publication of JP2010537789A publication Critical patent/JP2010537789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5366952B2 publication Critical patent/JP5366952B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J36/00Parts, details or accessories of cooking-vessels
    • A47J36/02Selection of specific materials, e.g. heavy bottoms with copper inlay or with insulating inlay
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J27/00Cooking-vessels
    • A47J27/002Construction of cooking-vessels; Methods or processes of manufacturing specially adapted for cooking-vessels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J41/00Thermally-insulated vessels, e.g. flasks, jugs, jars
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J36/00Parts, details or accessories of cooking-vessels
    • A47J36/36Shields or jackets for cooking utensils minimising the radiation of heat, fastened or movably mounted
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J39/00Heat-insulated warming chambers; Cupboards with heating arrangements for warming kitchen utensils
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J41/00Thermally-insulated vessels, e.g. flasks, jugs, jars
    • A47J41/0055Constructional details of the elements forming the thermal insulation
    • A47J41/0072Double walled vessels comprising a single insulating layer between inner and outer walls
    • A47J41/0077Double walled vessels comprising a single insulating layer between inner and outer walls made of two vessels inserted in each other
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J41/00Thermally-insulated vessels, e.g. flasks, jugs, jars
    • A47J41/02Vacuum-jacket vessels, e.g. vacuum bottles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Cookers (AREA)

Description

本開示は誘導レンジ用調理器具に関する。
従来のレンジには、たとえばガスの炎または電気抵抗コイルにより、調理用具(たとえば、平鍋、深鍋、フライパン等)に熱を伝えるものがある。これらのレンジでは、熱源と調理用具の間にあるあらゆる材料(たとえば、ガラスレンジトップ)も加熱される。誘導レンジは異なる作用をする。誘導レンジでは、誘導コイルの交流電流は、誘導調理器具の強磁性部品(またはターゲット材)など、コイルの近くの導電性材料に渦電流を誘導する時間依存磁界を生成する。渦電流がターゲット材の中を流れるので、ターゲット材はジュール加熱メカニズムを介して熱くなる。ターゲットの熱が調理用具の本体を介し食物の表面に伝導されて、食物は調理される。ガスまたは電気のレンジとは違い、誘導レンジは誘導コイルとターゲット材の間に配置された(ガラスレンジトップなど)非伝導性材料を直接熱しない。しかし、誘導コイルとターゲット材の間に配置されたこのような非伝導性材料はすべて、熱いターゲット材から発散する放射熱、対流熱、または伝導熱により間接に熱せられる。
一般に、一態様では、誘導レンジと共に使用する(スープストック鍋、フライパン、ソース鍋、または他のタイプの調理器具などの)調理用具は、チャンバ内の食物/液体を所望の調理温度まで熱する一方、外面は素手で掴め、損傷を与えないで木製の(またはその他の)テーブルにすぐに置くことができるように、外面を比較的低温に維持するように構成されることが好ましい。
一態様では、誘導コイルを備える誘導レンジと共に使用する調理用具は、誘導コイルにより熱が生成される導電性ターゲット層を含む内壁と、内壁と外壁の間の封止された間隙を形成するように内壁と協働する非導電性層を含む外壁と、封止された間隙を充填するアルゴンガスとを含む。
実施には以下の特徴の1つまたは複数が含まれるが、これらに限定されるものではない。外壁には、外壁を透過する透過気体分子を減少させるのを助けるために不透過材料が含まれ、かつ/または間隙をアルゴンガス、または他の気体で充填できるように間隙内に開く通路が含まれてもよい。内壁には、調理層、および/またはターゲット層から調理層へ熱を伝導する熱拡散層が含まれてもよい。アルゴンガスは海面気圧より小さい圧力で維持されてもよい。調理用具はさらに、電流の流れを遮断するように不連続である場合もある反射層、真空封止断熱材、および/または底部または側壁部の一方もしくは両方の封止した間隙内に配置された一片のゲッタ材が含まれてもよい。
一態様では、誘導コイルを有する誘導レンジと共に使用される調理用具には、熱が中で誘導コイルにより生成される導電性ターゲット層を含む内壁と、内壁と外壁の間に封止間隙を形成するように内壁と協働する非導電性層を含む外壁と、間隙内に内壁と接触せずに配置された真空封止断熱材とが含まれ、真空封止断熱材は耐熱性材料および耐熱性材料を真空内で封入する一対のシートからなる。
実施には、以下の特徴の1つまたは複数が含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。外壁には、透過する透過気体分子を減少させるのを助けるために不透過材料が含まれてもよい。内壁には、調理層、および/またはターゲット層から調理層へ熱を伝導する熱拡散層が含まれてもよい。アルゴンガスは海面気圧より小さい圧力で維持されてもよい。調理用具にはさらに、アルゴンガス、電流の流れを遮断するように不連続である場合もある反射層、真空封止断熱材、および/または底面部または側壁部の一方または両方の中の封止間隙内に配置されたエーロゲルを含む場合もある保温マットを含んでもよい。真空封止断熱材には、金属化ポリマーおよび/または二酸化ケイ素が含まれるシートを含んでもよい。ターゲット層および真空封止断熱材が調理用具の底面部内に配置される場合、真空封止断熱材は底面部の端から端までターゲット層よりさらに延長してもよい。
一態様では、調理用具を作る方法には、アルゴンガスを間隙内に封止するために、内壁と外壁の間の間隙を画定するために、非導電性層を含む外壁を、誘導レンジの誘導コイルにより熱が生成される導電性ターゲット層を含む内壁に接合するステップが含まれる。
実施には、以下の特徴の1つまたは複数が含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。方法には、アルゴンガス環境で外壁と内壁を接合するステップがさらに含まれてもよい。方法には、外壁の部分を通過する通路を形成するステップと、その通路を介して間隙をアルゴンガスで充填するステップと、その通路を封止するステップとがさらに含まれてもよい。方法には、間隙内に一片のゲッタ材を配置するステップと、間隙内からアルゴン以外の気体を取り除くために外壁と内壁の接合に続いてゲッタ材を活性化させるステップとがさらに含まれてもよい。方法には、海面気圧より小さい圧力のアルゴンガスで作られた間隙内の気体環境を達成するために、間隙内から選択された量と組成の気体を取り除くためにゲッタ材の量とタイプを選択するステップがさらに含まれてもよい。
一般に、別の態様では、誘導レンジと共に使用する調理用具には、少なくとも一部分において導電性材料で作られた内壁と、少なくとも一部分において非導電性材料で作られた外壁と、内壁と外壁の間に配置された反射層とが含まれる。
実施には、以下の1つまたは複数が含まれてもよい。反射層は外壁の内面および内壁の外面に形成されてもよい。反射層は、内壁と外壁の間にある分離層であってもよい。ある適用ではまた、エーロゲルのような耐熱性材料の層が内壁と外壁の間に配置される場合もある。反射層がこの耐熱性材料の層に接続されてもよい。反射層は誘電性反射板または金属製反射板であってもよく、調理用具の底面部および/または側壁部を覆ってもよい。金属製(または他の導電性)反射板にとって、反射板の厚さは外板深度より小さくてもよく、かつ/または電流遮断部は反射板にエッチング(または別の方法で形成)されてもよい。調理用具には反射板の複数層が含まれてもよく、耐熱性材料がこれら複数層の間に配置されてもよい。
調理用具の内壁には、複数層の材料(たとえば、ステンレス鋼および/またはアルミニウム)を含んでもよい。内壁の内側には、ノンスティック被覆材料が含まれてもよい。内壁は調理用具の最内壁であってもよい。
外壁は絶縁材で形成されてもよい。調理用具の側壁(たとえば金属)のために1つのタイプの材料(または材料の組み合わせ)、用具の底面部(たとえば非伝導窓)に別のタイプの材料(または材料の組み合わせ)のように、外壁はまた異なった材料で形成されてもよい。外壁は調理用具の最外壁であってもよい。
調理用具は内壁と外壁の間に間隙があるように構成されてもよい。ある実施では、間隙内に真空が形成される場合もある。真空は、間隙自体全体に形成されてもよく、または空の構造(たとえば、2枚の材料のシートの間に真空封止されたエーロゲルのような一片の耐熱性材料)が間隙内に配置されてもよい。これらの材料のシートの一方または両方が反射性材料であってもよい。ゲッタ材が、真空を生成、保存または真空の程度を増加させるために、真空間隙内に配置されてもよい。
一般に、一態様では、誘導調理システムには、(据え置き型レンジ、独立型レンジ等の形状の)誘導レンジと、少なくとも一部分において導電性材料で作られた内壁、少なくとも一部分において非導電性材料で作られた外壁、および外壁と内壁の間に配置された反射層を少なくとも含む調理用具とが含まれてよい。調理用具の実施には、上記の特徴および/または特性の1つまたは複数が含まれる。
一般に、別の態様では、誘導調理用具の製造方法には、少なくともいくらかの導電性材料を含む内壁を設けるステップと、非導電性材料で形成される外壁を設けるステップと、反射性材料の層を設けるステップと、反射性材料の層が内壁と外壁の間に配置されるように内壁と外壁を接続するステップとが含まれる。
実施には、以下の1つまたは複数が含まれてよい。その方法には、外壁の内面に反射層を接続するステップ、および/または耐熱性材料(たとえば、エーロゲル)の層を外壁と反射性材料の層の間に接続するステップが含まれてもよい。その方法には、内壁と外壁の間にゲッタ材を配置するステップ、および/または内壁と外壁の間に真空を形成するステップが含まれてもよい。
一般に、別の態様では、調理用具には、少なくとも一部分において導電性材料で作られた少なくとも1つの内壁と、少なくとも一部分において非導電性材料で作られた外壁と、両壁の間に配置された真空封止断熱材とが含まれる。実施には以下の1つまたは複数が含まれてもよい。真空封止絶縁体が、材料の2枚のシートの間に真空封止されている断熱材(たとえば、エーロゲル)であってもよい。材料のシートの一方または両方が反射板であってもよい。
一般に、別の態様では、誘導レンジと共に使用する調理用具には、導電性材料を含む内壁と、真空が間隙内に形成されるように気体がない間隙により内壁から分離された外壁と、少なくとも間隙内のいくらかの気体を吸収する間隙内に配置されたゲッタ材(ジルコン合金のような)とが含まれる。
実施には、以下の1つまたは複数が含まれてもよい。ゲッタ材は熱活性化されてもよく、調理用具の通常範囲内の活性化温度(たとえば、約100〜275℃)を有してもよく、またはゲッタ材はより高温(たとえば、約350〜500℃)で活性化されてもよい。真空は間隙自体全体内に形成されてもよく、または真空封止耐熱性材料(たとえば、材料の2枚のシートの間に真空封止されたエーロゲル)が間隙内に配置されてもよい。ゲッタ材が、真空を生成、保存または真空の程度を増加させるために、真空間隙内に配置されてもよい。
調理用具の外壁が電気絶縁材を含む(または、ある場合には、全体が電気絶縁材からなる)場合もある。調理用具の側壁(たとえば金属)には1種類の材料(または材料の組み合わせ)、および用具の底面部(たとえば非伝導性窓)には別の種類の材料(または材料の組み合わせ)のように、外壁もまた異なった材料で形成されてもよい。外壁は調理用具の最外壁であってもよい。反射層(たとえば、金属製または誘電性反射板)は、内壁と外壁の間、たとえば、用具の側壁部、底面部、または両方の部に配置されてもよい。
調理用具の内壁は複数層の材料(たとえば、ステンレス鋼および/またはアルミニウム)を含んでもよい。内壁の内側には、ノンスティック被覆材が含まれてもよい。内壁は調理用具の最内壁であってもよい。
一般に、別の態様では、誘導調理システムには、誘導加熱コイルおよびレンジと共に使用する調理用具を含む(据え置き型レンジ、独立型レンジ等の形状の)誘導レンジが含まれる。調理用具には、導電性材料を含む内壁と、真空が間隙内に形成されるように気体がない間隙により内壁から分離した外壁と、間隙内の少なくともいくらかの気体を吸収する間隙内に配置されたゲッタ材とが含まれる。調理用具の実施には、上記の特徴および/または特性の1つまたは複数が含まれてもよい。
一般に、別の態様では、誘導調理システムには、誘導加熱コイルを含む誘導レンジおよびレンジと共に使用する調理用具が含まれる。調理用具には、導電性材料を含む内壁と、真空が間隙内に形成されるように気体がない間隙により内壁から分離された外壁と、間隙内の少なくともいくらかの気体を吸収する間隙内に配置されたゲッタ材とが含まれる。調理用具の実施には、上記特徴および/または特性の1つまたは複数が含まれてもよい。
一般に、別の態様では、誘導調理用具の製造方法には、少なくともいくらかの導電性材料を含む内壁を設けるステップと、外壁を設けるステップと、ゲッタ材を設けるステップと、ゲッタ材が内壁と外壁の間の間隙に配置されるように内壁と外壁を接続するステップとが含まれる。
実施には、以下の1つまたは複数が含まれてもよい。その方法にはまた、内壁と外壁の間に真空を形成するステップが含まれてもよい。その方法には、ゲッタ材を内壁の外側に、および/または外壁の内側に接続するステップが含まれてもよい。その方法にはまた、内壁と外壁を接続した後、(たとえば、ゲッタ材の活性化が内壁と外壁の間の真空を生成または増加させるように)ゲッタ材を活性化させるステップが含まれてもよい。ゲッタ材は用具の通常の操作温度を超える活性化温度を有してもよい。用具の外壁は非導電性材料で形成されてもよい。
一般に、別の態様では、誘導レンジと共に使用する調理用具には、少なくとも一部には導電性材料で作られた内壁と、底面部および側壁部を有する外壁とが含まれる。外壁の底面部は少なくとも一部には非導電性材料で作られ、側壁部は金属材料で形成される。
実施には、以下の1つまたは複数が含まれてもよい。底面部の非導電性材料は、約1オームメートルより大きい電気抵抗率を有してもよい。外壁の側壁部にはまた、非伝導性(たとえば絶縁)材料の層が含まれてもよい。外壁の底面部は、全体が非伝導性材料からなってもよい。内壁は最内壁であってもよく、外壁は最外壁であってもよい。
内壁と外壁を分離する、真空間隙のような間隙があってもよい。さらに、(たとえば放射熱を反射するために)反射性材料の層と、内壁と外壁の間に(たとえば真空間隙を保存するために)ゲッタ材があってもよい。反射層は、外壁の内面に形成されてもよく、分離層であってもよい。反射層は、平鍋の底面部のみを覆ってもよく、または平鍋の外板全体を覆ってもよい。反射層は、導電性反射板または誘電性反射板で形成されてもよい。エーロゲルのような耐熱性材料の層が、内壁と反射層または外壁と反射層を分離してもよい。調理用具には、反射性材料の複数層が含まれてもよい。
一般に、別の態様では、誘導調理システムには、(据え置き型、独立型などの形状の)誘導レンジならびに、少なくとも一部には導電性材料で作られた内壁と底面部および側壁部を含む外壁とを少なくとも含む調理用具が含まれる。底面部は少なくとも一部には非導電性材料で作られ、側壁部は金属材料を含む。調理用具の実施には、上記の特徴および/または特性の1つまたは複数が含まれてもよい。
一般には、別の態様では、誘導調理用具の製造方法には、少なくともいくらかの導電性材料を含む内壁を形成するステップと、底面部および側壁部を含む外層を形成するステップとが含まれ、底面部は実質的に外壁の底面部のすべてを覆う非導電性材料を含み、側壁部は金属材料を含む。この方法にはまた、内壁を外壁に接続するステップも含まれる。
実施には以下の1つまたは複数が含まれてもよい。この方法にはまた、たとえば反射層を外壁の内側に接続する、または内壁と外壁の間に反射性材料の分離層を配置することで、内壁と外壁の間に反射層を配置するステップが含まれてもよい。この方法にはまた、内壁と外壁の間に、エーロゲルのような耐熱性材料の層を配置するステップが含まれてもよい。この方法にはまた、内壁と外壁の間に真空間隙を形成するステップを含んでもよく、さらに真空を形成および/または保存するために内壁と外壁の間にゲッタ材を配置するステップを含んでもよい。
一般に、別の態様では、誘導レンジと共に使用する(スープストック鍋、フライパン、ソース鍋または他のタイプの調理器具などの)調理用具は、チャンバ内の食物/液体を所望の調理温度に熱する一方、比較的低温の外面、好ましくは素手で持ち上げ、損傷させずに木製の(または他の)テーブルにすぐに置くことができるほど十分に低温の外面を維持するように構成される。
一般に、別の態様では、誘導レンジと共に使用する調理用具には、少なくとも一部には導電性材料で作られた内壁と、間隙を画定するために少なくとも一部には内壁から分離している外壁とが含まれる。外壁には、間隙と調理用具の外側との間で空気の循環を可能にする複数の開口が含まれる。
実施には以下の1つまたは複数が含まれてもよい。外壁は、少なくとも一部には非伝導性(たとえば絶縁)材料で作られてもよい。調理用具にはまた、内壁と外壁の間に配置される反射層が含まれてもよい。開口は外壁の底面および/または側壁に配置されてもよい。外壁にはまた、レンジの上面から底表面を持ち上げる特徴が含まれてもよい。外壁は、調理用具の最外壁であってもよい。
内壁は(たとえば、ステンレス鋼、アルミニウム等の)複数の層で形成されてもよい。内層の外側には、ノンスティック材料の被覆が含まれてもよい。内壁は、調理用具の最内壁であってもよい。
一般に、別の態様では、誘導調理システムには、誘導レンジと、少なくとも一部分には導電性材料で作られた内壁および間隙を画定するために少なくとも部分的に内壁から分離している外壁を含む調理用具とが含まれる。調理用具の外壁には、間隙と調理用具の外側の間で空気の循環を可能にする複数の開口が含まれる。実施には、上記の特徴および/または特性の1つまたは複数が含まれてもよい。
一般に、別の態様では、誘導調理用具の製造方法には、少なくともいくらかの導電性材料を含む内壁を設けるステップと、複数の開口を含む外壁を設けるステップと、調理用具の間隙と外側の間で空気の循環を可能にするように内壁と外壁の間に画定される間隙ができるように内壁と外壁を接続するステップとが含まれる。
実施には以下の1つまたは複数が含まれてもよい。外壁は、非導電性材料(たとえば、絶縁材)で形成されてもよい。この方法にはまた、内壁と外壁の間に反射層を配置するステップが含まれてもよい。
誘導調理器具の断面図である。 図1Aに示された調理用具の一部の詳細断面図である。 誘導調理器具の断面図である。 誘導調理用具の内壁の部分的断面図である。 誘導調理用具の内壁の部分的断面図である。 誘導調理用具の断面図である。 図4Aに示した調理用具の底面図である。 誘導調理用具の断面図である。 図5Aに示した調理用具の一部の詳細断面図である。 誘導調理用具の断面図である。 図5Cに示した調理用具の一部の詳細断面図である。 誘導調理用具の斜視図である。 図6Aに示した調理用具の底面図である。 図6A〜6Bに示した調理用具の断面図である。 誘導調理用具の断面図である。 誘導調理用具の断面図である。 図8Aに示した調理用具の分解斜視図である。 誘導調理用具の断面図である。 誘導調理用具の断面図である。
誘導レンジと共に使用される調理器具は、食物または液体を迅速に熱する一方、素手で扱え、または損傷を与えずに木製の食卓(または他の熱に弱い表面)に直接置けるほど、十分に低温の外面を維持するように設計することができる。これを行うために、調理器具は、誘導コイルとターゲットの間の任意の構成部品が、誘導コイルにより生成された磁界がターゲットに到達するのを可能にするように構成され(すなわち、構成部品は磁界に対し実質的に不可視でなければならない)、かつ(ターゲット材料から調理器具の外側への放射性熱移動、対流性熱移動、および伝導性熱移動を緩和するために)高い耐熱性を有してもいなければならない。
たとえば、図1Aに示されるように、調理用具10はレンジの誘導コイル12の上の誘導レンジの表面11に置かれる。調理用具10は、真空間隙15により分離され、かつ接合部16で接続された、内壁13および外壁14を含む。放射熱反射性材料17の薄い層が、内壁と外壁の間に、外壁14の内面上に配置される。
内壁13は誘導コイル12のターゲットであり、導電性材料、好ましくは410ステンレス鋼のような強磁性材料で形成される。内壁13の材料は、内壁13が所定の温度(たとえば、250℃〜275℃)を上回ることを防ぐ助けとなるように、特定のキュリー点を有するように設計されてもよい。
外壁14は、内壁13(および調理用具内の食物または液体)が長時間高温に熱せられる間でさえ、比較的低温であり続けるように設計される。たとえば、誘導レンジがターゲット材料を233℃〜275℃に熱する一方、調理用具10の外面は約60℃以下に維持される。この例では、外壁14は少なくとも一部には、ガラスセラミックス、ガラス、またはプラスチック(たとえば、ポリエーテルスルフォン樹脂(PES)、液晶ポリマー(LCP)、またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK))などの非導電性材料(たとえば、約1オームメートルより大きい抵抗率を有する絶縁体)で形成される。内壁と外壁の間の真空間隙15を含む実施のためには、外壁14の材料はまた、大気気体に対して不透過性であり、かつ(真空を維持するために)本質的にガス抜けしない、またはガス抜けを防ぐバリア材が設けられる材料で形成されることが好ましい。真空間隙15(0.001と1トルの間の圧力)を含む適用は、ターゲット表面から外面への伝導および対流熱移動の両方を著しく減少する。
反射性材料17の薄い層は、外面から離れた内壁13(すなわち、誘導コイルのターゲット)により放射された放射熱のかなりの部分を反射し、したがって外壁14を比較的低温に保つ助けとなる。この反射層17は、赤外線および可視電磁気周波数帯の放射(たとえば、0.4μmと1×10μmの間の波長を有する放射)のために、高反射率(たとえば、80%より大きく、好ましくは90〜100%の間)および低放射率(たとえば、約0.20未満、好ましくはおよそ0.01〜0.04の放射率)を有する任意の材料で形成されてもよい。図1Bに示されるように、内壁13から放射された熱18は、外壁14から離れた反射層17により反射19される。これで、調理用具10が、内壁と外壁の間の温度差を維持するために他の方法で必要とされるよりも薄い断面を有することが可能になる。(反射層17を備えない調理用具であれば、同じ温度差を維持するために、より大きい断熱用間隙および/またはより厚い外壁を必要とするであろう。)このような場合には、ターゲットは誘導コイル12からより遠くに離され、したがってコイル12のエネルギ使用を増加し、コイル12とターゲットの間のカップリング効率を減少させることになる。
反射層17は(図1Aに示されるように)誘導コイル12とターゲットの間にあってもよく、その場合には、反射層17は磁界のかなりの部分を減ずることがないように設計されるべきである。言い換えれば、反射層17は誘導コイル12により生成された磁界に対し実質的に不可視であるように設計されるべきである。たとえば、ある実施では、反射層17が非伝導性であり、したがって磁界を減じない誘電性材料で形成される場合もある。しかし、ある実施では、反射層17が、金属(たとえば、純粋または合金の形の金、銀、アルミニウム、パラジウム、ニッケルなど)のような伝導性材料で形成される場合もある。この場合、伝導性反射層17は、誘導コイル12により生成される磁界のかなりの部分を伝導性反射層17が減ずることがないように十分薄く作られる。伝導性反射層17の厚さは、(誘導コイルの動作周波数で)材料の外皮厚さより薄くなるように設計されてもよい。たとえば、図1A〜1Bの調理用具10の例で、反射層17は銀で形成され、約1000×10−10m程度の厚さを有し(図1A〜1Bを含む図面は縮尺通りではない)、銀の外皮厚さより約3桁小さい(30kHzでほぼ3.7×10−4m)。また、数パーセントの伝導性反射層17をエッチングし、電流路に遮断部を生み出すことができる。他の場合であれば磁界により反射層17に誘導されたであろう電流路を断つことで(たとえば、反射層に格子または他の柄をエッチングする)、より厚い伝導性反射板の設計(たとえば、誘導コイル動作周波数で材料のおよそ外皮厚さ以上の反射層)が可能になる。
反射層17は特定の材料のために知られている任意の技術を使用して形成されてもよい。たとえば、Labsphere in North Sutton、New Hampshire USA(www.labspere.com)によるSpectraflect(登録商標)のような誘電性反射層が、外壁14の内面を覆ってもよい。他の誘電性反射板がシートで生産され、外壁14に接着されてもよい。他の金属製反射板が、E.I.du Pont de Nemours and Company、Wilmington、DE、USAによるKapton(登録商標)のような薄膜高分子基材で覆われ、次に外壁14に接着されてもよい。さらに、蒸着が外壁14の内面に金属製反射板の薄い層を堆積するために使用されてもよい。
反射層17は外壁14に接着されなくてもよいことに留意されたい。ある実施では、反射層17が内壁13の外面に配置される場合もある。他の実施では、反射層17が内壁と外壁の間に配置された分離構造である場合もある。たとえば、断熱材料の層(たとえば、エーロゲル)が外壁14の内側と反射層17の間に配置されてもよい。
再び図1Aを参照すると、調理用具10には断熱材料21で形成された蓋20が含まれ、蓋の内面に反射材料層22が含まれる。この反射材料層22は、調理用具10の内側から放射された熱を反射し蓋20の外面から遠ざけ、したがって蓋20を低温に保ち、調理用具10のチャンバを温かく保つ助けになる。
内壁と外壁の間の接合部16は任意の知られている接合技術(たとえば、高温接着、(Oリングのような)メカニカルシール、またはろう付け)を使用して形成されてもよい。(図1A〜1Bに示されるように)内壁と外壁の間に真空間隙15を含む実施では、内壁と外壁の間の間隙15は接合工程中に真空にしてもよく、または接合工程が真空チャンバで行われてもよい。
真空間隙15を含む実施において、壁13、14のために選択した材料および接合部16の品質に関わらず、バルク材のガス抜けおよび接合部16のリークによって、時間の経過とともに間隙15の圧力は上昇する。金属およびガラス/ガラスセラミックス材料は、非常にゆっくりガス抜けし、一方高分子材料は比較的速くガス抜けする。圧力が上昇すると、調理用具10の耐熱性は減少する。高分子材料の真空間隙15に気体がリークするのを遅くする助けになる1つの技術は、超低ガス抜けエポキシまたは金属被覆のような薄膜被覆を使用して外壁14を封止することである。しかし、さらに、ゲッタ材料が外壁と内壁の間に配置され、時間の経過において真空を保存する助けにしてもよい(したがって、時間の経過において調理器具の耐熱性を維持する助けになる)。
たとえば、図2に示されるように、調理用具10′は、間隙15の外壁14の内側に(たとえば溶接または接着により)接続されたある量のゲッタ材料23(たとえば、SAES Getters S.p.A.in Milan、Italy(www.saesgetters.com)から入手可能なジルコニウム合金)が含まれることを除いては、図1に示されて説明された例と構成において同一である。ゲッタ材料23は予め活性化され調理器具10′に活性状態で取り付けられてもよく、または、不活性状態で取り付けられ、次に組み立て後に調理器具10′を熱して活性化させてもよい。ゲッタ材料23が活性化状態にあるとき、内壁と外壁の間の間隙15にリークした気体(たとえば、N、O、COおよびCO)を吸収し、したがって真空を維持する。
ゲッタ材料23はまた、内チャンバと外チャンバの間に存在する圧力を減少するために使用してもよい。たとえば、大量のゲッタ材料が内壁と外壁の間に配置され、次に壁13、14が接合されたあと活性化され、真空を形成されてもよいが、しかし、ゲッタは大気中に存在するアルゴンガスを吸収しない。あるいは、内壁と外壁の間の間隙15内の空気は、接合工程中に排気され、ある程度(たとえば、1トル)の真空を達成して、次にゲッタ材料が活性化され、真空度合を(たとえば1×10−3トルまで)増加させてもよい。
これまで説明した調理器具10、10′が単層の内壁と外壁を示す一方、他の実施は複数層の内壁および/または外壁を使用してもよい。たとえば、図3Aに示されるように、誘導調理用具30の内壁には、下層32、中間層34、および上層36を含む3層設計が含まれる。下層32は、およそ0.76mmの厚さを有する410ステンレス鋼のような、誘導コイル12の有効なターゲットになるように意図した材料で形成される。中間層34は、ターゲット材料で生成された熱を効率的に均一に拡散する1060アルミニウムのような材料で形成される。最後に、上層36は、訳0.8mmの厚さを有する305ステンレス鋼のような材料で形成される。図3Bは、この例において、ノンスティック層38(たとえば、Victrex Company in Conshohocken、PA(www.victrex.com)から入手可能なPEEK、またはE.I.du Pont de Nemours and Company in Wilmington、DE(www.dupont.com)から入手可能なTeflon(登録商標))が内壁の最上面36に塗布され、食物および液体の調理用具30′への固着を防止する助けとなることを除けば、類似の多層設計を示している。
次に図4A〜4Bを参照すると、誘導調理用具40は図1A〜1Bに示され、かつ説明された調理用具10と構成は類似である。しかし、この例では、外壁42には、金属材料で形成された側壁43および電気絶縁材で形成された窓44が含まれる。さらに、反射層45は調理用具の底面のみに配置され、図1A〜1Bに示されるように側壁43に沿っては配置されていない。この設計においては、調理用具40は従来の金属製調理用具の外観を有するが、内壁41の内側と外壁42の外側の間に十分に高い耐熱性を有し、比較的に低温の外皮を維持する。
断熱窓44は、ろう付け、インサート成形、または接着剤もしくはメカニカルシールを使用した接続などの、選択した材料のための任意の知られている技術を使用して、金属製側壁43に接続されてもよい。断熱窓44と金属製側壁43の間の接合部47は、気密であり真空を維持することが好ましい。一片のゲッタ材料46がまた、内壁41の外側に接続され、時間経過において真空を維持する。ガラスセラミックス(たとえば、Schott North America、Inc in Elmsford、NY(www.us.schott.com)から入手可能なRobax(登録商標)またはCeran(登録商標))、テクニカルガラス(たとえば、Corning Incorporated in Corning、NY(www.corning.com)から入手可能なPyrex(登録商標))、セラミックス白磁(Corning Incorporatedから入手可能なCorningWare(登録商標))、またはプラスチック(たとえば、PES LCP、またはPEEK)などの任意の非導電性材料が、窓に使用されてもよい。ある実施では、断熱窓44が外壁42の側壁部43まで延長する一方、金属製側壁43が調理用具40の側面の断熱窓44の外面に接続される場合もある。
ある実施では、誘導調理用具が外壁と内壁を分離する真空間隙を有さない場合もある。たとえば、図5A〜5Bに示されるように、誘導調理用具50には、導電性材料で形成される内壁52と、非真空間隙により分離される非導電性材料で形成される外壁54とが含まれる。真空封止断熱材53は間隙内に配置され、材料の2枚のシート56、57の間に真空封止された耐熱性材料58が含まれる。材料の2枚のシート56、57の一方または両方が反射性材料であり、放射熱を反射して外壁54から遠ざける助けになってもよい。たとえば、Nanopore、Inc.in Albuquerque、New Mexico(www.nanopore.com)から入手可能なNanopore(商標)断熱材料の層が、内壁と外壁の間に使用されてもよい。他の実施においては、非反射性材料のシート56、57が断熱材料58を真空封止するのに使用される場合もあり、反射層の1つまたは複数が、(図1A〜1Bに示されるように)外壁54の内側に配置される、間隙内に分離層として配置される、および/または内壁52の外側に配置される場合もある。また、ある実施では、真空封止部材53が、示されるような内壁と外壁を分離する間隙全体を覆わないが、用具50の底面部のように一部のみを覆う場合もある。
図5C〜5Dに示される別の例においては、誘導調理用具50′は、図5A〜5Bに示される調理用具50と構成は類似している。しかし、この例では、内壁と外壁の間に真空は存在しない。より詳細には、誘導調理用具50′には、導電性材料で形成された内壁52′と、非真空間隙により分離された非導電性材料で形成された外壁54′が含まれる。間隙には、外壁54′の内面に配置された第1の反射層56′と、第1の反射層56′の表面に配置された(エーロゲルなどの)耐熱性材料58′の層が含まれる。第2の反射層57′は耐熱性材料58′の層の表面に配置される。この実施では、空隙59′が第2の反射層57′の上の内壁と外壁の間に存在する。この実施には2つの反射層が含まれることにも留意されたい。上側反射層57′は内壁52′から放射された熱を反射し、外壁54′から遠ざける。下側反射層56′は内壁52′および上側反射層57′から放射された熱を反射し、外壁54′から遠ざける。耐熱性材料58′は、(カーボンエーロゲルまたはカーボンを伴ったシリカエーロゲルなどの)熱絶縁性に優れたタイプであることが好ましい。2層の反射板56′、57′が図5C〜5Dに示されているが、他の実施ではさらなる反射板の層を使用することもできる。同様に、ある実施では、耐熱性材料の層により内壁または外壁(または両方)から分離した単一の反射層を使用する場合もある。
調理用具にはまた、外壁の対流冷却を促進するために外壁に開口が含まれる場合もある。たとえば、図6A〜6Bに示されるように、誘導調理用具60には、導電性材料で形成された内壁64と、接合部66で接続された非導電性材料で形成された外壁62とが含まれる。この場合、外壁62には、内壁と外壁を分離する間隙67を介して空気流を促進するために、底表面に多数の開口68が含まれる。調理用具60にはまた、外壁62の底面をレンジの表面11から若干持ち上げる特徴69a〜69dが含まれ、したがって、開口68を介してより自由に空気流を可能にする。内壁と外壁は上記の任意の技術を使用して接合部66で接続されてもよい。この特定の例は開口68を外壁62の底表面のみに示しているが、他の実施には、外壁62の側壁のみ、または側壁と底表面の両方に開口が含まれる場合もある。さらに、他の実施には、外壁62を比較的に低温に保つのをさらに助ける1つまたは複数の反射層が含まれる場合もある。図6A〜6Cに示された特徴69a〜69dに類似した特徴が、調理用具の底表面とレンジの上表面11の間の空気流を促進するために、本書で説明される他の実施のいずれかで使用されることにも注意されたい。
図7は図2の調理用具10′に実質的に類似した調理用具100を示す。調理用具10′と同様に、調理用具100は外壁170内に収容された内壁110を備え、両方の壁が平鍋状の形状である内壁110と外壁170を含み、中に一片のゲッタ材料160が配置される場合もある両方の壁の間の間隙106を画定する。また調理用具10′と同様に、内壁110は連続した環状接合部120で外壁170に接合され、それによって、間隙106を完全に封入する。しかし、調理用具10′と違って、調理用具100は一対の柄190を備え、その柄の1つを介して間隙106内に開く封止可能な通路108が形成され、その通路を介して、内壁110から外壁170へ実質的に熱を伝達しにくい気体で間隙106が充填される。
内壁110は、液体および/または食物が調理のために配置される平鍋状の形状の窪み内の調理チャンバ101を画定する内面111を有し、その内壁110は外壁170に面する外面112を有する。調理用具100の側壁部104内で、内壁110は調理表面として使用するのに適した材料(たとえば、305ステンレス鋼)で形成された調理層116を含む。しかし、調理用具100の底面部103内で、内壁110は、熱拡散器として使用するのに適した材料(たとえば、1060アルミニウム)で形成された拡散層117と、誘導レンジの誘導コイルのターゲット(たとえば410ステンレス鋼)として使用するのに適した導電性材料(好ましくは、強磁性)で形成されたターゲット層118とをさらに含む。調理層116は内壁110の内面111の実質的にすべてを画定し、一方、外面112は側壁部104内の調理層116および底面部103内のターゲット層118により画定される。この1層と3層の組み合わせの内壁110の記述に関わらず、他の実施は内面111に配置されるノンスティック材料(たとえば、PEEKまたはPTFE(ポリエトラフルオロエチレン)複合被覆)の層を含んでもよいことに留意されたい。
熱は、誘導レンジの誘導コイル(たとえば、図1Aに示された誘導コイル12)により生成された磁界により内壁110のターゲット層118内に生成される。ターゲット層118の材料は、特定のキュリー点を有するように選択および/または加工され、内壁110が所定の温度または温度範囲(たとえば、230℃〜260℃または250℃〜275℃)を超えるのを防止する傾向がある。拡散層117は、ターゲット層118で生成された熱を調理層116に伝導する一方、少なくとも底面部103内にある調理層116の部分がより均一に熱せられた調理表面を提供できるように、熱をより均一に拡散する。
外壁170は内壁110に面する内面171を有し、外壁は平鍋状の形状の外形を画定する外面172を有し、したがって調理用具100の外形のほとんどを画定する。外壁170は、熱を反射するのに適した材料で形成された反射層176と、断熱材として役立つのに適した材料で形成された非導電性層177とを含む。反射層176は外壁170の内面171の実質的にすべてを画定し、非伝導性層177は外面172の実質的にすべてを画定する。2層の外壁170についてのこの記述に関わらず、他の実施は反射層176を含まない場合もあり、かつ/または外面172に配置されたエナメル層または他の装飾的材料を含む場合もあることに注意されたい。さらに、底面部103および側壁部104の両方内にある反射層176についてのこの記述に関わらず、他の実施は底面部103または側壁部104の一方またはもう一方のみに反射層176を含む。
反射層176は、赤外線および可視スペクトラムの電磁波(たとえば、0.4μmと1×10μmの間の波長を有する)のために、高反射率(たとえば、80%より大きい、好ましくは90〜100%)および低放射率(たとえば、約0.20未満、好ましくは約0.01〜0.04)を有する材料で形成される。ある実施では、反射層176が磁界(たとえばSpectraflect(登録商標))に対して実質的に不可視である非伝導性誘電性材料で形成される場合もある。他の実施では、反射層176は、反射層の加熱を避けるのを助ける、およびその磁界を弱めるのを避けるのを助けるために、誘導コイルにより生成された磁界によって反射層176内に誘導される場合もある電流通路を遮断するように、エッチングされるまたはそうでなければ分割された伝導性材料で形成される。
非伝導層177は、少なくとも部分的に非導電性材料(たとえば、約1オームメートルより大きい抵抗率を有する電気絶縁体)で形成され、誘導レンジの誘導コイルにより生成された磁界が外壁170を突き抜け、実質的に妨害されていない内壁110のターゲット層118への到達を可能にする助けとなる。非伝導層177の材料もまた、実質的に熱を伝導するのを阻止する。さらに、非伝導層177の材料は、大気気体に不透過性であって本質的にガス抜けしない、または透過およびガス抜けを防止する傾向があるバリア材を含むことが好ましい。抵抗層177を形成する適切な非伝導性材料の例には、複合材、セラミックス(たとえば、Robax(登録商標)、Ceran(登録商標)またはPyrex(登録商標))、またはプラスチック(たとえば、PES、LCPまたはPEEK)が含まれるが、これらに限定されるものではない。抵抗層177に含まれる適切なバリア材の例には、超低ガス抜けエポキシまたは金属被覆が含まれるが、これらに限定されるものではない。
内壁110と外壁170が相接する接合部120は、ろう付け、接着接合、またはOリングを含むが、これに限定されるものではない、さまざまな接合および封止技術のいずれかを使用して形成される場合もあるが、記述したように、接合部120は内壁110の部分が外側に延長し、外壁170の部分と係合する場所で形成され、その場所では内壁110は部分的に外壁170に差し込まれる。接合部120は内壁110と外壁170のこれらの部分と協働し、間隙106内の環境を間隙106の外側の環境から分離する気密封止を形成する。間隙106は、内壁110の外面112から外壁170の内面171へ熱を伝達するのを実質的に阻止する気体(たとえば、アルゴン)を含む環境を封入する。
以上詳細に説明したように、間隙106内に真空(たとえば、およそ1×10−4トル未満の圧力の気体環境)を封入することは、間隙106を越える熱の移動を妨げるのに極めて効率が高い。調理に通常関連した温度では、気体分子が振動し他の気体分子にぶつかる瞬間が実質的に排除されるので、このような真空における低密度の気体分子はコンダクタンスによる熱の移動を実質的に排除することになる。したがって、このような温度において、このような真空は熱の移動の仕組みを実質的に放射伝達に限定するが、放射伝達は気体を介する伝導より熱を移動するにはかなり低効率である。しかし、熱移動を妨げるのにそれだけ効果的であるにも関わらず、間隙106内にこのような真空を封入することは、間隙106内の真空と間隙106の外の環境との間に結果として生じる圧力差が、外壁170の部分が間隙106内に向けて圧力を受けて内壁110に接近することになり得るために、問題になることもある。間隙106を気体で充填することで、この圧力差を減少し、この問題の緩和を助け、そのことにより外壁170の部分を薄くし、コストおよび/または重量を軽減することができる場合もある。または、そのことにより、非伝導層177を、他の場合であれば熱特性が柔らか過ぎるものが、所望の熱特性を備えた材料で作られることを可能にする場合もある。
間隙106を越える熱の伝導に対する抵抗が空気よりも大きい気体(たとえば、アルゴン)で間隙106が充填され、外壁170の部分が間隙106内に向けて圧力を受けることを阻止するために、間隙106を越えた熱の伝導に対する実質的な抵抗を提供することを、間隙106内の十分な圧力を提供することと均衡を保つように、この気体の圧力が選択されることが好ましい。熱を伝達するために振動して他の気体分子とぶつかる気体分子の密度が低いと、コンダクタンスを介する熱移動において効率が悪い結果になるので、間隙106内の気体の圧力が低ければ低いほど、熱伝達に対する抵抗は大きい。
間隙106は、所望の圧力の気体で充填させたチャンバ内で調理用具100を組み立てるステップ、または内壁110を外壁170に接合するのに続いて所望の圧力の気体で間隙106を充填させるステップを含むが、これに限定されるものではない、さまざまな方法のいずれかで、間隙106が気体で充填されてもよい。通路108が調理用具100の組み立て中または組み立て後に使用されて、間隙106内から不必要な気体を吸い出し、かつ/または所望の圧力(海面気圧以下)の所望の気体で間隙106を充填させてもよい。間隙106を封止するために、通路108がテーパを付ける、または栓もしくは弁(いずれも図示せず)が通路108内に留まるのを可能にするネジ山または他の成形を使用してもよく、恐らく調理用具100に損傷を与えるまたは調理用具100を分解することなく、後で間隙106の封止を解くことができる。より大きい栓または弁に適合するためにより長い形状の通路108の形成を可能にする、または、調理用具100の美観を強化するために通路108が視線から容易に隠れることを可能にするように、通路108は部分的に柄190の1つを介して形成されてもよい。
ゲッタ材料160が間隙106内に配置され、間隙106内に所望の気体環境を生成または維持するのを助けてもよい。ゲッタ材料160は、間隙106内の環境からさまざまな異なる気体(たとえば、酸素、水素、または窒素)のいずれか、または気体の混合を取り除くことができるさまざまな材料のいずれかであってもよい。ある実施では、ゲッタ材料160が調理用具100の組み立てに続いて活性化され、間隙106内から1種類または複数種類の気体を取り除き、所望の圧力で所望の混合気の組成を残す場合もある。このような実施では、その所望の圧力での所望の混合気の組成を達成するために、ゲッタ材料160のタイプおよび量が選択されてもよい。あるいはおよび/またはさらに、時間の経過と共に間隙106に入り込む1種類または複数種類の大気気体またはガス抜けの放出物を取り除くことで、所望の気体成分を所望の圧力で間隙106内に維持することを助けるために、ゲッタ材料160が使用される場合もある。ゲッタ材料160は外壁170の内面171に接着剤またはさまざまな形状の任意の取り付け金具で固定されることが好ましい。
説明および記述したように組み立てた調理用具100で、壁110のターゲット層118が磁気誘導を介して熱せられるようになるので、間隙106内の気体環境、外壁170の反射層176、および外壁170の非伝導層177は、協働して外壁の外面172を比較的冷温に維持する。間隙106内の気体環境は、内壁110の外面112から外壁170の内面171へ放射する熱の移動を阻止する。外壁170の反射層176は、間隙106の気体環境を通過する熱の一部を反射して外壁170から離す。外壁170の非伝導層177は、間隙106の気体環境および反射層176の両方を通過する熱の外面172への移動を阻止する。
図8Aおよび8Bは、図5Cおよび5Dの調理用具50′および図7の調理用具100に対して実質的に類似点を有する調理用具200を示している。調理用具50′と同様に、調理用具200は、内壁210、真空封止断熱材250および外壁270を含み、それらすべては断熱材250内に収容された内壁210および外壁270内に収容された断熱材250を備えた平鍋状の形状である。また調理用具50′と同様に、内壁210は連続した環状接合部220で外壁270に接合され、これにより、その間隙内に断熱材250が配置される、内壁210と外壁270の間の間隙206を画定しかつ完全に封入する。しかし、調理用具50′と異なり、調理用具200の断熱材250は一対のシート256および258内に封入された耐熱性材料257を含む真空封止断熱材パッケージであり、間隙206は実質的に熱の伝達を阻止する気体で充填される。また、調理用具50′とは異なるが調理用具100と同様に、内壁210の異なる部分が1層および3層を含む。調理用具100と200の間の類似点に関して、一致する特徴は符号の下2桁が一致する番号で表示されている。
図8Aを参照すると、内壁210は調理チャンバ201を画定する内面211と、断熱材250および断熱材250を越えて外壁270に面する外面212を有する。調理用具200の側壁部204内で、内壁210は調理層216を含み、ならびに底面部203内で、内壁210は拡散層217およびターゲット層218をさらに含む。外壁270は、断熱材250および断熱材250を越えた内壁210に面する内面271と、調理用具200の外観の大半を画定する外面272とを有する。外壁270は、内面271および外面272のすべてを実質的に画定する非伝導層277を含む。外壁170と270の間の実質的な違いは、外壁270に含まれる反射層の欠如である。しかし、1層の外壁270のこの記述に関わらず、他の実施はさらに内面271に配置された反射層および/または外面272に配置された装飾材料を含む場合もあることに注意されたい。
内壁210および外壁270の部分は接合部220で相接し、接合部220は内壁210および外壁270のこれらの部分と協働し、間隙206内の環境を間隙206の外の環境から分離する気密封止を形成する。間隙206は熱の移動を実質的に阻止する気体で充填され、外壁270が間隙206内に向かって圧力をかけられることを阻止するために、熱移動に対する抵抗の提供と、間隙206内への十分な圧力の提供との均衡を保つ圧力であることが好ましい。間隙106と206の間の実質的な違いは、その通路により所望の気体環境が間隙206に生成されかつまたは維持される場合もある、間隙206内に開く通路の欠如である。間隙106と206の間のもう1つの実質的な違いは、間隙206内に配置された一片のゲッタ材料の欠如である。しかし、そのような通路とゲッタ材料の一方または両方を有する調理用具200の他の実施が行使されることは、当業者には容易に理解されるであろう。
断熱材250は、内壁210の外面212に面する内面251と、外壁270の内面271に面する外面252とを有する。シート256は内面251の実質的にすべてを画定し、シート258は外面252の実質的にすべてを画定する。シート256が熱に耐えるように作られた材料の組成の能力次第で、内壁210が熱せられたときに内壁210との直接接触による損傷を避けるために、断熱材250は内壁210の外面212から離隔された内面251を備えた間隙206内に配置されることが好ましい。ある実施では、断熱材250の、内壁210から離隔された位置は、断熱材250を外壁270の内面271に接着または他の方法で固定することで達成される場合がある。シート256と258の一方または両方が、金属化ポリマー、二酸化ケイ素を含むさまざまなタイプのいずれかのフィルム、または熱への暴露による損傷に対してある程度の抵抗および気体分子に対してある程度の不透過性を有する他の適切な材料で形成されてもよい。耐熱性材料257は、カーボンエーロゲル、またはカーボンを含むシリカエーロゲルを含むが、これらに限定されるものではない、さまざまな絶縁材料のいずれかであってもよい。
図8Bを参照すると、断熱材250は調理用具200の組み立てに先立ち独立して組み立てられることが好ましい。また、断熱材250の外面252は、内面251と内壁210の外面212との離隔された関係を達成するために、調理用具200の組み立ての間、外壁270の内面271に固定されることが好ましい。上述したように、説明および記述したように組み立てられた調理用具200について、内壁210の外面212は断熱材250の内面251に面し、断熱材250の外面252は外壁270の内面271に面している。
内壁210のターゲット層218が磁気誘導を介して熱せられるようになるので、間隙206内の気体環境、断熱材250、および外壁270は、協働して外面272を比較的冷温に維持する。間隙206内の気体環境は、内壁210の外面212から断熱材250の内面251へ放射する熱の移動を阻止する。絶縁体250の耐熱性材料257は、内面251と外面252の間の間隙206内の気体環境を通過する熱の移動を阻止する。外壁270の非伝導性層277は、内面271と外面272の間の気体環境と断熱材250の両方を通過する熱の移動を阻止する。
図9は、図7の調理用具100と、図8Aおよび8Bの調理用具200に対して実質的な類似点を有する調理用具300を示す。調理用具200と同様に、調理用具300は、内壁310が外壁370内に収容された、両方が平鍋状の形状である内壁310および外壁370を含む。また、調理用具200と同様に、内壁310は連続した環状接合部320で外壁370に接合され、これにより、その間隙内に真空封止断熱材250が配置される、内壁310と外壁370の間の間隙306を画定しかつ完全に封入する。しかし、調理用具200と異なり、断熱材350は平鍋状の形状ではなく、調理用具300の実質的に底面部303内に配置され、かつ調理用具300の側壁部304内の間隙306内に配置された保温マット330に伴われている。また、調理用具200と異なり、内壁310は2層および3層の部分を有している。調理用具300と調理用具100および200のそれぞれとの間の類似点に関して、一致する特徴は符号の下2桁が一致する番号で表示されている。
内壁310は調理チャンバ301を画定する内面311および外面312を有する。調理用具300の側壁部304内で、内壁310は調理層316および拡散層317を含み、底面部303内で、内壁310はターゲット層318をさらに含む。調理層316は内壁310の内面311の実質的にすべてを画定し、一方、外面312は側壁部304内の拡散層317、および底面部303内のターゲット層318により画定される。調理用具300の底面部303内の外面312の部分は断熱材350に面し、一方、側壁部304内の外面312の部分は保温マット330に面している。熱は、誘導レンジの誘導コイルにより生成した磁界により、内壁310のターゲット層318で生成される。拡散層317はターゲット層318で生成された熱を調理層316へ伝導し、またその熱をより均一に拡散し、それにより、調理用具300の底面部303と側壁部304の両方内の調理層316の大部分がより均一に熱せられた調理表面を提供できるようにする。
外壁370は内面371を有し、かつ調理用具300の外装のほとんどを画定する外面372を有する。外壁370は内面371および外面372の実質的にすべてを画定する非伝導層377を含む。調理用具300の底面部303内の内面371の部分は断熱材350に面し、一方、側壁部304内の内面371の部分は保温マット330に面する。
内壁310および外壁370の部分は、間隙306内の環境を間隙306の外の環境から分離する気密封止を形成するために、接合部320で相接し、ならびに接合部320は内壁310および外壁370のこれらの部分と協働する。間隙306は、熱の移動を実質的に阻止する気体で充填され、かつ外壁370が間隙306の中に向かって圧力をかけられるのを阻止するために、熱移動に対する抵抗の提供と、間隙306内への十分な圧力の提供との均衡を取る圧力であることが好ましい。
断熱材350は調理用具300の底面部303内に配置され、かつ内壁310の外面312に面する内面351と、外壁370の内面371に面する外面352とを有する。断熱材350は、耐熱性材料357と、間に耐熱性材料357が真空封止された一対のシート356および358とを含む。シート356は内面351の実質的にすべてを画定し、かつシート358は外面352の実質的にすべてを画定する。シート356が作られている材料の組成次第で、断熱材350は、内壁310が熱せられるときに内壁310との直接接触による損傷を避けるために、内壁310の外面312から離隔された内面351を備えた間隙306内に配置されることが好ましい。
保温マット330は調理用具300の側壁部304内に配置され、内壁310の外面312に面する内面331と、外壁370の内面371に面する外面332とを有する。保温マットは、エーロゲル(たとえば、カーボンブラックを含むシリカエーロゲル)の粒子を支持する繊維状材料を含むが、これに限定されるものではない、さまざまな絶縁材料のいずれかで形成されてもよい。保温マット330は、内壁310が熱せられるときに内壁310との直接接触による損傷を避けるために、内壁310の外面312から離隔された内面331を備えた間隙306内に配置されることが好ましい。
説明かつ記述したように組み立てられた調理用具300について、内壁310のターゲット層318は磁気誘導を介して熱せられるようになるので、間隙306内の気体環境、保温マット330、断熱材350、および外壁370は、外面372を比較的冷温に維持するように協働する。間隙306内の気体環境は、内壁310の外面312から保温マット330の内面331および断熱材350の内面351の両方へ放射する熱の移動を阻止する。保温マット330は内面331と外面332の間の間隙306内の気体環境を通過する熱の移動を阻止し、かつ断熱材350は内面351と外面352の間の熱の移動を阻止する。外壁370の非伝導層377は、気体環境と保温マット330または断熱材350のいずれかとの両方を介して外面372へ通過する熱の移動を阻止する。
図10は、図7の調理用具100、および図9の調理用具300に対して実質的に類似点を有する調理用具400を示す。調理用具300と同様、調理用具400は、内壁410が外壁470内に収容された、両方が平鍋状の形状である内壁410および外壁470を含む。また、調理用具300と同様、内壁410は連続した環状接合部420で外壁470に接合され、これにより、内部に真空封止断熱材450が配置された、内壁410と外壁470の間の間隙406を画定し、かつ完全に封入する。さらに、調理用具300と同様、断熱材450は平鍋状の形状ではなく、かつ調理用具400の実質的に底面部403内の間隙406内に配置される。しかし、調理用具300と異なり、むしろ調理用具100に似て、内壁410は1層および3層の部分を有し、かつ調理用具の側壁部404内で外壁470は反射層476を含む。調理用具400と調理用具100および300のそれぞれとの間の類似点に関し、一致する特徴は符号の下2桁が一致する番号で表示されている
内壁410は、調理チャンバ401を画定する内面411および外面412を有する。調理用具400の側壁部404内で内壁410は調理層416を含み、かつ底面部403内で内壁410は拡散層417およびターゲット層418をさらに含む。調理層416は内壁410の内面411の実質的にすべてを画定し、一方、外面412は側壁部404内の調理層416および、底面部403内のターゲット層418により画定される。調理用具400の底面部403内の外面412の部分は断熱材450に面し、一方、側壁部404内の外面412の部分は外壁470の反射層476に面する。熱は誘導レンジの誘導コイルによって生成された磁界により内壁410のターゲット層418で生成される。拡散層417はターゲット層418で生成された熱を調理層416に伝導し、一方また、少なくとも底面部403内にある調理層416の部分がより均一に熱せられた調理表面を提供できるように、その熱をより均一に拡散もする。
外壁470は内面471を有し、かつ調理用具400の外装のほとんどを画定する外面472を有する。調理用具400の底面部403内で外壁470は非伝導層477を含み、側壁部404内で外壁470はさらに反射層476を含む。非伝導層477は外壁470の外面472の実質的にすべてを画定し、一方、内面471は側壁部404内の反射層476と、底面部403内の非伝導層477とにより画定される。調理用具400の底面部403内の内面471の部分は断熱材450に面し、一方、側壁部404内の内面471の部分は内壁410に面する。側壁部404内のみにある反射層476のこの記述に関わらず、他の実施が底面部403および側壁部404の両方に反射層476を含んでもよいことに注意されたい。
内壁410および外壁470の部分は接合部420で相接し、かつ間隙406内の環境を間隙406の外の環境から分離する気密封止を形成するために、接合部420は内壁410および外壁470のこれらの部分と協働する。間隙406は、熱の移動を実質的に阻止する気体で充填され、かつ外壁470が間隙406の中に向かって圧力をかけられるのを阻止するために、熱移動に対する抵抗の提供と、間隙406内への十分な圧力の提供との均衡を取る圧力であることが好ましい。
断熱材450は調理用具400の底面部403内に配置され、内壁410の外面412に面する内面451と、外壁470の内面471に面する外面452とを有する。記述したように、断熱材450は内壁410のターゲット層418と実質的に同一平面上にあるが、断熱材450の端部がターゲット層418よりも調理用具400の底面部403の端から端までさらに延びるように、ターゲット層418より広い表面積を有する。側壁部404内の外壁470の部分と底面部403が相接する場所への熱の移動を阻止する助けになるために、底面部403の端から端まで断熱材450がより広く届くことが好ましいと考えてもよい。断熱材450は、耐熱性材料457と、間に耐熱性材料457が真空封止された一対のシート456および458とを備える。シート456は内面451の実質的にすべてを画定し、かつシート458は外面452の実質的にすべてを画定する。シート456が作られる材料の組成次第で、断熱材450は、内壁410が熱せられるとき、内壁410との直接接触による損傷を避けるために、内壁410の外面412から離隔された内面451を備えた間隙406内に配置されることが好ましい。
説明かつ描写したように組み立てられた調理用具400に関して、内壁410のターゲット層418は磁気誘導を介して熱せられるようになるので、間隙406内の気体環境、断熱材450、反射層476および非伝導層477は、外面472を比較的冷温に維持するように協働する。間隙406内の気体環境は、内壁410の外面412から断熱材450の内面451と外壁470の反射層476の両方へ放射する熱の移動を阻止する。断熱材450は内面451と外面452の間の間隙406内の気体環境を通過する熱の移動を阻止し、かつ反射層476は熱を反射して外壁470から離す。外壁470の非伝導層477は、気体環境と、断熱材450または反射層476のいずれかとの両方を通過する熱の外面472への移動を阻止する。
調理用具100の間隙106、調理用具200の間隙206、調理用具300の間隙306および調理用具400の間隙406の気体で充填されているような記述に関わらず、これら調理用具の1つまたは複数の他の実施が用いられ、これら間隙の1つまたは複数で真空が封入される場合もあることに注意されたい。
本発明の多くの実施態様を説明した。それでもなお、本発明の精神および範囲から逸脱することなくさまざまな修正が行われてもよく、したがって、他の実施態様も以下の特許請求の範囲内にあることを理解されたい。
10、10′、30、30′、40、50、50′、60、100、200、300、400 調理用具
11 レンジ表面
12 誘導コイル
13、41、52、52′、64、110、210、310、410 内壁
14、42、54、54′、62、170、270、370、470 外壁
15、106、206、306、406 間隙
16、47、66、120、220、320、420 接合部
17、45、176、476 反射層
18 熱
19 反射
20 蓋
21、58、58′、257、357、457 耐熱性材料、断熱材料
22 反射材料層
23、46、160 ゲッタ材料
32 下層
34 中間層
36 上層、最上面
38 ノンスティック層
43 側壁
44 断熱窓
53、250、350、450 断熱材
56、56′、57、57′、256、258、356、358、456、458 シート、反射層
68 開口
69a〜69d 調理用具の底面をレンジ表面から持ち上げる特徴
103、203、303、403 底面部
104、204、304、404 側壁部
108 通路
111、171、251、271、311、331、351、371、411、451、471 内面
112、172、252、272、312、332、352、372、412、452、472 外面
116、216、316、416 調理層
117、217、317、417 拡散層
118、218、318、418 ターゲット層
177、277、377、477 非導電性層、非伝導層、抵抗層
190、290、390、490 柄
201、301、401 チャンバ
330 保温マット

Claims (15)

  1. 誘導コイルを有している誘導レンジと共に使用するための調理用具であって、
    前記誘導コイルによってその内部が発熱すると共に導電性を有している、ターゲット層を備えている内壁と、
    前記内壁を収容している外壁であって、前記内壁と前記外壁の間に封止間隙を形成するように前記内壁と協働している、非導電性層を備えている前記外壁であって、前記調理用具が底面部と側壁部とを有している平鍋状の形状とされるように前記内壁と協働している前記外壁と、
    前記封止間隙内且つ少なくとも前記底面部内に配置されていると共に、前記封止間隙の一部分によって前記内壁と接触していない状態で離隔されている、真空封止断熱材であって、耐熱性材料と、前記耐熱性材料を真空状態で封入している一対のシートとから構成されている前記真空封止断熱材と、を備えており、
    前記ターゲット層は前記内壁の底面部に配置されており、且つ前記ターゲット層と前記真空封止断熱材とは互いに対向するように配置されていることを特徴とする調理用具。
  2. 前記外壁が、前記外壁の一の表面に配置されている反射層をさらに備え、
    前記一の表面が、前記封止間隙の一部分を画定し、前記内壁に面していることを特徴とする請求項1に記載の調理用具。
  3. 前記反射層が、前記誘導コイルによって前記反射層内で誘導された電流の流れを遮断するように不連続になっていることを特徴とする請求項2に記載の調理用具。
  4. 前記外壁が、前記外壁を通じて前記封止間隙内部に透過する大気気体を低減させることを補助するように、不透過性材料を備えていることを特徴とする請求項1に記載の調理用具。
  5. 前記外壁が、前記封止間隙がアルゴンガスで充填されるように、前記封止間隙内部に連通している封止可能な通路を備えていることを特徴とする請求項1に記載の調理用具。
  6. 前記内壁が、熱拡散層と調理層とを備えており、前記熱拡散層は前記ターゲット層と調理層との間に介挿されていることを特徴とする請求項1に記載の調理用具。
  7. 前記内壁が、平鍋状の形状を有しており、
    前記平鍋状の形状が、略平坦な底面部と、調理チャンバを画定している内面と、前記封止間隙の一部分を画定し且つ前記外壁に面している外面と、を有しており、
    前記調理層が、前記内面の略全体を備え、
    前記ターゲット層が、前記底面部内に前記外面を備え、
    前記熱拡散層が、前記ターゲット層内で発生した熱を前記底面部内の少なくとも前記調理層に伝導することを特徴とする請求項6に記載の調理用具。
  8. アルゴンガスの圧力が、前記封止間隙内において海面気圧より小さな圧力に維持されていることを特徴とする請求項5に記載の調理用具。
  9. 前記真空封止断熱材の前記耐熱性材料が、エーロゲルを備えていることを特徴とする請求項1に記載の調理用具。
  10. 前記真空封止断熱材の前記一対のシートのうち少なくとも1つのシートが、二酸化ケイ素を備えていることを特徴とする請求項1に記載の調理用具。
  11. 前記真空封止断熱材の前記一対のシートのうち少なくとも1つのシートが、金属化ポリマーを備えていることを特徴とする請求項1に記載の調理用具。
  12. 前記真空封止断熱材が、前記封止間隙の一部分を画定している前記外壁の内面に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の調理用具。
  13. 前記側壁部内の前記封止間隙の一部分の内部に配置されている保温マットを備え、
    前記保温マットが、繊維状材料およびエーロゲルを備え、
    前記保温マットが、前記封止間隙の一部分を画定している前記外壁の一の表面に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の調理用具。
  14. 前記ターゲット層が、前記底面部内の前記封止間隙の一部分の内部に配置され、
    前記真空封止断熱材が、前記ターゲット層と比較して、前記底部の広範囲に亘って延在していることを特徴とする請求項1に記載の調理用具。
  15. アルゴンガス以外の気体を取り除くために、前記封止間隙内に配置されている一片のゲッタ材料を備えていることを特徴とする請求項5に記載の調理用具。
JP2010524189A 2007-09-07 2008-09-05 誘導調理器具 Expired - Fee Related JP5366952B2 (ja)

Applications Claiming Priority (17)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US97078507P 2007-09-07 2007-09-07
US97079507P 2007-09-07 2007-09-07
US97077507P 2007-09-07 2007-09-07
US97076607P 2007-09-07 2007-09-07
US60/970,775 2007-09-07
US60/970,785 2007-09-07
US60/970,795 2007-09-07
US60/970,766 2007-09-07
US12/031,214 2008-02-14
US12/031,226 2008-02-14
US12/031,220 US20090065498A1 (en) 2007-09-07 2008-02-14 Induction cookware
US12/031,214 US20090065497A1 (en) 2007-09-07 2008-02-14 Induction cookware
US12/031,220 2008-02-14
US12/031,206 US20090065496A1 (en) 2007-09-07 2008-02-14 Induction cookware
US12/031,206 2008-02-14
US12/031,226 US20090065499A1 (en) 2007-09-07 2008-02-14 Induction cookware
PCT/US2008/075422 WO2009033036A1 (en) 2007-09-07 2008-09-05 Induction cookware

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010537789A JP2010537789A (ja) 2010-12-09
JP5366952B2 true JP5366952B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=40430745

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010524189A Expired - Fee Related JP5366952B2 (ja) 2007-09-07 2008-09-05 誘導調理器具
JP2010524166A Expired - Fee Related JP5400048B2 (ja) 2007-09-07 2008-09-05 誘導式調理具

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010524166A Expired - Fee Related JP5400048B2 (ja) 2007-09-07 2008-09-05 誘導式調理具

Country Status (6)

Country Link
US (4) US20090065499A1 (ja)
EP (1) EP2185048B1 (ja)
JP (2) JP5366952B2 (ja)
CN (2) CN101795609B (ja)
AT (1) ATE551934T1 (ja)
WO (2) WO2009033036A1 (ja)

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090065499A1 (en) * 2007-09-07 2009-03-12 Bose Corporation Induction cookware
US8796598B2 (en) * 2007-09-07 2014-08-05 Bose Corporation Induction cookware
US8506289B2 (en) * 2008-07-15 2013-08-13 Bath & Body Works Brand Management, Inc. Candle holder with heat deflecting shield
US20100147832A1 (en) * 2008-12-16 2010-06-17 Barker Iii Charles R Induction cookware identifying
DE102010027833A1 (de) * 2010-04-15 2011-10-20 E.G.O. Elektro-Gerätebau GmbH Kochgefäß, Heizeinrichtung und Kochsystem
CN101849764B (zh) * 2010-05-07 2012-05-09 湖北贵族真空科技股份有限公司 多功能真空焖炒锅
US20150313398A1 (en) * 2013-05-02 2015-11-05 Jong Peter Park Thermodynamic energy-saving health cookware
WO2012075092A2 (en) 2010-11-30 2012-06-07 Bose Corporation Induction cooking
US9888530B2 (en) * 2011-02-14 2018-02-06 Bernard Fryshman Induction cooking apparatus and induction cookware
US8602248B2 (en) 2011-03-02 2013-12-10 Bose Corporation Cooking utensil
US9833101B2 (en) * 2011-04-01 2017-12-05 Nuwave, Llc Pan and method for making
FR2977776B1 (fr) * 2011-07-13 2014-05-23 Seb Sa Article culinaire alimente par induction et procede pour fabriquer le recipient d'un tel article
US9125512B2 (en) * 2012-03-28 2015-09-08 Gary S. Selwyn Hollow-cavity, gas-filled cookware
US9243726B2 (en) 2012-10-03 2016-01-26 Aarne H. Reid Vacuum insulated structure with end fitting and method of making same
CN103356017A (zh) * 2013-06-28 2013-10-23 江苏中新资源集团有限公司 一种新型保暖保健枕头
JP6237096B2 (ja) * 2013-10-16 2017-11-29 セイコーエプソン株式会社 量子干渉装置、原子発振器、および電子機器
US9470423B2 (en) 2013-12-02 2016-10-18 Bose Corporation Cooktop power control system
US9463918B2 (en) 2014-02-20 2016-10-11 Aarne H. Reid Vacuum insulated articles and methods of making same
US9967924B2 (en) 2014-02-25 2018-05-08 James Heczko Package for storing consumable product, induction heating apparatus for heating package and system including same
KR101480272B1 (ko) * 2014-04-28 2015-01-08 (주)슈퍼지티코리아 인덕션 렌지용 조리 용기
WO2016028678A1 (en) * 2014-08-18 2016-02-25 Garland Commercial Industries Llc Graphite composite cooking plate
US10257890B2 (en) 2015-02-05 2019-04-09 Bose Corporation Induction cookware
CN105987411B (zh) * 2015-03-06 2018-06-29 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电磁炉线圈盘与炉体面板的配合结构及电磁炉
CN104992958B (zh) 2015-05-26 2017-11-07 京东方科技集团股份有限公司 有机发光二极管基板及其制备方法
US10497908B2 (en) 2015-08-24 2019-12-03 Concept Group, Llc Sealed packages for electronic and energy storage devices
KR101930806B1 (ko) * 2015-10-30 2018-12-19 에너진(주) 인덕션용 진공 용기
KR101930807B1 (ko) * 2015-10-30 2018-12-19 에너진(주) 인덕션용 균일가열 용기
EP3423854A4 (en) * 2016-03-04 2020-01-01 Concept Group LLC IMPROVED VACUUM INSULATING ARTICLES WITH REFLECTIVE MATERIAL
US10105069B2 (en) 2016-04-20 2018-10-23 Bernard Fryshman Induction heating applications
US11008153B2 (en) 2016-11-15 2021-05-18 Concept Group Llp Multiply-insulated assemblies
CA3043915A1 (en) 2016-11-15 2018-05-24 Concept Group Llc Enhanced vacuum-insulated articles with microporous insulation
CN106618162A (zh) * 2017-01-20 2017-05-10 江苏工程职业技术学院 一种智能化多功能电饭锅
CN106618163B (zh) * 2017-02-17 2018-08-07 廉江市丽谷电器有限公司 一种立体保温电饭煲
CN106963230A (zh) * 2017-03-27 2017-07-21 浙江天运机电科技有限公司 速热锅
US20180279824A1 (en) * 2017-03-28 2018-10-04 Sean Birmingham Cookware Insulating Lid Cover
EP3384813B1 (en) * 2017-04-03 2020-02-26 Electrolux Appliances Aktiebolag Cooking vessel for an induction cooking hob
CN108851932B (zh) * 2017-05-12 2021-08-20 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 锅具、锅具组件和厨房器具
CN107028480A (zh) * 2017-06-19 2017-08-11 杭州坦珮信息技术有限公司 一种人机交互智能型电饭煲及其操作方法
JP2020531764A (ja) 2017-08-25 2020-11-05 コンセプト グループ エルエルシー 複合的ジオメトリおよび複合的材料の断熱部品
JP2021502527A (ja) * 2017-11-06 2021-01-28 コンセプト グループ エルエルシー 断熱モジュールおよび関連方法
USD966788S1 (en) 2018-03-26 2022-10-18 Sean Birmingham Cookware insulating lid cover
CN112118775A (zh) * 2018-04-16 2020-12-22 概念集团有限责任公司 隔热感应加热模块及相关方法
US20210022538A1 (en) * 2019-10-07 2021-01-28 Karl Ingar Kittelsen Røberg Induction vessel
KR20240037070A (ko) * 2022-09-14 2024-03-21 한영근 열전도율이 좋은 조리기구 및 알루미늄 주조를 이용한 열전도율이 좋은 조리기구 제조방법

Family Cites Families (57)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2321587A (en) * 1940-05-10 1943-06-15 Davie Electrical conductive coating
US2782782A (en) * 1954-06-24 1957-02-26 Alfred R Taylor Heat regulated cooking vessel
US3530499A (en) * 1969-09-29 1970-09-22 Charles F Schroeder Electrically heated appliance unit
US3777094A (en) * 1971-09-09 1973-12-04 Environment One Corp Thermally insulated cookware for dynamic induction field heating and cooking apparatus
US3740513A (en) * 1971-09-23 1973-06-19 Environment One Corp Improved consumer oriented combined counter and cooking unit using induction heating
US3742178A (en) * 1971-12-29 1973-06-26 Gen Electric Induction cooking appliance including cooking vessel having means for wireless transmission of temperature data
US3742174A (en) * 1971-12-29 1973-06-26 Gen Electric Induction cooking appliance including cooking vessel having means for transmission of temperature data by light pulses
US3745290A (en) * 1972-03-01 1973-07-10 Gen Electric Inductively heatable utensils or vessels for heating,serving and storing food
US3966426A (en) * 1972-03-24 1976-06-29 White-Westinghouse Corporation Cooking vessel for use with induction heating cooking unit
US3782222A (en) * 1972-10-10 1974-01-01 J Berggren Counterbalancing assembly for air motivated device
US3979572A (en) 1974-10-29 1976-09-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Induction heating apparatus
JPS5160037A (ja) * 1974-11-20 1976-05-25 Mitsubishi Electric Corp Judokanetsuyohikanetsutai
US4020310A (en) * 1975-03-20 1977-04-26 Souder Jr James J Container for inductively heating food
US4013859A (en) * 1975-06-04 1977-03-22 Environment/One Corporation Induction cooking unit having cooking load sensing device and essentially zero stand-by power loss
US4258695A (en) * 1977-12-08 1981-03-31 Vrle T. Minto Stored heat cooking utensil
DE2906912A1 (de) * 1979-02-22 1980-09-04 Sachs Systemtechnik Gmbh Kochgefaess fuer ein induktions-kochgeraet
US4404459A (en) * 1981-10-19 1983-09-13 The Bendix Corporation Housing and mounting assembly providing a temperature stabilized environment for a microcircuit
US4576080A (en) * 1982-07-16 1986-03-18 Marriott Mclellan Limited Guitars
NO152483C (no) * 1982-12-14 1985-10-09 Ardal Og Sunndal Verk Kokekar av rustfritt staal for alle typer oppvarmingskilder
JPS603693U (ja) * 1983-06-20 1985-01-11 株式会社日本アルミ 電磁調理器用鍋
US4579080A (en) * 1983-12-09 1986-04-01 Applied Materials, Inc. Induction heated reactor system for chemical vapor deposition
JPS60164334U (ja) * 1984-04-09 1985-10-31 日東工器株式会社 容器
US4541411A (en) * 1984-07-10 1985-09-17 Ga Technologies Inc. Graphite composite cookware
US4646935A (en) * 1985-01-18 1987-03-03 Clad Metals, Inc. Induction cooking utensils
CH667790A5 (de) * 1985-10-31 1988-11-15 Kuhn Heinrich Metall Kochtopf.
US5643485A (en) * 1988-04-15 1997-07-01 Midwest Research Institute Cooking utensil with improved heat retention
JP2634771B2 (ja) * 1993-06-16 1997-07-30 日本冶金工業株式会社 電磁調理器用容器及びその製造方法
US5770837A (en) * 1994-11-18 1998-06-23 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Metal plate for electromagnetic heating
JPH09276155A (ja) * 1996-04-17 1997-10-28 Nippon Sanso Kk 金属製断熱容器およびその製造方法
US6005233A (en) * 1997-07-15 1999-12-21 Aladdin Synergetics, Inc. Pressure relief system for inductively heated heat retentive server
US6054697A (en) * 1997-07-26 2000-04-25 Pizza Hut, Inc. Pizza pan shielding systems and methods
US6232585B1 (en) * 1998-05-19 2001-05-15 Thermal Solutions, Inc. Temperature self-regulating food delivery system
US6179203B1 (en) * 1998-08-28 2001-01-30 The Procter & Gamble Company Selectively reinforced multi-ply food container
DE10019968A1 (de) * 1999-04-22 2000-10-26 Isovac Ingenieurgesellschaft M Doppelwandiger Gartopf
JP2001108187A (ja) * 1999-10-12 2001-04-20 Matsushita Refrig Co Ltd 真空断熱体,真空断熱体の製造方法及び保温容器
JP2001299575A (ja) * 2000-04-24 2001-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
US6474499B2 (en) * 2000-05-03 2002-11-05 Eastman Chemical Company Container base cup having reduced heat gain
IT1319079B1 (it) * 2000-11-02 2003-09-23 Inoxia S R L Recipiente di cottura di acciaio inossidabile con fondo capsularecomposto riscaldabile per induzione magnetica
US20030116560A1 (en) * 2001-11-29 2003-06-26 Burk Wyatt Induction insert for insulated trays
KR100919728B1 (ko) * 2002-03-12 2009-09-29 파나소닉 주식회사 유도가열장치
JP2003275097A (ja) * 2002-03-22 2003-09-30 Toshiba Home Technology Corp 断熱調理鍋
JP3620516B2 (ja) * 2002-05-30 2005-02-16 松下電器産業株式会社 調理用鍋及び鍋の製造方法
JP2004017994A (ja) * 2002-06-13 2004-01-22 Thermos Kk 断熱容器およびその製造方法
US20040229079A1 (en) * 2002-06-28 2004-11-18 Groll William A. Composite cookware having decorative outer surface and improved induction heating characteristics
US6953919B2 (en) * 2003-01-30 2005-10-11 Thermal Solutions, Inc. RFID-controlled smart range and method of cooking and heating
DE60317905T2 (de) * 2003-05-29 2008-11-13 Mitsubishi Denki K.K. Halbleiterbauelement
KR20050052082A (en) * 2003-11-29 2005-06-02 Samsung Electronics Co Ltd A composite cooking apparatus
KR20050052081A (en) * 2003-11-29 2005-06-02 Samsung Electronics Co Ltd A composite cooking apparatus
US7097064B2 (en) * 2004-01-28 2006-08-29 Meyer Intellectual Properties Limited Double wall cooking vessel
US7299652B2 (en) * 2004-08-16 2007-11-27 Gagnon Francois Self-contained gel insulated container
US7980171B2 (en) * 2004-10-07 2011-07-19 All-Clad Metalcrafters Llc Vacuum cooking or warming appliance
JP2006120336A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱装置
DE202005010652U1 (de) * 2005-07-05 2005-10-27 Pohst, Norbert Gefäß zum Erwärmen von Speisen o.dgl.
CN2824773Y (zh) * 2005-07-27 2006-10-11 韩家鼎 陶瓷锅具
US20090065499A1 (en) * 2007-09-07 2009-03-12 Bose Corporation Induction cookware
US8796598B2 (en) * 2007-09-07 2014-08-05 Bose Corporation Induction cookware
US8357882B2 (en) * 2008-01-30 2013-01-22 Jones Brian C Induction heated server

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010537786A (ja) 2010-12-09
JP2010537789A (ja) 2010-12-09
EP2185048B1 (en) 2012-04-04
US20090065499A1 (en) 2009-03-12
JP5400048B2 (ja) 2014-01-29
EP2185048A1 (en) 2010-05-19
US20090065498A1 (en) 2009-03-12
WO2009033036A1 (en) 2009-03-12
ATE551934T1 (de) 2012-04-15
CN101795609B (zh) 2013-08-07
US20090065496A1 (en) 2009-03-12
CN101795609A (zh) 2010-08-04
WO2009032979A1 (en) 2009-03-12
CN101795610A (zh) 2010-08-04
US20090065497A1 (en) 2009-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5366952B2 (ja) 誘導調理器具
US10104721B2 (en) Induction cookware
JP5808436B2 (ja) 調理器具
JP5411060B2 (ja) 真空断熱構造体、真空断熱加熱ヒータおよび真空断熱加熱ヒータを用いた加熱装置
JP2019520960A (ja) 調理容器
US10034579B2 (en) Insulated cooking pot with cover
EP2210541A2 (en) Induction cookware
EP2214539B1 (en) Heat-retaining hot plate
ES2209392T3 (es) Vasija de coccion.
US9125512B2 (en) Hollow-cavity, gas-filled cookware
US20210022538A1 (en) Induction vessel
GB2566581B (en) Cooking device
JP2018532543A (ja) インダクション用真空容器
JP3161202U (ja) 調理用鍋
JPS6243091A (ja) 電磁調理器用断熱保温湯沸かし器
JP2003109725A (ja) 加熱調理装置
CN1140049A (zh) 隔热烹调容器
WO2015047336A1 (en) Hollow-cavity, gas-filled cookware
JP2002126880A (ja) クラッド材及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120629

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5366952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees