JP5366692B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤ、特には、ブロック群を設けた空気入りタイヤの転がり抵抗を低減させた技術を提案するものである。
近年、地球温暖化をはじめとする環境問題を考慮した開発が活発に行われており、その一例として、自動車の低燃費化が挙げられる。これを達成するための一つの手段として、タイヤの転がり抵抗の低減があり、従来から、様々な技術開発が行われている。
タイヤの転がり抵抗は、トレッドゴム内にて多く発生することが知られており、この転がり抵抗(RR)は、トレッドゴムの歪エネルギー(SE)とゴム材料のロスである損失正接(tanδ)とトレッドゴム体積(V)から、RR=SE×tanδ×Vで表すことができ、例えば、トレッド部に使用されるトレッドゴムを損失正接の小さいものに変更することが、転がり抵抗の低減を図る上で有効であるとされている。しかしながら、この方法では、タイヤの、グリップ力および制動力をはじめとする他の性能が犠牲になることも知られている。
また、転がり抵抗を減らすために、トレッドゴムの厚さを薄くする方法も考えられるが、この場合はタイヤの十分な耐摩耗性を確保できないおそれがある。
そこで、本発明は、トレッドゴムのゴム物性や厚みを改良することなく、トレッドパターンの改良によって転がり抵抗を有効に低減させた空気入りタイヤを提供する。
発明者らは、適用リムに組み付けて規定の空気圧を充填した状態のタイヤのトレッド部に発生する歪エネルギーを有限要素法で解析した結果、図3に示すように、ショルダー領域の歪エネルギーが、センター領域の歪エネルギーに比して大きいことがわかった。
そこで、ショルダー領域について、図4にショルダー領域の歪エネルギーに占める割合を示すように、タイヤ半径方向の垂直歪R、タイヤ周方向の垂直歪C、タイヤ幅方向の垂直歪Z、タイヤ周方向断面内の剪断歪RC、タイヤ幅方向断面内の剪断歪RZおよびタイヤ半径方向断面内の剪断歪CZの歪六成分に応じた割合を解析した結果、図5(a)に示すような、タイヤ幅方向断面内の剪断歪RZでの寄与が一番大きいことがわかった。
この剪断歪RZは、図5(b)に、トレッド部のタイヤ幅方向の部分断面を示すように、ショルダー領域で、図に破線で示すように一定の曲率を持つベルトとトレッドゴムが路面に接地する際に、その領域が、図に実線で示すような平坦形状となる剪断変形と、ショルダー領域に位置するベルト部分のタイヤ半径方向距離がセンター領域より小さいため、そのショルダー領域付近に位置するベルト部分が接地時にコードが交差して配置された傾斜ベルト層はパンタグラフ状に変形してタイヤ周方向に伸びる結果としてタイヤ周方向に伸長すると、タイヤ幅方向に収縮し、路面で拘束されているトレッド踏面とベルトとの間にあるトレッドゴムで剪断歪が発生するとの知見を得た。
次にセンター領域について、図6に示すように、歪エネルギーについての同様の解析を行った結果、タイヤ周方向断面内の剪断歪RCの寄与が一番大きいことがわかった。
この周方向剪断歪は、図7にタイヤ周方向断面図に示すように、タイヤ周方向にほとんど伸縮しないベルトと路面との間でトレッドゴムが変形することに起因して、剪断歪が発生するとの知見を得た。
発明者らは、タイヤの転がり抵抗に関して、センター領域はタイヤ周方向の剪断歪が、そしてショルダー領域はタイヤ幅方向の剪断歪が大きな影響を与えていて、それらの歪が異なることに注目して、それぞれの領域の剪断変形に伴うエネルギーロスを減少させることで、転がり抵抗を低減できると考えた。
そこで、この発明の空気入りタイヤでは、トレッド部にカーカス、ベルトおよびトレッドゴムを具え、このトレッドゴムの踏面に、相互に独立した複数個の多角形ブロックを配置してなるブロック群を少なくとも一部に設けたものであって、タイヤ幅方向断面内で、タイヤ赤道面を中心としてベルト総幅の1/2の範囲内に位置するトレッド踏面部分をセンター領域とし、このセンター領域よりトレッド幅方向外側をショルダー領域とするとともに、センター領域に位置するブロック群内で相互に隣接するブロックは、トレッド幅方向のブロック間隔がトレッド周方向のブロック間隔より大きく、ショルダー領域に位置するブロック群内で相互に隣接するブロックは、トレッド周方向のブロック間隔が、トレッド幅方向のブロック間隔より大きいことを特徴とするものである。
ここで、ベルト総幅とは、例えば、交錯するベルト層のうち最も幅広の組となる二層の平均ベルト幅をいい、交錯層が二枚の場合は二枚の平均値、交錯層が三枚の場合は最も幅広のベルト層と二番目に幅広のベルト層の平均値とする。
このようなタイヤにおいてより好ましくは、五角形以上の角数の、多角形ブロックをトレッド周方向に千鳥状に配置する。
また好ましくは、ブロック一個分のトレッド周方向長さと、該ブロックのトレッド周方向に隣接する溝一本分のトレッド周方向長さとを加算したものをブロックの基準ピッチ長さとし、ブロック群における多角形ブロックの基準ピッチ長さをP(mm)、ブロック群の幅をW(mm)としたとき、前記基準ピッチ長さPと幅Wとで区画される、ブロック群の基準区域内に存在するブロックの個数をa(個)、基準区域内のネガティブ率をN(%)とし、
Figure 0005366692
で与えられる、ブロック群の単位実接地面積当たりのブロック個数密度Sを0.003〜0.04個/mmの範囲内とする。
ここで、「ブロックの基準ピッチ長さ」とは、ブロック群を構成する一つのブロック列におけるブロックの繰り返し模様の最小単位を指すものとしブロック一個分のトレッド周方向長さと、このブロックのトレッド周方向に隣接する溝一本分のトレッド周方向長さとを加算したものをブロックの基準ピッチ長さとする。
なお、「ブロック群の基準区域内のブロックの個数a」は、ブロックが基準区域の内外に跨って存在し、一個として数えることができない場合は、ブロックの表面積に対する、基準区域内に残ったブロックの残存面積の比率を用いて数え、例えば、基準区域の内外に跨り、基準区域内にその半分しか存在しないブロックの場合は、1/2個と数えるものとする。
「ブロック群の幅W」とは、ブロックを密集配置してなるブロック群のトレッド幅方向長さを指し、例えばブロック群がトレッド全体に存在する場合は、トレッド接地幅をいい、トレッド踏面に周溝等を配設して、ブロック群がトレッド全体に存在しない場合は、周溝等で区分された領域の平均幅をいうものとする。
ブロック群の「実接地面積」とは、ブロック群の基準区域内にある全ブロックの総表面積をいうものとし、すなわち、基準ピッチ長さPと幅Wとの積で規定される、上記基準区域の面積から個々のブロックを区画している溝の面積を減算した面積をいうものとする。
溝長さは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、欧州ではETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation) STANDARDS MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.)YEAR BOOK等に規定されたリムに、タイヤを組み付けて、JATMA等の規格にタイヤサイズに応じて規定された、最高空気圧を充填した状態で、測定したものとする。
この発明の空気入りタイヤでは、センター領域に位置するブロック群内で相互に隣接するブロックは、トレッド幅方向のブロック間隔がトレッド周方向のブロック間隔より大きくすることで、図7に示すような、タイヤ周方向剪断歪に対して、タイヤ回転変形時に、トレッド幅方向に長い間隔で収縮して、その歪を低減することができる。
また、ショルダー領域に位置するブロック群内で相互に隣接するブロックは、トレッド周方向のブロック間隔が、トレッド幅方向のブロック間隔より大きくして、図5(b)に示すような、ショルダー領域のトレッドゴムが路面に接地する際のトレッド幅方向の剪断変形を、トレッド周方向に長い間隔の収縮変形によって緩和することで、低減することができる。
その結果、ショルダーブロックをトレッド幅方向の間隔でタイヤ幅方向断面内の剪断歪と、センターブロックをトレッド幅方向の間隔でタイヤ周方向断面内の剪断歪とを低減する結果、それらの歪に起因する転がり抵抗を低減させることができる。
空気入りタイヤの実施形態を示す、適用リムにタイヤを組み付けて規定の空気圧を充填した状態でのタイヤ幅方向断面図である。 本発明の空気入りタイヤの一の実施形態を示すトレッドパターンの部分展開図である。 空気入りタイヤのトレッド部に発生する歪エネルギーについて解析した結果を示す図である。 ショルダー領域に発生する歪エネルギーについて解析した結果を示す図である。 (a)はタイヤ幅方向断面内の剪断歪を模式的に示す図であり、(b)はショルダー領域のベルトとトレッドゴムが路面に接地する際の剪断変形を模式的に示す図である。 センター領域に発生する歪エネルギーについて解析した結果を示す図である。 タイヤ周方向断面内の剪断歪を模式的に示す図である。
以下に、図面を参照しながら本発明の空気入りタイヤを詳細に説明する。
図1は、空気入りタイヤの一の実施形態を、適用リムに組み付けた状態で示す、タイヤについての子午線断面図である。
図中の1はトレッド部を、2は、トレッド部1のそれぞれの側部に連続して半径方向内方へ延びる一対のサイドウォール部を、そして3は、サイドウォール部2の半径方向内方に連続するビード部をそれぞれ示す。
ここでは、ビード部3に埋設配置した、例えば一対のビードコア4の周りに、それぞれの側部部分を巻き上げて係留した、例えば一枚のカーカスプライからなるカーカス5のクラウン域の外周側に、コードをタイヤ赤道面に対して15〜30°で傾斜した向きに延在させた、ゴム被覆ベルト層の二層以上、図では二層の傾斜ベルト層6を配設し、このような傾斜ベルト層6の半径方向外方には、タイヤの赤道面に沿って延びるコードの多数本をゴム被覆してなる、図では一層の周方向ベルト層7と、トレッド踏面8を形成するトレッドゴム9を配設する。
そして、センター領域Cを、タイヤ赤道面Eから傾斜ベルト層6の平均ベルト幅BWの1/2の範囲内とし、それよりタイヤ幅方向外側をショルダー領域SHとする。
図2は、本発明の空気入りタイヤの一の実施形態を示すトレッドパターンの部分展開図である。
トレッド踏面8には、トレッド周方向に延在する複数本の周溝、図では直線状の二本の周溝11を配設する。
相互に隣り合う二本の周溝間、図ではセンター領域C付近にセンター陸部12を区画し、そして、周溝11とトレッド側縁との間に位置するショルダー領域SH付近にそれぞれのショルダー陸部13を区画する。
センター陸部12には、トレッド周方向にジグザグ状に延在する四本のジグザグ細溝14と、相互に隣り合うジグザグ細溝14および周溝11に開口するセンター太溝15によって、五列のブロック列を区画し、このブロック列は八角形状の複数のセンターブロック16で形成する。
ここでは、それぞれのセンターブロック16をトレッド周方向に千鳥状に配置する。
また、ショルダー陸部13には、トレッド周方向にジグザグ状に延在する四本のジグザグ細溝17と、相互に隣り合うジグザグ細溝17、周溝11およびトレッド側縁に開口するショルダー太溝18によって、四列のブロック列を区画し、このブロック列は、ショルダー陸部13の中央付近に八角形状の第一ショルダーブロック19と、このブロック19のトレッド幅方向外側に横長の第二ショルダーブロック20で形成する。
ここでは、それぞれの第一ショルダーブロック19をトレッド周方向に千鳥状に配置する。
そしてこの空気入りタイヤでは、相互に隣接するセンターブロック16は、トレッド幅方向のブロック間隔がトレッド周方向のブロック間隔より大きく、相互に隣接する第一ショルダーブロック19および第二ショルダーブロック20は、トレッド周方向のブロック間隔が、トレッド幅方向のブロック間隔より大きくする。
ここで、周溝11は、例えば、溝幅を3〜20mm、溝深さを5〜10mmの範囲とし、この周溝11は直線状の形態のみならず、ジグザグ形状、波線形状、湾曲形状、クランク状等の主溝の形態で延在させることもできる。
それぞれのジグザグ細溝14,17は例えば、溝幅を0.3〜3mm、溝深さを1〜10mmの範囲とし、センター太溝15は周方向長さを0.3〜3mm、溝深さを1〜10mm、幅方向長さを5〜25mmの範囲とし、ショルダー太溝18は周方向長さを5〜25mm、溝深さを1〜10mm、幅方向長さを0.3〜3mmの範囲とする。
また、ブロック16,19のトレッド周方向長さを5〜25mm、トレッド幅方向長さを5〜25mm、表面積を25〜330mmの範囲とし、トレッド幅方向に隣接するブロック間距離を2.5〜10mmの範囲とすることができる。
このような空気入りタイヤで好ましくは、五角形以上の角数の、多角形ブロックをトレッド周方向に千鳥状、図ではブロック16,19をトレッド周方向に千鳥状に配置することで、ブロック16,19の高い密集配置を容易に実現することができ、タイヤ転動時に、より多くのブロック16,19の形成下で、それぞれのエッジを逐次作用させて一層優れたエッジ効果を発揮させることができるとともに、トレッド幅方向に隣接するブロック16,19の相互間で路面への接地タイミングをずらすことができるので、パターンノイズを低減させることもできる。
また、ブロック16,19をトレッド周方向に千鳥状に配置するとともに、ブロック個数密度Dを高く設定して、ブロック16,19に高負荷が加わった際に隣り合うブロック同士で支え合うようにすることもでき、これによればブロック16,19の剛性をさらに高めて耐摩耗性を一層向上させることが可能となる。
また、多角形ブロックを、偶数角ブロックとすることで、そのブロックを区画する溝の配置を容易に規定することができ、より好ましくは、八角形ブロックとすることで、隣接するブロック同士が支えあうことができ、低転がり抵抗を更に実現することができる。
ところで、ブロック群における多角形ブロックの基準ピッチ長さをP(mm)、ブロック群の幅をW(mm)としたとき、前記基準ピッチ長さPと幅Wとで区画される、ブロック群の基準区域内に存在するブロックの個数をa(個)、基準区域内のネガティブ率をN(%)とし、
Figure 0005366692
で与えられる、ブロック群の単位実接地面積当たりのブロック個数密度Sを0.003〜0.04個/mmの範囲、好ましくは0.003〜0.035個/mmの範囲で形成し、ショルダーブロックを区画するショルダー太溝18の、トレッド周方向長さをトレッド幅方向長さより長くし、センターブロック16を区画するセンター太溝15の、トレッド幅方向長さをトレッド周方向長さより長くする。
この構成により、例えば従来のタイヤのs=0.002個/mm以下の密度と比べ、密度Sが増加し、ブロック間の溝で倒れ込み変形が吸収されて、ブロックの変形が入力に対するブロック変形が均一な変形となり、優れた接地性を確保するとともに、ブロックの踏込部と蹴出部とのタイヤ回転方向への変形が均一となり接地面内に発生する摩耗エネルギーを小さくすることができる。その結果、耐摩耗性と転がり抵抗とを高い次元で両立させることができる。
すなわち、Sが0.003未満の場合には、ブロックの表面積が大きくなり、トレッド踏面の接地性を向上することができないおそれがあり、一方、Sが0.04を超えると、ブロックの一個あたりの表面積が小さくなり、サイプを配設する場合であっても、所望のブロック剛性の実現が困難である。
好ましくは、ブロック群Gのネガティブ率Nは5%〜50%とし、この範囲とすることで、操縦安定性を向上させることができる。
すなわち、ネガティブ率Nが5%未満の場合は、溝面積が小さ過ぎ排水性が不十分となる他、ブロック一つ一つの大きさが大きくなり過ぎて所要のエッジ効果の実現が難しくなるおそれがあり、一方、50%を超えると接地面積が小さくなり過ぎて、操縦安定性が低下する傾向がある。
このようなタイヤにあっては、接地面内の水を、主に周溝11を介して効率的に排水することができるとともに、ブロック群Gにおいて十分な溝面積を確保しつつ、ブロックを密集配置することで、それぞれのブロック16,19のトータルエッジ長さ及びエッジ方向(異なる方向に向いたエッジの数)を増大させ、優れたエッジ効果を発揮させることができる。また、ブロック16,19の大きさを小さくしたことから、ブロック一つ一つの接地性を向上させることができるので、氷上路面およびウェット路面等の摩擦係数μの低い路面での制動性と操縦安定性を向上することができる。しかも、それぞれのブロック16,19を小さくすることで、ブロック16,19の中央域からブロック周縁までの距離を小さくして、ブロック16,19による水膜の除去効果も向上させることができる。
そしてまた好ましくは、ショルダーブロックを区画する太溝の、トレッド幅方向長さに対してトレッド周方向長さを5〜50%とし、センターブロックを区画する太溝の、トレッド周方向長さに対してトレッド幅方向長さを5〜50%とする。
次に、図1,2に示すような構造を有し、サイズが195/65R15のタイヤを試作し、カーカスプライが一枚、ベルト層はタイヤ赤道面に対して26°の傾斜角度で配置したスチールコードを層間で相互に交差させた二層からなり、その上にナイロンコードをゴム被覆したリボン状ストリップを螺旋状巻回構造になる成形した周方向ベルト補強層を設け、表1に示すように、それぞれの諸元を変化させた実施例タイヤ、比較例タイヤ1,2とのそれぞれにつき、転がり抵抗を測定した。
なお、比較例タイヤは、トレッド踏面以外の構造については改変を要しないため、実施例タイヤに順ずるものとした。
Figure 0005366692
実施例タイヤ、比較例タイヤ1,2とのそれぞれにつき、JATMAに準拠する、タイヤを6J×15のリムに組み付けて、内圧を210kPa、負荷荷重4.41kNとし、時速80km/hで、タイヤを転動させ、IS018164に準拠し、スムースドラム、フォース式にて、転がり抵抗を測定して評価した。その結果を表2に指数で示す。
なお、表中の指数値は、比較例タイヤ1の値をコントロールとして求めたものであり、指数が小さいほど、転がり抵抗が優れていることを示す。
Figure 0005366692
表2の結果から、実施例タイヤは、比較例タイヤ1,2に対し、転がり抵抗を低減することができた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 ビードコア
5 カーカス
6 傾斜ベルト層
7 周方向ベルト層
8 トレッド踏面
9 トレッドゴム
11 周溝
12 センター陸部
13 ショルダー陸部
14,17 ジグザグ細溝
15 センター太溝
16 センターブロック
18 ショルダー太溝
19 第一ショルダーブロック
20 第二ショルダーブロック
C センター領域
E タイヤ赤道面
SH ショルダー領域

Claims (3)

  1. トレッド部にカーカス、ベルトおよびトレッドゴムを具え、このトレッドゴムの踏面に、相互に独立した複数個の多角形ブロックを配置してなるブロック群を少なくとも一部に設けた空気入りタイヤにおいて、
    タイヤ幅方向断面内で、タイヤ赤道面を中心としてベルト総幅の1/2の範囲内に位置するトレッド踏面部分をセンター領域とし、このセンター領域よりトレッド幅方向外側をショルダー領域とするとともに、
    センター領域に位置するブロック群内で相互に隣接するブロックは、トレッド幅方向のブロック間隔がトレッド周方向のブロック間隔より大きく、
    ショルダー領域に位置するブロック群内で相互に隣接するブロックは、トレッド周方向のブロック間隔が、トレッド幅方向のブロック間隔より大きいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 五角形以上の角数の、多角形ブロックをトレッド周方向に千鳥状に配置してなる請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. ブロック一個分のトレッド周方向長さと、該ブロックのトレッド周方向に隣接する溝一本分のトレッド周方向長さとを加算したものをブロックの基準ピッチ長さとし、
    ブロック群における多角形ブロックの基準ピッチ長さをP(mm)、ブロック群の幅をW(mm)としたとき、前記基準ピッチ長さPと幅Wとで区画される、ブロック群の基準区域内に存在するブロックの個数をa(個)、基準区域内のネガティブ率をN(%)とし、
    Figure 0005366692
    で与えられる、ブロック群の単位実接地面積当たりのブロック個数密度Sが0.003〜0.04個/mmの範囲内である請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
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