JP5399808B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5399808B2 JP5399808B2 JP2009186705A JP2009186705A JP5399808B2 JP 5399808 B2 JP5399808 B2 JP 5399808B2 JP 2009186705 A JP2009186705 A JP 2009186705A JP 2009186705 A JP2009186705 A JP 2009186705A JP 5399808 B2 JP5399808 B2 JP 5399808B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tread
- block
- pneumatic tire
- circumferential direction
- tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
なお、「ブロック群の基準区域内のブロックの個数a」は、ブロックが基準区域の内外に跨って存在し、一個として数えることができない場合は、ブロックの表面積に対する、基準区域内に残ったブロックの残存面積の比率を用いて数え、例えば、基準区域の内外に跨り、基準区域内にその半分しか存在しないブロックの場合は、1/2個と数えるものとする。
ブロック群の「実接地面積」とは、ブロック群の基準区域内にある全ブロックの総表面積をいうものとし、すなわち、基準ピッチ長さPと幅Wとの積で規定される、上記基準区域の面積から個々のブロックを区画している溝の面積を減算した面積をいうものとする。
「ブロックの中間部」とは、ブロックのトレッド周方向中央位置からブロック両端に延び、ブロックのトレッド周方向長さの5〜30%の範囲の領域をいうものとする。
「凹部」は、ブロック中央が窪む形状であれば、直線状ならず曲線状でもよく、また、一方の端部側やトレッド幅方向の片側のみに設けることもできる。
「ショルダー領域」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、欧州ではETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation) STANDARDS MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.)YEAR BOOK等に規定されたリムに、タイヤを組み付けて、JATMA等の規格にタイヤサイズに応じて規定された、最高空気圧を充填した状態で、トレッド側縁から、トレッド幅方向で測定した10〜35%の範囲をいうものとする。
ここで、「トレッドセンター付近」とは、トレッドセンターからトレッド幅の1/8〜3/16の範囲をいうものとする。
図2は、本発明の空気入りタイヤの一の実施形態を示すトレッドパターンの部分展開図である。
タイヤ内部の補強構造は、一般的なラジアルタイヤまたはバイアスタイヤのそれと同様であるので、図示を省略する。
図では、トレッドセンター付近のセンター領域には、横溝2と傾斜溝3で輪郭形状が正八角形となる五列の八角形ブロック5を区画し、ショルダー領域では、横溝2と傾斜溝3と縦溝4で輪郭形状を糸巻き形状となる一列の糸巻き形ブロック6を区画し、これらブロック5,6をトレッド周方向に連続して密集させてなるブロック群Gを形成する。
ここでは、それぞれの八角形ブロック5をトレッド周方向に千鳥状に配置する。
また、ブロック5,6のトレッド周方向長さを5〜25mm、トレッド幅方向長さを5〜25mm、表面積を25〜330mm2の範囲とし、トレッド幅方向に隣接するブロック間距離を1.0〜10mmの範囲とすることができる。
すなわち、ネガティブ率Nが5%未満の場合は、溝面積が小さ過ぎ排水性が不十分となる他、ブロック一つ一つの大きさが大きくなり過ぎて所要のエッジ効果の実現が難しくなるおそれがあり、一方、50%を超えると接地面積が小さくなり過ぎて、操縦安定性が低下する傾向がある。
また、それぞれのブロックには、タイヤ転動時の接地面内で閉塞する細溝を設けることができる。
図2に示すようなタイヤでは、高負荷がかかった際に隣り合うブロックの支え合いブロック剛性および氷上性能を向上させることができる。
この実施形態では、ショルダー領域に、二列の糸巻き形ブロック6,7と、そのトレッド幅方向外側であって、接地端上に位置するブロック8とに区画し、この構成によれば、特にショルダー領域の偏摩耗が著しいタイヤにおいて、タイヤ回転方向と反対方向の滑りをブロック8に集中させて、糸巻き形ブロック7の滑りを抑制するとともに、糸巻き形ブロック7の凹部により、さらにその滑りを抑制することができるので、効果的である。
この実施形態では、センター領域に、三列の八角形ブロック5を配置し、ショルダー領域に二列の糸巻き形ブロック6を配置し、この構成によれば、例えばショルダー領域が横力により摩耗して図7(b)のような接地形状に、センター領域が駆動力により摩耗して図8(b)のような接地形状となった場合であっても、特にセンター領域とショルダー領域の偏摩耗を抑制することができる。
この実施形態では、センター領域に、六列の八角形ブロック5を配置し、ショルダー領域に二列の糸巻き形ブロック6を配置し、この構成によれば、それぞれのブロックの接地面積を変えて、それぞれの効果をさらに大きくすることができる。
この実施形態では、センター領域に、六列の八角形ブロック5を配置し、装着内側のショルダー領域に二列の糸巻き形ブロック6と、装着外側のショルダー領域に一列の糸巻き形ブロック6を配置し、この構成によれば、特にセンター領域とショルダー領域の偏摩耗、特に装着内側の偏摩耗を抑制することができる。
図中の11はトレッド部を示し、そのトレッド部11には、例えば一枚のカーカスプライからなるカーカス12を配置し、このカーカス12のクラウン域の外周側に、コードをタイヤ赤道面に対して15〜30°で傾斜した向きに延在させた、ゴム被覆ベルト層の二層以上、図では二層の傾斜ベルト層13を配設し、このような傾斜ベルト層13の半径方向外方には、タイヤの赤道面に沿って延びるコードの多数本をゴム被覆してなる、図では一層の周方向ベルト層14を配設する。
なお、比較例タイヤでは、他の構成は実施例タイヤに準ずるものとした。
実施例タイヤ1〜5および、比較例タイヤ1〜3のそれぞれを、リムサイズ6J×15のリムに装着し、内圧を210kPa、負荷質量4.4kNとし、平均速度40km/hで、5000kmを走行し、センター陸部とショルダー陸部との摩耗量差を評価し、その結果を表3に示す。
なお、表中の値は、比較例タイヤ1の値を基準として求めたものであり、数値が小さいほど、摩耗量差が小さくショルダー陸部の耐偏摩耗性能が優れていることを示す。
実施例タイヤ1〜5および、比較例タイヤ1〜3のそれぞれを、リムサイズ6J×15のリムに装着し、内圧を210kPa、負荷質量4.4kNとし、平均速度40km/hで、20000kmを走行し、溝が完摩して、ウェアインジケータが表面に露出するまでの距離を評価し、その結果を表3に示す。
なお、表中の値は、比較例タイヤ1の値を基準として求めたものであり、数値が大きいほど、完摩するまでの走行距離が長く、耐摩耗性が優れていることを示す。
2 横溝
3 傾斜溝
4 縦溝
5 八角形ブロック
5b 凸部
6 糸巻き形ブロック
6a 凹部
7 糸巻き形ブロック
8 ブロック
11 トレッド部
12 カーカス
13 傾斜ベルト層
14 周方向ベルト層
G ブロック群
P ブロック群の基準ピッチ長さ
W ブロック群の幅
Z 基準区域
Claims (7)
- トレッド踏面に、直線状に延在する溝により区画した、五角形以上の角数の、相互に独立した複数個の多角形ブロックを互いに密集させて配置してなるブロック群を設けた空気入りタイヤにおいて、
ブロック群における多角形ブロックの基準ピッチ長さをP(mm)、ブロック群の幅をW(mm)としたとき、前記基準ピッチ長さPと幅Wとで区画される、ブロック群の基準区域内に存在するブロックの個数をa(個)、基準区域内のネガティブ率をN(%)とし、
タイヤ負荷転動時に、トレッド踏面の接地圧が平均接地圧より小さくなる領域で、ブロックのトレッド周方向の中間部に、トレッド踏面の展開平面視で、トレッド幅方向断面の長さが、そのブロックのトレッド周方向両端部から中間部にわたって減少した凹部を形成してなることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記凹部を、ショルダー領域に存在するブロックに形成してなる請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記凹部は、この凹部を設けたブロックのトレッド幅方向最大長さd1に対する、トレッド周方向端部と中間部との間のトレッド幅方向長さw1の比w1/d1が0.14〜0.32の範囲で、トレッド周方向両端部から中間部にわたって減少してなる請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ負荷転動時に、トレッド踏面の接地圧が平均接地圧より大きくなる領域で、ブロックのトレッド周方向の中間部に、トレッド踏面の展開平面視で、トレッド幅方向断面の長さが、そのブロックのトレッド周方向両端部から中間部にわたって増加した凸部を形成してなる請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記凸部を、トレッド踏面のトレッドセンター付近に存在するブロックに形成してなる請求項4に記載の空気入りタイヤ。
- 前記凸部は、この凸部を設けたブロックのトレッド幅方向最大長さd2に対する、トレッド周方向端部と中間部との間のトレッド幅方向長さw2の比w2/d2が、0.20〜0.87の範囲で、トレッド周方向両端部から中間部にわたって増加してなる請求項4または5に記載の空気入りタイヤ。
- 前記多角形ブロックをトレッド周方向に千鳥状に配置してなる請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009186705A JP5399808B2 (ja) | 2009-08-11 | 2009-08-11 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009186705A JP5399808B2 (ja) | 2009-08-11 | 2009-08-11 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011037382A JP2011037382A (ja) | 2011-02-24 |
JP5399808B2 true JP5399808B2 (ja) | 2014-01-29 |
Family
ID=43765636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009186705A Expired - Fee Related JP5399808B2 (ja) | 2009-08-11 | 2009-08-11 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5399808B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230059638A (ko) * | 2021-10-26 | 2023-05-03 | 넥센타이어 주식회사 | 공기입 타이어 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6008708B2 (ja) * | 2012-11-22 | 2016-10-19 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
WO2015056573A1 (ja) * | 2013-10-17 | 2015-04-23 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3469654B2 (ja) * | 1994-09-14 | 2003-11-25 | 住友ゴム工業株式会社 | スタッドレスタイヤ |
JP3690836B2 (ja) * | 1995-05-25 | 2005-08-31 | 横浜ゴム株式会社 | スタッドレスタイヤ |
JP3533757B2 (ja) * | 1995-06-02 | 2004-05-31 | 東洋ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP3079026B2 (ja) * | 1995-11-15 | 2000-08-21 | 住友ゴム工業株式会社 | スタッドレスタイヤ |
-
2009
- 2009-08-11 JP JP2009186705A patent/JP5399808B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230059638A (ko) * | 2021-10-26 | 2023-05-03 | 넥센타이어 주식회사 | 공기입 타이어 |
KR102603736B1 (ko) | 2021-10-26 | 2023-11-21 | 넥센타이어 주식회사 | 공기입 타이어 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011037382A (ja) | 2011-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7143799B2 (en) | Three-dimensional sipes for treads | |
US7467652B2 (en) | Three-dimensional tread sipes and mold blade for forming three-dimensional tread sipes | |
JP4886288B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US8272415B2 (en) | Heavy duty tire | |
JP5835112B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5875814B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2007022151A (ja) | 重荷重用タイヤ | |
JP4589680B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6953298B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5797506B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH07215017A (ja) | スタッドレスタイヤ | |
JP2010012879A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2017019353A (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
JP5399808B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6107243B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5479935B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2019111931A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2005329793A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5345895B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5353975B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH01233104A (ja) | ラジアルタイヤ | |
JP5366692B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5437851B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5943814B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2019026015A (ja) | 空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120720 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130625 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130628 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130823 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130924 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131024 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5399808 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |