JP3079026B2 - スタッドレスタイヤ - Google Patents

スタッドレスタイヤ

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JP3079026B2
JP3079026B2 JP07296869A JP29686995A JP3079026B2 JP 3079026 B2 JP3079026 B2 JP 3079026B2 JP 07296869 A JP07296869 A JP 07296869A JP 29686995 A JP29686995 A JP 29686995A JP 3079026 B2 JP3079026 B2 JP 3079026B2
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tread
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賢一 峯田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60C11/03Tread patterns
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    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
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    • B60C2011/1213Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S152/00Resilient tires and wheels
    • Y10S152/03Slits in threads
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S152/00Resilient tires and wheels
    • Y10S152/902Non-directional tread pattern having no circumferential rib and having blocks defined by circumferential grooves and transverse grooves

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷雪上走行性能を
維持しつつ耐偏摩耗性を向上しうるスタッドレスタイヤ
に関する。
【0002】
【従来の技術】冬期、氷雪路面を走行するタイヤとして
スパイクタイヤが知られているが、このスパイクタイヤ
は、乾いた路面を走行した場合には、スパイクによって
路面を損傷させ、さらには騒音、粉塵が発生するなど環
境の低下を招くことがある。このため、スパイクタイヤ
に代わるタイヤとして、近年スパイクを用いないいわゆ
るスタッドレスタイヤが普及しつつある。
【0003】スタッドレスタイヤは、雪噛み性の高いブ
ロックパターンを採用して雪路性能を充分確保したうえ
で、凍結路における走行性能をできる限り高める必要が
ある。そのため大気低温時においても柔軟性を保持する
ゴムが開発され、そのゴムをトレッド部に採用し、タイ
ヤの実接地面積を広くするなど、雪路面、氷路面双方で
のグリップ性能の向上を目的としてタイヤの開発が進め
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スタッドレスタイヤでは、雪氷路における走行性能は向
上しうるものの、トレッドゴムが柔軟であるため、比較
的摩擦係数の高いドライ、ウエット路面などを頻繁に走
行すると、タイヤに作用する制動力、駆動力などによっ
て、ブロックが大きく変形し、図7(b)に示すよう
な、いわゆるヒールアンドトウ摩耗(以後H/T摩耗と
いう)を招くなど耐偏摩耗性に劣るという問題がある。
このようなH/T摩耗は、タイヤ外観の見映えを損なう
他、氷路、雪路での走行性能を著しく低下させてしま
う。
【0005】ここで、H/T摩耗は、図7(a)に示す
ように、例えばタイヤに制動力Fが働く場合、ブロック
bの先着部cが先ず接地することにより圧縮変形する
が、後着部dが接地した後は、タイヤ内部の進行速度が
路面速度より遅いため、ブロック内の剪断力は瞬時にブ
ロックの先着部cへと働く。
【0006】この剪断力が回転に従い増加し続け、特に
ブロックの先着部cが浮き上がりがちとなる。これによ
って、ブロックの後着部dの接地圧が増し、しかもその
状態で路面と離脱する際に滑りが生じる。つまり、ブロ
ックの後着部cは、大きな摩耗エネルギーが作用し、摩
耗量も大きくなる。なお、駆動輪に装着されるタイヤの
場合、駆動力は、前記制動力とFは逆向きに作用し、ブ
ロックの先着側cの摩耗が促進する。
【0007】そこで、本発明者等は、図8、9、10に
示すような3種類のブロックを有する試供タイヤA〜C
(タイヤサイズ:5.60R13 6PR)を試作し、
H/T摩耗量を測定するテストを行った。なお図中の各
部寸法は、次の通りである。
【0008】 タイヤA:a1=a2=19.7mm、a4=24.0m
m、 タイヤB:a1=a2=23.2mm、a3=16.2m
m、a4=24.0mm タイヤC:a1=a2=16.2mm、a3=23.2m
m、a4=24.0mm なお、TW=123mm、g1=6mm、g2=8mm、サイ
ピングの本数(溝巾0.5mm)は全て共通である。
【0009】テストは、試供タイヤを前輪駆動車の前輪
に装着し、テストコースにおいて、速度100km/hか
ら0.45Gにてブレーキ(4回/3km)し、走行距離
が500kmの時点で、ブロックの周方向両端縁における
最大摩耗量とブロック中央側における最小摩耗量との差
をH/T摩耗量として測定した。なお、左右のタイヤを
途中で交換し、測定は各タイヤの周上8箇所で行い、そ
の最大値、最小値、平均値を求めた。
【0010】テストの結果、図11に示すように、ブロ
ックの中間に巾寸法が、最小となるくびれ部を設けると
ともに、このくびれ部からタイヤ周方向両側にブロック
巾が漸増する増幅部を設けることにより、周方向両端に
向かうにつれてブロックの剛性を高めたタイヤBが、H
/T摩耗量を最も小さくしうることが判明した。このよ
うなブロックは、前述のブロック先着部、後着部の浮き
上がりが抑制されると考えられる。
【0011】以上のように、本発明は、上述のようなく
びれ部の両側に増巾部を設けたブロックを採用すること
を基本として、前記ブロックの先着部、後着部の浮き上
がりを抑制することができ、雪氷上走行性能を維持しつ
つ耐H/T摩耗性を向上しうるスタッドレスタイヤの提
供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に隔置され
るブロックからなるブロック列を形成したブロックパタ
ーンのタイヤであって、前記ブロックは、タイヤ軸方向
のブロック巾が最少となるくびれ部と、前記くびれ部か
らタイヤ周方向先着側に隔たる先着縁に向けてブロック
巾が漸増する先着側の増巾部と、前記くびれ部からタイ
ヤ周方向後着側に隔たる後着縁に向けてブロック巾が漸
増する後着側の増巾部とを具え、かつ前記ブロックの前
記先着縁及び後着縁を、夫々タイヤ軸方向と略平行に形
成するとともに、前記くびれ部のブロック巾Wsが、前
記先着縁のブロック巾Wfと後着縁のブロック巾Wrと
を平均したエッジ平均巾の0.5倍以上かつ0.9倍以
下であることを特徴とするスタッドレスタイヤである。
【0013】又請求項2記載の発明では、前記トレツド
部を、0゜Cの雰囲気中においてJISA硬度が50゜
以上かつ60゜以下のトレッドゴムにて形成することを
特徴としている。
【0014】又請求項3記載の発明では、前記ブロック
のタイヤ周方向の長さであるブロック長さLを、前記エ
ッジ平均巾よりも大として形成することを特徴としてい
る。
【0015】又請求項4記載の発明では、前記ブロック
列は、タイヤ赤道からトレッド巾の25%の距離を隔て
た位置よりもタイヤ軸方向外側に設けられることを特徴
としている。
【0016】又請求項5記載の発明では、前記くびれ部
のブロック巾Wsが、前記エッジ平均巾の0.65倍以
上かつ0.8倍以下であることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1において、スタッドレスタイヤ
は、トレッド部2からサイドウォール部10をへてビー
ド部11のビードコア12の廻りで折返されて係止され
るカーカス13と、このカーカス13の半径方向外側か
つトレッド部内方に配されるベルト層14とを有し、本
例では乗用車用タイヤとして形成される。
【0018】前記カーカス13は、カーカスコードをタ
イヤ赤道Cに対して70〜90度の角度で配列した1枚
以上のカーカスプライから形成され、カーカスコードに
は、例えば、スチールコードの他、ナイロン、レーヨ
ン、ポリエステル等の有機繊維コードを採用しうる。
【0019】前記ベルト層14は、ベルトコードを例え
ばタイヤ赤道Cに対して10〜35度の角度で配列し
た、本例では2枚のベルトプライからなり、しかも各コ
ードがプライ間相互で交差するように向きを違えて配置
されている。なおベルトコードとしては、スチール等の
金属繊維コードを好ましく採用しうるが、レーヨンなど
の有機繊維コードをも採用しうる。
【0020】前記トレッド部2は、好ましくは0゜Cの
雰囲気中においてJISA硬度が、50゜以上かつ60
゜以下のトレッドゴム15を採用している。このよう
な、低温環境下において、トレッド部2の柔軟性を確保
することにより、氷雪路での実接地面積を増大でき、走
行性能をより向上させうる。なお、トレッドゴム15
は、ベルト層の半径方向外側に配されかつトレッド面を
形成するゴムとして定義する。
【0021】又前記トレッド部2は、図1、図2に示す
如く、タイヤ周方向にブロック3を隔置したブロック列
R1、R2、R3を有するブロックパターンが形成され
ている。なおトレッド面の一部にリブ、ラグなどを含ん
でも良く、トレッド面全てにブロック列を形成しなくと
も良い。
【0022】前記ブロックパターンは、本例ではタイヤ
赤道Cを中心とする略左右対称構造を、トレッド面の左
半分、右半分でタイヤ周方向に位相をずらすことにより
構成され、タイヤ赤道Cに最も近い内のブロック列R1
と、そのタイヤ軸方向外側で隣接する中のブロック列R
2と、さらにその外側に位置する外のブロック列R3と
を具えたもの(合計6列)を例示している。
【0023】このようなブロック列R1…を設けること
により、トレッド面には、ブロック列間でタイヤ周方向
にのびる縦溝16並びにブロック3のタイヤ周方向間に
配される横溝17を形成している。
【0024】なお縦溝16、横溝17は、いずれも直線
状でのびる他、波状或いはジグザグ状に屈曲するものな
ど種々の形状を含み、タイヤに正規内圧を充填した時
に、トレッド表面にて測定したタイヤ軸方向(縦溝)又
はタイヤ周方向(横溝)の溝巾が、少なくとも6mm以上
のものとして特定される。なお、縦溝16、横溝17の
溝深さは例えば9mm以上、本例ではともに約12.5mm
の均一深さとして形成されている。
【0025】そして、図2に示す如く、タイヤ赤道Cか
らトレッド巾TWの25%の距離CWを隔てた位置より
もタイヤ軸方向外側、つまりショルダー部Shの領域に
ブロック3の重心が位置する中、外のブロック列R2、
R3に、本発明の特徴的なブロック3B、3Cを採用し
ている。
【0026】一般に、ショルダー部Shは、クラウン部
よりも摩耗に関するシビアリティが高く、H/T摩耗が
発生し易い。従って、本例のように少なくともショルダ
ー部ShにH/T摩耗を抑制しうるブロックを採用する
のが効果的である。なお、内のブロック列R1に配され
るブロック3Aについては、種々の形状を採用でき、
中、外のブロック列と同様にしても良いが、本例では略
台形状の短辺を向き合わせた構成を採用している。
【0027】前記中のブロック列R2に配されるブロッ
ク3Bは、図3に拡大して示すように、タイヤ軸方向の
ブロック巾が最少となるくびれ部4と、前記くびれ部4
からタイヤ周方向先着側に隔たる先着縁5に向けてブロ
ック巾が漸増する先着側の増巾部6と、前記くびれ部4
からタイヤ周方向後着側に隔たる後着縁7に向けてブロ
ック巾が漸増する後着側の増巾部9とを具えている。
【0028】又、前記ブロック3Bは、前記先着縁5及
び後着縁7を、夫々タイヤ軸方向と略平行に形成するこ
とが必要である。これにより、ブロック3は、路面への
エッジ効果を発揮でき、雪噛み効果等を高めうる。ここ
で、「略平行」とは、タイヤ軸方向に対して15度以下
の角度をなす場合を包含する。
【0029】ブロック3Bを路面側から見た状態を図4
に概念的に示す。このようなブロック3Bは、くびれ部
4から、先着縁5及び後着縁7に向かってブロック剛性
が増すことにより、制動力Fが作用すると、後着側の増
巾部7においては、制動力Fは、ブロック側面から側方
に逃げ出すように分散し、逆に先着側の増巾部6におい
ては、制動力Fは、ブロック側面から内例に集中するよ
うに作用する。
【0030】従って、先着側の増巾部6の見かけの剛性
をさらに高めて浮き上がり現象を抑制でき、H/T摩耗
量を低減することができる。なお、この作用は駆動力が
作用した場合、後着側の増巾部9の剛性を同様に高めて
浮き上がり現象を抑制しうる。
【0031】ここで、上述のくびれ部4は、そのブロッ
ク巾Wsが、前記先着縁5のブロック巾Wfと後着縁7
のブロック巾Wrとを平均したエッジ平均巾{(Wf+
Wr)/2}の0.5倍以上かつ0.9倍以下であるこ
とが必要である。
【0032】前記くびれ部4のブロック巾Ws、先着縁
5のブロック巾Wfおよび後着縁7のブロック巾Wr
を、それぞれ変化させて、H/T摩耗量を測定したとこ
ろ、図12に示すような結果を得た。なおテストは、前
記と同じ要領で行っている。
【0033】図12には、縦軸にH/T摩耗量(mm)
を、横軸に、前記エッジ平均巾{(Wf+Wr)/2}
に対するくびれ部の巾Wsの比{2Ws/(Wf+W
r)}を示している。この結果から明らかなように、前
記くびれ部4のブロック巾Wsは、エッジ平均巾の0.
5〜0.9倍とすることが必要であり、より好ましくは
0.65〜0.8倍とするのが望ましい。
【0034】前記比が0.5を下回ると、くびれ部4の
剛性が著しく低下し、かかる部分に応力が集中し易く亀
裂や、ゴム欠けなどを生じる一方、逆に0.9を越える
と、H/T摩耗を抑制する効果を十分に発揮することが
できない。
【0035】なお本例では、前記先着縁5、後着縁7の
ブロック巾Wf、Wrは互いに等しくかつ連続してくび
れ部4から漸増したものを示しているが、Wf、Wrを
互いに異ならせても良く、又くびれ部4から先着縁5又
は後着縁7まで連続して漸増しなくとも良い。好ましく
は、前記エッジ平均巾は、トレッド巾TWの7〜25%
である。
【0036】又、本発明は、例えば、図3に鎖線で示す
ように、先着縁5又は後着縁7の両端をカットないしア
ールをつけることができる。この場合、先着縁5又は後
着縁7のブロック巾は、減少するものの、ブロックエッ
ジの欠けなどを防止しうる点で好ましい。
【0037】又前記ブロック3Bは、タイヤ周方向の長
さであるブロック長さLを、前記エッジ平均巾よりも大
とすることが好ましい。ブロック長さLが、前記エッジ
平均巾より小さい場合には、ブロック3Bの巾方向に対
する長さ方向の相対的剛性バランスを悪化させ、操縦安
定性能を低下させる傾向にある。従って、ブロック長さ
Lは、エッジ平均巾の1.5〜3倍程度に設定するのが
好ましい。
【0038】又、外のブロック列R3に隔設されたブロ
ック3Cのように、タイヤ軸方向内側の側縁を略く字状
の輪郭とする一方、外側の側縁を周方向に沿った直線輪
郭で形成した左右非対称形状としても良い。
【0039】なお、各ブロック3A、3B、3Cは、前
記ブロック長さLと、ブロック高さhとの比L/hは、
例えば1.6〜4.5程度とすることができ、これらは
タイヤ要求性能に応じて種々設定しうる。
【0040】次に、各ブロック3には、溝巾が1.0mm
未満のサイピング20ないし溝巾が1〜5mmの細溝21
などを設け路面追従性を高めることが望ましい。サイピ
ング20は、タイヤ軸方向に対して略平行、より詳しく
は、タイヤ軸方向に対して5度以下の角度で直線状に伸
び、溝途中にジグザグ部や波模様といったサイピング長
さを実質的に増大する屈曲部を形成するのが良い。
【0041】又前記細溝21は、図3に示されるよう
に、ブロック3B(又は3C)の側部に、その輪郭に沿
って設けられ、本例では、ブロックの側部に細陸部22
を形成している、なお細溝21の両端は、ブロックの周
方向端縁にて開口する。又前記サイピング20は、一端
がブロック側端に、かつ他端が前記細溝21で終端する
ことにより、細陸部21の剛性を維持しうる。
【0042】前記サイピング20、細溝21の溝深さ
は、例えば前記ブロック高さHの0.5〜1.0倍と
し、ブロック3の先着部、後着部の浮き上がり防止効果
をさらに高めるとともに、ブロック3の踏込み開始に際
して、ブロックの先着縁5を柔軟化し、この部分の路面
との滑りを減じてトウ摩耗を抑制しうる。
【0043】図5には、本発明の他の実施形態のブロッ
クパターンを示し、この形態では、トレッド部2に、前
記同様、6列のブロック列R1、R2、R3が形成され
ているが、そのうち、中のブロック列R2にのみ本発明
で規制されるブロック3Bを採用している。そして、こ
のブロック列R2は、各ブロック3Bの重心が、タイヤ
赤道Cからトレッド巾の25%の距離CWを隔てた位置
よりもタイヤ軸方向外側に位置する。
【0044】
【実施例】タイヤサイズが165/80R13 82Q
であり、かつ図1に示す構成と図2に示すブロックパタ
ーンを有するタイヤについて表1に示す仕様で試作する
とともに(実施例1)、雪氷性能及び耐H/T摩耗性能
についてテストを行った。なお図7に示すパターンを有
する本発明のタイヤ(実施例2)及び、図6に示すパタ
ーンを有するタイヤ(従来例)についても併せてテスト
を行った。
【0045】テストは下記要領で行った。 イ)雪上フィーリングテスト 各試供タイヤを排気量1500ccの前輪駆動車の全輪
に装着して雪路を走破させ、テストドライバーのフィー
リングにより、従来例を6とする10点法で評価した。
【0046】ロ)氷上ブレーキμ指数 北海道の特設氷上コースでのテストによって実施し、上
記イ)の車両の全輪に各試供タイヤを装着し、速度40
km/h、タイヤ内圧190kpaにてロックブレーキ試
験を行い、停止までの制動距離から換算した摩耗係数を
もって判定した。表1に示す数値は、従来例1を100
とする指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
【0047】ハ)H/T摩耗量 前に述べた通りであり、平均のH/T摩耗量を採用し従
来例を100とする指数で表示している。数値が小さい
ほどH/T摩耗量が少なく良好であることを示す。 テストの結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】テストの結果、実施例のタイヤは、いずれ
も従来例に比べ、雪上フィーリング、氷上ブレーキμ指
数を向上しつつ、さらにH/T摩耗を低減しうることが
確認できた。
【0050】なお、氷上ブレーキ性能に関しては、実施
例1の方が優れている。逆に雪上フィーリングに関して
は、実施例2の方が優れている。従って、本発明で規制
されるブロック数を多くすると、氷上ブレーキ性能をよ
り向上させることができ、逆に少なくすると雪上フィー
リングをより向上させることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明のスタッドレスタイヤは、氷雪上
走行性能を維持ないし向上しつつ耐H/T摩耗性を向上
しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すタイヤの子午断面図
(右断面)である。
【図2】本発明の一実施形態を示すトレッドパターンの
展開図である。
【図3】中のブロックを拡大して例示する斜視図であ
る。
【図4】ブロックの作用を説明する線図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示すトレッドパターン
の展開図である。
【図6】従来例のトレッドパターンの展開図である。
【図7】(a)、(b)は、従来技術を例示する断面図
である。
【図8】表1の実験に用いたタイヤAのトレッドパター
ンの展開図である。
【図9】表1の実験に用いたタイヤBのトレッドパター
ンの展開図である。
【図10】表1の実験に用いたタイヤCのトレッドパタ
ーンの展開図である。
【図11】タイヤA〜CのH/T摩耗量を示すグラフで
ある。
【図12】H/T摩耗量と、エッジ平均巾に対するくび
れ部との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 ブロック 4 くびれ部 5 先着縁 6 先着側の増幅部 7 後着縁 9 後着側の増幅部 Wf 先着縁のブロック巾 Wr 後着縁のブロック巾 Ws くびれ部のブロック巾 L ブロック長さ C タイヤ赤道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−58116(JP,A) 特開 平8−80713(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 11/12 B60C 11/11

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部に、タイヤ周方向に隔置される
    ブロックからなるブロック列を形成したブロックパター
    ンのタイヤであって、 前記ブロックは、タイヤ軸方向のブロック巾が最少とな
    るくびれ部と、前記くびれ部からタイヤ周方向先着側に
    隔たる先着縁に向けてブロック巾が漸増する先着側の増
    巾部と、前記くびれ部からタイヤ周方向後着側に隔たる
    後着縁に向けてブロック巾が漸増する後着側の増巾部と
    を具え、 かつ前記ブロックの前記先着縁及び後着縁を、夫々タイ
    ヤ軸方向と略平行に形成するとともに、 前記くびれ部のブロック巾Wsが、前記先着縁のブロッ
    ク巾Wfと後着縁のブロック巾Wrとを平均したエッジ
    平均巾の0.5倍以上かつ0.9倍以下であることを特
    徴とするスタッドレスタイヤ。
  2. 【請求項2】前記トレツド部は、0゜Cの雰囲気中にお
    いてJISA硬度が50゜以上かつ60゜以下のトレッ
    ドゴムからなる請求項1記載のスタッドレスタイヤ。
  3. 【請求項3】前記ブロックは、タイヤ周方向の長さであ
    るブロック長さLが、前記エッジ平均巾よりも大である
    請求項1記載のスタッドレスタイヤ。
  4. 【請求項4】前記ブロック列は、タイヤ赤道からトレッ
    ド巾の25%の距離を隔てた位置よりもタイヤ軸方向外
    側に設けられてなる請求項1記載のスタッドレスタイ
    ヤ。
  5. 【請求項5】前記くびれ部のブロック巾Wsは、前記エ
    ッジ平均巾の0.65倍以上かつ0.8倍以下である請
    求項1記載のスタッドレスタイヤ。
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