JP3353019B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1236—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern
- B60C2011/1254—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern with closed sipe, i.e. not extending to a groove
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- Tires In General (AREA)
Description
優れる空気入りタイヤに関するものである。
わゆる冬タイヤは、トレッドのパタ−ンの面では周方向
に延びる複数の溝(通常ほぼ等間隔に3〜5本)と、こ
れらの周方向溝を横切ってトレッドの一方の端から他方
の端まで延びる、多数のラグ溝によって区分された陸部
から成るブロックタイプが一般的である。そしてその陸
部に、軸方向に延びる横向きサイプを複数設けることに
よって、特に氷結路上での駆動および制動時における耐
スリップ性に対する配慮がなされてきた。それは作用す
る駆動・制動力に対し、それらと直行する横向きサイプ
と陸部の接地表面とによって形成される、角の部分によ
るエッジ効果への期待からである。
ジ効果を上げようとして、横向きサイプを数多く配置す
ると、エッジ効果自体確かに高まるが、その反面サイプ
によって細分化された陸部は、周方向剛性がその分低下
する。それにより重荷重用タイヤはエッジ成分は増える
ので路面との摩擦力は増加するが、制動・駆動時におけ
る変形が大きくなってブロック欠けが生じてしまう。ま
た乗用車用タイヤの場合は、ブロックの倒れ込みによっ
て実接地面積が減少し、エッジ成分は増えるものの逆に
路面との摩擦力は低下してしまう。加えて乾燥路面での
操縦安定性も悪化するおそれがあった。
れなりにタイヤの駆動・制動特性の向上には効果がある
が、コ−ナリング特性にはさほど効果がない。そのため
バランスのとれた走行性能を得るためには、横向きサイ
プの配置だけではなく、陸部の周方向剛性を維持しなが
ら、併せてコ−ナリング特性を高めることが重要であ
る。本発明は以上述べたことに鑑みなされたもので、氷
結路上での走行性能に優れたタイヤを提供することを目
的とする。
向溝と、これらの溝を横切って延びる多数のラグ溝によ
って区分されたブロック状陸部からなり、上記陸部を区
分けする横向きサイプを備えたトレッドを有するタイヤ
にして、上記トレッドの陸部における横向きサイプによ
って分けられた区域に複数の縦向き袋小溝を間隔を置い
て設けたことを特徴とする空気入りタイヤである。ここ
で袋小溝とは、長手方向の両端が閉じ、深さ方向に袋状
に延びる小溝のことを云う。
路面には、常に疑似液体層と云われる非結晶の氷の層が
存在すると云われる。このような状態の氷結路では、走
行によって発生する摩擦熱などにより容易に氷結路の表
面が解け、路面とトレッドの陸部の間に水膜が発生す
る。そしてこの発生した水膜こそが摩擦力の低下に大き
く影響する訳である。本発明におけるタイヤは、周方向
溝とラグ溝によって区分されたブロック状陸部につき、
横向きサイプによって分けられた区域に複数の縦向き袋
小溝を間隔を置いて備えている。そのため氷結路上を走
行中、接地面内においてこれら横向きサイプと、縦向き
袋小溝が、上記路面と陸部間に介在する水膜を破り、袋
小溝を主体としてそれらの内部に水分を取り込み、それ
によって摩擦力の低下を有利に防ぐことができるのであ
る。
には、過度に横方向に延びるサイプを備える必要がない
ため、周方向剛性を確保することができ、重荷重用タイ
ヤにおけるブロック欠けや乗用車用タイヤにおける摩擦
力低下等の前記問題が生じることはない。またコ−ナリ
ング走行時には、陸部に作用する横力に対し、縦向き袋
小溝がエッジ効果を発揮する。その際、陸部の前後区域
は共に、袋小溝の周囲が一体に連なっているため、横力
に対する陸部の倒れ込みは抑制され、表面が浮き上がる
ことはない。
本発明における第1実施例を示すトレッドの部分平面
図、図2は図1における陸部の拡大図である。図1にお
いてトレッド1 は、複数本の周方向溝2 (5本)をほぼ
等間隔に設け、これ等の周方向溝を横切って延びる多数
のラグ溝3 と共に陸部4 を区分して成る。図1に示す例
では溝2 、3 をストレ−ト溝として示しているが、実施
に当たって適用するときは、ジグザグ周方向溝を用いた
り、周方向に対し傾斜して交わる直線状または曲線状ラ
グ溝を用いることによって種々の形状のブロック状陸部
を区分し得ることは勿論である。
の実施例において赤道面O と直行する方向に延び、前方
区域と後方区域に分断する横向きサイプ6 を備え、両区
域に赤道面O と平行に延びる複数の(等間隔に4本)縦
向き袋小溝9 を備える。この袋小溝9 は、走行時に陸部
が接地面内で前後方向および左右方向の外力を受けたと
きでも、少なくとも部分的に空所を保持する必要があ
り、そのための幅w として1〜4mmの範囲が適当であ
る。幅が4mmを越えると、複数設けることによる陸部の
接地表面積が減少し過ぎて好ましくない。なお上記幅w
の下減値にあっても、外力受けたとき閉じる横向きサイ
プの幅よりも広いことが望ましい。次に袋小溝の長さl
は、幅w にもよるが3〜10mmが好ましい。長さl が3
mmより短い場合、必要以上に袋小溝を多数設けることと
なって、タイヤ製造時の生産性の面から制約を受ける。
一方10mmを越えると、横力が作用したとき長手方向の
中央部分が閉じてしまい、空所保持の面から好ましくな
い。
溝同士の間隔i とj は3〜10mmが好ましい。そして袋
小溝の長手方向端から陸部の周方向端、および横向きサ
イプまでの各周方向距離k 、n は1〜5mmである。距離
k およびn が1mmより小さい場合、陸部の前後区域7 、
8 のラグ溝および横向きサイプに沿って延びる周辺部10
の剛性を維持し難くなり、また5mmを越えると、袋溝の
効果がその分減少し好ましくない。なお、袋小溝の深さ
と横向きサイプの深さは、溝2 の深さの25〜75%の
範囲が適当である。
部の平面図である。この実施例の特徴は、陸部4 の中央
部5 に左右の陸部側端から軸方向に互い違いに延び、お
互いブロックの約1/3だけオ−バ−ラップした地点で
終わる横向きサイプ61、62によって前後区域を区分し、
それらの区域に長短2様の縦向き袋小溝91、92を設けた
点にある。この場合周方向スペ−スの広い部分に、長め
の袋小溝91を1本、狭い部分に短めの袋溝92を3本並べ
て配置している。
部の平面図である。この実施例の特徴は、周方向溝と傾
斜ラグ溝によって平行四辺形に区分された陸部4 に、更
に横向きサイプ6 によって2分された台形状の前後区域
7 、8 に対し周方向のスペ−スに応じて長、中、短と長
さが異なる縦向き袋溝91、93、92を設けた点にある。
部の平面図である。この実施例の特徴は、比較的短く広
幅のシェブロン状陸部4 に、この陸部の形状に沿って延
びるへの字状横向きサイプ6 によって前後域7 、8 を区
分し、それらの形状に沿って縦向き袋小溝をそれぞれ設
けた点にある。そしてこの場合、陸部の両側部に短めの
袋小溝92を各々2本宛配し、中央部に短く且つ比較的広
幅の袋小溝94を設けた点にある。
部の平面図である。この実施例の特徴は、両側が傾斜し
た平行四辺形陸部4 の前後両区域に赤道面と平行に延び
る線に対し浅い角度α(α= 25°)で傾斜した縦向き
袋小溝95を軸方向に向かって4本千鳥状に配置した点に
ある。角度αは45°を越えない範囲を適用するものと
する。
部の平面図である。この実施例の特徴は、変形シェブロ
ン状の陸部4 に対しへの字状サイプを設け、2分された
前後区域7 、8 に浅い角度αで傾斜した縦向き袋小溝95
と、逆方向の角度βで傾斜した袋小溝96を左右2本宛配
置した点にある。この場合α=β=45°である。
部の平面図である。この実施例の特徴は、陸部4 の中央
部5 に陸部を区分けする横向きサイプを間隔を置いて平
行に2本設け、前後区域に袋小溝を各々4本配置した点
にある。
を確かめるため、図1に示すトレッドを11R22.5 サイズ
に適用して試作し、氷上制動性能と氷上コ−ナリング性
能およびブロック欠け性を評価した。テストを行うに当
たって、本発明におけるタイヤの縦向き袋小溝の幅を1
mmにしたものをタイヤA、同じく袋小溝の幅を2.5mm
にしたものをタイヤBとし、比較タイヤとして袋小溝を
用いず、陸部の前後区域の中央に横向きサイプ6 と同じ
サイプを各1本配置したもの(合計3本)をタイヤC、
サイプ6 を1本だけ配置したものをタイヤDとして用い
た。そしてタイヤA、B、C、Dは共に陸部(ブロッ
ク)の周方向長さを24.5mm、陸部幅を30.0mmと
し周方向溝の深さを20mm、ラグ溝の深さを15mm、ま
たサイプ並びに袋小溝の深さを10mmとした。トレッド
部以外の部分につき、カ−カスはスチ−ルコ−ドラジア
ル配列プライの1枚、そしてベルト層としてタイヤ赤道
面に対し浅い角度で傾斜配列したスチ−ルコ−ドのゴム
引き層を積層した構造を共通して適用した。
し、氷上にて制動およびコ−ナリングテストを行った。
テスト条件として制動テストは、時速20Km/H で直進
中急ブレ−キをかけ、ブレ−キをかけた地点から停止地
点までの距離を測定した。またコ−ナリングテストは、
半径50m の円盤状コ−スを旋回し、出し得る最高の周
回速度(1周する間の平均速度)を測定した。ブロック
欠けテストは、20,000Km実車した後にタイヤのブ
ロック欠けの有無について調べ評価した。テスト結果は
タイヤDを基準に指数にて表1に示す。
は、共に比較タイヤC、Dより優れていることが分か
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数本の周方向溝と、これらの溝を横切
って延びる多数のラグ溝によって区分されたブロック状
陸部からなり、上記陸部を区分けする横向きサイプを備
えたトレッドを有するタイヤにして、上記トレッドの陸
部における横向きサイプによって分けられた区域に複数
の縦向き袋小溝を間隔を置いて設けたことを特徴とする
空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02955394A JP3353019B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02955394A JP3353019B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07237409A JPH07237409A (ja) | 1995-09-12 |
JP3353019B2 true JP3353019B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=12279342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02955394A Expired - Lifetime JP3353019B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3353019B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-02-28 JP JP02955394A patent/JP3353019B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH07237409A (ja) | 1995-09-12 |
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