JP2987717B2 - 氷雪路用空気入りタイヤ - Google Patents

氷雪路用空気入りタイヤ

Info

Publication number
JP2987717B2
JP2987717B2 JP2400627A JP40062790A JP2987717B2 JP 2987717 B2 JP2987717 B2 JP 2987717B2 JP 2400627 A JP2400627 A JP 2400627A JP 40062790 A JP40062790 A JP 40062790A JP 2987717 B2 JP2987717 B2 JP 2987717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
block
circumferential direction
snow
performance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2400627A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04212604A (ja
Inventor
通博 姿
純子 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2400627A priority Critical patent/JP2987717B2/ja
Publication of JPH04212604A publication Critical patent/JPH04212604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2987717B2 publication Critical patent/JP2987717B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、氷上運動性能を低下さ
せることなく新雪での雪上運動性能を向上させた氷雪路
用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スパイクタイヤに代わる氷雪路用
タイヤとしてスタッドレスタイヤが脚光を浴びている。
このスタッドレスタイヤは、ブロックをタイヤ周方向に
ほぼ等間隔に配置すると共に、各ブロックにほぼ平行な
複数のサイプを施したブロックパターンをベースとして
おり、タイヤ幅方向にその溝面積が20〜50%でSAEpa
per820345 で定められるSTIの値が170 〜240 である
ようにしたものが一般的である。
【0003】しかし、このようなスタッドレスタイヤの
普及に伴い、新雪での運動性能( 駆動性能及び制動性
能) の向上が望まれている。雪路上での運動性能向上の
ためにはタイヤ周方向のブロック間隔を大きくすること
が効果的であるが、このようにすると溝面積比率の増大
によって逆に氷路上での運動性能が低下してしまう問題
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に鑑みなされたものであって、相互い相反する関係にあ
る雪上運動性能と氷上運動とを調和させ、氷上運動性能
を低下させることなく雪上運動性能を向上させるように
した氷雪路用空気入りタイヤを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッドパタ
ーンの溝面積比率が20〜50%で、スノートラクションイ
ンデックス式STI=−6.8+2202ρg+672 ρs+7.6Dg
〔ただし、ρg :(タイヤ幅方向に投影した全溝長さ)
/(接地幅×周長)(1/mm )、Dg: 平均溝深さ(mm)〕
で定められるスノートラクションインデックスSTIの
値が 170 〜240 であるブロックパターンを有する空気
入りタイヤにおいて、タイヤ周方向のブロック間隔が下
記式で定められる大きさの異なるW1 とW2 とを周方向
に交互に配置するブロック列を少なくとも2列以上設け
た氷雪路用空気入りタイヤ。
【0006】
【0007】ただし、Pは任意数、Lはタイヤ周方向の
ブロック間隔の総長、Nはタイヤ周方向のブロックの総
数。このように広いブロック間隔W1 をタイヤ周方向に
交互に配置したことによって雪柱剪断効果が向上し、新
雪での運動性能が向上する。しかも、溝面積比率やST
Iは従来のスタッドレスタイヤの水準を維持させるよう
にしているので、氷上運動性能を低下することがない。
【0008】以下、図を参照して本発明の手段につき詳
しく説明する。第1図は本発明の氷雪路用空気入りタイ
ヤのトレッドパターンの一例を示したものである。図に
おいて、トレッド1にはタイヤ周方向E−Eに沿って設
けられた複数の主溝2とタイヤ幅方向に設けられた複数
の副溝3とで区画された複数のブロック4からなるブロ
ックパターンが形成されている。図の例では4つのブロ
ック列が形成され、各ブロック列のブロック4には、夫
々複数のサイプ5がタイヤ幅方向に沿って配されてい
る。このようなブロックパターンにおいて、溝面積比率
は20〜50%、STIは170 〜240 の範囲に設定され、こ
れらは従来タイヤと同じである。ここで前記の溝面積比
率とは、トレッド表面の接地全面積に対する溝面積の割
合である。また、スノートラクションインデックス(S
TI)とは、SAE Paper 820345に記載されているトレッ
ドパターン表面の溝およびサイプの長さのタイヤ断面方
向( タイヤ幅方向) 成分と溝深さにより算出される雪上
性能レベルを示す指数である。
【0009】各ブロック列のタイヤ周方向に並ぶブロッ
ク4とブロック4との間隔(副溝3の幅)は、大きさの
異なるW1 とW2 とが交互に配置された構成になってお
り、かつW1 とW2 とは次の式で定められた範囲に設定
されている。
【0010】
【0011】これらの式において、Lは1ブロック列当
りのタイヤ周方向のブロック間隔の総長、Nは1ブロッ
ク列当りのタイヤ周方向のブロックの総数、Pは1.2 〜
1.7 の範囲で定められる任意数であり、各タイヤ毎に設
定すればよい。この任意数Pは、上述のように1.2 ≦P
<1.7 の範囲である必要があり、Pが1.7 以上であると
溝幅W1 を構成するブロックの端部の剛性が低下し、ブ
ロック端部でのエッジ効果が低下する。またPが1.2 よ
りも小さいと、本発明による雪柱剪断力の向上は望めな
くなる。この任意数Pは、さらに好ましくは1.3 ≦P≦
1.5 とするのがよい。
【0012】第2図は本発明の他の実施例を示すもので
ある。第1図の実施例では全ブロック列ともブロック間
隔を大きい幅W1 と 小さい幅W2 とを交互に配列した
ものであるが、この第2図ではトレッド中央域の2列の
ブロック列だけを上記 W1 とW2 との交互配列とし、
左右両側のショルダー域のブロック列はブロック間隔を
同一幅にしている。
【0013】上述した本発明のタイヤによると、タイヤ
周方向のブロック間隔に大きな幅W 1 を交互に配置した
ことによって、ブロック間に形成される雪柱の剪断力が
増加し雪上運動性能が向上する。また、氷上運動性能は
溝面積比率及びSTIを従来のスタッドレスタイヤと同
水準としたことにより大幅な低下を防止することができ
る。
【0014】
【実施例】タイヤサイズが 185/70 R13 85Q がいずれも
同一で第1図のブロックパターンを有し、その溝面積比
率を40%、溝深が10mm、スノートラクションインデッ
クス(STI)を 200、L(タイヤ周方向のブロック間
隔の総長)を500 mm、N(タイヤ周方向のブロックの総
数)を50個を一定にして、任意数Pだけを1.0 、1.2 、
1.5 、1.7 にそれぞれ変えた4 種類の氷雪路用空気入り
タイヤA、B、C、Dを試作した。また、第2図のブロ
ックパターンを有し、溝面積比率、STI、L、Nを上
記の場合と同一にし、中央2列のブロック列はPを1.5
左右2列のブロック列はPを1.0 とした氷雪路用空気入
りタイヤFを試作した。このうちタイヤB、C、Fが本
発明に相当し、タイヤAが従来タイヤに相当する。
【0015】これら5種類のトレッドパターンを有する
タイヤをそれぞれ空気圧1.9kgf/cm2、リム13×5 1/2JJ
として1800CCのエンジンを有しFF車(前部機関前輪
駆動)に装着し、平均勾配7゜の新雪路を200mの区間を
通過するときの平均速度を測定し、雪上での運動性能を
評価した。その結果は第3図の通りであった。雪上運動
性能はタイヤAの測定値を100 とするときの指数で示し
た。
【0016】また、氷盤上を初速40km/hで走行し、制動
した時の制動距離を測定して氷上運動性能を評価した。
その結果は第4図に示す通りであった。氷上運動性能は
制動距離の逆数を、タイヤAを100 とする指数で示し
た。表から判るように本発明タイヤB、C、Fは氷上制
動性能が従来タイヤAと同程度であるように維持されな
がら、雪上運動性能が向上していることが判る。またP
<1.7 のタイヤDは雪上運動性能は著しく向上するが、
氷上運動性能の低下が大きいことが判る。
【0017】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、ブロッ
クパターンの溝面積及びスノートラクションインデック
ス(STI) を従来のスタッドレスタイヤの水準として、ブ
ロック列中のブロック間隔として大きな溝幅W1 を交互
に配置するようにしたため、氷路上での運動性能を低下
させることなく雪上での運動性能を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りラジアルタイヤのトレッド表
面を構成するトレッドパターンの一例を示す平面図であ
る。
【図2】本発明の空気入りラジアルタイヤのトレッド表
面を構成するトレッドパターンの一例を示す平面図であ
る。
【図3】雪上運動性能の比較図である。
【図4】同タイヤの氷上運動性能の比較図である。
【符号の説明】
1 トレッドパターン 2 主溝 3 副溝 4 ブロック 5 サイプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドパターンの溝面積比率が20〜50
    %で、STI=−6.8+2202ρg+672 ρs+7.6Dg〔ただ
    し、ρg :(タイヤ幅方向に投影した全溝長さ)/(接
    地幅×周長)(1/mm )、ρs : ( タイヤ幅方向に投影
    した全サイプ長さ)/(接地幅×周長)(1/mm )、D
    g: 平均溝深さ(mm)〕で定められるスノートラクション
    インデックスSTIの値が 170〜240 であるブロック
    パターンを有する空気入りタイヤにおいて、タイヤ周方
    向のブロック間隔が下記式で定められる大きさの異なる
    1 とW2 とを周方向に交互に配置するブロック列を少
    なくとも2列以上設けた氷雪路用空気入りタイヤ。 ただし、Pは任意数、Lはタイヤ周方向のブロック間隔
    の総長、Nはタイヤ周方向のブロックの総数。
JP2400627A 1990-12-06 1990-12-06 氷雪路用空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP2987717B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2400627A JP2987717B2 (ja) 1990-12-06 1990-12-06 氷雪路用空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2400627A JP2987717B2 (ja) 1990-12-06 1990-12-06 氷雪路用空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04212604A JPH04212604A (ja) 1992-08-04
JP2987717B2 true JP2987717B2 (ja) 1999-12-06

Family

ID=18510517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2400627A Expired - Fee Related JP2987717B2 (ja) 1990-12-06 1990-12-06 氷雪路用空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2987717B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4081177B2 (ja) * 1997-07-07 2008-04-23 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP4147284B2 (ja) * 2002-06-14 2008-09-10 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP5366692B2 (ja) * 2009-07-28 2013-12-11 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP5083451B1 (ja) * 2011-12-07 2012-11-28 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP5948995B2 (ja) * 2012-03-14 2016-07-06 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04212604A (ja) 1992-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH082215A (ja) 空気入りタイヤ
JP3519473B2 (ja) 氷雪上走行用空気入りタイヤ
JP3315051B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2001121926A (ja) 空気入りタイヤ
JP2002029222A (ja) 空気入りタイヤ
JPH06143941A (ja) 空気入りタイヤ
JPH10244813A (ja) 空気入りタイヤ
JP2824680B2 (ja) 氷雪路用空気入りタイヤ
JP2987717B2 (ja) 氷雪路用空気入りタイヤ
JP3273771B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2000219015A (ja) 空気入りタイヤ
JPH061119A (ja) 氷雪路用空気入りタイヤ
JPH05139120A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3471503B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH1016514A (ja) スタッドレス空気入りタイヤ
JP3062359B2 (ja) 乗用車用スタッドレスタイヤ
JPH11139114A (ja) 氷雪路用空気入りタイヤ
JP3270177B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH08183312A (ja) 氷雪路用空気入りタイヤ
JP2850009B2 (ja) 氷雪路用空気入りタイヤ
JP3636811B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH03109107A (ja) 氷雪路用空気入りタイヤ
JP2000219014A (ja) 空気入りタイヤ
JPH02267007A (ja) 重荷重用空気入り冬タイヤ
US9242513B2 (en) Pneumatic tire

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071008

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees