JP2850009B2 - 氷雪路用空気入りタイヤ - Google Patents

氷雪路用空気入りタイヤ

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JP2850009B2 JP63283828A JP28382888A JP2850009B2 JP 2850009 B2 JP2850009 B2 JP 2850009B2 JP 63283828 A JP63283828 A JP 63283828A JP 28382888 A JP28382888 A JP 28382888A JP 2850009 B2 JP2850009 B2 JP 2850009B2
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C2011/0337Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
    • B60C2011/0339Grooves
    • B60C2011/0381Blind or isolated grooves
    • B60C2011/0383Blind or isolated grooves at the centre of the tread

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、雪路上でのタイヤ性能を維持して、氷路上
でのタイヤ性能を向上した氷雪路用タイヤに関する。
〔従来の技術〕
近年のスパイクタイヤに対する規制が厳しくなり、か
つ規制地域も拡がるにつれて、このスパイクタイヤに代
わる性能を有する氷雪路用タイヤとして、スタッドレス
タイヤが脚光を浴びている。
しかしながら、従来のスタッドレスタイヤは、図3に
示すように、トレッド面にタイヤ周方向に複数の主溝1
−1,1−2,1−3が設けられ、タイヤ幅方向に横溝2がタ
イヤ周方向に所定のピッチで配置され、これら主溝1−
1,1−2,1−3と横溝2により多数のブロック7が区画形
成され、それらブロック7にはタイヤ幅方向に延びるサ
イプ4が設けられている。このように構成されるスタッ
ドレスタイヤは雪路面上ではスパイクタイヤ並のタイヤ
性能を示すに至っているが、氷路面での性能は、高々70
〜80%程度の性能を示すにすぎないのが実情である。し
かも多くのスタッドレスタイヤに見られるブロック調の
パターンを有するタイヤの場合は、上記雪路上での性能
を維持して、氷路上のタイヤ性能をスパイクタイヤ以上
のものとするには限界があり、かつその横溝に起因する
タイヤ騒音の発生を抑制、防止することが難しいという
問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、雪上性能を損なわずに、横溝に起因
する騒音の発生を抑制しながら、氷上性能を向上するこ
とができる氷雪路用空気入りタイヤを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明は、トレッド面にタイヤ周
方向に延びる複数の主溝を設け、該主溝により区分され
た陸部にタイヤ幅方向に延びるサイプを設けた氷雪路用
空気入りタイヤにおいて、少なくとも両最外側の主溝と
タイヤ接地端との間に溝幅が2mm以下の横溝をタイヤ周
方向に所定のピッチで配置し、該両最外側の主溝よりタ
イヤ外側の両陸部をそれぞれブロックに区画形成し、ト
レッド面の接地全面積に対する溝面積率を25%〜35%に
し、かつスノートラクションインデックス(STI)を190
〜260にしたことを特徴とする。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
第1図および第2図はそれぞれ、本発明の氷雪路用タ
イヤのトレッドパターンの1例を示す平面図である。
図1では、トレッド面にタイヤ周方向に延びる複数の
主溝1−1,1−2,1−3が設けられ、それら主溝1−1,1
−2,1−3により陸部が区分形成されている。両最外側
の主溝1−2,1−3とタイヤ接地端との間には、溝幅を2
mm以下にした横溝2がタイヤ周方向に所定のピッチで配
置され、両最外側の主溝1−2,1−3よりタイヤ外側の
両陸部をそれぞれ多数のブロック7に区画形成してい
る。両最外側の主溝1−2,1−3間に形成された陸部は
リブ5に形成され、それらのリブ5とブロック7にはそ
れぞれタイヤ幅方向に延びるサイプ4が設けられてい
る。3はリブ5とブロック7に形成したサブ溝である。
図2は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態
では、図1のパターンに設けたサブ溝3が設けられてお
らず、その代わりに、中央の主溝1−1と両外側の主溝
1−2,1−3との間にそれぞれ溝幅2mm以下の横溝2をタ
イヤ周方向に所定のピッチで配置し、ブロック4を区画
形成している。
このように本発明では、少なくとも両最外側の主溝1
−2,1−3とタイヤ接地端との間に溝幅が2mm以下の横溝
2をタイヤ周方向に所定のピッチで配置することが重要
である。この横溝2の溝幅は、好ましくは0.6〜1.5mmの
範囲にするのがよい。この横溝2の溝巾が2mmを超える
と、タイヤの騒音上で好ましくないからである。なお、
横溝の溝深さは、通常タイヤにおける横溝の深さであれ
ばよく特に限定されないが、好ましくは主溝の溝深さの
50%以上にするのがよい。
そして本発明タイヤにおいては、溝面積率がトレッド
の接地全面積当たり25〜35%であることが必要である。
この溝面積率が25%よりも小さくなるとタイヤの雪上性
能が低下するし、35%よりも大きくなるとトレッド面の
陸部が小さくなり、ブロックのエッヂ効果が低下して氷
上性能が低下するからである。
さらに本発明タイヤは、スノートラクションインデッ
クス(STI)の値が190〜260の範囲内であることが必要
である。
ここで、本発明タイヤに規定するスノートラクション
インデックス(STI)と、SAE Paper 82345に記載されて
いるトレッドパターン表面の溝およびサイプの長さのタ
イヤ断面方向(タイヤ幅方向)成分と溝深さにより算出
される雪上性能レベルを示す指数であり、下式によって
表される。
STI=−6.8+2202ρ+672ρ+7.6Dg 上式中、ρはトレッド表面接地部全面積中の溝のタ
イヤ断面方向投影長さの総和(1/mm)ρはトレッド表
面接地部全面積中のサイプのタイヤ断面方向投影長さの
総和(1/mm)、Dgは平均溝深さ(mm)である。
このSTIが大きくなるにつれてタイヤの雪上性能は向
上するが、余りに大きくなり過ぎると剛性が低下し、ド
ライ性能が低下するし、他方、STIが小さくなると良好
な氷雪上性能が発揮されなくなるのである。本発明にお
いては、このSTIが190よりも小さくなると充分に満足し
得る雪上性能が得られなくなるし、260を超えるとタイ
ヤのドライ性能が低下するから好ましくない。
かかる要件を満足する本発明タイヤは、通常のスタッ
ドレスタイヤに比較すると、溝面積率の小さい、陸部の
多いトレッド面を有する。本発明は、このようなトレッ
ド表面に2mm以下の溝巾の狭い横溝を設けることによ
り、該横溝に起因する騒音の発生を抑制しつつ、トレッ
ド面の接地全面積に対する溝面積率を35%以下にするこ
とで、該横溝に区分されたブロック剛性の向上によるエ
ッジ効果の向上と共に、路面上の水膜の除去効果による
氷路面とトレッド面との密着性を向上して摩擦抵抗を増
大し、氷上性能を向上することができる。また、溝面積
率を25%以上にし、かつノートラクションインデックス
(STI)を上述した範囲に特定することにより、ドライ
性能を低下させずに、雪上性能を従来以上に維持するこ
とができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明並びにその効果をさらに具
体的に説明する。
従来例、比較例、実施例 第1図に示すトレッドパターンを有し、横溝の溝幅、
溝面積率およびSTIをそれぞれ表に示す通り変更したタ
イヤサイズが185/70RI3 85Qのタイヤを作成し、これら
タイヤについて、次の評価を行った。
なお、主溝の幅は8〜10mm、深さは11mm、横溝の深さ
は9mm、カーフの深さは8mmとした。また、テスト車は18
00ccのFF車を使用した。
制動性能: 氷盤上を初速30Kmで走行し、制動した時の制動距離を
測定し、従来タイヤの測定値を100とする指数で示し
た。
駆動性能: 圧雪路面を乗用車で制動を繰り返して、路面をツルツ
ルにした、ツルツル圧雪路面において、5%(2.9゜)
勾配の登坂試験を行い、ゼロ発進加速方法により30m区
間の登坂加速タイムを計測し、従来タイヤに対する指数
で示した。
乾燥路面に対する操縦安定性(フィーリング評価): 5人のテストドライバーによる各タイヤのフィーリン
グを10点法で採点した結果(平均値)で示した。なお、
一般に7点以上であれば操縦安定性は良好である。
耐摩耗性: JATMAに規定されている設計常用荷重、空気圧の条件
で乾燥路面を20,000Km走行した後、各タイヤの摩耗量を
従来タイヤの摩耗量に対する指数で示した。
騒音性能 舗装路テストコースにおいて、車両を60km/hで直進走
行した時のパターン騒音を測定し、その結果を従来タイ
ヤを100とする指数値で評価した。
なお、上記性能測定において、指数値表示の場合、そ
の値が大きい程、各性能が優れているものである。
表から明らかなように、本発明タイヤは、騒音性能を
向上しながら、氷上での制動性が大きく改善される一
方、雪路におるけ駆動性を従来タイヤと同等以上に維持
することができ、騒音の発生を抑えながら、雪上性能を
低下させずに氷上性能の向上を図ることができるのが判
る。また、操縦安定性が良好であり、更に耐摩耗性の改
善ができることが判る。
〔発明の効果〕 上述したように本発明は、主溝により区分された陸部
にタイヤ幅方向に延びるサイプを設けた氷雪路用空気入
りタイヤにおいて、ブロックを区画形成する横溝の溝幅
を2mm以下となる細溝にしたので、横溝に起因する騒音
の発生を抑制することができる一方、溝面積率とスノー
トラクションインデックス(STI)とを上記のように特
定することにより、雪上性能を損なわずに氷上性能を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明のタイヤのトレッドパター
ンの1例を示す平面図、第3図は従来タイヤのトレッド
パターンの平面図である。 1……主溝、2……横溝、4……サイプ、5……リブ、
7……ブロック。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−149205(JP,A) 特開 昭60−143109(JP,A) 特開 昭60−60010(JP,A) 特開 昭60−165231(JP,A) 特開 昭62−255204(JP,A) 特開 昭60−240507(JP,A) 特開 昭63−134315(JP,A) 特開 昭62−152906(JP,A) 特開 昭62−292508(JP,A) 特公 平2−36401(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60C 11/11 B60C 11/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド面にタイヤ周方向に延びる複数の
    主溝を設け、該主溝により区分された陸部にタイヤ幅方
    向に延びるサイプを設けた氷雪路用空気入りタイヤにお
    いて、 少なくとも両最外側の主溝とタイヤ接地端との間に溝幅
    が2mm以下の横溝をタイヤ周方向に所定のピッチで配置
    し、該両最外側の主溝よりタイヤ外側の両陸部をそれぞ
    れブロックに区画形成し、トレッド面の接地全面積に対
    する溝面積率を25%〜35%にし、かつスノートラクショ
    ンインデックス(STI)を190〜260にした氷雪路用空気
    入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記主溝間に溝幅が2mm以下の横溝をタイ
    ヤ周方向に所定のピッチで配置し、該主溝間の陸部をブ
    ロックに区画形成した請求項1に記載の氷雪路用空気入
    りタイヤ。
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