JP3811572B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、雪上性能と氷上性能とを両立させた空気入りスタッドレスタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
RV車(四輪駆動車)用スタッドレスタイヤは、雪上路面と氷上路面の走行の両方に適するようにトレッド面に多数のブロックからなるブロックパターンを設けている。
このような空気入りスタッドレスタイヤは、一般に雪上性能と氷上性能とがバランスするようにトレッドの溝面積比率は、30〜50%の範囲になっている。しかし、このような溝面積比率の範囲のなかで、溝面積比率を下限に近い小さな領域に設定して氷上性能を向上させると、雪上性能が低下し、逆に溝面積比率の上限に近い大きい領域に設定して雪上性能を向上させようとすると氷上性能の低下を招くだけでなく、ブロック剛性の低下によりドライ路面における旋回性能が低下するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、氷上性能を低下させることなく、雪上性能とドライ路面での旋回性能の両機能を共に向上させるようにした空気入りタイヤ、特にスタッドレスタイヤを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、トレッド面にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝と該主溝と交差してタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝とによって区分された多数のブロックを形成した空気入りタイヤにおいて、前記トレッドの溝面積比率を32〜36%にすると共に、最外側に位置する左右の主溝によって区分されるトレッド中央域の幅をタイヤ接地幅に対して0.58〜0.62とし、前記トレッド中央域の溝面積をトレッド全溝面積に対して0.41〜0.47にしたことを特徴とするものである。
【0005】
このようにブロックパターンを設けたトレッド面の溝面積比率を従来の一般的な範囲の下限域に近い32〜36%にしたことにより、氷上性能について従来の水準を維持することができる。また、トレッドの全溝面積に対してトレッド中央域の溝面積の割合を低く、ショルダー域を高くしたことにより、雪上性能とドライ路面における旋回性能を向上することができる。
【0006】
本発明において溝面積比率とは、トレッド接地面積に対する該接地面積内の溝面積が占める比率をいう。トレッド接地面積とは、JATMA規定の標準空気圧で最大荷重の80%を負荷した状態で接地したときトレッドが路面に占める面積をいう。溝面積は主溝や横溝による合計面積をいい、ブロックに設けたサイプは含まないものとする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態にもとづいて本発明を具体的に説明する。
図1は、本発明が空気入りスタッドレスタイヤである場合の例を示すトレッドパターンを示す。トレッド面1には、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝2、3とこれらを横切る多数の横溝7、8が設けられ、これら主溝2、3と横溝7、8とによって多数のブロック4、5が形成されている。また、それぞれのブロック4、5にはタイヤ幅方向に延びる複数本のサイプ6が設けられている。
【0008】
複数本の主溝2、3のうち最外側に位置する左右の主溝2、2は幅広に形成され、これらの内側に位置する主溝3は幅狭に形成されている。同様にショルダー部に位置する横溝7は幅広に形成されるのに対し、中央域の横溝8は幅狭に形成されている。
本発明のタイヤは、上述した構成において、溝面積比率が32〜36%に設定されている。このように溝面積比率を従来の一般的な範囲の下限領域に設定したことにより、氷上性能を従来タイヤのレベルから低下しないように維持することができる。溝面積比率が、32%未満では下記に述べるような雪上性能の向上対策を講じても雪上性能を向上することは困難になり、また36%超では本発明の目的とする氷上性能を維持することができない。
【0009】
本発明のタイヤは、トレッド面を最外側の左右主溝2、2によってトレッド中央域Aと左右のショルダー域Bとに区分するとき、トレッド中央域Aの幅aがタイヤ接地幅Tに対して0.58〜0.62の大きさであると共に、このトレッド中央域Aの溝面積がトレッド全溝面積に対して0.41〜0.47の範囲になるように設定されている。すなわち、ショルダー域Bでは溝面積の比率が高いのに対し、トレッド中央域Aでは低くなっているのが特徴である。
【0010】
このようにショルダー域Bの溝面積比率をトレッド中央域Aに比べて大きくしたことにより、雪上性能を向上し、またトレッド中央域Aの溝面積比率を小さく、ブロック剛性を増大したことによりドライ路面での旋回性能を向上するようにしている。
トレッド中央域Aの幅aのタイヤ接地幅Tに対する比a/Tが0.58未満では雪上性能と共に、ドライ路面での旋回性能を上げることは難しくなり、また、0.62超では雪上性能が低下してしまう。
【0011】
また、トレッド中央域Aの溝面積のトレッド全溝面積に対する比が0.41未満では、氷上性能は維持できるが、ショルダー域Bにおけるブロック剛性が低くなりすぎて雪上性能が低下する。また、0.47超ではトレッド中央域Aのブロックの面積が減少して、氷上性能が低下する。また、ブロック剛性が低下してドライ路面における旋回時の操縦安定性が低下する。
【0012】
本発明は主としてスタッドレスタイヤとして適用される場合に好適であるが、スタッドレスタイヤ以外にも適用できることは勿論である。
【0013】
【実施例】
タイヤサイズを31×10.50R15、トレッドパターンを図1にすると共に、溝面積比率を35%、トレッド中央域Aの幅aのタイヤ接地幅Tに対する比a/Tを0.6とする点を互いに同一にし、トレッド中央域Aの溝面積のトレッド全溝面積に対する比を表1のように異ならせた本発明タイヤと比較タイヤ1、2を製作した。
【0014】
これら3種類のタイヤについて、下記の試験方法により、雪上性能、氷上性能およびドライ路面における旋回性能の評価を行った。結果は表1のとおりであった。
【0015】
雪上及び氷上性能:
JASO C−606に規定されている方法に準じて、試験タイヤを15×7JJのリムにリム組みし、200kPaの空気圧を充填して排気量3500ccの車両に装着し、前輪に1000kg、後輪に1000kgの荷重を負荷した積載条件で、雪路上及び氷路上でそれぞれ40km/hの速度から急ブレーキをかけたときの制動距離を測定した。
【0016】
評価は、制動距離の逆数をもって行い、比較タイヤ1の測定値を100とする指数で示した。この指数値が大きいほど雪上、氷上性能が優れていることを意味する。
【0017】
旋回性能(ドライ路面):
半径70mの円周路において、速度40,60,80km/hでの旋回性能をパネラーによるフィーリングにて評価した。評価結果は比較タイヤ1を100とする指数で示した。この指数値が大きいほど旋回性能が優れていることを意味する。
【0018】
【表1】
Figure 0003811572
【0019】
表1の結果から、トレッド中央域Aの溝面積のトレッド全溝面積に対する比を0.45とした本発明タイヤは、本発明の範囲外の比較タイヤ1に比べて氷上性能を維持して、雪上性能とドライ路面における旋回性能が向上していることが分かる。しかし、トレッド中央域Aの溝面積の比が0.50の比較タイヤ2は雪上性能やドライ路面旋回性能は向上するが、氷上性能が低下してしまっている。
【0020】
【発明の効果】
上述したように、本発明の空気入りタイヤによれば、ブロックパターンを設けたトレッド面の溝面積比率を従来の一般的な範囲の下限域に近い32〜36%にしたことにより、氷上性能について従来の水準を維持することができる。また、トレッドの全溝面積に対してトレッド中央域の溝面積の割合を低く、ショルダー域を高くしたことにより、雪上性能とドライ路面における旋回性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一例を示すトレッドパターンの平面図である。
【符号の説明】
1 トレッド面 2,3 主溝
7,8 横溝 T タイヤ接地幅
A トレッド中央域 B ショルダー域
a トレッド中央域の幅

Claims (1)

  1. トレッド面にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝と該主溝と交差してタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝とによって区分された多数のブロックを形成した空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッドの溝面積比率を32〜36%にすると共に、最外側に位置する左右の主溝によって区分されるトレッド中央域の幅をタイヤ接地幅に対して0.58〜0.62とし、前記トレッド中央域の溝面積をトレッド全溝面積に対して0.41〜0.47にした空気入りタイヤ。
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