JP5363282B2 - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ズームレンズおよび撮像装置に関し、より詳しくは、ビデオカメラや電子スチルカメラ等に使用可能で、特に監視カメラ用途として好適に使用可能なズームレンズおよび該ズームレンズを備えた撮像装置に関するものである。
従来、防犯や記録等の目的で監視カメラが用いられている。監視カメラの撮影レンズには、監視カメラに搭載されたときに小型に構成可能なこと、広い範囲を監視可能なように広角であること、低照度の撮影条件下でも被写体を特定できるように大口径比の光学系であることが求められる。近年では、変倍機能を要する場合が多いことから、ズームレンズを用いた監視カメラが主流になりつつある。
監視カメラに使用可能なズームレンズとしては、例えば、下記特許文献1〜3に記載のものが知られている。特許文献1には、物体側から順に、負の第1レンズ群と、絞りと、正の第2レンズ群とが配されてなる、7枚構成のズームレンズが記載されている。特許文献2には、物体側から順に、負の第1レンズ群と、正の第2レンズ群とが配されてなる、10枚構成のズームレンズが記載されている。特許文献3には、物体側から順に、負の第1レンズ群と、絞りと、正の第2レンズ群とが配されてなる、10枚または11枚構成のズームレンズが記載されている。
特開2006−119574号公報 特開2007−94371号公報 特開2008−216591号公報
現在では、監視カメラの需要の増加とともに、搭載されるズームレンズの小型化、広角化に対する要望が強まってきている。その一方で、上記分野のカメラの多くに搭載されているCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子のメガピクセル化が進んだことから、メガピクセル化された撮像素子に対応可能な高い光学性能も要望されるようになってきている。
しかしながら、特許文献1に記載のズームレンズは、小型で広角であるが、メガピクセル化された撮像素子に十分対応できるほど高性能であるとは言えない。特許文献2に記載のズームレンズは、広角であるが、球面収差、非点収差、軸上色収差の補正が不十分のため、メガピクセル化された撮像素子に十分対応できるものではない。特許文献3に記載のズームレンズは、高性能であるが、小型化という点で改良の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、小型化および広角化を達成しつつ、メガピクセル化された撮像素子に対応可能な高い光学性能を有するズームレンズおよび該ズームレンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明のズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群とから構成され、第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の間隔を変化させることにより変倍を行い、該変倍に伴う像面位置の補正を第1レンズ群を光軸に沿って移動させることにより行うように構成され、第1レンズ群が、物体側から順に、3枚の負レンズと、正レンズと、負レンズとが配設されてなる5枚構成であり、下記条件式(1)を満たすことを特徴とするものである。
−2.4<f1/fw<−2.0 (1)
ただし、
f1:第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端における全系の焦点距離
特許文献1〜3に記載のズームレンズは、上記条件式(1)を満たしていないのに対し、本発明のズームレンズは、上記条件式(1)を満たすように構成しているため、小型化および広角化を達成しつつ、メガピクセル化された撮像素子に対応可能な高い光学性能を実現することが容易になる。
本発明のズームレンズは、第1レンズ群を、物体側から順に、3枚の負レンズと、正レンズと、負レンズとが配設されてなる5枚構成としたものである。また、本発明のズームレンズにおいては、第2レンズ群を、物体側から順に、3枚の正レンズと、負レンズと、正レンズとが配設されてなる5枚構成としてもよい。なお、ここで述べたレンズの屈折力の符号は、非球面レンズについては近軸領域で考えるものとする。
また、本発明のズームレンズにおいては、下記条件式(2)〜(4)を満たすことが好ましい。なお、好ましい態様としては、下記条件式(2)〜(4)のいずれか1つを満足するものでもよく、あるいは任意の組合せを満足するものでもよい。
−0.5<m2w<−0.41 (2)
−0.9<(r15f−r15r)/(r15f+r15r)<−0.2 (3)
νd22>80 (4)
ただし、
m2w:広角端における第2レンズ群の横倍率
r15f:第1レンズ群の最も像側のレンズの物体側の面の曲率半径
r15r:第1レンズ群の最も像側のレンズの像側の面の曲率半径
νd22:第2レンズ群の物体側から2番目のレンズのd線におけるアッベ数
なお、本明細書に記載の各条件式の値は、特に断りがない限り、ズームレンズの基準波長におけるものである。
本発明の撮像装置は、上記記載の本発明のズームレンズを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群とを備え、第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の間隔を変化させることにより変倍を行い、該変倍に伴う像面位置の補正を第1レンズ群を光軸に沿って移動させることにより行うように構成し、条件式(1)を満たすように第1レンズ群のパワーを好適に設定しているため、小型化および広角化を達成しつつ、メガピクセル化された撮像素子に対応可能な高い光学性能を有するズームレンズおよび該ズームレンズを備えた撮像装置を提供することが可能となる。
本発明の実施例1にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例2にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例3にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例4にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例5にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例6にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例7にかかるズームレンズのレンズ構成を示す断面図 図8(A)〜図8(H)は本発明の実施例1のズームレンズの各収差図 図9(A)〜図9(H)は本発明の実施例2のズームレンズの各収差図 図10(A)〜図10(H)は本発明の実施例3のズームレンズの各収差図 図11(A)〜図11(H)は本発明の実施例4のズームレンズの各収差図 図12(A)〜図12(H)は本発明の実施例5のズームレンズの各収差図 図13(A)〜図13(H)は本発明の実施例6のズームレンズの各収差図 図14(A)〜図14(H)は本発明の実施例7のズームレンズの各収差図 本発明の実施形態にかかる撮像装置の概略構成図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるズームレンズの構成例を示す断面図であり、後述の実施例1のズームレンズに対応している。また、図2〜図7は、本発明の実施形態にかかる別の構成例を示す断面図であり、それぞれ後述の実施例2〜実施例7のズームレンズに対応している。図1〜図7に示す例の基本的な構成は同様であり、図示方法も同様であるため、ここでは主に図1を参照しながら、本発明の実施形態にかかるズームレンズについて説明する。
本発明の実施形態にかかるズームレンズは、光軸Zに沿って、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、開口絞りStと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とを備えている。このような負のパワーが先行する構成は、広角化に適し、バックフォーカスの確保も比較的容易であるという特長を有している。
なお、図1に示す開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。また、図1では、左側が物体側、右側が像側であり、上段が広角端における無限遠合焦時のレンズ配置を示したものであり、下段が望遠端における無限遠合焦時のレンズ配置を示したものであり、広角端から望遠端へ変倍するときの各レンズ群の移動軌跡を上段と下段の間の矢印で模式的に示している。
ズームレンズを撮像装置に適用する際には、レンズを装着するカメラ側の構成に応じて、光学系と像面Simの間にカバーガラス、プリズム、赤外線カットフィルタやローパスフィルタなどの各種フィルタ等を配置することが好ましい。そこで、図1では、これらを想定した平行平板状の光学部材PPを第2レンズ群G2と像面Simとの間に配置した例を示している。
このズームレンズは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の光軸Z上の間隔を変化させることにより変倍を行い、その変倍に伴う像面位置の補正を第1レンズ群G1を光軸Zに沿って移動させることにより行うように構成されている。なお、変倍の際には開口絞りStは固定されている。
本実施形態のズームレンズは、下記条件式(1)を満たすように構成されている。
−2.4<f1/fw<−2.0 (1)
ただし、
f1:第1レンズ群G1の焦点距離
fw:広角端における全系の焦点距離
条件式(1)は、全系の焦点距離に対する第1レンズ群G1の焦点距離の比に関するものであり、いわば、パワー配分の好適な範囲を示している。条件式(1)の上限を上回ると、高次の非点収差が発生し、像面湾曲が補正過剰となる。条件式(1)の下限を下回ると、広角端で周辺光量が不足してしまう。メガピクセル化した撮像素子に対応するためには、結像領域周辺部まで良好な画質を得ることが要求される。条件式(1)を満たすことにより、結像領域周辺部まで良好な画質を得ることが可能になる。
本ズームレンズのような、物体側から順に、負、正のレンズ群からなる2群構成で、小型化、広角化を達成できるように、大きな画角からの光線を取り込みつつ、バックフォーカスの増大を抑制するためには、物体側に配置される負の第1レンズ群G1の構成が重要である。条件式(1)を満たすように第1レンズ群G1のパワーを設定することで、小型化および広角化を達成しつつ、メガピクセル化した撮像素子に対応可能な高性能を実現することが可能になる。
なお、下記条件式(1−1)を満たすことがより好ましく、この場合には、条件式(1)を満たすことにより得られる効果をさらに向上させることができる。
−2.3<f1/fw<−2.1 (1−1)
第1レンズ群G1の構成としては、例えば、物体側から順に、3枚の負レンズと、正レンズと、負レンズとを配設した5枚構成を採用することができる。図1に示す例では、第1レンズ群G1は、物体側から順に、負メニスカス形状のレンズL11、負メニスカス形状のレンズL12、両凹形状のレンズL13、両凸形状のレンズL14、負メニスカス形状のレンズL15からなる。
レンズ系の最も物体側に、負メニスカスレンズを配置することで、広角化に有利となる。第1レンズ群G1において物体側に2枚の負メニスカスレンズを配置することで、負メニスカスレンズが1枚の場合よりも、光学系を広角化するに伴って増大する歪曲収差を良好に補正することができる。また、第1レンズ群G1が両凹レンズを含むことで、第1レンズ群G1に必要とされる負のパワーを確保しやすくなり、第1レンズ群G1が正レンズを含むことで、第1レンズ群G1における色収差のバランスを取りやすくなる。第1レンズ群G1が4枚の負レンズを含むように構成して負パワーを分散させることにより、球面収差の良好な補正が容易になり、大口径比を実現しやすくなる。
第2レンズ群G2の構成としては、物体側から順に、3枚の正レンズと、負レンズと、正レンズとを配設した5枚構成を採用することができる。図1に示す例では、第2レンズ群G2は、物体側から順に、近軸領域で両凸形状の非球面レンズであるレンズL21、両凸形状のレンズL22、正メニスカス形状のレンズL23、負メニスカス形状のレンズL24、両凸形状のレンズL25からなる。
第1レンズ群G1は負の屈折力を有するため、第1レンズ群G1から発散された光束が第2レンズ群に入射するときの光線高は高いものとなり、これが高次の球面収差やコマ収差を発生させる原因となる。特に、大口径比に伴って高次の球面収差やコマ収差が発生しやすくなるが、図1に示す例のように、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズを非球面レンズとすることで、効果的に球面収差やコマ収差の発生を抑制することができ、大口径比の実現が容易となる。また、第2レンズ群G2が多数の両凸レンズを含むように構成することで、第1レンズ群G1により発散された光束を収束させるために必要とされる正のパワーを確保しやすくなる。
図1に示すズームレンズは、全て単レンズで構成されている。このように、極力接合レンズを用いないことで、同枚数のレンズでより多くの接合レンズを含む構成にした場合よりも空気接触面の数を増加させることができ、設計の自由度が向上し、結像領域周辺部まで良好に収差補正された高性能の光学系の実現に有利となる。
本実施形態のズームレンズは下記条件式(2)を満たすことが好ましい。
−0.5<m2w<−0.41 (2)
ただし、
m2w:広角端における第2レンズ群G2の横倍率
条件式(2)は、広角端における第2レンズ群G2の横倍率の好適な範囲を示している。条件式(2)の上限を上回ると、非点収差が補正不足となり、広角端で周辺光量が不足してしまう。条件式(2)の下限を下回ると、像面湾曲が補正過剰となり、性能が劣化してしまう。
さらに、下記条件式(2−1)を満たすことがより好ましく、この場合には、条件式(2)を満たすことにより得られる効果をより向上させることができる。
−0.48<m2w<−0.42 (2−1)
また、本実施形態のズームレンズは下記条件式(3)を満たすことが好ましい。
−0.9<(r15f−r15r)/(r15f+r15r)<−0.2 (3)
ただし、
r15f:第1レンズ群G1の最も像側のレンズの物体側の面の曲率半径
r15r:第1レンズ群G1の最も像側のレンズの像側の面の曲率半径
条件式(3)は、第1レンズ群G1に含まれるレンズのうち、開口絞りStに最も近いレンズの形状に関するものである。条件式(3)の上限を上回ると、望遠側で球面収差が補正不足になってしまう。条件式(3)の下限を下回ると、周辺光量が不足してしまう。仮に、周辺光量不足を改善しようとすると、第1レンズ群G1の前玉(最も物体側のレンズ)の径が大きくなり、小型化に反してしまう。
さらに、下記条件式(3−1)を満たすことがより好ましく、この場合には、条件式(3)を満たすことにより得られる効果をより向上させることができる。
−0.84<(r15f−r15r)/(r15f+r15r)<−0.23 (3−1)
また、本実施形態のズームレンズは、第2レンズ群G2が、物体側から順に、3枚の正レンズと、負レンズと、正レンズとを配設した5枚構成の場合、下記条件式(4)を満たすことが好ましい。
νd22>80 (4)
ただし、
νd22:第2レンズ群G2の物体側から2番目のレンズのd線におけるアッベ数
条件式(4)は第2レンズ群G2の物体側から2番目のレンズ(レンズL22)に低分散材料を用いることを意味している。条件式(4)の下限を下回ると、色収差の補正が不足し、特に軸上色収差の良好な補正が困難になる。
なお、本実施形態にかかるズームレンズは、第2レンズ群G2の横倍率β2がβ2=−1となるとき、全系の最も物体側の面から像面Simまでの光軸方向の長さが最小になるように構成されている。β2=−1となるときの全系の焦点距離をfmとすると、fmは前述の第1レンズ群G1の焦点距離f1を用いて下記のように表される。
fm=β2×f1=−f1
そして、このときの全系のズーム倍率Zmは下記のように表すことができる。
Zm=fm/fw=−f1/fw
本ズームレンズが例えば屋外等の厳しい環境において使用される場合には、最も物体側に配置されるレンズには、風雨による表面劣化、直射日光による温度変化に強く、さらには油脂・洗剤等の化学薬品に強い材料、すなわち耐水性、耐候性、耐酸性、耐薬品性等が高い材料を用いることが好ましく、さらには堅く、割れにくい材料を用いることが好ましい。以上のことから最も物体側に配置される材料としては、具体的にはガラスを用いることが好ましく、あるいは透明なセラミックスを用いてもよい。
本ズームレンズが厳しい環境において使用される場合には、保護用の多層膜コートが施されることが好ましい。さらに、保護用コート以外にも、使用時のゴースト光低減等のための反射防止コート膜を施すようにしてもよい。
図1に示す例では、レンズ系と像面Simとの間に光学部材PPを配置した例を示したが、ローパスフィルタや特定の波長域をカットするような各種フィルタを配置する代わりに、各レンズの間にこれらの各種フィルタを配置してもよく、あるいは、いずれかのレンズのレンズ面に、各種フィルタと同様の作用を有するコートを施してもよい。
次に、本発明のズームレンズの数値実施例について説明する。実施例1〜実施例7のズームレンズのレンズ断面図はそれぞれ図1〜図7に示したものである。
実施例1のズームレンズのレンズデータを表1に、ズームに関するデータを表2に、非球面データを表3に示す。同様に、実施例2〜7のズームレンズのレンズデータ、ズームに関するデータ、非球面データを表4〜表21に示す。以下では、表中の記号の意味について、実施例1のものを例にとり説明するが、実施例2〜7のものについても基本的に同様である。
表1のレンズデータにおいて、Siの欄には最も物体側の構成要素の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示している。なお、曲率半径の符号は、物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負としている。
また、レンズデータにおいて、Ndjの欄には最も物体側のレンズを1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)のレンズのd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νdjの欄にはj番目のレンズのd線に対するアッベ数を示している。なお、レンズデータには、開口絞りStも含めて示しており、開口絞りStに相当する面の曲率半径の欄には、(開口絞り)という語句を記載している。
表1のレンズデータにおいて、変倍時に間隔が変化する面間隔の欄にはそれぞれ可変1、可変2、可変3と記載している。可変1は第1レンズ群G1と開口絞りStとの間隔であり、可変2は開口絞りStと第2レンズ群G2との間隔であり、可変3はズームレンズの最も像側の面と光学部材PPとの間隔である。
表2のズームに関するデータには、広角端および望遠端における、全系の焦点距離と、Fno.(Fナンバー)と、全画角と、可変1、可変2、可変3に相当する面間隔の値を示している。
表1のレンズデータでは、非球面の面番号に*印を付しており、非球面の曲率半径として近軸の曲率半径の数値を示している。表3の非球面データには、非球面の面番号と、各非球面に関する非球面係数を示す。表3の非球面データの数値の「E+00」は「×10+0」を意味し、「E−n」(n:整数)は「×10−n」を意味する。なお、非球面係数は、下記非球面式における各係数K、Am(m=3、4、5、…20)の値である。
Zd=C・h/{1+(1−K・C・h1/2}+ΣAm・h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率半径の逆数
K、Am:非球面係数(m=3、4、5、…20)
なお、ここでは一例として、各表における長さの単位に「mm」を用い、角度の単位に「度」を用い、非球面式のZd、hの単位に「mm」を用いている。しかし、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることはなく、他の適当な単位を用いることもできる。
Figure 0005363282
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Figure 0005363282
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Figure 0005363282
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Figure 0005363282
Figure 0005363282
Figure 0005363282
Figure 0005363282
実施例1のズームレンズの概略構成は以下のとおりである。実施例1のズームレンズは、物体側から順に、第1レンズ群G1が、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL11、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL12、両凹形状の負のレンズL13、両凸形状の正のレンズL14、像側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL15の5枚構成であり、第2レンズ群G2が、近軸領域で両凸形状の正のレンズL21、両凸形状の正のレンズL22、像側に凸面を向けたメニスカス形状の正のレンズL23、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL24、両凸形状の正のレンズL25の5枚構成であり、全てのレンズが接合されていない単レンズであり、非球面はレンズL21の物体側の面および像側の面に施されている。
実施例2のズームレンズの概略構成は実施例1のズームレンズと同様である。実施例3、4のズームレンズの概略構成は、レンズL13とレンズL14が接合されている点が実施例1のズームレンズと異なり、その他は実施例1のズームレンズと同様である。実施例5のズームレンズの概略構成は、レンズL23が両凸形状である点が実施例1のズームレンズと異なり、その他は実施例1のズームレンズと同様である。実施例6のズームレンズの概略構成は、レンズL13とレンズL14が接合されている点、レンズL21が近軸領域で物体側に凸面を向けたメニスカス形状である点、およびレンズL23が両凸形状である点が実施例1のズームレンズと異なり、その他は実施例1のズームレンズと同様である。実施例7のズームレンズの概略構成は、レンズL21が近軸領域で物体側に凸面を向けたメニスカス形状である点、レンズL23が物体側に平面を向けた平凸形状である点が実施例1のズームレンズと異なり、その他は実施例1のズームレンズと同様である。
表22に、実施例1〜7のズームレンズの条件式(1)〜(4)に対応する値を示す。表22からわかるように、実施例1〜7のいずれも、条件式(1)〜(4)を満足している。
Figure 0005363282
図8(A)〜図8(H)に実施例1のズームレンズの広角端および望遠端における、球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、倍率色収差(倍率の色収差)の各収差図を示す。上段のWIDEと記載されたものが広角端の収差図であり、下段のTELEと記載されたものが望遠端の収差図である。各収差図には、d線(波長587.6nm)を基準波長とした収差を示すが、球面収差図および倍率色収差図にはC線(波長656.3nm)、g線(波長436nm)についての収差も示す。球面収差図のFno.はFナンバー、その他の収差図のωは半画角を意味する。
同様に、図9(A)〜図9(H)、図10(A)〜図10(H)、図11(A)〜図11(H)、図12(A)〜図12(H)、図13(A)〜図13(H)、図14(A)〜図14(H)に、実施例2〜7のズームレンズの広角端および望遠端における、球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、倍率色収差(倍率の色収差)の各収差図を示す。
以上のデータから、実施例1〜7のズームレンズは、変倍比が約2.4倍であり、小型に構成され、広角端でのF値が1.25〜1.26と大口径比の光学系となっており、また、広角端での全画角が138°〜151°と広い画角を有し、各収差が良好に補正され、広角端および望遠端ともに高い光学性能を有することがわかる。
図15に、本発明の撮像装置の一実施形態として、本発明の実施形態にかかるズームレンズが搭載された監視カメラの概略構成図を示す。図15に示す監視カメラ10は、主にレンズ装置6と、カメラ本体7とから構成される。レンズ装置6の内部にはズームレンズ1が配置されている。なお、図15では、第1レンズ群G1と、開口絞りStと、第2レンズ群G2とを有するズームレンズ1を概略的に示している。
カメラ本体7の内部には、ズームレンズ1によって結像された被写体の像を撮像する撮像素子5が配置されている。撮像素子5の具体例としては、ズームレンズにより形成される光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS等を挙げることができる。撮像素子5は、その撮像面が、ズームレンズ1の像面に一致するように配置される。
レンズ装置6の上方には、開口絞りStの絞り径を変更するための絞り機構8が設けられている。レンズ装置6の下方には、ズームレンズ1の倍率を変更するためのズームツマミ9と、ズームレンズ1のフォーカスを調整するためのフォーカスツマミ11が設けられている。
本発明の実施形態にかかるズームレンズ1は、前述した長所を有するため、本実施形態の撮像装置は小型に構成可能であり、広い画角を有し、高画質の映像を得ることができる。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数等の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
1 ズームレンズ
5 撮像素子
6 レンズ装置
7 カメラ本体
8 絞り機構
9 ズームツマミ
10 監視カメラ
11 フォーカスツマミ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
Sim 像面
St 開口絞り
Z 光軸

Claims (6)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群とから構成され
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の光軸上の間隔を変化させることにより変倍を行い、該変倍に伴う像面位置の補正を前記第1レンズ群を光軸に沿って移動させることにより行うように構成され、
    前記第1レンズ群が、物体側から順に、3枚の負レンズと、正レンズと、負レンズとが配設されてなる5枚構成であり、
    下記条件式(1)を満たすことを特徴とするズームレンズ。
    −2.4<f1/fw<−2.0 (1)
    ただし、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    fw:広角端における全系の焦点距離
  2. 前記第2レンズ群が、物体側から順に、3枚の正レンズと、負レンズと、正レンズとが配設されてなる5枚構成であることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 下記条件式(2)を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
    −0.5<m2w<−0.41 (2)
    ただし、
    m2w:広角端における前記第2レンズ群の横倍率
  4. 下記条件式(3)を満たすことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のズームレンズ。
    −0.9<(r15f−r15r)/(r15f+r15r)<−0.2 (3)
    ただし、
    r15f:前記第1レンズ群の最も像側のレンズの物体側の面の曲率半径
    r15r:前記第1レンズ群の最も像側のレンズの像側の面の曲率半径
  5. 下記条件式(4)を満たすことを特徴とする請求項から5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    νd22>80 (4)
    ただし、
    νd22:前記第2レンズ群の物体側から2番目のレンズのd線におけるアッベ数
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載のズームレンズを備えたことを特徴とする撮像装置。
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