JP5363066B2 - 難燃性アクリル系熱伝導材料及びその用途 - Google Patents
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Description
(1) 平均粒子径(50%体積径)が35μm以下かつ90%体積径(D90)が60μm以下の無機粉末70〜50体積%とアクリル系材料30〜50体積%を含有してなることを特徴とするアクリル系熱伝導材料。
(2) ハロゲン系又はりん系難燃剤を含有しないことを特徴とする前記(1)に記載のアクリル系熱伝導材料。
(3) 無機粉末中、金属水酸化物の割合が60体積%以上であることを特徴とする前記(1)または前記(2)に記載のアクリル系熱伝導材料。
(4) 無機粉末が、アルミナ及び/又は水酸化アルミニウムからなることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載のアクリル系熱伝導材料。
(5) アクリル系材料が、(a)炭素数2〜12のアルキル基を有するアクリレート若しくはメタクリレート、または(b)式(1)で表されるアクリル系モノマーであることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載のアクリル系熱伝導材料。
ここでR1は水素またはメチル基を表す。R2はエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基を表し、R3は水素または炭素数1〜12のアルキル基または置換または非置換のフェニル基を表し、nは1〜12の整数を表す。
(6) (c)ポリチオールを含有してなることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載のアクリル系熱伝導材料。
(7) アクリル系材料99.96〜95.0体積%、ポリチオール0.04〜5.0体積%である前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載のアクリル系熱伝導材料。
(8) アクリル系材料が光硬化することを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載のアクリル系熱伝導材料。
(9) 前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載のアクリル系熱伝導材料を用いた熱伝導シート。
(10) 前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載のアクリル系熱伝導材料を光硬化させてなる熱伝導シート。
(11) 前記(9)又は(10)に記載の熱伝導シートが組み込まれた電子部品又は電気機器。
りん系難燃剤を含有しないこととは、アクリル系熱伝導材料に含まれているりん元素の含有量が100ppm以下であることである。
ここでR1は水素またはメチル基を表す。R2はエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基を表し、R3は水素または炭素数1〜12のアルキル基または置換または非置換のフェニル基を表し、nは1〜12の整数を表す。(b)の例としては2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ノニルフェノキシエチルアクリレート、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート、ジエチレングリコールモノアクリレート、トリエチレングリコールモノアクリレート、エチレングリコールユニット繰り返し数が12以下のポリエチレングリコールモノアクリレート、エチレングリコールユニット繰り返し数が12以下のメトキシポリエチレングリコールモノアクリレート、エチレングリコールユニット繰り返し数が12以下のエトキシポリエチレングリコールモノアクリレート、エチレングリコールユニット繰り返し数が12以下のフェノキシポリエチレングリコールモノアクリレート、プロピレングリコールユニット繰り返し数が12以下のポリプロピレングリコールモノアクリレート、プロピレングリコールユニット繰り返し数が12以下のメトキシポリプロピレングリコールモノアクリレート、プロピレングリコールユニット繰り返し数が12以下のエトキシポリプロピレングリコールモノアクリレート、プロピレングリコールユニット繰り返し数が12以下のフェノキシポリプロピレングリコールモノアクリレート、ブチレングリコールユニット繰り返し数が12以下のポリブチレングリコールモノアクリレート、エチレングリコールユニット繰り返し数が12以下のポリエチレングリコールモノメタクリレート、プロピレングリコールユニット繰り返し数が12以下のポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ブチレングリコールユニット繰り返し数が12以下のポリブチレングリコールモノメタクリレート等が例示されるが、これに限られるものではない。
式中Zはm個の官能基を有する有機残基であり、mは2−6の整数であり、pおよびqは0−3の整数である。さらに式(2)、式(3)、式(4)、式(5)の有機残基Zが式(5)、式(6)、式(7)、式(8)であるポリチオールが好ましい。
ここでR2はエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基を表し、v、wは1〜6の整数でx、y、zは0〜6の整数。
混合に際して、各成形方法に適する混合物とするため、水、トルエン、アルコール等の各種溶剤を添加することもできる。
表1及び表2の実施例1〜12、参考例1〜3に記載の各成分を自公転式ミキサーで混合し、スラリー状の混合物を作製した。そのスラリーを2枚の紫外線透過型PET(Polyethylene Telephthalate)ライナー(以下「PETライナー」と記す)で挟持し、ラミネート成形後、紫外線を照射し硬化させ、シート状成形体を得た。
表3の比較例1〜4に記載の各成分を自公転式ミキサーで混合し、スラリー状の混合物を作製した。そのスラリーを2枚の紫外線透過型PET(Polyethylene Telephthalate)ライナー(以下「PETライナー」と記す)で挟持し、ラミネート成形後、紫外線を照射し硬化させ、シート状成形体を得た。
なお、実施例1のシート状成型体のハロゲン元素(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)の合計量の含有量は60ppm、りん元素の含有量は80ppmであった。
(2)第二の適用後に、サンプルに移った火炎が保持される時間
(3)第二の適用後に、グロー燃焼する時間
(4)火炎ドリップによって、サンプルの下方に配置された木綿が着火するか否か
(5)サンプルが保持クランプまで燃焼するか否か
(ロ)1のセットにおけるすべてのサンプルの合計火炎維持時間が、すべてのセットについて50秒以下である。
(ハ)第二の適用後の各サンプルの火炎維持時間およびグロー燃焼時間の合計が30秒以下である。
(ニ)火炎ドリップによって木綿が着火しない。
(ホ)すべてのサンプルについて、保持クランプまでグロー燃焼又は火炎維持燃焼が到達しない。
○:変形なし。または変形後元に戻った。
×:変形あり。または復元しない
○:気泡混入なし
△:気泡混入あり
成形加工不可:ラミネート成形不可
Claims (5)
- 無機粉末が水酸化アルミニウム、又は水酸化アルミニウム及びアルミナであり、無機粉末中の水酸化アルミニウムの割合が60体積%以上であり、平均粒子径(50%体積径)が20〜35μmかつ90%体積径(D90)が45〜60μmの無機粉末70〜50体積%と下記に示されるアクリル系モノマー材料とポリチオールを合計で30〜50体積%を含有してなる組成物を光硬化してなることを特徴とするアクリル系熱伝導材料。
アクリル系モノマー材料は、(a)炭素数2〜12のアルキル基を有するアクリレート若しくはメタクリレート、または(b)式(1)で表されるアクリル系モノマーである。
ここでR1は水素またはメチル基を表す。R2はエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基を表し、R3は水素または炭素数1〜12のアルキル基または置換または非置換のフェニル基を表し、nは1〜12の整数を表す。 - ハロゲン系又はりん系難燃剤を含有しないことを特徴とする請求項1に記載のアクリル系熱伝導材料。
- アクリル系モノマー材料とポリチオールの配合量が、アクリル系モノマー材料99.96〜95.0体積%、ポリチオール0.04〜5.0体積%である請求項1又は請求項2に記載のアクリル系熱伝導材料。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のアクリル系熱伝導材料を用いた熱伝導シート。
- 請求項4に記載の熱伝導シートが組み込まれた電子部品又は電気機器。
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