JP5362232B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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本発明は、例えば液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、半導体ウエハ、磁気/光ディスク用のガラス/セラミック基板等の各被処理基板に対して一連の処理を施す処理装置に関する技術であって、特に各処理機構や搬送機構のレイアウトの技術に関する。
例えば液晶表示装置用ガラス基板の製造過程において、ガラス基板にレジスト液を塗布してレジストの被膜を形成し、所望の回路パターンに応じた露光を行って現像処理することによって、基板上に回路パターンを形成する工程(フォトリソグラフィー工程)が知られている。
このフォトリソグラフィー工程は、主として、洗浄処理、乾燥処理(熱的処理)、塗布処理、プリベーク(熱的処理)、露光処理、現像処理、およびポストベーク(熱的処理)の順の、一連の処理工程で構成され、基板のレジスト層に回路パターンを形成する。
ここで、所定の処理ラインに沿って上記一連の処理を行う基板処理装置は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の基板処理装置では、露光部を挟んだ一方側に洗浄部およびレジスト塗布部が設けられ、他方側に現像部が設けられる。そして基板を熱的処理(加熱あるいは冷却処理)する熱処理ユニットが集約された熱処理部が、洗浄部、レジスト塗布部および現像部に対して付随するように設けられる。これにより、基板に対する一連の処理を連続して行うことができる。
特開2002−289501号公報
上記基板処理装置では、例えば洗浄部と塗布部との間に、複数の搬送装置が備えられており、これらの搬送装置は一直線上に配置されている。そして、処理されるべき基板は、全て同じ搬送経路を通過する(言い換えれば、全搬送装置が同一基板の搬送を分担する)。そのため、上記基板処理装置では、搬送装置の動作時間がスループット低下の要因となっている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、搬送時間を軽減することによって、基板処理のスループットを向上させることを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に一連の処理を行う基板処理装置であって、前記一連の基板処理の順序に従って水平面内での空間配置の上流側と下流側とを定義したとき、前記装置が、上流側区間において直線的に配列された上流側処理部列を有する上流側処理系統と、前記上流側処理部列の両側に振り分けて設けられた一対の上流側搬送用路上をそれぞれ前記上流側処理部列に沿って移動し、前記上流側処理部列に属する各処理部に対して基板を搬送する一対の上流側搬送手段と、前記上流側区間に続く中間区間に配置され、前記一対の上流側搬送手段から基板がそれぞれ搬送される一対の処理部を含む複数の中間処理部を有する中間処理系統と、前記複数の中間処理部に対して基板を搬送する中間搬送手段と、前記中間区間に続く下流側区間において直線状に配列された下流側処理部列を有する下流側処理系統と、前記下流側処理部列の両側に振り分けて設けられた一対の下流側搬送用路上をそれぞれ前記下流側処理部列に沿って移動し、前記下流側処理部列に属する各処理部に対して基板を搬送する一対の下流側搬送手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板処理装置であって、前記中間処理系統は、前記一対の処理部のそれぞれに対向する位置に特定種類の一対の処理部を有しており、前記一対の処理部が、基板の主面に塗布液を塗布する塗布処理部の対であり、前記特定種類の一対の処理部が、前記塗布処理部の対のそれぞれで塗布された基板上の塗布液を減圧乾燥する減圧乾燥部の対であることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る基板処理装置であって、前記中間搬送手段が基板を受渡すべき前記中間処理系統の各中間処理部を構成する単位処理手段の数が、前記上流搬送手段が基板を受渡すべき前記上流側処理系統の各処理部を構成する単位処理手段の数よりも少ないことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2または請求項3の発明に係る基板処理装置であって、前記塗布処理部は、前記一対の上流側搬送用路が伸びる搬送用路方向と直交する方向に移動しつつ基板に対して前記塗布液を供給するスリットノズルを有し、前記減圧乾燥部の対と前記塗布処理部の対とは、所定の間隔を隔てて前記搬送用路方向に互いに対向して配置され、前記一対の中間搬送手段は、前記所定の間隔に配置されることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記上流側搬送手段および前記下流側搬送手段のそれぞれは、独立して動作可能な一対のハンドを有し、各処理部から処理後の基板を一方のハンドで受取るとともに、当該処理後の基板を保持した状態で、他方のハンドにてあらかじめ保持している基板を当該処理部に受渡すことが可能であることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記上流側処理系統は、基板を水平搬送しつつ基板を処理する上流側水平搬送処理部を備え、前記上流側搬送手段は、前記上流側水平搬送処理部に対しては、基板の搬出入のうち搬出動作のみを行うことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記下流側処理系統は、基板を水平搬送しつつ基板を処理する下流側水平搬送処理部を備え、前記下流側搬送手段は、前記下流側水平搬送処理部に対しては、基板の搬出入のうち搬出動作のみを行うことを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記上流側処理系統は、基板を熱的処理する複数の熱処理室が積層された上流側熱処理部、を備え、前記上流側熱処理部の各熱処理室は、前記一対の上流側搬送用路のそれぞれに対向する側に、基板の搬出入に同期して開閉されるシャッターを有することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記下流側処理系統は、基板を熱的処理する複数の熱処理室が積層された下流側熱処理部、を備え、前記下流側熱処理部の各熱処理室は、前記一対の下流側搬送用路のそれぞれに対向する側に、基板の搬出入に同期して開閉されるシャッターを有することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項1ないし7のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記上流側処理系統は、基板を熱的に処理する第1と第2の熱処理室が積層された上流側熱処理部、を備え、前記第1の熱処理室は、前記一対の上流側搬送用路のうち一方側のみに、基板を搬出入するための第1シャッターを有し、前記第2の熱処理室は、前記一対の上流側搬送用路のうち他方側のみに、基板を搬出入するための第2シャッターを有することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項1ないし7および10のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記下流側処理系統は、基板を熱的処理する第3と第4の熱処理室が積層された中間熱処理部、を備え、前記第3の熱処理室は、前記一対の下流側搬送用路のうち一方側のみに、基板を搬出入するための第3シャッターを有し、前記第4の熱処理室は、前記一対の下流側搬送用路のうち他方側のみに、基板を搬出入するための第4シャッターを有することを特徴とする。

また、請求項12の発明は、請求項1ないし11のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記一対の上流側搬送手段のうちの一方の上流側搬送手段と他方の上流側搬送手段とが相同の動作サイクルで基板を搬送するとともに、前記一方の上流側搬送手段は、前記他方の上流側搬送手段に対して、前記動作サイクルの位相が略180度ずれた状態で動作することを特徴とする。
請求項1ないし12に記載の発明によれば、上流側処理部列および下流側処理部列のそれぞれの両側に、専用の搬送手段を設けることにより、複線化された基板搬送が可能となり、基板の搬送時間にかかる時間を短縮させることができるため、基板処理のスループットを向上させることができる。また、一対の処理部を一対の上流側搬送用路の下流側にそれぞれに設けることによって、上流側搬送手段と下流側搬送手段とが干渉することを防止できる。
また、請求項2に記載の発明によれば、塗布処理部と減圧乾燥部との間に中間搬送手段を設けることによって、塗布処理後の基板を迅速かつ正確に減圧乾燥することができるため、基板製造の歩留まりを向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、中間搬送手段の負担を上流側搬送手段よりも少なくすることによって、塗布処理後の基板を特に迅速かつ正確に減圧乾燥することができるため、基板製造の歩留まりをさらに向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、搬送用路方向と直交する方向にスリットノズルを移動させて塗布処理を行うことによって、塗布処理後、スリットノズルを迅速に退避させることでき、搬送用路方向側にある中間搬送手段によって迅速に基板を搬出することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、上流側搬送手段および下流側搬送手段のそれぞれが、一対のハンドを有することにより、上流側基板処理系統および下流側基板処理系統においては、効率的に基板を各処理部間で移動させることができる。
また、請求項6および7に記載の発明によれば、基板の処理を水平搬送と並行して行う処理部に対して基板の搬入および搬出を行うには、搬入口と搬出口の間を移動する動作が必要となる。上流側搬送手段が、このうちの搬出動作のみを行うことによって搬送動作時間を削減することができる。
また、請求項8および9に記載の発明によれば、熱処理室が、一対の搬送用路のそれぞれに対向する側に開閉するシャッターを有することによって、一対の搬送手段が両側から当該熱処理室に対して基板を搬出入することができる。これにより、基板処理のスループットを向上させることができる。
また、請求項12に記載の発明によれば、一対の搬送手段の動作サイクルの位相を約180度ずらして動作させることによって、所定の時間間隔で基板を処理していくことが可能となり、基板処理のスループットを向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 第1の実施の形態>
<1.1.基板処理装置の構成および機能>
[概略構成]
図1は、本発明に係る第1の実施の形態の基板処理装置100を示す平面図である。なお、図1において、図示および説明の都合上、Z軸方向が鉛直方向を表し、XY平面が水平面を表すものとして定義するが、それらは位置関係を把握するために便宜上定義するものであって、以下に説明する各方向を限定するものではない。以下の各図についても同様である。
基板処理装置100は、前半部1、中央部2および後半部3で構成される本体部と、制御部4とに大別され、基板90(具体的には液晶表示装置用のカラーフィルター用またはTFT用の矩形ガラス基板)に一連の処理を行う。なお、基板処理装置100においては、処理されるべき基板90は、前半部1、中央部2、後半部3へと、図1中(+X)側に向けて順次搬送されながら、各処理部において所定の基板処理が行われる。すなわち、図1中(+X)方向が処理順序の下流側となり、(−X)側が処理順序の上流側となる。以下に、基板処理装置100の構成を上記各部ごとに分けて説明する。
[前半部1]
前半部1は、主として洗浄ユニット(CLN)10、加熱部(HP)11,17、冷却部(CP)12,18、搬送ユニット13a,13b、塗布処理ユニット(LC)14a,14b、減圧乾燥ユニット(VD)16a,16b、および搬送ユニット19a,19bで構成される。
[洗浄ユニット10]
洗浄ユニット10は、前工程の装置(図示せず)から1枚ずつ搬入されてくる基板90を、コロ搬送機構等によって水平搬送しつつ、洗浄処理する。より具体的には、洗浄ユニット10は、基板90を水平姿勢に維持して(+X)方向へ搬送を行い、基板90の搬送用路上方に設けられたノズル等から基板90に向けて洗浄液を供給することにより、基板90の主面に付着したパーティクル等を除去する(図示せず)。なお、洗浄ユニット10には、例えば紫外線(UV)を照射することによって有機物を除去するUV照射装置が別途備えられていてもよい。
[加熱部11、冷却部12]
図2は、加熱部11および冷却部12を示す側面図である。加熱部11および冷却部12は、鉛直方向に沿って複数(図2に示す例では4ブロック)積層された加熱ユニット50と冷却ユニット51とで、それぞれ構成される。加熱ユニット50は、洗浄処理後の基板90を加熱処理することによって、残存する液(純水等)を乾燥させる機能を有する。一方、冷却ユニット51は、加熱ユニット50での熱処理後の基板90を所定の目標温度(例えば常温)まで冷却する機能を有する。
図1に示すように、加熱部11および冷却部12は、洗浄ユニット10に対して処理の進行方向(+X方向)に沿って隣接配置される。すなわち、洗浄ユニット10、加熱部11および冷却部12は、(+X)方向に直線状に配列されて処理部列を形成し、第1の基板処理セクション101を構成する。
[加熱ユニット50]
図3は、加熱ユニット50を示す断面図である。加熱ユニット50は、主としてチャンバー501、ホットプレート502、熱源503およびリフトピン504を備える。
チャンバー501は、主としてシャッター5011a,5011bを備えている。加熱ユニット50は、シャッター5011a,5011bを下降させることにより、搬送ユニット13a,13bから基板90が内部に搬入される。また加熱ユニット50は、シャッター5011a,5011bを上昇させて、チャンバー501を略密閉状態とし、基板90を加熱処理する。
なお、シャッター5011aは、チャンバー501の(+Y)側の側面に設けられており、搬送ユニット13aによって基板90を搬出入に同期して開閉される(図1参照)。一方、シャッター5011bは、チャンバー501の(−Y)側の側面に設けられており、搬送ユニット19bによって基板90を搬出入に同期して開閉される(図1参照)。
チャンバー501で仕切られた内部空間の底側中央部付近には、ホットプレート502が配置される。ホットプレート502の上面には、複数のプロキシミティピン5021(微小突起)が分散するようにして設けられており、当該プロキシミティピン5021の微小な上端部分で基板90を下方から支持する。ホットプレート502には、熱源503が接続されており、後述する制御部4が熱源503を駆動することによって、ホットプレート502を加熱することができる。これにより、ホットプレート502に載置された基板90を加熱することができる。
リフトピン504は、図示しない昇降機構によって上下に昇降移動が可能であり、複数のリフトピン504を上昇させたときには、その上端がホットプレート502の上面よりも上側の位置に突出させることができる。また、リフトピン504を下降させることにより、リフトピン504をホットプレート502の上面よりも下側に埋没させることができる。
ここで、基板90をホットプレート502に載置する方法について説明する。まず加熱ユニット50に基板90を搬入する際は、後述する搬送ユニット13a(または搬送ユニット13b)(図4参照)が、フィンガー613(またはフィンガー623)に保持した基板90をホットプレート502の上方へ搬送する。そしてフィンガー613を下降させることによって、基板90は上方へ突出したリフトピン504の上端に受渡される。さらにリフトピン504を下降させることにより、基板90はホットプレート502上面に載置される。
一方、加熱ユニット50から基板90を搬出する際は、リフトピン504を上昇させるとによって、基板90が上方の所定位置(搬送位置)へ移動される。そして、搬送ユニット13a(または搬送ユニット13b)がフィンガー613(を基板90の下方(ホットプレート502より上側)の空間へ進入させた後、当該フィンガー613を上方移動させることによって、リフトピン504から基板90をすくい上げるようにして受取る。
冷却ユニット51は、加熱ユニット50と同様の構成を有しており、冷却ユニット51に対しても、搬送ユニット13aによって基板90を(+Y)側から搬出入できるとともに、搬送ユニット13bによって(−Y)側からも搬出入することができる。
[搬送ユニット13a,13b]
一対の搬送ユニット13a,13bのそれぞれは、図1中の矢印で示すように、(X)軸方向に沿って直線状に配列された洗浄ユニット10、加熱部11、冷却部12で形成される処理部列の両側((+Y)側と(−Y)側)に振り分けて設けられた一対の搬送用路131a,131b上を、それぞれ当該処理部列に沿って直線的に移動する。すなわち、一対の搬送用路131a,131bのそれぞれは、一対の搬送ユニット13a,13bの走行路となっている。
一対の搬送ユニット13a,13bのそれぞれは、洗浄ユニット10において洗浄処理を終えた後の基板90を受取る位置(洗浄ユニット10の(+X)方向側)から、基板90を冷却部12に搬入する位置まで移動できる。一対の搬送ユニット13a,13bは、加熱部11および冷却部12に対しては、基板90の搬出入を行うが、洗浄ユニット10に対しては、基板90の搬出入のうち、搬出動作のみを行う。また、塗布処理ユニット14a,14bに対しては、それぞれ基板90の搬出入のうち、搬入動作のみを行う。
例えば、基板90の処理を水平搬送と並行して行う洗浄ユニット10に対して基板90の搬出入を行う場合、搬入口と搬出口の間を移動する動作が必要となるが、本実施の形態では、このうちの搬出動作のみを行うことによって搬送ユニット13a,13bの負担を軽減して、搬送動作時間を削減している。
図4は、搬送ユニット13aを示す側面図である。搬送ユニット13aは、主として搬送ユニット13aの各構成を支持する基台60、基板90を支持する上アーム61および下アーム62、上アーム61および下アーム62を上下に昇降させる昇降機構63、上アーム61および下アーム62を水平面内において旋回させる旋回機構64を備える。
上アーム61、下アーム62はそれぞれ、伸縮機構611,621と、上ハンド612または下ハンド622とを備え、伸縮機構611,621の端部にそれぞれ上ハンド612、下ハンド622が設けられている。また上ハンド612および下ハンド622は、等間隔に設けられた複数(例えば4本)のフィンガー613,623を備えている。伸縮機構611,621は、上アーム61、下アーム62を所定の方向(図4では、Y軸方向)に伸縮することが可能であり、端部に設けられた上ハンド612および下ハンド622を当該所定の方向に進退させることができる。
昇降機構63は、上アーム61の高さ位置を変更する場合には、同時に下アーム62の高さ位置も変更する。また、旋回機構64は、上アーム61および下アーム62を一体的に旋回させる。
なお、搬送ユニット13aは、上アーム61および下アーム62の高さ位置または向きを独立して変更する機構をそれぞれ備えていてもよい。また、搬送ユニット13aは、アーム構造を3以上備える構成としてもよい。
搬送ユニット13aは、上アーム61および下アーム62を構成する複数のフィンガー613,623で基板90を下方から支持するが、各フィンガー613,623のうち基板90との接触面(上面)には、多数の微小突起(プロキシミティピン:図示せず)が分散するように設けられる。これにより、基板90と、上アーム61あるいは下アーム62(具体的には各フィンガー613,623)とが、微小面で接触するように構成されている。
このように、搬送ユニット13aの基板90の支持部(上アーム61、下アーム62)は、上下所定の間隔をあけて2組(一対)配列された構成(ダブルハンド式)となっており、例えばある処理ユニットに対して基板90の搬出入を行う際には、下アーム62で処理後の基板90を受取るとともに、当該処理後の基板90を保持した状態で、上アーム61に支持していた未処理の基板90を当該処理部に受渡す動作が可能である。なお、搬送ユニット13bの構成については、搬送ユニット13aの構成と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
[塗布処理ユニット14a,14b]
塗布処理ユニット14a,14bは、図1に示すように、冷却部12に対して(+X)方向に隣接する所定の隣接位置に配置されるとともに、Y軸方向に沿ってそれぞれが間隔を隔てて対向するようにして配置される。そして塗布処理ユニット14a,14bは、冷却部12にて冷却処理を終えた基板90に対して、塗布液(レジスト液)を塗布する機能を有する。
図5は、塗布処理ユニット14aを示す斜視図である。塗布処理ユニット14aは、主として塗布処理ユニット14aを構成する各部を支持するとともに基板90がその上面に載置されるステージ70、スリット状に設けられた吐出口からレジスト液を供給するスリットノズル71、スリットノズル71を上方から支持するノズル支持部材72を備える。なお、本実施の形態では、図1および図5に示すように、スリットノズル71の待機位置(基板90の搬入前)は、(+X)側の位置とされる。
また、塗布処理ユニット14aは、ノズル支持部材72を両端から支持するとともにスリットノズル71およびノズル支持部材72を鉛直方向に一体的に昇降させる昇降機構73、およびスリットノズル71、ノズル支持部材72および昇降機構73を一体的にY軸方向(一対の搬送用路131a,131bが伸びる搬送用路方向(X軸方向)と直交する方向)沿って移動させる移動機構74をさらに備える。
ここで、塗布処理ユニット14aによる、基板90の塗布処理時の動作について図1および図5を参照しつつ説明する。まず、搬送ユニット13aは、冷却部12の冷却ユニット51にて冷却処理された基板90を上ハンド612(または下ハンド622)にて受取り、旋回機構64を駆動することで、図1中左回りに上アーム61および下アーム62を90度旋回させた後、伸縮機構611を駆動することで上ハンド612を(+X)方向へ突出させ、当該基板90を塗布処理ユニット14aのステージ70上に搬入する。そして搬送ユニット13aは、昇降機構63を駆動させることで、上ハンド612を下降させ、フィンガー613にて保持している(塗布処理前の)基板90を、あらかじめステージ70から突出させておいたリフトピン(図示せず)の上端に受渡す。
次に、リフトピンにて基板90を受取った塗布処理ユニット14aは、当該リフトピンを下降させることで基板90をステージ70に載置させる。この際、ステージ70上面に設けられた真空孔(図示せず)の内部を真空状態とすることによって、基板90をステージに吸着させる。
そして塗布処理ユニット14aは、移動機構74を駆動することでスリットノズル71を所定の塗布開始位置まで水平方向(−X方向)に移動させるとともに、昇降機構73を駆動することでスリットノズル71の吐出口を所定の吐出位置まで、鉛直方向下向き(−Z方向)に移動させる。さらに塗布処理ユニット14aは、スリットノズル71の吐出口からレジスト液を吐出させるとともに、移動機構74を駆動することでスリットノズル71を塗布方向(−X方向)の所定の塗布終了位置まで移動させる。以上の動作により、基板90の主面にレジスト液の被膜が形成される。
基板90の塗布処理を終えると、塗布処理ユニット14aは、昇降機構73を駆動することによって、スリットノズル71を上方移動させるとともに、移動機構74を駆動することによって、スリットノズル71をさらに(−X)方向(塗布方向)に移動させる。これにより、スリットノズル71およびノズル支持部材72を、塗布処理直後の基板90の上方から、迅速に退去させることができる。
そして塗布処理ユニット14aは、リフトピンを上昇させて基板90を上方移動させる。基板90が搬送する位置に到達すると(または、到達する前に)、後述の搬送ユニット15(搬送ユニット13a,13bと同様の構成)が、(+X)側からフィンガー613(またはフィンガー623)を基板90の下方(ステージ70の上方)の空間に進入させる。そしてすくい上げるようにして当該基板90を受取る。このようにして、基板90が塗布処理ユニット14aから搬出される。
一方、塗布処理ユニット14aから基板90が搬出されると、塗布処理ユニット14aは、移動機構74を駆動させることによってスリットノズル71を元の位置(+X側の位置)へ戻す。以上が、塗布処理ユニット14aによる塗布処理の一連の動作についての説明である。
なお、図1に示すように、一対の塗布処理ユニット14a,14bは、一対の搬送用路131a,131bの(+X)方向下流端にそれぞれ配置される。また、塗布処理ユニット14bについては、塗布処理ユニット14aと同様の構成であるため、詳細な説明を省略するが、塗布処理ユニット14bに対しては、搬送ユニット13bから基板90が搬入され、塗布処理が終わると、搬送ユニット15によって基板90が搬出される。
[搬送ユニット15]
搬送ユニット15は、一対の塗布処理ユニット14a,14bの間において、それぞれに隣接するように配置され、塗布処理ユニット14a,14bのそれぞれから、塗布処理後の基板90を後述の減圧乾燥ユニット16a,16bに対して搬送する。搬送ユニット15は、図4に示す搬送ユニット13aに類似する構成を有するが、搬送ユニット13aとは異なり、また、アーム構造の数が単一とされ、例えば、搬送ユニット13aの上アーム61(または下アーム62)および移動機構を除いた構成を備える。
[減圧乾燥ユニット16a,16b]
減圧乾燥ユニット16a,16bは、搬送ユニット15に対して(+X)方向に隣接する位置に配置される。なお、減圧乾燥ユニット16a,16bは、図示を省略するが、図2に示す加熱ユニット50、あるいは冷却ユニット51と同様に、上下に2台積層されている。減圧乾燥ユニット16a,16bは、搬送ユニット19a,19bによって内部に基板90が搬入される。そして減圧乾燥ユニット16a,16bは、低圧状態を所定時間維持することによって、基板90上に塗布されたレジスト液を早急に乾燥させる機能を有する。塗布処理ユニット14a,14bおよび減圧乾燥ユニット16a,16bは、第2の基板処理セクション102を構成する。
[加熱部17、冷却部18]
加熱部17および冷却部18は、図2に示す加熱部11および冷却部12と同様に、加熱ユニット50あるいは冷却ユニット51が多段に積層されている。なお、加熱部17は、基板90を加熱処理することによって、基板90上に塗布されたレジスト液の硬化反応を加速する機能を有する。また、冷却部18の冷却ユニット51は、加熱部17において加熱された基板90を所定温度まで冷却する機能を有する。
図1に示すように、加熱部17および冷却部18は、減圧乾燥ユニット16a,16bに対して(+X)側に隣接配置される。すなわち、加熱部17および冷却部18は、X軸方向に沿って直線状に配列された処理部列を形成しており、第3の基板処理セクション103を構成する。
[搬送ユニット19a,19b]
一対の搬送ユニット19a,19bのそれぞれは、図1中の矢印で示すように、X軸方向に沿って直線状に配列された減圧乾燥ユニット16a,16b、加熱部17および冷却部18で形成される処理部列の両側((+Y)側および(−Y)側)に振り分けて設けられた一対の搬送用路191a,191b上を、それぞれ当該処理部列に沿って直線的に移動する。すなわち、一対の搬送用路191a,191bのそれぞれは、一対の搬送ユニット19a,19bの走行路となっている。
一対の搬送ユニット19a,19bのそれぞれは、減圧乾燥ユニット16a,16bに対しては基板90の搬出入のうちの搬出動作のみを行い、加熱部17および冷却部18に対しては基板90の搬出入を行うとともに、バッファ部21a,21bに対しては基板90の搬出入のうちの搬入動作のみを行う。
なお、搬送ユニット19aは、第3の基板処理セクション103(加熱部17および冷却部18)の処理部列に対して(+Y)側から、基板90の搬出入を行うとともに、当該第3の基板処理セクション103における処理を終えた基板90をバッファ部21aに搬入する。一方、搬送ユニット19bは、第3の基板処理セクション103に対して(−Y)側から基板90の搬出入を行うとともに、当該第3の基板処理セクション103における処理を終えた基板90をバッファ部21bに搬入する機能を有する。また、搬送ユニット19a,19bの構成は、図4に示す搬送ユニット13aの構成と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
以上が、基板処理装置100の前半部1の構成および機能の説明である。次に中央部2の構成および機能について説明する。
[中央部2]
中央部2は、主として基板90を保存しておくバッファ部(BF)21a,21b、基板90の温度調製を行う温調ユニット(ThC)22a,22b、基板90を露光処理する露光ユニット(EXP)23a,23b、基板90を保持してその向きを変換する回転ユニット(RO)24a,24bおよび基板90を各処理部に搬送する搬送ユニット25a,25b,25cを備える。
[バッファ部21a,21b]
バッファ部21a,21bは、上下に所定の間隔をあけて基板90が収納できる棚構造を有しており(図示せず)、冷却部18にて冷却処理を終えた複数の基板90を一時的に待機させておくことができる。
一対のバッファ部21a,21bは、図1に示すように、第3の基板処理セクション103に対して(+X)側に隣接する所定の隣接位置にそれぞれ配置され、かつ、Y軸方向に沿って互いに対向するようにそれぞれ配置される。また、バッファ部21aは、搬送ユニット19aの搬送用路191aの(+X)側端部に配置され、搬送ユニット19aによって基板90が搬入される。一方、バッファ部21bは、搬送ユニット19bの搬送用路191bの端部に配置され、搬送ユニット19bによって基板90が搬入される。
[温調ユニット22a,22b]
温調ユニット22a,22bは、図3に示す加熱ユニット50が備えるチャンバー501と同様のチャンバーを有しており、その内部で露光ユニット23a,23bにて処理されるべき基板90の温度が、所定温度となるようにあらかじめ調整する機能を有する。なお、温調ユニット22a,22bは、(+Y)側および(−Y)側の両側に開閉可能なシャッター構造を有しており、(+Y)側からは搬送ユニット25aにより、(−Y)側からは搬送ユニット25bにより、それぞれ基板90の搬出入が実行される。また、温調ユニット22a,22bは、保持した基板90を水平面内で90度回転させる機能を備えている。
[露光ユニット23a,23b]
露光ユニット23a,23bは、バッファ部21a,21bに対して(+X)方向に所定の間隔を隔ててそれぞれ配置される。また、一対の露光ユニット23a,23bは、Y軸方向に沿って互いに対向するように間を隔てて配置され、当該間には、搬送ユニット25a、温調ユニット22a,22bおよび搬送ユニット25bが配置されている。
露光ユニット23a,23bは、水平方向の各方向に移動可能なステージ上に保持した基板90を移動させつつ、基板90の上方から所定の光線を照射し、レジスト層が形成された基板90上にカラーフィルター用パターンや所定の回路パターンを描画する。露光ユニットについての詳細な構成の説明は省略するが、例えば特開2005−221596号公報に開示されている露光装置等を露光ユニット23a,23bに適用することが可能である。
[回転ユニット24a,24b]
一対の回転ユニット24a,24bのそれぞれは、一対の第4搬送用路251a,251bの(+X)方向下流端に配置され、かつ、Y軸方向に沿って互いに対向するように配置される。回転ユニット24a,24bには、露光処理が終わった基板90がそれぞれ搬送ユニット25a,25bによって搬入され、回転ユニット24a,24bは、搬入された基板90の向きを90度回転させる。なお、向きが変換された基板90は、後述の搬送ユニット25cによって搬出される。
[搬送ユニット25a,25b,25c]
搬送ユニット25a,25bは、図1中の矢印で示すように、バッファ部21a,21bと回転ユニット24a,24bとの間の間隔に配置される第4搬送用路251a,251b上のそれぞれをX軸方向に直線的に移動する。搬送ユニット25aは、バッファ部21aから基板90を搬出した後、温調ユニット22aまたは温調ユニット22bと、露光ユニット23aとに対して順次基板90を搬出入し、回転ユニット24aに対して基板90を搬入する。一方、搬送ユニット25bは、バッファ部21bから基板90を搬出した後、温調ユニット22aまたは温調ユニット22bと露光ユニット23bとに対して順次基板90を搬出入し、回転ユニット24bに対して基板90を搬入する。
なお、搬送ユニット25a,25bは、図4に示す搬送ユニット13aと同様の構成を有するため、詳細な説明を省略する。
搬送ユニット25cは、図1に示すように、Y軸方向に沿って対向配置された一対の回転ユニット24a,24bに挟まれるようにして配置され、回転ユニット24a,24bから基板90を受取った後、現像ユニット31に受渡す機能を有する。
搬送ユニット25cは、搬送ユニット15と同様に、単一のアームのみを備える。また、搬送ユニット25cは、水平方向への移動機構を持たず、定位置にて基板90の搬出入動作を実行する。
以上が、中央部2の構成の説明である。次に、基板処理装置100の後半部3の各構成について説明する。
[後半部3]
後半部3は、主として現像ユニット(DEV)31、加熱部(HP)32、冷却部(CP)33、検査ユニット(INS)34、および搬送ユニット35a,35bを備える。
[現像ユニット31]
現像ユニット31は、搬送ユニット25cによって1枚ずつ搬入されてくる基板90を、コロ搬送機構等によって(+X)方向へ水平搬送するとともに、当該基板90の主面に対して所定の現像液を供給することによって現像処理する機能を有する。より具体的には、基板90の搬送経路上方に設けられたノズルから、基板90の主面に現像液を液盛りすることによって、露光処理後の基板90を現像(パドル現像処理)する。
なお、現像ユニット31には、洗浄機能も別途有しており、例えば水平搬送中の基板90に対して所定の洗浄液(純水等)を噴射することによって、残存する現像液等を除去する機能を有している。また、現像ユニット31では、現像ユニット31の(+Y)側および(−Y)側の両側から、後述の搬送ユニット35a,35bによって基板90を搬出することができる。
[加熱部32、冷却部33]
加熱部32および冷却部33は、図2に示す加熱部および冷却部12と同様に、加熱ユニット50あるいは冷却ユニット51が鉛直方向に沿って多段に積層されて構成される。なお、加熱部32は、基板90を加熱処理することによって、基板90上に残存する水分を乾燥させる機能を有する。また、冷却部33の冷却ユニット51は、加熱部32において加熱された基板90を所定温度まで冷却する機能を有する。なお、図1に示すように、加熱部32および冷却部33は、現像ユニット31に対して(+X)側に隣接配置される。
[検査ユニット34]
検査ユニット34は、現像処理を終えた(冷却処理後の)基板90の表面の塗布ムラや現像ムラ等を検査する機能を有する。より具体的には、後述の搬送ユニット35aまたは搬送ユニット35bによって1枚ずつ搬入されてきた基板90をコロ搬送機構等によって所定の撮像位置まで移動させてCCD等で撮像することにより、現像ムラや塗布ムラ等の基板90の欠陥を検査する。なお、検査ユニット34へは、(+Y)側および(−Y)側の両側から基板90を搬入することができる。
なお、図1に示すように、現像ユニット31、加熱部32、冷却部33および検査ユニット34は、X軸方向に沿って直線状に配列された処理部列として後半部3を構成する。
[搬送ユニット35a,35b]
一対の搬送ユニット35a,35bのそれぞれは、図1中の矢印で示すように、X軸方向に沿って直線状に配置された現像ユニット31、加熱部32、冷却部33および検査ユニット34で形成される処理部列の両側((+Y)側および(−Y)側)に設けられた搬送用路351a,351b上を直線的に移動する。
搬送ユニット35a,35bのそれぞれは、現像ユニット31に対しては基板90の搬出入のうちの搬出動作のみを行い、加熱部32および冷却部33に対しては基板90の搬出入を行うとともに、検査ユニット34に対しては基板90を搬入する。
例えば、基板90の処理を水平搬送と並行して行う現像ユニット31に対して基板90の搬入出を行うと、離れた位置にある搬入口と搬出口との間を移動する動作が必要となるが、本実施の形態では、搬送ユニット35a,35bが搬出入のうちの搬出動作のみを行うことによって搬送動作時間を削減することができている。
なお、搬送ユニット35aは、後半部3を構成する各処理部に対して(+Y)側から基板90の搬出入を行うのに対して、搬送ユニット35bは、当該各処理部に対して(−Y)側から基板90の搬出入を行う。また、搬送ユニット35a,35bは、搬送ユニット13a,13bと同様の構成を有するので、ここでは詳細な説明を省略する。
[制御部4]
制御部4は、基板処理装置100を構成する各部(例えば、搬送ユニット13a,13b,15,19a,19b,25a,25b,25c,35a,35b、洗浄ユニット10、塗布処理ユニット14a,14b、加熱ユニット50、冷却ユニット51等)と、図示しない電気配線等(無線的接続を含む)によって接続されており、基板処理装置100を装置として統合的に機能させる制御を行う。ただし、基板処理装置100の制御機構はこれに限られるものではなく、例えば前半部1、中央部2および後半部3のそれぞれに対して制御部を設け、それらが連携して各構成を動作させることにより、基板処理装置100を統合制御する構成としても良い。
以上が、本実施の形態における基板処理装置100の構成および機能の説明である。なお、本実施の形態においては、第1の基板処理セクション101を本発明における上流側処理系統と捉えることができ、この場合には、第2の基板処理セクション102を中間処理系統と、第3の基板処理セクション103を下流側処理系統と捉えることができる。
もちろん上記以外にも、例えば第3の基板処理セクション103を本発明における上流側処理系統と捉えることも可能であり、この場合には、中央部2を中間処理系統と、後半部3を下流側処理系統と捉えることもできる。
<1.2.動作説明>
次に、基板処理装置100の動作について、図1を参照しつつ説明する。
[前半部1の動作]
まず、基板処理装置100における前半部1の動作について説明する。洗浄ユニット10に対して1枚ずつ基板90が搬送されてくると、基板90は、洗浄ユニット10によって(+X)方向に搬送されるとともに、洗浄処理される。洗浄処理が終了すると、洗浄ユニット10は、基板90の搬送を停止させて、図示しないピン(図3に示すリフトピン504と同様の機能を有する。)により基板90を上昇させ、搬送ユニット13aに基板90を受渡す。なお、ここでは、搬送ユニット13aは、洗浄ユニット10から上ハンド612(具体的にはフィンガー613)にて基板90を受取るものとするが、下ハンド622(具体的にはフィンガー623)であってもよい。
基板90を受取った搬送ユニット13aは、加熱部11と(+Y)側に隣接する位置まで、搬送用路131a上を(+X)方向へ移動する。そして搬送ユニット13aは、複数の加熱ユニット50のうちのひとつから、下ハンド622にて加熱処理後の基板90を搬出し、上ハンド612に保持した加熱処理前の基板90を当該加熱ユニット50へ搬入する。そして基板90が搬入された加熱ユニット50では、加熱処理が開始される。なお、当該加熱ユニット50は、搬送ユニット13aが隣接する位置に到着するのに合わせて(同期して)、(+Y)側のシャッター5011aを開放する。なお、搬送ユニット13aが同じ加熱ユニット50に対して基板90を搬出入するものに限られるものではなく、異なる加熱ユニット50に対して、搬出と搬入を行うように構成されていても良い。
加熱処理後の基板90を受取った搬送ユニット13aは、再び搬送用路131a上を(+X)方向へ移動し、冷却部12と(+Y)側に隣接する位置まで移動する。そして搬送ユニット13aは、複数の冷却ユニット51のうちのひとつから、上ハンド612にて冷却処理後の基板90を搬出し、下ハンドに保持している冷却処理前の基板90を冷却ユニット51に搬入する。そして基板90を搬入された冷却ユニット51は、冷却処理を開始する。
冷却処理後の基板90を受取った搬送ユニット13aは、旋回機構64を駆動することにより上ハンド612(および下ハンド622)を、図1中、左回りに90度回転させ、塗布処理ユニット14aに対して基板90を搬入する。具体的には、塗布処理ユニット14aのステージ70から突出させた、図示しないリフトピンの上端に基板90を受渡す。そして塗布処理ユニット14aは、上述した塗布処理を行い、基板90の表面にレジスト液の被膜の形成を行う。一方、基板90を受渡した搬送ユニット13aは、洗浄ユニット10の基板搬出口に隣接する位置まで、搬送用路131a上を(−X)方向へ移動する。
なお、前半部1の(−Y)側においても、搬送ユニット13bによって基板90が第1の基板処理セクション101の各処理部に搬出入されるが、この動作は、上述の(+Y)側における搬送ユニット13aの搬出入動作とほぼ同様であるため、詳細な説明を省略する。
[搬送ユニット13a,13bの動作サイクル]
なお、洗浄ユニット10は、枚葉式の洗浄装置であるため、搬送ユニット13a,13bが同時に洗浄処理を終えた基板90を受取ることはできない。そこで、搬送ユニット13a,13bは、以下のようにその動作が制御される。
本実施の形態では、搬送ユニット13a,13bは、洗浄ユニット10から基板90を受取る動作(第1動作)、加熱ユニット50から基板90を受取る動作(第2動作)、加熱部11へ基板90を受渡す動作(第3動作)、冷却部12から基板90を受取る動作(第4動作)、冷却部12へ基板90を受渡す動作(第5動作)、塗布処理ユニット14aへ基板90を受渡す動作(第6動作)、の計6動作分の動作サイクルを繰り返して行う。
そして、搬送ユニット13bは、搬送ユニット13aが第4動作(冷却部へ基板90を受取る動作)を開始する際に、第1動作(洗浄ユニット10から基板90を受取る動作)を開始する。すなわち、基板処理装置100では、搬送ユニット13a,13bによる一連の搬送動作サイクルを、位相を180度ずらして(言い換えれば、搬送動作の総数の半分(3動作分)だけずらして)実行させている。これにより、搬送ユニット13a,13bが、洗浄ユニット10へ基板90を同時に受取りにいくことを抑制できるとともに、一定の間隔で処理を終える枚様式の処理部(ここでは洗浄ユニット10)から、効率よく基板90を順次搬出することが可能となっている。
再び図1を参照しつつ、塗布処理後の基板処理装置100の動作について説明する。塗布処理ユニット14aにおいて基板90の塗布処理が終了すると、塗布処理ユニット14aは、塗布処理後の基板90を搬送ユニット15へ受渡す。具体的には、塗布処理ユニット14aがリフトピンを上昇させることでステージ70から基板90を上方へ移動させ、搬送ユニット15が備えるハンドに基板90を受渡す。
基板90を受取った搬送ユニット15は、基板90を保持したアームを右回りに90度旋回させ、減圧乾燥ユニット16a,16bのうちのいずれかへ、基板90を搬入する。そして減圧乾燥ユニット16a(または減圧乾燥ユニット16b)によって、搬入された基板90の減圧乾燥処理が実行される。なお、搬送ユニット15は、塗布処理ユニット14bでの塗布処理が終わった基板90についても、減圧乾燥ユニット16a,16bのいずれかに搬入する。
次に、搬送ユニット19aは、減圧乾燥処理後の基板90を減圧乾燥ユニット16a,16bのいずれか一方から、減圧乾燥処理後の基板90を上ハンド612(または下ハンド622)にて受取り、加熱部17と(+Y)側に隣接する位置まで、搬送用路191a上を移動する。そして加熱部17は、複数積層された加熱ユニット50のうち、既に加熱処理した基板90を内部に持つ加熱ユニット50のシャッター5011aを開放する。搬送ユニット19aは、当該加熱ユニット50から加熱処理後の基板90を下ハンド622にて受取り、上ハンド612に保持している加熱処理前の基板90を当該加熱ユニット50へ搬入する。そして当該加熱ユニット50は、シャッター5011aを閉じて、基板90の加熱処理を開始する。
加熱処理後の基板90を受取った搬送ユニット19aは、冷却部18と隣接する位置まで、再び搬送用路191a上を移動する。そして加熱部17は、複数積層された加熱ユニット50のうち、既に冷却処理した基板90を内部に持つ冷却ユニット51のシャッター(+X側)を開放する。搬送ユニット19aは、当該冷却ユニット51から加熱処理後の基板90を上ハンド612にて受取り、下ハンド622に保持している冷却処理前の基板90を当該冷却ユニット51へ搬入する。そして搬入された基板90は、当該冷却ユニット51により冷却処理される。
冷却処理後の基板90を受取った搬送ユニット19aは、上アーム61および下アーム62を、図1中、左回りに90度回転させ、上ハンド612に保持している基板90を中央部2のバッファ部21aへ搬入する。
なお、前半部1の(−Y)側においても、搬送ユニット19bによって基板90が第3の基板処理セクション103の各処理部に搬出入されるが、この動作は、上述の(+Y)側における搬送ユニット19aの搬出入動作と同様であるため、詳細な説明を省略する。
また、搬送ユニット19a,19bが基板90の搬出入を行う各処理部は、それぞれ複数の処理ユニット(減圧乾燥ユニット16a,16b、複数の加熱ユニット50等)で構成されるため、必ずしも搬送ユニット13a,13bのように搬送動作サイクルの位相をずらして一連の搬送動作を実行させる必要はないが、もちろん動作サイクルの位相を互いにずらして動作させても良い。以上が、基板処理装置100における前半部1の動作説明である。
[中央部2の動作]
次に、基板処理装置100における中央部2の動作について説明する。まず搬送ユニット25aは、バッファ部21aに保存されている基板90を下ハンド622(もしくは上ハンド612)にて受取り、温調ユニット22a,22bのうちのいずれかに隣接する位置に移動する。そして旋回機構64を駆動することで、図1中、左周りに90度回転し、上ハンド612および下ハンド622を旋回させる。そして、温調処理後の基板90を上ハンド612で受取り、下ハンド622に保持した基板90を搬入する。温調ユニット22a,22bは、搬入された基板90を所定温度となるように温度調整するとともに、基板90を水平面内において90度回転させ、基板90の向きを変換する。
温調処理後の基板90を受取った搬送ユニット25aは、上アーム61および下アーム62を180度旋回させるとともに、露光ユニット23aに隣接する位置まで、搬送用路251a上を(+X)方向へ直線的に移動する。そして搬送ユニット25aは、露光ユニット23aから露光処理済みの基板90を下ハンド622にて受取り、上ハンド612に保持した基板90を露光ユニット23aに搬入する。そして、露光ユニット23aは、上方から所定の光線を照射することで、基板90のレジスト層に所定の回路パターンを描画する。
露光処理後の基板90を受取った搬送ユニット25aは、上アーム61および下アーム62を、図1中、右回りに90度旋回させ、下ハンド622に保持した基板90を回転ユニット24aに搬入する。そして搬送ユニット25aは、再び搬送用路251a上を(−X)方向へ直線的に移動し、バッファ部21aから基板90を受取る動作を実行する。
一方、基板90を受取った回転ユニット24aは、基板90を回転させて、基板90の向きを変換する。そして搬送ユニット25cは回転ユニット24aから基板90を搬出する。そして基板90を受取った搬送ユニット25cは、基板90を支持しているアームを図1中、右回りに旋回させて、基板90を現像ユニット31へ搬入する。
なお、中央部2の(−Y)側に設けられたバッファ部21b、露光ユニット23b、回転ユニット24bおよび搬送ユニット25bについても、上述と同様の動作を行って処理するため、詳細な説明を省略する。以上が、基板処理装置100における中央部2の動作についての説明である。
[搬送ユニット25a,25bの搬送動作サイクル]
なお、中央部2に続く処理部である現像ユニット31は、枚葉式であるため、搬送ユニット25cは、所定の時間毎に、基板90を搬入することが望ましい。そこで、回転ユニット24a,24bには、当該所定の時間に合わせて基板90が載置されることが好ましい。したがって、基板処理装置100は、搬送ユニット25a,25bが交互に回転ユニット24a,24bのそれぞれに対して当該所定の時間毎に搬入するよう、搬送動作サイクルの位相を互いにずらした状態で動作させることが望ましい。
[後半部3]
次に、基板処理装置100における後半部3の動作について説明する。搬送ユニット25cによって、現像ユニット31に1枚ずつ基板90が搬入されると、現像ユニット31は、基板90を(+X)方向へ搬送しながら、基板90の現像処理をおこなう。
そして搬送ユニット35aは、現像処理が終了した基板90を現像ユニット31から搬出する。具体的には、基板90が現像ユニット31の搬送方向下流端(現像ユニット31の搬出口)へ到達すると、現像ユニット31は、当該基板90搬送を停止させ、図示しないピンによって基板90上昇させる。そして搬送ユニット35aは、上ハンド612(もしくは下ハンド622)にてすくい上げるようにして当該基板90を受取る。
現像処理後の基板90を受取った搬送ユニット35aは、加熱部32の(+Y)側に隣接する位置まで、搬送用路351a上を直線的に移動する。搬送ユニット35aは、加熱部32を構成する複数の加熱ユニット50のうちの一つから、加熱処理後の基板90を下ハンド622にて受取り、上ハンド612に保持した基板90を当該加熱ユニット50に搬入する。そして、基板90が搬入された加熱ユニット50は、加熱処理を開始する。
加熱処理後の基板90を受取った搬送ユニット35aは、再び搬送用路351a上を(+X)方向へ直線的に移動し、冷却部33に隣接する位置まで移動する。そして搬送ユニット35aは、冷却部33を構成する複数の冷却ユニット51のうちの一つから、上ハンド612にて冷却処理後の基板90を搬出し、下ハンドに保持している冷却処理前の基板90を冷却ユニット51に搬入する。基板90が搬入された冷却ユニット51は、冷却処理を開始する。
冷却処理後の基板90を受取った搬送ユニット35aは、搬送用路351a上を(+X)方向へ直線的に移動することで、今度は検査ユニット34の基板搬入位置(図示せず)の(Y側)に隣接する位置まで移動する。そして搬送ユニット35aは、検査ユニット34に基板90を搬入し、再び搬送用路351a上を(−X)方向へ移動することで、現像ユニット31の基板搬出位置に隣接する位置まで戻る。一方、基板90が搬入された検査ユニット34は、コロ搬送機構を駆動して基板90を所定の検査位置まで水平搬送し、基板90の塗布ムラや現像ムラ等に関する検査を行う。
なお、後半部3の(−Y)側においても、搬送ユニット35bによって後半部3の各処理部に対して基板90が搬出入されるが、この動作は、上述の(+Y)側における搬送ユニット35aの搬出入動作とほぼ同様であるため、詳細な説明を省略する。
[搬送ユニット35a,35bの動作について]
なお、後半部3の処理部である現像ユニット31および検査ユニット34は枚葉式の装置である。したがって、搬送ユニット35a,35bは、基板90を現像ユニット31から同時に搬出したり、基板90を検査ユニット34に同時に搬入したりすることはできない。そこで、搬送ユニット35a,35bは、搬送ユニット13a,13bと同様に、搬送動作サイクルの位相が互いに180度ずれた状態で、一連の搬送動作を実行する。
すなわち、搬送ユニット35a,35bは、現像ユニット31から基板90を受取る動作(A動作)、加熱部32から基板90を受取る動作(B動作)、加熱部32へ基板90を受渡す動作(C動作)、冷却部33から基板90を受取る動作(C動作)、冷却部33へ基板90を受渡す動作(D動作)、冷却部33から基板90を受取る動作(D動作)および検査ユニット34へ基板90を受渡す動作(E動作)、の計6動作分の搬送動作サイクルを繰り返して行う。
そこで、搬送ユニット35aが冷却部33へ基板90を受渡す動作を開始したときに、搬送ユニット35bが現像ユニット31から基板90を受取る動作を開始する。すなわち、基板処理装置100では、搬送ユニット13a,13bによる一連の搬送動作サイクルを、位相を180度ずらして(言い換えれば、搬送動作の総数の半分(3動作分)ずらせて)実行させる。これにより、搬送ユニット35a,35bが、現像ユニット31へ基板90を同時に受取りにいったり、検査ユニット34へ基板90を同時に搬入したりすることを防止している。
<1.3.効果>
本実施の形態では、第1基板処理セクション101および第3基板処理セクション103、あるいは後半部3を構成する複数の処理部列、のそれぞれの両側に、専用の搬送ユニット13a、14b,19a,19b,35a,35bを設けることにより、複線化された基板90の搬送が可能となり、基板90の搬送時間にかかる時間を短縮させることができるため、基板処理のスループットを向上させることができる。
また、一対の塗布処理ユニット14a,14bに対して、搬送ユニット13a,13bから基板90の搬入を行い、搬送ユニット15によって当該基板90を搬出することで、搬送ユニット13a,13bの搬送動作の負担を軽減することができる。さらに、搬送ユニット13a,13bと、第3の基板処理処理セクションにて搬送を行う搬送ユニット19a,19bとが干渉することを防止できる。
また、本実施の形態では、搬送ユニット13a,13b,19a,19b,25a,25b,35a,35bのそれぞれが、一対のハンドを有するので、各処理部に対する基板90の搬出入を連続的に行うことができるため、効率的に基板90を各処理部間で移動させることができる。
また、本実施の形態では、基板90の搬送経路が複数((+Y)側と(−Y)側)あるので、例えば搬送ユニットのメンテナンス時や、搬送ユニットの一部が故障した場合であっても、装置全体の稼働を停止させる必要がない。
<2. 第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、図1に示すように、前半部1において、4つの搬送ユニット13a,13b,19a,19bを図示しない制御部4により制御されるとしたが、搬送ユニットを所定の位置へ追加することによって、搬送にかかる時間をさらに軽減することができる。
図6は、第2の実施の形態における基板処理装置100aを示す平面図である。なお、基板処理装置100aの構成について、基板処理装置100と同様の構成については適宜同符号を付して詳細な説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図6に示すように、基板処理装置100aでは、一対の減圧乾燥ユニット16a,16bが、Y軸方向に沿って互いに対向するように配置されており、一対の減圧乾燥ユニット16a,16bと一対の塗布処理ユニット14a,14bとが、X軸方向に沿って、所定の間隔を隔てて配置される。
また、基板処理装置100aは、一対の搬送ユニット15a,15bをさらに備えており、搬送ユニット15a,15bは、一対の塗布処理ユニット14a,14bと一対の減圧乾燥ユニット16a,16bとの前述の所定の間隔の位置にそれぞれ配置される。
搬送ユニット15a,15bは、搬送ユニット15,25cと同様に、移動機構を持たず、また、単一のアーム(ハンド)を有する。そして搬送ユニット15a,15bは、塗布処理ユニット14a,14bからの基板90の受取り動作と、減圧乾燥ユニット16a,16bへの基板90の受渡し動作の計2動作を行う。
また、基板処理装置100aにおける塗布処理ユニット14a,14bは、基板処理装置100における塗布処理ユニット14a,14bの配置方向と異なり、スリットノズル71の進行方向がY方向となるようにされる(基板処理装置100では、X方向)。すなわち、本実施の形態における塗布処理ユニット14aでは、塗布方向が(−Y)方向であり、塗布処理ユニット14bでは、(+Y)方向となっている。これにより、塗布処理後において、スリットノズル71を元の待機位置に戻すことなしに、搬送ユニット15a,15bによって基板90を迅速に搬出することができる。
また、本実施の形態では、搬送ユニット13a,13bが基板90の搬出入を行うべき処理ユニットの数は、4種類のユニット(洗浄ユニット10、加熱ユニット50、冷却ユニット51、塗布処理ユニット14aあるいは塗布処理ユニット15b)である。一方、搬送ユニット15a,15bのそれぞれは、2種類のユニット(塗布処理ユニット14aまたは塗布処理ユニット14b、減圧乾燥ユニット16a)であり、搬送ユニット13aに比べて負担が軽減されている。したがって、減圧乾燥ユニット16a,16bにおいては、塗布処理後の基板90を迅速かつ正確に減圧乾燥することができるため、基板製造の歩留まりを向上させることができる。
<3. 第3の実施の形態>
上記実施の形態では、加熱部11,17,32の加熱ユニット50、冷却部12,18,33の冷却ユニット51および温調ユニット22a,22bには、(+Y)側および(−Y)側のどちらからも基板90の搬出入が可能であると説明したが、これに限られるものではなく、例えば、加熱部11の複数の加熱ユニットのうちの一部の加熱ユニットは、一対の搬送用路131a,131bの一方側(例えば(+Y)側)のみに基板90を搬出入するためのシャッターを有し、残りの加熱ユニットは、他方側((−Y)側)のみに、基板90を搬出入するためのシャッターを有する構成であっても良い。温調ユニット22a,22bについても同様である。
これにより、熱的処理を行う装置のコストを抑えることができる他、搬送ユニット毎に、使用する処理部が制限されるので、制御部による搬送ユニットの制御を簡易化することができる。
<4. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、搬送動作の総数の半分にあたる動作数分だけ遅らせて搬送ユニット13b,35bを動作させるとしたが、これに限られるものではなく、例えば搬送動作サイクルの時間周期の半分に相当する分だけ、対応する搬送ユニット13a,35aから遅らせて動作させても良い。
また、加熱ユニット50や冷却ユニット51では、プレートを加熱あるいは冷却することによって、プレートに載置し基板90を熱的処理するとしているが、これに限られるものではなく、例えばチャンバー内を均一に加熱あるいは冷却することによって、基板90が熱的処理されても良い。また、冷却ユニット51に関しては、単に基板90を待機させておくことによって、自然に冷却させる構成であっても良い。
本発明に係る第1の実施の形態の基板処理装置を示す平面図である。 加熱部および冷却部を示す側面図である。 加熱ユニットを示す断面図である。 搬送ユニットを示す側面図である。 塗布処理ユニットを示す斜視図である。 第2の実施の形態における基板処理装置を示す平面図である。
符号の説明
100 基板処理装置
101 第1の基板処理セクション
102 第2の基板処理セクション
103 第3の基板処理セクション
10 洗浄ユニット
11,17,32 加熱部
12,18,33 冷却部
131a,131b,191a,191b,251a,251b,351a,351b 搬送用路
13a,13b,15,19a,19b,19c,19d,25a,25b,25c,35a,35b 搬送ユニット
14a,14b 塗布処理ユニット
16a,16b 減圧乾燥ユニット
50 加熱ユニット
501 チャンバー
5011a,5011b シャッター
51 冷却ユニット
612 上ハンド
622 下ハンド
90 基板

Claims (12)

  1. 基板に一連の処理を行う基板処理装置であって、前記一連の基板処理の順序に従って水平面内での空間配置の上流側と下流側とを定義したとき、
    前記装置が、
    上流側区間において直線的に配列された上流側処理部列を有する上流側処理系統と、
    前記上流側処理部列の両側に振り分けて設けられた一対の上流側搬送用路上をそれぞれ前記上流側処理部列に沿って移動し、前記上流側処理部列に属する各処理部に対して基板を搬送する一対の上流側搬送手段と、
    前記上流側区間に続く中間区間に配置され、前記一対の上流側搬送手段から基板がそれぞれ搬送される一対の処理部を含む複数の中間処理部を有する中間処理系統と、
    前記複数の中間処理部に対して基板を搬送する中間搬送手段と、
    前記中間区間に続く下流側区間において直線状に配列された下流側処理部列を有する下流側処理系統と、
    前記下流側処理部列の両側に振り分けて設けられた一対の下流側搬送用路上をそれぞれ前記下流側処理部列に沿って移動し、前記下流側処理部列に属する各処理部に対して基板を搬送する一対の下流側搬送手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記中間処理系統は、前記一対の処理部のそれぞれに対向する位置に特定種類の一対の処理部を有しており、
    前記一対の処理部が、基板の主面に塗布液を塗布する塗布処理部の対であり、
    前記特定種類の一対の処理部が、前記塗布処理部の対のそれぞれで塗布された基板上の塗布液を減圧乾燥する減圧乾燥部の対であることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記中間搬送手段が基板を受渡すべき前記中間処理系統の各中間処理部を構成する単位処理手段の数が、前記上流搬送手段が基板を受渡すべき前記上流側処理系統の各処理部を構成する単位処理手段の数よりも少ないことを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記塗布処理部は、前記一対の上流側搬送用路が伸びる搬送用路方向と直交する方向に移動しつつ基板に対して前記塗布液を供給するスリットノズルを有し、
    前記減圧乾燥部の対と前記塗布処理部の対とは、所定の間隔を隔てて前記搬送用路方向に互いに対向して配置され、
    前記一対の中間搬送手段は、前記所定の間隔に配置されることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記上流側搬送手段および前記下流側搬送手段のそれぞれは、
    独立して動作可能な一対のハンドを有し、各処理部から処理後の基板を一方のハンドで受取るとともに、当該処理後の基板を保持した状態で、他方のハンドにてあらかじめ保持している基板を当該処理部に受渡すことが可能であることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記上流側処理系統は、基板を水平搬送しつつ基板を処理する上流側水平搬送処理部を備え、
    前記上流側搬送手段は、前記上流側水平搬送処理部に対しては、基板の搬出入のうち搬出動作のみを行うことを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記下流側処理系統は、基板を水平搬送しつつ基板を処理する下流側水平搬送処理部を備え、
    前記下流側搬送手段は、前記下流側水平搬送処理部に対しては、基板の搬出入のうち搬出動作のみを行うことを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記上流側処理系統は、基板を熱的処理する複数の熱処理室が積層された上流側熱処理部、
    を備え、
    前記上流側熱処理部の各熱処理室は、前記一対の上流側搬送用路のそれぞれに対向する側に、基板の搬出入に同期して開閉されるシャッターを有することを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記下流側処理系統は、基板を熱的処理する複数の熱処理室が積層された下流側熱処理部、
    を備え、
    前記下流側熱処理部の各熱処理室は、前記一対の下流側搬送用路のそれぞれに対向する側に、基板の搬出入に同期して開閉されるシャッターを有することを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記上流側処理系統は、基板を熱的に処理する第1と第2の熱処理室が積層された上流側熱処理部、
    を備え、
    前記第1の熱処理室は、前記一対の上流側搬送用路のうち一方側のみに、基板を搬出入するための第1シャッターを有し、
    前記第2の熱処理室は、前記一対の上流側搬送用路のうち他方側のみに、基板を搬出入するための第2シャッターを有することを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項1ないし7および10のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記下流側処理系統は、基板を熱的処理する第3と第4の熱処理室が積層された中間熱処理部、
    を備え、
    前記第3の熱処理室は、前記一対の下流側搬送用路のうち一方側のみに、基板を搬出入するための第3シャッターを有し、
    前記第4の熱処理室は、前記一対の下流側搬送用路のうち他方側のみに、基板を搬出入するための第4シャッターを有することを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記一対の上流側搬送手段のうちの一方の上流側搬送手段と他方の上流側搬送手段とが相同の動作サイクルで基板を搬送するとともに、
    前記一方の上流側搬送手段は、前記他方の上流側搬送手段に対して、前記動作サイクルの位相が略180度ずれた状態で動作することを特徴とする基板処理装置。
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