JP5359979B2 - 歩行補助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザの歩行動作を補助する装着型の歩行補助装置に関する。
ユーザの大腿から下腿に沿って装着される脚装具には、膝関節を固定する状態と膝関節を揺動自由とする状態を切り換えられるように構成されているものがある。そのような脚装具は、体重を支える場合は膝関節を固定し、着座している場合は膝関節を揺動自在とする。特許文献1には、足底に荷重が加わったときに膝関節を固定し、荷重が抜けたときに膝関節を揺動自在とする脚装具が開示されている。特許文献1の脚装具は、立脚時には膝関節が固定され、足が浮いて遊脚となると膝関節が揺動自在となる。そのような脚装具は、膝の固定と揺動許容が歩行に合わせて自動的に切り換わるので、歩行補助に適している。
特許文献1の脚装具は、ユーザの体重を支えることを主目的とした歩行補助装置である。それとは別に、近年、アクチュエータによって積極的にユーザの脚の動きを誘導する歩行補助装置が提案されている(例えば特許文献2)。そのような歩行補助装置は、ユーザの大腿に装着される大腿ユニットと下腿に装着される下腿ユニットが揺動可能に連結されており、アクチュエータが下腿ユニットを揺動させる。アクチュエータは、歩行時の下腿の揺動を模擬する与えられたパターンに従って下腿ユニットを揺動させる。
国際公開番号WO2007/108551号公報 特開2006−334200号公報
アクチュエータを有する歩行補助装置の場合、アクチュエータ制御のON/OFFの切り替えはユーザがスイッチ操作にて行えるように構成されている。アクチュエータの制御が働いている間は、ユーザの下腿の揺動は装置によって拘束されており、ユーザの体重を支えきれずに膝関節が曲がってしまうことはない。しかしながら、脚に体重が加わった状態でサーボ制御がOFFされると、装置による拘束が解けて膝関節が曲がってしまう虞がある。接地しているか否かによって膝関節の拘束と解放が受動的に定まる特許文献1の脚装具と異なり、アクチュエータによって下腿の揺動をガイドする歩行補助装置は、アクチュエータ制御が働いている間は足が接地していなくとも下腿の揺動は常に装置によって拘束される。即ち、アクチュエータ制御が働いている間は常に装置が体重を支持できる状態にある。そのためユーザは制御がOFFされると装置による拘束が解けてしまうことをつい忘れて、歩行補助装置が体重を支えているにも関わらずにうっかりスイッチをOFFしてしまう可能性がある。そのような場合、体重を支える力(アクチュエータの出力)が急に失われて転倒する虞がある。本発明は、アクチュエータを有する歩行補助装置に関するものであり、アクチュエータの出力によって装置がユーザの体重を支えているにも関わらずにユーザのスイッチ操作のミスによって支える力が急に失われてしまうことを防ぐ技術を提供する。
本明細書が開示する技術は、大腿ユニットと下腿ユニットとアクチュエータと荷重センサを備える歩行補助装置を提供する。大腿ユニットはユーザの大腿に装着され、下腿ユニットはユーザの下腿に装着される。下腿ユニットは大腿ユニットに揺動可能に連結されている。アクチュエータは下腿ユニットの揺動角を与えられた目標角に制御する。荷重センサは歩行補助装置を装着している側の足底に加わる荷重を検知する。歩行補助装置はさらに、ユーザが操作するスイッチでありアクチュエータの制御をON/OFFするスイッチを備えている。この歩行補助装置は、スイッチがOFFされたとき、荷重センサが検知する荷重が予め与えられた閾値よりも大きい場合は制御OFFが禁止されることを特徴とする。この歩行補助装置は、足底に閾値以上の荷重が加わっている場合は、スイッチがOFFされてもアクチュエータ制御がOFFされないので、体重を支えているときにはスイッチが操作されてもアクチュエータの出力が失われることがない。この歩行補助装置はユーザのスイッチ操作ミスによる転倒を未然に防ぐことができる。
歩行補助装置の外観図を示す。 歩行補助装置の制御系のブロック図を示す。 歩行補助装置の制御フローチャートを示す。
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、実施例の歩行補助装置10の外観図である。図1に示すように、歩行補助装置10は、ユーザ100の歩行を補助する装置であって、ユーザ100に装着可能な装置である。歩行補助装置10は、例えば、一方の脚の膝関節が不自由となり、自力歩行が困難となったユーザ100のリハビリテーションに用いられる。歩行補助装置10を用いることで、ユーザ100の機能回復を促進できるとともに、ユーザ100を介助する介助者の労力を低減することも可能となる。
図1に示すとおり、本実施例では、歩行補助装置10は左脚に装着される。本実施例では、ユーザ100は、右脚は自由に動かすことができるが、左脚の膝を自由に動かすことができないとする。即ち、ユーザ100は、左脚は患脚であるが右脚が健脚である。この歩行補助装置10は、健脚にはセンサを取り付けることなく、患脚に装着する装置だけで歩行動作補助のための制御を遂行することができる。
ここで、本実施例では、歩行補助装置10を装着したユーザ100の前後方向にX軸を定め、ユーザ100の左右方向にY軸を定め、ユーザ100の上下方向にZ軸を定める。なお、X軸の正方向はユーザ100の前方とし、Y軸の正方向はユーザ100の左方とし、Z軸の正方向はユーザ100の上方とする。なお、ロボット工学の分野では、X軸、Y軸、及び、Z軸は、夫々、ロール軸、ピッチ軸、及び、ヨー軸と呼ばれることが多い。
図1に示すように、歩行補助装置10は、制御ユニット12と、大腿ユニット20と、下腿ユニット50と、足ユニット90を備えている。制御ユニット12は、小型のコントローラやバッテリを内蔵しており、歩行補助装置10の各部へ電力を供給するとともに、歩行補助装置10の各部の動作を制御する。制御ユニット12は、一例であるが、ユーザ100の体幹(腰)に取り付けられる。制御ユニット12は、ユーザ100の体幹に固定するための装着ベルト14が設けられている。なお、制御ユニット12を装着する位置は特に限定されず、例えばユーザ100の背に装着する構造としてもよい。
制御ユニット12には、モータ42(アクチュエータ)の制御をON/OFFするためのスイッチ18が設けられている。ここで、「制御をONする」とは、モータ42の出力が目標値に追従するようにフィードバック制御を行うことを意味する。また、「制御をOFFする」とは、フィードバック制御を停止することを意味する。別言すれば、「制御をOFFする」とは、モータ42への電力供給を遮断することに相当する。なお、後述するように、制御をOFFするようにスイッチ18が操作された場合であっても、制御ユニット12はスイッチ入力を受け付けず、実際には制御がOFFされない場合があることに留意されたい。
大腿ユニット20と下腿ユニット50と足ユニット90は、補助を必要とするユーザ100の患脚110(ここでは左脚)に装着される。詳しくは、大腿ユニット20が大腿112に装着され、下腿ユニット50が下腿116に装着され、足ユニット90が足118に装着される。なお、本明細書では、単に患脚110と表現した場合、大腿112、膝114、下腿116のみでなく、足118(足首よりも先の部分)も含むものとする。
大腿ユニット20と下腿ユニット50は、一対の膝関節機構40を介して接続されている。各々の膝関節機構40はピッチ軸一軸回りの関節機構であり、大腿ユニット20のフレーム28と、下腿ユニット50の下腿フレーム58を、揺動可能に接続している。大腿ユニット20のフレーム28の固定位置、及び、下腿ユニット50の下腿フレーム58の固定位置は、ユーザ100の体型に応じて調整可能となっている。
患脚110の外側に位置する膝関節機構40は、モータ42、減速機、角度センサを内蔵しており、大腿ユニット20と下腿ユニット50を相対的に揺動させる駆動ユニットでもある。膝関節機構40は、電気ケーブル16を介して制御ユニット12に接続されており、制御ユニット12からの電力によって動作するとともに、その動作は制御ユニット12によって制御される。一例ではあるが、制御ユニット12は、膝関節機構40の目標角度を経時的に記述する目標角パターンを記憶しており、膝関節機構40の実際角度が目標角度に一致するように、モータ42を制御する。ここで、膝関節機構40の目標角度は、大腿ユニット20に対する下腿ユニット50の揺動角に相当する。より簡単に表現すると、モータ42は、下腿ユニット50の揺動角を与えられた目標角に制御する。なお、遊脚の揺動運動を規定する目標角パターンを特に遊脚目標角パターンと称する。
下腿ユニット50と足ユニット90は、一対の足首関節機構70を介して接続されている。各々の足首関節機構70はピッチ軸一軸回りの関節機構であり、下腿ユニット50のフレーム58と、足ユニット90のフレーム98を、揺動可能に接続している。足首関節機構70への足ユニット90の固定位置は、ユーザ100の体型に応じて調整可能となっている。
以上の構成により、歩行補助装置10は、主にユーザ100の患脚110に取り付けられ(制御ユニット12は除く)、患脚110の動きを調節することによって、ユーザ100の歩行を補助することができる。なお、歩行補助装置10の動作形態は、特に限定されず、患脚110の動きをほぼ完全に制御するものであってもよいし、患脚110の動きに追従してアシスト力を付与するものであってもよい。但し、本実施例では、制御ユニット12は、歩行時の下腿の揺動運動を模擬する与えられた目標角度パターンを記憶しており、ユーザがスイッチ18を入れて制御をONすると、目標角度パターンに追従するように下腿ユニット50を揺動させる。
以上、歩行補助装置10の全体構造を説明した。次に、歩行補助装置10の各ユニット20、50、90について、詳細な説明を加える。大腿ユニット20は、大腿支持プレート22と大腿パッド24と大腿ベルト26と大腿フレーム28を有している。大腿支持プレート22は、一対の大腿フレーム28に固定されている。大腿支持プレート22は、ユーザ100の大腿112の前方に配置される。大腿支持プレート22は、一例ではあるが、繊維強化樹脂で形成されており、比較的に高い剛性を有している。なお、大腿支持プレート22は、例えば金属材料で形成することもでき、ユーザを支持するのに必要な強度を満足する限りにおいて、その材料は特に限定されない。
大腿パッド24は、大腿支持プレート22の内面(大腿112に対向する面)に設けられている。大腿パッド24は、柔軟な材料を用いて形成されており、接触する大腿112の大きさや形状に応じて変形することができる。大腿ベルト26は、大腿支持プレート22に固定されているとともに、ユーザ100の大腿112の後方に配置される。大腿ベルト26は、大腿112の後面に当接するように、その長さを調整することができる。さらに、大腿ベルト26は、大腿支持プレート22に固定されたラチェット式の結合具(不図示)によって、強固に締め付けることができる。また、大腿ユニット20を大腿112に対して着脱する際には、結合具における結合を解除して大腿112の後方から移動させることができる。
上記の構成により、大腿ユニット20では、大腿支持プレート22と大腿ベルト26によって、ユーザ100の大腿112が前後方向(X軸方向)から挟持される。それにより、大腿ユニット20は、装着された大腿112を前後方向から拘束し、前後方向へは大腿112の相対移動を実質的に禁止する。その一方において、大腿ユニット20は、大腿112に対して左右方向(Y軸方向)及び上下方向(Z軸方向)からは接触せず、大腿112が左右方向及び上下方向に相対移動することを許容する。即ち、大腿ユニット20は、装着された大腿112に対して、前後方向には実質的に自由度を与えない一方で、左右方向及び上下方向には有意な自由度を与える構造となっている。
次に、下腿ユニット50について説明する。図1に示すように、下腿ユニット50は、下腿支持プレート52と下腿パッド54と下腿フレーム58を有している。下腿支持プレート52は、一対の下腿フレーム58に固定されている。下腿支持プレート52は、ユーザ100の下腿116の前方に配置される。下腿支持プレート52は、一例ではあるが、繊維強化樹脂で形成されており、比較的に高い剛性を有している。なお、下腿支持プレート52は、大腿支持プレート22と同様に、必要な剛性を有する他の材料で形成されていてもよい。
下腿パッド54は、下腿支持プレート52の内面(下腿116に対向する面)に設けられている。下腿パッド54は、柔軟な材料を用いて形成されており、変形しながら下腿116に前方から接触する。ここで、下腿パッド54は、一体のパッドに限られず、下腿116に前方から接触するパッドと、下腿116に左方向から接触するパッドと、下腿116に右方向から接触するパッドの組み合わせであってもよい。
上記の構成により、下腿ユニット50では、下腿支持プレート52に設けられた下腿パッド54によって、ユーザ100の下腿116が前向(X軸の正方向)及び左右方向(Y軸方向)から支持される。即ち、下腿ユニット50は、装着された下腿116を前方及び左右方向から拘束し、それらの方向へは下腿116の相対移動を実質的に禁止する。その一方において、下腿ユニット50は、下腿116に対して後方(X軸の負方向)及び上下方向(Z軸方向)からは接触せず、大腿112が後方及び上下方向に相対移動することを許容する。即ち、下腿ユニット50は、装着された下腿116に対して、前方及び左右方向には実質的に自由度を与えない一方で、後方及び上下方向には有意な自由度を与える構造となっている。
次に、足ユニット90について説明する。図1に示すように、足ユニット90は、足支持プレート92と靴94を有している。足支持プレート92は、一対の足フレーム98に固定されている。足支持プレート92は、ユーザ100の足118の下方(足平側)に配置される。足支持プレート92は、一例ではあるが、繊維強化樹脂で形成されており、比較的に高い剛性を有している。なお、足支持プレート92は、大腿支持プレート22及び下腿支持プレート52と同様に、必要な剛性を有する他の材料で形成してもよい。
靴94は、足支持プレート92の上面(足118に対向する面)に設けられている。靴94は、一般的な靴と同じ形態のものである。靴94は、ユーザ100の足118のサイズや形状に応じて変更できるように、足支持プレート92に対して着脱可能に固定されている。足支持プレート92には、患脚の足底に加わる荷重を検知する荷重センサ96が埋め込まれている。荷重センサ96が計測する荷重データは、制御ユニット12へ送られる。
上記の構成により、足ユニット90では、靴94によって、ユーザ100の足118が前後方向(X軸方向)、左右方向(Y軸方向)、及び上下方向(Z軸方向)から取り囲まれる。それにより、足ユニット90は、装着された足118を前後方向、左右方向、上下方向の各方向から拘束し、足118の相対移動を実質的に禁止する。
以上のように、本実施例の歩行補助装置10では、全てのユニット20、50、90が、対応する各部位112、116、118へ完全には固定されない。具体的には、大腿ユニット20では左右方向及び上下方向へ大腿112の相対移動が許容されており、下腿ユニット50では後方及び上下方向へ下腿116の相対移動が許容されている。その一方において、足ユニット90では、前後方向、左右方向、及び上下方向のいずれの方向にも、足118の相対移動が禁止されている。このような拘束方向の組み合わせ(逆に言えば、自由度を与える方向の組み合せ)によると、歩行するユーザ100へ補助力を加えるべき方向では、各々のユニット20、50、90がユーザ100の各部位112、116、118をしっかりと拘束され、ユーザ100の歩行を正しくサポートすることができる。一方、その他の方向については、各々のユニット20、50、90とユーザ100の各部位112、116、118との間に自由度が与えられているので、歩行時にユーザ100が受ける違和感や痛みを有意に低減することができる。
前述したように、歩行補助装置10は、ユーザがスイッチ18を入れる(ONすると)と、制御ユニット12がモータ42の制御を開始する。そうすると、ユーザの下腿116の動きは歩行補助装置10によって拘束される。また、ユーザがスイッチ18を切ると(OFFすると)、制御ユニット12からモータ42への電力供給が遮断され、下腿ユニット50は大腿ユニット20に対して揺動自在となる。ただし、制御ユニット12は、所定の条件が成立しないと、モータ42の制御をOFFしない。このときの制御ユニット12の処理を説明する。
図2は、制御系のブロック図を示しており、図3は制御のフローチャートを示している。荷重センサ96のセンサ信号は、減算器82に入力される。減算器82にはまた、制御ユニット12に予め記憶されている閾値が入力される。減算器82は、閾値から荷重センサ96が計測した荷重値を減算する。その結果はAND回路84に入力される。荷重センサ96が出力する荷重値が閾値よりも小さい場合、正値の信号がAND回路84に入力される。荷重センサ96が出力する荷重値が閾値よりも大きい場合、負値の信号がAND回路84に入力される。
AND回路84にはまた、スイッチ18からの制御OFF信号が入力される。スイッチ18が制御OFFを示す場合は制御OFF信号はHighレベルとなり、制御ONを示す場合はLowレベルとなる。AND回路84は、制御OFF信号がHighレベルであり、かつ、荷重センサ96の出力と閾値との偏差信号(減算器82の出力信号)が正値である場合に、Highレベルの信号を出力する。AND回路84は、制御OFF信号がLowレベルの場合、或いは、荷重センサ96の出力と閾値との偏差信号が負値である場合にはLowレベルの信号を出力する。
AND回路84の出力はサーボ回路のイネーブル端子に接続されている。サーボ回路は、下腿ユニット50が目標揺動角に追従するようにモータ42をフィードバック制御する回路である。イネーブル端子にHighレベルの信号が入力されるとサーボ回路はフィードバック制御を停止する。イネーブル端子にLowの信号が入力されると、サーボ回路はフィードバック制御を継続する。即ち、スイッチ18が制御OFFを示していても、荷重センサ96の出力が閾値を超えている場合は、制御OFFが禁止される。別言すると、スイッチ18がOFFされたとき、荷重センサ96が検知する荷重が与えられた閾値より大きい場合は制御OFFが禁止される。なお、モータ42のフィードバック制御が停止すると、モータ42(即ち下腿ユニット50)は受動回転自在の状態となる。
図3は、上記回路の機能をフローチャートで表したものである。なお、図3のフローチャートは、制御OFFに関する処理だけを示していることに留意されたい。例えば歩行動作を補助するためのモータの制御処理などは、本実施例では説明しない。
制御ユニット12は、スイッチ18から制御OFFを示す信号(制御OFF信号)が入力されたか否かをモニタしている(S2)。ユーザがスイッチ18を操作し、スイッチ18から制御OFF信号が制御ユニット12へ入力されると(S2:YES)、制御ユニット12は、ステップS4の判断を実行する。ステップS4では、制御ユニット12は、遊脚目標角パターンに基づいてユーザの脚を誘導中であるか否かを判断する。遊脚目標角パターンに基づいて脚を誘導中である場合(S4:YES)は、制御OFFスイッチ信号を無視する。
脚を誘導中ではない場合(S4:NO)、制御ユニット12は、荷重センサ96が検知した荷重値を予め記憶されている閾値と比較する(S6)。即ち、制御ユニット12は、スイッチ18から制御OFF信号が制御ユニット12へ入力されると、荷重センサ96が検知した荷重値を予め記憶されている閾値と比較する(S6)。荷重センサ96が検知した荷重値が閾値よりも小さい場合には制御OFF指令をサーボ回路へ出力する(S8)。S8の具体的な処理は、サーボ回路のイネーブル端子にHighレベルの信号を送ることに相当する。前述したように、イネーブル端子にHighレベルの信号が入力されると、サーボ回路はモータ制御を停止する。
制御ユニット12が遊脚目標角パターンに基づいて脚を誘導している間は、制御OFF指令がサーボ回路へ出力されない(S4:NO)。この場合、サーボ回路のイネーブル端子にはLowレベルの信号が入力されたままとなる。前述したように、イネーブル端子にLow信号が入力されていると、サーボ回路はモータ制御を継続する。
また、荷重センサ96が検知した荷重値が閾値よりも大きい場合には、制御OFF指令がサーボ回路へ出力されない(S6:NO)。この場合も、サーボ回路のイネーブル端子にはLowレベルの信号が入力されたままとなる。前述したように、イネーブル端子にLow信号が入力されていると、サーボ回路はモータ制御を継続する。別言すると、制御ユニット12は、スイッチ18がOFFされたとき、荷重センサ96が検知する荷重が与えられた閾値より大きい場合は制御OFFを禁止する。
上記処理の利点を説明する。歩行補助装置10は、スイッチ18がOFFされたとき、荷重センサ96が計測する荷重値が閾値よりも小さければモータ42の制御を停止し、荷重値が閾値よりも大きければモータ42の制御を継続する。即ち、制御ユニット12は、荷重値が閾値よりも大きければ制御OFFを禁止する。荷重値が大きい場合、歩行補助装置10がユーザの体重を支えている可能性が非常に高い。そのような場合には、たとえスイッチ18がOFFされても、モータ制御を継続する。そのような処理を行うことによって、歩行補助装置10は、装置がユーザの体重を支えている場合にはモータ制御を停止しない。そのような処理によって、歩行補助装置10は、ユーザを支えている力(モータの出力)が急に失われてユーザが転倒してしまうことを防止する。
実施例の歩行補助装置10の留意点を述べる。制御ユニット12は、スイッチ18がOFFされたとき、荷重センサ96が検知した荷重値が与えられた閾値よりも小さい場合はモータへの電力供給を遮断するように構成されていてもよい。
また、実施例の歩行補助装置は、遊脚の揺動を規定する遊脚目標角パターンに基づいて脚の動きを誘導している間にスイッチがOFFされたときも制御OFFが禁止される(図3のステップS4)。別言すれば、歩行補助装置は、スイッチがOFFされたとき、遊脚目標角パターンに基づいてユーザの脚を誘導中であれば、アクチュエータ(モータ42)の制御を継続する。歩行補助装置を装着した脚が遊脚のときは当然に荷重センサの出力はゼロである。従ってこの場合は、歩行補助装置はユーザの体重を支えてはいない。しかし遊脚の揺動運動を補助している間にアクチュエータの制御がOFFされると一連の歩行動作の補助が中断されることになる。そうするとユーザが転倒する虞がある。ステップS4の処理は、そのような事態を避けるために用意されている。実施例の歩行補助装置は、足底に閾値以上の荷重が加わっている場合のほか、遊脚目標角パターンに基づいてユーザの脚を誘導している場合も、スイッチがOFFされてもアクチュエータ制御がOFFされない。なお、ユーザの脚を誘導している間にスイッチがOFFされることは、通常は想定し難い。この処理は、いわゆるフールプルーフである。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:歩行補助装置
12:制御ユニット
14:装着ベルト
16:電気ケーブル
18:スイッチ
20:大腿ユニット
22:大腿支持プレート
24:大腿パッド
26:大腿ベルト
28:大腿フレーム
40:膝関節機構
42:モータ
50:下腿ユニット
52:下腿支持プレート
54:下腿パッド
58:下腿フレーム
70:足首関節機構
82:減算器
84:回路
90:足ユニット
92:足支持プレート
94:靴
96:荷重センサ
98:足フレーム
100:ユーザ

Claims (1)

  1. ユーザの大腿に装着される大腿ユニットと、
    大腿ユニットに揺動可能に連結されており、ユーザの下腿に装着される下腿ユニットと、
    下腿ユニットの揺動角を与えられた目標角に制御するアクチュエータと、
    歩行補助装置を装着している側の足底に加わる荷重を検知する荷重センサと、
    ユーザが操作するスイッチでありアクチュエータの制御をON/OFFするスイッチと、
    を備えており、
    スイッチがOFFされたとき、荷重センサが検知する荷重が与えられた閾値より大きい場合は制御OFFが禁止されることを特徴とする歩行補助装置。
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