JP2012065701A - 移動補助装置及び移動補助制御用プログラム - Google Patents

移動補助装置及び移動補助制御用プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2012065701A
JP2012065701A JP2010210602A JP2010210602A JP2012065701A JP 2012065701 A JP2012065701 A JP 2012065701A JP 2010210602 A JP2010210602 A JP 2010210602A JP 2010210602 A JP2010210602 A JP 2010210602A JP 2012065701 A JP2012065701 A JP 2012065701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
inclination angle
movement
patient
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010210602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5601117B2 (ja
Inventor
Masaru Hoshino
優 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2010210602A priority Critical patent/JP5601117B2/ja
Publication of JP2012065701A publication Critical patent/JP2012065701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5601117B2 publication Critical patent/JP5601117B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Rehabilitation Tools (AREA)

Abstract

【課題】膝疾患の患者等の回復訓練等における補助を安全に行うことが自立的に可能な移動補助装置を提供する。
【解決手段】患者の身体に装着され、その歩行を補助する移動補助装置Sにおいて、動力源を用いて補助を行う駆動ユニット10と、方向の方向をX軸とし、鉛直方向をZ軸とし、X軸及びZ軸に対して垂直な方向をY軸としたとき、X軸を中央として患者から見たX−Y平面内の角度を方位角度として検出し、Y−Z平面内におけるZ軸からの患者の身体の傾斜角度を左右傾斜角度として検出し、X−Z平面内におけるZ軸からの患者の身体の傾斜角度を前後傾斜角度として検出し、且つ患者の身体に装着されたジャイロセンサ43と、各検出された方位角度、左右傾斜角度及び前後傾斜角度に基づいて駆動ユニット10の動作を制御するCPU42と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動補助装置及び移動補助制御用プログラムの技術分野に属する。より詳細には、例えば膝疾患の患者の回復訓練等に用いられる移動補助装置及び当該移動補助装置において用いられる移動補助制御用プログラムの技術分野に属する。
膝疾患の患者が行う回復訓練等(いわゆるリハビリテーション)において、従来は、例えば理学療法士等の補助を受けつつ、その患者が自力で必要な回復訓練等を行っていた。一方近年では、DC(直流)モータ等の駆動源を使用する他動的な回復訓練等(外力を用いて行う回復訓練等)が行われ始めている。このような他動的な回復訓練等には、その患者の身体に装着されて歩行における膝関節部の動きを補助する、いわゆる装着型の歩行アシストロボットが用いられる。この歩行アシストロボットは、患者の膝関節部を含む上腿部及び下腿部にハーネス等を用いて装着され、当該上腿部及び下腿部の動きを補助する(換言すれば強制的に動かす)ように動作する。即ち、適切な歩行パターンにおける膝関節部としての動きが実現されるように歩行アシストロボットが動作して、当該膝関節部を含む上腿部及び下腿部を動かす。これにより患者は、歩行アシストロボットによる動きに追随するように自立歩行することで、必要な回復訓練等を行える。
他方、回復訓練等において歩行アシストロボットの動きに患者が追随できない場合や種々の原因で患者がふらついた場合、その患者は不安定な歩行状態になり、最悪の場合は転倒に至って思わぬ怪我をする可能性がある。また従来の歩行アシストロボットは、例えば充電池、CPU、各種センサ及びアクチュエータ等を備えるものであり、下肢部全体を含んで装着されるべき大型の装置になることが多いため、上述した転倒等の危険性は更に増す。そこで通常は、上記理学療法士等が患者の回復訓練等に付き添い、転倒を未然に防ぐことが行われている。或いは、歩行アシストロボットごと転倒した患者が受けるダメージを少なくするため、訓練室の床や患者が着る服装をクッション性のある柔らかい材料にすることも行われる。なおこのような人保護のための従来技術としては、例えば下記特許文献1に記載されているエアバッグシステムがある。
特開2007−111084公報(第1図、第2図及び第5図乃至第9図等)
しかしながら、上述した回復訓練等においては、訓練室の床としては適度な硬さが必要なものであり、患者の服装も軽量化されるべきものである。また、付き添いを行う理学療法士等の負担も大きなものとなり、複数の患者の面倒を同時に見ることが困難になりつつある。更にこれらにより、従来の歩行アシストロボットは患者の転倒に関して安全性が欠けたものとの認識もあり、その普及の妨げとなっている場合がある。
そこで、本発明は上記の問題点等に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、上述したような患者の回復訓練等における補助を自立的且つ安全に行うことが可能な移動補助装置及び当該移動補助装置において用いられる移動補助制御用プログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被補助者の身体に装着され、当該被補助者の下肢部を用いた移動を補助する移動補助装置において、動力源を用いて前記移動の補助を行う駆動ユニット等の補助手段と、前記移動の方向をX軸とし、鉛直方向をZ軸とし、前記X軸及び前記Z軸に対して垂直な方向をY軸としたとき、前記X軸を中央として前記被補助者から見たX−Y平面内の角度を方位角度として検出する方位角度検出手段であって、前記身体に装着されたジャイロセンサ等の方位角度検出手段と、Y−Z平面内における前記Z軸からの前記身体の傾斜角度を左右傾斜角度として検出する左右傾斜角度検出手段であって、前記身体に装着されたジャイロセンサ等の左右傾斜角度検出手段と、X−Z平面内における前記Z軸からの前記身体の傾斜角度を前後傾斜角度として検出する前後傾斜角度検出手段であって、前記身体に装着されたジャイロセンサ等の前後傾斜角度検出手段と、各前記検出された方位角度、左右傾斜角度及び前後傾斜角度に基づいて、前記補助手段の動作を制御するCPU等の制御手段と、を備える。
請求項1に記載の発明によれば、方位角度検出手段、左右傾斜角度検出手段及び前後傾斜角度検出手段が被補助者の身体に装着されており、これらにより検出された方位角度、左右傾斜角度及び前後傾斜角度に基づいて補助手段の動作を制御するので、被補助者の姿勢に応じた的確な補助手段の制御ができる。
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の移動補助装置において、前記方位角度検出手段、前記左右傾斜角度検出手段及び前記前後傾斜角度検出手段は、前記身体に装着され且つ前記方位角度、前記左右傾斜角度及び前記前後傾斜角度を夫々検出する一つの三次元センサであるように構成される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、方位角度検出手段、左右傾斜角度検出手段及び前後傾斜角度検出手段が、身体に装着された一つの三次元センサであるので、移動補助装置自体を小型軽量化して被補助者における装着の負荷等を軽減することができる。
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の移動補助装置において、前記補助手段は表示部等の告知手段を備え、前記制御手段は、前記検出された方位角度の絶対値が予め設定された第1角度より大きくなったとき、前記告知手段を用いて前記移動の方向からコースアウトした旨を前記被補助者に告知させるように前記補助手段を制御するように構成される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、方位角度の絶対値が第1角度より大きくなったときコースアウトした旨を被補助者に告知させるので、自身の移動がコースアウトしていることを被補助者が迅速に認識することができる。
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の移動補助装置において、前記補助手段は表示部等の告知手段を備え、前記制御手段は、前記検出された左右傾斜角度の絶対値又は前記検出された前後傾斜角度の絶対値の少なくともいずれか一方が予め設定された第1角度より大きくなったとき、前記告知手段を用いて前記被補助者がふらついている旨を当該被補助者に告知させるように前記補助手段を制御するように構成される。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、左右傾斜角度の絶対値又は前後傾斜角度の絶対値の少なくともいずれか一方が第1角度より大きくなったときふらついている旨を被補助者に告知させるので、自身がふらつきながら移動していることを被補助者が迅速に認識することができる。
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の移動補助装置において、前記補助手段は、前記被補助者の下肢部に装着されて当該下肢部の動きを補助するクラッチ部等の駆動手段を備え、前記制御手段は、前記検出された左右傾斜角度の絶対値又は前記検出された前後傾斜角度の絶対値の少なくともいずれか一方が前記第1角度より大きく且つ予め設定された第2角度より大きくなったとき、前記駆動手段の動作を停止させ且つ前記下肢部の動きを自由とさせるように前記補助手段を制御するように構成される。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3又は4に記載の発明の作用に加えて、左右傾斜角度の絶対値又は前後傾斜角度の絶対値の少なくともいずれか一方が第2角度より大きくなったとき、被補助者の下肢部に装着されている駆動手段の動作を停止させて下肢部の動きを自由とさせるので、転倒による事故から被補助者を有効に保護することができる。
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の移動補助装置において、前記補助手段は、転倒の際の衝撃から前記被補助者を保護するエアバッグ等の保護手段を更に備え、前記制御手段は、前記少なくともいずれか一方が前記第2角度より大きくなったとき、前記保護手段を動作させるように前記補助手段を制御するように構成される。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の作用に加えて、左右傾斜角度の絶対値又は前後傾斜角度の絶対値の少なくともいずれか一方が第2角度より大きくなったとき保護手段を動作させるので、転倒による事故から被補助者を更に有効に保護することができる。
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の移動補助装置に前記制御手段として備えられたコンピュータを、当該制御手段として機能させるように構成される。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1から6のいずれか一項に記載の移動補助装置に制御手段として備えられたコンピュータを当該制御手段として機能させるので、被補助者の姿勢に応じた的確な動作手段の制御ができる。
本発明によれば、方位角度検出手段、左右傾斜角度検出手段及び前後傾斜角度検出手段が被補助者の身体に装着されており、これらにより検出された方位角度、左右傾斜角度及び前後傾斜角度に基づいて補助手段の動作を制御する。よって、被補助者の姿勢に応じた的確な補助手段の制御ができるので、自立的且つ安全に被補助者の移動を補助することができる。
実施形態に係る歩行補助装置を患者に装着した際の状態図である。 実施形態に係る駆動ユニットを患者の両脚に装着した際の状態図である。 実施形態に係るエアバッグを説明する図であり、(a)は膨張前の装着状態を示す背面図であり、(b)は膨張状態を例示する図である。 実施形態に係る歩行補助装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る歩行補助装置における保護動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る歩行補助装置における保護動作を示すタイミングチャートである。
次に、本発明を実施するための形態について、図1乃至図6を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、例えば膝疾患を持つ患者の回復訓練等としての歩行における膝関節の動作を補助する歩行補助装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。また図1は実施形態に係る歩行補助装置を患者に装着した際の状態図であり、図2は実施形態に係る駆動ユニットを患者の両脚に装着した際の状態図である。また図3は実施形態に係るエアバッグを説明する図であり、図4は当該歩行補助装置の構成を示すブロック図である。更に図5は当該歩行補助装置における実施形態に係る保護動作を示すフローチャートであり、図6は当該保護動作を示すタイミングチャートである。
図1及び図2に示すように、実施形態に係る歩行補助装置Sは、患者の下肢部(両脚)に着脱自在のテープ状固定具やバンド等の固定具6によって夫々取り付けられる補助手段の一例としての一対の駆動ユニット10を備えている。なお以下の説明では、左脚用の駆動ユニット10を駆動ユニット11とし、右脚用の駆動ユニット10を駆動ユニット12として説明する。また駆動ユニット11及び駆動ユニット12に共通する説明を行う場合は、一般に駆動ユニット10として説明する。
一つの(即ち、右脚又は左脚いずれか一方用の)駆動ユニット10には、図1に示すように、患者の膝部5の関節部分に取り付けられ、膝関節を屈曲及び伸展させるリンク機構部3と、患者の股部9の関節部分に取り付けられ、股関節を屈曲及び伸展させるリンク機構部8と、が取り付けられている。
先ずリンク機構部3は、図1に示すように、例えば患者の大腿部に巻きつけられる上部脚当て4の側面に取り付けられる第一リンク3aと、患者の下腿部に巻きつけられる下部脚当て7の側面に取り付けられる第二リンク3bと、駆動ユニット10から動力を得て第一リンク3aに対して第二リンク3bを歩行の前後方向に揺動させる第三リンク3cと、を含んで構成される。第一リンク3aは、患者の腰部側から膝部5側に延びるように取り付けられ、第二リンク3bは患者の膝部5側から脚の先端(地面)側に延びるように取り付けられている。そして第一リンク3aと第二リンク3bとは、患者の膝部5近傍で回動可能に連結されている。この連結部には、第一リンク3aと第二リンク3bとの成す角度を示す膝関節角度データを出力する膝関節角度センサが内蔵されている。この膝関節角度センサは、例えばいわゆるポテンショメータ等により実現される。また、第三リンク3cの端部が、第二リンク3bの中央近傍に連結されている。上部脚当て4及び下部脚当て7は、夫々が図示しない一対の脚当て部材を含んで構成されており、当該脚当て部材は患者の大腿部及び下腿部の周囲を覆うように配置され、固定具6によって着脱可能に取り付けられる。また、上部脚当て4及び下部脚当て7は、例えばポリプロピレン樹脂等を成形して形成されており、ユーザの大腿部と接する部分には、伸縮自在の図示しないスポンジ部材等が取り付けられている。
一方リンク機構部8は、図1に示すように、上記した上部脚当て4の側面に取り付けられる第一リンク8aと、患者の腰部に巻きつけられるベルト23の側部に取り付けられる第二リンク8bと、を含んで構成される。第一リンク8aは、患者の臀部側から膝部5側に延びるように取り付けられ、第二リンク8bは患者の腰部側から臀部側に延びるように取り付けられている。そして第一リンク8aと第二リンク8bとは、患者の股部9近傍で回動可能に連結されている。この連結部にも、第一リンク8aと第二リンク8bとの成す角度を示す股関節角度データを出力する股関節角度センサが内蔵されている。この股関節角度センサも、例えばいわゆるポテンショメータ等により実現される。
更に図2に示すように、両脚に夫々取り付けられる駆動ユニット11及び駆動ユニット12には、当該駆動ユニット11及び駆動ユニット12間でデータ通信するための通信ユニット20が着脱可能に取り付けられる。この通信ユニット20は、ケーブル21と、そのケーブル21の途中に配置される通信用基板及び制御用基板並びに電池等が収容された中継ボックス22と、を備え、上記ベルト23によって患者の腰部に取り付けられる。また通信ユニット20は、ケーブル21の両端に非接触でデータを通信可能な通信端子を備えた通信ヘッド25を備えている。一方、駆動ユニット10の筐体10aには、当該通信ヘッド25を挿入可能な孔部10bを有しており、孔部10bに対して当該通信ヘッド25が着脱可能になっている。なお、上記中継ボックス22内の制御用基板には、実施形態に係る歩行補助装置Sとしての動作を制御する後述のCPU等が装着されている。更に駆動ユニット10は、電力を受電又は所定のデータを通信可能な図示しない通信ヘッドを筐体10aの内部に備えている。そして、駆動ユニット10の筐体10aに有する孔部10bには、通信ヘッド25が挿入されて、非接触で上記図示しない通信ヘッドに電気的に接続され、データ通信可能となっている。
一方、実施形態に係る歩行補助装置Sには、図3(a)に背面図を示すように、当該歩行補助装置Sを用いる患者が装着するベスト状の保護装具30が含まれている。この保護装具30は、患者の頸部の下辺りに設けられて患者の後頭部を保護する保護手段の一例としてのエアバッグ31と、患者の腰部後ろ側に設けられて患者の腰部及び臀部を保護する保護手段の一例としてのエアバッグ32と、を備えている。これらエアバッグ31及び32は、例えば少量の火薬やガスを用いた後述する制御動作により、図3(b)に例示するような形状の保護バッグ33及び34が夫々膨張して展張される構成となっている。この保護バッグ33により後頭部が患者の転倒から保護され、また同様に保護バッグ34により腰部及び臀部が当該転倒から保護される。
次に、実施形態の歩行補助装置Sの構成について、より具体的に図4を用いて説明する。
実施形態の歩行補助装置Sは、図4に示すように、右足駆動系Rと、左足駆動系Lと、中継ボックス22内の上記制御用基板に備えられた制御手段の一例としてのCPU42と、同じく中継ボックス22内に備えられた方位角度検出手段、左右傾斜角度検出手段及び前後傾斜角度検出手段夫々の一例としてのジャイロセンサ43と、患者又は理学療法士等が操作可能な位置に備えられ且つCPU42に対する指令操作を行うための操作ボタン等を備える操作部41と、CPU42に接続され且つ患者又は理学療法士等が視認可能な位置に備えられた液晶ディスプレイ等からなる告知手段の一例としての表示部40と、CPU42に接続された上記エアバッグ31(32)と、を備えている。なお以下の説明では、エアバッグ31及び32を纏めてエアバッグ31と称する。また各脚の駆動系(右足駆動系R及び左足駆動系L)には、夫々、上記駆動ユニット10と、上記固定具6並びに上部脚当て4及び下部脚当て7と、膝関節角度センサ16を含むリンク機構部3と、股関節角度センサ15を含むリンク機構部8と、足裏センサ17と、が含まれている。駆動ユニット10には、駆動手段の一例としてのDCモータ50と、各リンクに接続されているギア部52と、DCモータ50からの駆動力をギア部52を介して各リンクに伝達する駆動手段の一例としてのクラッチ部51と、が含まれている。
以上の構成において、DCモータ50の回転方向及び回転速度の制御及びクラッチ部51における開放/接続の制御は、夫々CPU42により行われる。更に足裏センサ17は、図1に例示するように右足及び左足の足裏に夫々装着されており、各脚が床又は地面から離れたこと及びそれらに接地したことを夫々示す信号をCPU42に出力する。また膝関節角度センサ16は上記膝関節角度データを生成してCPU42に出力し、更に股関節角度センサ15は上記股関節角度データを生成してCPU42に出力する。一方、ジャイロセンサ43はいわゆる三次元センサであり、X軸、Y軸及びZ軸夫々の方向の加速度を検出することにより、方位角度(ヨー角度)を示す方位角度データ、左右傾斜角度(ロール角度)を示す左右傾斜角度データ及び前後傾斜角度(ピッチ角度)を示す前後傾斜角度データをCPU42に夫々出力する。実施形態のジャイロセンサ43は、上述したように患者の腰部に装着される中継ボックス22内に備えられる。このときジャイロセンサ43は、当該患者がその歩行により移動すべき方向を上記X軸とし、鉛直方向を上記Z軸とし、X軸及びZ軸に対して垂直な方向を上記Y軸とするように中継ボックス22内に備えられる。そしてジャイロセンサ43は、X軸(患者の進行すべき方向)を中央として患者から見たX−Y平面(通常は水平平面)内の角度を上記方位角度として検出する。また、Y−Z平面(通常は鉛直左右平面)内におけるZ軸からの患者の身体の傾斜角度を上記左右傾斜角度として検出する。更にX−Z平面(通常は鉛直前後平面)内におけるZ軸からの患者の身体の傾斜角度を前後傾斜角度として検出する。検出された各角度は、夫々、方位角度データ、左右傾斜角度データ及び前後傾斜角度データとしてCPU42に出力される。
次に、図1乃至図4を用いて説明した構成を備える歩行補助装置Sにおける実施形態に係る保護動作について、具体的に図5及び図6を用いて説明する。
実施形態に係る保護動作は、歩行補助装置Sの全体動作としてのメインルーチンに含まれるサブルーチンとして、主としてCPU42を中心として、例えば予め設定された一定間隔毎に実行される。より具体的には、当該サブルーチンとして、図5に示すステップS1乃至S4の動作と、ステップS10乃至S16の動作と、ステップS20乃至S26の動作と、が同時並行的に実行される。そして各動作が終了した後には、夫々元のメインルーチンの動作に移行する。
即ち、先ずステップS1の動作としてCPU42は、ジャイロセンサ43からの上記方位角度データにより示される方位角度と予め設定されている閾値角度θyとを常に比較している(ステップS1)。この閾値角度θyは、方位角度が当該閾値角度θyを越えたときに患者に対して進行すべき方向からずれて移動していること(即ちコースアウトしていることであり、「左右への方向変換」及び「Uターン」は除かれる)を警告表示すべき閾値角度として、予め設定されてCPU42内の図示しないメモリに記憶されている方位角度である。閾値角度θyの具体的な値は、例えば実験的或いは経験的に予め設定されるものであるが、例えば上記進行すべき方向(即ち、ジャイロセンサ43におけるX軸方向)から左右に30度程度とされる。なおこの閾値角度θyを、例えば患者の状態等により当該患者又は理学療法士等が操作部41を用いて手動で設定するように構成することもできる。或いは種々の設定条件等により当該閾値角度θyが自動的に設定変更されるように構成することもできる。ステップS1の判定において方位角度が閾値角度θyを越えていない場合(ステップS1;NO)、CPU42はそのまま歩行補助装置Sとしてのメインルーチンの動作に移行する。
一方、ステップS1の判定において方位角度が閾値角度θyを越えた場合(ステップS1;YES)、CPU42は表示部40を用いてコースアウトしている旨を患者及び理学療法士等に警告するように当該表示部40を制御する(ステップS2)。この警告は、例えば表示部40において視認可能に行うと共に、例えばブザー音等を用いて音による警告を並行して用いてもよい。次にCPU42は、ステップS2の警告を実行中において、上記方位角度が閾値角度θy以下となったか否かを監視する(ステップS3)。ステップS3の監視において依然として上記方位角度が閾値角度θyを越えている場合(ステップS3;NO)、CPU42は引き続きステップS2の警告動作を行うように表示部40等を制御する。他方ステップS3の監視において上記方位角度が閾値角度θy以下になった場合、即ち、患者のコースアウト状態が改善された場合(ステップS3;YES)、CPU42はステップS2の警告動作を停止し(ステップS4)、その後、歩行補助装置Sとしてのメインルーチンの動作に移行する。
次に、上記ステップS1の動作と並行してCPU42は、ジャイロセンサ43からの上記左右傾斜角度データにより示される左右傾斜角度と予め設定されている閾値角度θr1とを常に比較している(ステップS10)。この閾値角度θr1は、左右傾斜角度が当該閾値角度θr1を越えたときに患者に対して進行方向左右のふらつきによる転倒の恐れがあることを警告表示すべき閾値角度として、予め設定されてCPU42内の上記メモリに記憶されている左右傾斜角度である。閾値角度θr1の具体的な値は、例えば実験的或いは経験的に予め設定されるものであるが、例えばZ軸の方向(即ち、患者が直立した場合の鉛直方向)から左右に30度程度とされる。なおこの閾値角度θr1を、例えば患者の状態等により当該患者又は理学療法士等が操作部41を用いて手動で設定するように構成することもできる。或いは種々の設定条件等により当該閾値角度θr1が自動的に設定変更されるように構成することもできる。ステップS10の判定において左右傾斜角度が閾値角度θr1を越えていない場合(ステップS10;NO)、CPU42はそのまま歩行補助装置Sとしてのメインルーチンの動作に移行する。
一方、ステップS10の判定において左右傾斜角度が閾値角度θr1を越えた場合(ステップS10;YES)、CPU42は表示部40を用いて左右方向のふらつきによる転倒の可能性がある旨を患者及び理学療法士等に警告するように当該表示部40を制御する(ステップS11)。この警告も、表示部40において視認可能に行うと共にブザー音等を用いて行ってもよい。次にCPU42は、ステップS11の警告を実行中において、上記左右傾斜角度と予め設定されている閾値角度θr2とを比較する(ステップS12)。この閾値角度θr2は上記閾値角度θr1より大きい左右傾斜角度であり、且つ上記左右傾斜角度データにより示される左右傾斜角度が当該閾値角度θr2を越えたときに患者が転倒すると判定すべき閾値角度として、予め設定されてCPU42内の上記メモリに記憶されている左右傾斜角度である。閾値角度θr2の具体的な値は、例えば実験的或いは経験的に予め設定されるものであるが、例えばZ軸の方向から左右に45度程度とされる。なおこの閾値角度θr2も、閾値角度θr1と同様に例えば患者の状態等により当該患者又は理学療法士等が操作部41を用いて手動で設定するように構成することもできる。或いは種々の設定条件等により当該閾値角度θr2が自動的に設定変更されるように構成することもできる。ステップS12の判定において左右傾斜角度が閾値角度θr2を越えていない場合(ステップS12;NO)、次にCPU42は、上記左右傾斜角度が上記閾値角度θr1以下となったか否か(即ち患者の左右方向のふらつきが改善されたか否か)を判定する(ステップS13)。ステップS13の判定において依然として左右傾斜角度が閾値角度θr1を越えている場合(ステップS13;NO)、CPU42は引き続きステップS11の警告動作を行うように表示部40等を制御する。他方ステップS13の監視において左右傾斜角度が閾値角度θr1以下になった場合、即ち患者の左右方向のふらつきが改善された場合(ステップS13;YES)、CPU42はステップS11の警告動作を停止し(ステップS14)、その後、歩行補助装置Sとしてのメインルーチンの動作に移行する。
一方、ステップS12の判定において左右傾斜角度が閾値角度θr2を越えた場合(ステップS12;YES)、CPU42は患者が転倒するものと判定し、クラッチ部51を開放して下肢部の動きを患者の随意とし(ステップS15)、更にエアバッグ31を動作させて転倒による衝撃等からの保護を行う(ステップS16。図3(b)参照)。その後CPU42は、歩行補助装置Sとしてのメインルーチンの動作に移行する。なお、実施形態に係るエアバッグ31が膨張した後は、その場で実施形態に係る回復訓練等を一旦終了し、新たな(動作前の)エアバッグを装着した後、回復訓練等を再開する。
最後に、上記ステップS1及びS10の動作と並行してCPU42は、ジャイロセンサ43からの上記前後傾斜角度データにより示される前後傾斜角度と予め設定されている閾値角度θp1とを常に比較している(ステップS20)。この閾値角度θp1は、前後傾斜角度が当該閾値角度θp1を越えたときに患者に対して進行方向前後のふらつきによる転倒の恐れがあることを警告表示すべき閾値角度として、予め設定されてCPU42内の上記メモリに記憶されている前後傾斜角度である。閾値角度θp1の具体的な値は、例えば実験的或いは経験的に予め設定されるものであるが、例えばZ軸の方向から前後に30度程度とされる。なおこの閾値角度θp1を、例えば患者の状態等により当該患者又は理学療法士等が操作部41を用いて手動で設定するように構成することもできる。或いは種々の設定条件等により当該閾値角度θp1が自動的に設定変更されるように構成することもできる。なお、通常のいわゆる立位状態では腰を含めた股関節は垂直状態にあるが、例えば腰の曲がった高齢者の場合、前後傾斜角度の初期値は当該腰が曲がった状態に対応する値となる。よってこの場合の閾値角度θp1に対しては、当該腰の曲がり具合に対応した補正が必要となる。ステップS20の判定において前後傾斜角度が閾値角度θp1を越えていない場合(ステップS20;NO)、CPU42はそのまま歩行補助装置Sとしてのメインルーチンの動作に移行する。
一方、ステップS20の判定において前後傾斜角度が閾値角度θp1を越えた場合(ステップS20;YES)、CPU42は表示部40を用いて前後方向のふらつきによる転倒の可能性がある旨を患者及び理学療法士等に警告するように当該表示部40を制御する(ステップS21)。この警告も、表示部40において視認可能に行うと共にブザー音等を用いて行ってもよい。次にCPU42は、ステップS21の警告を実行中において、上記前後傾斜角度と予め設定されている閾値角度θp2とを比較する(ステップS22)。この閾値角度θp2は上記閾値角度θp1より大きい前後傾斜角度であり、且つ上記前後傾斜角度データにより示される前後傾斜角度が当該閾値角度θp2を越えたときに患者が転倒すると判定すべき閾値角度として、予め設定されてCPU42内の上記メモリに記憶されている前後傾斜角度である。閾値角度θp2の具体的な値は、例えば実験的或いは経験的に予め設定されるものであるが、例えばZ軸の方向から前後に45度程度とされる。なおこの閾値角度θp2も、閾値角度θp1と同様に例えば患者の状態等により当該患者又は理学療法士等が操作部41を用いて手動で設定するように構成することもできる。或いは種々の設定条件等により当該閾値角度θp2が自動的に設定変更されるように構成することもできる。ステップS22の判定において前後傾斜角度が閾値角度θp2を越えていない場合(ステップS22;NO)、次にCPU42は、上記前後傾斜角度が上記閾値角度θp1以下となったか否か(即ち患者の前後方向のふらつきが改善されたか否か)を判定する(ステップS23)。ステップS23の判定において依然として前後傾斜角度が閾値角度θp1を越えている場合(ステップS23;NO)、CPU42は引き続きステップS21の警告動作を行うように表示部40等を制御する。他方ステップS23の監視において前後傾斜角度が閾値角度θp1以下になった場合、即ち患者の前後方向のふらつきが改善された場合(ステップS23;YES)、CPU42はステップS21の警告動作を停止し(ステップS24)、その後、歩行補助装置Sとしてのメインルーチンの動作に移行する。
一方、ステップS22の判定において前後傾斜角度が閾値角度θp2を越えた場合(ステップS22;YES)、CPU42は患者が転倒するものと判定し、クラッチ部51を開放して下肢部の動きを患者の随意とし(ステップS25)、更にエアバッグ31を動作させて転倒による衝撃等からの保護に備える(ステップS26。図3(b)参照)。なお、上記ステップS15の動作とステップS25の動作との関係については、いずれか一方の動作が開始される条件(図5ステップS12;YES又はステップS22;YES)となった場合には、他方の動作が開始される条件となっていなくとも、当該いずれか一方の動作は実行される。この点は、上記ステップS16の動作とステップS26の動作との関係についても、同様である。その後CPU42は、歩行補助装置Sとしてのメインルーチンの動作に移行する。
次に、図5により説明した動作を、歩行補助装置Sとしてのメインルーチンの中における動作として、時系列に沿って図6を用いて更に説明する。なお図6において、「立脚期」とは、歩行において左右いずれか一方の脚に患者の体重がかかっている期間を示す。また「遊脚期」とは、歩行において当該いずれか一方の脚に患者の体重がかかっていない期間(換言すれば、次の立脚期に移行するためにその脚を床又は地面から離して(浮かせて)前に移動させている期間)を示す。
実施形態に係る足裏センサ17は、それが備えられている脚が遊脚期において床又は地面から浮いたときに「L」から「H」に変化し、次に脚が着地したときに「H」から「L」に変化する信号をCPU42に出力する。これにより、CPU42は、図6最上段及び上から二段目に例示するように、脚が床又は地面から浮いている期間において、浮いている脚に対応するDCモータ50を正転させてその脚を後方に移動させる。一方、実施形態に係る膝関節角度センサ16は、それが備えられている脚の膝関節が例えば70度屈曲したときに「L」から「H」に変化し、更に70度以上屈曲している期間「H」の信号をCPU42に出力し続ける。その信号は、その後に当該膝関節の屈曲が70度未満となったときに「H」から「L」に変化する。これによりCPU42は、図6上から四段目に例示するように、膝関節が70度以上屈曲している期間に対応する期間だけ、浮いている脚に対応するDCモータ50を反転させてその下腿部を前方に移動させる。以上の動作が左右の脚について繰り返されることにより、患者の回復訓練等としての歩行動作が補助される。
以上の動作がメインルーチンとして実行されている間において、実施形態に係るCPU42は、図6上から五段目に例示するようにジャイロセンサ43からの上記方位角度データにより示される方位角度が閾値角度θyを越えた場合(図5ステップS1;YES参照)、図6下から三段目に例示するように表示部40における例えば点滅表示により、コースアウトしている旨の警告を患者及び理学療法士等に対して行う(図5ステップS2参照)。そして、上記方位角度データにより示される方位角度が閾値角度θy以下になった場合(図5ステップS3;YES参照)、その警告表示を停止する。
一方、上記メインルーチンの動作が実行されている間において実施形態に係るCPU42は、図6上から六段目及び七段目に例示するように、ジャイロセンサ43からの上記左右傾斜角度データにより示される左右傾斜角度又は上記前後傾斜角度データにより示される前後傾斜角度の少なくともいずれか一方が閾値角度θr1又はθp1を越えた場合(図5ステップS10;YES又はステップS20;YES参照)、図6下から三段目に例示するように表示部40における例えば点滅表示により、左右又は前後にふらついている旨の警告を患者及び理学療法士等に対して行う(図5ステップS11又はステップS21参照)。そしてそのふらつきが改善された場合には(図5ステップS13;YES又はステップS23;YES参照)、その警告表示を停止する。更に当該CPU42は、図6上から六段目及び七段目に例示するように、上記左右傾斜角度又は上記前後傾斜角度の少なくともいずれか一方が閾値角度θr2又はθp2を越えた場合(図5ステップS12;YES又はステップS22;YES参照)、図6下から二段目及び最下段に例示するようにクラッチ部51を開放すると共にエアバッグ31を動作させる(図5ステップS15、ステップS16、ステップS25及びステップS26参照)。以上の通り、実施形態に係る歩行補助装置Sでは、ジャイロセンサ43により検出された方位角度等に基づいて、当該歩行補助装置Sによる保護動作が制御される。
以上説明したように、実施形態に係る歩行補助装置Sによる保護動作によれば、患者の進行方向に対する方位角度、左右傾斜角度及び前後傾斜角度を検出するジャイロセンサ43が患者の身体に装着されており、これにより検出された方位角度、左右傾斜角度及び前後傾斜角度に基づいて保護動作を制御するので、患者の姿勢に応じて的確に歩行補助装置Sを動作させることができる。
また、方位角度、左右傾斜角度及び前後傾斜角度が、身体に装着された一つのジャイロセンサ43により検出されるので、歩行補助装置S自体を小型軽量化して患者における装着の負荷等を軽減することができる。
更に、方位角度の絶対値が閾値角度θyより大きくなったときコースアウトした旨を患者及び理学療法士等に告知するので、自身の移動がコースアウトしていることを患者及び理学療法士等が迅速に認識することができる。
更にまた、左右傾斜角度の絶対値又は前後傾斜角度の絶対値の少なくともいずれか一方が閾値角度θr1又はθp1より大きくなったときふらついている旨を患者及び理学療法士等に告知するので、自身がふらつきながら移動していることを患者及び理学療法士等が迅速に認識することができる。
また、左右傾斜角度の絶対値又は前後傾斜角度の絶対値の少なくともいずれか一方が閾値角度θr2又はθp2より大きくなったとき、クラッチ部51を開放して下肢部の動きを自由とさせると共にエアバッグ31を動作させるので、転倒による事故から患者を有効に保護することができる。
なお、上述した実施形態では、膝疾患を有する患者の回復訓練等としての歩行を補助する歩行補助装置Sに対して本発明を適用した場合について説明したが、これ以外に、回復訓練等との一環としての駆け足等の移動を補助する移動補助装置に対して本発明を適用することもできる。
更に、図5に示すフローチャートに対応するプログラムをフレキシブルディスク又はハードディスク等の記録媒体に記録しておき、又はインターネット等のネットワークを介して取得して記憶しておき、それを汎用のマイクロコンピュータで読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータを実施形態に係るCPU42として動作させることも可能である。
以上夫々説明したように、本発明は移動補助装置の分野に利用することが可能であり、特に患者の歩行又は駆け足等の回復訓練等を補助する移動補助装置の分野に適用すれば特に顕著な効果が得られる。
3、8 リンク機構部
3a、8a 第一リンク
3b、8b 第二リンク
3c 第三リンク
4 上部脚当て
5 膝部
6 固定具
7 下部脚当て
9 股部
10、11、12 駆動ユニット
10a 筐体
10b 孔部
15 股関節角度センサ
16 膝関節角度センサ
17 足裏センサ
20 通信ユニット
21 ケーブル
22 中継ボックス
23 ベルト
25 通信ヘッド
30 保護装具
31、32 エアバッグ
33、34 保護バッグ
40 表示部
41 操作部
42 CPU
43 ジャイロセンサ
50 DCモータ
52 ギア部
51 クラッチ部
S 歩行補助装置
R 右足駆動系
L 左足駆動系

Claims (7)

  1. 被補助者の身体に装着され、当該被補助者の下肢部を用いた移動を補助する移動補助装置において、
    動力源を用いて前記移動の補助を行う補助手段と、
    前記移動の方向をX軸とし、鉛直方向をZ軸とし、前記X軸及び前記Z軸に対して垂直な方向をY軸としたとき、前記X軸を中央として前記被補助者から見たX−Y平面内の角度を方位角度として検出する方位角度検出手段であって、前記身体に装着された方位角度検出手段と、
    Y−Z平面内における前記Z軸からの前記身体の傾斜角度を左右傾斜角度として検出する左右傾斜角度検出手段であって、前記身体に装着された左右傾斜角度検出手段と、
    X−Z平面内における前記Z軸からの前記身体の傾斜角度を前後傾斜角度として検出する前後傾斜角度検出手段であって、前記身体に装着された前後傾斜角度検出手段と、
    各前記検出された方位角度、左右傾斜角度及び前後傾斜角度に基づいて、前記補助手段の動作を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする移動補助装置。
  2. 請求項1に記載の移動補助装置において、
    前記方位角度検出手段、前記左右傾斜角度検出手段及び前記前後傾斜角度検出手段は、前記身体に装着され且つ前記方位角度、前記左右傾斜角度及び前記前後傾斜角度を夫々検出する一つの三次元センサであることを特徴とする移動補助装置。
  3. 請求項1又は2に記載の移動補助装置において、
    前記補助手段は告知手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出された方位角度の絶対値が予め設定された第1角度より大きくなったとき、前記告知手段を用いて前記移動の方向からコースアウトした旨を前記被補助者に告知させるように前記補助手段を制御することを特徴とする移動補助装置。
  4. 請求項1又は2に記載の移動補助装置において、
    前記補助手段は告知手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出された左右傾斜角度の絶対値又は前記検出された前後傾斜角度の絶対値の少なくともいずれか一方が予め設定された第1角度より大きくなったとき、前記告知手段を用いて前記被補助者がふらついている旨を当該被補助者に告知させるように前記補助手段を制御することを特徴とする移動補助装置。
  5. 請求項3又は4に記載の移動補助装置において、
    前記補助手段は、前記被補助者の下肢部に装着されて当該下肢部の動きを補助する駆動手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出された左右傾斜角度の絶対値又は前記検出された前後傾斜角度の絶対値の少なくともいずれか一方が前記第1角度より大きく且つ予め設定された第2角度より大きくなったとき、前記駆動手段の動作を停止させ且つ前記下肢部の動きを自由とさせるように前記補助手段を制御することを特徴とする移動補助装置。
  6. 請求項5に記載の移動補助装置において、
    前記補助手段は、転倒の際の衝撃から前記被補助者を保護する保護手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記少なくともいずれか一方が前記第2角度より大きくなったとき、前記保護手段を動作させるように前記補助手段を制御することを特徴とする移動補助装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の移動補助装置に前記制御手段として備えられたコンピュータを、当該制御手段として機能させることを特徴とする移動補助制御用プログラム。
JP2010210602A 2010-09-21 2010-09-21 移動補助装置及び移動補助制御用プログラム Active JP5601117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010210602A JP5601117B2 (ja) 2010-09-21 2010-09-21 移動補助装置及び移動補助制御用プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010210602A JP5601117B2 (ja) 2010-09-21 2010-09-21 移動補助装置及び移動補助制御用プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012065701A true JP2012065701A (ja) 2012-04-05
JP5601117B2 JP5601117B2 (ja) 2014-10-08

Family

ID=46163716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010210602A Active JP5601117B2 (ja) 2010-09-21 2010-09-21 移動補助装置及び移動補助制御用プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5601117B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106236519A (zh) * 2016-09-18 2016-12-21 南开大学 一种面向步态和平衡康复训练的单绳悬吊主动减重系统
JP2018088084A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 トヨタ自動車株式会社 転倒報知システム
JP2019084335A (ja) * 2017-11-09 2019-06-06 フリー バイオニクス タイワン インコーポレイテッドFree Bionics Taiwan Inc. 外骨格型ロボット及びその制御方法
CN112043555A (zh) * 2019-06-07 2020-12-08 丰田自动车株式会社 步行训练系统、显示方法以及计算机可读介质
CN113712536A (zh) * 2020-05-26 2021-11-30 李昀儒 基于步态分析的不平衡预警方法及穿戴装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007260389A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Shinshu Univ 転倒推知装置および転倒用プロテクタ
JP2009112447A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Tokai Rika Co Ltd 筋力補助装置
JP2010022439A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Kyokko Denki Kk 動作検出多関節構造体
JP4426432B2 (ja) * 2004-12-17 2010-03-03 本田技研工業株式会社 脚体運動補助装具の補助モーメント制御方法
JP4499508B2 (ja) * 2004-08-27 2010-07-07 本田技研工業株式会社 歩行補助装置の制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4499508B2 (ja) * 2004-08-27 2010-07-07 本田技研工業株式会社 歩行補助装置の制御装置
JP4426432B2 (ja) * 2004-12-17 2010-03-03 本田技研工業株式会社 脚体運動補助装具の補助モーメント制御方法
JP2007260389A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Shinshu Univ 転倒推知装置および転倒用プロテクタ
JP2009112447A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Tokai Rika Co Ltd 筋力補助装置
JP2010022439A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Kyokko Denki Kk 動作検出多関節構造体

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106236519A (zh) * 2016-09-18 2016-12-21 南开大学 一种面向步态和平衡康复训练的单绳悬吊主动减重系统
JP2018088084A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 トヨタ自動車株式会社 転倒報知システム
JP2019084335A (ja) * 2017-11-09 2019-06-06 フリー バイオニクス タイワン インコーポレイテッドFree Bionics Taiwan Inc. 外骨格型ロボット及びその制御方法
US10624809B2 (en) 2017-11-09 2020-04-21 Free Bionics Taiwan Inc. Exoskeleton robot and controlling method for exoskeleton robot
CN112043555A (zh) * 2019-06-07 2020-12-08 丰田自动车株式会社 步行训练系统、显示方法以及计算机可读介质
CN112043555B (zh) * 2019-06-07 2022-10-18 丰田自动车株式会社 步行训练系统、显示方法以及计算机可读介质
CN113712536A (zh) * 2020-05-26 2021-11-30 李昀儒 基于步态分析的不平衡预警方法及穿戴装置
CN113712536B (zh) * 2020-05-26 2023-12-26 李昀儒 基于步态分析的不平衡预警方法及穿戴装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5601117B2 (ja) 2014-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11833067B2 (en) Motion assistance apparatus and method of controlling the same
EP3040064B1 (en) Joint movement assistance device
CA2710677C (en) Mobility aid
US20200368094A1 (en) Power assist suit
JP5601117B2 (ja) 移動補助装置及び移動補助制御用プログラム
US9126065B2 (en) Airbag device for the body
JP5460112B2 (ja) ロボット及びその安全制御方法
JP2018061663A (ja) パワーアシストロボット装置
KR101342009B1 (ko) 능동형 보행보조 및 기립보조기, 및 능동 보행보조 및 기립보조방법
JP6253049B2 (ja) 歩行補助装置
JP5849657B2 (ja) 測定装置、動作補助ロボット、測定方法、および、測定装置用プログラム
JP2007130234A (ja) 人体動作補助装置
JP2011115323A (ja) 歩行介助ロボット
KR20150097237A (ko) 보행 보조장치 및 보행 보조장치의 제어 방법
KR20150070720A (ko) 보행 보조 장치 및 그 제어 방법
JP2007260389A (ja) 転倒推知装置および転倒用プロテクタ
JP6248818B2 (ja) 歩行訓練装置
JP4767780B2 (ja) 人体用エアバッグ装置
JP5741375B2 (ja) 歩行補助装置及びその制御方法
JP6094209B2 (ja) 動作補助装置及び動作補助制御用プログラム
JP5234934B2 (ja) 人体装着型多関節構造体
JP7020122B2 (ja) 歩行訓練システム
JP2013111378A (ja) 動作補助装置及び動作補助制御用プログラム
JP5882696B2 (ja) 動作補助装置及び動作補助制御用プログラム
JP2007111084A (ja) 車椅子用エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140430

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140722

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5601117

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150