JP2008079809A - 脚体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】一部のリンク部材の伸縮度合いが制御不能でも歩行動作を継続できること。
【解決手段】脚部を、支持部材に対して各始端部が回動自在に接続され、伸縮自在の複数のリンク部材からなるリンク部材群と、リンク部材群の各終端部が回動自在に接続された固定部で構成した。駆動部を、支持部材に対する固定部の位置を規定し、各々のリンク部材の伸縮度合いを制御可能とし、複数のリンク部材からなるリンク部材群を、支持部材に対する固定部の位置を規定するために必要な数のリンク部材からなる第1のリンク部材群と、予備的な第2のリンク部材群から構成した。第1のリンク部材群に含まれるリンク部材の伸縮度合いが制御不能となり支持部材に対する固定部の位置を規定できない際に、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材に代えて第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の伸縮度合いを制御した。
【選択図】図1

Description

本発明は、人間等の脚部を模擬して作成された、駆動部を有する脚体構造に関するものである。
近年、ロボットの研究が進むにつれて、人間の形状を模したヒューマノイド型のロボットや、人間の脚部の形状を模擬して作成された脚体を有する脚式歩行型の移動体が開発されつつある。このようなロボットや移動体は、歩行する床面に脚部の裏面を予め定められた手順、もしくはリアルタイムに算出した手順で配置するように脚部を駆動することにより、安定した移動を行うことができる。
このような歩行による移動を行う脚体構造として、関節部に設けられたベルトとプーリにより、モータの回転駆動力を脚部に伝えたり、モータによってワイヤーの張力を変化させるものや、伸縮する複数のシリンダ等のリンク部材を用いて脚部を駆動する脚体構造が知られている。このような脚体構造の場合、脚部の位置を定めるためには、脚部の自由度を定めるために必要な最低限の数のリンク部材が必要であり、これらのリンク部材の伸縮度合いによって脚部の位置が規定され、駆動する脚部の位置を定めることができる。このような脚体構造は、例えば人間の歩行を補助するための歩行補助器具として用いられる。(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3)
特開平7−163607号公報 特開2004−105261号公報 特開2004−344304号公報
ところで、このような脚体構造の場合、脚部を駆動するための伸縮するリンク部材の一部が破損等により伸縮度合いが制御不能となると、駆動する脚部の位置を自由に定めることができなくなり、脚部を駆動して歩行動作を行わせることができなくなる。そのため、例えば前述のような歩行補助器具に組み込まれた脚体構造の場合、歩行補助器具を装着した装着者が、歩行動作を継続することができなくなるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、リンク部材の伸縮により駆動される脚体構造であって、一部のリンク部材の伸縮度合いが制御不能となった場合でも、歩行動作を継続することができる脚体構造を提供することを目的とする。
本発明にかかる脚体構造は、歩行動作を行うための脚部と、該脚部を支持する支持部材と、前記脚部に歩行動作をおこなわせるように駆動する駆動部と、を備えており、前記脚部が、支持部材に対して各始端部が回動自在に接続され、該支持部材への接続位置から伸縮自在に構成された複数のリンク部材からなるリンク部材群と、該リンク部材群の各終端部が回動自在に接続された固定部と、を有し、前記駆動部が、前記支持部材に対する固定部の位置を規定し、脚部に歩行動作を行わせるために各々のリンク部材の伸縮度合いを制御可能であり、前記複数のリンク部材からなるリンク部材群が、前記支持部材に対する固定部の位置を、各リンク部材を伸縮させることで自由に規定するために最低限必要な数のリンク部材からなる第1のリンク部材群と、第1のリンク部材に含まれるリンク部材の伸縮度合いが制御不能となった場合に備えて予備的に設けられた第2のリンク部材群とから構成されているとともに、前記第2のリンク部材群に含まれるリンク部材は、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材により規定される、支持部材に対する固定部の位置を満たすように伸縮度合いが決定されるものであり、前記第1のリンク部材群に含まれる一部または全てのリンク部材の伸縮度合いが制御不能となり、支持部材に対する固定部の位置を規定できない際には、前記第1のリンク部材群に含まれる一部または全てのリンク部材に代えて、前記第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の伸縮度合いを制御することにより歩行動作を行うことを特徴とする。
このように構成された脚体構造によると、駆動部により通常駆動されるリンク部材群に含まれる一部のリンク部材の伸縮が制御不能になった場合であっても、第2のリンク部材群の中から適切なリンク部材群を選択し、駆動する脚部の位置を規定することができる。そのため、一部のリンク部材の伸縮制御不能になった場合であっても、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材によって脚部の位置を規定し、脚部の駆動を継続することが可能になる。その結果、一部のリンク部材の伸縮度合いが制御不能となった場合でも、歩行動作を継続することができる
また、このような脚体構造に含まれる複数のリンク部材が、支持部材および固定部に対して各々略平行となるように接続されるとともに、前記支持部材および固定部が、各々人間の腰部および膝関節部に装着可能に構成されていてもよい。このように構成された脚体構造は、人間に装着されて使用され、装着した人間の歩行動作を補助する歩行補助器具として用いることができ、一部のリンク部材が破損した場合であっても、歩行動作を継続して行うことが可能になる。
また、本発明は、前述のように、歩行動作を行うための脚部と、該脚部を支持する支持部材と、前記脚部に歩行動作をおこなわせるように駆動する駆動部と、を備えた脚体構造であって、前記脚部が、支持部材に対して各始端部が回動自在に接続され、該支持部材への接続位置から伸縮自在に構成された複数のリンク部材からなるリンク部材群と、該リンク部材群の各終端部が回動自在に接続された第1の固定部と、前記第1の固定部に対して各始端部が回動自在に接続され、腰部への接続位置から伸縮自在に構成された複数のリンク部材からなるリンク部材群と、該リンク部材群の各終端部が回動自在に接続された第2の固定部とを有しており、前記駆動部が、前記支持部材に対する第1の固定部の位置、および第1の固定部に対する第2の固定部の位置を各々規定し、脚部に歩行動作を行わせるために各々のリンク部材の伸縮度合いを制御可能であり、前記複数のリンク部材からなるリンク部材群が、前記支持部材に対する第1の固定部の位置および、前記第1の固定部に対する第2の固定部の位置を、各リンク部材が伸縮することで自由に規定するために最低限必要な数のリンク部材からなる第1のリンク部材群と、第1のリンク部材に含まれるリンク部材の伸縮度合いが制御不能となった場合に備えて予備的に設けられた第2のリンク部材群とから構成されているとともに、前記第2のリンク部材群に含まれるリンク部材は、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材により支持部材に対する固定部の位置が規定されている際には、自由な伸縮度合いを取り得るように構成され、前記第1のリンク部材群に含まれる一部または全てのリンク部材の伸縮度合いが制御不能となり、支持部材に対する固定部の位置を規定できない際には、前記第1のリンク部材群に含まれる一部または全てのリンク部材に代えて、前記第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の伸縮度合いを制御することを特徴とする脚体構造をも提供する。
このような脚体構造は、第1の固定部の部分で折れ曲がるように駆動し、人間の脚体と同様の動きで歩行動作を行うことができるものであり、このような脚体構造においても、一部のリンク部材の伸縮制御不能になった場合に、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材によって脚部の位置を規定し、脚部の駆動を継続することが可能になる。
さらに、このように構成された脚体構造が、前記複数のリンク部材が、支持部材および第1の固定部に対して、および前記第1の固定部および第2の固定部に対して各々略垂直となるように接続され、前記支持部材、第1の固定部および第2の固定部が、各々人間の腰部、膝関節部、足首部に装着可能に構成されることで、人間の脚体の歩行動作に必要な動きを補助するような歩行補助器具として用いることも可能となる。
以上、説明したように、本発明に係る脚体構造によると、脚部を駆動するための伸縮するリンク部材の一部が破損等により伸縮度合いが制御不能となった場合でも、歩行動作を継続することができる。
発明の実施の形態1.
以下に、図1から図6を参照しつつ本発明に係る第1の実施の形態について説明する。本実施形態は、本発明に係る脚体構造を、人間の歩行を補助するための歩行補助器具として用いた例を示すものである。なお、図1においては、このような歩行補助器具を装着した人間を左側方から見た様子を表すものとする。
図1に示すように、脚体構造としての歩行補助器具10は、この歩行補助器具10を装着する装着者1の全体を概略的に示すものであり、装着者1の腰部2の下端付近に装着される支持部材11と、同じく装着者1の膝関節部3に装着される固定部12と、を有している。そして、図2に示すように、支持部材11と固定部12とは14本のリンク部材13,13,13,...からなるリンク部材群130を介して連結されており、このリンク部材13は、支持部材11、固定部12に対して各々回動自在に接続されている。各リンク部材13は、その長さが伸縮自在に構成されているとともに、装着者1の腰部上部付近には、リンク部材群130に含まれる各々のリンク部材13の伸縮度合いを制御するための制御部14と、リンク部材13を駆動するための電源15とが取り付けられる。本実施形態では、前記複数のリンク部材と固定部とで装着者の歩行動作を補助するための脚部を構成している。以下、各構成について詳細に説明する。
支持部材11は、図1に示すように、装着者1の腰部の下端、すなわち大腿部上部の脚部付け根付近において、身体の外側から内側に向けて装着されるものである。そして、図3に示すように、装着者1の左右の脚部に対応する左右一対の平面視略半円弧形状の右支持部材11a、左支持部材11bを備えている。これらの右支持部材11a、左支持部材11bは、各々円弧の開口部を内側前方に向けた状態で一体的に形成されており、この右支持部材11a、左支持部材11bには、各々7個ずつの球面軸受け部111a、112a、113a、114a、115a、116a、117a、111b、112b、113b、114b、115b、116b、117bが設けられている。
固定部12は、図4に示すように、装着者1の膝関節部の近傍に装着されるものであり、同じく左右の脚部に対応する左右一対の略半円弧形状の右固定部12a、左固定部12bを備えている。これらの右固定部12aおよび左固定部12bは、各々別体に設けられる。そして、これらの右固定部12a、左固定部12bにおいても、後述するリンク部材13を回動自在となるように接続するための球面軸受け部121a、122a、123a、124a、125a、126a、127a、121b、122b、123b、124b、125b、126b、127bが設けられている。
さらに、前述の支持部材11および固定部12は、装着者1と接触する部分において、歩行動作に伴う脚部の筋肉の緊張度合いや、筋肉を流れる電流量を検出するセンサSが設けられている。このセンサSからの信号により、後述するリンク部材13の伸縮度合いが決定される。このような伸縮度合いの制御の詳細については後述する。
リンク部材群130は、後述するように、支持部材11に対する固定部12の位置を規定するために最低限必要な数のリンク部材からなる第1のリンク部材群130Aと、第1のリンク部材130Aに含まれる、各々のリンク部材の伸縮度合いが制御不能となった場合に備えて予備的に設けられた第2のリンク部材群130Bとから構成される。本実施形態の場合、第1のリンク部材群130Aは左右6本ずつの計12本のリンク部材から構成され、第2のリンク部材群130Bは左右1本ずつの計2本のリンク部材から構成される。なお、第2のリンク部材群130Bに含まれるリンク部材は、左右方向のうち、接続されている側の同じ側に接続された、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材が伸縮度合い制御不能になった場合に駆動制御される。
さらに、第1のリンク部材群130Aに含まれる左右3本ずつのリンク部材は、支持部材11の球面軸受け部111a、112a、113a、114a、115a、116a、111b、112b、113b、114b、115b、116bに対して一端が回動自在に接続され、さらに、その他端が固定部12の球面軸受け部121a、122a、123a、124a、125a、126a、121b、122b、123b、124b、125b、126bに対して回動自在に接続されている。そして、第2のリンク部材群13Bに含まれる左右1本ずつのリンク部材は、支持部材11の球面軸受け部117a、117bと、固定部12の球面軸受け部127a、127bとに各々回動自在に接続される。
なお、この第1のリンク部材群130Aに含まれるリンク部材と、第2のリンク部材群130Bに含まれるリンク部材とは、前述のように支持部材11の球面軸受け部、固定部12の球面軸受け部に接続されることで、各々略平行に構成される。
また、図5に示すように、各々のリンク部材13は、所定の長さを有するシリンダ131と、シリンダ131の一端からその内部に螺装されるボールネジ132と、該ボールネジ132を回転駆動するためのモータ133とを備えている。そして、シリンダ131の他端側131aと、シリンダ131に挿入されるボールネジ132の自由端とは各々略球面状に形成されており、前述の支持部材11および固定部12に設けられた球面軸受け部に接続される。そして、シリンダ131の他端と支持部材、ボールネジの自由端と固定部とは回動自在に接続され、モータ133がボールネジ132を回転駆動することで、シリンダ131とボールネジ132との相対位置が変化し、その結果、リンク部材13が伸縮する。このように、リンク部材13の長さが変化し、球面軸受け部においてリンク部材が回動することによって、支持部材11と固定部12との相対位置を変更することができる。
このように、支持部材11に対する右固定部12a、左固定部12bは、それぞれ相対的な位置を規定するための、各々6本のリンク部材と、予備的なリンク部材1本とによって接続されている。そして、前述の6本のリンク部材によって、支持部材11に対する各固定部(右固定部12a、左固定部12b)は、6自由度の動作(姿勢)を取り得ることができる。ここで、6自由度とは、物体の動きを表現するためのパラメータであり、前後、左右、上下、ロール、ピッチ、よーの6種類の方向についての動きを意味する。なお、ロール方向とは左右方向への傾き度合い、ピッチ方向は前後方向への傾き度合い、ヨー方向は左右方向へのひねり度合いを意味している。
さらに、各リンク部材13の所定箇所には、モータ133からの駆動力により、シリンダ131とボールネジ132との伸縮度合いが正確に制御されているか否かを判定するための図示しない判定部が設けられている。この判定部は、例えばモータ133からの信号を受けた際にボールネジ132が駆動したか否かを検出するためのセンサスイッチなどで構成され、モータ133が動作しているにも関わらずボールネジが駆動していない場合を検出し、シリンダとボールネジとの伸縮度合いが正確に制御されているか否かを判定することができる。
制御部14は、センサSからの信号を受けて、各リンク部材13の伸縮度合いを変更し、支持部材11と固定部12との相対位置を特定するものである。詳細には、センサSからの信号により、装着者1の歩行動作を行おうとする脚の動きを予測し、その動きを行う筋力を補助するようにリンク部材13を伸縮させるべく、リンク部材13に備えられたモータ133を駆動するための駆動信号を送信する。前述の駆動信号により、伸縮させるリンク部材を特定し、さらに、そのリンク部材を伸縮させる量が特定される。これによって、装着者1が歩行動作を行うために必要な脚部の姿勢を連続してとりうるように、リンク部材13の長さが変化し、支持部材11と固定部12との相対位置が変更され、歩行動作を行うために必要な装着者1の脚部の駆動力が補助される。制御部14の内部に設けられた、図示しない記憶領域内には、このような歩行動作を補助するために必要な脚部の姿勢をとりうるような支持部材11と固定部12との相対位置を定めるための、リンク部材13の伸縮度合いを定めるプログラムが記憶されている。
さらに、制御部14に記憶されたプログラムは、各リンク部材が接続される支持部材11および固定部12の球面軸受け部の位置を記憶すると共に、リンク部材130に含まれる第1のリンク部材群130Aと、第2のリンク部材群130Bとを独立して制御する。すなわち、通常の動作においては第1のリンク部材群130Aに含まれるリンク部材のみを駆動し、第2のリンク部材群130Bに含まれるリンク部材は駆動しない。すなわち、第2のリンク部材群130Bに含まれるリンク部材は、通常は第1のリンク部材群130Aに含まれるリンク部材130によって規定される支持部材11と固定部12との相対位置に追従するように自由に伸縮する。そして、第1のリンク部材群130Aに含まれるリンク部材の伸縮度合いが不能となったときに、第2のリンク部材群130Bに含まれるリンク部材が、その伸縮度合いを制御される。この制御についての詳細は後述する。
電源15は、各リンク部材13に備えられたモータ133に対して、配線Lを介して電力を供給する、着脱自在のバッテリーであり、未使用時には歩行補助器具10から取り外して充電を行うことができる。
このように構成された歩行補助器具10を用いて、装着者1の歩行動作を補助するまでのステップを、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、歩行補助器具10を装着した後、電源15により歩行補助器具10全体に電流を供給する(STEP101)。そして、支持部材11および固定部12に設けられたセンサSは、各々装着者1の脚部における装着箇所の筋肉の緊張度合いまたは筋肉に流れる電流量(筋電位)を検出する(STEP102)。制御部14は、センサSからの信号を受けて、第1リンク部材群中のうち、伸縮度合いを変更するリンク部材を特定し(STEP103)、特定したリンク部材の伸縮度合いを決定する(STEP104)。
伸縮度合いを変更するように特定されたリンク部材の内部に設けられたモータ133は、決定された伸縮度合いに応じてモータの駆動量を定め、リンク部材13の伸縮度合いを変更する(STEP105)。このとき、各リンク部材13の所定箇所に設けられた判定部により、モータ133からの駆動力により、シリンダ131とボールネジ132との伸縮度合いが正確に制御されているか否かを判定する(STEP106)。シリンダ131とボールネジ132との伸縮度合い、すなわちリンク部材13の伸縮度合いが正確に制御されている場合は、STEP102に戻って再び装着者1の脚部における筋肉の緊張度合い等から、伸縮度合いを変更するリンク部材、およびそのリンク部材の伸縮度合いを決定する。これによって、装着者が歩行動作に必要とする力を補助するように、リンク部材が動作する。逆に、リンク部材13の伸縮度合いが正確に制御されている場合は、伸縮度合いを変更すべきリンク部材13が不具合により伸縮制御不能であると判定し、伸縮制御不能なリンク部材についての伸縮度合いの制御を停止し、伸縮自由な状態とする(STEP107)。その上で、それまで自由に伸縮可能となっていた、第2リンク部材群に含まれるリンク部材の伸縮度合いの制御を開始する(STEP108)。このとき、不具合により伸縮度合いの制御を停止されたリンク部材の位置と、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の接続されている位置とを比較し、このリンク部材を伸縮させることで、新たに支持部材と固定部との相対位置を特定し、新たな6自由度を確保する。
そして、歩行動作を一時的に継続し、歩行動作を停止できる状態になった後に電源15からの電力供給を停止することで(STEP109)、歩行補助器具10の動作を停止する。
上述したように、本発明の実施形態の一例である、装着者が歩行動作に必要な力を補助するように動作する歩行補助器具によると、一部のリンク部材が故障し、歩行補助器具の動作に必要な自由度が規定できなくなっても、通常は使用しないリンク部材を代わりに駆動させることで、必要な自由度を規定することができる。したがって、そのような場合においても装着者は歩行動作に必要な力の補助を受けた状態で、歩行動作を継続することができる。また、伸縮制御不能になった第1リンク部材群に含まれるリンク部材を、新しいリンク部材に交換するなどの処置を施すことで、歩行補助器具を再度使用することができる。
なお、上述の実施形態においては、装着者の腰部付近から大腿部にかけて装着され、装着者の歩行動作について、膝関節部分を動かすような動きを補助するものについて説明されているが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、例えば膝関節部上部付近から下腿部にかけて装着され、膝関節部から下の下腿部の動きを補助するようなものであってもよい。
また、上述の実施形態においては、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材は、左右各1本ずつであったが、この本数は、必要に応じて増やすことは可能である。その場合、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材が駆動制御不能となった場合に、代わりに用いられる第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の駆動する順序を予め決めておく必要がある。すなわち、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材が複数であった場合、そのリンク部材に各々優先順位を付して、駆動制御する順序を定めておくことで、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材が故障した場合でも、より長く歩行動作を継続することができる。
なお、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材は、通常は自由に伸縮度合いを取り得るものであってもよいし、支持部材に対して規定された固定部の位置に追従するように駆動するものであってもよい。
発明の実施の形態2.
次に、本発明に係る第2の実施の形態について説明する。本実施形態は、本発明に係る脚体構造を、人間の歩行を補助するための歩行補助器具として用いた他の例を示すものである。なお、本実施形態においては、前述の第1の実施形態において説明した構成と同一または同等の構成については、同一の符号および/または名称を付して、その説明を省略するものとする。
本実施形態に係る脚体構造としての歩行補助器具10'は、図7に示すように、腰部下端部付近に装着され、大腿部および下腿部の動作を補助するように構成されたものである。詳細には、図示しない装着者の腰部の下端付近に装着される支持部材21と、同じく装着者の膝関節部に装着される第1の固定部22と、装着者の足首部に装着される第2の固定部23と、を有している。そして、この支持部材21と第1の固定部22、および第1の固定部22と第2の固定部23とは、各々8本のリンク部材13,13,13,...からなるリンク部材群130を介して連結されている。このリンク部材13は、支持部材11と第1の固定部22、および第2の固定部23に対して各々回動自在に接続されている。各リンク部材13は、その長さが伸縮自在に構成されているとともに、装着者の腰部上部付近には、リンク部材群130に含まれる各々のリンク部材13の伸縮度合いを制御するための制御部(図示せず)と、リンク部材13を駆動するための電源(図示せず)とが取り付けられる。
支持部材21は、図8に示すように、歩行補助器具10'を固定する左右の脚部に対応する左右一対の平面視略半円弧形状の右支持部材21a、左支持部材21bから構成されている。これらの右支持部材21a、左支持部材21bは、各々円弧の開口部を内側前方に向けた状態で一体的に形成されているとともに、各支持部材21a、21bの下方面には、各々4個ずつの球面軸受け部211a、212a、213a、214a,211b、212b、213b、214bが設けられている。
第1の固定部22は、図9に示すように、装着者1の膝関節部の近傍に装着されるものであり、同じく左右の脚部に対応する左右一対の略半円弧形状の右固定部22a、左固定部22bを備えている。これらの右固定部22aおよび左固定部22bは、各々別体に設けられる。そして、これらの右固定部22a、左固定部22bにおいても、支持部材21から接続されるリンク部材13を回動自在となるように接続するための球面軸受け部221a、222a、223a、224a,221b、222b、223b、224bが、その上方面において設けられている。さらに、各固定部22a,22bの下方面においては、同じく球面軸受け部221c、222c、223c、224c、221d、222d、223d、224dが設けられており、後述する第2の固定部23と、第1の固定部22とを接続するリンク部材13を接続する。
第2の固定部23は、図10に示すように、装着者の足首関節部の上部付近に装着されるものであり、同じく左右の脚部に対応する左右一対の略半円弧形状の右固定部23a、左固定部23bを備えている。これらの右固定部23aおよび左固定部23bは、各々別体に設けられるとともに、装着者の足先を下方から支持する底部を各々有している。そして、これらの右固定部23a、左固定部23bにおいても、第1の固定部22から接続されるリンク部材13を回動自在となるように接続するための球面軸受け部231a、232a、233a、234a,231b、232b、233b、234bが、その上方面に設けられている。
さらに、前述の支持部材21および第1の固定部22、第2の固定部23は、装着者1と接触する部分において、歩行動作に伴う脚部の筋肉の緊張度合いや、筋肉を流れる電流量を検出するセンサSを備えている。このセンサSからの信号により、後述するリンク部材13の伸縮度合いが決定される。
また、前述のリンク部材群130は、支持部材21に対する第1の固定部22の位置、および第1の固定部22に対する第2の固定部23を規定するために最低限必要な数である、リンク部材130からなる第1のリンク部材群と、第1のリンク部材群を構成するリンク部材のうち、一つのリンク部材の伸縮度合いが制御不能となった場合に備えて予備的に設けられる第2のリンク部材群とから構成される。本実施形態の場合、支持部材21に対する第1の固定部22については、第1のリンク部材群は左右3本ずつの計6本のリンク部材13が、第2のリンク部材群は左右1本ずつの計2本のリンク部材13が設けられている。また、第1の固定部22に対する第2の固定部23についても、第1のリンク部材群は左右3本ずつの計6本のリンク部材13が、第2のリンク部材群は左右1本ずつの計2本のリンク部材13が設けられている。これによって、支持部材21に対する第2の固定部23の位置を規定する自由度として、左右それぞれ6自由度が確保される。なお、第2のリンク部材群を構成する各リンク部材は、前述説明した内容と同様に、接続されている側と同じ側に接続された、第1のリンク部材群を構成するリンク部材が伸縮度合い制御不能となった場合に駆動制御される。
さらに、支持部材21と第1の固定部22とを接続する第1のリンク部材群を構成する左右3本ずつのリンク部材は、支持部材21の球面軸受け部211a、212a、213a、211b、212b、213bに対して一端が回動自在に接続され、さらに、その他端が第1の固定部22の球面軸受け部221a、222a、223a、221b、222b、223bに対して回動自在に接続されている。そして、第2のリンク部材群を構成する左右1本ずつのリンク部材は、支持部材21の球面受け部214a、214bと、第1の固定部22の球面受け部224a、224bとに各々回動自在に接続されている。
なお、この第1のリンク部材群に含まれるリンク部材と、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材とは、前述のように支持部材21の球面軸受け部、固定部22の球面軸受け部に接続されることで、各々略平行に構成される。そして、各々のリンク部材13長さが変化し、球面軸受け部においてリンク部材が回動することによって、支持部材21と第1の固定部22との相対位置、および第1の固定部22と第2の固定部23との相対位置を変更することができる。
また、制御部14は、センサSからの信号を受けて、各リンク部材13の伸縮度合いを変更し、支持部材21と第1の固定部22との相対位置、および第1の固定部22と第2の固定部23との相対位置を特定する。すなわち、前述の実施形態と同様に、センサSからの信号により、装着者1の歩行動作を行おうとする脚部の動きを予測し、その動きを行うための筋力を補助するようにリンク部材13を伸縮させるべく、リンク部材13に備えられたモータ133を駆動させる。これによって、装着者1が歩行動作を行うために必要な脚部の姿勢を連続してとりうるように、リンク部材13の長さが変化し、支持部材21と第1の固定部22との相対位置、および第1の固定部22と第2の固定部23との相対位置とが変更され、歩行動作を行うために必要な装着者1の脚部(上腿部および下腿部)の動作に必要な力を補助することができる。すなわち、このように構成された歩行補助器具は、装着者1の膝関節部部に装着された第1の固定部22で、装着者1の脚部の動きに併せて折れ曲がるように駆動し、装着者1の歩行動作を補助することができる。
さらに、前述の実施形態と同様に、支持部材21と第1の固定部22、第1の固定部と第2の固定部23とを接続するリンク部材のうち、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材と、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材とは、制御部14によって独立して制御される。そして、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材の伸縮度合いが不能となったときに、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材が、その伸縮度合いを制御される。その際にリンク部材の駆動を切り換える手順は、前述の実施形態と同様に行われる。
なお、本実施形態においても、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の本数は、必要に応じて増やすことが可能である。その場合、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材に各々優先順位を付して、駆動制御する順序を定めておく必要がある。
このように、本実施形態に係る歩行補助器具によると、歩行時における装着者の大腿部および下腿部の動作がリンク部材の伸縮動作によって補助され、一部のリンク部材が故障し、歩行補助器具の動作に必要な自由度が規定できなくなっても、通常は使用しないリンク部材を代わりに駆動させることで、歩行動作を継続することができる。
発明の実施の形態3.
次に、本発明に係る第3の実施の形態について説明する。本実施形態は、本発明に係る脚体構造を、歩行型の移動体であるロボットの脚体に適用した例を示すものである。なお、本実施形態においては、前述の第1の実施形態および第2の実施形態において説明した構成と同一または同等の構成については、同一の符号および/または名称を付して、その説明を省略する場合がある。
本実施形態に係る脚体構造としての脚体100は、2足歩行型のロボットの脚体として用いられるものであり、例えばロボット内部に備えられた電源により動力が供給されるとともに、予め記憶された歩行用プログラム等に基づいて駆動動作を行うことで、ロボットの歩行動作を可能とするものである。この図示しないロボットの内部構成については、特に限定されるものではないため、本実施形態の説明においては詳細を省略して記載するものとし、ロボットに適用される脚部について、以下、図11を用いて詳細に説明するものとする。
ロボットに適用される脚体100は、支持部材30と、この支持部材30に支えられた脚部としての右脚31および左脚32と、を備えている。支持部材30は、図示しないロボットの胴体部分の下部、すなわち腰部に相当するものであり、その左右に各々7個ずつの球面軸受け部301a、302a、303a、304a,305a、306a、307a、301b、302b、303b、304b、305b、306b、307bが設けられている。
右脚31および左脚32は、前記支持部材30の各球面受け部に回動自在に一端が接続された、左右各々7本ずつのリンク部材13からなるリンク部材群130と、これらのリンク部材の他端が各々接続された右固定部33および左固定部34とを備えている。この右固定部33および左固定部34は、それぞれ7個ずつの球面軸受け部311a、312a、313a、314a,315a、316a、317a、311b、312b、313b、314b、315b、316b、317bを備えており、各リンク部材は、左右各々6本のリンク部材と、予備的なリンク部材1本とによって接続されている。そして、この6本のリンク部材が第1のリンク部材群を構成し、前記予備的なリンク部材が第2リンク部材群を構成する。なお、支持部材30に対する各固定部は、通常は第1のリンク部材群を構成する各々6本のリンク部材によって6自由度の動作(姿勢)を取り得ることができる。
前記リンク部材は、図示しないロボット内部の制御手段によってその伸縮度合いを制御され、歩行動作に必要な各リンク部材13の伸縮度合いを変更し、脚部100(右脚31、左脚32)を駆動する。この歩行動作は、予め定められた歩容データに基づいて、もしくは歩行する環境をセンシングして得られた情報に基づいて自律的に定められる。
さらに、本実施形態においても、前述の実施形態と同様に、支持部材30と右固定部33、左固定部34とを接続するリンク部材のうち、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材と、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材とが独立して制御される。すなわち、第2リンク部材群に含まれるリンク部材は通常は自由に伸縮し得る状態であり、他の各6本ずつのリンク部材で支持部材に対する各固定部の位置および姿勢が定められている。
そして、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材の伸縮度合いが不能となったときに、その伸縮度合いが不能になったリンク部材を伸縮フリーな状態とし、その代わりに第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の伸縮度合いを制御することで、歩行動作を継続させる。その際にリンク部材の駆動を切り換える手順は、前述の実施形態と同様に行われる。
このように、本実施形態に係る脚部を歩行型ロボットに適用した場合、ロボットの脚部を駆動する一部のリンク部材が故障し、歩行動作に必要な自由度が規定できなくなっても、通常は使用しないリンク部材を代わりに駆動させることで、歩行動作を継続することができる。
なお、本実施形態においても、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の数は左右1本ずつとなっているが、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の本数を、必要に応じて増やすことが可能である。その場合、第2のリンク部材群に含まれるリンク部材に各々優先順位を付して、駆動制御する順序を定めておく必要がある。
また、本実施形態は、2足歩行型のロボットの脚部に、本発明に係る脚体構造を適用した例を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、4足歩行、6足歩行などのロボット脚部に、必要に応じて適用してもよい。
さらに、本実施形態は、2足歩行ロボットとして、人間でいう膝関節を有しない脚部を備えたものを開示しているが、人間と同様の上腿と下腿とを備えるような脚部を備えるものであってもよい。この場合、人間とは異なる構造として、上腿と下腿とが前方側に向かって開いた状態(上腿の延長線よりも前方側に、下腿が膝関節回りに回転した状態)、いわゆる「鳥足状態」をとるように構成されていてもよい。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、適用される状況に応じて種々の形態を取り得るものである。
本発明の第1の実施形態である、本発明に係る脚体構造を用いた歩行補助器具が、装着者に装着された様子を概略的に示す概略図である。 図1に示す歩行補助器具の全体を概略的に示す斜視図である。 図1に示す歩行補助器具に備えられる支持部材を構成する、右支持部材および左支持部材を全体的に示す平面図である。 図1に示す歩行補助器具に備えられる固定部を構成する、右固定部および左固定部を全体的に示す平面図である。 図1に示す歩行補助器具に備えられるリンク部材を全体的に示す側面図である。 図1に示す歩行補助器具を用いて、装着者の歩行動作を補助するためのステップを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態である、本発明に係る脚体構造を用いた歩行補助器具の全体を概略的に示す斜視図である。 図7に示す歩行補助器具に備えられる支持部材を構成する、右支持部材および左支持部材を全体的に示す平面図である。 図7に示す歩行補助器具に備えられる第1の固定部を構成する、右固定部および左固定部を全体的に示す平面図である。 図7に示す歩行補助器具に備えられる第2の固定部を構成する、右固定部および左固定部を全体的に示す平面図である。 本発明の第3の実施形態である、本発明に係る脚体構造を用いた歩行型ロボットの脚体部分を概略的に示す斜視図である。
符号の説明
10,10'・・・歩行補助器具(脚体構造)
11,21・・支持部材
12・・・固定部
13・・・リンク部材
130・・・リンク部材群
130A・・・第1のリンク部材群
130B・・・第2のリンク部材群
131・・・シリンダ
132・・・ボールネジ
133・・・モータ
14・・・制御部
22・・・第1の固定部
23・・・第2の固定部
100・・・脚体(脚体構造)
30・・・支持部材
31・・・右脚
32・・・左脚
33・・・右固定部
34・・・左固定部

Claims (4)

  1. 歩行動作を行うための脚部と、該脚部を支持する支持部材と、前記脚部に歩行動作をおこなわせるように駆動する駆動部と、を備えた脚体構造であって、
    前記脚部が、支持部材に対して各始端部が回動自在に接続され、該支持部材への接続位置から伸縮自在に構成された複数のリンク部材からなるリンク部材群と、該リンク部材群の各終端部が回動自在に接続された固定部と、を有し、
    前記駆動部が、前記支持部材に対する固定部の位置を規定し、脚部に歩行動作を行わせるために各々のリンク部材の伸縮度合いを制御可能であり、
    前記複数のリンク部材からなるリンク部材群が、前記支持部材に対する固定部の位置を、各リンク部材を伸縮させることで自由に規定するために最低限必要な数のリンク部材からなる第1のリンク部材群と、第1のリンク部材に含まれるリンク部材の伸縮度合いが制御不能となった場合に備えて予備的に設けられた第2のリンク部材群とから構成されているとともに、
    前記第2のリンク部材群に含まれるリンク部材は、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材により規定される、支持部材に対する固定部の位置を満たすように伸縮度合いが決定されるものであり、
    前記第1のリンク部材群に含まれる一部または全てのリンク部材の伸縮度合いが制御不能となり、支持部材に対する固定部の位置を規定できない際には、前記第1のリンク部材群に含まれる一部または全てのリンク部材に代えて、前記第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の伸縮度合いを制御することにより歩行動作を行うことを特徴とする脚体構造。
  2. 前記複数のリンク部材が、支持部材および固定部に対して各々略垂直となるように接続されているとともに、前記支持部材および固定部が、各々人間の腰部および膝関節部に装着可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の脚体構造。
  3. 歩行動作を行うための脚部と、該脚部を支持する支持部材と、前記脚部に歩行動作をおこなわせるように駆動する駆動部と、を備えた脚体構造であって、
    前記脚部が、支持部材に対して各始端部が回動自在に接続され、該支持部材への接続位置から伸縮自在に構成された複数のリンク部材からなるリンク部材群と、該リンク部材群の各終端部が回動自在に接続された第1の固定部と、前記第1の固定部に対して各始端部が回動自在に接続され、腰部への接続位置から伸縮自在に構成された複数のリンク部材からなるリンク部材群と、該リンク部材群の各終端部が回動自在に接続された第2の固定部とを有しており、
    前記駆動部が、前記支持部材に対する第1の固定部の位置、および第1の固定部に対する第2の固定部の位置を各々規定し、脚部に歩行動作を行わせるために各々のリンク部材の伸縮度合いを制御可能であり、
    前記複数のリンク部材からなるリンク部材群が、前記支持部材に対する第1の固定部の位置および、前記第1の固定部に対する第2の固定部の位置を、各リンク部材が伸縮することで自由に規定するために最低限必要な数のリンク部材からなる第1のリンク部材群と、第1のリンク部材に含まれるリンク部材の伸縮度合いが制御不能となった場合に備えて予備的に設けられた第2のリンク部材群とから構成されているとともに、
    前記第2のリンク部材群に含まれるリンク部材は、第1のリンク部材群に含まれるリンク部材により支持部材に対する固定部の位置が規定されている際には、自由な伸縮度合いを取り得るように構成され、
    前記第1のリンク部材群に含まれる一部または全てのリンク部材の伸縮度合いが制御不能となり、支持部材に対する固定部の位置を規定できない際には、前記第1のリンク部材群に含まれる一部または全てのリンク部材に代えて、前記第2のリンク部材群に含まれるリンク部材の伸縮度合いを制御することを特徴とする脚体構造。
  4. 前記複数のリンク部材が、支持部材および第1の固定部に対して、および前記第1の固定部および第2の固定部に対して各々略垂直となるように接続され、前記支持部材、第1の固定部および第2の固定部が、各々人間の腰部、膝関節部、足首部に装着可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の脚体構造。
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