JP5359575B2 - 水蒸気バリア性評価ユニット及び水蒸気バリア性の評価方法 - Google Patents

水蒸気バリア性評価ユニット及び水蒸気バリア性の評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、透明基材の水蒸気バリア性を評価するために使用する水蒸気バリア性評価ユニット及び該評価ユニットを用いて水蒸気バリア性を評価する方法に関するものである。
従来、プラスチック製のフィルムやシートなどは、食品、医薬品、電子部品などの包装に広く用いられているが、近年では、有機ELデバイス基板への適用なども検討されるようになっており、特に透明フィルムなどの基材は、画像表示に影響を与えないため、画像表示用のデバイスなどにも実用されている。
プラスチック製の基材は、金属やガラスなどに比して柔軟性、軽量性に優れており、成形加工も容易であるという利点を有しているが、酸素や水分に対する透過性が高いため、酸素バリア性や水蒸気に対するバリア性はその材料の重要な特性である。従って、これらバリア性のさらなる向上を求めて種々の研究開発がなされている。
ところで、有機ELデバイスなど、各種電子機器の基板などへの適用に際しては、食品包装などに比して格段に高いレベルの水蒸気バリア性が要求される。水蒸気バリア性の評価方法としては、カップ法(重量法、JIS-Z-0208)やモコン法(IR吸収法、JIS-K-7129)などが知られているが、その検出限界は10−2g/m/day程度であり、包装分野で使用される基材の特性評価としては、この程度のレベルでの測定限界で十分であるが、電子機器の基板などではさらに高い水蒸気バリア性が要求されるため、さらに微量の水分透過を測定し得る評価方法が必要となっている。また、包装分野においても、最近では、プラスチック基材の表面にプラズマCVDなどの手法によってケイ素酸化物(SiOx)などの蒸着膜を形成した基材が開発されており、このような基材は、プラスチック単独で形成されている基材に比して著しくバリア性が向上しており、このような基材のバリア性評価の観点からも、さらに検出限界が高められ、微量の水分透過を測定し得る水蒸気バリア性評価方法が必要となっている。
カップ法やモコン法などに比して、さらに微量の水分透過量を測定し得る方法としては、クーロメトリック法、圧力法など、種々の方法が知られているが、何れも装置が著しく高額であったり、サンプルの破損を生じ易かったり、研究開発の分野での利用が困難である。
一方、最近では、Caなどの水分腐食性金属の腐食を利用した方法(以下、金属腐食法と呼ぶ)が開発されている(特許文献1参照)。この方法は、水蒸気バリア性を評価すべき透明フィルムの一方の面に、水腐食性金属の薄膜を形成し、この薄膜の表面を水不透過性金属からなる水分遮断層(例えばAl蒸着層)で被覆して評価用のサンプルとし、これを水分含有雰囲気中に保持し、水腐食性金属の腐食量を顕微鏡等の光学装置を利用して測定し、この腐食量から透明フィルムを透過した水分透過量を算出するというものである。この方法の検出限界は、原理的には、10−6g/m/dayに近いレベルにあり、比較的容易に測定できるばかりか、基材の欠陥部分(水蒸気バリア性の低い部分)を検知できるという利点もあり、研究開発の分野で注目されている。
特開2004−333127号公報
しかしながら、本発明者等の研究によると、上記の腐食法では、評価用サンプルを作製した後の測定作業に手間がかかるという問題や、上記の検出限界に近いレベルでは、その精度に問題を有しており、実際に上記の検出限界に近い微量のレベルで高精度の測定を行うためには、未だ、かなりの改善の余地がある。
即ち、上記の金属腐食法では、水腐食性金属の水分による腐食が、水蒸気バリア性を評価すべき材料(透明フィルム)を透過した水分により選択的に生じることが必要であり、反対側からの水分透過(水分遮断層からの水分透過)による腐食は極力防止しなければならない。このために、上記の評価用サンプルを作成後、水分遮断層の表面をさらに蜜蝋等の耐湿性の有機材料でコーティングしなければならないが、このコーティング作業は、有機材料を加熱融解して行われるため、極めて面倒である。
また、蜜蝋等の有機材料の水蒸気に対するバリア性はそれほど高くないため、Al蒸着層等の水分遮断層をかなり厚く、例えば500nm以上の厚みに設定することが必要である。しかしながら、水分遮断層の厚みを大きくすると、成膜時(蒸着時)の熱応力により、基材である透明フィルムの変形や水分遮断層自体の割れなどが発生してしまうため、正確な水蒸気バリア性を評価することが困難となってしまう。即ち、透明フィルムを透過した水分以外の水分によっての金属腐食を生じてしまい、他の部分を透過した水分による金属腐食のため、高精度での水蒸気バリア性の評価が困難となっている。特に、検出限界に近いレベルでは、測定される水蒸気バリア性のバラツキは極めて大きい。
従って、本発明の目的は、透明基材について、金属腐食を利用して水蒸気バリア性を評価するに際して、評価用サンプル作製後の測定操作が容易であり、しかも、高精度で且つ著しく微量の水分透過を測定し得る水蒸気バリア性評価ユニット及び該ユニットを用いての水蒸気バリア性の評価方法を提供することにある。
本発明によれば、水蒸気バリア性を評価すべき透明基材の一方の面に水腐食性金属の薄膜が設けられ且つ該水腐食性金属の薄膜を完全に被覆するように水不透過性金属からなる水分遮断層が形成されている試料片と、ガス不透過性カップとを有しており、
前記試料片は、その水腐食性金属の薄膜及び水分遮断層が設けられている側の面を内側にして前記ガス不透過性カップ内の空間を密封するように該カップに装着され、
前記水腐食性金属の薄膜は、100乃至500nmの範囲の厚みと、少なくとも0.5mm 以上の面積を有しており、
前記水分遮断層は、300乃至450nmの範囲の厚みを有しており、
前記試料片によって密封されている前記ガス不透過性カップ内の空間には、吸湿剤が収容されていると共に、
前記水腐食性金属の腐食から前記透明基材の水蒸気バリア性が評価されることを特徴とする水蒸気バリア性評価用ユニットが提供される。
本発明の水蒸気バリア性評価用ユニットにおいては、
(1)前記水腐食性金属が金属カルシウムであること、
(2)前記水不透過性金属が金属アルミニウムであること、
(3)前記試料片によって密封されている前記ガス不透過性カップ内の空間の容積が0.8乃至80cm の範囲にあること、
(4)前記試料片の代わりにガラス板を用い、絶乾雰囲気中でガラス板によりカップ内空間を密封し、相対湿度が75%、温度が40℃の雰囲気中に24時間、該ユニットを保持したとき、前記ガス不透過性カップ内空間の単位容積当たりの水分吸着量が0.5×10 −4 g以上となるような量で、前記吸湿剤が該ガス不透過性カップ内に収容されている前記水腐食性金属の薄膜が、100乃至500nmの範囲にあり、且つ少なくとも0.5mm 以上の面積を有していること、
が好適である。
本発明によれば、また、上記の水蒸気バリア性評価用ユニットを、水蒸気雰囲気中に保持し、所定時間経過後に、前記カップに装着されている透明基材の他方の面から水腐食性金属の薄膜の腐食により生じた色変化を測定することにより、透明基材の水蒸気バリア性を評価する方法が提供される。
上記の評価方法においては、例えば、前記色変化が生じた部分の面積を測定し、この値から前記水腐食性金属の薄膜に生じた腐食量を算出し、この腐食量から前記透明基材の水蒸気透過度を算出することができる。
本発明において、水蒸気バリア性を評価すべき透明基材に水腐食性金属の薄膜及び水分遮断層を設けてなる試料片(評価用サンプル)は、公知技術と同様の方法で作製されるが、この試料片を作製した後の測定操作を、極めて容易に行うことができる。
即ち、水腐食性金属の薄膜が形成されている側がガス不透過性カップ側に面し且つ吸湿剤が充填された該カップの空間を閉じるようにして、この試料片を、該カップに装着するという単純な機械的操作によって評価用ユニットを作製し、このユニットを水分含有雰囲気中に一定時間保持し、次いで常法にしたがって光学装置によって、試料片中の水腐食性金属の腐食により発生する色変化を測定することにより、透明基材の水蒸気バリア性を評価することができる。このことから理解されるように、本発明においては、試料片の水腐食性金属の薄膜及び水分遮断層側の面に侵入する水分が吸湿剤によって捕捉され、かかる水分による水腐食性金属の腐食を効果的に回避することができ、水分遮断層のさらにその上に、蜜蝋などの耐湿性有機材料を設けるなどの面倒な操作を全く必要とせず、極めて簡便に測定作業を行うことができるのである。
また、本発明においては、試料片の水腐食性金属の薄膜及び水分遮断層側の面に浸入する水分が吸湿剤によって捕捉されることから、水分遮断層の厚みを、300nm乃至450nmと薄くすることができる。この結果、蒸着などによる水分遮断層形成時の熱応力による透明基材の変形や水分遮断層の割れなどが有効に抑制されるため、透明基材を透過した水分以外の他の水分による水腐食性金属の腐食が有効に抑制され、極めて高精度で水蒸気バリア性を測定することができる。
例えば、後述する予備実験例(実施例の項を参照)は、水分を透過しない透明ガラス基板を用い、このガラス基板上に水腐食性金属(Ca)の薄膜及び水分遮断層(Al蒸着層)を形成した試料片について、本発明にしたがって、一定の水分含有雰囲気下での水蒸気バリア性を評価したものであり、水分遮断層(Al蒸着層)の厚みを変えて、水蒸気透過量を測定しており、図3に、その測定結果が示されている。この水蒸気透過量は、ガラス基板が実質的に水分を透過させないため、不可避的にカップの密封空間内に侵入した水分量、即ち、水分透過性の透明フィルムについて水蒸気透過量を測定したときの誤差分に相当する。図3では、水分遮断層の厚みが250nm〜500nmの間での水蒸気透過量が著しく低いレベルにあり、10−6〜10−5g/m/dayの値となっており、水分遮断層の厚みが500nmを超えると、水蒸気透過量が増大していくことが判る。この実験結果から、水分遮断層の厚みが500nmを超えると、水分遮断層に割れ等が生じてしまい、水分遮断層を透過しての水分による水腐食性金属の腐食を無視し得なくなっていくことが理解されよう。しかるに、本発明では、水分遮断層の厚みを500nm以下の薄いレベルとし、水分遮断層を透過しての水分による水腐食性金属の腐食を著しく低いレベルに抑制し、微量の水蒸気透過量を高精度で(例えば10−5g/m/day程度のレベルで)正確に測定することが可能となるのである。
本発明の水蒸気バリア性評価ユニットの構造を簡略して示す側断面図である。 本発明の評価ユニットを用いて水蒸気透過度を測定するときの原理を説明するための図である。 実施例における予備実験で測定された水蒸気透過度とAl蒸着層の厚みとの関係を示す図である。
<水蒸気バリア性評価用ユニットの構造>
図1を参照して、本発明の水蒸気バリア性評価用ユニットは、全体として10で示されている試料片(評価用サンプル)をガス不透過性カップ15に装着することにより形成されるものである。
図1から理解されるように、ガス不透過性カップ15のカップ内空間15aには、吸湿剤17が充填されており、このカップ内空間15aを密封するように、試料片1が固定されている。具体的には、カップ15の周状端面には、Oリング19が設けられており、カップ内空間15aを閉じ且つOリング19に端部が密着するように試料片1を配置し、この試料片1の端部を挟むようにしてカバーリング20をボルト21で固定することにより、水蒸気バリア性評価用ユニットが構成されている。
尚、上記の評価用ユニットにおいて、ガス不透過性カップ15の材質としては、プラスチックのようにガス透過性材料でなければ任意の材料で形成されていてよく、例えば、各種金属乃至合金、セラミック等のガス不透過性材料により形成されるが、一般的には、アルミニウム、ステンレススチールなどにより形成される。勿論、このガス不透過性カップ15の表面には、防錆塗膜などが形成されていてよい。また、ガス不透過性カップ15の大きさは任意であり、特に制限されるものではないが、一般には、持ち運びの容易さや試料片10の大きさを適度なものとすることができるなどの観点から、25乃至80mm程度の径を有しており、カップ内空間15aの容積が0.8乃至80cm程度の大きさとし、試料片10を容易且つしっかりと固定し得るように、周状端面の厚みを5mm以上とするのがよい。
また、上記の例では、Oリング19を用いて密封構造が形成されているが、一定の密封度が確保される限り、他のメカニカルシールを用いることも可能である。
さらに、吸湿剤17としては、水分を効果的に吸着して捕捉し得るような特性を有していれば、吸湿剤として公知のものを使用することができ、例えば、相対湿度が75%で40℃の雰囲気中に6時間保持したときの吸着水分量が100mg/g程度以上の乾燥能力を有するものが使用される。具体的には、このような乾燥能力を有するシリカゲル、活性炭、或いはその他の高比表面積で多孔質の無機粉末、例えば、スメクタイト等の粘度鉱物を酸処理して得られる活性白土、各種ゼオライトなどを吸湿剤として使用することができるが、容易に入手でき且つ安価なシリカゲルが吸湿剤として最も好適である。
また、吸湿剤17の充填量は、試料片10の装着により密封されたカップ内空間15aに侵入した水分を効果的に吸着捕捉し、この水分による測定誤差を無視し得ないレベルに抑制し得るような量であればよく、試料片10の装着により密封されたカップ内空間15aの密封度合いに応じて設定される。一般的な目安としては、例えば試料片10の代わりにガラス板を用い、絶乾雰囲気(例えば窒素ガス雰囲気)中でガラス板によりカップ内空間15aを密封し、このユニットを相対湿度が75%、温度が40℃の雰囲気中に24時間保持したときのカップ内空間15aの単位容積当りの水分吸着量が0.5×10−4g以上であればよい。
試料片10は、水蒸気バリア性を評価すべき透明基材1の一方の面(以下、官能面と呼ぶ)1aに、水腐食性金属の薄膜3を形成し、さらに、この薄膜3を完全に覆うように水不透過性の金属からなる水分遮断層5を設けることにより形成されている。この試料片10は、図1に示されているように、その透明基材1の官能面1aがカップ内空間15aに面するように装着される。
水蒸気バリア性を評価する透明基材1は、一般的には、フィルム乃至シート形状を有しているが、その一方の面(官能面)に一定厚みの水腐食性金属の薄膜3及び水分遮断層5を形成して試料片10を作製することができ且つ図1に示されているような状態にしっかりと試料片10を固定してカップ内空間15aを適度に密封し得る限り、凹凸面が形成されている立体的形状を有するようなものであってもよい。また、その材質は、透明であることが必要であるが、後述する説明から理解されるように、透明基材1の官能面からの反対側からの光学装置により水腐食性金属の色変化が認識し得る程度の透明度を有していればよく、この限りにおいて、ガラス等のプラスチック以外の材料で形成された基材を透明基材1として使用して水蒸気バリア性の評価を行うこともできる。
また、薄膜3を形成する水腐食性金属としては、容易に水と反応する金属、例えばカルシウム、マグネシウム等を使用することができるが、通常は、最も反応性が高く、且つ安価であるという観点から、カルシウムを用いて薄膜3が形成される。即ち、透明基材1を透過した水蒸気により、この薄膜3を形成する金属が腐食し、この腐食を観察することにより、水分バリア性の評価を行うわけである。
また、薄膜3を形成する水腐食性金属の腐食は、顕微鏡等の光学装置を用いての観察により測定されるため、その面積はある程度以上の大きさを有していることが好適であり、例えば、少なくとも0.5mm以上の面積を有しているのがよく、このような大きさを有している限り、この薄膜3を大面積で形成することもできるし、また、スポット的に透明基材1の官能面1aの複数箇所に形成することもできる。
さらに、薄膜3の厚みは、100乃至500nmの範囲にある。この厚みが薄すぎると、厚みのバラツキが大きくなり、観察される腐食の程度が不安定となるばかりか、腐食量が少なくなり、腐食を明確に測定することが困難となるおそれもある。また、必要以上に厚く形成した場合には、薄膜3に腐食が生じたとき、その端部からの剥離が生じ易くなってしまい、腐食の観察が困難となるおそれが生じるからである。
また、上記の薄膜3を覆うように設けられる水不透過性金属からなる水分遮断層5は、図1に示されているように試料片10が装着し固定された評価用ユニットにおいて、カップ内空間15a側からの水蒸気透過による薄膜3(水腐食性金属)の腐食を防止するために使用される。カップ内空間15a側の水分によって薄膜3を形成している水腐食性金属が腐食してしまうと、透明基材1を通過した水蒸気量を精度よく測定することが困難となってしまうからである。
このような水不透過性金属としては、水蒸気を完全に遮断するものであれば特に制限されず、各種の金属や合金を使用することができ、例えば、Al、Zn、In、Pb、Ag、Cu或いはこれらの合金を例示することができる。一般的には、安価なAlが好適である。
上記の水不透過性金属からなる水分遮断層5の厚みは、300乃至450nmの範囲にある。即ち、後述する予備実験の結果から理解されるように、この厚みが厚すぎると、成膜時の熱応力による透明基材1の変形や水分遮断層5自体に割れなどが生じ、この結果、透明基材1を通過する水蒸気のみならず、カップ内空間15aに侵入した水蒸気によっても水腐食性金属の腐食を生じてしまい、水分遮断性が大幅に低下してしまい、透明基材1の水蒸気バリア性を正確に測定することが困難となってしまうからである。また、その厚みが薄すぎる場合においても、水分遮断層5の水分遮断性が低くなってしまう。従って、水分遮断層5の厚みは、上記範囲にあることが好適である。
本発明において、上述した水腐食性金属の薄膜3及び水不透過性金属からなる水分遮断層5は、水腐食性金属が水分(水蒸気)と接触しないようにして形成することが必要である。当然のことながら、薄膜3を形成している水腐食性金属が水分と接触して腐食してしまっていたのでは、水蒸気バリア性を測定することができなくなってしまうからである。このために、真空蒸着装置を使用し、この蒸着槽内に水腐食性金属の蒸着源と水不透過性金属の蒸着源とを設け、始めに、所定のマスクを介して水腐食性金属用の蒸着源を用いての真空蒸着により透明基材1の官能面1a上に薄膜3を形成し、次いで、マスクを外し、真空度を維持したまま、水不透過性金属の蒸着源からの真空蒸着により、薄膜3及び水分遮断層5を形成する。これにより、薄膜3を形成している水腐食性金属の腐食を回避しながら水腐食性金属の薄膜3及び水不透過性金属の水分遮断層5を形成することができる。
以上のようにして透明基材1の官能面1a上に薄膜3及び水分遮断層5を有する試料片10が形成され、この試料片10は、直ちに図1に示されるように水不透過性カップ15に装着され、透明基材1の水蒸気バリア性評価用のユニットとして、水蒸気バリア性の評価試験に供される。
<水蒸気バリア性の評価試験>
水蒸気バリア性の評価試験は、上記のようにして作製された評価用ユニットを水蒸気含有雰囲気中に保持して水蒸気暴露を行い、所定時間経過後に、評価用ユニットから試料片10を取り外し、透明フィルム1の官能面1aとは反対側の面から、薄膜3の腐食状態を光学装置で観察することにより行われ、これにより、透明フィルム1の水蒸気バリア性を評価することができる。光学装置としては、レーザ顕微鏡、光学顕微鏡、デジタルカメラ、スキャナなど種々の光学系を用いることができる。
即ち、薄膜3を形成している水腐食性金属が透明基材1を透過した水蒸気によって腐食し、下記式(1)にしたがい水酸化物を形成する。
M + mHO → M(OH) + (m/2)H (1)
式中、Mは、腐食性金属を示し、
mは、腐食性金属の価数である。
例えば、腐食性金属としてCaを用いた場合には、上記反応は、次式で表されることとなる。
Ca + 2HO → Ca(OH) + H
上記のようにして薄膜3を形成している腐食性金属の腐食が生じると、光の散乱等に変化が生じ、顕微鏡観察により、腐食が生じた部分が黒点などの色変化として観察される。例えば図2は、PETフィルムの両面にSiOx蒸着膜を形成したものを透明基材1とし、上記のようにして所定厚みのCaの薄膜3及びAl蒸着膜(水分遮断層5)を形成した試料片を相対湿度75%、40℃の雰囲気に保持せしめたときのCaの薄膜3をレーザ電子顕微鏡で観察したときの画像を示したものであり、図2中、(a)は4時間後の画像、(b)は47時間後の画像、(c)は216時間後の画像を示す。
図2の画像から、経時と共に、黒点の割合が増大し、透明基材1を透過した水蒸気によりCaの腐食が進行していることが判る。従って、この黒点を観察することにより、透明基材1の水蒸気バリア性を評価できる。例えば、透明基材1に欠陥部分がある場合(一例を示すと、上記の測定の用いたPETフィルムでのSiOx膜の欠陥部分が存在するような場合)、その欠陥部分では黒点の成長が速くなるため、欠陥部分を検出することができる。
この場合、評価用ユニットのカップ内空間15a内に吸湿剤17を充填しない場合には、O−リング21によるシール部からカップ内空間15aに侵入した水蒸気により水腐食性金属の腐食が生じてしまうため、黒点の増大が速くなってしまい、水蒸気バリア性の評価が困難となってしまうわけである。
また、上記のような画像をニ値化して黒点面積を算出することにより、透明基材1の水蒸気透過度を求めることができる。
即ち、黒点面積から、下記式により腐食により生成した金属水酸化物のモル数Xを算出する。
X(モル数)
=[黒点面積(cm)]×[薄膜3の厚み(cm)]×[腐食金属水酸化物の分子
量]
この結果から、下記式により水蒸気透過度を求めることができる。
水蒸気透過度(g/m/day)
=X・18・m・(10000/A)・(24/T)
式中、Xは、上記で算出された腐食により生じた金属水酸化物のモル数、
mは、水腐食性金属(例えばCa)の価数、
Aは、水腐食性金属の薄膜3の面積(cm
Tは、水蒸気含有雰囲気中での評価用ユニットの保持時間(hour)で
ある。
本発明においては、このように、試料片10を作製後に面倒な処理を行わず、カップ15に試料片10を装着するという単純な機械的手段で評価用ユニットを形成することができ、この評価用ユニットを、そのまま水蒸気含有雰囲気中に所定時間保持して水蒸気暴露を行って、試料片10中の透明基材1の水蒸気バリア性を評価することができ、測定作業が極めて簡単に行われる。
尚、水蒸気暴露に使用する水蒸気含有雰囲気は、適度な濃度で水蒸気を含有している限り、特に制限されるものではないが、水蒸気濃度があまり低いと、保持時間が長くなるので、一般的には、相対湿度が50%以上の雰囲気を適用するのがよい。また、雰囲気温度は、試料片10中の透明基材1が変形しない程度の温度に適宜加熱することもでき、このような加熱状態での水蒸気バリア性を評価することもできる。
本発明を次の実験例で説明する。
尚、以下の実験において、蒸着装置、レーザ顕微鏡としては下記のものを使用し、また、ガス不透過性カップ及び吸湿剤として、下記のものを用意した。
真空蒸着装置:日本電子(株)製真空蒸着装置JEE−400
レーザ顕微鏡:Carl Zeiss社製レーザスキャン顕微鏡
LSM 5 PASCAL
ガス不透過性カップ:ステンレススチール製
カップ内径;40mm
カップ内空間容積;9.6cm
カップ周端面の密封;フッ素ゴム製Oリング(バイトン)
吸湿剤:
シリカゲル(吸湿能力 300mg/g)
<予備実験例>
透明基材1として、厚みが1mmのガラス基板(テンパックガラス)を用意し、このガラス基板の一方の面に、上記の真空蒸着装置を用いての真空蒸着により300nmの厚みのCa薄膜(水腐食性金属の薄膜)を形成し、さらに、Ca薄膜を覆うように540nmの厚みのAl蒸着膜(水不透過性金属薄層)を成膜して各種の試料片を作製した。
尚、Ca薄膜は、金属カルシウムを蒸着源として使用し、所定のマスクを介しての真空蒸着により、1mmφの円形部分6箇所に形成した。また、Al蒸着膜は、上記のマスクを真空状態のまま取り去り、装置内のAl蒸着源から引き続き真空蒸着を行うことにより成膜した。
上記のようにして形成された試料片を、ガス不透過性カップ(カップ内に吸湿剤は充填されていない)に図1に示されているように装着し、固定リングで固定して評価用ユニットとした(実験1)。
このようにして作製された評価用ユニットを、相対湿度75%、温度40℃に雰囲気調整された恒温恒湿槽に6時間保持した後、評価用ユニットから試料片を取り出し、レーザ顕微鏡によりCa薄膜の腐食状態を観察し、その画像をニ値化処理して黒点面積を算出し、その結果から、前述した計算式にしたがって水蒸気透過度を算出した。
算出された水蒸気透過度は、2.6g/m/dayであった。
この結果、ガラス基板自体は水蒸気を透過しないことから、評価用ユニットのカップ内空間に残存した水蒸気と侵入した水蒸気によってCa薄膜が腐食していることが判る。
次いで、Al蒸着膜の厚みを種々変更した以外は、実験1と同様にして試料片を作製し、さらに吸湿剤として5gのシリカゲルが充填されたガス不透過性カップに試料片を装着し、上記の実験1と同様に、相対湿度75%、温度40℃に雰囲気調整された恒温恒湿槽に96〜625時間保持し、レーザ顕微鏡によるCa薄膜の観察及び画像のニ値化処理による黒点面積の算出を行い、黒点面積から水蒸気透過度を算出した(実験2〜11)。
この結果を、実験1の結果と共に、表1に示し、実験2〜11の結果については、併せて図3に示した。
Figure 0005359575
上記の実験2〜11の結果から、吸湿剤(シリカゲル)をカップ内空間に充填することにより、カップ内空間に残存した水蒸気および侵入した水蒸気によるCaの腐食を大幅に抑制することができ、この水蒸気が透明基材の水蒸気バリア性の評価に与える影響を著しく低減し得ることが判る。
また、Al蒸着膜の厚みが500nmを超えると、測定される水蒸気透過度が高い値を示すようになっているが、これはAl蒸着膜の厚みが厚くなるにしたがい、成膜時の熱応力によって、Al蒸着膜に割れが生じ、Al蒸着膜が有する水分遮断機能が低下しているものと推定される。
さらに、200nm付近を境にAl蒸着膜の厚みが薄くなっていくと、測定される水蒸気透過度が高くなる傾向が見られるが、これは、膜厚が過度に薄くなると、この膜の水分遮断性が大きく低下するためと思われる。
上記の結果から、適正な水分遮断性を確保するために、Al蒸着膜(水分遮断層)の厚みは、500nm以下、特に250乃至500nm、さらに好ましくは300乃至450nmの範囲とするのがよい。
また、最適な厚みのAl蒸着膜が形成されているときの水蒸気透過度は、10−6g/m/dayのオーダーであり(実験4,6)、この測定値は、カップ内空間に侵入した水蒸気によるものであって、透明基材の水蒸気の測定に与える影響を示していることから、最適厚みにAl蒸着膜を設定して試料片を作成することにより、透明基材の水蒸気バリア性を、10−6g/m/dayのオーダーに近いレベル、例えば10−5g/m/dayのレベルまでの精度で水蒸気バリア性を測定できることが判る。
尚、吸湿剤の効果を確認するために、上記の実験4で作製された試料片(Al蒸着膜の厚み:300nm)を用い、カップ内にシリカゲル(吸湿剤)を充填せずに、実験4,6と全く同様にして水蒸気透過度を測定したところ、その値は著しく大きく、0.79g/m/dayであった。この結果から、やはりカップ内には吸湿剤を充填することが必須不可欠であることが理解される。
<実施例1〜3>
透明基材として、厚みが100μmのPETフィルムの両面に、それぞれ100nm厚みのケイ素酸化膜(SiOx膜)が形成されているものを用意した。
この透明基材をガラス板の代わりに用い、Al蒸着膜の厚みを表2に示すように設定した以外は、前述した予備実験例2〜11と全く同様にして水蒸気バリア性評価用ユニットを作製し、同様に水蒸気暴露(RH75%、40℃、146〜216時間)を行い、水蒸気バリア性の評価を行った。算出された水蒸気透過度の値を表2に示した。
また、図2には、実施例1について上記雰囲気での水蒸気暴露を4時間(図2(a))、47時間(図2(b)、216時間(図2(c))、それぞれ行ったときのレーザ顕微鏡で観察された画像を示した。この画像から、経時と共に、黒点が増大し、Ca膜の腐食が進行していることが判る。
Figure 0005359575
<実施例4〜5>
透明基材として、厚みが100μmのPETフィルムの両面に、それぞれ100nm厚みのケイ素酸化膜(SiOx膜)を形成し、さらに蒸着重合により有機薄膜を積層したものを用意した。
この透明基材をガラス板の代わりに用い、Al蒸着膜の厚みを表3に示すように設定した以外は、前述した予備実験例2〜11と全く同様にして水蒸気バリア性評価用ユニットを作製し、同様に水蒸気暴露(RH75%、40℃、141〜216時間)を行い、水蒸気バリア性の評価を行った。算出された水蒸気透過度の値を表3に示した。
Figure 0005359575
<比較例1>
厚みが1mmのガラス基板を用意し、このガラス基板の一方の面に、真空蒸着装置を用いて真空蒸着により厚さ300nmのCa薄膜(水腐食性金属の薄膜)を形成し、さらにCa薄膜を覆うように厚さ320nmのAl蒸着膜(水不透過性金属薄層)を成膜した。ガス不透過性カップ内を溶融した蜜蝋で充填し、作製したガラス基板のAl蒸着膜と接するようにして、冷却固化することにより10mm厚さの蜜蝋による封止層を形成した。
このサンプルを、予備実験例2〜11と同様にして(RH75%、40℃、18時間)水蒸気暴露に供し、水蒸気透過度を測定し算出したところ、5.4×10−2g/m/dayであった。この値が、予備実験例2〜11とくにAl蒸着膜の厚さが同程度の実験例5〜7に比して非常に高い値を示していることから、蜜蝋で封止するという手段では、ガス不透過性カップ内に残存する水蒸気またはOリングによる密封部から侵入する水蒸気による影響を回避できないことが判る。
Figure 0005359575
<比較例2>
透明基材として、厚みが100μmのPETフィルムの両面に、それぞれ100nm厚みのケイ素酸化膜(SiOx膜)を形成し、さらに蒸着重合により有機薄膜を積層したものを用意した。
この透明基材を用い、Al蒸着膜の厚みを55nmと設定した以外は、前述した実施例4,5と全く同様にして水蒸気バリア性評価用ユニットを作製し、同様に水蒸気暴露(RH75%、40℃、162時間)を行い、水蒸気バリア性の評価を行った。算出された水蒸気透過度の値を表5に示した。実施例4,5と同一条件で作製されたフィルムであるにも関わらず、透過度が大きくなっているのはカップ内空間に残存した水蒸気と侵入した水蒸気によってCa薄膜が腐食しているためである。Al蒸着層(水不透過性金属薄層)が薄い場合には、正確な水蒸気透過度が測れないことが判る。
Figure 0005359575
1:透明基材
3:水腐食性金属の薄膜
5:水不透過性金属からなる水分遮断層
7:吸湿剤
10:試料片
15:ガス不透過性カップ

Claims (7)

  1. 水蒸気バリア性を評価すべき透明基材の一方の面に水腐食性金属の薄膜が設けられ且つ該水腐食性金属の薄膜を完全に被覆するように水不透過性金属からなる水分遮断層が形成されている試料片と、ガス不透過性カップとを有しており、
    前記試料片は、その水腐食性金属の薄膜及び水分遮断層が設けられている側の面を内側にして前記ガス不透過性カップ内の空間を密封するように該カップに装着され、
    前記水腐食性金属の薄膜は、100乃至500nmの範囲の厚みと、少なくとも0.5mm 以上の面積を有しており、
    前記水分遮断層は、300乃至450nmの範囲の厚みを有しており、
    前記試料片によって密封されている前記ガス不透過性カップ内の空間には、吸湿剤が収容されていると共に、
    前記水腐食性金属の腐食から前記透明基材の水蒸気バリア性が評価されることを特徴とする水蒸気バリア性評価用ユニット。
  2. 前記水腐食性金属が金属カルシウムである請求項1に記載の水蒸気バリア性評価ユニット。
  3. 前記水不透過性金属が金属アルミニウムである請求項1または2に記載の水蒸気バリア性評価ユニット。
  4. 前記試料片によって密封されている前記ガス不透過性カップ内の空間の容積が0.8乃至80cm の範囲にある請求項1〜3の何れかに記載の水蒸気バリア性評価ユニット。
  5. 前記試料片の代わりにガラス板を用い、絶乾雰囲気中でガラス板によりカップ内空間を密封し、相対湿度が75%、温度が40℃の雰囲気中に24時間、該ユニットを保持したとき、前記ガス不透過性カップ内空間の単位容積当たりの水分吸着量が0.5×10 −4 g以上となるような量で、前記吸湿剤が該ガス不透過性カップ内に収容されている請求項1〜4の何れかに記載の水蒸気バリア性評価ユニット。
  6. 請求項1に記載の水蒸気バリア性評価用ユニットを、水蒸気雰囲気中に保持し、所定時間経過後に、前記カップに装着されている透明基材の他方の面から水腐食性金属の薄膜の腐食により生じた色変化を測定することにより、透明基材の水蒸気バリア性を評価する方法。
  7. 前記色変化が生じた部分の面積を測定し、この値から前記水腐食性金属の薄膜に生じた腐食量を算出し、この腐食量から前記透明基材の水蒸気透過度を算出する請求項6に記載の方法。
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