JP5358416B2 - 基板の移送方法 - Google Patents
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Description
従来、この種の基板カセットとして、以下に説明する基板カセットが知られている(特許文献1参照。)。
なお、溝部7の溝幅は、上部から下部に向かうにつれて狭くなるように構成されている。
この開口部8c,8dは、後述するように、カセット本体2から基板11を取り出す方法として、チャック治具12(図3参照)を基板11の中心孔11b内に挿入する方法を用いる場合に、チャック治具12をカセット本体2内に挿入させるために設けられている。
また、上蓋3には、移送時の振動で基板11が動かないようにするため、バネ性のある図示略の基板押さえや図示略のガイドが設けられている。
なお、磁気記録媒体の製造工程は、クリーンルーム内で行うので、埃等がまぎれることがないことから、通常上蓋3及び下蓋4は用いない。
従来、この種の方法として、リフター13を用いる方法と、チャック治具12を用いる方法が知られている。
リフター13を用いる場合は、図5(a)ないし(c)に示すように、リフター13で基板11を基板カセット1の外側に押し出し、押し出された基板11を保持治具14によって保持する。
なお、リフター13及び保持治具14には、それぞれ溝13a,14aが設けられており、当該溝13a,14aに基板11の外縁11aを嵌合させて押し出し、ないし保持がなされている。
なお、チャック治具12には、外周に全周に亘って溝部15が形成されており、この溝部15に基板11の中心孔11bを係合するようにして、基板11を基板カセット1から取り出す。
また、リフター13によって、カセット本体2の下側から基板11を押し出して取り出すので、リフター13の押し出し速度が速いと、基板11が溝13aより外れて飛び出してしまうことから、高速で基板11を取り出すことができないという問題もあった。
すなわち、図8(a)ないし(c)に示すように、カセット本体2の側面5a,5bに設けられた溝は、上部から下部にかけて溝幅が狭くなっているため、下部では、比較的基板11は整列して配置される。これに対し、上部では、図8(b)で示すように、溝幅が基板11の厚みに対して余裕を持った広さに設計されているので、基板11が不規則に配列されており、基板11の中心孔11b付近でも基板11は不規則に配列される。
その結果、チャック治具12を、基板11の中心孔11bに的確に挿入することができず、基板11を斜めに保持したり落としたりするという不都合があった。
(1) 基板が収納された基板カセットを基板整列治具の上に載置し、これにより前記基板を整列させた後、前記基板の中心孔内にチャック治具を挿入する段階と、前記チャック治具を移送することによって、前記基板を前記基板カセットから取り出す段階とを有する基板の移送方法であって、前記基板カセットは、上部及び下部が開放したカセット本体を備え、前記カセット本体内部には、基板を整列させるために、相対向する一対の面に、上部から下部に向かって溝部が設けられており、前記基板整列治具は、前記カセット本体の開放した下部に装着自在で、基板を整列させて保持するための溝が設けられたコームが形成されていることを特徴とする基板の移送方法。
(2) 前記基板の前記中心孔内に、前記チャック治具を3つ挿入し、3つの前記チャック治具によって前記基板を保持することを特徴とする(1)に記載の基板の移送方法。
[基板カセット]
本実施形態に用いられる基板カセット1は、従来用いられている基板カセットであり、図6及び図7に示すように、上部及び下部が開放したカセット本体2から概略構成されている。そして、カセット本体2に基板を入れた状態で移送する場合は、カセット本体2に上蓋3および下蓋4を取り付ける。
この溝部7の溝幅は、上部から下部に向かうにつれて狭くなるように構成されており、具体的には、溝部7の上部の溝幅lは、基板11の厚みdよりも広く設計されているのに対し、溝部7の下部の溝幅mは、基板11の厚みdと略同様の幅に設計されている。
このように設計することで、基板11をカセット本体2内に収納し易くするとともに、カセット本体2に下蓋4を設けなくても基板11をカセット本体2内に保持することができるようになる。
この開口部8c,8dは、後述するように、チャック治具12を用いてカセット本体2から基板11を取り出す際に、チャック治具12をカセット本体2内に挿入させるために設けられている。
また、下蓋4は、基板カセット1内に埃等が入らないような蓋となっている。
本実施形態では、基板カセット1に収納された基板11を取り出す際にて、カセット本体2の下蓋4の位置に、図1(a)ないし(c)に示すような、基板11を整列させて保持するための基板整列治具25を設ける。
この基板整列治具25には、図2(a)ないし(c)に示すように、溝23が設けられたコーム24が形成されている。コーム24は、基板11を保持するための溝23を有するのであればどのような形状であっても構わず、例えば基板整列治具25上の中央領域に、略立方体状に形成されていても構わない。
なお、溝23の長さpは、基板11を整列させて保持するのに最適な大きさとなるように適宜設計すれば構わない。
すなわち、基板整列治具25を装着させない状態で基板11をカセット本体2の溝部7に収納した際の、基板11の下端11cとカセット本体2の下端2cとの距離をyとし(図8(c)参照)、基板整列治具25をカセット本体2に装着させた状態で基板11をカセット本体2に収納した際の、基板11の下端11cとカセット本体2の下端2cとの距離をxとした際に、xが、yと同じかyよりもやや長いように形成する。すなわち、x−yが0〜数mmの範囲になるように設計する。
このように設計することにより、基板11を基板カセット1内に収納した際、基板11は基板整列治具25によって保持され、確実にコーム24に設けられた溝23によって、基板11を保持することができる。
次に、上記基板カセット1に収納された基板11を取り出す基板の移送方法について説明する。
本実施形態の基板の移送方法は、基板カセット1に収納された基板11の中心孔11b内に、チャック治具12を挿入する段階と、チャック治具12を移送することによって、基板11を基板カセット1から取り出す段階から概略なっている。
チャック治具12は、外周部に溝部15が全周に亘って形成されており、この溝部15に基板11の中心孔11bが係合するように挿入する。
以上のようにして、チャック治具12を用いて基板カセット1から基板11を取り出す。
Claims (2)
- 基板が収納された基板カセットを基板整列治具の上に載置し、これにより前記基板を整列させた後、前記基板の中心孔内にチャック治具を挿入する段階と、前記チャック治具を移送することによって、前記基板を前記基板カセットから取り出す段階とを有する基板の移送方法であって、
前記基板カセットは、上部及び下部が開放したカセット本体を備え、
前記カセット本体内部には、基板を整列させるために、相対向する一対の面に、上部から下部に向かって溝部が設けられており、
前記基板整列治具は、前記カセット本体の開放した下部に装着自在で、基板を整列させて保持するための溝が設けられたコームが形成されていることを特徴とする基板の移送方法。 - 前記基板の前記中心孔内に、前記チャック治具を3つ挿入し、3つの前記チャック治具によって前記基板を保持することを特徴とする請求項1に記載の基板の移送方法。
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