JPH10162355A - ディスク保持装置 - Google Patents

ディスク保持装置

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Publication number
JPH10162355A
JPH10162355A JP32146596A JP32146596A JPH10162355A JP H10162355 A JPH10162355 A JP H10162355A JP 32146596 A JP32146596 A JP 32146596A JP 32146596 A JP32146596 A JP 32146596A JP H10162355 A JPH10162355 A JP H10162355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
holding device
jigs
angle
peripheral part
Prior art date
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Pending
Application number
JP32146596A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kuroe
徹 黒江
Yukihiro Nishimura
幸浩 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP32146596A priority Critical patent/JPH10162355A/ja
Publication of JPH10162355A publication Critical patent/JPH10162355A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクと支持治具との接触面積がきわめて
小さく、ディスクを安定して保持することが可能で、水
洗後に液ジミの発生のないディスク保持装置を提供す
る。 【解決手段】 ディスクの周縁部を係合させるための複
数の凹所が設けられた支持治具を少なくとも3本並列に
設けてなるディスク保持装置において、支持治具の表面
を水との接触角が60°以上の表面状態としたことを特
徴とするディスク保持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円板状のディス
ク、例えば磁気ディスク等を製造する際に用いられるも
ので、複数のディスクを縦にして並列に並べて工程間を
移送したりするのに用いる保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクはディスク状基板、例えば
アルミニウム合金基板上にNi−Pメッキ処理を施した
後、その表面にテキスチャ加工を行い、洗浄処理の後、
下地層、磁性層、保護層を順次成膜し、さらに潤滑剤を
塗布すること等して製造される。
【0003】各工程間の移送は通常ディスク状基板を保
持具へ収納して移送している。このようなディスク保持
装置としては、例えば特開平7−193119号公報に
記載されている。同公報の図1には、多数のV溝1を設
けた棒状治具2を3本、ディスク3を両横と真下から支
えるように配置したものが記載されている(本願図9参
照)。
【0004】また、同公報の図13には、棒状治具2を
ディスク3の左斜め下側及び右斜め下側に配置し、ディ
スク3の中心の鉛直下方をオープンスペースとしたディ
スク保持装置が記載されている(本願図10参照)。こ
のようにディスク3の中心の鉛直下方をオープンスペー
スとしておくと、ディスク3を下方から押上げ治具によ
って突き上げることができ、ディスクを保持装置から取
り出し易くなる。
【0005】上記従来の保持装置ではディスクの外周部
と棒状治具2の溝1との接触面積が大きく、例えば、テ
キスチャ加工後のディスクを洗浄処理する際、ディスク
周縁部と溝との接触部での洗浄が不十分となる問題があ
った。そこで、ディスクと棒状治具との接触面積を極め
て小さく、しかもディスクを安定して保持することが可
能なディスク保持装置として図1に示すように棒状治具
7を薄板状とし、且つその長手辺の一方にディスクの周
縁部が係合する凹所が設けられているディスク保持装置
を提案した(特願平8−46017号)。
【0006】かかるディスク保持装置によれば、ディス
クを極めて安定して保持することができ、洗浄水等が残
留することによるディスク表面のしみの発生も従来より
抑制できるが、ディスク保持装置と接触している部分に
は洗浄水等が残留し易く、その接触部近くのディスク表
面にはしみが発生することがあり、まだ問題が残った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ディスクを
洗浄処理する際等にディスク周縁部と支持治具の溝との
接触部での水切れが良好で、ディスク表面にしみの発生
することのないディスク保持装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ディス
クの周縁部を係合させるための複数の凹所が設けられた
支持治具を少なくとも3本並列に設けてなるディスク保
持装置において、支持治具の表面を水との接触角が60
°以上の表面状態としたことを特徴とするディスク保持
装置に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスク保持装置
の一例につき図面を用いて説明する。図1〜図4は本発
明のディスク保持装置の一例を示すものであり、図1は
斜視図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3,図
4は支持治具の構成図である。
【0010】ディスク保持装置4は、枠体5内に4本の
支持治具6,7を水平に配設してなる。この枠体5は、
1対の短手枠材8,8間に2対の長手枠材9,9、1
0,10を架け渡した構成のものであり、平面視形状が
長方形の枠状となっている。支持治具6,7、や長手枠
材9,10は、通常は治具6,7や枠材を各々2本づつ
計4本設けるが、4本の内のいずれか1本を設けず、3
本としても良い。
【0011】支持治具6,7は、ディスクを縦に載置し
た状態において、ディスクの中心部より下方のディスク
周縁部を支持する位置に配置されるが、ディスクの鉛直
下方部を避けて配置されている 長手枠材9は長手枠材10よりも外側且つ上位に配置さ
れている。この長手枠材9に支持治具6が取り付けら
れ、長手枠材10に支持治具7が取り付けられている。
【0012】支持治具6,7は、それぞれ薄板状のもの
であり、長手辺の一方に多数の凹所(Vノッチ)6a,
7aを備えている。各支持治具6,7の両端部には取付
部6b,7bが設けられており、これらの取付部6b,
7bがボルトなどの固定部材11によって長手枠材9,
10に固定されている。
【0013】支持治具6,7の本体部分6c,7cはそ
れぞれ枠体5の中央側に向って上り勾配となるように傾
斜している。本体部分6c,7cの長手辺のうち上位側
の辺に凹所としてのVノッチ6a,7aが治具6,7の
長手方向に一定間隔で設けられている。図2に明示の通
り、支持治具6の本体部分6cの方が支持治具7の本体
部分7cよりも傾斜が緩やかなものとなっている。
【0014】この実施の形態ではVノッチ6a,7aの
開き角度は120°となっている。また、図2のよう
に、左側の支持治具6,7の内縁を結ぶ直線L1と右側
の支持治具6,7の内縁を結ぶ直線L2との交叉角度θ
1は55°となっている。このように構成されたディス
ク保持装置4に対して、図2のようにディスク3をVノ
ッチ6a,7aに係止して立てるようにして保持させ
る。
【0015】このディスク保持装置4にあっては、支持
治具6,7が薄板状であり、この薄板の側辺部に形成さ
れたVノッチ6a,7aにディスク3が係合保持される
ため、ディスク3と支持治具6,7との接触面積がきわ
めて小さなものとなる。また、この実施の形態のディス
ク保持装置4にあっては、図2のようにディスク3が4
点(場合によっては3点)で支持されるため、ディスク
3がきわめて安定して保持されるようになる。
【0016】さらに、図2の通り、水槽等から引き上げ
た際に最も液の残りやすいディスク3の中心の鉛直下方
がオープンであるため液切れが良く、残液のシミによる
エラーが低減されるほか、ディスク3を下方から治具で
押し上げることも可能である。図5〜図8は本発明の実
施の形態の好ましいその他の例に係るディスク保持装置
を示すものであり、図5(a)はディスク保持装置の側
面図、図5(b),(c)は図5(a)のB及びC部分
の斜視図、図6はディスク保持装置の平面図、図7は支
持治具の構成図である。
【0017】このディスク保持装置も、枠体13に支持
治具14,15を2本ずつ平行に設置したものであり、
各支持治具14,15に凹所としてのVノッチ14a,
15aが多数設けられている。枠体13は、1対の側板
16,16同士をタイロッド17及びナット18で連結
したものである。
【0018】側板16の内側面にブロック19,20が
取り付けられ、このブロック19,20に支持治具1
4,15の取付部14b,15bがボルト21によって
固定されている。支持治具14,15は、支持治具6,
7と同様に薄板状であり、長手方向の両端に取付部14
b,15bが設けられている。
【0019】支持治具14,15の本体部分14c,1
5cの一方の長手辺に該Vノッチ14a,15aが連続
的に一定間隔で多数設けられている。本体部分14c,
15cは枠体13の中央に向って上り勾配となってい
る。枠体中央側に配置された支持治具15の本体部分1
5cは、それよりも外側に配置された支持治具14の本
体部分14cよりも傾斜角度が立ったものとなってい
る。
【0020】図5(a)の通り、左側の支持治具14,
15の内縁を結ぶ直線L3と右側の支持治具14,15
の内縁を結ぶ直線L4との交叉角度θ2は90°となっ
ている。また、図7の通り、Vノッチ14a,15aの
開き角度は120°となっている。
【0021】この第2の実施の形態に係るにおいても、
ディスク3と支持治具14,15との接触面積が小さ
い。また、ディスク3を4点で安定保持できる。さら
に、ディスク3の中心の鉛直下方がオープンとなってお
り、ディスク3を下から治具で押し上げることが可能で
ある。
【0022】なお、本発明において、Vノッチの開き角
度は、90〜130°であることが好ましい。また、上
記の交叉角度θ1,θ2は50〜90°であることが好
ましい。上記実施の形態ではディスクを4点で支持して
いるが、3点又は5点以上で支持しても良い。本発明の
ディスク保持装置の形態としては、図9に示すような形
態のものであっても図1に示すような形態のものであっ
ても、またその他の形態のものであってもよいが、ディ
スクとディスク保持装置との接触面積が小さいため、特
に図1に示すような形態のものが好ましい。
【0023】本発明では、上記実施の形態のように、V
ノッチのディスク当接面を傾斜させ、該当接面に液が溜
まりにくくするのが好ましい。本発明のディスク保持装
置においては、支持治具の表面、とくに支持治具のディ
スク周縁部と接触する凹所6a,7a,14a,15a
の表面を、水との接触角が60°以上、好ましくは70
°以上としたことを特徴とする。
【0024】接触角はJIS K6800に云う角度で
ある。支持治具の表面の水との接触角を60°以上とす
るためには支持治具のを形成する材質としてステンレ
ス、アルミニウム等の金属製の材質を用いることが好ま
しい。また支持治具の表面の水との接触角が60°以上
になるように支持治具の少なくともディスクと接する部
分の表面に凹凸加工等の表面加工を施してもよい。
【0025】支持治具の表面との水の接触角が60°以
上になるようにするのは凹所の表面だけでなく、ディス
ク支承用の支持治具表面全体であってもディスク保持具
の表面全体であってもよい。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はその要旨を
越えない限り以下の実施例に限定されるものではない 実施例1,2、比較例1,2,3 表−1に該凹所の表面の水接触角を変化させて製造した
ディスク保持装置を用いて洗浄した際の乾燥後のディス
ク表面のしみの発生状況(目視検査)を示す。それぞ
れ、ディスク支承用の支持治具をステンレス/SUS3
16L(実施例1)、アルミニウム(実施例2)、ポリ
カーボネート樹脂(比較例1)、ポリプロピレン樹脂
(比較例2)、塩化ビニル樹脂(比較例3)を用いて製
造している。洗浄は、ディスクを装入したディスク保持
装置を、温度65℃の純水中に35秒間浸漬した後、引
き上げ速度1mm/秒で引き上げた。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明のディスク保持装置は、ディスク
の全体を十分に洗浄することができ、ディスク表面のし
みの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のディスク保持装置の一例に係る斜視
図である。
【図2】 図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】 (a)図は長手枠材6の正面図、(b)図は
(a)図のB−B線に沿う断面図である。
【図4】 (a)図は長手枠材7の正面図、(b)図は
(a)図のB−B線に沿う断面図である。
【図5】 (a)図は本発明のディスク保持装置の他の
例に係る側面図、(b)図及び(c)図はその要部斜視
図である。
【図6】 図5に示したディスク保持装置の平面図であ
る。
【図7】 (a)図は支持治具14の正面図、(b)図
はその側面図である。
【図8】 (a)図は支持治具15の正面図、(b)図
はその側面図である。
【図9】 従来のディスク保持装置の斜視図である。
【図10】 従来のディスク保持装置の側面図である。
【符号の説明】
2,6,7,14,15 支持治具 3 ディスク 5,13 枠体 6a,7a,14a,15a 凹所(Vノッチ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの周縁部を係合させるための複
    数の凹所が設けられた支持治具を少なくとも3本並列に
    設けてなるディスク保持装置において、支持治具の表面
    を水との接触角が60°以上の表面状態としたことを特
    徴とするディスク保持装置。
  2. 【請求項2】 支持治具は、ディスクを縦に載置した状
    態において、ディスクの中心部より下方のディスク周縁
    部を支持する位置であって、ディスクの鉛直下方部を避
    けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の
    ディスク保持装置。
  3. 【請求項3】 支持治具は、薄板状で、その長辺に沿っ
    て複数の凹所が設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のディスク保持装置。
  4. 【請求項4】 凹所はV形で、開き角度が90〜130
    °とされていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載のディスク保持装置。
JP32146596A 1996-12-02 1996-12-02 ディスク保持装置 Pending JPH10162355A (ja)

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JP32146596A JPH10162355A (ja) 1996-12-02 1996-12-02 ディスク保持装置

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JP32146596A JPH10162355A (ja) 1996-12-02 1996-12-02 ディスク保持装置

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JP32146596A Pending JPH10162355A (ja) 1996-12-02 1996-12-02 ディスク保持装置

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JP (1) JPH10162355A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011119007A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Showa Denko Kk 基板整列治具及び基板の移送方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011119007A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Showa Denko Kk 基板整列治具及び基板の移送方法

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