JP2572504B2 - めっき用バレル - Google Patents
めっき用バレルInfo
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- JP2572504B2 JP2572504B2 JP4171221A JP17122192A JP2572504B2 JP 2572504 B2 JP2572504 B2 JP 2572504B2 JP 4171221 A JP4171221 A JP 4171221A JP 17122192 A JP17122192 A JP 17122192A JP 2572504 B2 JP2572504 B2 JP 2572504B2
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- JP
- Japan
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- barrel
- lid
- plate
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型の被処理物をめっ
きなどの表面処理するバレル法に用いるめっき用バレル
に関する。
きなどの表面処理するバレル法に用いるめっき用バレル
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にICチップのような小物製品の被
処理物を多数一度に表面処理するには、バレル法が用い
られる。バレル法は、正多角柱(通常は正6角柱または
正8角柱)の多孔容器である表面処理用バレルに被処理
物を入れ、このバレルを枠体に装着し、搬送手段によっ
て所定の処理槽まで搬送し、処理槽内の液に枠体ととも
に浸漬する。処理槽内で処理液は、孔からバレル内に流
入する。この状態で枠体に設けた駆動手段でバレルを回
転させるとバレル内の被処理物は撹拌されて処理液と均
一に接触し表面処理が施される。一定時間経過して処理
が終れば、バレルは枠体とともに搬送手段によって、次
の処理槽に移動され同様に処理される。
処理物を多数一度に表面処理するには、バレル法が用い
られる。バレル法は、正多角柱(通常は正6角柱または
正8角柱)の多孔容器である表面処理用バレルに被処理
物を入れ、このバレルを枠体に装着し、搬送手段によっ
て所定の処理槽まで搬送し、処理槽内の液に枠体ととも
に浸漬する。処理槽内で処理液は、孔からバレル内に流
入する。この状態で枠体に設けた駆動手段でバレルを回
転させるとバレル内の被処理物は撹拌されて処理液と均
一に接触し表面処理が施される。一定時間経過して処理
が終れば、バレルは枠体とともに搬送手段によって、次
の処理槽に移動され同様に処理される。
【0003】めっき処理を行う場合は、たとえば予備洗
浄槽、脱脂槽、水洗槽、めっき槽および後処理水洗槽が
配置され、バレルは枠体に装着されたままこれらの槽に
順次浸漬され、順次表面処理が行われる。表面処理の全
工程を終ったバレルから被処理物が出されて、次の工程
たとえば脱水乾燥工程へ移送される。
浄槽、脱脂槽、水洗槽、めっき槽および後処理水洗槽が
配置され、バレルは枠体に装着されたままこれらの槽に
順次浸漬され、順次表面処理が行われる。表面処理の全
工程を終ったバレルから被処理物が出されて、次の工程
たとえば脱水乾燥工程へ移送される。
【0004】図7は従来用いられている表面処理用バレ
ル1の斜視図である。バレル1はバレル本体16と蓋1
4とからなり、バレル本体16は正6角柱状に形成さ
れ、側面2は周囲に枠17があり、その中に網3が張っ
てある。両端面の板4には枠体を装着する孔5が設けら
れている。また図では見えない端面の板4にはバレルを
駆動する歯車が取付けられ、枠体に装置したときは、こ
の歯車が枠体の駆動装置の歯車と咬合うようになってい
る。側面2の一面には開口6が設けられ、該開口6には
蓋14の蓋板7が着脱可能に取付けられている。該蓋板
7の上面には複数個たとえば2個の係止片8が軸9を中
心として回転可能に取付けられており、係止片8の両端
部は開口部6の両側の稜線に沿った縁部10,11に設
けられている係止孔12,13に嵌入するようになって
いる。
ル1の斜視図である。バレル1はバレル本体16と蓋1
4とからなり、バレル本体16は正6角柱状に形成さ
れ、側面2は周囲に枠17があり、その中に網3が張っ
てある。両端面の板4には枠体を装着する孔5が設けら
れている。また図では見えない端面の板4にはバレルを
駆動する歯車が取付けられ、枠体に装置したときは、こ
の歯車が枠体の駆動装置の歯車と咬合うようになってい
る。側面2の一面には開口6が設けられ、該開口6には
蓋14の蓋板7が着脱可能に取付けられている。該蓋板
7の上面には複数個たとえば2個の係止片8が軸9を中
心として回転可能に取付けられており、係止片8の両端
部は開口部6の両側の稜線に沿った縁部10,11に設
けられている係止孔12,13に嵌入するようになって
いる。
【0005】被処理物を処理するときは、バレル1の蓋
板7を開口部6から外して、被処理物をバレル本体16
内に入れ、蓋板7を開口部6に装着して、係止片8を図
9の一点鎖線の位置から実線の位置に回転して、係止孔
12,13に嵌入させ、軸9に螺着されているボルト1
5を締め付けて蓋14をバレル1に固定する。処理を終
ったときは上と逆の操作で蓋14をバレル1から外し、
被処理物を開口部6から外に出す。
板7を開口部6から外して、被処理物をバレル本体16
内に入れ、蓋板7を開口部6に装着して、係止片8を図
9の一点鎖線の位置から実線の位置に回転して、係止孔
12,13に嵌入させ、軸9に螺着されているボルト1
5を締め付けて蓋14をバレル1に固定する。処理を終
ったときは上と逆の操作で蓋14をバレル1から外し、
被処理物を開口部6から外に出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表面処理用バレルの構成では、蓋板は係止片のある位置
で、バレル本体と装着されているだけである。このため
バレルをめっき槽など、高温の液に浸漬したときバレル
は歪んできて係止片のある位置以外で蓋板とバレル本体
との間に隙間ができ、ここに被処理物が引掛かるという
問題がある。特に、被処理物がICチップのような小物
であるときにこの問題が生じる。
表面処理用バレルの構成では、蓋板は係止片のある位置
で、バレル本体と装着されているだけである。このため
バレルをめっき槽など、高温の液に浸漬したときバレル
は歪んできて係止片のある位置以外で蓋板とバレル本体
との間に隙間ができ、ここに被処理物が引掛かるという
問題がある。特に、被処理物がICチップのような小物
であるときにこの問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、蓋板とバレル本体との間
に隙間のできないめっき用バレルを提供することであ
る。
に隙間のできないめっき用バレルを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、正多角柱の周
胴部の一面が開口部となり、その他の面が多孔体の板か
らなり、一方の端面が駆動歯車と枠体を取付ける孔とを
有する正多角形の板からなり、他方の端面が枠体を取付
ける孔を有する正多角形の板からなる合成樹脂製のバレ
ル本体と、前記バレル本体の開口部に着脱自在の合成樹
脂製多孔体の長方形の蓋体とを含むめっき用バレルにお
いて、長手方向に垂直な断面形状がバレル本体側で幅が
広くなり、少なくとも一方の側面が傾斜した面となって
いる蓋板と、蓋板の上面に、蓋板に垂直な軸に回転可能
に取付けられる複数の係止片とを有する蓋体と、開口部
の一方の稜線に沿って、前記蓋板の一方の側面の傾斜し
た面に適合する面をもち、焼鈍した鋼で補強した合成樹
脂で構成された嵌合部材と、開口部の他方の稜線に沿っ
て設けられ、係止片の一方の端部を嵌入する台形のスリ
ットを穿設した本体蓋押えとを有するバレル本体と、係
止片の一方の端部を本体蓋押えのスリットに嵌入すると
き、蓋板と本体蓋押えの間に挿入し、係止片によってバ
レル本体方向に押圧され、蓋板に接する側がバレル本体
側で幅が狭くなるように傾斜した蓋押えとから成ること
を特徴とするめっき用バレルである。
胴部の一面が開口部となり、その他の面が多孔体の板か
らなり、一方の端面が駆動歯車と枠体を取付ける孔とを
有する正多角形の板からなり、他方の端面が枠体を取付
ける孔を有する正多角形の板からなる合成樹脂製のバレ
ル本体と、前記バレル本体の開口部に着脱自在の合成樹
脂製多孔体の長方形の蓋体とを含むめっき用バレルにお
いて、長手方向に垂直な断面形状がバレル本体側で幅が
広くなり、少なくとも一方の側面が傾斜した面となって
いる蓋板と、蓋板の上面に、蓋板に垂直な軸に回転可能
に取付けられる複数の係止片とを有する蓋体と、開口部
の一方の稜線に沿って、前記蓋板の一方の側面の傾斜し
た面に適合する面をもち、焼鈍した鋼で補強した合成樹
脂で構成された嵌合部材と、開口部の他方の稜線に沿っ
て設けられ、係止片の一方の端部を嵌入する台形のスリ
ットを穿設した本体蓋押えとを有するバレル本体と、係
止片の一方の端部を本体蓋押えのスリットに嵌入すると
き、蓋板と本体蓋押えの間に挿入し、係止片によってバ
レル本体方向に押圧され、蓋板に接する側がバレル本体
側で幅が狭くなるように傾斜した蓋押えとから成ること
を特徴とするめっき用バレルである。
【0009】
【作用】本発明に従えば、蓋板の断面形状がバレル本体
側で幅が広くなっており、蓋板の少なくとも一方の側面
が傾斜した面となっている。またバレル本体の開口部に
は一方の稜線に沿って蓋板の傾斜した面に適合する面を
もつ嵌合部材が設けられている。嵌合部材は、焼鈍した
鋼で補強した合成樹脂で構成されている。また蓋板には
その上面に、蓋板に垂直な軸に回転可能に取付けられる
複数の係止片が取付けられる。バレル本体の開口部の他
方の稜線に沿って本体蓋押えが設けられ、この本体蓋押
えに穿設される台形のスリットがあり、前記係止片がこ
のスリットに嵌入する。このとき蓋板と本体蓋押えの間
に蓋押えが挿入され、これが係止片によってバレル本体
の方向に押圧される。蓋押えは蓋体に接する側がバレル
本体側で幅が狭くなるように傾斜しており、係止片によ
ってバレル本体方向に押される力が蓋板を嵌合部材の方
向に押す力と蓋板をバレル本体側に押す力とになる。こ
れらによって蓋体がバレル本体側に押付けられるととも
に、蓋板と嵌合部材との適合した面が互いに嵌合する。
さらに蓋押えは、蓋押えを押す力の反作用で本体蓋押え
の方向に押され、蓋体とバレル本体との長手方向全体に
わたって面で密着されるので、たとえバレル本体や蓋体
が熱などによって歪んでも嵌合部材が歪むことはなく、
蓋板とバレル本体との間に隙間の生じることが防がれ
る。
側で幅が広くなっており、蓋板の少なくとも一方の側面
が傾斜した面となっている。またバレル本体の開口部に
は一方の稜線に沿って蓋板の傾斜した面に適合する面を
もつ嵌合部材が設けられている。嵌合部材は、焼鈍した
鋼で補強した合成樹脂で構成されている。また蓋板には
その上面に、蓋板に垂直な軸に回転可能に取付けられる
複数の係止片が取付けられる。バレル本体の開口部の他
方の稜線に沿って本体蓋押えが設けられ、この本体蓋押
えに穿設される台形のスリットがあり、前記係止片がこ
のスリットに嵌入する。このとき蓋板と本体蓋押えの間
に蓋押えが挿入され、これが係止片によってバレル本体
の方向に押圧される。蓋押えは蓋体に接する側がバレル
本体側で幅が狭くなるように傾斜しており、係止片によ
ってバレル本体方向に押される力が蓋板を嵌合部材の方
向に押す力と蓋板をバレル本体側に押す力とになる。こ
れらによって蓋体がバレル本体側に押付けられるととも
に、蓋板と嵌合部材との適合した面が互いに嵌合する。
さらに蓋押えは、蓋押えを押す力の反作用で本体蓋押え
の方向に押され、蓋体とバレル本体との長手方向全体に
わたって面で密着されるので、たとえバレル本体や蓋体
が熱などによって歪んでも嵌合部材が歪むことはなく、
蓋板とバレル本体との間に隙間の生じることが防がれ
る。
【0010】
【実施例】以下実施例でもって、本発明をより具体的に
説明する。
説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例のめっき用バレル
100の断面図、図2はその平面図である。バレル10
0はバレル本体101と蓋体70などからなり、バレル
本体101は断面正6角形の角柱の形状をしており、周
胴部の1面、たとえば図1の上側の面は図1(b)に示
すように開口部53になっている。周胴部のその他の面
は多孔板からなっており、本実施例では稜線に沿った枠
52とその間に張られた網54とで形成されている。ま
たバレル本体51の両方の端には、端板56があり、一
方の端板56には歯車57が取付けられている。また両
端板56には、バレル本体51を枠体20に装着するた
めの孔58がある。
100の断面図、図2はその平面図である。バレル10
0はバレル本体101と蓋体70などからなり、バレル
本体101は断面正6角形の角柱の形状をしており、周
胴部の1面、たとえば図1の上側の面は図1(b)に示
すように開口部53になっている。周胴部のその他の面
は多孔板からなっており、本実施例では稜線に沿った枠
52とその間に張られた網54とで形成されている。ま
たバレル本体51の両方の端には、端板56があり、一
方の端板56には歯車57が取付けられている。また両
端板56には、バレル本体51を枠体20に装着するた
めの孔58がある。
【0012】
【0013】バレル本体101の開口部53には着脱自
在な蓋体70がある。蓋体70は、蓋板71とその上面
に複数個、たとえば3個の係止片80とを有する。蓋板
71は、断面形状がバレル本体101側が長辺となる台
形であり、一方の側面(図3(1)の左側の側面)は傾
斜した面となっており、他方の側面は本実施例では、上
下面に垂直となっている。一方バレル本体101の開口
部53の一方の稜線に沿って、嵌合部材105が設けら
れ、嵌合部材105の開口部53側には蓋板71の一方
の側面の傾斜した面と適合する面がある。蓋板71をバ
レル本体101に装着するには、第1に蓋板71の一方
の側面の傾斜した面を嵌合部材104の適合面に適合し
て嵌め込む。
在な蓋体70がある。蓋体70は、蓋板71とその上面
に複数個、たとえば3個の係止片80とを有する。蓋板
71は、断面形状がバレル本体101側が長辺となる台
形であり、一方の側面(図3(1)の左側の側面)は傾
斜した面となっており、他方の側面は本実施例では、上
下面に垂直となっている。一方バレル本体101の開口
部53の一方の稜線に沿って、嵌合部材105が設けら
れ、嵌合部材105の開口部53側には蓋板71の一方
の側面の傾斜した面と適合する面がある。蓋板71をバ
レル本体101に装着するには、第1に蓋板71の一方
の側面の傾斜した面を嵌合部材104の適合面に適合し
て嵌め込む。
【0014】係止片80は、蓋板71の上面に、蓋板7
1に垂直な軸81を中心に回転可能に取付けられてい
る。開口部53の他方の稜線に沿って本体蓋押え103
が設けられ、ここには台形のスリット103が穿設され
ている。蓋体70の係止片80の一方の端部を、スリッ
ト103に嵌入することによって、蓋板71はバレル本
体101方向に押圧される。また軸81に設けられたボ
ルト82を締付けて緩まないようにしている。蓋板71
を係止片80によってバレル本体に押付けるときは、蓋
体71と本体蓋押え103の間に蓋押え90を挿入す
る。係止片80をスリット103に嵌入すると、蓋押え
90は係止片80によって押えられ、バレル本体101
に向かう力が作用する。蓋押え90の蓋板71に接する
面91は、バレル本体側で幅が狭くなるように傾斜して
いるので、蓋押え90に加えられたバレル本体101に
向かう力は、蓋板71を嵌合部材105の方向へ押付け
る力と蓋板71をバレル本体101側に押付ける力とに
なり、蓋板71を嵌合部材105と面で密着させる。ま
た蓋押え90は、蓋板71によって本体蓋押え103の
方へ押されているので蓋押え90と本体蓋押え103と
の間も面で密着される。
1に垂直な軸81を中心に回転可能に取付けられてい
る。開口部53の他方の稜線に沿って本体蓋押え103
が設けられ、ここには台形のスリット103が穿設され
ている。蓋体70の係止片80の一方の端部を、スリッ
ト103に嵌入することによって、蓋板71はバレル本
体101方向に押圧される。また軸81に設けられたボ
ルト82を締付けて緩まないようにしている。蓋板71
を係止片80によってバレル本体に押付けるときは、蓋
体71と本体蓋押え103の間に蓋押え90を挿入す
る。係止片80をスリット103に嵌入すると、蓋押え
90は係止片80によって押えられ、バレル本体101
に向かう力が作用する。蓋押え90の蓋板71に接する
面91は、バレル本体側で幅が狭くなるように傾斜して
いるので、蓋押え90に加えられたバレル本体101に
向かう力は、蓋板71を嵌合部材105の方向へ押付け
る力と蓋板71をバレル本体101側に押付ける力とに
なり、蓋板71を嵌合部材105と面で密着させる。ま
た蓋押え90は、蓋板71によって本体蓋押え103の
方へ押されているので蓋押え90と本体蓋押え103と
の間も面で密着される。
【0015】図3は本体蓋押え103の側面図であり、
蓋70を装着したときは、スリット104の点線の位置
に係止片80がくる。また図4蓋押え90の断面図であ
り、図5はその側面図である。蓋押え90下側であって
蓋板70と接する面91は、蓋押え90を押える方向に
対しθ=45°の角になっている。また蓋押え90には
複数個所のつまみ92が設けてある。係止片80は、つ
まみ92のない位置(図5の点線の位置)で蓋押え90
を押付ける。
蓋70を装着したときは、スリット104の点線の位置
に係止片80がくる。また図4蓋押え90の断面図であ
り、図5はその側面図である。蓋押え90下側であって
蓋板70と接する面91は、蓋押え90を押える方向に
対しθ=45°の角になっている。また蓋押え90には
複数個所のつまみ92が設けてある。係止片80は、つ
まみ92のない位置(図5の点線の位置)で蓋押え90
を押付ける。
【0016】また、蓋板71をバレル本体101に取付
けるときに力が掛かる部材、たとえば、嵌合部材105
は、変形を防ぐために焼鈍した鋼などで合成樹脂部材を
補強する。
けるときに力が掛かる部材、たとえば、嵌合部材105
は、変形を防ぐために焼鈍した鋼などで合成樹脂部材を
補強する。
【0017】図6は、バレル100を枠体20に取付
け、表面処理液槽41に浸漬した状態を示す。枠体21
は、両側に支持板21があり、全体を支えている。支持
板21の上端には棒状の受止片22が取付けられ、バレ
ル100の支持枠23,24が取付けられている。支持
枠23,24に取付けられたボス25,26がバレル1
00の端板56の孔58に嵌り込むことによって、バレ
ル100は枠体20に装着される。ボス25,26の中
央部にはさらに電極27を挿入する孔があり、電気めっ
きまたは電着塗装を行うときはここから電極27を挿入
する。バレル100の略下半部は、処理液の液面42以
下にあり、この状態でバレル100の一方の端板56に
設けられた歯車57は、支持枠23に取付けられた歯車
28,29,30を介して電動機31によって回転さ
れ、さらにバレル100は液槽41の処理液中で回転さ
れる。これによってバレル100中の被処理物が表面処
理される。
け、表面処理液槽41に浸漬した状態を示す。枠体21
は、両側に支持板21があり、全体を支えている。支持
板21の上端には棒状の受止片22が取付けられ、バレ
ル100の支持枠23,24が取付けられている。支持
枠23,24に取付けられたボス25,26がバレル1
00の端板56の孔58に嵌り込むことによって、バレ
ル100は枠体20に装着される。ボス25,26の中
央部にはさらに電極27を挿入する孔があり、電気めっ
きまたは電着塗装を行うときはここから電極27を挿入
する。バレル100の略下半部は、処理液の液面42以
下にあり、この状態でバレル100の一方の端板56に
設けられた歯車57は、支持枠23に取付けられた歯車
28,29,30を介して電動機31によって回転さ
れ、さらにバレル100は液槽41の処理液中で回転さ
れる。これによってバレル100中の被処理物が表面処
理される。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バレル本
体に蓋体を装着するときは、まず蓋板の一方の側面の傾
斜した面を嵌合部材に適合させて嵌め込む。次に蓋体と
本体蓋押えの間に蓋押えを挿入し、係止片の一方の端部
を本体蓋押えに穿設されたスリットに嵌合させ、蓋押え
をバレル本体の方へ押圧する。蓋押えは、蓋板と接する
面がバレル本体側で幅が狭くなるように傾斜しているの
で、蓋板が嵌合部材の方向に押され、蓋押えも本体蓋押
えの方に押され、これらが面で密着されるとともに蓋板
がバレル本体に密着し、蓋板とバレル本体との間に隙間
が生じない。また嵌合部材は、焼鈍した鋼によって補強
された合成樹脂で構成されているので、熱や薬品による
変形がない。
体に蓋体を装着するときは、まず蓋板の一方の側面の傾
斜した面を嵌合部材に適合させて嵌め込む。次に蓋体と
本体蓋押えの間に蓋押えを挿入し、係止片の一方の端部
を本体蓋押えに穿設されたスリットに嵌合させ、蓋押え
をバレル本体の方へ押圧する。蓋押えは、蓋板と接する
面がバレル本体側で幅が狭くなるように傾斜しているの
で、蓋板が嵌合部材の方向に押され、蓋押えも本体蓋押
えの方に押され、これらが面で密着されるとともに蓋板
がバレル本体に密着し、蓋板とバレル本体との間に隙間
が生じない。また嵌合部材は、焼鈍した鋼によって補強
された合成樹脂で構成されているので、熱や薬品による
変形がない。
【図1】本発明の一実施例のバレル100の断面図であ
る。
る。
【図2】バレル100の平面図である。
【図3】バレル100の本体蓋押え103の側面図であ
る。
る。
【図4】バレル100の蓋押え90の断面図である。
【図5】蓋押え90の側面図である。
【図6】バレル100を枠体20に取付け、処理槽41
に浸漬した状態を示す断面図である。
に浸漬した状態を示す断面図である。
【図7】従来技術で用いるバレル1の斜視図である。
53 開口部 70 蓋体 71 蓋板 80 係止片 90 蓋押え 100 バレル 101 バレル本体 103 本体蓋押え 105 嵌合部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−137668(JP,U) 実開 昭52−123518(JP,U) 特公 昭44−15882(JP,B1) 特公 昭62−61680(JP,B2) 実公 昭56−28220(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】 正多角柱の周胴部の一面が開口部とな
り、その他の面が多孔体の板からなり、一方の端面が駆
動歯車と枠体を取付ける孔とを有する正多角形の板から
なり、他方の端面が枠体を取付ける孔を有する正多角形
の板からなる合成樹脂製のバレル本体と、前記バレル本
体の開口部に着脱自在の合成樹脂製多孔体の長方形の蓋
体とを含むめっき用バレルにおいて、 長手方向に垂直な断面形状がバレル本体側で幅が広くな
り、少なくとも一方の側面が傾斜した面となっている蓋
板と、蓋板の上面に、蓋板に垂直な軸に回転可能に取付
けられる複数の係止片とを有する蓋体と、 開口部の一方の稜線に沿って、前記蓋板の一方の側面の
傾斜した面に適合する面をもち、焼鈍した鋼で補強した
合成樹脂で構成された嵌合部材と、開口部の他方の稜線
に沿って設けられ、係止片の一方の端部を嵌入する台形
のスリットを穿設した本体蓋押えとを有するバレル本体
と、 係止片の一方の端部を本体蓋押えのスリットに嵌入する
とき、蓋板と本体蓋押えの間に挿入し、係止片によって
バレル本体方向に押圧され、蓋板に接する側がバレル本
体側で幅が狭くなるように傾斜した蓋押えとから成るこ
とを特徴とするめっき用バレル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4171221A JP2572504B2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | めっき用バレル |
Applications Claiming Priority (1)
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