JP5357702B2 - パンク修理キット - Google Patents

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Description

本発明は、パンクしたタイヤにパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次注入してパンクを応急的に修理するタイヤのパンク修理キットに関する。
パンクを応急的に修理するパンク修理キットとして、パンクしたタイヤにパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次注入してポンプアップし、その後、この状態でタイヤを走行させることにより、パンクシーリング剤がタイヤ内腔面を全周に亘って被覆しパンク穴を応急的にシールするものが、例えば特許文献1などに提案されている。
この種の修理キットは、図13に示すように、圧縮空気を発生させるコンプレッサ装置a、及びパンクシーリング剤を収容したボトル容器bと、このボトル容器bの口部に取り付くキャップcとからなるボトルユニットdを具える。又前記キャップcには、圧縮空気をボトル容器内へ送り込む空気取入れノズル部c1と、この圧縮空気の送り込みによりボトル容器bからパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出しノズル部c2とが形成される。又前記空気取入れノズル部c1には、コンプレッサ装置aの圧縮空気吐出ノズル部c3からのホースe1が接続され、かつシーリング剤・圧縮空気取出しノズル部c2には、一端にタイヤTの空気バルブTvに接続可能な接続金具が取り付くホースe2の他端が接続される。
特開2000−108215号公報
この修理キットでは、2本のホースe1、e2が必要となるため、誤配管しやすく、又ボトルユニットdの安定性が悪いため、作業中にボトルユニットdが転倒して、必要量のパンクシーリング剤が注入できなくなるという問題がある。
そこで本発明者は、ボトルユニットdに、コンプレッサ装置aの圧縮空気吐出ノズル部c3と嵌合して直接接続しうるノズル受け部を設けることを提案した。これにより、ボトルユニットdとコンプレッサ装置aとが一体化してその重心位置を低く下げることができ、安定性を増して転倒を抑制しうるとともに、空気取入れ側のホースe1が不要となるため、誤配管の恐れを無くすことができる。
しかしながら前記直接接続した際、ボトルユニットdがコンプレッサ装置aに確実に固定されていなければ、パンク修理中、高内圧によって接続が外れてシーリング剤が逆流し、周囲を汚損させるという問題が生じる。そのため、ボトルユニットdをコンプレッサ装置aに確実に固定しうる手段を設けること、及びその手段による固定作業を、作業者に意識して行わせることが必要となる。
そこで本発明は、ボトルユニットとコンプレッサ装置とを直接接続可能とし、ボトルユニットの転倒を抑制し、かつ2本のホースのうちの1本を排除して誤配管の恐れを無くすとともに、前記直接接続した際に、ボトルユニットをコンプレッサ装置に確実に固定でき、しかもその固定がなされたがどうかを作業者に充分認識させることが可能となり、パンク修理中での接続外れを防止しうるパンク修理キットを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、コンプレッサ装置、及びパンクシーリング剤を収容したボトル容器と、このボトル容器の口部に取り付くキャップとからなるボトルユニットを具えるパンク修理キットであって、
前記コンプレッサ装置は、その一側面側に、圧縮空気を吐出させる圧縮空気吐出ノズル部が突設され、
かつ前記キャップは、前記圧縮空気吐出ノズル部からの圧縮空気をボトル容器内へ取り入れる空気取入れ筒部と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器からパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出しノズル部とを具える一方、
前記空気取入れ筒部の中心孔には、前記圧縮空気吐出ノズル部が同心に挿入されかつ該圧縮空気吐出ノズル部と嵌合することにより前記ボトルユニットとコンプレッサ装置とを直接接続可能とするノズル受け部が形成され、
しかも前記空気取入れ筒部の周囲には、この空気取入れ筒部の軸心の両側で放射状にのびる板状をなしかつその厚さ方向に係止孔を穿設した一対の係止板部が突設されるとともに、
前記コンプレッサ装置に、前記圧縮空気吐出ノズル部を空気取入れ筒部内に挿入させて圧縮空気吐出ノズル部とノズル受け部とを嵌合させた後、前記軸心回りで前記ボトルユニットをコンプレッサ装置に対して小角度αで相対的に回転させることにより、前記係止孔と係合して前記空気取入れ筒部の圧縮空気吐出ノズル部からの抜け留めを行う抜け留め手段を設けたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記抜け留め手段は、前記圧縮空気吐出ノズル部の軸心回りで放射状に配される第1、第2の溝壁面間で挟まれる略扇状をなし、かつ該第1、第2の溝壁面間で各前記係止板部を挿入しうる一対の挿入凹部を具えるとともに、
前記第1の溝壁面は、ボトルユニットの前記相対的回転によって前記係止板部と当接でき、しかも該第1の溝壁面には、前記当接した係止板部の前記係止孔に嵌り合って前記空気取入れ筒部の圧縮空気吐出ノズル部からの抜け留めを行う係止突起を突出させたことを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記第2の溝壁面は、挿入凹部の底に向かって第1の溝壁面との間隔が減じる向きに傾斜する傾斜面からなることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記抜け留め手段と前記係止孔との係合時、前記コンプレッサ装置の底面と、キャップの底面とが面一となることを特徴としている。
本発明は叙上の如く、ボトルユニットのキャップに、コンプレッサ装置の圧縮空気吐出ノズル部と嵌合しうるノズル受け部を形成している。これにより、コンプレッサ装置とボトルユニットとを直接接続することが可能となり、両者を一体化してその重心位置を低く下げることができ、設置の安定性を増して転倒を抑制しうるとともに、従来の空気取入れ側のホースが不要となるため、誤配管の恐れを無くすことができる。
又前記コンプレッサ装置には、圧縮空気吐出ノズル部を空気取入れ筒部内に挿入かつ嵌合させた時、この圧縮空気吐出ノズル部を空気取入れ筒部から抜け留めして固定する抜け留め手段を設けている。しかもこの抜け留めは、前記嵌合後、ボトルユニットを前記空気取入れ筒部の軸心回りで回転させることにより行われる。
即ち、圧縮空気吐出ノズル部を空気取入れ筒部内に挿入かつ嵌合することによる接続作業と、その後ボトルユニットを前記軸心回りで回転させることによる抜け留め作業とが行われるが、これら2つの作業が互いに異なる動作によって行われる。そのため、作業者に抜け留めがなされたかどうかを充分認識させることができ、抜け留め作業のし忘れ、或いは抜け留め作業が不完全であることによるパンク修理中での接続外れを防止することができる。
なお圧縮空気吐出ノズル部を空気取入れ筒部内に挿入かつ嵌合するだけで、接続と抜け留めとを同時に行いうるように、抜け留め手段を構成することは、技術的には可能である。しかしこの場合、例えば挿入が不充分となり抜け留めが確実に行われていなくても、そのことを作業者が認識することは難しく、その結果、パンク修理中に接続外れが生じる危険性を招く。
本発明のパンク修理キットを用いてパンク修理を行う場合を示す斜視図である。 コンプレッサ装置を示す斜視図である。 その内部構造を示す断面図である。 コンプレッサ本体を示す分解斜視図である。 その主要部を示す部分断面図である。 圧縮空気吐出ノズル部と空気取入れノズル部との接合前の状態を示す断面図である。 キャップを示す正面図である。 キャップをボトル容器とともに示す断面図である。 ボトル容器の胴部の横断面図である。 抜け留め手段の正面図である。 抜け留め手段の側面図である。 抜け留め作業の説明図である。 従来のパンク修理キットを説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のパンク修理キット1は、コンプレッサ装置2と、ボトルユニット3とを具えるとともに、前記ボトルユニット3は、パンクシーリング剤を収容したボトル容器4と、その口部5(図8に示す)に取り付くキャップ6とから構成される。
そして、前記コンプレッサ装置2とボトルユニット3とは、パンク修理現場において、ホース類を介在させることなく直接接続される。なお前記ボトルユニット3に設けるシーリング剤・圧縮空気取出しノズル部7には、予め送給ホース29が連結されており、車内で保管されている時、この送給ホース29は、前記連結状態のまま、例えばキャップ6の周囲に巻き付けられて収納される。
前記コンプレッサ装置2は、図3に示すように、収納ケース9に、モータMと、該モータMに連結されるピストン10との間でポンプ室11を形成するシリンダ12を有するコンプレッサ本体13とを少なくとも収納している。
前記収納ケース9は、図1、2の如く、四辺を側板部14aで囲む周囲壁部の上端、下端を、それぞれ上板部14Uと下板部14Lとで閉じた小高さの偏平略直方体状の箱体として形成される。なお前記収納ケース9は、上下のケース部に分解可能に形成されている。
前記モータMとしては、自動車の12V直流電源で作動する市販の種々のDCモータが採用できる。このモータMには、自動車のシガーライターソケットに接続可能な電源プラグ15を先端に設けた電源コードが、前記収納ケース9の上板部14Uに取り付く電源スイッチSWを介して接続されている。なお電源プラグ15は、前記下板部14Lに設ける凹所(図示しない)内に取り出し自在に収納される。
次に、前記コンプレッサ本体13は、図4、5に示すように、前記モータMにクランク機構17を介して連結されるピストン10と、このピストン10を往復動可能に収容するとともに前記ピストン10との間で空気を圧縮するポンプ室11を形成するシリンダ12とを具える。ピストン10には、このピストン10をその軸心方向に貫通してのびる吸気孔19Aと、この吸気孔19Aをポンプ室側からバネ性を有して閉じる、例えばゴム、合成樹脂、金属等の弾性体などの弁19Bとを用いた吸気弁19が形成される。
前記シリンダ12は、本例では、前記ポンプ室11を形成する円筒状のシリンダ本体20の後端側に、前記ポンプ室11からの圧縮空気を貯留してピストン10による圧力の脈動を抑えるサージタンク室21Aを形成するためのシリンダ副部21を一体に具える。本例では、前記サージタンク室21Aは、前記シリンダ本体20の後端を閉じる隔壁20Aに形成される小孔20A1を介して前記ポンプ室11に導通している。
又前記シリンダ副部21の周壁には、圧縮空気を吐出させる筒状の圧縮空気吐出口部8と、圧力計22を取り付ける第1の連結部24Aと、リリーフバルブ23を取り付ける第2の連結部24Bとが、それぞれ向きを違えて突設される。
そして、前記圧縮空気吐出口部8の先端には、圧縮空気吐出ノズル部16が形成される。この圧縮空気吐出ノズル部16は、本例では、図6に示すように、前記圧縮空気吐出口部8に外嵌される取付筒部16Aの先端に、先細状のノズル本体16Bを一連に具え、前記コンプレッサ装置2の一側面14aS側に突設される。本例では、前記取付筒部16Aには、前記一側面14aSに沿う張り出し部16Cが付設され、この張り出し部16Cを前記一側面14aSに、例えばビス固定することにより、前記圧縮空気吐出ノズル部16はコンプレッサ装置2に一体固定される。なお前記ノズル本体16Bは、外径一定の主部16B1と、その先端に連なる先細コーン状のテーパ部16B2とを含み、かつこの主部16B1の外周に、後述するノズル受け部28との間をシールするOリング43が装着される。
次に、前記ボトルユニット3は、パンクシーリング剤を収容したボトル容器4と、その口部5に取り付くキャップ6とから構成され、キャップ6を下方に向けた直立状態にて前記コンプレッサ装置2と連結している。
前記ボトル容器4は、図8に示すように、ボトル胴部30の下端に、パンクシーリング剤を出し入れしうる小径円筒状の口部5を突出している。前記ボトル胴部30は、図9に示すように、その高さ方向と直角な横断面が、一対の長辺部30Aと一対の短辺部30Bとで囲む略長方形状に形成される。本例では、前記長辺部30A、および短辺部30Bが、それぞれボトル外側に向かって凸円弧状に湾曲して形成される場合が示される。このとき前記長辺部30Aの長さをW、長辺部30Aの曲率半径をRW、前記短辺部30Bの長さをD、短辺部30Bの曲率半径をRDとしたとき、下記式(1)〜(3)を充足するように設定するのが好ましい。
1.3≦W/D≦1.7 −−−(1)
0.5≦RW/W≦3.0 −−−(2)
0.5≦RD/D≦20.0 −−−(3)
ここで、車内、例えばトランク内におけるパンク修理キット1の収納性を考慮したとき、前記コンプレッサ装置2が略直方体状をなすため、ボトル容器4のボトル胴部30も、略直方体状に形成するのが好ましい。しかしパンク修理の際、ボトル容器4には、例えば350kPa近くの高内圧が作用する。このとき、前記ボトル胴部30が断面円形状の場合には、内圧によって前記ボトル胴部30が半径方向に均等に膨張するため、圧縮空気充填時の変形があまり認識されず、ユーザーへの不安感は低いものとなる。しかしながら、ボトル胴部30が断面矩形状の場合には、内圧による膨れは均一ではなく、断面矩形状から断面円形状に近づくように膨張するなど、その変形量は実際よりも大きく感じられる。そのために、耐圧範囲内とはいえ、ユーザーに破裂などの不安を与える可能性がある。
そこで本例では、予め、前記長辺部30A及び短辺部30Bをそれぞれ凸円弧状として、膨張時の変形形状に近い形状に形成している。そのため、収納性を向上しながら、圧縮空気充填時の変形があまり認識されなくなり、使用者の不安を低く抑えることが可能となる。
本発明者の実験の結果、前記不安感を抑えるためには、長辺側の膨張量を抑えることが重要であり、そのためには、長辺側の長さWを大きく、かつ曲率半径RWを小さく設定するのが好ましい。もし前記比W/Dが1.3を下回る、或いは比RW/Wが3.0を越えると、前記長さWが相対的に小、或いは曲率半径RWが大きくなって長辺側の膨張量の増加を招く。逆に、前記比W/Dが1.7を越える、或いは比RW/Wが0.5を下回る場合には、収納性に不利が生じる。又前記比RD/Dが20.0を越えると、短辺側の膨張量が増大して、圧縮空気充填時の変形が大きくなり、逆に、比RD/Dが0.5を下回ると、収納性に不利を招く。
なお長辺部30Aと短辺部30Bとが交わるコーナ部分は、応力集中を緩和して耐圧性能を高めるために、曲率半径15mm±5mmの円弧30Cにて形成するのが好ましい。
次に、前記キャップ6は、前記図7、8に示す如く、底面6Sをなす円盤状の底板部31と、前記ボトル容器4の口部5を取り付けるボトル取付部32と、その間に配されるくびれ状の胴部33とを一体に具える。又前記胴部33には、前記圧縮空気吐出ノズル部16からの圧縮空気をボトル容器4内へ送り込む取入れ口27aを開口させた空気取入れ筒部27と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器4からパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次取り出す取出し口7aを開口させたシーリング剤・圧縮空気取出しノズル部7とが突設される。
このキャップ6内には、前記取入れ口27aからボトル容器4の前記口部5内にのびる空気流路35と、前記取出し口7aからボトル容器4の前記口部5内にのびるシーリング剤・圧縮空気取出し流路36とが形成される。
又前記ボトル取付部32は、前記口部5を固定する取付け凹部32Aと、この取付け凹部32Aの底面から隆起するボス部32Bとを有する。なお取付け凹部32Aは、その内壁面に設ける内ネジにより前記口部5を螺着しうる。又前記ボス部32Bの上面には、前記空気流路35の上端が開口する空気流路上開口37と、前記シーリング剤・圧縮空気取出し流路36の上端が開口するシーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口38とが設けられる。
又前記空気流路35は、前記空気流路上開口37から下方にのびる縦の空気流路部35aと、この縦の空気流路部35aに交点Pで直角に交わりかつ該交点Pから前記取入れ口27aまでのびる横の空気流路部35bとから形成される。又前記縦の空気流路部35aの前記交点Pを下方に越えた下端部に、前記空気流路上開口37からパンクシーリング剤が逆流した際の逆流パンクシーリング剤を収容するシーリング剤収容部39が形成される。なおシーリング剤収容部39は、前記縦の空気流路部35aよりも大径に形成される。
ここで、パンク修理では、まずパンク修理キット1を用いて、パンクしたタイヤTにパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次注入してポンプアップする。その後ユーザは、コンプレッサ装置2とボトルユニット3とが接続された状態でタイヤTから取り外されたパンク修理キット1を、いったん車内に積み込み、パンク穴をシールするために約10分程度走行する。その後、再度パンク修理キット1をタイヤTに再度接続し、空気圧のチェックと補充とを行うことでパンク修理作業が終了する。これら作業において、シーリング剤充填後のボトルユニット3は種々な方向に傾き、かつ振動を受ける。そのため、このボトルユニット3内に残留するパンクシーリング剤が、空気流路上開口37からコンプレッサ装置2側へと逆流し、コンプレッサ装置2を損傷させる恐れが生じる。そこで、逆流したパンクシーリング剤がコンプレッサ装置2内に流れ込むのを阻止するために、前記シーリング剤収容部39を形成している。従って、シーリング剤収容部39の容量は、ボトルユニット3内に残留するシーリング剤の容量程度で良く、本例では、5〜15ccの範囲に設定されている。なお前記容量が5cc未満では、逆流したシーリング剤を収容しきれない恐れがあり、又15ccを越えても無駄であり、キャップ6の不必要な大型化、即ち収納性の低下を招く。
又空気流路上開口37からの前記逆流を抑えるため、前記縦の空気流路部35aの上端側に、内径を減じる絞り部35a1を設け、前記空気流路上開口37の内径Da1を1.0〜2.0mmの範囲に減じることが好ましい。又空気流路上開口37からの逆流を抑制するため、この空気流路上開口37を前記シーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口38よりも上方で開口させることも好ましく、特に、前記空気流路上開口37のシーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口38からの高さhを5.0〜7.0mmとするのが好ましい。
なお前記シーリング剤収容部39は、前記キャップ6の底面側で開口するとともに、この開口は収容部蓋40によって閉止される。
又キャップ6には、前記空気取入れ筒部27の周囲に、この空気取入れ筒部27の軸心i1の両側で放射状にのびる一対の係止板部41が突設される。本例では、空気取入れ筒部27の上下に前記係止板部41が配されている。又前記係止板部41には、係止孔41Hがその厚さ方向に穿設される。本例では、この係止孔41Hにバネ性を持たせて弾性変形可能とするために、該係止孔41Hを略C字状とする切り欠き部41Aを設けている。なお係止板部41の軸心i1方向先端は、前記空気取入れ筒部27の先端よりも前方に突出している。
又前記空気取入れ筒部27の中心孔27Hには、前記圧縮空気吐出ノズル部16が同心に挿入されかつ該圧縮空気吐出ノズル部16と嵌合することによりボトルユニット3とコンプレッサ装置2とを直接接続可能とするノズル受け部28が形成される。このノズル受け部28は、内径一定の平行孔部28Aと、その後端側に連なる先細コーン状のテーパ孔部28Bとを含み、前記圧縮空気吐出ノズル部16とは嵌合可能かつ前記軸心i1回りで相対回転可能に形成される。なお圧縮空気吐出ノズル部16の挿入深さは、本例では、前記取付筒部16Aの前端面と空気取入れ筒部27の前端面とが当接することにより規制される。
次に、前記コンプレッサ装置2には、前記圧縮空気吐出ノズル部16を空気取入れ筒部27内に挿入させて圧縮空気吐出ノズル部16とノズル受け部28とを嵌合させた後、図12に示すように、前記軸心i1回りで前記ボトルユニット3をコンプレッサ装置2に対して小角度αで相対的に回転させることにより、前記係止孔41Hと係合して前記圧縮空気吐出ノズル部16の空気取入れ筒部27からの抜け留めを行う抜け留め手段44が設けられる。
前記抜け留め手段44は、図2、10、11に示すように、前記圧縮空気吐出ノズル部16の軸心i2回りで放射状に配される第1、第2の溝壁面S1、S2間で挟まれる扇状の一対の挿入凹部45を具え、各挿入凹部45は、図10に示すように、前記第1、第2の溝壁面S1、S2間で前記係止板部41を挿入しうる。
又前記第1の溝壁面S1は、ボトルユニット3の前記相対的回転Kによって前記係止板部41と当接でき、これにより回転の終端位置が規制される。又この第1の溝壁面S1には、前記当接した係止板部41の前記係止孔41Hに嵌り合うことにより前記圧縮空気吐出ノズル部16の空気取入れ筒部27からの抜け留めを行う係止突起46が突設される。
前記係止突起46は、外径一定かつ前記係止孔41Hと実質的に同径な胴部46Aと、先細状のコーン部46Bとの間に、本例では、前記係止孔41Hよりもやや大径の鍔部46Cを具える。この鍔部46Cは、C字状をなす前記係止孔41Hのバネ性によって係止孔41Hを通過でき、又通過時の抵抗によって、第1の溝壁面S1と係止板部41との当接状態を維持させうる。
又前記第2の溝壁面S2は、挿入凹部45の底45Aに向かって第1の溝壁面S1との間隔が減じる向きに傾斜する傾斜面47から形成される。このような傾斜面47は、前記係止板部41を挿入凹部45内に挿入する際の案内面として機能しうる。
このように、パンク修理キット1では、コンプレッサ装置2とボトルユニット3とがホース類を介在させることなく直接接続されるとともに、圧縮空気吐出ノズル部16と空気取入れ筒部27とが抜け留め手段44によって抜け止めされ、前記接続状態が確実に維持される。従って、ボトルユニット3は、コンプレッサ装置2と一体化してその重心位置を低く下げることができ、設置の安定性を増して転倒を抑制しうるとともに、従来の空気取入れ側のホースが不要となるため、誤配管の恐れを無くすことができる。又前記抜け留め手段44による抜け留め作業が、前記軸心i1回りのボトルユニット3の回転作業となるなど、接続作業とは異なる動作によって行われる。そのため、作業者に抜け留めをしたかどうかを充分認識させることができ、抜け留め作業のし忘れ、或いは抜け留め作業が不完全であることによるパンク修理中での接続外れを防止することができる。
なお前記係止突起46と係止孔45Hとの係合状態Yにおいて、前記コンプレッサ装置2の底面2Sと、キャップ6の底面6Sとが面一に整一することが好ましい。これにより接地面積が高まり路面との摩擦力を増加させうるため、設置安定性だけでなく、コンプレッサ振動時における振動安定性をも向上させることができる。又抜け留め作業が不完全である場合、底面2S、6S間が不一致となるため、抜け留め作業の不完全を容易に認識することができる。なお抜け留め作業における相対的回転Kの前記角度αは、10〜30°が適しており、10°以下では、抜け留め作業の不完全を認識させることが難しく、又30°を越えると作業がし辛く確実性が損なわれる。又前記角度αを10〜30°とするために前記第1、第2の溝壁面S1、S2間の角度βを、15〜35度の範囲とするのも好ましい。
又本例では、精度を高めるために、前記抜け留め手段44と、圧縮空気吐出ノズル部16とを、例えばナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラスチック、或いはこれらにグラスファイバなどの短繊維を配合した強化プラスチックからなる一体成形体60として形成している。しかし要求により、例えば、圧縮空気吐出ノズル部16を圧縮空気吐出口部8と一体に形成し、前記抜け留め手段44とは別個に形成することもできる。
又ボトルユニット3には、未使用時、ボトル容器4内のパンクシーリング剤が流出するの防止するため、前記図8に一点鎖線で示すように、前記ボス部32Bに、空気流路上開口37及びシーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口38をそれぞれ閉じる内栓52が嵌着されている。この内栓52は、コンプレッサ装置2からの圧縮空気による圧力上昇によりボス部32Bから外れることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 パンク修理キット
2 コンプレッサ装置
3 ボトルユニット
4 ボトル容器
5 口部
6 キャップ
7 シーリング剤・圧縮空気取出しノズル部
14aS 一側面側
16 圧縮空気吐出ノズル部
27 空気取入れ筒部
27H 中心孔
28 ノズル受け部
41 係止板部
41H 係止孔
44 抜け留め手段
45 挿入凹部
46 係止突起
47 傾斜面
i1 軸心
S1、S2 第1、第2の溝壁面

Claims (4)

  1. コンプレッサ装置、及びパンクシーリング剤を収容したボトル容器と、このボトル容器の口部に取り付くキャップとからなるボトルユニットを具えるパンク修理キットであって、
    前記コンプレッサ装置は、その一側面側に、圧縮空気を吐出させる圧縮空気吐出ノズル部が突設され、
    かつ前記キャップは、前記圧縮空気吐出ノズル部からの圧縮空気をボトル容器内へ取り入れる空気取入れ筒部と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器からパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出しノズル部とを具える一方、
    前記空気取入れ筒部の中心孔には、前記圧縮空気吐出ノズル部が同心に挿入されかつ該圧縮空気吐出ノズル部と嵌合することにより前記ボトルユニットとコンプレッサ装置とを直接接続可能とするノズル受け部が形成され、
    しかも前記空気取入れ筒部の周囲には、この空気取入れ筒部の軸心の両側で放射状にのびる板状をなしかつその厚さ方向に係止孔を穿設した一対の係止板部が突設されるとともに、
    前記コンプレッサ装置に、前記圧縮空気吐出ノズル部を空気取入れ筒部内に挿入させて圧縮空気吐出ノズル部とノズル受け部とを嵌合させた後、前記軸心回りで前記ボトルユニットをコンプレッサ装置に対して小角度αで相対的に回転させることにより、前記係止孔と係合して前記空気取入れ筒部の圧縮空気吐出ノズル部からの抜け留めを行う抜け留め手段を設けたことを特徴とするパンク修理キット。
  2. 前記抜け留め手段は、前記圧縮空気吐出ノズル部の軸心回りで放射状に配される第1、第2の溝壁面間で挟まれる扇状をなし、かつ該第1、第2の溝壁面間で各前記係止板部を挿入しうる一対の挿入凹部を具えるとともに、
    前記第1の溝壁面は、ボトルユニットの前記相対的回転によって前記係止板部と当接でき、しかも該第1の溝壁面には、前記当接した係止板部の前記係止孔に嵌り合って前記空気取入れ筒部の圧縮空気吐出ノズル部からの抜け留めを行う係止突起を突出させたことを特徴とする請求項1記載のパンク修理キット。
  3. 前記第2の溝壁面は、挿入凹部の底に向かって第1の溝壁面との間隔が減じる向きに傾斜する傾斜面からなることを特徴とする請求項2記載のパンク修理キット。
  4. 前記抜け留め手段と前記係止孔との係合時、前記コンプレッサ装置の底面と、キャップの底面とが面一となることを特徴とする請求項1又は2記載のパンク修理キット。
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