JP5421734B2 - パンク修理キット - Google Patents

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Description

本発明は、パンクしたタイヤにパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次注入してパンクを応急的に修理するタイヤのパンク修理キットに関する。
パンクを応急的に修理するパンク修理キットとして、図15に示すように、パンクシーリング剤を収容したボトル容器aの口部a1に、コンプレッサ装置cからの圧縮空気をボトル容器内へ送り込む空気流路bと、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器aからパンクシーリング剤と圧縮空気とをタイヤ側に順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出し流路dとを設けたキャップeを取り付けたボトルfを用いるものが知られている。
このパンク修理キットでは、まずコンプレッサ装置cとボトルfとの間、及びボトルfとタイヤTとの間をそれぞれホースg1、g2を介して接続し、コンプレッサ装置cを作動させることにより、パンクしたタイヤTにパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次注入してポンプアップする。
その後、コンプレッサ装置cとボトルaとが接続された状態でタイヤTから取り外されたパンク修理キットを、いったん車内に積み込み、パンク穴をシールするために約10分程度走行する。その後、再度パンク修理キットをタイヤTに接続し、空気圧のチェックと補充とを行うことでパンク修理作業が終了する。
特開2007−144876号公報
従って、このようなパンク修理作業においては、シーリング剤充填後のボトルfは種々な方向に傾き、かつ振動を受ける。そのため、ボトルf内に残留するパンクシーリング剤が、前記空気流路bを通ってコンプレッサ装置2側へと逆流し、コンプレッサ装置cやホースg1を汚損させるなど、これらの再使用を困難にするという問題が生じる。
そのために、前記空気流路b内に逆止弁を設けることが考えられるが、この場合、キャップ構造の複雑化、及びコストの上昇を招くという問題がある。
そこで本発明は、前記空気流路を、ボトル容器内で開口する上開口から下方にのびる縦の空気流路部と、この縦の空気流路部にその中間位置で直角に交わる横の空気流路部とで形成するともに、前記縦の空気流路部の下端部に、逆流したパンクシーリング剤を収容するシーリング剤収容部を設けることを基本として、キャップ構造の複雑化やコストの上昇を招くことなく、残留するシーリング剤が、ボトルからコンプレッサ装置側に逆流するのを阻止しうるパンク修理キットを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、収納ケースに、モータ、及び該モータにクランク機構を介して接続されるピストンと、該ピストンを往復動可能に収容するとともにこのピストンとの間で空気を圧縮するポンプ室を形成するシリンダとを有するコンプレッサ本体を収納したコンプレッサ装置、
並びにパンクシーリング剤を収容したボトル容器、及びこのボトル容器の口部に取り付くとともに、前記コンプレッサ装置からの圧縮空気を空気取入れ口部からボトル容器内へ送り込む空気流路と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器からパンクシーリング剤と圧縮空気とを取り出すシーリング剤・圧縮空気取出し流路とを設けたキャップを有するボトルを具えるパンク修理キットであって、
前記キャップは、前記ボトル容器の口部を固定する取付け凹部と、この取付け凹部の底面から隆起するボス部とを有し、かつ該ボス部の上面に、前記空気流路の上端が開口する空気流路上開口と、前記シーリング剤・圧縮空気取出し流路の上端が開口するシーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口とが設けられるとともに、
前記空気流路は、前記空気流路上開口から下方にのびる縦の空気流路部と、この縦の空気流路部に交点Pで直角に交わりかつ該交点Pから前記空気取入れ口部までのびる横の空気流路部とからなり、
しかも前記縦の空気流路部の下端部に、前記空気流路上開口からパンクシーリング剤が逆流した際の逆流パンクシーリング剤を収容するシーリング剤収容部を設けたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記シーリング剤収容部は、その容積が5〜15ccの範囲であることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記空気流路上開口は、前記シーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口よりも上方で開口することを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記縦の空気流路部は、その上端側に内径を減じる絞り部を有し、かつ前記空気流路上開口37の内径を1.0〜2.0mmの範囲に減じたことを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記縦の空気流路部は、前記交点Pの位置における内径が、前記横の空気流路部の前記交点Pの位置における内径よりも大であることを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記シーリング剤収容部は、前記キャップの底面で開口するとともに、該開口は、前記底面と面一となる収容部蓋によって閉止させることを特徴としている。
叙上の如く、キャップに設ける空気流路を、縦の空気流路部と、この縦の空気流路部に交点Pで直角に交わる横の空気流路部とで構成するとともに、前記縦の空気流路部の下端部に、シーリング剤収容部を設けている。従って、残留したパンクシーリング剤が空気流路上開口から縦の空気流路部内に逆流した場合、このパンクシーリング剤を、前記交点Pで横の空気流路部側に分岐させることなく縦の空気流路部の下端に設けるシーリング剤収容部に流下させて収容することができる。
このように本発明では、一方弁によるキャップ構造の複雑化やコストの上昇を招くことがなく、構造簡易に、残留するシーリング剤が、ボトルからコンプレッサ装置側に逆流するのを阻止することができる。
本発明のパンク修理キットを用いてパンク修理を行う場合を示する斜視図である。 コンプレッサ装置を示す斜視図である。 その内部構造を示す断面図である。 コンプレッサ本体を示す分解斜視図である。 その主要部を示す部分断面図である。 圧縮空気吐出口部と空気取入れ口部との接合前の状態を示す断面図である。 圧縮空気吐出口部と空気取入れ口部との接合状態を示す断面図である。 キャップをボトル容器とともに示す断面図である。 ボトル容器の胴部の横断面図である。 案内溝及びその作用を示す断面図である。 コンプレッサ装置とボトルとの接続状態を示す側面図である。 (A)、(B)は、コンプレッサ装置及びボトルの外接直方体を説明する斜視図である。 (A)〜(C)は、その作用を説明する斜視図である。 送給ホースの保管状体を示す側面図である。 従来のパンク修理キットを説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のパンク修理キット1は、コンプレッサ装置2とボトル3とを具えるとともに、前記ボトル3は、パンクシーリング剤を収容したボトル容器4と、その口部5(図8に示す)取り付くキャップ6とから構成される。そして、前記コンプレッサ装置2とボトル3とは、本例では、パンク修理現場において、ホース類を介在させることなく直接接続されるとともに、前記ボトル3に設けるシーリング剤・圧縮空気取出し口部7には、一端がタイヤTの空気バルブTvに接続される送給ホース29の他端が連結される。
前記コンプレッサ装置2は、図3に示すように、収納ケース9に、モータMと、該モータMに連結されるピストン10(図5に示す)との間でポンプ室11を形成するシリンダ12を有するコンプレッサ本体13とを少なくとも収納している。
前記収納ケース9は、図1、2の如く、四辺を側板部14aで囲む周囲壁部の上端、下端を、それぞれ上板部14Uと下板部14Lとで閉じた小高さの偏平略直方体状の箱体として形成される。なお前記収納ケース9は、上下のケース部に分解可能に形成されている。
前記モータMとしては、自動車の12V直流電源で作動する市販の種々のDCモータが採用できる。このモータMには、自動車のシガーライターソケットに接続可能な電源プラグ15を先端に設けた電源コードが、前記収納ケース9の上板部14Uに取り付く電源スイッチSWを介して接続されている。なお電源プラグ15は、前記下板部14Lに設ける凹所(図示しない)内に取り出し自在に収納される。
次に、前記コンプレッサ本体13は、図4、5に示すように、前記モータMにクランク機構17を介して連結されるピストン10と、このピストン10を往復動可能に収容するとともに前記ピストン10との間で空気を圧縮するポンプ室11を形成するシリンダ12とを具える。ピストン10には、このピストン10をその軸芯方向に貫通してのびる吸気孔19Aと、この吸気孔19Aをポンプ室側からバネ性を有して閉じる、例えばゴム、合成樹脂、金属等の弾性体などの弁19Bとを用いた吸気弁19が形成される。
前記シリンダ12は、本例では、前記ポンプ室11を形成する円筒状のシリンダ本体20の後端側に、前記ポンプ室11からの圧縮空気を貯留してピストン10による圧力の脈動を抑えるサージタンク室21Aを形成するためのシリンダ副部21を一体に具える。本例では、前記サージタンク室21Aは、前記シリンダ本体20の後端を閉じる隔壁20Aに形成される小孔20A1を介して前記ポンプ室11に導通している。
そして、前記シリンダ副部21の周壁には、圧縮空気を吐出させる圧縮空気吐出口部8が突設される。本例では、シリンダ副部21の周壁には、他に、圧力計22を取り付ける第1の連結部24A、及びリリーフバルブ23を取り付ける第2の連結部24Bが、それぞれ向きを違えて突設される。
前記圧縮空気吐出口部8は、図6に示すように、前記シリンダ副部21から、一方の側板部14a1に向かって突出する円筒状部25を具え、その内部に前記サージタンク室21Aからのびる吐出流路26が形成される。又前記吐出流路26は、その開口端側に、前記ボトル3に設ける空気取入れ口部27に接続される嵌合凹部28を形成している。この嵌合凹部28は、内径一定の平行孔部28Aの前後に、シリンダ副部21に向かって先細コーン状をなす前後のテーパ面部28B、28Cを連設している。
次に、前記ボトル3は、パンクシーリング剤を収容したボトル容器4と、その口部5に取り付くキャップ6とから構成され、該キャップ6を下方に向けた倒立状態にて前記コンプレッサ装置2に直接接続される。
前記ボトル容器4は、図8に示すように、胴部30の下端に、パンクシーリング剤を出し入れしうる小径円筒状の口部5を突出している。本例では、前記胴部30は、図9に示すように、その高さ方向と直角な横断面が、ボトル外側に向かって凸円弧状に湾曲する一対の長辺部30Aと、凸円弧状に湾曲する一対の短辺部30Bとで四辺を囲む略矩形状に形成される。そして、前記長辺部30Aの長さをW、長辺部30Aの曲率半径をRW、前記短辺部30Bの長さをD、短辺部30Bの曲率半径をRDとしたとき、本例では、下記式(1)〜(3)を充足するように設定されている。
1.3≦W/D≦1.7 −−−(1)
0.5≦RW/W≦3.0 −−−(2)
0.5≦RD/D≦20.0 −−−(3)
ここで、車両内、例えばトランク内におけるパンク修理キット1の収納性を考慮したとき、前記コンプレッサ装置2が略直方体状をなすため、ボトル容器4の胴部30も、略直方体状に形成するのが好ましい。しかしパンク修理の際、ボトル容器4には、例えば350kPa近くの高内圧が作用する。このとき、前記胴部30が断面円形状の場合には、内圧によって前記胴部30が半径方向に均等に膨張するため、圧縮空気充填時の変形があまり認識されず、ユーザーへの不安感は低いものとなる。しかしながら、胴部30が断面矩形状の場合には、内圧による膨れは均一ではなく、断面矩形状から断面円形状に近づくように膨張するなど、その変形量は実際よりも大きく感じられる。そのために、耐圧範囲内とはいえ、ユーザーに破裂などの不安を与える可能性がある。
そこで本例では、予め、前記長辺部30A及び短辺部30Bをそれぞれ凸円弧状として、膨張時の変形形状に近い形状に形成している。そのため、収納性を向上しながら、圧縮空気充填時の変形があまり認識されなくなり、使用者の不安を低く抑えることが可能となる。
本発明者の実験の結果、前記不安感を抑えるためには、長辺側の膨張量を抑えることが重要であり、そのためには、長辺側の長さWを大きく、かつ曲率半径RWを小さく設定するのが好ましい。もし前記比W/Dが1.3を下回る、或いは比RW/Wが3.0を越えると、前記長さWが相対的に小、或いは曲率半径RWが大きくなって長辺側の膨張量の増加を招く。逆に、前記比W/Dが1.7を越える、或いは比RW/Wが0.5を下回る場合には、収納性に不利が生じる。又前記比RD/Dが20.0を越えると、短辺側の膨張量が増大して、圧縮空気充填時の変形が大きくなり、逆に、比RD/Dが0.5を下回ると、収納性に不利を招く。このような観点から比W/Dの下限は1.4以上がより好ましく、又上限は1.6以下がより好ましい。又比RW/Wの下限は0.7以上がより好ましく、又上限は2.0以下がより好ましい。又比RD/Dの下限は1.0以上がより好ましく、又上限は10.0以下がより好ましい。
なお長辺部30Aと短辺部30Bとが交わるコーナ部分は、応力集中を緩和して耐圧性能を高めるために、曲率半径15mm±5mmの円弧30Cにて形成するのが好ましい。
次に、前記キャップ6は、前記図8に示す如く、前記圧縮空気吐出口部8からの圧縮空気をボトル容器4内へ送り込む空気取入れ口部27と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器4からパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出し口部7とを具える。
具体的には、前記キャップ6は、底面6Sをなす底板部分31と、前記ボトル容器4の口部5を取り付ける口部取付部分32と、その間に配されるくびれ部分33とを一体に具えるキャップ本体6Aを有する。又このキャップ本体6A内には、前記空気取入れ口部27からボトル容器4の前記口部5内にのびる空気流路35と、シーリング剤・圧縮空気取出し口部7からボトル容器4の前記口部5内にのびるシーリング剤・圧縮空気取出し流路36とが形成される。
又前記口部取付部分32は、前記口部5を固定する取付け凹部32Aと、この取付け凹部32Aの底面から隆起するボス部32Bとを有する。なお取付け凹部32Aは、その内壁面に設ける内ネジにより前記口部5を螺着しうる。又前記ボス部32Bの上面には、前記空気流路35の上端が開口する空気流路上開口37と、前記シーリング剤・圧縮空気取出し流路36の上端が開口するシーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口38とが設けられる。
又前記空気流路35は、前記空気流路上開口37から下方にのびる縦の空気流路部35aと、この縦の空気流路部35aに交点Pで直角に交わりかつ該交点Pから前記空気取入れ口部27までのびる横の空気流路部35bとから形成される。又前記縦の空気流路部35aの前記交点Pを下方に越えた下端部に、前記空気流路上開口37からパンクシーリング剤が逆流した際の逆流パンクシーリング剤を収容するシーリング剤収容部39が形成される。なおシーリング剤収容部39は、前記縦の空気流路部35aよりも大径に形成される。
ここで、パンク修理では、まずパンク修理キット1を用いて、パンクしたタイヤTにパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次注入してポンプアップする。その後ユーザは、コンプレッサ装置2とボトル3とが接続された状態でタイヤTから取り外されたパンク修理キット1を、いったん車内に積み込み、パンク穴をシールするために約10分程度走行する。その後、再度パンク修理キット1をタイヤTに接続し、空気圧のチェックと補充とを行うことでパンク修理作業が終了する。これら作業において、シーリング剤充填後のボトル3は種々な方向に傾き、かつ振動を受ける。そのため、シーリング剤充填後にボトル3内に残留するパンクシーリング剤が、空気流路上開口37からコンプレッサ装置2側へと逆流する恐れが生じる。
そこで本発明では、前述の如く、空気流路35を、縦の空気流路部35aと、この縦の空気流路部35aに交点Pで直角に交わる横の空気流路部35bとで構成するとともに、前記縦の空気流路部35aの下端部に、シーリング剤収容部39を設けている。従って、残留したパンクシーリング剤が空気流路上開口37から縦の空気流路部35a内に逆流した場合、このパンクシーリング剤を、前記交点Pで横の空気流路部側に分岐させることなく下端のシーリング剤収容部39に流下させて収容することができる。
なおシーリング剤収容部39の容量は、ボトル3内に残留するシーリング剤の容量程度で良く、本例では、5〜15ccの範囲に設定されている。前記容量が5cc未満では、逆流したシーリング剤を収容しきれない恐れがあり、又15ccを越えても無駄であり、キャップ6の不必要な大型化、即ち収納性の低下を招く。
又空気流路上開口37からの前記逆流を抑えるため、前記縦の空気流路部35aの上端側に、内径を減じる絞り部35a1を設け、前記空気流路上開口37の内径Da1を1.0〜2.0mmの範囲に減じることが好ましい。又前記交点Pの位置において、前記縦の空気流路部35a内径Daを、前記横の空気流路部35bの内径Dbよりも大とすることで、縦の空気流路部35aから横の空気流路部35b内への流出の抑制効果を高めることができる。本例では、前記横の空気流路部35bの内径Dbは3.0〜5.0mm程度である。又空気流路上開口37からの逆流を抑制するため、この空気流路上開口37を前記シーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口38よりも上方で開口させることも好ましく、特に、前記空気流路上開口37のシーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口38からの高さhを5.0〜7.0mmとするのが好ましい。
なお前記シーリング剤収容部39は、前記キャップ6の底面6Sで開口するとともに、この開口は前記底面6Sと面一となる収容部蓋40によって閉止される。
次に、前記空気取入れ口部27は、前記くびれ部分33から前記圧縮空気吐出口部8に向かって突出する接続ノズル41からなる、そして、この接続ノズル41が前記嵌合凹部28に嵌り合うことにより、前記圧縮空気吐出口部8と空気取入れ口部27とは直接接続しうる。
前記接続ノズル41は、図6、7に示すように、外径一定のノズル本体41Aの先端側に、先細コーン状のテーパ面部41Bを具える。このテーパ面部41Bは、前記嵌合凹部28の後のテーパ面部28Cとほぼ同傾斜をなす。従って、前記後のテーパ面部28Cは、接続ノズル41を嵌合凹部28内に挿入する際、前記テーパ面部41Bに当接して該テーパ面部41Bを受けるノズル受け面部42を形成する。これにより、接続ノズル41と嵌合凹部28とは、同心かつ正確な位置で直接接続されうる。なお前記嵌合凹部28の前のテーパ面部28Bは、前記接続ノズル41を挿入する際のガイドとして機能する。
又前記接続ノズル41には、前記ノズル本体41Aの外周に、前記嵌合凹部28の内面(本例では平行孔部28Aの内面)との間をシールするOリング43が装着される。本例では、シールを確実化するための、2本のOリング43を装着した場合が例示される。なお消耗品であるOリング43を、ボトル3側に配することで、コンプレッサ装置2をメンテナンスすることなく繰り返し使用することが可能となる。
次に、前記キャップ6には、前記空気取入れ口部27である接続ノズル41の両側(本例では上下)に、一対の係止爪45が突設されるとともに、前記コンプレッサ装置2には、前記係止爪45と向き合う位置に、該係止爪45と係合することにより前記直接接続の状態にて前記コンプレッサ装置2とボトル3とを固定する爪係合穴46が形成される。
前記係止爪45は、前記キャップ本体6Aから接続ノズル41と平行にのびる主部45A先端に、直角三角形状のフック部45Bを外向きに突設している。そして、前記爪係合穴46は、前記フック部45Bと係合する。
なお係止爪45とキャップ本体6Aとは、例えばナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラスチック、或いはこれらにグラスファイバなどの短繊維を配合した強化プラスチックからなる一体成形体として形成される。又前記爪係合穴46は、本例では、前記嵌合凹部28を構成する前記円筒状部25に支持されるフレーム枠47よって形成されるとともに、このフレーム枠47と、円筒状部25と、シリンダ12とは、例えば亜鉛合金、アルミ合金などの軽量合金からなる一体成形体として形成される。
又本例では、前記コンプレッサ装置2には、図2、10に示すように、前記収納ケース9に、例えばねじ回しなどの棒状治具48を前記係止爪45と爪係合穴46との係合部Jに案内してその係合を解除させるための案内溝49を設けている。この案内溝49は、前記係合部Jに向かって傾斜する溝底49Sを案内面とした傾斜溝であって、溝底49Sとその両側の溝壁面との間で、棒状治具48を係合部Jに案内できる。又前記係止爪45は、前記フック部45Bを外向きに具えるため、棒状治具48によりフック部45Bを内向きに押すことにより、前記係合を容易に解除しうる。
ここで、ボトル3のコンプレッサ装置2への押し込みにより、前記圧縮空気吐出口部8(本例では嵌合凹部28)と空気取入れ口部27(本例では接続ノズル41)との直接接続、及び前記係止爪45と爪係合穴46との係合が同時に達成される。このとき、前記押し込み力は3〜6kgfの範囲であるのが好ましく、6kgfを越えると、操作性が著しく低下する。逆に、押し込み力が3kgf未満では、固定が弱くなり、充填時の内圧によって接続が外れる恐れを招く。
このように本例のパンク修理キット1では、コンプレッサ装置2とボトル3とがホース類を介在させることなく直接接続されるとともに、この接続状態にて、両者は、係止爪45と爪係合穴46とにより互いに固定される。従って、ボトル3は、コンプレッサ装置2と一体化してその重心位置を低く下げることができ、設置の安定性を向上しうる。しかもボトル3は、コンプレッサ装置2からの空気供給ホースの接続がなくなるため、この空気供給ホースによって押されることもなくなるなどボトル転倒を効果的に防止することができる。このとき、前記直接接続の状態において、前記キャップ6の底面6Sと、コンプレッサ装置2の底面2Sとが面一をなすことが好ましく、これにより接地面積が増して、コンプレッサ作動時に路面との摩擦力を増加させうるため、設置安定性だけでなく、接地振動安定性をも向上させることができる。
又前記ボトル3は、コンプレッサ装置2の一側面側、本例では前記側板部14a1の側で直接接続されるが、このとき図11に示すように、前記一側面(本例では側板部14a1)と直角方向の前記キャップ6の底面6Sの巾Waが、前記ボトル容器4の前記直角方向の巾Wbと実質的に等しいことが好ましい。ここで、収納性の観点から、前記巾Waは、巾Wb以下であることが好ましい。これに対して、パンク修理キット1の転倒の支点P0は、前記キャップ6の底面6Sの前記直角方向の外縁点となり、従って、この支点P0が前記直角方向の外方に位置するほど、転倒モーメントが高まり、転倒しにくくなる、従って、巾Waと巾Wbとを実質的に等しくすることで、収納性を損ねることなく転倒防止効果を高めることが可能となる。
又コンプレッサ装置2が、図2に示すように、その一方の巾W1が他方の巾W2より広い長方形形状をなす場合、短辺をなす側板部14a1の側で、前記ボトル3を接続することが好ましい。これにより前記図11の如く、コンプレッサ装置2の重心点2Gとボトル3の重心点3Gとの間の距離Lを増加しうるため、転倒モーメントが高まり、より転倒しにくくすることができる。
又コンプレッサ装置2の前記一側面(本例では側板部14a1)には、前記ボトル3の外面形状に合い、該ボトル3の着座を安定させる略半円状の凹み部53(図2、3に示す)を形成している。
次に、収納性の観点から、図12(A)、(B)に示すように、前記ボトル3は、このボトル3の表面に外接するボトル側の外接直方体50の3辺50a、50b、50cのうちの2辺の長さを、前記コンプレッサ装置2の表面に外接するコンプレッサ側の外接直方体51の3辺51d、51e、51fうちの2辺の長さと等しくすることが好ましい。これにより図13(A)〜(C)に示すように、ボトル側の外接直方体50とコンプレッサ側の外接直方体51とを、凹凸を生じることなく重ね合わせることができ、収納スペースの無駄を省き、車両内への収納性を高めることができる。
なお前記シーリング剤・圧縮空気取出し口部7には、前記送給ホース29が接続されるが、この送給ホース29は、未使用時には、図14に示すように、前記くびれ部分33の廻りに巻き付けられて保管される。
又ボトル3には、未使用時、ボトル容器4内のパンクシーリング剤が流出するのを防止するため、前記図8に一点鎖線で示すように、前記ボス部32Bに、空気流路上開口37及びシーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口38をそれぞれ閉じる内栓52が嵌着されている。この内栓52は、コンプレッサ装置2からの圧縮空気による圧力上昇によりボス部32Bから外れることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、例えば圧縮空気吐出口部8を接続ノズル41として形成しかつ、前記空気取入れ口部27を嵌合凹部28として形成しうるなど、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 パンク修理キット
2 コンプレッサ装置
3 ボトル
4 ボトル容器
5 口部
6 キャップ
7 シーリング剤・圧縮空気取出し口部
8 圧縮空気吐出口部
9 収納ケース
10 ピストン
11 ポンプ室
12 シリンダ
13 コンプレッサ本体
17 クランク機構
27空気取入れ口部
32口部取付部分
32A取付け凹部
32Bボス部
35空気流路
35a縦の空気流路部
35a1絞り部
35b横の空気流路部
36シーリング剤・圧縮空気取出し流路
37空気流路上開口
38シーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口
39シーリング剤収容部
40収容部蓋
M モータ

Claims (6)

  1. 収納ケースに、モータ、及び該モータにクランク機構を介して接続されるピストンと、該ピストンを往復動可能に収容するとともにこのピストンとの間で空気を圧縮するポンプ室を形成するシリンダとを有するコンプレッサ本体を収納したコンプレッサ装置、
    並びにパンクシーリング剤を収容したボトル容器、及びこのボトル容器の口部に取り付くとともに、前記コンプレッサ装置からの圧縮空気を空気取入れ口部からボトル容器内へ送り込む空気流路と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器からパンクシーリング剤と圧縮空気とを取り出すシーリング剤・圧縮空気取出し流路とを設けたキャップを有するボトルを具えるパンク修理キットであって、
    前記キャップは、前記ボトル容器の口部を固定する取付け凹部と、この取付け凹部の底面から隆起するボス部とを有し、かつ該ボス部の上面に、前記空気流路の上端が開口する空気流路上開口と、前記シーリング剤・圧縮空気取出し流路の上端が開口するシーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口とが設けられるとともに、
    前記空気流路は、前記空気流路上開口から下方にのびる縦の空気流路部と、この縦の空気流路部に交点Pで直角に交わりかつ該交点Pから前記空気取入れ口部までのびる横の空気流路部とからなり、
    しかも前記縦の空気流路部の下端部に、前記空気流路上開口からパンクシーリング剤が逆流した際の逆流パンクシーリング剤を収容するシーリング剤収容部を設けたことを特徴とするパンク修理キット。
  2. 前記シーリング剤収容部は、その容積が5〜15ccの範囲であることを特徴とする請求項1記載のパンク修理キット。
  3. 前記空気流路上開口は、前記シーリング剤・圧縮空気取出し流路上開口よりも上方で開口することを特徴とする請求項1又は2記載のパンク修理キット。
  4. 前記縦の空気流路部は、その上端側に内径を減じる絞り部を有し、かつ前記空気流路上開口37の内径を1.0〜2.0mmの範囲に減じたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のパンク修理キット。
  5. 前記縦の空気流路部は、前記交点Pの位置における内径が、前記横の空気流路部の前記交点Pの位置における内径よりも大であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のパンク修理キット。
  6. 前記シーリング剤収容部は、前記キャップの底面で開口するとともに、該開口は、前記底面と面一となる収容部蓋によって閉止させることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のパンク修理キット。
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