JP2010036531A - バルブアダプタ、及びシーリング・ポンプアップ装置 - Google Patents

バルブアダプタ、及びシーリング・ポンプアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010036531A
JP2010036531A JP2008204685A JP2008204685A JP2010036531A JP 2010036531 A JP2010036531 A JP 2010036531A JP 2008204685 A JP2008204685 A JP 2008204685A JP 2008204685 A JP2008204685 A JP 2008204685A JP 2010036531 A JP2010036531 A JP 2010036531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
tire
adapter
sealing
screwed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008204685A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Sakino
義和 先納
Maki Yoshida
真樹 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2008204685A priority Critical patent/JP2010036531A/ja
Publication of JP2010036531A publication Critical patent/JP2010036531A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】構造が簡単で且つタイヤバルブに接続していない状態で流体が外部に流出するのを防止するバルブアダプタを提供すること。
【解決手段】軸方向の一端側には突条部189が設けられ、軸方向の他端側にはタイヤバルブ102が捩じ込まれる雌ねじ部168が設けられたアダプタ本体152と、アダプタ本体152の内部に固定され雌ねじ部168にタイヤバルブ102が捩じ込まれるとタイヤバルブ102に設けられた流路開閉弁108を開放させる押し棒156と、アダプタ本体152を封止し雌ねじ部168に捩じ込まれたタイヤバルブ102に押圧されると破断して封止を解除するキャップ210と、をバルブアダプタ150が有することで、構造が簡単となり、タイヤバルブ102に接続していない状態で流体が外部に流出するのを防止することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、空気入りタイヤのタイヤバルブとの接続に用いられるバルブアダプタ、及びパンクした空気入りタイヤのパンク穴をシールするためのシーリング剤を空気入りタイヤ内へ供給すると共に、空気入りタイヤ内に圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するシーリング・ポンプアップ装置に関する。
近年、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤのパンク穴をシーリング剤により補修すると共に、タイヤの内圧を指定圧までポンプアップするシーリング・ポンプアップ装置が普及している。
この種のシーリング・ポンプアップ装置としては、特許文献1に記載のシーリング・ポンプアップ装置が知られている。特許文献1のシーリング・ポンプアップ装置では、タイヤがパンクした際に作業者はタイヤバルブにジョイントホースのバルブアダプタを接続して、ジョイントホース内とタイヤ内とを連通させ、液剤容器に収容されたパンク補修用のシーリング剤をジョイントホース及びバルブアダプタを介してタイヤ内に供給するようになっている。そして、シーリング剤の供給が完了すると、タイヤの内圧が指定圧に達するまでエアコンプレッサで生成された圧縮空気がタイヤ内に送り込まれる。
また、特許文献1のシーリング・ポンプアップ装置で用いられるバルブアダプタには内部に環状のパッキンが設けられており、このパッキンにスプリングによって付勢された弁体が当接して流路が閉じられている。この弁体は、バルブアダプタをタイヤバルブに接続すると、タイヤバルブのバルブコア(押圧部材)の先端で押圧されてパッキンから離間し、流路が開放されるようになっている。つまり、バルブアダプタをタイヤバルブに接続していない状態で、シーリング・ポンプアップ装置を起動(誤操作)してもシーリング剤や圧縮空気がバルブアダプタから外部に流れ出すことがないように構成されている。
特開2008−002513号公報
しかしながら、特許文献1のバルブアダプタは、内部に流路開閉機構として各種部材(弁体、スプリングなど)を設ける必要があるため、構造が複雑なものとなっていた。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、構造が簡単で且つタイヤバルブに接続していない状態で流体が外部に流出するのを防止するバルブアダプタ、及びこのバルブアダプタを用いたシーリング・ポンプアップ装置を提供することにある。
請求項1に記載のバルブアダプタは、筒状とされ、軸方向の一端側にはホースを接続可能なホース接続部が設けられ、軸方向の他端側にはタイヤバルブが捩じ込まれるバルブ捩込部が設けられたアダプタ本体と、前記アダプタ本体の内部に固定され、前記バルブ捩込部に前記タイヤバルブが捩じ込まれると前記タイヤバルブに設けられた流路開閉弁を前記タイヤバルブの内部に押し込んで開放させる押し棒と、前記アダプタ本体を封止し、前記バルブ捩込部に捩じ込まれた前記タイヤバルブに押圧されると破断して封止を解除する封止部材と、を有する。
請求項1に記載のバルブアダプタによれば、バルブアダプタ本体のホース接続部にホースを接続し、且つバルブ捩込部にタイヤバルブを捩じ込まない状態でホースを介してアダプタ本体の内部に流体を供給した場合、アダプタ本体を封止する封止部材によって流体がアダプタ本体の内部から外部へ流出するのが防止される。
アダプタ本体のバルブ捩込部にタイヤバルブが捩じ込まれると、タイヤバルブの流路開閉弁がアダプタ本体に固定された押し棒によってタイヤバルブの内部に押し込まれる。これにより、タイヤバルブの流路が開放される。また、バルブ捩込部にタイヤバルブが捩じ込まれると、タイヤバルブに押圧されて封止部材が破断してアダプタ本体の封止が解除される。これにより、アダプタ本体の内部の流路が開放される。この状態で、ホースを介してアダプタ本体の内部に流体を供給すると、流体がアダプタ本体の内部、及びタイヤバルブの内部を通ってタイヤ内に供給される。
以上のことから、請求項1に記載のバルブアダプタは、従来のバルブアダプタのように弁体やスプリングを設けないため、構造が簡単であり、且つ前述したように、タイヤバルブに接続していない状態で流体がアダプタ本体の内部から外部へ流出するのを防止することができ、また、タイヤバルブに接続すれば流体をアダプタ本体の内部からタイヤバルブの内部を介してタイヤへ供給することができる。
請求項2に記載のバルブアダプタは、前記封止部材は、前記バルブ捩込部を封止し、前記タイヤバルブに押圧されて破断すると一部が前記流路開閉弁と前記押し棒とで挟まれる。
請求項2に記載のバルブアダプタによれば、バルブ捩込部に捩じ込まれたタイヤバルブによって押圧されて封止部材が破断すると、破断した封止部材の一部が流路開閉弁と押し棒とで挟まれる。つまり、流路開閉弁が破断した封止部材の一部を介して押し棒によって押圧される。これにより、押し棒の長さを短くでき、押し棒の剛性が確保される。
請求項3に記載のバルブアダプタは、前記封止部材は、円板状とされ、一方の面に円周方向に沿って連続的又は断続的に凹部が形成されている。
請求項3に記載のバルブアダプタによれば、バルブ捩込部に捩じ込まれたタイヤバルブによって封止部材が押圧されると、封止部材は剛性が他の部位よりも低い凹部を起点に破断される。つまり、封止部材に凹部を形成することで、封止部材が効果的に破断される。また、凹部に沿った形状に封止部材を破断することもできる。
請求項4に記載のバルブアダプタは、前記バルブ捩込部は、前記タイヤバルブの外周面に設けられたタイヤバルブ側雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部であり、前記封止部材の外周面には、前記雌ねじ部に螺合可能な封止部材側雄ねじ部が形成され、前記封止部材側雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合している。
請求項4に記載のバルブアダプタによれば、封止部材の封止部材側雄ねじ部をバルブ捩込部である雌ねじ部に螺合させるという簡単な構造で封止部材をアダプタ本体に取付けることができる。また、封止部材は、封止部材側雄ねじ部と雌ねじ部との螺合によってアダプタ本体の内部に取付けられているため、取付けが強固なものとなり、ホース接続部側から流体を流し込んでも封止部材がアダプタ本体から外れにくくなる。換言すれば、タイヤバルブに接続していない状態で流体がアダプタ本体の内部から外部へ流出するのを効果的に防止することができるようになる。
請求項5に記載のシーリング・ポンプアップ装置は、タイヤ補修用のシーリング剤及び圧縮空気の少なくとも一方を空気入りタイヤ内に供給するためのホースが請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のバルブアダプタのホース接続部に接続された。
請求項5に記載のシーリング・ポンプアップ装置によれば、タイヤ補修用のシーリング剤及び圧縮空気の少なくとも一方を空気入りタイヤ内に供給するためのホースが請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のバルブアダプタに接続されているため、バルブアダプタをタイヤバルブに接続していない状態で流体(シーリング剤及び圧縮空気)がアダプタ本体の内部から外部へ流出するのを防止することができる。なお、バルブアダプタをタイヤバルブに接続すれば、流体をアダプタ本体の内部からタイヤバルブの内部を介してタイヤ内へ供給することができる。
なお、パンクした空気入りタイヤのタイヤバルブに本発明のバルブアダプタを接続し、タイヤ内にパンク補修用のシーリング剤、及び圧縮空気を供給した後、規定の距離を走行することでシーリング剤がパンク穴に充填されてパンク穴が閉塞される。走行後、空気入りタイヤの空気圧を確認し、必要があれば圧縮空気を再供給する。このようにすることで、空気入りタイヤの補修作業を実施、完了することができる。
以上説明したように、本発明のバルブアダプタは、構造が簡単であり、タイヤバルブに接続していない状態で流体が外部に流出するのを防止することができる。また、本発明のシーリング・ポンプアップ装置は、バルブアダプの構造が簡単であり、このバルブアダプタをタイヤバルブに接続していない状態で流体が外部に流出するのを防止することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明のバルブアダプタを適用したシーリング・ポンプアップ装置の第1実施形態について説明する。
図1には、第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置10(以下、単に「シーリング装置」という。)を前面側から見た斜視図が示され、図2には、シーリング装置10を後面側から見た斜視図が示され、図3には、シーリング装置10と空気入りタイヤ100(以下、単に「タイヤ」という。)との接続状態を示す構成図が示されている。シーリング装置10は、自動車等の車両に装着されるタイヤがパンクした際、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤのパンク穴をシーリング剤により補修し、タイヤの内圧を指定圧まで再加圧(ポンプアップ)するものである。
図1及び図2に示されるように、シーリング装置10は箱状のケーシング11を備えており、ケーシング11の内部には、コンプレッサユニット12、注入ユニット20、及び注入ユニット20に連結固定された液剤容器18が夫々配置されている。
(コンプレッサユニット)
図2及び図3に示されるように、コンプレッサユニット12には、その内部にエアコンプレッサ、エアコンプレッサの駆動モータ(図示省略)、電源回路が夫々配置されると共に、電源回路からユニット外部へ延出する電源ケーブル14が設けられている。この電源ケーブル14の先端部には車両に設置されたシガレットライターのソケットに差し込めるプラグ15が設けられており、このプラグ15をシガレットライターのソケットに差込むことで、車両に搭載されたバッテリと電源回路とが電源ケーブル14を介して電気的に接続されるようになっている。即ち、プラグ15をソケットに差し込むことでバッテリから電源回路に電力が供給可能になる。
なお、コンプレッサユニット12は、修理すべきタイヤ100(図3参照)の種類毎に規定された指定圧よりも高圧(例えば、300kPa以上)の圧縮空気を生成可能とされている。また、図1に示されるように、電源ケーブル14は、ケーシング11の下部からケーシング11の外側に延出し、中間部分がケーシング11の下部に設けられた円柱状のケーブル巻取部の外周面に巻き付けられている。また、プラグ15はケーシング11の前側壁面11Fに形成された溝21に収納されている。
図1及び図2に示されるように、コンプレッサユニット12は、駆動モータへの電力供給を切り換えるための電源スイッチ13、及びエアコンプレッサで生成された圧縮空気の圧力を測定するための圧力ゲージ16を備えている。電源スイッチ13は、ケーシング11の上部壁面11Uのコンプレッサユニット12側の縁部に形成された凹部の底面に取付けられており、圧力ゲージ16は、ケーシング11の上部壁面11Uの中央付近に取り付けられている。また、ケーシング11の上部壁面11Uには、シーリング装置10の操作手順や使用時の注意事項が記載されたマニュアル17が貼り付けられている。
(液剤容器)
図3、及び図4(A)に示されるように、液剤容器18は、内部にシーリング剤32を収容し、下端部がそれよりも上端側の容器本体部分よりも小径な円筒部(首部26)となるように成形されている。この首部26の先端(図3では下端)の開口は、液剤容器18からシーリング剤32が流れ出すための流出口29となっており、液剤容器18の内部にシーリング剤32を収容(密封)するために膜状のアルミシール30で塞がれている。このアルミシール30は、外周縁部が流出口29の周縁部に接着等により全周に亘って固着されている。また首部26の中間部には、外周側へ延出するように段差部28が形成されている。
また、液剤容器18は、ガス遮断性を有する各種の樹脂材料やアルミ合金等の金属材料を素材として成形されており、内部にシーリング装置10で修理すべきタイヤ100(図3参照)の種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜600g)よりも若干多めのシーリング剤32を収容している。なお、本実施形態では、液剤容器18内に隙間を設けることなくシーリング剤32を収容している。しかし、シーリング剤32の酸化等による変質を防止するため、出荷時にAr等の不活性ガスをシーリング剤32と共に液剤容器18内へ若干量封入するようにしてもよい。
なお、本実施形態のシーリング装置10は、図2及び図3に示される直立状態(液剤容器18が上、注入ユニット20が下の状態)にすると液剤容器18内のシーリング剤32が自重により、液剤容器18のアルミシール30を加圧した状態となる。
(注入ユニット)
図4(A)に示されるように、注入ユニット20は、上端側が開口した略有底円筒状に形成されたユニット本体部34と、このユニット本体部34の下端部から外周側へ張り出す円板状の脚部36とを備えている。この脚部36は、ケーシング11の内側の底面にねじ(図示省略)を用いて固定されている。ユニット本体部34の内周側には液剤容器18の首部26の下端側が挿入され、首部26の段差部28がユニット本体部34の上端面(周壁部の上端面)にスピン溶着等の方法により接合されて液剤容器18が注入ユニット20に連結固定されている。
首部26がユニット本体部34に接合されると、ユニット本体部34の内壁面とアルミシール30との間に加圧給液室40が形成される。この加圧給液室40は、後述する冶具82によりアルミシール30が突き破られると液剤容器18の内部と連通する。これにより、アルミシール30が突き破られ流出口29から流れ出すシーリング剤32が加圧給液室40に流れ込む。
また、ユニット本体部34の内周側には、略円筒状の内周筒部42が同軸的に形成されている。この内周筒部42の内部は、中心軸に沿って注入ユニット20の下端面(脚部36の底面)と内周筒部42の上端面との間を貫通する断面円形の貫通穴(以下、冶具挿入穴44)となっている。図4(A)に示されるように、ケーシング11の底部壁面11Bには、後述する冶具82を冶具挿入穴44に挿入するための冶具挿入口11Aが形成されている。この冶具挿入口11Aは、底部壁面11Bに貼り付けられたシール39によって塞がれている。シール39の表面には、冶具82を冶具挿入穴44に挿入するときにシール39を剥がす、等の注意書きが印刷されている。
また、図4(A)に示されるように、ユニット本体部34には、基端部が内周筒部42の外周面に接合され、先端側がユニット本体部34の周壁部を貫通して外周側へ延出する円筒状の空気供給管52が形成されている。この空気供給管52の先端部には逆止弁(図示省略)及びニップル54を介して後述する耐圧ホース50の先端部が接続されている。なお、逆止弁については設けない構成としてもよい。また、ユニット本体部34の内部は、内周筒部42の周壁部に穿設された複数個(本実施形態では、2個)の絞り部56を通して冶具挿入穴44の内部へ連通している。
内周筒部42の絞り部56は、それぞれ断面円形で内径が全長に亘って一定の貫通穴として形成されており、その内径が空気供給管52の内径よりも小さくなっている。絞り部56の一方の開口は、内周筒部42の内周面における中間部に形成され、冶具挿入穴44へ空気を供給可能な空気供給口58となっている。
図3及び図4(A)に示されるように、耐圧ホース50は、その基端部がコンプレッサユニット12のエアコンプレッサに接続されている。これにより、エアコンプレッサで生成された圧縮空気が耐圧ホース50、空気供給管52、及び絞り部56を介して冶具挿入穴44に供給される。
図4(A)に示されるように、ユニット本体部34の周壁部には、空気供給管52に対して反対側となるように外周側に延出する円筒状の気液供給管74が一体的に形成されている。この気液供給管74は、内部が加圧給液室40と連通し、先端部がニップル76を介してジョイントホース78に接続されている。このジョイントホース78の先端部には、タイヤ100のタイヤバルブ102に接続可能なバルブアダプタ150(詳細は後述)が設けられている。また、ジョイントホース78の先端側及びバルブアダプタ150は、ケーシング11の後側壁面11Rから外部に延出している。
図2に示されるように、ケーシング11の後側壁面11Rには、ジョイントホース78、及びバルブアダプタ150を収納するための溝25が形成されており、この溝25にジョイントホース78、及びバルブアダプタ150が収納されている。なお、シーリング装置10の使用時には、バルブアダプタ150をジョイントホース78と共に溝25から取り出し、タイヤ100のタイヤバルブ102に接続してジョイントホース78とタイヤ100とを連通させる(図3参照)。
図1及び図2に示されるように、ケーシング11の前側壁面11F及び後側壁面11Rには、ケーシング11内をのぞき見るための、のぞき窓19が夫々設けられている。こののぞき窓19の奥には液剤容器18が配置されており、のぞき窓19を通してシーリング剤32の液面32A(図3、及び図5参照)の高さを目視できるようになっている。
(穿孔部材)
図4(A)に示されるように、内周筒部42の上端部には、冶具挿入穴44の径を狭めるように突条部42Aが形成されている。この突条部42Aには冶具挿入穴44に装填された穿孔部材62の軸部63の膨出部63Aが引っ掛かって上方へ抜けないようになっている。穿孔部材62は、冶具挿入穴44に挿入された略円筒形状の軸部63と、この軸部63の上端部に形成された円板状の大径部64とで構成されている。軸部63は、上端と下端の中間部分の径が大きくなる方向に膨らんだ形状となっており、この膨らんだ部分を、特に膨出部63Aとしている。また、軸部63は、下端から上端に向かって複数のスリットが設けられて周方向に分割され、径変化が可能となっている。ここで、軸部63の下端部側の径を縮径することで膨出部63Aの径も縮径されて、膨出部63Aが内周筒部42の突条部42Aを乗り越えられるようになる。また、大径部64は、軸部63と同軸であり、軸部63よりも大径となっている。大径部64の上面の外周端部には、アルミシール30を突き破りやすくするための突起状の刃部66が連続的に形成されている。なお、穿孔部材62の軸部63が冶具挿入穴44に装填された状態では、刃部66がアルミシール30の正面に対向し、且つ刃部66の先端と、アルミシール30との間に若干の隙間が設けられる。
(冶具)
図4(B)及び図5に示されるように、冶具82は、冶具挿入穴44に挿入する棒状の挿入部84と、挿入部84の基端部に形成された略長方形のベース部86を備えている。挿入部84には、その先端面からベース部86側に向けて延び、中間部で外周側に向かって折れ曲がって延出した冶具連通路88が形成されている。挿入部84の外周面には、環状の連通溝90が形成されており、この連通溝90の底面に冶具連通路88が開口している。
また、挿入部84の外周面には、連通溝90の上側及び下側にそれぞれ嵌挿溝が形成されており、これら一対の嵌挿溝にそれぞれOリング96が嵌挿されている。また、挿入部84は、先端部85がテーパー状とされており、先端部85が穿孔部材62の軸部63の内周側に入り込めるようになっている。また、挿入部84の長さは、冶具挿入穴44の下端からアルミシール30までの寸法に対して若干長くなっている。これにより、冶具82の挿入部84全体が冶具挿入穴44内へ挿入されると、図5に示されるように、穿孔部材62が冶具挿入穴44内から押し出されて、冶具82の先端部85が液剤容器18内へ入り込む。挿入部84全体が冶具挿入穴44内へ挿入された状態で、挿入部84の連通溝90と絞り部56の空気供給口58とが軸方向に沿って一致する。これにより、連通溝90を介して絞り部56が冶具82の冶具連通路88と連通する。そして、一対のOリング96は、挿入部84が冶具挿入穴44に挿入された状態で、それぞれ外周側の端部を冶具挿入穴44の内周面へ全周に亘って圧接させている。これにより、挿入部84全体が冶具挿入穴44内へ挿入された状態では、冶具挿入穴44は、絞り部56の上側及び下側でそれぞれ挿入部84及び一対のOリング96により密閉された状態となる。
また、図示省略するが、冶具82には、挿入部84を挟んでベース部86の両側に挿入部84の延在方向と同方向に延び、挿入部84よりも高さが低い一対の第1爪部が設けられ、この一対の第1爪部よりも挿入部84寄りに第1爪部よりも高さが低い一対の第2爪部が設けられている。第1爪部の先端部には、挿入部84側に突出する断面略三角形状の第1引掛爪が設けられており、この第1引掛爪のベース部86側の面がベース部86と平行な平坦面となっている。また、第2爪部の先端部には、第1爪部側に突出する断面略三角形状の第2引掛爪が設けられており、この第2引掛爪のベース部86側の面がベース部86と平行な平坦面となっている。また、第1爪部と第2爪部とは、共に弾性変形可能となっている。これらの第1爪部の第1引掛爪、及び第2爪部の第2引掛爪は、挿入部84を冶具挿入穴44に挿入したときに、ユニット本体部34に形成された夫々の引掛部(例えば、穴の縁や段差など)に引掛けられるようになっている。なお、第1爪部の第1引掛爪が、第2爪部の第2引掛爪よりも先に第1引掛爪用の引掛部に引っ掛かるようになっており、第1爪部の第1引掛爪が第1引掛爪用の引掛部に引っ掛かったときは、穿孔部材62によってアルミシール30が突き破られていない状態であり、第2爪部の第2引掛爪が第2引掛爪用の引掛部に引っ掛かったときは、穿孔部材62によってアルミシール30が突き破られて挿入部84の先端部85が液剤容器18内に挿入されている状態(冶具82の装着状態)となるように各引掛爪と各引掛部との位置関係が調整されている。
ここで、冶具82の装着状態では、耐圧ホース50、空気供給管52、絞り部56、連通溝90、及び冶具連通路88の夫々の内部空間が連通し、エアコンプレッサによって生成される圧縮空気が液剤容器18内に供給されるようになる。なお、これらの内部空間によって空気供給路60が構成されている。
また、ケーシング11の前側壁面11Fには、後述する冶具82を収納するための冶具収納部(図示省略)が形成されている。この冶具収納部には、冶具82の挿入部84を挿入して収納できるようになっている。
(バルブアダプタ、タイヤバルブ)
次に、バルブアダプタ150、及びタイヤバルブ102について図6から図10に従って説明する。なお、図6乃至図8における一点鎖線Mは、バルブアダプタ150、及びタイヤバルブ102の中心軸を示している。まず、タイヤバルブ102について説明する。
図6に示されるように、円筒状のタイヤバルブ102の先端側の外周面には、雄ねじ部104が設けられている。また、タイヤバルブ102の内部には、押圧することでタイヤ100内の空気をタイヤバルブ102の開放口106から放出する流路開閉弁108が設けられている。
この流路開閉弁108について具体的に説明すると、流路開閉弁108は、棒状とされ、軸方向の中間部分に外周側に張り出す弁部110が形成されている。また、流路開閉弁108は、タイヤバルブ102の内部に同軸となるように挿入されている。タイヤバルブ102の内部には、内面から突出する環状の突条部である弁座部112が弁部110よりも開放口106側に設けられており、流路開閉弁108の弁部110よりも開放口106側、以下先端側、が弁座部112の中心部を貫通している。また、弁座部112よりも奥側(タイヤ100側)には、内面から突出する環状の突条部である支持部114が設けられており、流路開閉弁108の弁部110よりも開放口106側、以下奥側、が支持部114の中心部を貫通している。この支持部114と弁部110との間には、流路開閉弁108の奥側を中心としてコイルスプリング116が配置されている。このコイルスプリング116は、常時、弁部110を開放口106側へと付勢して弁部110を弁座部112へ圧接させている。これにより、タイヤバルブ102内の流路が閉じられて、タイヤ100内の空気が開放口106から放出されないようになっている。
また、タイヤバルブ102の内部には、流路開閉弁108が押圧されて弁部110が弁座部112から離間した後で、さらに流路開閉弁108がコイルスプリング116を圧縮するように移動すると、流路開閉弁108の奥側の端部と当接して、コイルスプリング116を圧縮する方向の移動(換言すれば、流路開閉弁108をタイヤ100側へ押し込む方向の移動)を規制するストッパー部118が設けられている。
次にバルブアダプタ150について説明する。図6に示されるように、バルブアダプタ150は、略円筒状のアダプタ本体152を備えている。このアダプタ本体152は、略円筒状の外筒部材160の内部に略円筒状の内筒部材180が同軸となるように挿入されて構成されている。なお、外筒部材160にタイヤバルブ102を捩じ込むためのバルブ捩込部が形成され、内筒部材180にジョイントホース78を接続するためのホース接続部が形成されている。
外筒部材160の内部は、軸方向の一端(図6では左端)から中間部までがタイヤバルブ102の先端部が挿入される外筒小内径部162となっており、軸方向の中間部から他端(図6では右端)までが後述する内筒部材180の内筒大外径部182が挿入される外筒大内径部164となっている。この外筒大内径部164は、外筒小内径部162よりも内径が大きくなっており、両者の間には、段差166が形成されている。
外筒小内径部162の内周面には、タイヤバルブ102の雄ねじ部104に螺合可能な雌ねじ部168が形成されている。この雌ねじ部168に雄ねじ部104が螺合することでタイヤバルブ102が外筒部材160、つまりバルブアダプタ150に接続される。
外筒大内径部164の内周面には、段差166と反対側の端部近傍に周方向に沿って嵌挿溝170が形成されている。この嵌挿溝170には後述する環状の留め具172が嵌挿されている。また、外筒大内径部164に挿入される内筒部材180の内筒大外径部182は嵌挿溝170よりも段差166側に挿入されている。
内筒部材180の外周部は、軸方向の一端(図6では左端)から中間部までが内筒大外径部182となっており、軸方向の中間部から他端(図6では右端)までが内筒大外径部182よりも外径が小径の内筒小外径部184となっており、両者の間には、段差186が形成されている。
内筒大外径部182の外周面には、周方向に沿って嵌挿溝187が形成されている。この嵌挿溝187にはゴム製のOリング188が嵌挿されている。Oリング188は外周面が外筒大内径部164の内周面へ全周に亘って圧接されている。これにより、外筒大内径部164と内筒大外径部182との間からの流体の流出が防止される。
内筒小外径部184の外周面には、軸方向の他端部近傍に周方向に沿って突出する突条部189が形成されている。この突条部189は、断面形状が略三角形状となっており、段差186と反対側の端部に向かって徐々に径が大きくなっている。また、内筒小外径部184はジョイントホース78に挿入されており、ジョイントホース78の先端が突条部189を乗り越えている。突条部189の頂点はジョイントホース78の内周面に食い込んでおり、ジョイントホース78から内筒小外径部184が抜けるのを防いでいる。これにより、突条部189によってジョイントホース78が内筒小外径部184、つまりバルブアダプタ150に接続される。なお、本実施形態では、ジョイントホース78の突条部189を乗り越えた部分を環状の挟持部材69で挟み込んで、ジョイントホース78とバルブアダプタ150との接続を強固なものにしている。
内筒部材180の内部は、軸方向の一端(図6では左端)から中間部までが内筒大内径部192となっており、軸方向の中間部から他端(図6では右端)までが内筒大内径部192よりも小径の内筒小内径部194となっており、両者の間には、段差196が形成されている。
内筒部材180の軸方向の一端部(段差166側の端部)と外筒部材160の段差166との間には、環状のゴムパッキン154がこれらの筒部材と同軸となるように配置されている。このゴムパッキン154の断面(軸方向に沿った断面)の形状は略矩形状とされ、外周面が外筒大内径部164の内周面に密着し、段差166側の面が段差166に密着している。また、ゴムパッキン154の内径は、外筒小内径部162の径よりも小径とされている。
また、内筒部材180は、段差166側の端部がゴムパッキン154に密着した状態を維持するように環状の留め具172で支持されている。具体的には、留め具172は、内筒大外径部182の外径よりも内径が小さく嵌挿溝187に嵌挿されることで段差186を支持して内筒部材180が抜け出す方向に移動するのを阻止している。
内筒大内径部192の中心部には、軸方向(中心軸M)に沿って延びる断面円形の押し棒156が配置されている。この押し棒156は、内筒大内径部192の内周面から延びて押し棒156の基端部側(段差196側)を両側から支持する板状の支持部材によって支持されている。また、押し棒156の先端部は、ゴムパッキン154の中心部を貫通し、外筒小内径部162の雌ねじ部168まで到達している。
なお、アダプタ本体152の軸方向の一端から他端までの内部空間が流路となっており、以下でアダプタ本体152の流路とする場合は、この内部空間を指しているものとする。
図6に示されるように、外筒小内径部162には、アダプタ本体152を封止(具体的には、内部空間を軸方向に分割)するための封止部材としての円板状のキャップ210が配置されている。このキャップ210には、外周面に雌ねじ部168に螺合可能な雄ねじ部212が形成されており、この雄ねじ部212が雌ねじ部168に螺合してキャップ210が外筒小内径部162に配置されている。なお、本実施形態では、キャップ210の内筒部材180側の面が押し棒の156の先端部に接触するまで、キャップ210が外筒小内径部162に捩じ込まれている。なお、両者の間は若干の隙間を有していてもよい。
図9に示されるように、キャップ210には、軸方向の一端面の中央部に円柱状の突出部214が一体的に形成されている。この円柱状の突出部214は、タイヤバルブ102の流路開閉弁108よりも径が大きくなっており、タイヤバルブ102の雄ねじ部104を雌ねじ部168に螺合した場合、流路開閉弁108の先端部に対向するようになっている。
また、キャップ210には、軸方向の一端面に突出部214よりも外周側にキャップ210の厚み方向に延びる凹部216が平面視で略環状をなすように複数断続的に設けられている。この凹部216は、平面視で湾曲した長方形状となっており、底部が尖った形状となっている。なお、本実施形態の凹部216は平面視で湾曲した長方形状となっているが、本発明は、この構成に限定される必要はなく、平面視で円形状としてもよく、その他の多角形状としてもよい。また、本実施形態では、キャップ210に凹部216を平面視で略環状をなすように複数断続的に設ける構成としているが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、凹部を平面視で略環状をなすように連続的に設ける構成、つまり、略環状の溝を設ける構成としてもよい(例えば図11参照)。さらに、本実施形態の凹部216は、底部が尖った形状となっているが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、底部が平坦な形状となっていてもよく、湾曲した形状となっていてもよいが、最も好ましいのは尖った形状である。
図7に示されるように、外筒部材160の外筒小内径部162にタイヤバルブ102を捩じ込んでタイヤバルブの開放口106の縁部がキャップ210の一端面に接触し、押し棒156の先端部がキャップ210の他端面に接触した状態で、凹部216は、開放口106の縁部よりも内周側に配置されることが好ましい。これは、図8に示されるように、開放口106の縁部と押し棒156とで互いに反対方向に押圧されてキャップ210が凹部216の底部を起点に破断し、押し棒156によって押圧される中央部210Aと、開放口106の縁部によって押圧される外側部210Bと、に分割されたときに、開放口106に入り込む中央部210Aの外周面(破断面)と開放口106との間に隙間が生じるようにするためである。なお、この隙間が流路となる。また、押し棒156に押圧されて開放口106に入り込む中央部210A(破断した封止部材の一部)は、突出部214でタイヤバルブ102の流路開閉弁108を押し込んでタイヤバルブ102側の流路を開放する。これにより、キャップ210が破断してアダプタ本体152の内部の封止が解除(流路が開放)され、且つタイヤバルブ102の流路が開放されるため、タイヤ100内とジョイントホース78とがタイヤバルブ102の内部とバルブアダプタ150の内部を介して連通する。
また、図8に示されるように、開放口106の縁部によって押圧される外側部210Bはゴムパッキン154に圧接する。これにより、ゴムパッキン154と外側部210Bとの間がシールされる。また、開放口106の縁部はねじの螺合で外側部210Bを押圧しているため、両者の間からシールが流出することはない。
なお、凹部216の深さは、ジョイントホース78側から流体が供給されたときに、その圧力でキャップ210が破断しない程度の剛性をキャップ210が有するように設定することが好ましい。
また、本実施形態のキャップ210は、樹脂材料を一体成型して構成されている。しかし、その他の実施形態としては、金属材料を一体成型して構成してもよく、この場合には、凹部の深さを深くしてキャップが破断しやすいようにしておくことが好ましい。
なお、本実施形態の外筒部材160は内筒部材180に対して相対回転できるようになっている。このため、ジョイントホース78が接続される内筒部材180を固定した状態で、外筒部材160のみを回転させることで、タイヤバルブ102の雄ねじ部104が外筒部材160の雌ねじ部168に捩じ込まれていき、タイヤバルブ102と外筒部材160、つまりバルブアダプタ150とが接続される。
(シーリング・ポンプアップ装置の作用)
次に、本実施形態に係るシーリング装置10を用いてパンクしたタイヤ100を修理する作業手順を説明する。なお、前述したマニュアル17には、シーリング装置10の操作手順の説明、及び注意事項が文字やイラストで記載されている。
まず、タイヤ100にパンクが発生した際には、ユーザーは、シーリング装置10を車両の保管スペースから取り出し、逆さにした状態で路面上等に配置し、底部壁面11Bに貼り付けられたシール39を剥がして冶具挿入穴44を開放する。次に、ユーザーは、ケーシング11の前側壁面11Fの冶具収納部から冶具82を取り外し、挿入部84を冶具挿入穴44に挿入する。挿入部84が穿孔部材62を押圧すると、軸部63が径変化(縮径)して膨出部63Aが突条部42Aを乗り越える(通り過ぎる)。そして、穿孔部材62が挿入部84の先端部85によって押し上げられながらアルミシール30に向かい、刃部66でアルミシール30が突き破られる。そして、穿孔部材62は液剤容器18内に押し込まれ、第2引掛爪が第2引掛爪用の引掛部に引っ掛かって冶具82が装着状態になる。
注入ユニット20への冶具82の装着が完了した後は、シーリング装置10を直立状態(図1及び図2参照)となるように、路面上に配置する。これにより、シーリング剤32が自重でアルミシール30に開けられた孔31から加圧給液室40に流れ出す。
次に、バルブアダプタ150と共にジョイントホース78を溝25から取り出し、バルブアダプタ150をタイヤ100のタイヤバルブ102に接続する(図3参照)。このとき、図7に示されるように、タイヤバルブ102の雄ねじ部104がバルブアダプタ150の雌ねじ部168に捩じ込まれてタイヤバルブの開放口106の縁部がキャップ210の一端面に接触し、押し棒156の先端部がキャップ210の他端面に接触する。そして、さらに外筒部材160を回転させると、外筒部材160の回転で雌ねじ部168に雄ねじ104が捩じ込まれ、キャップ210がタイヤバルブ102の開放口106の縁部と押し棒156とで互いに反対方向に押圧され、凹部216の底部を起点に破断して、中央部210Aと外側部210Bとに分割される(図8参照)。
そして、図8に示されるように、中央部210Aは、押し棒156によって押圧されて開放口106に入り込み突出部214でタイヤバルブ102の流路開閉弁108を押し込んでタイヤバルブ102側の流路を開放する。また、開放口106の縁部によって押圧される外側部210Bはゴムパッキン154に圧接して、ゴムパッキン154と外側部210Bとの間がシールされる。これにより、キャップ210が破断し、アダプタ本体152の内部の封止が解除(流路が開放)され、且つタイヤバルブ102の流路が開放されるため、タイヤ100内とジョイントホース78とがタイヤバルブ102の内部とバルブアダプタ150の内部を介して連通する。結果、加圧給液室40とタイヤ100内とが連通する。
次に、プラグ15を溝21から取り外すと共にケーブル巻取部から電源ケーブル14を巻き出す。そして、プラグ15を車両に設置されたシガレットライターのソケットに差し込む。これにより、バッテリからコンプレッサユニット12の電源回路へ電力が供給可能となる。
次に、車両のエンジンをかけてから、電源スイッチ13をオンにしてコンプレッサユニット12のエアコンプレッサを作動させる。エアコンプレッサにより発生した圧縮空気は、空気供給路60を通って液剤容器18内に供給される(図5参照)。圧縮空気が液剤容器18内に供給されると、この圧縮空気が液剤容器18内でシーリング剤32の上方へ浮上し、液剤容器18内のシーリング剤32上に空間(空気層G)を形成する。この空気層Gからの空気圧により加圧されたシーリング剤32がアルミシール30に開けられた孔31を通して加圧給液室40へ押し出される。そして、押し出されたシーリング剤32は、加圧給液室40内からジョイントホース78、バルブアダプタ150の内部、及びタイヤバルブ102の内部を通ってタイヤ100内へ注入(供給)される。
なお、液剤容器18内のシーリング剤32が全て排出された後は、加圧給液室40内のシーリング剤32が加圧されてジョイントホース78を通ってタイヤ100内へ供給される。その後、加圧給液室40及びジョイントホース78から全てのシーリング剤32がタイヤ100へ供給されると、圧縮空気は液剤容器18、加圧給液室40、そしてジョイントホース78を介してタイヤ100内へ注入(供給)される。
次に、ユーザーは、圧力ゲージ16によりタイヤ100の内圧が指定圧になったことを確認したならば、電源スイッチ13をオフにしてコンプレッサユニット12を停止し、バルブアダプタ150をタイヤバルブ102から取り外す。
ユーザーは、タイヤ100の膨張完了後一定時間内に、シーリング剤32が注入されたタイヤ100を用いて一定距離(例えば、10km)に亘って予備走行する。これにより、タイヤ100内部にシーリング剤32が均一に拡散し、シーリング剤32がパンク穴に充填されてパンク穴が閉塞される。
予備走行完了後に、ユーザーは、タイヤ100の内圧を再測定し、必要に応じて再びジョイントホース78のバルブアダプタ150をタイヤバルブ102に接続し、コンプレッサユニット12を再作動させてタイヤ100を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ100のパンク修理が完了し、このタイヤ100を用いて一定の距離範囲内で一定速度以下(例えば、80Km/h以下)での走行が可能になる。
本実施形態のバルブアダプタ150によれば、バルブ捩込部としての雌ねじ部168にタイヤバルブ102の雄ねじ部104を捩じ込まない状態、つまり、バルブアダプタ150とタイヤバルブ102とを接続しない状態で、ジョイントホース78を介してアダプタ本体152の内部に流体(シーリング剤、圧縮空気)を供給した場合、アダプタ本体152を封止する封止部材としてのキャップ210によって流体がアダプタ本体152の内部から外部へ流出するのが防止される。
また、バルブアダプタ150とタイヤバルブ102とを接続すると、キャップ210が破断してアダプタ本体152の内部の封止が解除され、且つ流路開閉弁108が開放されて、タイヤバルブ102の内部とバルブアダプタ150の内部とが連通する。この状態で、ジョイントホース78を介してバルブアダプタ150の内部に流体を供給すると、流体がバルブアダプタ150の内部、及びタイヤバルブ102の内部を通ってタイヤ100内に供給される。
以上のことから、バルブアダプタ150は、従来のバルブアダプタのように弁体やスプリングを設けないため、構造が簡単であり、且つタイヤバルブ102に接続していない状態で流体がアダプタ本体152の内部から外部へ流出するのを防止することができ、また、タイヤバルブ102に接続すれば流体をアダプタ本体152の内部からタイヤバルブ102の内部を介してタイヤ100へ供給することができる。
さらに、例えば、バルブアダプタ150とタイヤバルブ102とを接続しない状態で、ジョイントホース78を介してアダプタ本体152の内部に流体を供給した場合(つまり、誤操作した場合)、アダプタ本体152を封止するキャップ210によってジョイントホース78内及びアダプタ本体152内が加圧状態になる。この加圧状態のまま、バルブアダプタ150とタイヤバルブ102とを接続した場合、キャップ210が破断してジョイントホース78内及びアダプタ本体152内で加圧状態となっていたシーリング剤32がバルブアダプタ150の内部、及びタイヤバルブ102の内部を通ってタイヤ100内に供給(放出)される。ここで、例えば、タイヤバルブとの接続操作時に栓を外すような構造のバルブアダプタを用いた場合、ジョイントホース内及びバルブアダプタ内が加圧された状態で栓を外すとバルブアダプタ内から外部へシーリング剤が飛散するが、バルブアダプタ150は雌ねじ部168にタイヤバルブ102の雄ねじ部104を捩じ込んでから内部の流路が開放されるため、バルブアダプタ150とタイヤバルブ102との接続操作時に外部にシーリング剤32が漏れ出すことがない。
また、キャップ210が破断して中央部210Aと外側部210Bとに分割された後、押し棒156が中央部210Aを介して流路開閉弁108を押し込むため、押し棒156の長さを短くでき、押し棒156の剛性を確保することができる。
さらに、キャップ210に凹部216を形成したことで、キャップ210が効果的に破断されるようになる。また、凹部216に沿った形状にキャップ210を破断して分割することもできる。
さらにまた、キャップ210の外周面に雄ねじ部212を設けたことで、雌ねじ部168に螺合させるという簡単な構造でキャップ210をアダプタ本体152に取付けることができる。また、キャップ210は、雄ねじ部212と雌ねじ部168との螺合によってアダプタ本体152の内部に取付けられているため、取付けが強固なものとなり、突条部189側から流体を流し込んでもキャップ210がアダプタ本体152から外れにくくなる。換言すれば、タイヤバルブ102に接続していない状態で流体がアダプタ本体152の内部から外部へ流出するのを効果的に防止することができるようになる。
上述の実施形態では、外筒部材160の外筒小内径部162にキャップ210を配置する構成としたが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、外筒小内径部162雌ねじ部168とゴムパッキン154との間に例えば接着等で配置してもよい。
また、上述の実施形態では、キャップ210に設けられる凹部216が厚み方向に沿って延びる構成としているが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、凹部216が厚み方向に対して傾斜して設けられる構成としてもよく、具体的には、凹部216の径が深さを増すごとに小径となるように設定することが好ましい(図12(A)参照)。これにより、キャップ210の中央部210Aが開放口106に入り込んだときの中央部210Aと開放口106との隙間を広げることができる(図12(B)参照)。
さらに、上述の実施形態では、キャップ210に凹部216を設け、キャップ210に作用する剪断力(互いに反対方向の押圧力)で、キャップ210を破断させて中央部210Aと外側部210Bとに分割する構成としているが、本発明はこの構成に限定される必要はなく、中央部210Aに対応する部材を、外側部210Bに対応する部材の中心部に嵌め込んで接触部分を接着剤で接着して一体型のキャップを形成してもよい。なお、この場合には、両者を接着する接着力をジョイントホース78から供給される流体の圧力でキャップが破断しない程度の接着力とする必要がある。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置を前面側から見た斜視図である。 第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置を後面側から見た斜視図である。 第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置のジョイントホースの先端のバルブアダプタを空気入りタイヤのタイヤバルブに接続した状態を示す構成図である。 (A)第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の冶具挿入穴に冶具を挿入する前の状態を示す部分側面図である。 (B)図4(A)の冶具挿入穴に挿入する冶具の部分側断面図である。 第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の冶具挿入穴に冶具を装着した状態を示す部分側断面図である。 第1実施形態のバルブアダプタをタイヤバルブに接続する前の状態を示すバルブアダプタ及びタイヤバルブの部分側断面図である。 第1実施形態のバルブアダプタをタイヤバルブに接続し、キャップがタイヤバルブの開口縁で押圧された状態を示すバルブアダプタ及びタイヤバルブの部分側断面図である。 第1実施形態のバルブアダプタをタイヤバルブに接続し、キャップがタイヤバルブの開口縁で押圧されて破断した状態を示すバルブアダプタ及びタイヤバルブの部分側断面図である。 第1実施形態のバルブアダプタのキャップを斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態のバルブアダプタのキャップの部分側断面図である。 第1実施形態のバルブアダプタのキャップの変形例を斜め上方から見た斜視図である。 (A)第1実施形態のバルブアダプタのキャップの他の変形例の部分側断面図である。 (B)図12(A)の他の変形例のキャップがタイヤバルブの開口縁で押圧されて破断した状態を示す他の変形例のキャップの部分側断面図である。
符号の説明
10 シーリング・ポンプアップ装置
32 シーリング剤
78 ジョイントホース(ホース)
100 タイヤ(空気入りタイヤ)
102 タイヤバルブ
104 雄ねじ部(タイヤバルブ側雄ねじ部)
108 流路開閉弁
150 バルブアダプタ
152 アダプタ本体
156 押し棒
168 雌ねじ部(バルブ捩込部)
189 突条部(ホース接続部)
210 キャップ(封止部材)
212 雄ねじ部(封止部材側雄ねじ部)
216 凹部

Claims (5)

  1. 筒状とされ、軸方向の一端側にはホースを接続可能なホース接続部が設けられ、軸方向の他端側にはタイヤバルブが捩じ込まれるバルブ捩込部が設けられたアダプタ本体と、
    前記アダプタ本体の内部に固定され、前記バルブ捩込部に前記タイヤバルブが捩じ込まれると前記タイヤバルブに設けられた流路開閉弁を前記タイヤバルブの内部に押し込んで開放させる押し棒と、
    前記アダプタ本体を封止し、前記バルブ捩込部に捩じ込まれた前記タイヤバルブに押圧されると破断して封止を解除する封止部材と、
    を有するバルブアダプタ。
  2. 前記封止部材は、前記バルブ捩込部を封止し、前記タイヤバルブに押圧されて破断すると一部が前記流路開閉弁と前記押し棒とで挟まれる請求項1に記載のバルブアダプタ。
  3. 前記封止部材は、円板状とされ、一方の面に円周方向に沿って連続的又は断続的に凹部が形成されている請求項1又は請求項2に記載のバルブアダプタ。
  4. 前記バルブ捩込部は、前記タイヤバルブの外周面に設けられたタイヤバルブ側雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部であり、
    前記封止部材の外周面には、前記雌ねじ部に螺合可能な封止部材側雄ねじ部が形成され、前記封止部材側雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合している請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のバルブアダプタ。
  5. タイヤ補修用のシーリング剤及び圧縮空気の少なくとも一方を空気入りタイヤ内に供給するためのホースが請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のバルブアダプタのホース接続部に接続されたシーリング・ポンプアップ装置。
JP2008204685A 2008-08-07 2008-08-07 バルブアダプタ、及びシーリング・ポンプアップ装置 Pending JP2010036531A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008204685A JP2010036531A (ja) 2008-08-07 2008-08-07 バルブアダプタ、及びシーリング・ポンプアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008204685A JP2010036531A (ja) 2008-08-07 2008-08-07 バルブアダプタ、及びシーリング・ポンプアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010036531A true JP2010036531A (ja) 2010-02-18

Family

ID=42009563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008204685A Pending JP2010036531A (ja) 2008-08-07 2008-08-07 バルブアダプタ、及びシーリング・ポンプアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010036531A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5624026B2 (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP4927657B2 (ja) バルブアダプタ、及びこれを備えたシーリング・ポンプアップ装置
JP2008307861A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
WO2008075719A1 (ja) シーリング装置
WO2007148587A1 (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2010036509A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2010261556A (ja) 安全弁及びコンプレッサ
JP2010036412A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP4908973B2 (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2008155929A (ja) シーリング剤充填方法
JP2008175345A (ja) バルブコネクタ
JP2010167742A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2010036531A (ja) バルブアダプタ、及びシーリング・ポンプアップ装置
JP2010164033A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2010158870A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP5180105B2 (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2008023909A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2010162847A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2008183796A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2011046112A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2010036532A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP5261276B2 (ja) 液剤ユニット及びシーリングポンプアップ装置
JP2008162070A (ja) シーリングポンプアップ装置
JP2010179569A (ja) シーリングポンプアップ装置
JP2010234795A (ja) シーリング・ポンプアップ装置