JP2008162070A - シーリングポンプアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冶具による液剤容器の蓋体の穿孔作業が従来よりも簡単かつ、圧力が作用しても冶具が抜けることがないシーリングポンプアップ装置を提供すること。
【解決手段】液剤容器18のシーリング剤32の流出口を閉塞するアルミシール30と、注入ユニット20に設けられた冶具挿入孔44と、冶具挿入孔44の加圧給液室40側の開口部に配置され冶具挿入孔の径よりも外径が大きい大径部64とアルミシール30を穿孔可能な穿孔部66とを備える穿孔部材62と、冶具挿入孔44に挿入可能で且つ冶具挿入孔44に挿入することで穿孔部材62をアルミシール30側へと押圧可能な押圧冶具82と、穿孔部66によってアルミシール30が穿孔される前に押圧冶具82と穿孔部材62とを連結させる凸部110及び凹部112と、をシーリングポンプアップ装置10が備えることで液剤容器の蓋体の穿孔作業が従来よりも簡単かつ圧力が作用しても冶具の抜けが阻止される。
【選択図】図6

Description

本発明は、パンクした空気入りタイヤをシールするためのシーリング剤を空気入りタイヤ内へ注入すると共に、空気入りタイヤ内に圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するシーリングポンプアップ装置に関する。
近年、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の指定圧まで内圧をポンプアップするシーリングポンプアップ装置が普及している。この種のシーリングポンプアップ装置としては、例えば、特許文献1に記載されているものが知られている。
特許文献1に記載されているシーリングポンプアップ装置では、切換え具(冶具)を用いてシーリング剤の充填されている容器の蓋に孔を開け、その後、圧縮空気を供給してシーリング剤を押し出して、押し出したシーリング剤をタイヤへ充填し、シーリング剤の充填後に空気を充填するようになっている。
特開2005−199618号公報
ところで、特許文献1に記載されているシーリングポンプアップ装置では、切換え具に外ネジが形成されており、切換え具のハンドルを回転させることで切換え具を蓋に向けて進行させ、切換え具先端に設けた先端破断部で蓋を破通するようになっており、切換え具による蓋の破通作業が煩雑となっている。また、この切換え具には圧力が作用し続けることから、確実に抜けを防止する必要がある。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、冶具による液剤容器の蓋体の穿孔作業が従来よりも簡単かつ、圧力が作用しても冶具が抜けることがないシーリングポンプアップ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係るシーリングポンプアップ装置は、空気供給源により生成された圧縮空気を、シーリング剤を収容する液剤容器を介して空気入りタイヤに送り込むことで、シーリング剤を前記空気入りタイヤに注入するシーリングポンプアップ装置において、前記液剤容器の前記シーリング剤の流出口を閉塞する蓋体と、前記流出口に連結され前記液剤容器と連通可能な給液室を備える注入ユニットに設けられ、前記注入ユニットの外部から前記給液室内に延出し、前記給液室内側の開口部が前記蓋体に対向する冶具挿入孔と、前記冶具挿入孔の前記給液室側の開口部に配置され、前記冶具挿入孔の前記給液室側の開口部よりも反蓋体側への移動を規制する規制部と、前記蓋体を穿孔可能な穿孔部と、を備える穿孔部材と、前記冶具挿入孔に挿入可能で且つ前記冶具挿入孔に挿入することで前記穿孔部材を前記蓋体側へと押圧可能な冶具と、前記穿孔部によって前記蓋体が穿孔される前に、前記冶具と前記穿孔部材とを連結させる連結手段と、を備えることを特徴としている。
次に、請求項1に記載のシーリングポンプアップ装置の作用を説明する。
空気入りタイヤの補修を行うには、先ず、液剤容器から給液室へ流出したシーリング剤及び圧縮空気を空気入りタイヤに導くための気液供給配管を空気入りタイヤのバルブに接続する。次いで、冶具挿入穴に冶具を挿入して穿孔部材を蓋体側へ押圧し、穿孔部で蓋体を穿孔して液剤容器からシーリング剤を給液室に流出させる。そして、空気供給源で生成された圧縮空気が、圧縮空気を液剤容器に導くための空気供給路を介して液剤容器に導かれ、圧縮空気で容器内のシーリング剤が給液室へ押し出される。給液室へ押し出されたシーリング剤は、気液供給配管を介して空気入りタイヤ内に供給される。
液剤容器内からシーリング剤が無くなった後は、圧縮空気が気液供給配管を介して空気入りタイヤ内に供給される。規定の内圧になったら空気供給源を停止して気液供給配管を空気入りタイヤのバルブから取り外す。なお、その後、規定の走行を行う。これにより、シーリング剤がパンク孔に充填される。規定の走行後、空気圧を確認し、必要があれば空気を再充填する。このようにして、空気入りタイヤの補修が完了する。
請求項1に記載のシーリングポンプアップ装置では、前述したように、冶具挿入孔に冶具を挿入して給液室側の開口部に配置された穿孔部材を蓋体側へと押圧することで穿孔部によって蓋体が穿孔されるため、従来よりも液剤容器の蓋体を穿孔する穿孔作業が簡単になる。
また、穿孔部によって蓋体が穿孔される前に、冶具と穿孔部材とが連結手段によって連結されることで、これらの部材が連結された連結体に冶具抜け出し方向の力が作用しても穿孔部材の規制部が冶具挿入孔の給液室側の開口部よりも反蓋体側(冶具の抜け出し方向)への移動を規制するため該連結体が冶具挿入孔から抜けることが阻止される。これにより、冶具挿入孔からシーリング剤や圧縮空気が漏れることを防止できる。
従って、請求項1に記載のシーリングポンプアップ装置は、冶具による液剤容器の蓋体の穿孔作業が従来よりも簡単かつ、圧力が作用しても冶具の抜けを阻止できる。
本発明の請求項2に係るシーリングポンプアップ装置は、請求項1に記載のシーリングポンプアップ装置において、前記連結手段は、前記穿孔部材の反蓋体側の端部及び前記冶具の先端部の何れか一方に設けられた凹部と、前記穿孔部材の反蓋体側の端部及び前記冶具の先端部の何れか他方に設けられ前記凹部に嵌入することで前記穿孔部材と前記冶具とを連結する凸部と、を備えることを特徴としている。
次に、請求項2に記載のシーリングポンプアップ装置の作用を説明する。
穿孔部材に凹部が設けられ、冶具に凸部が設けられている場合には、冶具を冶具挿入孔に挿入して穿孔部材を押圧する際に、冶具の凸部が穿孔部材の凹部に嵌入し、穿孔部材と冶具とが連結されるため、冶具と穿孔部材との連結作業が簡単なものとなる。
また、穿孔部材に凸部が設けられ、冶具に凹部が設けられている場合には、冶具を冶具挿入孔に挿入して穿孔部材を押圧する際に、冶具の凹部に穿孔部材の凸部が嵌入し、穿孔部材と冶具とが連結されるため、冶具と穿孔部材との連結作業が簡単なものとなる。
本発明の請求項3に係るシーリングポンプアップ装置は、請求項1に記載のシーリングポンプアップ装置において、前記連結手段は、前記穿孔部材の反蓋体側の端部及び前記冶具の先端部の何れか一方に設けられた雌ねじ部と、前記穿孔部材の反蓋体側の端部及び前記冶具の先端部の何れか他方に設けられ前記雌ねじ部に螺合可能な前記雄ねじ部と、を備えることを特徴としている。
次に、請求項3に記載のシーリングポンプアップ装置の作用を説明する。
穿孔部材に雌ねじ部が設けられ、冶具に雄ねじ部が設けられている場合には、冶具を冶具挿入孔に挿入して穿孔部材を押圧する際に、穿孔部材の雌ねじ部と冶具の雄ねじ部とを螺合させることで冶具と穿孔部材とが連結されるため、冶具と穿孔部材との連結作業が簡単なものとなる。また、雄ねじ部と雌ねじ部との螺合による連結のため連結が確実となる。
また、穿孔部材に雄ねじ部が設けられ、冶具に雌ねじ部が設けられている場合には、冶具を冶具挿入孔に挿入して穿孔部材を押圧する際に、穿孔部材の雄ねじ部と冶具の雌ねじ部とを螺合させることで冶具と穿孔部材とが連結されるため、冶具と穿孔部材との連結作業が簡単なものとなる。また、雄ねじ部と雌ねじ部との螺合による連結のため連結が確実となる。
本発明の請求項4に係るシーリングポンプアップ装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のシーリングポンプアップ装置において、前記穿孔部材の規制部は、前記冶具挿入孔の内径よりも外径が大きい大径部であることを特徴としている。
次に、請求項4に記載のシーリングポンプアップ装置の作用を説明する。
冶具と穿孔部材とが連結手段によって連結した後で、この連結体(冶具及び穿孔部材を連結したもの)に冶具引き抜き方向の力が作用しても、冶具挿入孔の給液室側の開口部に穿孔部材の大径部が引っ掛かるため、連結体の抜けが確実に阻止される。即ち、冶具の抜けが確実に阻止される。
本発明の請求項5に係るシーリングポンプアップ装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のシーリングポンプアップ装置において、前記注入ユニットに形成される孔と、前記冶具に形成され前記冶具挿入孔に挿入した前記冶具の抜け出し方向の移動を阻止するために前記孔の縁部に引っ掛かるように前記冶具の挿入部側に向けて延びる爪と、を有するロック手段を備えることを特徴としている。
次に、請求項5に記載のシーリングポンプアップ装置の作用を説明する。
冶具は、注入ユニットに形成された孔の縁部に引掛け可能な爪を冶具の挿入部側に備えており、冶具を冶具挿入孔に挿入して孔の縁部に爪を引掛けるという簡単な作業で、冶具挿入孔に挿入された冶具の抜け出し方向の移動を阻止できる。なお、冶具挿入孔に挿入された冶具の挿入部に圧縮空気からの圧力が作用した場合、冶具の挿入部と爪とを連結している部分が曲げ変形し、爪の孔縁部への引っ掛かりが強まる方向となる。
本発明の請求項6に係るシーリングポンプアップ装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のシーリングポンプアップ装置において、一端部が前記冶具挿通孔に面し、他端部が前記空気供給源に接続される空気供給路と、前記冶具の内部を通り、一端が前記冶具の挿入側に前記連結手段を避けて開口し、他端が前記冶具の反挿入側に開口する連通路と、を備え、前記冶具を前記冶具挿入孔に挿入することで、前記連通路の一端の開口を介して前記液剤容器の内部と前記連通路とが連通し、前記連通路の他端の開口を介して前記連通路と前記空気供給路とが連通することを特徴としている。
次に、請求項6に記載のシーリングポンプアップ装置の作用を説明する。
冶具を冶具挿入孔に挿入することで、連通路の一端の開口を介して液剤容器の内部と連通路とが連通し、連通路の他端の開口を介して空気供給路と連通路とが連通するため、空気供給源により生成された圧縮空気を空気供給路及び連通路を通して液剤容器の内部に送り込むことが可能となる。
以上説明したように、本発明のシーリングポンプアップ装置は、冶具による液剤容器の蓋体の穿孔作業が従来よりも簡単かつ、圧力が作用しても冶具の抜けを阻止できる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態に係るシーリングポンプアップ装置について説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係るシーリングポンプアップ装置10は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、そのタイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の指定圧まで内圧を再加圧(ポンプアップ)するものである。
シーリングポンプアップ装置10は外殻部としてケーシング11を備えており、このケーシング11の内部には、コンプレッサユニット12、注入ユニット20及び、この注入ユニット20に連結された液剤容器18が配置されている。
コンプレッサユニット12には、その内部にモータ、エアコンプレッサ、電源回路、制御基板等が配置されると共に、電源回路からユニット外部へ延出する電源ケーブル14が設けられている。この電源ケーブル14の先端部に設けられたプラグ15を、例えば、車両に設置されたシガレットライターのソケットに差込むことにより、車両に搭載されたバッテリにより電源回路を通してモータ等へ電源が供給可能になる。ここで、コンプレッサユニット12は、そのエアコンプレッサにより修理すべきタイヤ100(図4(A)及び図4(B)参照)の種類毎に規定された指定圧よりも高圧(例えば、300kPa以上)の圧縮空気を発生可能とされている。
コンプレッサユニット12は、電源スイッチ13、及び圧力ゲージ16を備えており、ケーシング11の上面11Uの中央付近に、これら電源スイッチ13、及び圧力ゲージ16が配置されている。
また、ケーシング11の上面11Uの電源スイッチ13の右側に操作手順を説明する操作マニュアル17、後述する押圧冶具82を取り付ける図示しない冶具収容孔、及び後述する接続口21が配置されている。
図3に示すように、シーリングポンプアップ装置10には、シーリング剤32を収容した液剤容器18及び、この液剤容器18が連結される注入ユニット20が設けられている。液剤容器18の下端部には、下方に突出する略円筒状の首部26が一体的に形成されている。首部26は、それよりも上端側の容器の本体部分よりも径が細く形成されている。首部26の開口端には、シーリング剤32を液剤容器18内に密封するためのアルミシール30が配置されている。アルミシール30は、外周縁部が首部26における開口周縁部に接着等により全周に亘って固着されている。また首部26の中間部には、外周側へ延出するように段差部28が形成されている。
ここで、液剤容器18は、ガス遮断性を有する各種の樹脂材料やアルミ合金等の金属材料を素材として成形されている。また液剤容器18内には、シーリングポンプアップ装置10により修理すべきタイヤ100の種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜400g)よりも若干多めのシーリング剤32が充填されている。なお、本実施形態の液剤容器18においては、空間を設けることなくシーリング剤32が隙間無く充填されているが、シーリング剤32の酸化等による変質を防止するため、出荷時にAr等の不活性ガスをシーリング剤32と共に液剤容器18内へ若干量封入するようにしても良い。
シーリングポンプアップ装置10では、液剤容器18を注入ユニット20の上側に直立した状態にすると、液剤容器18内のシーリング剤32が自重により、液剤容器18のアルミシール30を加圧した状態となる。
図3に示すように、注入ユニット20には、上端側が開口した略有底円筒状に形成されたユニット本体部34及び、このユニット本体部34の下端部から外周側へ延出する円板状の脚部36が一体的に設けられている。ユニット本体部34には、内周側に液剤容器18の首部26の下端側が挿入されると共に、上端面が首部26の段差部28にスピン溶着等の方法により溶着されている。
ユニット本体部34内には、アルミシール30が突き破られると液剤容器18の内部と連通する略円柱状の加圧給液室40が設けられている。注入ユニット20には、ユニット本体部34の内周側に円筒状の内周筒部42が同軸的に形成されている。内周筒部42の中心部には、注入ユニット20の下端面と内周筒部42の上端面との間を貫通する断面円形の冶具挿入孔44が形成されている。また、この冶具挿入孔44の上側の開口部はアルミシール30に対向している。
図1、及び図4に示すように、シーリングポンプアップ装置10には、コンプレッサユニット12から延出する黒色の空気ホース50が設けられており、この空気ホース50は、その基端部がコンプレッサユニット12内のエアコンプレッサに接続されている。また、空気ホース50の先端部には、空気入りタイヤ100のタイヤバルブ102(図4参照。)、及び後述する接続口21に接続可能なバルブアダプタ22が取り付けられている。
図1に示すように、ケーシング11の前側壁面11Fには、空気ホース50、及びバルブアダプタ22を収納するための溝23が形成されており、通常は、この溝23に空気ホース50、及びバルブアダプタ22が嵌めこまれて収納されている。
図3に示されるように、注入ユニット20には、内周筒部42の外周面からユニット本体部34を貫通して外周側へ延出する円筒状の空気供給管52が形成されている。この空気供給管52の外周側の先端部には、ニップル54を介して耐圧ホース24の他端部が接続されている。一方、耐圧ホース24の他端部は、図4(A)に示すように、ケーシング11の上面11Uに設けられた接続口21に接続されている。このように、接続口21はケーシング11の上面11Uに設けられているため、装置が正立している状態では、当然ながら接続口21は、液剤容器18に収容されたシーリング剤32の液面よりも上方に位置することになる(図4参照。)。
図3に示すように、空気供給管52の基端部は、内周筒部42の外周面へ接合されており、内周筒部42の周壁部に穿設された複数個(本実施形態では、2個)の絞り部56を通して冶具挿入孔44内へ連通している。
内周筒部42の絞り部56は、それぞれ断面円形で内径が全長に亘って一定の貫通穴として形成されており、その内径が空気供給管52の内径よりも小さくなっている。絞り部56の内周端は、内周筒部42の内周面における中間部に開口し、内周筒部42の内周面に円形の空気供給口58を形成している。
ここで、耐圧ホース24、空気供給管52及び絞り部56は、その内部の空間がエアコンプレッサにより圧縮空気を液剤容器18又はタイヤ100へ供給するための空気供給路60として構成されている。
冶具挿入孔44には、加圧給液室40側に穿孔部材62の軸部63が挿入されている。穿孔部材62には、軸部63の上端部に径方向外側へ拡径する円板状の大径部64が設けられ、この大径部64の外径は、冶具挿入孔44の直径よりも大きく設定されている。このため、穿孔部材62が冶具挿入孔44の冶具挿入口側へ脱落するのが阻止される。
また、大径部64の上面の外周端部には、アルミシール30を突き破りやすくするための突起状の穿孔部66が連続的に形成されている。
また、内周筒部42の内周面の空気供給口58よりも上側に環状の嵌挿溝が形成されており、これらの嵌挿溝内にゴム製のOリング72が嵌挿されている。このOリング72は、軸部63が冶具挿入孔44に挿入された状態で、内周側の端部を軸部63の外周面へ全周に亘って圧接させている。これにより、冶具挿入孔44は、空気供給口58の上側で軸部63及びOリング72により密閉された状態となる。このとき、軸部63はOリング72と軸部63の外周面との摩擦により、冶具挿入孔44の内部に保持される。
この状態では、大径部64の先端面がアルミシール30の正面中央に対向しており、大径部64とアルミシール30との間には若干の隙間が存在している。
図3に示されるように、注入ユニット20には、ユニット本体部34の周壁部を貫通するように円筒状の気液供給管74が一体的に形成されている。気液供給管74の外周側の先端部には、ニップル76を介してジョイントホース78の基端部が接続されている。ジョイントホース78の先端部には、タイヤ100のタイヤバルブ102に着脱可能に接続されるバルブアダプタ80が設けられている。また気液供給管74の基端側は加圧給液室40内へ挿入されている。これにより、ジョイントホース78は、気液供給管74を通して加圧給液室40内へ連通する。
図2に示すように、ケーシング11の後側壁面11Rには、ジョイントホース78、及びバルブアダプタ80を収納するための溝25が形成されており、通常は、この溝25にジョイントホース78、及びバルブアダプタ80が嵌めこまれて収納されている。ここで、ジョイントホース78、及びバルブアダプタ80が溝25に収納されている状態で、装置が正立している場合、ジョイントホース78の一部分が液剤容器18に収容されたシーリング剤32の液面よりも上方に配置されている(図4参照。)。
図5(C)及び図5(D)に示されるように、押圧冶具82は、棒状の挿入部84と、挿入部84の一端部に形成された円板状のベース部86を備えている。挿入部84には、先端側からベース部86側に向けて延び、先端側では複数本(例えば2本に)に分岐し、分岐した部分がそれぞれ外周側へ延出して開口し、また中間部でも複数本(例えば、2本)に分岐し、分岐した部分がそれぞれ外周側へ延出して開口する冶具連通路88が形成されている。挿入部84の外周面には、冶具連通路88の開口部分に空気通路となる環状の連通溝90が形成されている。
挿入部84の外周面には、連通溝90の下側に嵌挿溝が形成されており、この嵌挿溝にOリング96が嵌挿されている。このOリング96は、内周筒部42の内周面に配置されたOリング72と同一寸法及び素材のものが用いられている。
挿入部84の長さは、冶具挿入孔44の下端からアルミシール30までの寸法に対して若干長くなっている。これにより、押圧冶具82の挿入部84全体が冶具挿入孔44内へ挿入されると、図6に示されるように、穿孔部材62が確実に冶具挿入孔44内から押し出され、液剤容器18内まで押し出されると共に、押圧冶具82の上端部が液剤容器18内へ挿入される。このとき、押圧冶具82の先端側の冶具連通路88の開口が、アルミシール30よりも上側に位置する。これにより、押圧冶具82の冶具連通路88と液剤容器18の内部とが連通する。また挿入部84全体が冶具挿入孔44内へ挿入された状態では、挿入部84の連通溝90と絞り部56の空気供給口58とが軸方向に沿って一致する。これにより、連通溝90を介して空気供給路60が押圧冶具82の冶具連通路88と連通する。
またOリング96は、挿入部84が冶具挿入孔44に挿入された状態で、外周側の端部を内周筒部42の内周面へ全周に亘って圧接させている。これにより、冶具挿入孔44は、空気供給口58の下側で挿入部84及びOリング96により密閉された状態となる。
図5(C)に示すように、挿入部84の先端面には、先端面から突出する略球状の凸部110が設けられている。この凸部110は、基端側から先端側へと外径が変化しており、中央部における外径が他の部分よりも大径とされている。
図5(A)に示すように、穿孔部材62の軸部63の端部には、凸部110が嵌入可能な略球状の凹部112が設けられている。この凹部112は、開口径が凸部110の中央部における外径よりも小径とされている。また、穿孔部材62の軸部63の端部には、凹部112の開口から軸部63の径方向に延びると共に凹部112の底面まで延びるスリット114が複数本(例えば3本)設けられ、該端部を周上に分割している(図7参照)。
また、軸部63の少なくとも端部側は弾性変形可能な部材によって形成されている。このため、押圧冶具82の挿入部84を冶具挿入孔44に挿入して穿孔部材62を押圧することで、凸部110によって押圧された軸部63の端部が径方向外側に開いて凹部112の開口径が拡径され、凸部110が凹部112に嵌入される。その後、凸部110が凹部112に完全に挿入されると、凹部112の開口径が元の状態に戻り、押圧冶具82と穿孔部材62とが連結される。
また、ベース部86には挿入部84の形成されている面の両端付近に、引掛け部83が形成されている。引掛け部83は、ベース部86から垂直に立ち上がる弾性変形可能な支柱部分83Aと、支柱部分83Aの先端側で、かつ挿入部84側の側面に一体的に形成される側面視で三角形の爪83Bとを備えている。
なお、図5(B)に示すように、注入ユニット20の脚部36には、冶具挿入孔44の両側に、引掛け部83を挿入する矩形の係止孔85が形成されている。係止孔85の間隔は、支柱部分83Aの間隔と略同一に設定されているが、爪83Bの間隔よりも広く設定されている。
(シーリングポンプアップ装置の作用)
次に、本実施形態に係るシーリングポンプアップ装置10を用いてパンクしたタイヤ100を修理する作業手順を説明する。なお、前述した操作マニュアル17には、以下の手順(1)〜(8)を示す説明(文章、及びイラスト)が記載されている。
(1) タイヤ100にパンクが発生した際には、作業者は、先ず、押圧冶具82の引掛け部83を注入ユニット20の脚部36に形成されている係止孔85に対向させ、押圧冶具82の挿入部84をシーリングポンプアップ装置10の冶具挿入孔44に挿入すると共に、引掛け部83を係止孔85に挿入する。引掛け部83が係止孔85に挿入される際には、爪83Bの斜面が係止孔85の開口部に押されて支柱部分83Aが弾性変形するが、押圧冶具82のベース部86が注入ユニット20の脚部36へ突き当たるまで挿入すると、爪83Bが係止孔85を通過して支柱部分83Aが自身の弾性で元に戻り、爪83Bが係止孔85の縁部に引っ掛かり、押圧冶具82の抜けを防止する。
また、このとき、挿入部84の凸部110が穿孔部材62の凹部112に嵌入されるため穿孔部材62と押圧冶具82とが連結され、その後、穿孔部材62の穿孔部50Bがアルミシール30を突き破って容器内に押し込まれ、挿入部84が容器内に進入する(図6参照)。
このとき、押圧冶具82は、挿入部84の外周面に配置されたOリング96を内周筒部42の内周面に圧接させつつ、挿入部84を冶具挿入孔44の入口側の端部から奥側へ移動させる。また穿孔部材62も、内周筒部42の内周面に配置されたOリング72を軸部63の外周面に圧接させつつ、軸部63を冶具挿入孔44内から出口側の端部へ移動させる。
その後、脚部36が下、液剤容器18が上になるようにシーリングポンプアップ装置10を、例えば路面の上等に配置する(正立状態。図1,2,4参照。)。
押圧冶具82の挿入部84を注入ユニット20の冶具挿入孔44に挿入すると、図6に示されるように、挿入部84の先端部が内周筒部42の先端から突出すると共に、穿孔部材62によりアルミシール30が開けられた孔31に正対する。また孔31を通して液剤容器18内のシーリング剤32が加圧給液室40へ流出する。
(2) 次に、黒色(BLACK)の空気ホース50を溝23から取り出し、空気ホース50のバルブアダプタ22をケーシング11の上面11Uに設けられた接続口21に接続する(図4(A)参照。)。
(3) 次に、赤色(RED)のジョイントホース78を溝25から取り出し、ジョイントホース78のバルブアダプタ80をタイヤ100のタイヤバルブ102に接続し(図4(A)参照。)、ジョイントホース78を通して加圧給液室40をタイヤ100内へ連通させる。
(4) プラグ15を、車両に設置されたシガレットライター等のソケットに差込む。
(5) 車両のエンジンをかける。
(6) 電源スイッチ13をオンにしてコンプレッサユニット12を作動させる。コンプレッサユニット12により発生した圧縮空気は、耐圧ホース24、空気供給路60、及び冶具連通路88を通して液剤容器18内に供給される(図4参照)。
圧縮空気が液剤容器18内に供給されると、この圧縮空気が液剤容器18内でシーリング剤32の上方へ浮上し、液剤容器18内のシーリング剤32上に空間(空気層)を形成する。この空気層からの空気圧により加圧されたシーリング剤32は、アルミシール30に開けられた孔31を通して加圧給液室40へ供給され、加圧給液室40内からジョイントホース78を通って空気入りタイヤ100内へ注入される。
なお、液剤容器18内のシーリング剤32が全て排出された後は、加圧給液室40内のシーリング剤32が加圧されてジョイントホース78を通って空気入りタイヤ100内へ供給される。その後、加圧給液室40及びジョイントホース78から全てのシーリング剤32が吐出されると、圧縮空気は液剤容器18、加圧給液室40、及びジョイントホース78を介してタイヤ100内へ注入される。
次に、作業者は、圧力ゲージ16によりタイヤ100の内圧が指定圧になったことを確認したならば、電源スイッチ13をオフにしてコンプレッサユニット12を停止し、バルブアダプタ80をタイヤバルブ102から取り外す。
作業者は、タイヤ100の膨張完了後一定時間内に、シーリング剤32が注入されたタイヤ100を用いて一定距離(例えば、10km)に亘って予備走行する。これにより、タイヤ100内部にシーリング剤32が均一に拡散し、シーリング剤32がパンク穴に充填されてパンク穴が閉塞される。
(8) 予備走行完了後に、作業者は図4(B)に示すように空気ホース50のバルブアダプタ22をタイヤ100のタイヤバルブ102に接続し、圧力ゲージ16によりタイヤ100の内圧を再測定し、規定の圧力に満たない場合にはコンプレッサユニット12を再作動させてタイヤ100を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ100のパンク修理が完了し、このタイヤ100を用いて一定の距離範囲内で一定速度以下(例えば、80Km/h以下)での走行が可能になる。
本実施形態のシーリングポンプアップ装置10では、冶具挿入孔44に押圧冶具82を挿入して穿孔部材62を押圧することで穿孔部材がアルミシール30側へと移動し穿孔部66によってアルミシール30が突き破られるため、従来のハンドルを回転させて蓋を突き破るよりも液剤容器18のアルミシール30を突き破る(穿孔する)作業が簡単になる。
また、押圧冶具82の挿入部84を冶具挿入孔44に挿入して穿孔部材62を押圧することで凸部110が凹部112に嵌入して押圧冶具82と穿孔部材62とが連結され、その後、穿孔部材62が冶具挿入孔44内から押し出されることから、この連結体(押圧冶具82及び穿孔部材62が連結したもの)に押圧冶具82の抜け出し方向の力が作用しても穿孔部材62の大径部64が、冶具挿入孔44の加圧給液室40側の開口部に引っ掛かるため、連結体の抜けが確実に阻止される。即ち、押圧冶具82の抜けが確実に阻止される(図8参照)。これにより、冶具挿入孔からシーリング剤や圧縮空気が漏れることを防止できる。
従って、シーリングポンプアップ装置10は、押圧冶具82による液剤容器18のアルミシール30の穿孔作業が従来よりも簡単かつ、圧力が作用しても押圧冶具82の抜けを確実に阻止できる。
また、押圧冶具82の挿入部94を冶具挿入孔44に挿入して穿孔部材62を押圧する際に、押圧冶具82の凸部110が穿孔部材62の凹部112に嵌入することで、穿孔部材62と押圧冶具82とが連結されるため、押圧冶具82と穿孔部材62との連結作業が簡単なものとなる。
さらに、シーリング剤32、及び圧縮空気の注入時に、穿孔部材62に冶具挿入孔44から抜け出す方向の力が作用するが、図6に示すように押圧冶具82に設けた引掛け部83の爪83Bが注入ユニット20の脚部36に引っ掛かっているため、押圧冶具82が抜け出ることは無い。
ここで、冶具挿入孔44に挿入された挿入部84に圧縮空気からの圧力が作用すると、挿入部84がベース部86の中央部分を押圧し、ベース部86は両側の爪83Bを支点として中央部分が凸となる曲げ変形を生じる。ベース部86がこのような曲げ変形を生じると、支柱部分83A分は係止孔85の冶具挿入穴側の縁部分を押圧する方向へ傾くので、爪83Bの孔縁部への引っ掛かりは強まる方向となり好ましい形態である。
[第2の実施形態]
次に、本発明のシーリングポンプアップ装置の第2の実施形態を図9に従って説明する。第2の実施形態のシーリングポンプアップ装置160は、第1の実施形態のシーリングポンプアップ装置10に対して穿孔部材と押圧冶具との連結手段が異なっているため、この連結手段のみを以下に説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図9に示すように、シーリングポンプアップ装置160の押圧冶具168は、シーリングポンプアップ装置10の押圧冶具82に設けられている凸部110の代わりに、挿入部84の先端面から円柱体が突出し、その外周面に雄ねじ部166が形成されている。
また、シーリングポンプアップ装置160の穿孔部材162は、シーリングポンプアップ装置10の穿孔部材62に設けられている凹部112の代わりに、軸部63の端部に円柱状の凹部が設けられ、その内周面に雄ねじ部166と螺合可能な雌ねじ部164が形成されている。
次に第2の実施形態の作用について説明する。
押圧冶具168の雄ねじ部166と穿孔部材162の雌ねじ部164とを螺合させることで、押圧冶具168と穿孔部材162とを確実に連結することができる。
なお、その他の作用及び効果は、第1の実施形態と同様である。
[その他の実施形態]
第1の実施形態では、押圧冶具82に凸部110を設け、穿孔部材62に凹部112を設ける構成としたが、押圧冶具82に凹部112を設け、穿孔部材62に凸部110を設ける構成としても良いものとする。
また、第2の実施形態では、押圧冶具168に雄ねじ部166を設け、穿孔部材162に雌ねじ部164を設ける構成としたが、押圧冶具168に雌ねじ部164を設け、穿孔部材62に雄ねじ部166を設ける構成としても良いものとする。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態では、液剤容器18、注入ユニット20及びコンプレッサユニット12等がケーシング11に収納された一体型構造としたが、この構造に限定される必要は無く、液剤容器18及び注入ユニット20と、コンプレッサユニット12とが別体となる構造であっても良いものとする。
さらにまた、第1の実施形態では、押圧冶具82の穿孔部66の形状を突起状とし、その突起状を大径部64の上面の外周端部に連続的に形成する構成としたが、本願ではこの構成に限定されず、アルミシール30を突き破る際にアルミシールと接する部位を広く穿孔部というものとし、その形状は、尖っていても、丸みを帯びていても、平らであっても、その他の形状であっても良いものとする。
第1の実施形態に係るシーリングポンプアップ装置を前面側から見た斜視図である。 第1の実施形態に係るシーリングポンプアップ装置を後面側から見た斜視図である。 シーリングポンプアップ装置における液剤容器、注入ユニット及び押圧冶具の構成を示す断面図である。 (A)はジョイントホースを空気入りタイヤのタイヤバルブに接続した状態を示す要部の構成図であり、(B)は空気ホースを空気入りタイヤのタイヤバルブに接続した状態を示す要部の構成図である。 (A)は液剤容器、注入ユニット及び押圧冶具の構成を示す断面図であり、(B)は注入ユニットの底面図であり、(C)は押圧冶具の断面図であり、(D)は押圧冶具の側面図である。 押圧冶具を挿入した液剤容器、及び注入ユニットの断面図である。 穿孔部材の軸部の端部を軸方向から見た平面図である。 押圧冶具と穿孔部材とが連結された状態を示す要部断面図である。 第2の実施形態に係るシーリングポンプアップ装置の押圧冶具と穿孔部材とが連結された状態を示す要部断面図である。
符号の説明
10 シーリングポンプアップ装置
18 液剤容器
20 注入ユニット
30 アルミシール(蓋体)
32 シーリング剤
40 加圧給液室(給液室)
44 冶具挿入孔
60 空気供給路
62 穿孔部材
64 大径部(規制部)
78 ジョイントホース(気液供給配管)
82 押圧冶具(冶具)
88 冶具連通路(連通路)
100 タイヤ
110 凸部(連結手段)
112 凹部(連結手段)
160 シーリングポンプアップ装置
162 穿孔部材
164 雌ねじ部(連結手段)
166 雄ねじ部(連結手段)
168 押圧冶具(冶具)

Claims (6)

  1. 空気供給源により生成された圧縮空気を、シーリング剤を収容する液剤容器を介して空気入りタイヤに送り込むことで、シーリング剤を前記空気入りタイヤに注入するシーリングポンプアップ装置において、
    前記液剤容器の前記シーリング剤の流出口を閉塞する蓋体と、
    前記流出口に連結され前記液剤容器と連通可能な給液室を備える注入ユニットに設けられ、前記注入ユニットの外部から前記給液室内に延出し、前記給液室内側の開口部が前記蓋体に対向する冶具挿入孔と、
    前記冶具挿入孔の前記給液室側の開口部に配置され、前記冶具挿入孔の前記給液室側の開口部よりも反蓋体側への移動を規制する規制部と、前記蓋体を穿孔可能な穿孔部と、を備える穿孔部材と、
    前記冶具挿入孔に挿入可能で且つ前記冶具挿入孔に挿入することで前記穿孔部材を前記蓋体側へと押圧可能な冶具と、
    前記穿孔部によって前記蓋体が穿孔される前に、前記冶具と前記穿孔部材とを連結させる連結手段と、
    を備えることを特徴とするシーリングポンプアップ装置。
  2. 前記連結手段は、前記穿孔部材の反蓋体側の端部及び前記冶具の先端部の何れか一方に設けられた凹部と、前記穿孔部材の反蓋体側の端部及び前記冶具の先端部の何れか他方に設けられ前記凹部に嵌入することで前記穿孔部材と前記冶具とを連結する凸部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のシーリングポンプアップ装置。
  3. 前記連結手段は、前記穿孔部材の反蓋体側の端部及び前記冶具の先端部の何れか一方に設けられた雌ねじ部と、前記穿孔部材の反蓋体側の端部及び前記冶具の先端部の何れか他方に設けられ前記雌ねじ部に螺合可能な前記雄ねじ部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のシーリングポンプアップ装置。
  4. 前記穿孔部材の規制部は、前記冶具挿入孔の内径よりも外径が大きい大径部であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のシーリングポンプアップ装置。
  5. 前記注入ユニットに形成される孔と、前記冶具に形成され前記冶具挿入孔に挿入した前記冶具の抜け出し方向の移動を阻止するために前記孔の縁部に引っ掛かるように前記冶具の挿入部側に向けて延びる爪と、を有するロック手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のシーリングポンプアップ装置。
  6. 一端部が前記冶具挿通孔に面し、他端部が前記空気供給源に接続される空気供給路と、
    前記冶具の内部を通り、一端が前記冶具の挿入側に前記連結手段を避けて開口し、他端が前記冶具の反挿入側に開口する連通路と、を備え、
    前記冶具を前記冶具挿入孔に挿入することで、前記連通路の一端の開口を介して前記液剤容器の内部と前記連通路とが連通し、前記連通路の他端の開口を介して前記連通路と前記空気供給路とが連通することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のシーリングポンプアップ装置。
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