JP5032297B2 - シーリング・ポンプアップ装置 - Google Patents

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本発明は、パンクした空気入りタイヤをシールするためのシーリング剤を空気入りタイヤ内へ注入した後、空気入りタイヤ内に加圧空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧させるシーリング・ポンプアップ装置に関する。
特許文献1には、空気入りタイヤがパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して規定圧までタイヤ内圧を昇圧するシーリング・ポンプアップ装置が記載されている。
このシーリング・ポンプアップ装置によると、パンクした空気入りタイヤのタイヤバルブに装置本体から延出されたジョイントホースの先端部に設けられたバルブアダプタを装着する。そして、ジョイントホースを通してシーリング剤を注入した後、タイヤ内へ圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧させるようになっている。
ここで、バルブアダプタがタイヤバルブから取り外された時に、装置内部に残っているシーリング剤が残圧によってバルブアダプタから吐出しないようになっている。詳細には、バルブアダプタがタイヤバルブから取り外されると、バルブアダプタの内部に設けられたコア部材が付勢部材に付勢されパッキン部材と密着することでバルブアダプタを開放状態から閉止状態とし、シーリング剤がバルブアダプタから吐出しないようになっている。
特開2007−76104号公報
しかしながら、バルブアダプタを閉止状態とすることで、装置本体には残留圧力が存在することになる。そうすると、何らかのはずみで、シーリング剤が残留圧力によって押され部材の継ぎ目等からにじみでることが考えられる。
本発明は、上記事実を考慮し、装置本体の残留圧力を開放することが課題である。
本発明の請求項1に係るシーリング・ポンプアップ装置は、シーリング剤を内部に収容すると共に、前記シーリング剤が流出する吐出口が設けられた液剤容器と、前記液剤容器に収納されるシーリング剤が前記吐出口を通して供給されると共に、流体の流入だけを許可する逆止弁が設けられた流入口と、流体が流出可能な流出口を供える流路切替機構と、前記流入口を通して前記流路切替機構に空気を供給する空気供給手段と、前記流路切替機構の前記流出口に連結されるホース部材の先端部に取り付けられると共に、空気入りタイヤのタイヤバルブに取り付けられた開放状態で前記流出口から流出される流体を開放し、前記タイヤバルブから取り外された閉止状態で前記流出口から流出される流体を閉止させるバルブアダプタと、前記バルブアダプタが前記タイヤバルブから取り外された状態で、前記バルブアダプタを前記閉止状態から前記開放状態へ切替える切替手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、先ず、パンクした空気入りタイヤのタイヤバルブにバルブアダプタを取り付け、バルブアダプタを閉止状態から開放状態にする。そして、空気供給手段を作動させ、加圧空気を流路切替機構に設けられた流入口を通して流路切替機構に供給する。
流路切替機構に供給された加圧空気は、液剤容器の吐出口から吐出したシーリング剤を加圧して流路切替機構に設けられた流出口を通してホース部材に送り込み、さらに、バルブアダプタを通してタイヤ内に供給する。
そして、タイヤ内へのシーリング剤の供給が終了すると、タイヤバルブからバルブアダプタを取り外す。
ここで、バルブアダプタは、タイヤバルブから取り外されると開放状態から閉止状態となり、流出口から流出されるシーリング剤や空気が閉止される。さらに、流路切替機構の流入口には流体の流入だけを許可する逆止弁が設けられている。また、圧力がかかった状態で空気供給手段を停止させるため、流路切替機構内には、残留圧力が存在することとなる。
しかし、バルブアダプタを閉止状態から開放状態へ切替える切替手段が設けられており、この切替手段によってバルブアダプタを開放状態とすることで、流路切替機構内の残留圧力は開放される。
このように、切替手段によって流路切替機構(装置本体)の残留圧力を開放することができる。
本発明の請求項2に係るシーリング・ポンプアップ装置は、請求項1に記載において、前記バルブアダプタは、前記タイヤバルブに取り付けられた状態で前記タイヤバルブの突部に押圧されて先端部から離間する離間方向へ移動する押圧部材と、前記押圧部材を、前記先端部へ近接する近接方向へ付勢する付勢部材と、前記押圧部材の外周部に設けられ、径行方向へ突出する突起部と、前記タイヤバルブから取り外された状態で前記押圧部材が前記付勢部材に付勢され、前記近接方向に移動すると前記突起部と密着するパッキン部材と、を備え、前記切替手段は、前記押圧部材を前記離間方向へ押圧する柱状の柱部材であることを特徴とする。
上記構成によれば、押圧部材の外周部には突起部が設けられている。バルブアダプタがタイヤバルブから取り外された状態で、押圧部材が付勢部材に付勢されて近接方向に移動するとパッキン部材は突起部と密着(閉止状態)する。
一方、バルブアダプタがタイヤバルブに取り付けられた状態で、押圧部材がタイヤバルブの突部に押圧されて離間方向へ移動するとパッキン部材は突起部と離間(開放状態)する。
そして、タイヤバルブから取り外されたバルブアダプタの押圧部材を柱部材で離間方向へ押圧すことで、タイヤバルブが開放状態となり、流路切替機構(装置本体)の残留圧力を開放することができる。
本発明の請求項3に係るシーリング・ポンプアップ装置は、請求項2に記載において、前記流路切替機構を支持する台座部が備えられ、前記柱部材は、前記台座部に一体的に設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、流路切替機構の台座部が切替機構本体部を支持している。そして、柱部材は台座部に一体的に設けられている。
このように、柱部材を台座部に一体的に設けることで、部品点数を低減することができる。
本発明によれば、装置本体の残留圧力を開放することができる。
本発明の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置について図1から図6に基づいて説明する。
(全体構成)
図6に示されるように、本発明の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置10は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、そのタイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修するものである。
図4に示されるように、シーリング・ポンプアップ装置10は外殻部として箱状のケーシング16を備えており、このケーシング16の内部には、コンプレッサユニット12、注入ユニット20及び、この注入ユニット20に連結固定された液剤容器18等が配置されている。
コンプレッサユニット12には、その内部にモータ、エアコンプレッサ、電源回路、制御基板等が配置されると共に、電源回路からユニット外部へ延出する電源ケーブル14が設けられている。この電源ケーブル14の先端部に設けられたプラグ15を、例えば、車両に設置されたシガレットライターのソケットに差込むことにより、車両に搭載されたバッテリにより電源回路を通してモータ等へ電源が供給可能になる。ここで、コンプレッサユニット12は、そのエアコンプレッサにより修理すべきタイヤ100(図6参照)の種類毎に規定された指定圧よりも高圧(例えば、300kPa以上)の圧縮空気を発生可能とされている。
図2に示されるように、シーリング・ポンプアップ装置10には、シーリング剤32を収容した液剤容器18及び、この液剤容器18が連結される注入ユニット20が設けられている。液剤容器18の下端部には、下方に突出する略円筒状の首部26が一体的に形成されている。首部26は、それよりも上端側の容器本体部22よりも径が細く形成されている。首部26の下端には、シーリング剤32を吐出するための吐出口24が円形に開口しており、この吐出口24は膜状のアルミシール30により閉塞されている。アルミシール30は、その外周縁部が首部26における吐出口24の周縁部に接着等により全周に亘って固着されている。
なお、液剤容器18はPP、PE等の樹脂材料により成形されており、注入ユニット20についても、液剤容器18とスピン溶着により接合可能なPP、PE等の液剤容器18と同一の樹脂材料にて一体成形されている。
液剤容器18内には、シーリング・ポンプアップ装置10により修理すべきタイヤ100の種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜400g)よりも若干多めのシーリング剤32が充填されている。なお、本実施形態の液剤容器18においては、空間を設けることなくシーリング剤32が隙間無く充填されているが、シーリング剤32の酸化、窒化等による変質を防止するため、出荷時にAr等の不活性ガスをシーリング剤32と共に液剤容器18内へ若干量封入するようにしても良い。
また、シーリング・ポンプアップ装置10では、液剤容器18を注入ユニット20の上側に直立した状態にすると、液剤容器18内のシーリング剤32が自重により、液剤容器18のアルミシール30を加圧した状態となる。
さらに、注入ユニット20には、上端側が開口した略有底円筒状に形成されたユニット本体部34及び、このユニット本体部34の下端部から外周側へ延出する円板状のフランジ36が一体的に設けられている。
シーリング・ポンプアップ装置10では、液剤容器18の首部26の中間部分に形成された段部26Aがユニット本体部34の上端部にスピン溶着により接合されることにより、液剤容器18が注入ユニット20に連結固定されている。
首部26がユニット本体部34に接合されると、液剤容器18と注入ユニット20との間には、加圧給液室40が形成される。加圧給液室40は、後述する押圧冶具82によりアルミシール30が突き破られると液剤容器18の内部と連通する。
注入ユニット20には、ユニット本体部34の中心部に、注入ユニット20の下端面と加圧給液室40との間を貫通する断面円形の冶具挿入孔44が形成されている。
シーリング・ポンプアップ装置10には、コンプレッサユニット12(図4参照)から延出する耐圧ホース46が設けられており、この耐圧ホース46は、その基端部がコンプレッサユニット12内のエアコンプレッサに接続されている。
注入ユニット20には、ユニット本体部34を貫通して外周側へ延出する円筒状の空気供給管48が形成されており、空気供給管48は、冶具挿入孔44内へ連通している。この空気供給管48の外周側の先端部には、耐圧ホース46の先端部がナット38にて接続されている。ここで、空気供給管48と耐圧ホース46の間には、空気供給管48側へのみ流体の流入を許可する逆止弁42が設けられている。
また、ケーシング16の底板16Aには、液剤容器18からシーリング剤32を吐出させる際に用いる棒状の押圧冶具82が配置されている。
この押圧冶具82には、上端面から下方に向けて延び、中間部で複数本(例えば、4本)に分岐し、分岐した部分がそれぞれ外周側へ延出した冶具連通路88が形成されている。押圧冶具82の外周面には、冶具連通路88の開口部分に空気通路となる環状の連通溝90が形成されている。
さらに、押圧冶具82の外周面には、連通溝90の上側及び下側にそれぞれ嵌挿溝92及び嵌挿溝94が形成されており、これら一対の嵌挿溝92、94には、それぞれOリング96が嵌挿されている。
また、冶具挿入孔44には、容器側に突き破りパーツ98の軸部98Aが挿入されている。突き破りパーツ98は、軸部98Aの上端部に、径方向外側へ拡径する円盤状の穿孔部98Bを備えている。穿孔部98Bの上面には、アルミシール30を突き破りやすくするための刃98Cが複数形成されている。
なお、穿孔部98Bはアルミシール30の正面中央に対向しており、穿孔部98Bとアルミシール30との間には若干の隙間を設けている。
上記の構成により、押圧冶具82が冶具挿入孔44内へ挿入されると、押圧冶具82の先端が突き破りパーツ98を押し、突き破りパーツ98の穿孔部98Bがアルミシール30を突き破り、図3に示されるように突き破りパーツ98が液剤容器18内まで押し出される。
また、図3に示されるように、押圧冶具82が冶具挿入孔44内へ挿入された状態では、押圧冶具82の連通溝90と空気供給管48とが軸方向に沿って一致する。これにより、連通溝90を介して空気供給管48が押圧冶具82の冶具連通路88と連通する。
また一対のOリング96は、押圧冶具82が冶具挿入孔44に挿入された状態で、それぞれ外周側の端部を冶具挿入孔44の内周面へ全周に亘って圧接させている。
(注入ユニット20の支持構造)
図2に示すように、通常、注入ユニット20は、ケーシング16の底板16Aから所定寸法離間している。
図4に示されるように、注入ユニット20のフランジ36には、円形のガイド孔104、円弧状の長孔106、及保持孔108が形成されている。円形のガイド孔104には、底板16Aに立設された円柱状のガイドピン110が挿入されている。
さらに、保持孔108は、円形の孔の内周部分に十字状の橋渡し部108Aを設けたもので、橋渡し部108Aが底板16Aに立設された円柱状のストッパピン112の上部に搭載されている。ストッパピン112の上部には、一対の突起112Aが形成されており、各々の突起112Aは、保持孔108が橋渡し部108Aで区画された扇形の孔部分に挿入されている。
なお、橋渡し部108Aは、液剤容器18の自重を支持する剛性を有しているが、所定以上の力が作用することで破断するようになっている。
また、橋渡し部108Aがストッパピン112の上部に搭載されている状態では、図2に示すように押圧冶具82の一部分が冶具挿入孔44に挿入された状態であり、突き破りパーツ98の穿孔部98Bは、液剤容器18のアルミシール30から離間している。
さらに、液剤容器18の容器本体部22の外周面には、上側に環状の突起114が形成され、下側に環状の突起116が形成されている。突起114、及び突起116は、上側に容器本体部22の外周面から径方向外側に延びる平面部118を備え、下側には平面部118に対して傾斜する傾斜面120を備えている。
ケーシング16には、液剤容器18を挿入する液剤容器挿入孔122が形成されている。液剤容器挿入孔122の内周には、弾性変形可能な爪124が孔中心方向に向け、かつ斜め下方に延びるように形成されている。この爪124は容器外周面に向けて付勢されており、通常は爪124の先端が突起116の平面部118に接触して、液剤容器18が上方へ移動することを防止している。
また、ケーシング16の底板16Aには、フランジロック爪126が立設されている。フランジロック爪126は、弾性変形可能な板状部分126Aと、板状部分の上部に形成された三角形の爪部126Bとを備えている。
さらに、フランジロック爪126は、フランジ36に形成された長孔106の下方に配置されており、爪部126Bが長孔106の下方から上方に向けて通過する際に板状部分126Aが弾性変形し、爪部126Bが長孔106を完全に通過すると弾性変形した板状部分126Aが元の状態に戻る。これにより、図3に示されるように、爪部126Bが長孔106のエッジ部分に引っ掛かって注入ユニット20が上方へ移動することを防止する。
図2に示されるように、注入ユニット20には、ユニット本体部34の周壁部の下端側を貫通して加圧給液室40と連通するように円筒状の気液供給管74が一体的に形成されている。気液供給管74の外周側の先端部には、ニップル76を介してジョイントホース78の基端部が接続されている。
図6に示されるように、ジョイントホース78の先端部には、タイヤ100のタイヤバルブ102に着脱可能に接続されるバルブアダプタ50が設けられている。なお、バルブアダプタ50に付いては詳細を後述する。
さらに、図4に示すように、ケーシング16の上部には、コンプレッサのモータを回転させるための電源スイッチ128、コンプレッサユニット12に接続された圧力ゲージ84が設けられている。
(要部構成)
次に、ジョイントホース78の先端部に取り付けられたバルブアダプタ50について説明する。
図1(A)に示されるように、バルブアダプタ50には、タイヤバルブ102のネジ部と螺合するネジ部52Aを内周面に備えた段付き円筒状の外殻部材52が設けられている。
さらに、ネジ部52Aの後端(奥側の端部)には、外殻部材52の内径を大きくするように段部52Bが設けられている。また、端面が段部52Bと密着し、さらに、外周面が外殻部材52の内周面と密着するように、円筒状のパッキン部材54が、外殻部材52の内部に設けられている。このパッキン部材54の中心部には、ジョイントホース78側(図6参照)とタイヤバルブ102側を貫通する貫通口54Aが設けられており、この貫通口54Aを貫通するように、円柱状の押圧部材56が貫通口54Aとの間に隙を有して配置されている。
さらに、押圧部材56の先端部には、外径を小さくするように傾斜部56Aが設けられ、傾斜部56Aと段部56Bを介してタイヤバルブ102の突部(図示省略)に押圧される平面部56Cが設けられている。
一方、押圧部材56の後端部には、押圧部材56を先端部50Aへ近接する近接方向(図1(A)に示す矢印D)に付勢する付勢部材としてのコイルスプリング58の先端部が当接している。コイルスプリング58は、外殻部材52の内周面に固定される大径円筒部60Aと小径円筒部60Bが連結された固定部材60の大径円筒部60Aの内部に配置されている。また、コイルスプリング58の後端部は、大径円筒部60Aと小径円筒部60Bを連結する段部60Cと当接している。
さらに、押圧部材56の外周面には、外周面を一周するように凸状の密着部62が設けられ、バルブアダプタ50がタイヤバルブ102から取り外された状態では、押圧部材56がコイルスプリング58に付勢されて近接方向に移動し、密着部62とパッキン部材54は密着(閉止状態)するようになっている。
一方、バルブアダプタ50がタイヤバルブ102に取り付けられた状態では、押圧部材56がタイヤバルブ102の突部に押圧されて先端部50Aから離間する離間方向(図1(A)に示す矢印E)に移動し、密着部62とパッキン部材54は離間(開放状態)するようになっている(図1(B)参照)。
つまり、コイルスプリング58の付勢力で、密着部62とパッキン部材54が密着した状態(閉止状態)では、バルブアダプタ50は閉止され、バルブアダプタ50から外部へ流体が放出されないようになっている。一方、押圧部材56が離間方向に向って押圧され、密着部62とパッキン部材54が離間した状態(開放状態)では、バルブアダプタ50は開放され、バルブアダプタ50から外部へ流体が放出可能となるようになっている。
ここで、図4に示されるように、フランジ36の外周面には、円柱状の柱部材64が四方向へ広がるようにフランジ36と一体的に設けられている。そして、図1(B)に示されるように、柱部材64で、押圧部材56を押圧することで、バルブアダプタ50が開放状態になる構成となっている。
(作用・効果)
次に、本実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置10を用いてパンクしたタイヤ100を修理する作業手順を説明する。
図6に示されるように、タイヤ100にパンクが発生した際には、先ず、作業者は、電源スイッチ128及び圧力ゲージ84が上を向くようにシーリング・ポンプアップ装置10を、例えば路面の上等に配置する。
次に、ジョイントホース78の先端部に取り付けられたバルブアダプタ50をタイヤ100のタイヤバルブ102にねじ止めする。これにより、ジョイントホース78を通して加圧給液室40とタイヤ100とが連通可能となる。
次いで、図3、図5に示されるように、作業者は、手などで液剤容器18を強制的に下方へ押し込む。これにより、橋渡し部108A(図4参照)がストッパピン112に押圧されて破断し、注入ユニット20は、ガイドピン110に案内されながら下方へ移動する。この移動に伴い、押圧冶具82が突き破りパーツ98を押し上げ、突き破りパーツ98の穿孔部98Bがアルミシール30を突き破って容器内に進入する。
図3に示されるように、アルミシール30が突き破られると、アルミシール30に開けられた孔31を通して液剤容器18内のシーリング剤32が加圧給液室40へ流出する。
また、液剤容器18が押し込まれると、ケーシング16の底板16Aに形成されたフランジロック爪126の爪部126Bが、フランジ36に形成された長孔106のエッジ部分に引っ掛かると共に、液剤容器18の突起114がケーシング16の液剤容器挿入孔122に形成された爪124の先端を乗り越え、爪124の先端が上側の突起114の平面部118に接触する。
このように液剤容器18を押し込んだ後、電源スイッチ128をオンとし、コンプレッサユニット12を作動させる。コンプレッサユニット12により発生した圧縮空気は、冶具連通路88を通して液剤容器18内に供給される。圧縮空気が液剤容器18内に供給されると、この圧縮空気が液剤容器18内でシーリング剤32上方へ浮上し、液剤容器18内のシーリング剤32上に空間(空気層)を形成する。この空気層からの空気圧により加圧されたシーリング剤32は、アルミシール30に開けられた孔31を通して加圧給液室40内へ供給され、加圧給液室40内からジョイントホース78を通って空気入りタイヤ100内へ注入される。
液剤容器18内のシーリング剤32が全て排出された後は、加圧給液室40内のシーリング剤32が加圧されてジョイントホース78を通って空気入りタイヤ100内へ供給され、加圧給液室40及びジョイントホース78から全てのシーリング剤32が吐出されると、圧縮空気は液剤容器18、加圧給液室40、及びジョイントホース78を通してタイヤ100内へ注入される。
次に、作業者は、圧力ゲージ84によりタイヤ100の内圧が指定圧になったことを確認したならば、コンプレッサユニット12を停止し、バルブアダプタ50をタイヤバルブ102から取り外す。
作業者は、タイヤ100の膨張完了後一定時間内に、シーリング剤32が注入されたタイヤ100を用いて一定距離に亘って予備走行する。これにより、タイヤ100内部にシーリング剤32が均一に拡散し、シーリング剤32がパンク穴に充填されてパンク穴を閉塞する。予備走行完了後に、作業者は、タイヤ100の内圧を再測定し、必要に応じて再びジョイントホース78のバルブアダプタ50をタイヤバルブ102にねじ止めし、コンプレッサユニット12を再作動させてタイヤ100を規定の内圧まで加圧し、加圧終了後にバルブアダプタ50をタイヤバルブ102から取り外す。これにより、タイヤ100のパンク修理が完了し、このタイヤ100を用いて一定の距離範囲内で一定速度以下(例えば、80Km/h以下)での走行が可能になる。
ここで、バルブアダプタ50は、タイヤバルブ102から取り外されることで、外部へ流体を放出しない閉止状態となる。さらに、コンプレッサユニット12から空気が供給される空気供給管48と耐圧ホース46の間には、空気供給管48へのみ流体の流入を許可する逆止弁42が設けられている。
つまり、加圧給液室40は密閉状態となり、加圧給液室40内には、コンプレッサユニット12によって供給された加圧空気によって生じた残留圧力が存在することとなる。
しかし、図1(B)に示されるように、フランジ36(図4参照)に一体的に設けられた柱部材64で、バルブアダプタ50の押圧部材56を離間方向へ向けて押圧することで、パッキン部材54と密着部62が離間し、バルブアダプタ50を外部へ流体を放出可能な開放状態とすることができる。これにより、加圧給液室40内の残留圧力が開放される。
このように、柱部材64を設けることで加圧給液室40内の残留圧力を大気中に開放することができる。
また、加圧給液室40の残留圧力が開放されることで、例えば、液剤容器18、注入ユニット20、逆止弁42、及びバルブアダプタ50等を交換する場合に、装置内に残留したシーリング剤32が吹き出ることなく液剤容器18等を交換することができる。
(A)(B)本発明の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置に採用されたバルブアダプタを示した断面図である。 本発明の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置の液剤容器、及び注入ユニット等を示した断面図である。 本発明の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置の液剤容器、及び注入ユニット等を示した断面図である。 本発明の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置、及び空気入りタイヤを示した斜視図である。
符号の説明
10 シーリング・ポンプアップ装置
12 コンプレッサユニット(空気供給手段)
18 液剤容器
20 注入ユニット(流路切替機構)
24 吐出口
32 シーリング剤
34 ユニット本体部(切替機構本体部)
36 フランジ(台座部)
42 逆止弁
48 空気供給管(流入口)
50 バルブアダプタ
50A 先端部
54 パッキン部材
56 押圧部材
58 コイルスプリング(付勢部材)
62 密着部(突起部)
64 柱部材(切替手段)
74 気液供給管(流出口)
78 ジョイントホース(ホース部材)
100 タイヤ
102 タイヤバルブ

Claims (3)

  1. シーリング剤を内部に収容すると共に、前記シーリング剤が流出する吐出口が設けられた液剤容器と、
    前記液剤容器に収納されるシーリング剤が前記吐出口を通して供給されると共に、流体の流入だけを許可する逆止弁が設けられた流入口と、流体が流出可能な流出口を供える流路切替機構と、
    前記流入口を通して前記流路切替機構に空気を供給する空気供給手段と、
    前記流路切替機構の前記流出口に連結されるホース部材の先端部に取り付けられると共に、空気入りタイヤのタイヤバルブに取り付けられた開放状態で前記流出口から流出される流体を開放し、前記タイヤバルブから取り外された閉止状態で前記流出口から流出される流体を閉止させるバルブアダプタと、
    前記バルブアダプタが前記タイヤバルブから取り外された状態で、前記バルブアダプタを前記閉止状態から前記開放状態へ切替える切替手段と、
    を備えることを特徴とするシーリング・ポンプアップ装置。
  2. 前記バルブアダプタは、前記タイヤバルブに取り付けられた状態で前記タイヤバルブの突部に押圧されて先端部から離間する離間方向へ移動する押圧部材と、前記押圧部材を、前記先端部へ近接する近接方向へ付勢する付勢部材と、前記押圧部材の外周部に設けられ、径行方向へ突出する突起部と、前記タイヤバルブから取り外された状態で前記押圧部材が前記付勢部材に付勢され、前記近接方向に移動すると前記突起部と密着するパッキン部材と、を備え、
    前記切替手段は、前記押圧部材を前記離間方向へ押圧する柱状の柱部材であることを特徴とする請求項1に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  3. 前記流路切替機構を支持する台座部が備えられ、前記柱部材は、前記台座部に一体的に設けられることを特徴とする請求項2に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
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