JP5356986B2 - 金属サイディング材 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の外壁等に取り付けられる金属サイディング材に関するものである。
従来より、発泡ポリウレタン等の外表面をエンボス加工を施した薄板状金属板で覆った金属サイディング材が知られている。金属サイディング材は、経年変化に対する耐久性が比較的高く、軽量で取り扱いやすく、また、エンボス加工によって様々な凹凸形状、模様等の意匠が簡単に表わせるという特徴から、例えば、建物の外壁等において広く利用されている。
金属サイディング材の表面の金属板は、一般的には、原板である金属帯板をエンボスロール、凹凸プレス型等の成形型によるエンボス加工が施される。これによって、金属板の表面に縦目地、横目地が形成され、凹凸による柄が付与される。
そして、施工時には、建物の外壁等に沿って複数の金属サイディング材を縦方向および横方向に並べて組み付ける必要があることから、例えば、金属板の対向する一対の端部は、折曲げ加工される。具体的には、例えば、一方側を凸部に、他方側を凹部に形成し、両者を嵌合させることで、複数の金属サイディング材を組み付けている。
しかしながら、このような金属サイディング材は、
1)エンボス加工時に、縦目地と横目地の交差点の周辺に、シワや歪が生じ易いこと、
2)組み付けられた金属サイディング材同士の継ぎ目位置の目地は、その他の位置の目地と比較して太陽光を受けた時に映し出される影の映り方が異なるため、外見上継ぎ目が目立ち、外観意匠性に悪影響を与えること、
3)金属サイディング材の成形時に発生する金属板の曲がりや反りによって、施工した際に金属サイディング材同士の継ぎ目に隙間が生じる場合があり、この場合、継ぎ目位置の横目地の影が違和感をもって一層目立ってしまうこと、
が改善すべき点として指摘される。
そして、このような金属サイディング材の関連技術として、例えば、特許文献1には、縦目地および横目地で区分けされた複数の区画面に異なる傾斜を形成し、この区画面を組み合わせて金属板の表面を形成することで、光の反射、影の映り方を変化させた金属製外壁材が提案されている。このような表面構造を有する金属製外壁材によれば、太陽光によって生じる影が複雑になることから、金属板の表面のシワや歪、金属サイディング材同士の継ぎ目箇所の横目地が目立たなくなるとも考えられる。
しかしながら、特許文献1の金属製外壁材は、傾斜した区画面を組み合わせてランダムな柄を形成することで影のつき方を変化させているため、金属板の表面の柄のデザインは大きく制約される。すなわち、特許文献1の方法によって、表面のシワや歪、金属サイディング材同士の継ぎ目箇所の横目地の違和感を隠そうとする場合、金属板の表面をランダムな柄とすることが必要不可欠である。したがって、特許文献1の方法は、例えば、金属板の表面にシンプルな幾何学模様を付与したい場合には採用することはできない。また、金属サイディング材の表面の柄をシンプルな幾何学模様とする場合には、上記1)2)3)の問題は一層顕在化することになる。
したがって、金属サイディング材の表面構造を複雑化することなく、シンプルな表面柄であっても、縦目地と横目地の交差点周辺のシワや歪や金属サイディング材同士の継ぎ目が目立たないようにするための方法が求められている。
特開2009-167775号公報
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、従来の問題点を解決して、施工後に金属サイディング材同士の継ぎ目および縦目地と横目地の交差点周辺のシワや歪が目立たず、さらに、縦目地と横目地の交差点周辺のシワや歪自体も軽減された金属サイディング材を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下のことを特徴としている。
本発明の金属サイディング材は、第1に、 対向する一対の端部に配設された目地形成端部と、この目地形成端部と並行な並行目地と、並行目地に直交する直交目地と、並行目地と直交目地によって区分けされた複数の区画面が形成された金属板を表面に有する金属サイディング材であって、並行目地は、複数の第1の並行目地と、第1の並行目地よりも溝深さが深い複数の第2の並行目地とからなるとともに、隣り合う第2の並行目地同士の間には、第1の並行目地が少なくとも1以上形成され、目地形成端部は、金属サイディング材を組み付けた場合に、金属サイディング材同士の継ぎ目を形成するとともに、継ぎ目位置に、前記第2の並行目地よりも溝深さが浅く、かつ、前記第1の並行目地よりも溝深さが深い目地を形成し、複数の区画面は、膨出形状からなり、第1の並行目地または第2の並行目地を挟んで隣り合う区画面の頂部の間隔が異なる2種以上の組み合わせによって構成されている
に、直交目地の溝深さは、第1の並行目地の溝深さと等しいか、またはこれより浅い。
に、第2の並行目地は等間隔に形成され、さらに、目地形成端部とこれに近接する第2の並行目地との間隔は、隣り合う第2の並行目地同士の間隔と等しい。
に、目地形成端部が形成する目地の溝深さは、第2の並行目地の溝深さの、8/10〜9/10である。
第1の発明によれば、金属板の目地が、第1の並行目地、第2の並行目地および目地形成端部による継ぎ目位置の目地によって構成され、この継ぎ目位置の目地は、前記第2の並行目地よりも溝深さが浅く、かつ、前記第1の並行目地よりも溝深さが深く形成されているため、施工後に金属サイディング材同士の継ぎ目が目立つことがなく、外観意匠性に優れている。
第2の発明によれば、上記の効果に加え、区画面の各々は、膨出形状であるため、区画面の下方に映し出される影によって、並行目地と直交目地の交差点の周辺に生じたシワや歪および継ぎ目位置の目地の違和感をさらに軽減することができる。
第3の発明によれば、上記の効果に加え、複数の区画面は、異なる膨出形状からなる2種以上の区画面の組合せによって構成されるため、複雑に光の陰影を強調させることができ、並行目地と直交目地の交差点の周辺に生じたシワや歪および継ぎ目位置の目地の違和感をさらに軽減することができる。
第4の発明によれば、上記の効果に加え、直交目地の溝深さが交差直交する並行目地の溝深さと等しいか、またはこれより浅く形成されることになるため、エンボス加工の際に生じる、並行目地と直交目地の交差点の周辺のシワや歪を効果的に抑制することができ、金属サイディング材の品質がさらに向上する。
第5の発明によれば、上記の効果に加え、金属サイディング材を組み付けた際に、第2の並行目地と継ぎ目位置の目地が等間隔に配置されることになるため、外見上、映し出される影によって第2の並行目地と継ぎ目位置の目地を区別することが難しくなり、一層、継ぎ目位置の目地の違和感が軽減され、金属サイディング材の外観意匠性はさらに良好になる。
第6の発明によれば、さらに効果的に上記の効果を発揮させることができる。
本発明の金属サイディング材の正面、側面、下端面を例示する説明図である。 (A)は、図1に示す領域A’の拡大図であり、(B)は、図1に示す領域B’C’の拡大図である。 図1、図2(B)に示す目地形成端部の凹部と凸部が嵌合した状態を示す断面拡大図である。 (A)(B)は、本発明の金属サイディング材における区画面の膨出形状を例示する断面概要図である。
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本発明において、金属板および金属サイディング材の「縦方向」とは、金属サイディング材の組み付け時における上下方向をいうものとする。また、金属板および金属サイディング材の「横方向」とは、金属サイディング材の組み付け時における左右方向をいうものとする。さらに、「横目地」とは、横方向に凹溝形成された目地をいい、「縦目地」とは、縦方向に凹溝形成された目地をいう。
図1は、本発明の金属サイディング材の正面、側面、下端面を例示する説明図である。図2(A)は、図1に示す領域A’の拡大図であり、図2(B)は、図1に示す領域B’および領域C’の拡大図である。
本発明の金属サイディング材1は、表面に金属板2を有し、この金属板2と裏面材3との間に充填層4が形成されたパネル状とすることができる。具体的には、金属板2は、材料として、例えば、鋼板、アルミニウム板、銅板や、これらの金属に亜鉛や、ニッケルなどを含有させた合金板などを使用することができ、充填層4には、例えば、ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム等の発泡樹脂、ロックウール、石膏ボードなど、一般に断熱材料として用いられている材料を用いることができる。
そして、図1に例示するように、本発明の金属サイディング材1表面の金属板2は、対向する一対の端部に目地形成端部5が配設されており、目地形成端部5を除く領域に、目地形成端部5と並行な並行目地6と、並行目地6に直交する直交目地7と、並行目地6と直交目地7によって区分けされた複数の区画面8を有している。
本発明の金属サイディング材1は、建物の外壁等の縦方向および横方向のいずれの方向にも組み付けることができ、目地形成端部5は、複数の金属サイディング材1を組み付けた場合に、金属サイディング材1の一端と他の金属サイディング材1の一端によって、金属サイディング材1同士の継ぎ目を形成するとともに、継ぎ目位置に目地を形成する。したがって、金属サイディング材1の組み付け方向に応じて、目地形成端部5を形成する金属板の端部を決定することができる。
具体的には、目地形成端部5は、例えば、図1に例示するように、金属板2の縦方向の両端部に曲げ加工を施すことができる。そして、図2(B)に例示するように、両端面のうちの一方側を凸部5a、他方側をこの凸部5aと嵌合可能な凹部5bとすることができる。
図1に例示するように、金属板2の横方向全長に亘って並行目地6を形成する場合には、図1および図2(B)に例示するように、金属板2の上端および下端に目地形成端部5を形成することで、金属サイディング材1の上端と他の金属サイディング材1の下端によって、建物の外壁等の縦方向に金属サイディング材1を組み付けることができ、この場合、この目地形成端部5において、金属サイディング材1同士の継ぎ目位置に横目地が形成される。
一方、例えば、図1に例示する金属サイディング材1を90°回転させた状態を想定すれば、金属板2の縦方向全長に亘って並行目地6が形成された金属サイディング材1と考えることもできる。このように考えた場合、建物の外壁等の横方向に金属サイディング材1を組み付けることで、この目地形成端部5において金属サイディング材1同士の継ぎ目位置に縦目地が形成されることになる。
すなわち、本発明の金属サイディング材1においては、並行目地6は、金属板2の全長に亘って直線上に形成されているものとし、目地形成端部5によって形成される目地および、これと並行な並行目地6は、組み付け方法によっては横目地および縦目地のいずれにもなり得、これと対応するように、直交目地7も横目地および縦目地のいずれにもなり得るものである。なお、本発明においては、並行目地6および直交目地7は凹型のものとする。
以下、目地形成端部5によって形成される目地を、「継ぎ目位置の目地」という。
本発明においては、並行目地6は、複数の第1の並行目地6aと複数の第2の並行目地6bとからなり、隣り合う第2の並行目地6b同士の間には、第1の並行目地6aが1以上形成される。例えば、図1に例示する状態で金属サイディング材1を建物の外壁等に組み付けた場合には、並行目地6は横目地となる。
そして、図2(A)に例示するように、本発明の金属サイディング材1においては、第2の並行目地6bの溝深さD2は、第1の並行目地6aの溝深さD1よりも深く形成されている。ここで、「溝深さ」とは、区画面8の頂部8aから溝底までの長さをいう。
図2(A)に示す例では、第1の並行目地6aは断面V溝状に形成され、第2の並行目地6bは溝底が幅をもって平坦な凹溝状に形成されている。溝の形状は、図2(A)に例示する形状に限定されるものではないが、第2の並行目地6bは溝底が平坦に形成されている場合には、外観上、第2の並行目地6bの影が効果的に映し出されることになる。
図3は、図2(B)に示す目地形成端部5の凸部5aと凹部5bが嵌合した状態を示す断面図である。
本発明の金属サイディング材1における目地形成端部5が、例えば、図1、図2(B)に例示する嵌合構造を有する場合、図2(B)の左に例示する金属板2下端の凹部5bに、図2(B)の右に例示する金属サイディング材1の上端面の凸部5aが入り込んで嵌合する。そして、図3に例示するように、目地形成端部5の凸部5aと凹部5bが嵌合すると、凹部5bの前端部5cが、凸部5aの基部5dと対峙する。そして、この対峙箇所において、金属サイディング材1同士の継ぎ目9が形成されるとともに、この継ぎ目9の位置には、図3に例示するように、前記第2の並行目地6bの溝深さD2よりも浅く、かつ、第1の並行目地6aの溝深さD1よりも深い、継ぎ目位置の目地6cが形成される。
図1、図2(B)に例示する嵌合構造の場合、図2(B)に例示するように、継ぎ目位置の目地6cの溝の幅は、前端部5cの長さと略一致し、溝深さは、区画面頂部8aから前端部5cまでの長さと略一致する。すなわち、継ぎ目位置の目地6cの溝深さは、図2(B)の左および図3に例示する深さD3となる。
なお、目地形成端部5の具体的な形状は図1、図2(B)および図3に例示される形状に限定されることはなく、複数の金属サイディング材1を組み付けた場合に、金属サイディング材1同士の継ぎ目9位置に、前記第2の並行目地6bよりも溝深さが浅く、かつ、前記第1の並行目地6aよりも溝深さが深い目地を形成することができる構造、形状に適宜設計することができる。
そして、本発明の金属サイディング材1における第1の並行目地6a、第2の並行目地6bおよび継ぎ目位置の目地6cは、以上のような特徴を有することから、溝深さの大小関係は、D2>D3>D1となる。
第1の並行目地6a、第2の並行目地6bおよび継ぎ目位置の目地6cの溝深さの具体的な数値は適宜設計することができるが、実際的には、継ぎ目位置の目地6cの溝深さD3は、第2の並行目地6bの溝深さD2の8/10〜9/10程度とするのが好ましい。
具体的には、例えば、第2の並行目地6bの溝深さD2を3.0〜4.0cm程度、継ぎ目位置の目地6cの溝深さD3を3.0cm程度、並行目地6aの溝深さD1を2.0〜3.0cm程度に設計することができる。また、前記の溝深さを前提として、第2の並行目地6bの溝底を平坦に形成する場合には、例えば、溝底の幅を3.0〜3.5cm程度に設計することができる。
そして、継ぎ目位置の目地6cは影のつき方に違和感を感じることが多いが、前記のとおり、本発明の金属サイディング材1は、金属板2の表面の第1の並行目地6a、第2の並行目地6bおよび継ぎ目位置の目地6cの溝深さが、D2>D3>D1となっているため、金属サイディング材1を建物の外壁等に組み付けた後に太陽光を受けた場合に、第2の並行目地6b近傍に映し出される影が、継ぎ目位置の目地6c近傍に映し出される影とは若干異なって映し出されるため、これがアクセントとなって、継ぎ目位置の目地6c近傍に映し出される影が目立ちにくく、違和感を感じさせることがない。さらに、金属板2の曲がりや反りによって金属サイディング材1同士の継ぎ目9に隙間が生じた場合にも、前記のとおり、第2の並行目地6b近傍に映し出される影がアクセントとなって、継ぎ目位置の目地6cの違和感が軽減される。したがって、金属板2の表面がシンプルな幾何学模様であっても、施工後の金属サイディング材1の外観意匠性は良好になる。
また、図1に例示するように、隣り合う第2の並行目地6bの間には、第1の並行目地6aを複数形成することができる。そして、金属板2に幾何学的な模様を形成する場合には、隣り合う第1の並行目地6a同士の間隔および隣り合う第1の並行目地6aと第2の並行目地6bの間隔を等しく形成することが好ましい。これによって、隣り合う第2の並行目地6b同士の間隔も等しく形成される。
さらに、図1に例示するように、対向する一対の端部に配設された目地形成端部5とこれに近接する第2の並行目地6bとの間隔は、隣り合う第2の並行目地6bの間隔と略等しいことが好ましい。これによって、金属サイディング材1を組み付けた際に、第2の並行目地6bと継ぎ目位置の目地6cが等間隔に配置されることになるため、外見上、映し出される影によって第2の並行目地6bと継ぎ目位置の目地6cを区別することが難しくなる。したがって、一層、継ぎ目位置の目地6cの違和感が軽減され、金属サイディング材1の外観意匠性は良好になる。
さらに、図1に例示するように、並行目地6と直交目地7によって区分けされた区画面8は、一般的には、正面から見た場合には長方形である。本発明の金属サイディング材1においては、区画面8の各々は、膨出形状であることが好ましく、具体的には、図1の断面図および図2(A)(B)に例示するように、並行目地6方向に緩やかに傾斜した形状とすることができる。これによって、斜め上から照射される太陽光を受けて、区画面8の下方に影が映し出されるため、並行目地6と直交目地7の交差点の周辺に生じたシワや歪が目立たなくなる。さらに、区画面8の下方に映し出された影によって、継ぎ目位置の目地6cも覆うことが可能であるため、継ぎ目位置の目地6cの外見上の違和感をさらに軽減することができる。なお、区画面8の形状は、図1および図2に例示する形状に限定されることはない。
さらに、図2(A)(B)、図3およびに図4(A)(B)の断面概要図に例示するように、膨出する区画面8の頂部8aが区画面8の中心線Lから外れるように、各々の区画面8を上下非対称に形成することがより好ましい。すなわち、図4(A)に示す例においては、図示する第1の並行目地6aを挟んで、区画面8の外側が急勾配で傾斜しているが、図4(B)に示す例においては、図示する第1の並行目地6aを挟んで、区画面8の外側が緩い傾斜で形成されている。すなわち、図4(A)に示す例においては、第1の並行目地6aを挟んで隣合う区画面8の頂部8aの間隔Mは、図4(B)に示す例における間隔Mよりも広く形成されている。なお、図4(A)(B)は例示に過ぎず、溝の形状などは図4(A)(B)に示す形態に限定されない。また、第2の並行目地6bを挟む区画面8も図4(A)(B)と同様に設計することができる。
したがって、例えば、図4(A)(B)に例示する区画面8を、図1に例示するように、直交目地7を境に交互に組み合わせることによって区画面8の傾斜に変化が生まれ、また、これによって、隣合う区画面8の頂部8aの間隔Mに2種類の変化をつけることができるため、金属サイディング材1の組み付け後に太陽光を受けると、各々の区画面8下方にランダムな影を映し出し、光の陰影の差を強調するため、並行目地6と直交目地7の交差点の周辺に生じたシワや歪、ならびに、継ぎ目位置の目地6cおよびここに生じる隙間を目立ち難くすることができ、金属サイディング材1の外観意匠性がさらに向上する。もちろん、2種類以上の異なる膨出形状を有する区画面8を組み合わせることもできる。
さらに、図1に例示するように、直交目地7は、断面V溝状に形成することができるが、図1に例示する形状に限定されることはなく、適宜設計することができる。例えば、図1では、直交目地7の断面が、およそ130°程度の断面V溝状に形成されているが、これよりも鋭角であっても鈍角であってもよい。また、溝底が平坦に形成されてもよい。さらに、直交目地7の位置も特に限定されず、規則的に配置することもできるし、図1に例示するように、ランダムに配置することもできる。
また、図1に例示するように、直交目地7は、第1の並行目地6a、第2の並行目地6bおよび継ぎ目位置の目地6cのいずれとも交差し得るが、直交目地7の溝深さE(図示していない)は、第1の並行目地6aの溝深さD1と等しいか、またはこれより浅いことが好ましい。すなわち、この場合、目地の溝深さの大小関係は、D2>D3>D1≧Eとなる。具体的には、例えば、第2の並行目地6bの溝深さD2を3.0〜4.0cm程度、継ぎ目位置の目地6cの溝深さD3を3.0cm程度、第1の並行目地6aの溝深さD1を2.0〜3.0cm程度に設計した場合には、直交目地7の溝深さEは、第1の並行目地6aの溝深さD1以下であることを条件として、2.0〜2.5cm程度とすることができる。
このように、直交目地7の溝深さEを設定することで、直交目地7は、交差する目地(第1の並行目地6a、第2の並行目地6bおよび継ぎ目位置の目地6c)によらず、溝深さEが、交差する目地の溝深さと等しいか、またはこれより浅く形成されることになる。このため、エンボス加工の際に生じる、並行目地6と直交目地7の交差点の周辺のシワや歪を効果的に抑制することができ、金属サイディング材1の品質がさらに向上する。
本発明の金属サイディング材1は、以上のような特徴を有するものであるが、その他の細部については様々な態様が可能である。例えば、金属板2には、適宜、塗装を施すことができ、例えば、フッ素焼付塗装は、経年変化による色落ちが少なく長期にわたって美観を保つことができるため好ましい。また、図3に例示するように、金属サイディング材1の組み付けに関わる両端面の凸部5a、凹部5bは防水性が確保されることが好ましく、例えば、防水パッキンやシーリング等を使用することもできる。
なお、並行目地6と直交目地7の形成方法は特に限定されず、例えば、ラインに前記成形型を備えたプレス成形機を設け、原板となる金属帯板をラインに乗せ、金属帯板の上方からプレス型にてプレスして形成することができるし、エンボスロールによって形成することもできる。
1 金属サイディング材
2 金属板
5 目地形成端部
6 並行目地
6a 第1の並行目地
6b 第2の並行目地
6c 継ぎ目位置の目地
7 直交目地
8 区画面
9 継ぎ目

Claims (4)

  1. 対向する一対の端部に配設された目地形成端部と、この目地形成端部と並行な並行目地と、並行目地に直交する直交目地と、並行目地と直交目地によって区分けされた複数の区画面が形成された金属板を表面に有する金属サイディング材であって、
    並行目地は、複数の第1の並行目地と、第1の並行目地よりも溝深さが深い複数の第2の並行目地とからなるとともに、隣り合う第2の並行目地同士の間には、第1の並行目地が少なくとも1以上形成され、
    目地形成端部は、金属サイディング材を組み付けた場合に、金属サイディング材同士の継ぎ目を形成するとともに、継ぎ目位置に、前記第2の並行目地よりも溝深さが浅く、かつ、前記第1の並行目地よりも溝深さが深い目地を形成し、
    複数の区画面は、膨出形状からなり、第1の並行目地または第2の並行目地を挟んで隣り合う区画面の頂部の間隔が異なる2種以上の組み合わせによって構成されていることを特徴とする金属サイディング材。
  2. 直交目地の溝深さは、第1の並行目地の溝深さと等しいか、またはこれより浅いことを特徴とする請求項1に記載の金属サイディング材。
  3. 第2の並行目地は等間隔に形成され、さらに、目地形成端部とこれに近接する第2の並行目地との間隔は、隣り合う第2の並行目地同士の間隔と等しいことを特徴とする請求項1または2に記載の金属サイディング材。
  4. 目地形成端部が形成する目地の溝深さは、第2の並行目地の溝深さの、8/10〜9/10であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の金属サイディング材。
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