JP5355181B2 - 可変動弁機構を備えたエンジン搭載車両 - Google Patents

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Description

この発明は、可変動弁機構を備えたエンジン搭載車両に関する。
可変動弁機構を備えた自動二輪車の中には、シリンダの軸線がほぼ垂直方向に延出し、シリンダの上部に垂直方向に可変動弁機構のアクチュエータを配置した構造が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−364319号公報
しかしながら、上記従来技術においては、側面視でアクチュエータがエンジンの外側に突出するため、エンジンがシリンダの軸線方向に大型化してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、可変動弁機構のアクチュエータの配置を最適なものにすることができる可変動弁機構を備えたエンジン搭載車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、クランクケース(38)と、前記クランクケース(38)の前部に取り付けられるシリンダ(44)とを備え、前記シリンダ(44)は、ピストン(85)を摺動自在に内装するシリンダ本体(45)と、前記シリンダ本体(45)の前方に固定されると共にアクチュエータ(71)によって駆動する可変動弁機構(D)を収容するシリンダヘッド(46)と、前記シリンダヘッド(46)の前端に被せられるシリンダヘッドカバー(47)とを含み、前記シリンダ(44)の軸線(J)を車体前後方向に配置したエンジン(31)車体フレーム(5,5)に支持され、前記シリンダ(44)の上方に、前記シリンダ(44)上面に連結される吸気通路(69)配置されたエンジン搭載車両において、前記車体フレーム(5,5)は前記シリンダ(44)の上方に配置され、前記シリンダ(44)及び前記アクチュエータ(71)の側方であって上方に車体カバー(22,23)が配置され、前記シリンダ(44)内には、前記ピストン(85)の動きを前記可変動弁機構(D)に伝達するカムチェーン(51)を収容するカムチェーン室(62)が形成され、前記アクチュエータ(71)は前記カムチェーン室(62)の側方に配置され、前記可変動弁機構(D)を駆動する前記アクチュエータ(71)は前記シリンダ本体(45)の側方であって、側面視で前記シリンダ(44)底部(45b)よりも上方に配置され、前記シリンダヘッド(46)には、車幅方向に拡幅する膨出部(B)が形成されると共に、前記アクチュエータ(71)は、前記膨出部(B)に後方から取り付けられ、前記カムチェーン室(62)の側方に位置する前記シリンダ本体(45)の側面に凹部(70)を形成すると共に、前記凹部(70)内に前記アクチュエータ(71)が配置されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記エンジン(31)は左右車体フレーム(5,5)間にピボット軸(P)及びリンク機構(11)を介して揺動自在に支持されるユニットスイング式であり、前記ピボット軸(P)は側面視で前記シリンダ(44)底部(45b)の下方に配置されるフレーム側ブラケット(20,20)に形成され、前記クランクケース(38)の前部下部に左右一対のエンジン側ブラケット(39,39)が設けられ、前記リンク機構(11)の筒部材(36)が前記左右一対のエンジン側ブラケット(39,39)間に取り付けられ、前記アクチュエータ(71)は、平面視で、前記リンク機構(11)の前記筒部材(36)の真上に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記アクチュエータ(71)の後方が、前記凹部(70)と、前記シリンダ本体(45)の後部に連結される変速機ケース(72)とで覆われることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記エンジン(31)は前記シリンダ(44)の後方に変速機ケース(72)備え、前記車体フレーム(5,5)は側面視で前記シリンダヘッド(46)側方において前記シリンダ(44)底部(45b)より下から後上方に向けて延出する立ち上がり部(5t,5t)を備え、前記アクチュエータ(71)の側方において、前記車体フレーム(5,5)の立ち上がり部(5t,5t)の前記シリンダヘッド(46)側方と前記変速機ケース(72)の前部とに渡り、前記変速機ケース(72)にエアーを供給するダクト(73)が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記アクチュエータ(71)は、平面視で前記ダクト(73)と前記シリンダ本体(45)とで挟まれる空間に配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記アクチュエータ(71)と前記ダクト(73)との間に前記アクチュエータ(71)のコネクタ(84)が配置されることを特徴とする。
請求項1、3に記載した発明によれば、可変動弁機構のアクチュエータの配置を最適なものにして、シリンダによってアクチュエータを飛び石、路面突起から保護することができる。また、車体カバーによってシリンダへの導風効果を確保しつつアクチュエータを保護することができる。
更に、ピストンの摺動面とアクチュエータとの間にカムチェーン室が位置することとなるため、アクチュエータが高温になるのを防止することができる。
請求項に記載した発明によれば、車体側ブラケット、エンジン側ブラケットとリンク機構とによってアクチュエータを下方から保護することができる。また、アクチュエータをピボット軸の近傍に位置することになるため、その分だけエンジン揺動に伴うマスの変動が小さくなり、振動を押さえて乗り心地性能を維持することができる。
請求項に記載した発明によれば、ダクトによってアクチュエータを保護することができる。
請求項5、6に記載した発明によれば、ダクトによってアクチュエータの外観を覆うことにより、アクチュエータの保護及び外観性の向上を図ることができる。
この発明の実施形態の自動二輪車の側面図である。 この発明の実施形態の自動二輪車の要部平面図である。 図2の要部拡大図である。 図1の要部拡大図である。 他の実施形態の図1に相当する側面図である
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の図においてUPは車両上方を、FRは車両前方を示す。
図1に示すように、自動二輪車1は、ステップフロアFを有するスクータ型の自動二輪車であり、メインフレーム2の前方側端部には、ステアリングステム7aを回転自在に輸支するヘッドパイプ3が給合されている。ステアリングステム7aの上部には操向ハンドル7が取り付けられ、下部には左右一対のフロントフォーク4が取り付けられている。フロントフォーク4の下端部には、前輪WFが回転自在に軸支されている。
メインフレーム2の上下方向略中央部には、左右一対のサイドフレーム5,5の上端部が連結され、サイドフレーム5はメインフレーム2の取付部から斜め下に延び屈曲した後に水平に延び、この水平部分5sの後端が斜め後方に立ち上がるべく車体上方に屈曲する立ち上がり部5tを経て、その後部が立ち上がり部5tを含めて荷室17を形成する収納ボックスBを支持するリヤフレーム6として構成されている。
サイドフレーム5、5の水平部分5sには前側にロアクロスフレーム24が車両幅方向に渡って取り付けられ、ロアクロスフレーム24の中央部にはメインフレーム2の下端部が連結されている。サイドフレーム5、5の水平部分5sにロアクロスフレーム24の後方に車両幅方向に渡ってロアクロスリヤフレーム25が取り付けられている。左右のサイドフレーム5,5の水平部分5s,5sとロアクロスフレーム24とロアクロスリヤフレーム25とで囲まれた部分には燃料タンク19が支持され、この燃料タンク19の上部にサイドフレーム5,5間に運転者が足を載せるステップフロアFが設けられている。
サイドフレーム5の水平部5sと立ち上がり部5tとの間には、左右一対のリンク機構支持ブラケット20,20が取り付けられ、リンク機構支持ブラケット20,20の下部にはリンク機構11を介してパワーユニット12が上下方向に揺動自在に取り付けられてユニットスイング式を構成している。パワーユニット12の後端部と一方のリヤフレーム6の後端部とにリヤクッションユニット13が取り付けられ、パワーユニット12の後部上部にエアクリーナ18が取り付けられている。尚、リヤフレーム6,6の後端には両者を車両幅方向で連結するリヤクロスフレーム86が取り付けられている。
パワーユニット12は、前部を構成するエンジン31と、このエンジン31の後部に一体的に連結した無段変速機32とからなり、無段変速機32の後端部に後輪WRが回転自在に軸支されている。尚、左右のサイドフレーム5には立ち上がり部5tに跨るようにして、前方で上方に向かって車両幅方向に延びるミドルクロスフレーム26が設けられている。
操向ハンドル7の車体前方側には、フロントカバー9が設けられ、フロントカバー9の上部は、速度計等を一体に設けたハンドルカバー8と一体となっている。フロントカバー9の車体前方側には前照灯10が取り付けられている。フロントカバー9の後部にはレッグシールド21が取り付けられ、レッグシールド21の下部の後端部はステップフロアFに連続し、ステップフロアFの後端部にはリヤフレーム6を覆うように、後述するシート14の側部の車体カバーを構成する前部カバー22と後部カバー23が設けられている。ここで、前部カバー22の前側であってステップフロアFの両側にはサイドフレーム5の水平部分5sを覆うようにしてサイドカバー27が設けられている。
これらサイドカバー27、前部カバー22及び後部カバー23の下縁部Kは直線状に連続して斜め上方に向かい尾灯装置16の下縁部に連続している。
前部カバー22、後部カバー23の上部に車体前方側のヒンジで開閉するシート14が取り付けられている。ここで、29は排気管、30はマフラを示す。
図2に示すように、リンク機構11はサイドフレーム5,5に取り付けられたリンク機構支持ブラケット20(図1、図4参照)に車両幅方向で支持されるフレーム側筒部材33とこのフレーム側筒部材33から後方に向かって下方に湾曲して延びる左右一対の連結部材34,35とこの連結部材34,35に接続され、フレーム側筒部材33に平行に車両幅方向に延びるエンジン側筒部材36とで構成されている。
フレーム側筒部材33はピボット軸Pとして構成されるボルト42とナット43,43によりリンク機構支持ブラケット20の下部に支持されている(図1、図4参照)。
エンジン側筒部材36にはパワーユニット12がボルト40によって揺動自在に支持されている。具体的には、エンジン31のクランクケース38の前部下部に左右一対のブラケット39,39が設けられ、リンク機構11のエンジン側筒部材36に挿通されたボルト40をブラケット39,39に車両幅方向で挿通してナット41で締め付けることによりパワーユニット12が揺動自在に支持されている。
図3〜図4に示すように、無段変速機32は、クランクシャフト48の左側端部を構成する駆動軸90に支持された一対の駆動プーリ91,91と、クランクシャフト48に平行でクランクシャフト48の後方に配置された従動軸92の一対の従動プーリ93,93と、これら各一対の駆動プーリ91,91と従動プーリ93,93とに形成されたV溝94に掛け渡されて、駆動軸90、つまりクランクシャフト48の動力を従動軸92に伝達するVベルト76とで構成されている。従動軸92に伝達されたクランクシャフト48の動力は、減速ギヤ77、78、ファイナルギヤ95を介して車軸96から後輪WRに伝達される。
無段変速機32は無段変速機ケース72内に収納され、無段変速機ケース72の左側部には無段変速機ケース72の内部に通ずる接続ポート75が設けられ、この接続ポート75と後述する短管74との間にダクト73が接続され、外側の駆動プーリ91に形成されたファン97によって強制的にサイドフレーム5からダクト73を介して外気を導入し無段変速機32を強制冷却している。
エンジン31は、クランクケース38と、このクランクケース38の前部に取り付けたシリンダ44とで構成されている。シリンダ44はピストン85を摺動自在に内装するシリンダ本体45とこのシリンダ本体45の前方に固定されるシリンダヘッド46と、このシリンダヘッド46の前端に被せたシリンダヘッドカバー47とを備え、シリンダ44のシリンダ軸線Jを車体前後方向にほぼ水平(詳しくは、やや前上がり)に配置したものである。ここで、ほぼ水平となっているシリンダ軸線Jの角度は水平から45°の位置までを含んでいる。
このようにエンジン31は水平に配置されており、サイドカバー27から前部カバー22、後部カバー23の下縁部Kは直線状に連続して斜め上方に向かい尾灯装置16の下縁に連続していることにより、エンジン31のシリンダ本体45の左側面45Lは車両の側方に指向している。
クランクシャフト48の左クランクジャーナル部49にはカムシャフトドライブギヤ50が設けられ、このカムシャフトドライブギヤ50にカムチェーン51によって、カムシャフト52に設けたカムシャフトドリブンギヤ53が連係され、このカムチェーン51を収納するカムチェーン室62がエンジン31の左側に配置されている。
図3に詳示するように、シリンダヘッド46は以下に説明する可変動弁機構Dを収容している。シリンダヘッド46内に設けられたカムシャフト52は筒状に形成され、シリンダヘッド46に対してカムシャフト軸受け54,54により両端部を回転自在に支持されている。カムシャフト52は図3において左側から排気カム55、吸気カム56を備えている。吸気カム56には吸気側ロッカーアーム57のローラ58が当接し、排気カム55には排気側ロッカーアーム59のローラ60が当接している。
これら吸気カム56、及び排気カム55のカムフォロアに応じて作動する吸気側ロッカーアーム57と排気側ロッカーアーム59とが揺動して図示しない吸気弁と排気弁とが開閉作動する。
ここで、カムシャフト52には排気弁側に別体カム61が回転不能かつスライド可能に支持されている。別体カム61は排気カム55のベース円部63よりも低いベース円部64と、このベース円部64よりも高い高位部65を備えている。高位部65は吸気弁が閉弁作動する際の終期に、別体カム61をスライドさせて排気カム55に一体化して排気側ロッカーアーム59を作動させて、閉じ位置にある排気弁をわずかに一時的に開弁させた後に閉弁させる可変動作を行うものである。
このように圧縮行程中に排気弁を一時的に開くことができるため、排ガスによって混合気の燃焼室N内での燃焼を活性化させ、NOx排出量の低減、エンジン出力の向上及び燃費の低減等を図ることができる。
別体カム61はカムシャフト52内部に挿通された操作ロッド66のピン67に係止して、カムシャフト52に沿ってスライドする。操作ロッド66の先端はカムシャフト52にボルト68により一体固定されたカムシャフトドリブンギヤ53から左側方に突出している。
そして、シリンダ軸線Jを前側に向けたシリンダ本体45の上方にシリンダヘッド46の上面46aに連結される吸気通路69が配置され(図4参照)、シリンダヘッド46の下面46bには排気管29が接続されている。カムチェーン室62の側方に位置するシリンダ本体45の左側面45Lには凹部70が形成され、ここに操作ロッド66を図3で右側にスライドさせるソレノイド71が配置されている。
具体的には、ソレノイド71は、シリンダヘッド46の左側を車幅方向に拡幅して膨出部Bを形成し、ここに後方からベースプレート79をボルト80によって取り付けたものである。ソレノイド71は長手方向を車両の前後方向に向けて配置され、作動ロッド81がベースプレート79からシリンダ軸線Jに沿い前方に向けて出没可能に設けられている。シリンダヘッド46には中央部がピン82により支持されたアーム83が設けられている。アーム83の一端はソレノイド71の作動ロッド81に当接し、アーム83の他端は操作ロッド66の先端を押圧可能にされている。アーム83は図3に示す初期位置と操作ロッド66を押圧する作動位置とに姿勢変化するもので、図示しないスプリングにより初期位置に付勢されている。尚、84はソレノイド71のコネクタを示している。
ここで、図4に示すように、ソレノイド71は平面視でサイドフレーム5の後部を構成するリヤフレーム6,6の内側(図2参照)であって下方に配置されるが、シリンダ本体45の側方であって上方に前部カバー22、後部カバー23が配置されるため、側方に露出するエンジン31のシリンダ本体45の左側面45Lに配置されることとなる。ここで、シリンダ本体45の左側面45Lは、側面視でシリンダ本体45の底部、つまりシリンダ本体45の下面45bよりも上方に位置している。ところで、パワーユニット12を取り付けたリンク機構11をピボット軸Pで支持するリンク機構支持ブラケット20は、側面視でシリンダ本体45の下面45bの前側の下方に配置されている。
エンジン31の後方には無段変速機32を収容する無段変速機ケース72が配置されている。ここで、エンジン31のシリンダヘッドカバー47の側方にはサイドフレーム5,5の水平部分5sからの立ち上がり部5tがシリンダ本体45の底部より下から後上方に向けて延出している。ソレノイド71の側方にはサイドフレーム5の立ち上がり部5tのシリンダヘッド46側方と無段変速機ケース72とに渡る部位には無段変速機ケース72にエアーを供給するダクト73が配置されている。
具体的には、左側のサイドフレーム5の立ち上がり部5tのシリンダヘッド46の側方には、ソレノイド71の前方付近にサイドフレーム5の内部に連通する短管74が開口部を後方に向けて取り付けられている。一方、無段変速機32の無段変速機ケース72の左側部には無段変速機ケース72の内部に通ずる接続ポート75がソレノイド71に向けて開口して形成されている。この接続ポート75と短管74との間に無段変速機ケース72にエアーを供給する蛇腹状のダクト73が接続され、このダクト73が側面視においてソレノイド71を覆う位置に配置されている。つまり、ソレノイド71は、平面視でダクト73とシリンダ本体45とで挟まれる空間に配置されることとなる(図2参照)。
上記実施形態によれば、サイドフレーム5,5の後部を構成するリヤフレーム6,6はシリンダ本体45の上方に配置され、ソレノイド71はシリンダ本体45の左側面45Lであって、側面視でシリンダ本体45の下面45bよりも上方に配置されているため、可変動弁機構Dのソレノイド71の配置を最適なものとしてシリンダ44によってソレノイド71を飛び石、路面突起から保護することができる。
シリンダ本体45の車体側方であって上方に前部カバー22と後部カバー23が配置されているため、これら前部カバー22と後部カバー23の下側に露出するシリンダ本体45への導風効果を確保しつつ、前部カバー22と後部カバー23との内側でソレノイド71を保護することができる。
ソレノイド71はカムチェーン室62の側方に配置されているため、ピストン85の摺動面とソレノイド71との間にカムチェーン室62が位置することとなる。そのため、ソレノイド71からの熱をカムチェーン室62で遮断することができ、ソレノイド71が高温になるのを防止することができる。
左右のサイドフレーム5,5間にリンク機構11を介してユニットスイング式のエンジン31を揺動自在に支持するピボット軸Pは、側面視でシリンダ本体45の下面45bの下方に配置されるリンク機構支持ブラケット20の下部に形成されているため、リンク機構支持ブラケット20とリンク機構11によってソレノイド71を下方から保護することができる。
また、ソレノイド71をピボット軸Pの近傍、この実施形態では前側下方に位置させることになるため、その分だけエンジン揺動に伴うマスの変動が小さくなり、振動を押さえて乗り心地性能を維持することができる。
ソレノイド71の側方に、左側のサイドフレーム5の立ち上がり部5tに設けた短管74と無段変速機ケース72の接続ポート75との間を接続するダクト73が設けられているため、ソレノイド71がこのダクト73により側方から覆われることになり、かつ、ソレノイド71は、平面視でダクト73とシリンダ本体45とで挟まれる空間に配置されることとなるため、ダクト73がソレノイド71の外観を覆ってソレノイド71を保護し、外観性を向上を図ることができる。
そして、ソレノイド71をシリンダ44の側方に配置したため、シリンダ44の上方に配置した場合に比較して収納ボックスBの容量を減らすことなく可変動弁機構Dを搭載できる。
次に、この発明の他の実施形態を図5に基づいて説明する。尚、以下の説明において、前述した実施形態と同一態様部分には同一の符号に「’」を付した符号を用いる。
図5において、自動二輪車1’は所謂カブ型車両であって、前輪WF’はフロントフォーク4’の下端部に軸支され、フロントフォーク4’の上端部は図示しないステムを介して車体フレームFLの前端部のヘッドパイプ3’に操舵可能に枢支され、ステムの上端部には前輪転舵用の操向ハンドル7’が取り付けられている。
ヘッドパイプ3’からは斜め下後方に向けてメインフレーム2’が延び、該メインフレーム2’の下方にはエンジン31’が配置され、エンジン31’のクランクケース38’がメインフレーム2’の後端部に不図示のエンジンハンガを介して支持されている。エンジン31’のシリンダ44’、メインフレーム2’、及びヘッドパイプ3’等は、レッグシールドと一体の前部カバー22’に側方から覆われている。
エンジン31’はシリンダ軸線J’が車体前後方向に配置してあり、シリンダ軸線J’上においてシリンダ本体45’に固定され、可変動弁機構D’を収容するシリンダヘッド46’を備え、シリンダ44’の上方に、シリンダヘッド46’に連結される吸気通路69’が配置されている。
メインフレーム2’の後端部にはピボットプレート20’が連なり、ピボットプレート20’にスイングアーム87の前端部が揺動可能に枢支され、スイングアーム87の後端部には後輪WR’が軸支されている。車体フレームFLの後部を構成するリヤフレーム6’はプレス鋼板からなるモナカ構造に形成され、リヤフレーム6’上に乗員用のシート14’及びリヤキャリア88が配置されている。リヤフレーム6’とスイングアーム87との間にはリヤクッションユニット13’が設けられている。シート14’の前端部の下方には乗員用のステップ89が設けられている。
ここで、エンジン31’のシリンダヘッド46’の左側面46L’であって側面視でシリンダヘッド46’の下面46b’よりも上方に、前述した実施形態と同様のソレノイド71’が設けられている。このソレノイド71’は、エンジン31’のシリンダヘッド46’に設けられた可変動弁機構D’を作動させるものである。尚、29’は排気管を示す。ここで、メインフレーム2’はシリンダ44’の上方に配置されている。
この実施形態においても、可変動弁機構D’のソレノイド71’がエンジン31’のシリンダヘッド46’の左側面46L’であって側面視でシリンダヘッド46’の下面46b’よりも上方に配置されているため、ソレノイド71’の配置を最適なものとしてシリンダヘッド46’によってソレノイド71’を飛び石、路面突起から保護することができる。
また、前部カバー22’の内側にソレノイド71’が配置されているため、前側が開放された前部カバー22’により導風効果を確保しつつ、前部カバー22’の内側でソレノイド71’を側方から保護することができる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、第1実施形態ではシリンダ本体45にソレノイド71を設けた場合について説明したが、シリンダヘッド46の左側面46Lに設けるようにしてもよい。また、シリンダ本体45の右側面にソレノイド71を設けてもよい。
5 サイドフレーム(車体フレーム)
5t 立ち上がり部(車体フレーム)
11 リンク機構
20 リンク機構支持ブラケット(フレーム側ブラケット
22、22’ 前部カバー(車体カバー)
23 後部カバー(車体カバー)
31、31’ エンジン
36 筒部材
38 クランクケース
39 ブラケット(エンジン側ブラケット)
44、44’ シリンダ
45、45’ シリンダ本体
45b 下面(底部)
46、46’ シリンダヘッド(シリンダ)
47 シリンダヘッドカバー(シリンダ)
51 カムチェーン
62 カムチェーン室
69、69’ 吸気通路
70 凹部
71、71’ ソレノイド(アクチュエータ)
72 無段変速機ケース(変速機ケース
73 ダクト
84 コネクタ
85 ピストン
B 膨出部
J 軸線
D、D’ 可変動弁機構
P ピボット軸

Claims (6)

  1. クランクケース(38)と、前記クランクケース(38)の前部に取り付けられるシリンダ(44)とを備え、前記シリンダ(44)は、ピストン(85)を摺動自在に内装するシリンダ本体(45)と、前記シリンダ本体(45)の前方に固定されると共にアクチュエータ(71)によって駆動する可変動弁機構(D)を収容するシリンダヘッド(46)と、前記シリンダヘッド(46)の前端に被せられるシリンダヘッドカバー(47)とを含み、前記シリンダ(44)の軸線(J)を車体前後方向に配置したエンジン(31)車体フレーム(5,5)に支持され、前記シリンダ(44)の上方に、前記シリンダ(44)上面に連結される吸気通路(69)配置されたエンジン搭載車両において、前記車体フレーム(5,5)は前記シリンダ(44)の上方に配置され、前記シリンダ(44)及び前記アクチュエータ(71)の側方であって上方に車体カバー(22,23)が配置され、前記シリンダ(44)内には、前記ピストン(85)の動きを前記可変動弁機構(D)に伝達するカムチェーン(51)を収容するカムチェーン室(62)が形成され、前記アクチュエータ(71)は前記カムチェーン室(62)の側方に配置され、前記可変動弁機構(D)を駆動する前記アクチュエータ(71)は前記シリンダ本体(45)の側方であって、側面視で前記シリンダ(44)底部(45b)よりも上方に配置され、前記シリンダヘッド(46)には、車幅方向に拡幅する膨出部(B)が形成されると共に、前記アクチュエータ(71)は、前記膨出部(B)に後方から取り付けられ、前記カムチェーン室(62)の側方に位置する前記シリンダ本体(45)の側面に凹部(70)を形成すると共に、前記凹部(70)内に前記アクチュエータ(71)が配置されることを特徴とする可変動弁機構を備えたエンジン搭載車両。
  2. 前記エンジン(31)は左右車体フレーム(5,5)間にピボット軸(P)及びリンク機構(11)を介して揺動自在に支持されるユニットスイング式であり、前記ピボット軸(P)は側面視で前記シリンダ(44)底部(45b)の下方に配置されるフレーム側ブラケット(20,20)に形成され、前記クランクケース(38)の前部下部に左右一対のエンジン側ブラケット(39,39)が設けられ、前記リンク機構(11)の筒部材(36)が前記左右一対のエンジン側ブラケット(39,39)間に取り付けられ、前記アクチュエータ(71)は、平面視で、前記リンク機構(11)の前記筒部材(36)の真上に配置されることを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構を備えたエンジン搭載車両。
  3. 前記アクチュエータ(71)の後方が、前記凹部(70)と、前記シリンダ本体(45)の後部に連結される変速機ケース(72)とで覆われることを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構を備えたエンジン搭載車両。
  4. 前記エンジン(31)は前記シリンダ(44)の後方に変速機ケース(72)備え、前記車体フレーム(5,5)は側面視で前記シリンダヘッド(46)側方において前記シリンダ(44)底部(45b)より下から後上方に向けて延出する立ち上がり部(5t,5t)を備え、前記アクチュエータ(71)の側方において、前記車体フレーム(5,5)の立ち上がり部(5t,5t)の前記シリンダヘッド(46)側方と前記変速機ケース(72)の前部とに渡り、前記変速機ケース(72)にエアーを供給するダクト(73)が設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の可変動弁機構を備えたエンジン搭載車両。
  5. 前記アクチュエータ(71)は、平面視で前記ダクト(73)と前記シリンダ本体(45)とで挟まれる空間に配置されていることを特徴とする請求項記載の可変動弁機構を備えたエンジン搭載車両。
  6. 前記アクチュエータ(71)と前記ダクト(73)との間に前記アクチュエータ(71)のコネクタ(84)が配置されることを特徴とする請求項5記載の可変動弁機構を備えたエンジン搭載車両。
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